2005年5月31日(火)
駅日誌(40) 「対決!老忍者」

正午頃、昼食を摂りに外出すると、向こうから、一人の初老の男性が歩いて参りました。見た所、サラリーマン風ですが、その男は只ならぬ闘気を放ち、擦れ違うまで一瞬たりとも気が抜けませんでした。

擦れ違う瞬間、男は今までぶらぶらさせていた両手を胸の前に上げ、左手を下に右手を上に、左手人差指と右手小指を組み、右手人差指を天に向かって立てたのでした。
外法の印!そして先程から漂う闘気!矢張り只者ではありません。私は瞬時にそれを察知し、すぐにでも応戦出来る様、気を高めました。
しかし、その男は、術を放つ事無く、そのまま通って行きました。私は自らの度量の小ささを悟り、自省しました。あの男は瞬時にして私の力量を測ったのです。

男の後を目で追うと、その背景にはゴルフショップが見えました。あ!コンペが近いただのゴルフ好きのおっさんだ・・・
                               駅員@忍者ハやトちリ君

2005年5月30日(月)
駅日誌(39) 「日本兵」

フィリピンに日本兵の生き残りが二人居た!という情報が流れ、仲介人なる人間を介し、帰国の流れになりました。
ところが、面会も出来ずに一旦引き上げたそうです。もしかして元々デマだったのでしょうか?今の所よく分かりません。

有名な横井庄一氏が発見されたのが1972年。1945年の終戦以降27年もの間、真偽の程は分かりませんが、戦争が続いていると思ってずっと隠れていたそうで、
「恥ずかしながら生きて帰って参りました」という名文句を残しました。戦争がまだ続いていると思い込んでいた事、及び、戦いもせず隠れて生き延びた事を恥と感じた本心からの言葉でしょう。範とされる戦の心意気、戦中の思想を伺わせるものですので、笑っちゃいけません。しかし、失礼ながら、太宰治の「生まれてすみません」みたいで何か笑えるコメントです。

それからさらに33年の時が経っています。どんなに若くても80歳前後になっている筈ですが、今回の旧日本兵もずっと森林に隠れ住んでいたのでしょうか?それとも、いつの間にか現地人化し、さらには結婚し、子を、孫をもうけ、共に暮らしているのでしょうか?
デマなら良いのですが、もし本当なら、一度面会・帰国して欲しいものです。
                      駅員@良くも悪くも戦争を知らない世代

2005年5月29日(日)
駅日誌(38) 「謎の草」

この間の金曜日、仕事の移動中の電車の中で、奇妙な子供を見ました。(金曜日に当日誌に書く予定だったのですが、金曜日は飲んで帰ったので忘れていました。すいません・・・)

その日、地下鉄に乗ったのですが、その車中に、仲の良さそうな母子3組計6人が居りました。小学校に入る前の子供と見受けられましたので、揃って何処かへ出掛けていたのだと思います。少々五月蝿かったのですが、それはそれ、子供のやる事なので気にしません。しかし、その子供のうちの一人の顔が気になり、私はその子をチラチラ見てしまいました。

その子の鼻から長さ2〜30cm程の草が伸びていたのです。窓の方を向いていたその子が振り返る度に、私は吹き出しそうになりました。よく泣く事を「涙腺が弱い」と言うなら、私は「笑線が極めて弱い」のです。
あれは、鼻から生えているのだろうか?
そう思った時、草が落ち、その子は拾って、また鼻の穴に差しました。
どうやら、意図的に付けている様です。そりゃそうか。
しかし、そのグループには他に大人二人、子供三人が居るのに、誰も突っ込みません。大人は注意するだろうし、子供は変だと言って茶化すだろうに、誰もそれに触れていません。

・・・さて、事の真相は以下のどれでしょう?
@葱は鼻詰まりに良いと言います。
 あの草は実は長葱で、これは彼等の中では公認の治療法である。

A悪いことをしたため、そういう罰ゲームを食らっている。
Bその子のそういう芸風が、彼等の中でマンネリ化しており、流している。
C実は彼等は皆その草が見えていない。
D私にだけ見えた幻覚である。

その答えは!?
・・・分かりません。もしこういう場面に出くわしたら問うてみて下さい。
尚、私は麻薬・覚醒剤ダメ!ゼッタイ!派なので、Dは不正解!
                                       駅員@車中

2005年5月28日(土)
駅日誌(37) 「席朝族」

アサヒ飲料の缶珈琲「モーニングショット」のCMで、所ジョージが「サラリーマン・OLの三割が朝、出勤してから自席で朝食を摂っている」と言っていたことがありますが、このように「席朝族」と呼ばれる人間が増えているそうです。
故に、オフィス街にあるコンビニが最も力を入れる部分の一つが、朝7時〜9時頃のおにぎりサンドウィッチ棚の充実だそうです。勿論、昼にも必要ですが、その前に朝も儲け時になっている様です。
一方、外食でも朝食の充実に力を入れており、朝はコンベア上に玉子や焼き魚を回している回転寿司や、朝マックの様な朝食向けテイクアウトに力を入れるファーストフードも多々あります。
客の方は、朝、メールチェック等を行いながら、朝食を摂っていることが多い様です。
なるほど、時間を効率的に使い、且つ早めに出る事で少しラッシュを回避出来るという点でメリットは大きいです。
しかし、私はやりません。起床→前の晩に買った物で朝食→排便、このサイクルを乱すと、腹の調子が悪くなり、会社で何回もトイレに行ってしまいそうでなのです。慣れれば何て事は無いとは思いますが、その事より何より、朝はなるべく長く寝ていたいです。

さて、先週初めて見た「島田検定」ですが、今回は5問中4問正解でした。
しかしながら、今回はどうも答えが「あああ!!そうか!」という風に頭の溝にスコッと嵌る様な快感は少なかった様に感じました。
テトリスで、横1マス縦4マスの穴に、一本の棒になったブロックが嵌る、そんなスッキリ感を味わえる問題希望です。
                 駅員@休日は用が無ければ幾らでも寝ています

2005年5月25日(水)
駅日誌(36) 「希望という名の毒」

私は、ショートホープを好んで吸っています。煙草は百害あって一利無しと言いますが、私にとっては心の健康になります。

基本的に周りに迷惑を掛け得る物なだけに、最低限のルールは守っています。歩行喫煙禁止区間では吸いませんし、ポイ捨ては絶対しません。子供が歩いていたら極力煙がそっちに行かない様、気を付けます。

しかし、一方で非常識な人を見ると腹が立ちます。
喫煙席と禁煙席がある店で、赤ん坊を連れて喫煙席で煙草を吸っているオバハンなど見ると、どついたろか!と思います。どういう頭しているんでしょうか?

さて、今日煙草を買ったら、パッケージに大きく「肺癌リスク」「妊娠中の発育障害リスク」の関する表示が入っていました。しかし、こんな事も知らないで吸っている様な人が居るのでしょうか?
妊娠時の発育障害については本人ではなく子供に害が及ぶので許しがたい事ですが、そういう問題以外は、自己責任を背負って吸っているのではないのか?と思いました。
シンプルで好きなデザインだったのに、これじゃあ、台無しですよ。
                       駅員@愛煙家

2005年5月24日(火)
駅日誌(35) 「来日」

今日、仕事で静岡県に行って来ました。「こだま」しか停まらない三島駅で降りたのですが、駅構内に外国人が大量に溢れていました。アングロサクソンが黒山の人だかりです。異様な光景を目にし、私はうろたえました。
国際都市三島?観光ツアーの客?何も無いぞ、三島には!これは一体!?

タクシーに乗って運転手に問うてみると、三島よりバスに乗り換えて箱根観光に向かう一行だそうです。なるほど。これは推測ですが、愛地球博と合わせての日本ツアーパックかも知れませんね。

もしこれが、イラク人の集団や北朝鮮人の集団なら、集団テロか!?と思っちゃうかも知れません。偏見って恐ろしい・・・
日本には善良なアラブ人や朝鮮人の方々もいらっしゃいます。
そういう意味では、三島在住の方にも失礼致しました。何も無い事はありません。偏見で物を見てはいけませんね。
                                       駅員@本業

2005年5月23日(月)
駅日誌(34) 「女性専用車両」

私は本業の通勤に電車を利用しております。今朝は暑くて辛かったです。
さて、今月より東京都内の女性専用車両が拡充されました。
しかし、その隣の車両はオッサンまみれの地獄絵図となっています。
間違えて女性専用車両の列に並んでしまうと、その隣の車両に男性が流れる事、女性専用車両が出来た事により、誰でも乗れる車両の絶対数が減った事が原因です。オッサンまみれ地獄絵図の隣では、空いた車両で女性が呑気に乗っています。これって正しい事なのだろうか?痴漢防止上やむを得ない事なのでしょうか?と思います。
どっちにしろ、
「変態痴漢野郎」及び「痴漢冤罪被せ馬鹿女」のせいで、電車が余計不快になっています。この影響で、喧嘩する人や腹押されてゲロ吐いちゃう人が出たらどうする!?と思います。

しかし、こんな事は言っても詮無き事。明日も我慢我慢か。
もし今度痴女が横行したら、男性専用車両が出来るのでしょうか?
すると今度はホモ痴漢・レズ痴女が横行し、次は同性愛専用車両?
ついには10両編成の電車の車両全てが別々の専用車両になっちゃったりしてね。・・・下らないなあ。
                            駅員@強冷車登場を切に願う

2005年5月22日(日)
駅日誌(33) 「貨幣」

本日、居酒屋赤べこのショートショートを追加しました。
連作「コインの旅路」第4話です。サブタイトルの「Currency」は「通貨、貨幣」という意味です。宜しく御願い致します。

ところで、組織があると、その組織内には必ず2割程度怠け者が居るそうです。これは心理学で「社会的手抜き」と言われる現象で、自然に発生してしまうものらしいです。
蟻を使った実験では以下の結果が出ています。例えば、100匹の働き蟻を飼育箱に入れて観察していると、やはり20匹前後が怠けているそうです。そして、その20匹を飼育箱から取り除いても、暫くするとまた80匹の2割、16匹程度が怠けてしまうそうです。

さて、どこかの学者がその実験を行った訳ですが、この蟻は全て自分で集めたのでしょうか?もしかしたらバイトを雇って、「蟻何匹幾ら」という風に捕獲させたのかも知れません。もしそうだったら、その時点で蟻は価値を持ちます。
例えば、バイトの間で

「おい、蟻3匹やるから煙草1本くれねえか?」
という様な会話が成立しているかも知れません。この限られた世界では貨幣として成り立っている様なものです。
しかし、この成立はバイト代という本当の貨幣があってこそのものです。かつて世界中の貨幣が金本位制でしたが、この場合の蟻はそれと同じ兌換貨幣と言えます。
                                    駅員@金欲しい

2005年5月21日(土)
駅日誌(32) 「賢さとは何ぞや」

私は、多湖輝「頭の体操」のようなタイプのクイズが好きです。故に、土曜日の晩に在宅であればフジテレビ「IQサプリ」を観て居ったのですが、最近、その後の20時からTBSで「島田検定」という番組が放送されている事を知りました。
今年の頭くらいから始まった番組で、放送開始から既に何ヶ月も経っているのですが、これがむしろ「IQサプリ」よりも私好みでした。
PQ=潜在指数という、IQと異なる指標を掲げていますが、発想力や柔軟性の高さであり、記憶力等迄含まれる「IQ」の内の一分野に特化した指数と思われます。

1時間番組で問題数5問と少ないのですが、考える時間は不足がちでした。
因みに今回私は3問正解でした(生憎点数は勘定していません)。悔しかったので、今後も観ようと思っております。

番組を観て、賢さとは何ぞや?と思いました。是即ち頭の良さであります。
では、頭の良さとは何ぞや?是即ち効率的または優れた事を発想し、実行する力であります。
それは何か?素材となる知識を貯める「記憶力」、それを脳内で索引する「連想力」、それを転換や合体させる「柔軟性」、それを表現する「論理力」や「言語力」、実行する「行動力」といった所でしょうか。賢さと一言で言っても、それは広い意味を指します。
上記の「記憶力」〜「行動力」を並べてみて、ふと「脳味噌」という表現は良い得て妙だと思いました。即ち、味噌は大豆・塩・麹という素材を醗酵させて作りますが、そのプロセスと似ているなと。私の脳味噌も腐らせずに、美味しい醗酵具合にしたいものです。
                          駅員@好きな味噌汁は「あおさ」

2005年5月19日(木)
駅日誌(31) 「王子様」

先日、王子様が逮捕されました。
青森の裕福な家庭で育ち、それとともに傲慢な心が育ち、エロゲー(調教物)を現実で実行してしまったというとんでもない野郎です。
過去に何度も少女を監禁し、一度執行猶予付きの有罪となり、保護観察中に再犯をし、逮捕に至りました。
問題となっているのは保護観察中なのに、少女を監禁出来た事。これは、青森と東京の保護監察官間の連絡ミスにより、監視の目が3ヶ月程抜けてしまった事によります

しかし根本的に、昔よりも変態的な犯罪者が増えている気がします。
原因の一つは、この「王子様」もはまっていたゲームかも知れません。

ゲーム機は昔より、半導体技術の向上で複雑になり、画像もリアルになりました。
即ちより現実に近くなった事で、妄想が膨らみ過ぎた人が出て来たのでしょう。
私も小学生の頃のファミコンに始まり、ゲームをやって育ちましたが、最近のゲーム機はやる事が増え、分かりにくくなったため、最早付いて行けません。
実際の所、半導体の高度さや画像のリアルさと、ゲームの面白さは直結しないと思います。私は今でもドラクエはVが最も面白かったと思います。

また、裕福な家で甘やかされて育った事も原因の一つかも知れません。
しかし一方、その昔印度は釈迦国の王子様は、裕福な家で何不自由なく育ちましたが、それを全て放棄して、後に悟りを開きました。
私はこういう考え方は嫌いなのですが、人間の本質は生得的な面も多分にあるのでしょうか・・・?
                      駅員@エロゲーの良さが理解出来ぬ者

2005年5月17日(火)
駅日誌(30) 「真理への線路は続くよ何処迄も」

昼間、仕事の移動で乗った電車に、3〜4歳と思しき子供とその母親が乗っていました。その子供の声が大きかったので手持ち無沙汰な私は、その親子の会話を聞くともなく聞いてしまいました。

その子供は、暫く発車しない電車について、
「何でまだ走らないの?ねえママ、何で?」、

網棚に置き去りのスポーツ新聞を見上げ、
「ねえ、あれ、誰か忘れたの?何で忘れたの?ねえママ、何で?」

ドアが開いているのにゆっくりと歩いて乗りに来る人々を見て、
「何で電車が来ているのに、ゆっくり歩いてるの、ねえママ、何で?」

足元が覚束無い老婆が、その母親の横に座ろうとして、母親に手を借り「すみません」と言った時、
「何で謝ったの?ねえママ、何で?」

電車が走り出してから、何を思い出したのか、
「何で線路の上を歩く人がいるの?ねえママ、何で?」


・・・という風に「何で?」を連発。丁度あらゆる事柄について、何故なのかを知りたい年頃なのでしょう。母親は「五月蝿いわね」という扱いはせず、ちゃんと話を聞いていたので、安心しました。この年頃に邪険に扱われると、間違いなく性根が捻くれちゃうと思いますから。

さて、上記の問答の答え、他は忘れましたが、最後の問いに母親は、
「いけない事でもする人がいるのよ。○○(子の名)はいけない事はしない子だけど」と、答えました。

すると、「何でいけない事なのにするの?ねえママ何で?」と返しました。
流石に答えが浮かばなかったか、思い浮かんだが言わなかったのか、母親は御茶を濁しました。
これって、「決まりを守るのが面倒臭い人、社会に逆らいたい、背を向けたい人も世の中には居る」といった所でしょうか?
そしてもし答えたら、「何で面倒臭いの?何で逆らうの?」と問い返されるのでしょうか?
この問答を本気で掘り下げて行くと、真理に到達しそうです。幼児との会話って哲学的だなあ・・・まるで禅問答です。
                                       駅員@電車

2005年5月16日(月)
駅日誌(29) 「高額納税者番付」

今日、国税庁から高額納税者番付が発表されました。
御存知の通り、これは所得税の番付なので、基本的に所得税を多く納めている=所得が大きいということになり、長者番付でもあります。
(実際はここに節税の巧拙が関係してくるのですが、それはさておき)

そして、今年の首位はなんと、サラリーマンでした。社長ではありません。社長はサラリーマンではなく経営者ですから。部長です。
この公示制度が出来てから初の快挙だそうです。従業員が社長より高額納税者だなんて、とも思われますが、その企業は成果褒賞制度があり、その賜物だそうです。その所得は推定100億円。
私だったら多分もう働かなくなります。しかしそんな心配しなくても、こんな性格では一生そういう立場にはならないでしょうな。ははははは・・・はぁ〜。
                                  駅員@低額納税者

2005年5月15日(日)
駅日誌(28) 「選挙権とは」

今日は、私の住んでいる地域の首長選挙があったので、投票して来ました。
「選挙に行くなんて真面目だね」などと言われるつもりも、「尊い一票」などと野暮な事を言うつもりもありません。
でも、私は投票には基本的に行く様にしています。選挙権=参政権でして、選挙権の放棄は即ち、政治に口を出す権利の放棄でもあると思うからです。要は、政治を批判したり、評価したりという諸々の発言は、投票もしていない場合は言う資格が無いのではないか?と思うのです。
「あたしぃ〜、セージとかってぇ〜、キョーミないしぃ〜」
と言う人や、
「僕の一票では何も変わらないよ」
と言う人が居ますが、極端に言えば、もし当選者が搾取政治を始めたとしても、お前らは文句を言えないだろと思います。一方、投票していれば、その当選者に投票していたとしても、
「おいコラ、誰の御陰で当選した思うとんじゃ!?」
と言えますし、当選者以外に投票していたなら、
「だから、お前はあかん言うたやろ!」
と言えます。
私は、投票券は政治に文句を言うためのチケットだと思っています。

しかし、投票率は相変わらず低いですねえ。選挙が日曜日にあるのも、不在者投票制度があるのも、ひとえに投票率アップの為なんですがね。
                                       駅員@選挙

2005年5月14日(土)
駅日誌(27) 「漠然とした焦り」

昨年から今年にかけ、身の回りで転機が多いです。
学生時代の知人の「結婚(します/しました)」。
同僚の「転職」。
友人の「求道」。
尚、上記「求道」とは、宗教的表現ではなく、道を探し求めているという広義で捉えて下さい。具体的には、社会人を辞めて医者になろうと医学部に入り直した者、銀行員に嫌気が差して公務員受験に向かっている者、司法試験一本から就職を視野に入れ出した者、等が居ります。

それに比べ、何も変わっていない自分。表には出していませんが、このままで良いのかと内心焦ります。
「転職」「求道」に関しては、現状に不満が無ければしないに越した事は無いのですが、不満が無いという訳ではありません。私は、組織の一員として働く事よりも、創作活動で食って行けたら幸せだという考えがあり、どの会社だろうが公務員だろうが、組織の一員である以上、然して変わらないと感じます。しかし、創作活動で飯を食う事は簡単ではありません。コツコツ小説でも書くか・・・
一方、「結婚」に関しても、一生の伴侶とする選択ですから、焦ると失敗するとは思います。
創作活動・結婚、共に急いては事を仕損じるのですが、漠然とした焦りは止まりません。やはり、メンタルが弱いなあ。歴代の名作家には精神衰弱等メンタルな弱さが見えるので、「自分は名作家に近い感性を持っているのだ」と楽観的に考えようっと・・・
                                  駅員@尚早or焦燥

2005年5月12日(木)
駅日誌(26) 「軍人・凡人・変人」

かつて、故小渕元首相が選定される時、その候補者は、梶山静六氏、小渕恵三氏、小泉純一郎氏の三人でした。当時自民党議員だった田中眞紀子氏は、この三人を、その人となりから「軍人・凡人・変人」と評しました。
その時は凡人小渕氏が首相となり、昭和天皇崩御の折、次期天皇即位に伴う元号の発表で「平成」という札を掲げていた「平成おじさん」という記憶が蘇りました。

さて、昔話はこれくらいにして、現在の首相は、その時選ばれなかった「変人」の小泉氏です。そして、今、その変人が軍人を救えるかどうかがニュースの一つになっています。
「軍人」と言っても梶山氏ではありません。元自衛隊で、仏軍外国人傭兵を経て、イギリス警備会社に勤務している斎藤氏です。
斎藤氏はイラクで武装勢力に拘束されており、致命傷を負っているとの情報もあります。もしかしたら国籍はもう日本ではないかも知れませんが、国家として邦人保護と言う事だと思います。しかし、元フランス軍エリート軍人を拘束する様な相手と戦うのは困難でしょうし、戦う事は制度が許しません。歯痒いですが、あくまで、武装勢力が交渉の席に着くのをただただ待つしかないのです。
                                       駅員@奇人

2005年5月11日(水)
駅日誌(25) 「マスコミに物申す」

私の好きなニュース番組は、テレビ東京のWBSです。23時までに帰宅した日はほぼ欠かさず観ています。トレンドや最新商品等の情報が豊富で面白いですし、イデオロギーがかったコメンテーターが出ずニュートラルです。そして何より、世の中の見方がクール。

大きな事故・事件・災害があった時に、他局のニュースがこぞって時間生中継をしている時に、WBSは初動報道はするものの、以降は深追いせず、悪く言えば呑気に元々の企画を放送します。
その緊急ニュースの当事者・関係者にとっては、他局の様な姿勢を求めるのでしょうが、この「延々ライブ」はまだしも、翌日より始まる「悪者吊るし上げ」が私は嫌いです。この「延々ライブ」の翌日からは「犯人探し及び公開処刑」を始めるのです。これはWBSが例外で、即ち≒「現在のマスコミの姿勢」とも言えます。
先日のJR西日本の事故や、三菱自動車のリコール隠し事件、雪印事件でも、ヒステリックに責めました。人命が失われており、非難されるべきではあるのですが、それでも記者の問い掛け方(先日のJR西日本の区間長かなんかの人を追及している時の言葉使いが良い例です)等を聞くと、何様のつもりかと思います。そのくせ、自らのニュース番組で人が自殺に追い込まれたりしても知らん顔の多い事、多い事。
テレビに限らず新聞もそうです。他所からの謝罪文掲載には多額の金をふんだくるくせに、自社の誤報はちっちゃく「ごめんなさい」と載せるだけ。また、載せるならまだしも、鹿頭の場合さえあります。
事故を起こした企業も無責任ならばそれを叩くマスコミも無責任。1億総無責任男状態です。

で、「お前は無責任じゃないのか?」って?
え〜・・・私も人の事は言えません。他人のふり見て我がふり直します・・・

                                     駅員@物申す

2005年5月10日(火)
駅日誌(24) 「同時通訳」

今日、仕事の関係で、外国人の講演を聴講して来ました。
デーブ=スペクターやピーター=フランクルの様な日本語が喋れる外国人ではなく、英語しか喋れません。
貴様はビジネス英語のリスニングが出来るのか」って?否、無理であります。英語力は高三がピークで、大学、社会人と下降の一途です。とほほ。
シーメンス製の通信機で片耳にイヤホンを当てて同時通訳を聴きました。生同時通訳は初めてなのですが、なんだか国連会議かサミットみたいで恰好良かったです。
イヤホンからは、同時通訳の御姉さんの声が聞こえます。チャンネルが二つあり、一方は日本語、もう一方は外国人聴講者が日本人の話を聴けるように英語でした。
御姉さんは声が途中で何度も変わりましたから、何人かでやっているのでしょう。英語を日本語に、日本語を英語にと慌しく通訳し喋っていました。途中何度も「う〜ん」とか「え〜」とか、スピーディーな翻訳に苦悩している声が聞こえ、姿は見えないながら「頑張れ御姉さん!」と思いました。
                                       駅員@聴衆

2005年5月9日(月)
駅日誌(23) 「燃焼龍軍」

今年の中日は強いですね。リーグ優勝した昨年と同等の野球がきっちり出来ていると思います。私の贔屓の球団は中日ドラゴンズなのです。
元々は星野仙一氏が御気に入りでファンになったのですが、今は球団自体が好きです。最近の御気に入りは井端と荒木。決して派手ではありませんが、チームに欠かせない職人です。

さて、右の写真ですが、これはアオダモボールペンです。バットの材料として有名なアオダモのの木で出来ています。しかし、アオダモを伐採して作った物ではなく、折れたバットの木を再利用したものだそうです。各球団のバージョンがありましたが、勿論中日を選びました。グリップの所を回す事でペン先の出し入れが出来ます。

価格は\1,000でしたが、これを高いと見るか安いと見るか。
                        駅員@買物

2005年5月8日(日)
駅日誌(22) 「はぐれ駅員旅情篇(下)」

日本海の旅、旅日記。富山・石川・福井篇。

富山駅を出発し、藤子不二雄の出身地高岡を通過、能登半島を右手に眺め(富山湾らしきものが見えたのですが、当たっているかは分かりません)、無人駅「倶利伽羅(くりから)」で降車。サンダーバードに乗っていたら確実に通り過ぎている駅です。
決戦倶利伽羅峠です!ホームの看板に「源平古戦場・倶利伽羅山」の文字があります。これは行ってみなければ。「御不動さん」もある様です。不動明王ですな。不動明王像は右手に剣を持っていますが、その剣は「倶利伽羅剣」という剣だと本か何かで読んだ事があります。この仏教臭漂う地名、恐らくこれから取っていると思われます。
案内板には「ここから3km」の文字。3km、往復6km、近い。喜び勇んで人の居ない改札を出ました。
よっしゃ行くぞ!・・・どっちへ???「古戦場こちら→」とかいう矢印はありません。運良く、目の前を老婆が通過。訊いてみました。

「あっちの山にあるよ」と指差してくれました。そちらに向かい歩き出しましたが、山はいくつもあります。一体どの山だ???案内板はありません。残念ながら今回は諦めました。

再び乗車し金沢へ。加賀百万石。
私、初めて降りましたが、駅ビルが凄いですね。ドーム状の形状、巨大な門、噴水。派手な駅です。そしてバス。通常のバスの他、フォルクスワーゲン・ヴァナゴンを改造したノンステップバスやノスタルジックなボンネットバス。福祉と歴史。多岐に渡るバスのバリエーションです。
普通のバスに乗車し、兼六園へ。兼六園の綺麗な庭を愛で、売店の愛想の悪さに憤慨した後、近くにあった21世紀美術館に入りました。見ると水中に人が!!・・・という様に見えるレアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」があります(右の写真上)。これは地階に下り、入る事ができます。ガラスを敷き、その上に10cm程水を入れて水面を表現しており、面白いです。
そして、徒歩で駅に戻りました。途中、金沢109横を通ると、蛍光イエローの派手なジャンパーを着た奇妙な長髪のおっちゃんが、「金沢にプロ野球を誘致しよう」という活動を行っていました。日ハムが北海道に移り、楽天が仙台に出来た今、金沢が黙っている訳にはいかん!という事でしょう。

駅に着き、電車移動再開です。延々日本海側を進みます。加賀温泉駅付近、只ならぬ気配を感じ車窓から外を見ると、巨大な観音様がありました(右の写真下、ピンボケです・・・)。
でも、あれじゃあ、巨大怪獣が町を襲っているみたいです。助けてウルトラマン!・・・と、ここでふと妙な考えが浮かびました。ウルトラマン初代には無かったですが、セブン以降皆額にビームが出る丸い物が付いている気がします。仏様にも額に丸い物がありますが、あれは髪の毛が巻いてある物だそうで、そこからまるでビームの様に髪の毛が伸びるそうです。ウルトラマンって、仏様の一種だったのでは・・・?
やがて敦賀に到着し、ここから南下です。

関東への帰路は、旅情篇(上)に書いた通り、大垣から夜行列車で眠って帰りました。

以上、疲れましたが、なかなか楽しい旅でした。旅は友人と行くのも楽しいですが、こういう目的の不明確な旅は一人旅に限ります。次回「はぐれ駅員旅情篇U」は八月は盂蘭盆会シーズンの予定です。
                        駅員@草枕

2005年5月7日(土)
駅日誌(21) 「はぐれ駅員旅情篇(中)」

日本海の旅旅日記。群馬・新潟・富山篇。

首都圏を北上、高崎に到着し、そこからは2〜3両編成の上越線です。
時刻表の路線図または地図を見て戴けると分かるのですが、図では越後湯沢の前に二箇所、路線がくるっと輪になっている部分があります。そこ、どうなっているんだろ?年甲斐もなくワクワクしました。・・・が、そこらあたりはトンネルで、回っているのかどうなのか全く分からずがっかりしました。
トンネルを抜けると、雪国だった。スキー場で有名なこの辺り、4月の末でも残雪があるんですね。ああ、Tシャツでは寒いわけだ・・・
右の写真(上)は、残雪・桜の蕾・鯉のぼりの異種格闘技写真です。(中央の木が桜、その後ろに水平の紐にぶら下がる何匹もの鯉のぼりがあります。う〜ん見えん!!腕が悪くて申し訳ありません・・・)

そうこうしている内に長岡に到着です。乗換待ち時間に駅ビル内で蕎麦を食べました。
いわゆる新潟のへぎ蕎麦というやつです。
適当に入った店でしたが、なんと「皇室御用達」の文字が!
うむ、美味。


長岡で信越本線に乗換え、直江津で北陸本線に乗換え、延々と日本海沿岸を進みます。
線路から海側には建物が殆ど無く、海を見渡せます。駅も無人駅が多数。日頃のゴミゴミした環境から離れ、一人日本海というのも悪くない。
と、そこで、気になる駅があったので降りてみました。

右の写真(下)の「親不知(おやしらず)」駅です。難所親不知子不知近辺の駅です。

駅に居た地元の方に、この看板の横で奥歯を痛そうに押さえて居る様を撮って貰いました。
「こいつ、さぶっ!」と思われているであろう事請け合い。今思うと恥ずかしいのでここには載せません。

その後、再度乗車ししばらく行くと濃霧発生!先頭車両に乗っていた為、運転席を後ろから覗くと、前はほぼ真っ白。死後の世界みたいです・・・。電車はやむなく徐行運転に。リアル地獄行き列車になったら洒落になりません。

しばらく行くと「泊(とまり)」駅。生憎、ここには泊まりませんでした。と言うより泊まる所が無さそうでした。残念。

そして富山到着。駅前の郵便ポストの上にあった「富山の薬売り」の銅像が可愛かったです
サンダーバードの写真だけ撮って(旅情篇(上)参照)素通りし、またも各停電車に乗り込みました。
旅情篇(下)に続く・・・

                        駅員@草枕

2005年5月5日(木)
駅日誌(20) 「はぐれ駅員旅情篇(上)」
黄金週間です。行って参りました、日本海一人旅。
今回より、駅日誌(20)〜(22)の三回に渡り、その旅について書きます。
(上)と題した今回は、全体的な旅程及び乗った電車についてです。

【旅程】
関東某所より出発。高崎線を北上し、高崎駅(群馬)よりさらに上越線で北上。長岡駅(新潟)で信越本線に乗り換え、西へ。柏崎駅(新潟)より日本海沿岸になります。

信越本線は直江津駅(新潟)迄続き、そこからは「信越」の字の示すとおり長野方向に向かう為、北陸本線に乗り換えました。因みに、この直江津駅。ここがJR東日本とJR西日本の境界線です。
その後は、富山駅(富山)、金沢駅(石川)、福井駅(福井)を経て、敦賀駅(福井)より南下し、米原駅(滋賀)から大垣駅(岐阜)に行き、そこから東海道線夜行列車で帰京しました。
※旅程中、途中下車は何度もし、宿泊はしておりますが、そこは省いております。

【電車】
右の写真ですが、上は「サンダーバード20号!!」
サンダーバードは1号2号は空を、3号5号は宇宙を、4号は海を・・・そして20号は鉄道を!
・・・なんて筈はなく、昔で言う「特急雷鳥」ですな。この特急はちゃんと1号からあり、勿論人形劇の「サンダーバード」とは一切関係ありません。

恰好良い電車なので乗りたかったのですが、基本的に面白そうな駅にはなるべく降りられる様、各駅停車に乗った為、サンダーバードには乗っていません。悪しからず。
下は、大垣東京間を走る「夜行快速ムーンライトながら」です。深夜23時19分発、早朝4時42分東京着です。
思ったより普通の外観で、ちょっとがっかり。椅子席ゆえ、起きた時には、体の節々が痛みました。


他に、「一両編成電車」や、雪国ゆえの「冬場手動開閉ドア車両」、普通の引き戸タイプのドアではないバスの様な「折り畳み型ドアの車両」等、私の様に鉄ちゃんじゃない人間でも面白い電車が色々ありました。

(中)(下)では、道中の寄り道スポットを掘り下げて書きます。
                        駅員@草枕

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              2005年5月度目次
 #20 「はぐれ駅員旅情篇(上)」 日本海旅行。
 #21 「はぐれ駅員旅情篇(中)」 日本海旅行。
 #22 「はぐれ駅員旅情篇(下)」 日本海旅行。
 #23 「燃焼龍軍」 アオダモボールペン。
 #24 「同時通訳」 やっている人は大変です。
 #25 「マスコミに物申す」 無責任ではないか。
 #26 「軍人・凡人・変人」 イラクで邦人拉致。
 #27 「漠然とした焦り」 身の周りを見ての焦り。
 #28 「選挙権とは」 投票=文句を言うためのチケット。
 #29 「高額納税者番付」 今回首位はサラリーマン。
 #30 「真理への線路は続くよどこまでも」 幼児の問いは禅問答。
 #31 「王子様」 青森の少女拉致監禁事件。
 #32 「賢さとは何ぞや」 一言で言っても広い意味。
 #33 「貨幣」 蟻を使った実験。
 #34 「女性専用車両」 これは正しい事なのか?
 #35 「来日」 偏見で物を見てはいかんなあ。
 #36 「希望という名の毒」 煙草パッケージ警告文拡大。
 #37 「席朝族」 出勤後席で朝食する人。
 #38 「謎の草」 鼻から草をぶら提げた謎の子供。
 #39 「日本兵」 日本兵生き残り!?
 #40 「対決!老忍者」 その手は突如印を結んだ。