「はぁ、今日も宿題多いねぇ。嫌んなっちゃう」
「そうですね。骨が折れます」
「・・・ウン」
「かったりい。サボろうぜ?」
「いえ、それは良くないです。自分の為にする事なのですから」
「何?良い子振ってんじゃねえぞ?」
「いえ、その様なつもりは…」
「喧嘩はやめようよぉ」
「・・・・」
「わりいわりい。宿題が多くても、前のムカツク先公よりゃマシか」
「あたしが虐められてるの助けてくれなかった。先生まであたしを虐めた…」
「・・・・・」
「しかし、あの先生も今は亡き人です。過ぎた話はもう良いでしょう」
「ざまあみろだぜ。でもよ、知ってっか?前の先公が死んだのって、殺されたらしいぜ」
「ほんとにぃ?」
「・・・・・・」
「そうなのですか?学校の屋上から飛び降りたと聞きましたが…」
「あたしもそう聞いたよぉ?」
「・・・・・・・イヤ」
「屋上から落ちたのは確からしいが、突き落とされたらしいぜ」
「・・・・・・・・アノ」
「えぇ!マジぃ!?」
「・・・・・・・・・ソレ」
「本当の話なのですか!?」
「・・・・・・・・・・ボクガ」

その時、階段を登って来る音が聞こえ、部屋のドアが開いた。
「あら、一人?お友達が来てたんじゃないの?」
「ううん、あたし一人よぉ、ずっと」
「そう。あなた、また制服汚れてたわよ?いつまでも子供みたいに遊んでないで、ちゃんと宿題やりなさいよ」
「・・・・・・・・・・・殺ッタ」
「え?もう宿題やったの?」
「ううん、これからヤルの…」
                                       了

Written by 駅員


 


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