2007年6月度目次
 #621 「年金という仕組」 そもそも私はこの制度が嫌い。
 #622 「銀幕寸評」 “ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのための〜”。
 #623 「タオル王子」 斎藤佑樹人気は良いのですが……
 #624 「天罰覿面?」 ひったくりが池に逃亡して死亡。
 #625 「知人?不知人?」 電車の中で謎の微笑み。
 #626 「銀幕寸評」 “監督ばんざい!”。
 #627 「銀幕寸評」 “ザ・シューター 極大射程”。
 #628 「車内観察」 電車の中の奇妙な人々。
 #629 「銀幕寸評」 レンタルDVD“SAW 3”。
 #630 「銀幕寸評」 “あるスキャンダルの覚え書き”。
 #631 「銀幕寸評」 “300(スリーハンドレッド)”。
 #632 「銀幕寸評」 “バベル”。
 #633 「銀幕寸評」 “大日本人”。
 #634 「銀幕寸評」 “スパイダーマン3”。
 #635 「東の空が白む頃」 麻雀で急かされるのが嫌い。
 #636 「東京には○○が多い」 美女数か美女率。
 #637 「グリーンピース」 緑色の丸い悪魔。
 #638 「婆禁」 バーガーキングで貪る。
 #639 「キテレツ〜、豚のハツナリ」 ミートホープ事件。
 #640 「Dodge」 ダッジが日本に上陸。
 #641 「食の安全」 とか言いながら私の自慢話に。
 #642 「戦中派の魂」 戦争に行っていない我々は敵わない。
 #643 「ちん…」 日清Chinを食べてみた。
 #644 「その時、オトコの希望に火をつける」 HOPE×ZIPPO。
 #645 「みんなやっているから」 ←この言葉が大嫌い。愚痴日記。
 #646 「エリートヤンキー三郎・最終回」 このドラマ面白かったです。
 #647 「ポムの樹」 オムライス・Lってこんなにでかいの!?

2007年6月30日(土)
駅日誌(647) 「ポムの樹」

ポムの樹というオムライスのチェーン店があります。結構店舗数も多く全国あちこちのショッピングセンターを中心に出店しているそうですが、私は初めて食べました。
二人で店に入り、SS/S/M/Lとサイズがあるので、連れはメニューに価格が載っているSS(S/M/LはSSにプラス幾らという表記でした)を頼み、私はLを頼みました。
普段外食する時には、定食でもカレーでも丼でも大盛りにし、麺類には御飯つきを希望する私にとっては、これは当然の選択のつもりでした。

やがて、連れのSSが運ばれて来ました。ん? SSって程小さいか、これ? 普通のオムライスに見えます。この時点でちょっと嫌な予感がしたのですが、Lとして運ばれて来た物を見てたまげました。
でかっ!!! あまりに巨大なオムライスです。普通のオムライス3皿分よりでかいのではないか? ポムの樹に何度か足を運んだ経験のある人の間では良く知られている事実なのかも知れませんが、私は迂闊にも目を丸くしてしまいました。
後で調べてみると、「ライス800g+卵6個」使用との事。んー、だいたい4皿分!? 半分くらいまでは美味しく食べましたが、後半ははっきり言って、飯を口に入れる、咀嚼する、飲み下すという機械的作業でした。ええ、残さず食べましたよ。満腹感に留まらず、腹が物理的に膨らみました。
この俺がオムライス如きに負けるか!!(勝った負けたの意味がよく分かりませんが)

                                         駅員@オムライス地獄

2007年6月29日(金)
駅日誌(646) 「エリートヤンキー三郎・最終回」

金曜日に24時迄に帰宅出来た日には欠かさず観ていたドラマ「エリートヤンキー三郎」がとうとう最終回を迎えてしまいました。
キャバクラドラマ「嬢王」以降、結構な割合で観ているこのテレ東金夜24時枠ですが、今の所はやっぱり「エリートヤンキー三郎」が出色の出来ですね。少なくとも私はそう思います。ドラマとしては決して出来が良いというわけではないかも知れません。が、非常にコミカルで笑えるドラマでした。何と言うか、北斗の拳的な「バイオレンス笑い」とでも言いましょうか。私は三郎の原作漫画は読んでいないのですが、そっちも読んでみたいです。

最終回では、再び壮絶な兄弟喧嘩(壮絶と言っても凄く漫画っぽいのですが)が繰り広げられて、幕を閉じました。相変わらず、あの三郎の股間が濡れて壊れた時の曲がピッタリで、また笑わせて貰いました。
やっぱりこの主演である石黒英雄は、物凄い演技達者ですね。表情がくるくる代わり非常に面白いです。私はやっぱり劇団系の濃い〜演技の方が好きなようです。
さて、このドラマでは、占い師役に某有名女優が出演している訳ですが、最終回ですし、その種明かしをしても良いでしょう。ていうか、やっぱり最終回ですからそのバラシがあるのかと思っていたのですが、ありませんでした。目の感じと声と喋り方や動きから、仲間由紀恵であろう事は想像に難くないのですが、正解が出ないとすっきりしませんね。

次のドラマは「ボーイズ・エステ」だそうです。この枠には期待しているのですが、今サイトで確認した所、何だかいま一つ面白そうにないので、パスする事になりそうです。但し、一つ気付いた事が……登場人物の役名は、乳業を中心とした食品メーカーの名前なんですね。
                                  駅員@三郎のDVD欲しくなりました

2007年6月28日(木)
駅日誌(645) 「みんなやっているから」

物事には優先順位があります。大局を見れば、物事を効率的に進めるために、切り捨てないといけない事もあると思います。
例えば、企業という物は営利団体でありますから、業績が至上命題です。まあ、業績以前に優先すべき物事もありますが、そういう話はミートホープやNOVA、コムスンで食傷気味ですから、今日の話題はそういう話ではありません。

最近、私の勤める会社では、急に整理整頓に五月蝿くなりました。なるほど、確かに重要な事ではあります。が、程度問題ですし、他に優先すべき事があるだろうと思っていますので、五月蝿く言われる度に悪態をつくことしばしばです。
整理整頓について「みんなやっているから」とか言われるとまたまたカチンと来てしまうのです。私の嫌いな言葉です。この論理は、良い事を指す場合と悪い事を指す場合がありますが、良い事は良い事であり、悪い事は悪い事に過ぎないのです。みんなやっているかどうかは関係無いのです。「赤信号みんなで渡れば怖くない」感覚。「朱に交わると赤くなってしまう」人間性。何と言うか、権威主義的というか、余計に苛付きます。
こういう人は共産主義の国に生まれたら何の疑いも無く搾取され、個人的に崇拝する人が行った事であれば正しいと思い込んでしまうのでしょうね。
私が悪態をつくからムキになっているのでしょうか? 得意先訪問の準備として持って行く物を、たった1日間机の下や上に置いておくだけでケチをつけます。ムキになるあまり、私が冒頭で言った「優先順位」という感覚がすっかり抜け落ちています。ただただ、目の前にある事に脊髄反射しているのです。
得意先に訪問する支度を、時間が出来た時にきちんとやっておく事は、机の周りに物を置かないでいる事よりも、劣後する事でしょうか?

吉田戦車の漫画「軍人くん」に、こんなネタがありました。
軍人たちが丁度食事を終えたところに、敵からの攻撃がありました。ところが、その軍の将軍が「こら、慌てるな。親が死んでも食休みと言うだろう。しばらく休め!」と怒り出します。軍人たちがじっと座っている間にも次々に敵の砲弾が飛んで来ます。
と、こんな様なネタでした。その将軍か!! と思ってしまいます。

しかし、思考停止して従順に上に従う人間の方が出世してしまうのが会社という組織なんですね。並外れたブランド力を維持出来た会社を除けば、会社の寿命は60年とよく言います。それって、こういう思考停止従順者で会社の上層部が占拠されてしまう頃合なのではなかろうか、と思いました。

ま、結局はただ単に、私のやりやすいポジショニングで仕事が出来ないのがムカツクという話なんですがね。
江戸川乱歩が土蔵で書いていなければ、あんな傑作を書けなかったかも知れません(土蔵は、立教大敷地内に現存)。鳥の巣が不細工だからと人間が勝手に手を加えると、その巣には鳥は二度と帰ってきませんでした(鳥にとっての良い巣は、人にとってのそれとイコールではない)。顔に目鼻口耳を穿たれた渾沌は死にました(「荘子」より)。
                                             駅員@愚痴日記

2007年6月27日(水)
駅日誌(644) 「その時、オトコの希望に火をつける」

私は1日だいたい20本ぐらい喫煙し、携帯灰皿を持ち歩きポイ捨てをしない、赤ん坊や子供にはなるべく煙がかからないように気をする、標準的な愛煙家です。
吸っている銘柄はHOPE(10)、いわゆるショートホープというやつです。私が食べ物の大きさを示す時に脇に置く箱がいつもホープなのは、このためです。
以前、ジッポのプレゼントに応募してから、時々JTからダイレクトメールや試供品が届くようになりました。今回届いたのは「必ず手に入る! HOPE×ZIPPO」という物でした。
黒字にImpactフォントの白抜きで書かれています。桑田佳祐の「ROCK AND ROLL HERO」に似た、シンプルで恰好良いデザインです。

「必ず手に入る」というのは、HOPEの箱から所定の部分を切り取った物3枚で応募出来、景品到着時に\7,000を代引で払うというものです。
1〜2日もすれば3枚溜まりますから、早速応募しようと思います(忘れて捨てちゃわないように気をつけないと)。悩ましいのは、そのZIPPOに3タイプあるという事です。ゴールド・ブラッシュ、シルバー・ブラッシュ、ブラック・グロスとあります。色は勿論、彫刻の意匠も異なります。3つとも応募しちゃう!? となると¥21,000です。それはちと厳しい。
近いうちにゆっくり考えて1つに絞って応募しようと思います。
                                  駅員@普段はいつも100円ライター

2007年6月26日(火)
駅日誌(643) 「ちん…」

下ネタではありません。誤解無き様! 食べ物ネタ、日清食品の「Chin」の事です。
カップ麺売場に置いてある中でも詰め替えカップヌードルと肩を並べる程の異彩を放っていますね。これらはどちらもも日清なんですね。やっぱり即席麺業界のリーディングカンパニーなんですね。
因みに、実は海外では東洋水産の「Maruchan」ブランドの方が人気があるそうです。
「海外」で思い出しましたが、私はごく幼少の頃、カップヌードルって舶来品だと思っていました。あの現代でも通用するハイセンスなデザインがそう思わせたのでしょうか? 同様の事は、大塚のカロリーメイトにも言えます。あれも当時は舶来品だと思っていました……

おっと、話が逸れました。今回は「スパゲッティ ボロネーゼ」を買ってみました。\249也。
箱型です。

インスタント食品ですが、熱湯は必要ありません。袋に入った生タイプの麺を容器にあけて、続いてオイルのような液体調味料をまぶし、レトルトソースをかけて、電子レンジにかけて完成です。なるほど、インスタント麺は「熱湯3分」とよく言いますが、熱湯を沸かす時間を加味するともっと時間がかかっているわけですから、更に楽チンという事でしょうか。
まあ、袋を色々あけるのが煩わしいと言えば煩わしいですが、昨今のインスタント麺は昔よりも袋が増えていますから、しょうがないのかも知れません。
というわけで、実食。結構いけます。存外美味しいと思いました。最近のレトルト食品の技術には驚かされます。そりゃ、店で食べるパスタのソースと比べたら見劣りますが、それでも結構頑張っている方ではないか、と思いました。
強いてあげれば、麺が難点です。パスタというより、中華麺という感じの食感です。やっぱりインスタントでアルデンテ再現は難しいのでしょうね。他に「ソース焼そば」「五目焼そば」がありましたから、そっちの方が美味しいかも知れません。
おっと、もう1つの欠点は、これだけでは私の胃袋には1食分にはちょっと少ないという点です。まあ、そこはおにぎりか何かを一緒に買えば良い話ですが。
                          駅員@近々UFOの電子レンジ版も出るそうです

2007年6月25日(月)
駅日誌(642) 「戦中派の魂」

今朝夜中の2時頃、80歳の老翁が、長野の国道を自転車で走っていてダンプカーに撥ねられて死亡したそうです。
何でそんな丑三時に老人が自転車で走っていたのか? この御老人は、何でも自転車で昨年4月から1年かけて日本一周に挑戦していたそうです。
何でそんな老体に鞭打ってチャレンジしたのか? 「青春が無かった戦友のために」との事。老翁は、胸に鎮魂と書かれたTシャツを着て日本を一周し、日本全国から戦争に行った同輩達の英霊を慰めに行ったのです。
他人の不幸で涙するなんて、陳腐で下衆な神経だと私は常々思っているくせに、この記事を読んで目がうるうるしてしまいました。
何でも日本一周を終え、後20kmで自宅に帰るところだったそうです。ダンプのドライバーの不手際かも知れません。或いは疲れた老翁の自転車が大きくよろめいてしまったのかも知れません。何故もう一泊して帰らなかったのか!? 達成の充実感から、一気に帰ろうと思ったのでしょうか。哀しすぎます。勝手な事を書いてしまいますが、もし無事に帰り着いていたならば、もう人生に悔いはなかった事でしょう。
死んでしまっては御終いなのですが、唯一の救いは、日本一周自体は終えていたという点でしょうか。もしこれが道半ばであった場合、その御魂は報われません。またまた外野が勝手な事を言って恐縮ですが、目的そのものは達成した以上、もしかしたら、今頃はあの世で旧友と酒を酌み交わしているかも知れませんね。いや、そうであって欲しいです。
こういう記事を見ると、戦争に行っていない我々はどう転んでも、戦争に行って名誉の戦死を遂げた人々、戦火を潜って生き延びた人々には到底敵わないな、と思います。
私は戦争を肯定はしませんが、嘗て戦争に赴いた人々を汚すような事は絶対にしてはいけないと思います。
                                                駅員@合掌

2007年6月24日(日)
駅日誌(641) 「食の安全」

昨日の日誌でも触れましたが、最近ガッツリメニューが多いですね。メガマック然り、ハッピープッチンプリン然り、レッドホットキング然り。良い事です。食べたい時に食べたい物を食べたいだけ食べる。これが最も健康的だと思います。
そんな食生活をしていたら、ブクブクに太ったり、栄養が偏ったりして不健康だ、という声が聞こえてきそうです。
いやいや、本来は「体または心が求めている物」が「食べたい物」に反映されるわけで、「欠乏=摂取意欲」という構図が成り立っていないとおかしいと思います。その感覚が欠落してしまった体がもう既に不健康体なのです。やれ栄養成分がどうだ、やれカロリー計算がどうだ、そういう情報を見ないとバランスが崩れてしまうというのは、健康ではありません。不健康なのです。体や心から自然に発せられる声に従って食事をする。これが健康なのです。
とは言え、世の多くの人は、その感覚が欠落しており、そちらがスタンダードになってしまった以上、彼等はそれを目安に生きざるを得ないのでしょう。
自慢ではないのですが、私はその辺の感覚には自信があります。ふと、今日はこれが食いたいなと思った物を食べているだけで、非常に健康な肉体を維持しております。栄養成分を殆ど気にしない食生活でも、風邪も滅多にひきません。
とは言え、宗教上の理由や、アレルゲンの問題がありますから、私が個人的に不要というだけで、世の中に表示が不要とは言い切りませんがね。最近のコロッケのニュースでもそうです。私は合挽ミンチでも「あれ? 豚も入っているかな?」と分かっても旨ければ一向に構いませんが、そうでない人、即ち混ざっていても分からない人や、混ざっていたら都合が悪い人もいるでしょう。
一昨日の日誌では「自分の舌で分からない人が何を言うか!」と書きましたが、世の中には結構それが分からない人が多いのです。マクドナルドにはビーフ100%という記載がありますが、「フィレオフィッシュ」「チキンフィレオ」「えびフィレオ」といった例外があり、更に実は「テリヤキバーガー」も例外です。
「テリヤキバーガー」に挟んであるのは「ポークパティ」です。私は食べた事があるので、その時にちゃんと「あ、テリヤキは豚肉なんだ」と知っていますが、結構知られていない事なのです。そして、食べた事がないから知らない人がいるのは勿論、食べたのに知らない人が結構いて、それが世の中のスタンダードな舌なのです。
やっぱり必要ですね、正しい表示。

                     駅員@「私の感覚は鋭い」という自慢になっちゃいました

2007年6月23日(土)
駅日誌(640) 「ダッジ」

テレビのCMで、「ダッジ上陸」というのを見ました。そうそう、あのビニールで出来た等身大の人形……このボケは寒すぎる上、下品なのでここで自粛致します。
ダッジとは、現在クライスラーの1ブランドです。GMで言う所のシヴォレーみたいな位置付けと言えば分かり易いでしょうか。
何でも、今までクライスラーはクライスラーブランドかジープブランドしか、日本で正規販売していなかったそうで、ダッジブランドを正式に導入するのは初めてだそうです。
クライスラーと言えば、ダイムラーが売り飛ばしたくなっている北米のビッグ3の3位の自動車メーカーですね。アメ車メーカー、ボロボロですね。フォードも海外のブランドを色々手放すようですし。

ダッジの車を日本で見た事があるか? 実はあります。ダッジ・ネオンは日本ではクライスラー・ネオン名で販売されました。他にピックアップトラック/バンのラムや、スポーツカーのヴァイパーなんかが走っている事がありますね。これらは並行輸入物でしょう。
確かに、ダッジってコテコテのアメ車って感じの車が多いので、平行輸入でも手に入れたいという人がいても不思議ではないです。私自身は、図体ばかりでかくて大味なデザインの車が多いので、アメ車は自分では欲しいとは思いませんが、好きな人の気持ちも理解できます。それにしても、最近話題になるアメ車って、マッスルカー復権的な車が多くて、良いですね。アメ車はやっぱりアメ車っぽい車の方が恰好良いと思います。
これって、日本のファストフードで、メガマックやメガテリヤキが発売されたり、バーガーキングが復活したりしたのと動きが似ている気がします。
「そりゃ、環境も大事だけど、せめて好きな車くらいは」「そりゃ、健康も大事だけど、たまにはガッツリ食べたいよ」といった感覚なのでしょう。そして、これって確実にニーズがあると思うのです。
アメ車メーカーは、優等生車を作る事にかけては日本車の足元にも及びません。不利な土俵で苦戦するよりは、確実にいるアメ車ファンをしっかり捕まえる事を考えたのでしょう。ファストフード店は、サッと安く食べられる事が最大の売りです。健康的スローフードと戦っても分が悪いのです。それよりは確実にいるファストフードファンをしっかり捕まえる事を考えたのでしょう。
これらは、別に血迷ったわけでもなく、これはこれで合理的な判断なのです。
             駅員@ケンタッキーもレッドホットキングというチキンを発売しましたね

2007年6月22日(金)
駅日誌(639) 「キテレツ〜、豚のハツナリ」

北海道のミートホープという会社がコロッケを製造する工程等で、原料の牛肉に豚のハツを混ぜていたというニュースがありました。社長は最初はすっ呆けて、周りに促されて次第に白状しました。この何日か、渋谷松涛のスパ爆発の次くらいに取り上げられていましたね。
しかし、これって一般消費者を騙した訳ではないのですよ。この会社は主に業務用のビーフコロッケを製造していましたから、我々の口に入る場面では、殆どが原材料表示のない揚がったコロッケとして出されています。給食なのか、食堂なのか、スーパーの惣菜売場なのかは分かりませんが、原材料表示義務の無い物として提供されているのです。
即ち、ビーフ100%と銘打っていなければ、別段ビーフコロッケに少々の豚が入っていた所で、文句を言う筋合いはないのです。
しかし、外食や小売店に収められた段階では冷凍あるいは冷蔵の段ボールケースには原材料表示がありますから、そこに豚が書かれていなかった場合、外食と小売店は文句を言う筋合いがあり、ミートホープは文句を言われる筋合いがあります。店員が表示をちゃんと読んで、ビーフ100%のつもりならば、騙した事になりますから。
そもそも、食って分からない舌ならば、どっちでも良いじゃないかとも思います。食って分かる人が文句を言うのならば、一般消費者でも文句を言う資格がありますが。
問題はアレルギー(豚ってあるのかな?)と、ムスリムでしょうね。彼等からしてみれば、えらいこっちゃなのです。

こんな風に文句を言う人を諌めるスタンスを取ってしまうのは、例によってマスコミの様子を見てです。
お前等、そのコロッケ食ったんか? と。食った上で、豚の味がすると思ったのか? と。各種製造業よりも、マスコミの方がミスが多いのに。ニュース番組や新聞で「○○は誤りでした。訂正して御詫び申し上げます。さて、次のニュースです…」なんて事はザラにあります。もしも、ミートホープ社長が出てくるや否やあんな調子で「豚ハツは誤りでした。訂正して御詫び申し上げます。さて、当社の秋の新商品ですが…」なんて始めたら憤慨するんだろうなあ。
まあ、騙す者が悪いのは間違いないのですがね。
                         駅員@毛が生えた蚤の心臓で豚の心臓を入れる

2007年6月21日(木)
駅日誌(638) 「婆禁」

今月上旬にバーガーキングが復活致しました。このハンバーガーチェーンは、元々JT/西武系で日本で展開していたのですが、2001年に撤退しましたが、この度、ロッテとリヴァンプ(クリスピークリームドーナツを手掛けた会社です)の合弁で復活です。
私は2001年時点まで関東に住んだ事がなかったので、バーガーキングは今回が初めてです。

行ってみると、並んでる並んでる。このリヴァンプという会社が絡む店は行列が出来易いですね。何か裏があるのでしょうか? とも勘繰ってしまいます、ドーナツもハンバーガーも並んでまで食べたいか? と。とか言いながら、私は並んで食べたわけですが。
折角なので、最も大きなダブルワッパーを頼んでみました。
煙草はサイズ比較用です。

う〜ん、デカイ。マクドナルドのメガマックが縦にデカイのに対し、こちらは直径がデカイという印象です。
これでセット(ポテトM、ドリンクM)にすると、ちゃんと腹一杯になり、一食分になりますね。しかし、何とも肉臭い。これはこれで、バーガーキングの売りでもあるのですが、量よりもそのこってり感で御腹一杯という面も強いです。
明日には、池袋に二号店が開くそうです。私の行動範囲から言うと、今後もし利用するとしたら、こちらになりそうです。
               駅員@人の行いは波の如し。健康マニアの後には揺り戻しあり。

2007年6月19日(火)
駅日誌(637) 「グリーンピース」

過激な環境保護団体として、グリーンピースという団体があります。色々な場面での座り込みなんか大人しいもので、団体の方針に反する者には暴力も辞さないという団体です。
船で捕鯨船に突撃した話なんかが有名ですね。

しかし、今日の話題はそっちのグリーンピースではなく、豌豆の話です。
私はグリーンピースが苦手です。あの風味・食感ともに好きではありません。

焼売に1個入っているやつや、蟹玉、カツ丼、炒飯、ピラフ、こういうのに入っているくらいなら良いのです。ちゃんと残さず食べます。
私が許せないのは「まめごはん」ですね。塩味の御飯に、グリーンピースを炊き込んだだけ!! おえええええええええ!! なんでこんな事になっちゃうんでしょうか!? 残すのはもっと嫌いなので、如何にも不味そうな顔になっても食べますがね。
そんなグリーンピース嫌いの私ですが、昼に中華料理屋に入りました。根菜と海老の塩炒めを頼みました。あっさりしてて旨そうだったので。この料理にも、付属の白飯にもスープにもグリーンピースは入っていません。
しかし、油断大敵です。
しばらくすると、店員が小皿を持って来ました。「小菜です」と言って置いたその皿には……
グリーンピースと挽肉を高菜で炒めた物が!
緑色です。その緑色は高菜よりもグリーンピースの方が多いです。私は高菜が好きなのですが、これでは台無し! 勿体無い!! ええ、残さず食べましたよ……最初に掻き込む様に食べました。
                               駅員@他の豆は嫌いではないのですが

2007年6月18日(月)
駅日誌(636) 「東京には○○が多い」」

私は出身が田舎者なので、当然その田舎や別の田舎出身で現在東京近郊にいる知人がいますし、地元から遊びに来た友人に会う事もあります。
そんな彼等が良く口にするのが「東京には美人が多い」という声です。「そりゃあ、分母が大きいのだから当り前だろう」というのが私の意見なのですが、割合的にも美人が多いと反論されます。
果たして、実際の所どちらが正しいのでしょうか? 私は神戸に住んでいた事もあるのですが、私の見立てでは、割合的には神戸の方が綺麗な子が多かった印象があります。

確かに、普段出掛けている時に、綺麗な子を見掛ける事は多々あります。しかし、その分不美人も、または何かムカツク感じの遊女風やガラの悪そうな女もごろごろ居ます。私の感覚ではやっぱり、分母が大きいから、分子の各要素がいずれも大きくなっているだけ、という印象です。
実際に割合が多いかどうかよりも、イメージの問題ではないでしょうか? 都会程ファッションが発達していますから、服装・メイク・髪型による印象の違いの影響が出ている、という点もあるでしょう。マスコミに登場する数々の美女が発する言葉が標準語が多い事も関係あるでしょう。これらによるイメージの影響なのだと思うのです。

尚、分母が大きいから分子の各要素が大きいという例としては、田舎に居た頃よりも、外国人が多い、なんか頭のおかしい人も多いというのが挙げられます。単純に人自体が多いから外国人も多くなるし、頭のイッちゃっている人も多いのではないでしょうか。
それにしても、東京には変な人が多いこと多いこと。そりゃ絶対数が違うからしょうがないのですが、延々ぶつぶつ一人ごちている人や、叫んでいる人……云々。おいおい、東京には精神病院も多いのではないのか!?
しかし、心の病気の人ばっかりはもしかしたら割合としても多いかも知れませんね。人間も所詮動物、しょっちゅうパーソナルスペース(≒縄張り)を侵される事が続けばストレスが溜まるのは間違いありません。歩く時も人を避ける事が多いですし、電車で知らない人と密着する事も多々あります。
電車と言えば、私はどういうわけか電車で座ると、寝ている人に寄り掛かられる事が多いのです。今日なんか、両サイドから寄り掛かられました。電車の揺れる向きから考えてもおかしいですよね。加速減速毎に代わる代わる片側から寄り掛かられるのならまだ分かりますが、一度に両サイドから寄り掛かられたのです。
その両サイドが美女だったら、必ずしも悪い気はしないのですが、そんな事が起きる確率は低いです。そして、何故か「東京には美人が多い」と言っていた人に限って、私よりも強硬に「両サイドを美女に挟まれる確率は低い」と言ったりするから奇妙です。
                               駅員@なんか今日のはぐずぐずですね

2007年6月17日(日)
駅日誌(635) 「東の空が白む頃」

昨日の昼間、車で出掛けた後、帰ってきてあまりに眠いので一眠りしました。そこに、麻雀の誘いが。もうかれこれ2年くらい牌に触ってもいませんが、久々にやってみたくなり、参戦致しました。そして、朝まで……
結局人数が集まらず、三人麻雀という形になってしまいました。その結果は……惨敗。とほほ。私は、麻雀が弱いのです。
麻雀というテーブルゲームは、端的に言って頭脳と運と勘と演技力のゲームです。頭脳面では、素早く組合せと確率論と損得勘定をする必要がありますし、運と勘に左右される要素もあります。あとはポーカーフェイスでしょう。人によっては目の動きやちょっとした癖なんかで他の3人の手牌の様子を読む人もいますし。
では、私が弱いのはどこか? 麻雀についてろくすっぽ勉強やトレーニングをしていないので、実は頭脳面が一番弱かったりします。多面待ちが分からなくなったりというのもザラです。点数計算も覚える気がないという始末……
更に、私は気分屋な所がありますから、メンタル面もあると思います。何より急かされる事が多いのが苛付きます。人にゴチャゴチャ言われても気にも止めない気質でもあれば、なんぼかマシな気がするのですが、それを言い出すと、逆に人を待つ事に苛付く人間もいるわけですから、これは言い訳にしかなりません。
いや、待てよ。急かす相手は、待つ事で焦れてくるのであれば、急かされる度にどんどんスローな動きをすれば逆に相手を潰せるかも知れませんね。次はこの手で行こうか。
……と言いたい所ですが、麻雀をやる人の大半は、スピード側なので、世論的には分が悪いだろうなあ。
私も普段はせっかちなのですが、麻雀の時などは、「お前が急かすから間違えたやないか!」と思ったり言ったりする事しばしばなのです。
                      駅員@配牌・自模は良かったりするが活かせてない人

2007年6月15日(金)
駅日誌(634) 「銀幕寸評」

連日続いた銀幕寸評も、一応今日でしばらく打ち止めに致します。映画好きの方、御了承下さい。映画好きではない方、長らくの御辛抱感謝致します。それでは寸評に入ります。

「スパイダーマン3」 ☆
私はこのシリーズ、1も2も観ていないのに3だけ観てしまったのですが、正直な所、駄作だと思いました。1も2も観ていないので、一概には言えませんが、矢張り続き物はだんだんしょうもなくなってしまうのでしょうね(一説によると、同シリーズ中最高傑作の声もあるそうですが……)。ファンの方からの反発も覚悟致しますが、私の個人的な評価としては1ッ☆であります。
ストーリーとしては、とある現象によりミュータントとなってしまった2体の敵と、スパイダーマンが戦う傍ら、ヒーローとヒロインの不器用な恋愛が進行して行くという話です。その中に過去の因縁等の清算が色々絡められています。一応、1も2も観ていなくても、ここまでにそういう事があったのね、という事は理解出来る作りにはなっており、その辺は親切設計だとは思いました。
私が面白くないと感じた最大の理由は、何やら感動のために無理やり人を殺している御都合主義の話にしか見えなかったという点です。上記2体のミュータントも、御都合主義でミュータントになった感が強いです。こいつがここで不幸になったり、こいつがここで死んでしまったりする必要があるのか!? と思ったのです。勿論、現実の世界では、人の不幸というのは突然、何の脈絡もなくあって然るべきなのですが、これは思いっきりフィクションの話なのに。上手く言えませんが、「人が死んで物語になる」のではなく、「予め人が死ぬ物語にしようと決めて、じゃあ、こいつに死んでもらおうか」というプロセスで作られた感が強く、違和感があったのです。
あと、主人公がムカつく男で、この主人公に感情移入出来なかった事も楽しめなかった一因でしょうか。
というわけで、終りまで冷めた目で観てしまいました。これを観て面白かったという人の意見を聞いて、観た甲斐があったという気分になりたいものです。
                               駅員@私の中で今回のワースト1でした

2007年6月14日(木)
駅日誌(633) 「銀幕寸評」

リクルートが発行する「タウンワーク社員」というフリーペーパーのCMで、「タウンワークシャインデ!」「サンシャイン! サンシャイン!」と叫んでいるのですが、あれを聞いてて「顔が臭いんで!」に聞こえました。サンシャインというフェイシャルウォッシュのCMかと思いました。
そんな事はさておき、今日も銀幕寸評です。では、早速。

「大日本人」 ☆☆☆
ジャンル:特撮ヒーロー物(?)
テーマ:日本人の情けなさ、ちっぽけ具合への皮肉を笑いとして描いていると思いました。
舞台:日本

ダウンタウンの松本人志が監督&主演の映画です。私は「ごっつええ感じ」のコント、その二時間長尺版を見ているようで非常に楽しめました。しかし、映画としての評価はどうか? 面白いのですが、良くも悪くもコントの二時間版なのです。5ッ☆満点中3ッ☆としました。しかし、松本人志のテイストが好きな人には御奨め出来る作品です。
その筋は、以下の通りです。主人公は大佐藤家の6代目大日本であり、その代々の受け継がれてきた仕事に従事しています。大日本人とは強力な電力で巨大化出来る特異体質であり、巨大化することで、街を襲う巨大怪獣(作中では「獣(じゅう)」と呼ばれ、○○ノ獣という怪獣が何体も登場します)を退治する事を仕事にしています。防衛庁防獣局に属しており、日々獣と戦っています。その大日本人である大佐藤をリポーターが取材しているドキュメンタリー形式という流れで話が進行して行きます。
そこに大佐藤の別れた妻や娘、認知症の祖父(非常に人気のあった4代目大日本人)、返信時の電圧を上げ過ぎて死んでしまった父、大日本人のマネージャーの女とのエピソードが絡みます。
獣を演じている役者も芸人中心で、笑えます。尚、獣との戦闘シーンでは、CGが多用され芸人顔の変な獣たちが、異様に頭が大きくてバランスの悪い体格のへんてこなヒーローに襲い掛かります。
全くリアリティのない話なのですが、この変なヒーローと怪獣を脳内で別の現実のイシューに置き換えれば、松本の観察眼の鋭さが垣間見えます。即ち、自分では何もしない・出来ないのに他人を非難するマスコミ、及びそれを鵜呑みにして同調する人々、権威主義者、エコノミックアニマル……等々、日本人を皮肉っぽく描いた作品だと分かります。最終的には、最大の日本人的な事を大佐藤本人が演じてしまうという、もっと皮肉なオチになっています。
尚、エンドロールで繰り広げられるやりとりも面白かったです。
                                             駅員@素人寸評

2007年6月13日(水)
駅日誌(632) 「銀幕寸評」

えーと、あと何日かは銀幕寸評が続くと思います。では、早速寸評に。

「バベル」 ☆☆☆☆
ジャンル:ヒューマンドラマ?
テーマ:人間は分かり合えるという希望、または人間は分かり合えないという絶望、といった所でしょうか。
舞台:モロッコ、アメリカ南部〜メキシコ、日本という3つ。

クエンティン・タランティーノの「パルプフィクション」のように、上記に記したような3つの舞台で別個に進行する物語が交差するという映画です。私は、こういう作りの作品は結構好きで、この映画も面白かったです。その筋は概ね以下の通りになります。
(1)モロッコでは、羊飼いが山羊を狙うジャッカルを退治するためにライフルを調達し、そのライフルの試し撃ちで遠くを走るバスを撃った所、そこに乗っていた女性に命中してしまいます。負傷したのはそのバスに乗っていた観光に来ているアメリカ人夫婦の妻の方で、夫はバスを停め、近隣の村で手当てをし、救急車を待つ事になります。
(2)アメリカ人夫婦の家で家政婦として働くメキシコ人女性は、息子の結婚式の日に仕事を休みたい旨を伝えていたのですが、夫婦は旅行中&トラブルに巻き込まれ、代わりも用意出来ず、子供の面倒をそのまま見る事になります。子供を置いて行くわけにもいかず、結婚式に欠席するわけにもいかず、家政婦は子供をその結婚式に連れて行ってしまいます。
(3)東京に父親と二人暮しをしている、聾者の女子高生が、日々音の聞こえない事による或いは聾者として見られる事による疎外感を味わっています。エロ路線に走る事で、半ば強引に人との繋がりを求めようと足掻いています。
これらの3つの舞台におけるバラバラのストーリーが代わる代わる展開して行きます。

タイトルの「バベル」は旧約聖書の「バベルの塔」の事を指しているのだと思います。バベルの塔とはだいたい以下のような話です。嘗て人間が皆同じ言語を使っていた時代(架空)に、神に近付こうと、天まで届く塔の建築に着手しました。しかし、その人間の驕りは神の怒りを買い、雷一閃、塔が崩壊し、同時に人々の言語がバラバラにされてしまったという話です。そこからは「言葉が通じない」「分かり合えない」状態に置かれた人間の苦しみが汲み取れます。そして、それがこの映画のテーマなのです。
作品の随所に人種差別、障害者の扱い、人間関係等での分かり合えない人間が描かれて行きます。しかし、そんな分かり合うことの出来ない人間を描く中に、パンドラの箱の如く、一筋の希望は残すような作りにはなっているのが救いでしょうか。

この作品は、R-15指定です。それは多分ヘアヌードシーンがあるからではないかと思います。しかし、この映画の場合は、ヘアヌード以上に話題になったのが、ピ●チュウ現象ですね。上記(3)のストーリー中に、クラブで踊るというシーンがあります。そこで、ストロボのようなライトの点滅があり、それを凝視すると危ないとの事。映画のチケットを買った時に、その注意書きの小さな紙も渡されました。なるほど、あれは人によっては凝視するとちょっと目がチカチカし、クラクラするかも知れないなと思いました。
あと、私が個人的に好感を抱いたのは、聾者を聖人に祭り上げていないという点でした。何だか、世の中には障害者のイメージについてステレオタイプが存在し、ただそれをなぞったような悲劇のヒロイン像を量産し過ぎだと思うのです。今作でも悲劇のヒロインではあるのですが、ちゃんとこの映画特有の人物像に出来ている点を評価します。私は人間がスれてきてしまっているせいか、フィクションなのに障害者=聖人的な描写をしている様を見ると、陳腐に見えてしまいます。いや、寧ろ判を突いたようにステレオタイプに描く事は非常に差別的で危ない事なのではないかとさえ思っています。障害以外のアイデンティティを封殺しているかのように思えるのです。
                                             駅員@素人評論

2007年6月12日(火)
駅日誌(631) 「銀幕寸評」

グッドウィルグループの事とか、他にも色々書きたい事があるのですが、今日も銀幕寸評です。タイトルの右にある☆は私の主観的評点であり、好き嫌いも反映されています。5ッ☆満点です。

「300」 ☆☆☆
古代ギリシャの都市国家スパルタ(スパルタ教育の語源となった国家ですね)を舞台にした歴史物です。
当時のギリシャ国家は、王制と議会による共和制の並立した国家であり、この辺りは、現代の日本(天皇)やイギリス(女王)に近いとも言えます(勿論、王の権限は現在の天皇や女王よりは大きいようですが、最高決定機関はあくまで議会でした)。スパルタのその王制の方のトップ=レオニダス王が主人公の映画です。
時代は紀元前500年頃のペルシャ戦争の時期で、丁度侵攻して来たアケメネス朝ペルシャ軍とレオニダス王率いるスパルタ軍(事情により300人)との戦争を描いています。色々と脚色されているとは言え、その辺りの事は一応史実をベースにして作られています。実際に紀元前480年のテルモピュライの戦いでは、ギリシャ連合のうちのスパルタ軍はたった300人しか派遣出来なかったそうです。
このように史実には基づいているのですが、大河物と言っても、実質はマッチョマンたちが槍や盾を手に血みどろの戦いを繰り広げる映画ですから、アクション映画とも言えると思います。
私は学生時代の社会科の科目では世界史が好きでしたので、結構楽しめましたが、別に世界史が好きでなくても、古代ギリシャについて何も知らなくても楽しめる映画だと思います。というのも、この映画の最大の特長は、その史実に基づいた点よりも、映像の演出力にあるからです。
画をハイコントラストにし、映像の一つ一つが非常に濃い感じで目に流れ込んで来ます。戦闘シーンでは、効果的に再生スピードに緩急を付け、動と静の移り変わりが際立っています。この映像を作るには、CGをフル活用しているのは間違いないのですが、敢えて劇画的なタッチとする事で、CGによる冷たさや無機質さを取り除き、生々しく描かれていると思いました。
それにしても、主人公のレオニダス王は、髭面で凶暴な顔のおっちゃんでして、こういう作品でなければ、間違いなく悪役の顔です。その一方、この映画の登場キャラクターの中でルックス的には敵役であるクセルクセス1世が最も恰好良かったりします。

さて、この映画、CMでは何カ国で大人気云々と流していましたが、ペルシャ系の流れを汲む民族では快く思わない人も多いようです。例えば、イラン政府などは「ペルシャ人を冒涜している」として、明確に非難をしています。
歴史物それも戦記物となれば、どうしても生じる問題ではあります。物語として見せる以上は、どうしても善玉・悪玉という形になってしまう部分があります。私はペルシャ人の子孫ではないので、私には分からないのかも知れませんが、私が見る限りはそんなに悪く描かれているようには思いませんでした。先述の通り、登場人物で最も恰好良かったのはクセルクセス1世だと思いましたし、戦争に権謀術数を用いるのは当然の事だと思いますし。こればかりは、具体的にどの点を指して非難しているのか調べない事には何とも言えませんがね。
                                             駅員@素人寸評

2007年6月11日(月)
駅日誌(630) 「銀幕寸評」

ええかげんにせえ! 映画ばっかり観腐ってから!! との御言葉は御尤もですが、今日も銀幕寸評なのです。
駅員さんって、本当は何をしている人なのかしら? との御言葉も御尤もですが、それは秘密です。NEETではないですよ。フリーターでもないですよ。歴とした勤め人なのです。
というわけで、早速寸評に。タイトルの右の☆は私の主観的評点であり、5ッ☆満点です。

「あるスキャンダルの覚え書き」 ☆☆☆☆
ロンドンを舞台にした、心の病を持った人を描いた作品です。主人公は一生独身でもうじき定年を迎える女教師で、他人の色々な秘密話を聞くのが趣味みたいな下世話なおばさんです。毎日日記を付けており、その日記には他人の秘密が色々と綴られています。
そこに若い(といっても、アップで撮ると結構おばさん)新任女教師が赴任して来るのですが、いつしかその女教師は教え子の15歳の少年と関係を持ってしまいます。タイトルにある「スキャンダル」とはこの事で、この事実を知ってしまった老女教師が日記に綴った事が「覚え書き」になります。
老女教師は、その関係の事は口外しないから、もうそれっ切りにして別れなさいと薦めます。しかし、若い女教師と生徒の関係は終わりません。家庭に色々問題を抱え、心の病を持っているのです……と思いきや、本当に心の病を持っているのは……?
以降はネタバレになるので伏せますが、社会的であり、サスペンス的でもある話です。いや、ある意味、サイコスリラーですね。暴力シーン・残酷シーンは無いに等しいので、「静かなサイコスリラー」といった所でしょうか。テーマは「孤独」。人の心の深みを抉るような作品でした。
この主人公は、日本人がやるなら泉水ピン子かなあ、なんて思ってしまいました。

                                             駅員@素人評論

2007年6月10日(日)
駅日誌(629) 「銀幕寸評」

またかよ! ではありますが、今日のはレンタルDVDです。私の好きな映画シリーズの第3作目をレンタルして来ました。タイトルの右の☆は、私の主観的評点であり、5ッ☆満点です。

「SAW 3」 ☆☆☆☆
このシリーズには毎回唸らされます。ソリッドシチュエーションスリラーというジャンルを謳っているだけあり、グロい残酷シーンのある映画です。しかし、私はこれは非常によく練り込まれたヒューマンドラマにも思えました(この感覚は歪んでいるかも)。それはともかく、「人間」というものを深く考えさせられる作品ではあると思います。死で溢れ返った描写をしておきながら、生を命を考えさせる作りになっています。
残念なのは、続き物の宿命なのですが、1が一番面白く、2や3はそれには及ばないという点と、3の中には1や2を観ていないと意味が分からないシーンがあるという事ですね。後者は1も2も観ている私にはどうでも良いことなのですが、前者は残念です。
とは言え、この3も犯罪者ジグソウの異常性(と言いながらも、その芯にあるのは独善的ではあるが、非常にまともな生死観だったりする)が際立ち、且つ、殆ど死にかけの身でありながら、自分の周りにいる人々を人形の如く操る様は圧巻です。
ストーリーの中には二つの中心的な軸があります。一つはジグソウ及びその弟子と、ジグソウの治療のために拉致された女医のやりとり。もう一つは、飲酒運転で子供をひき逃げされた父親がジグソウの作ったゲームに挑む様。
前者ではジグソウの命と女医の命が一蓮托生になり、必死に治療に挑む姿が描かれ、後者では、父親が、事故の証言をしなかった目撃者、犯人に軽い刑を下した判事、ひき逃げ犯と対峙し、彼等を赦すか殺すかの決断を迫られる葛藤が描かれます。

叙述トリックのような手が使われ、私はまんまとミスリードされて、かなり終盤に来るまで、この二つの軸の繋がりが分かりませんでした。口惜しい!
ラストは矢張り後味の悪い終わり方でしたが、伏線の方はちゃんと回収されていたと思います。しかし、この終わり方を見る限りは、このシリーズもここで完結なのでしょうか?
                           駅員@この所、銀幕寸評ばかりですいません

2007年6月9日(土)
駅日誌(628) 「車内観察」

電車に乗っていると、ちょくちょく奇妙な人々を見かけます。

先日、私の斜向かいに座っている御老人が、奇妙な座り方をしていました。新聞を読みながら、座席に浅く越しかけ、背中を斜めに背もたれにもたれかけて、足を浮かせているのです。凡そ5cm程靴が床から浮いているのです。
何なんでしょうか?  腹筋を鍛えているのでしょうか?
 その様子は、足が下に付かない幼児のようにも見え、何だか滑稽でした。

こんな人もいます。私が通勤に使っている電車では、ほぼ毎日帰りの電車を歩き回る臭い人がいます。最後尾の方からドアを開けて隣の車両へと次々に歩いて移動しながら、網棚の雑誌や新聞を拾い集めています。
一度、吊革につかまっている私にちょっとぶつかったので、振り返り舌打ちをすると、しばらくメンチ切りながら見詰め合ってしまいました。喧嘩上等! と言いたいところではありますが、どつき合いになったら、私の体にも彼の悪臭が染み付いてしまう事でしょう。どう足掻いても、私に勝ち目はありません。仮に私が彼を殴り倒したとしても、私の体は悪臭に覆われ、敗北感に苛まれる事でしょう。
彼は生物的に正しい能力を身に付けているとも言えます。
外敵に襲われた天道虫が脚の付け根から、黄色くて臭い汁を出す事や、外敵に襲われた揚羽蝶の幼虫が、頭から黄色くて臭い角を出すのと同様です。

こんな人もいます。延々独り言を言う人。それも大きな声で。自閉症の方なのか、ラリっているのかは分かりませんが、その内容によっては私は笑いそうになってしまいます。だって、面白いんだもの。
しかし、脳味噌そのものがおかしい人は笑われても何とも思わないでしょうが、ただ脳内に出た言葉が全て口から出てしまうが、神経はまともだという人なら非常に気の毒です。意図せずに次々に独りごちては、それを見られたり、笑われたりするのが非常に恥ずかしいと感じるまともな神経の持ち主だとしたら、物凄い苦痛なのでしょうね。サトラレという映画/ドラマがありましたが、あれって、きっと実は自閉症の人の苦しみを描いた作品なんだろうな、と思います。
こういう話ってタブーなんでしょうか? タブーにしてしまう事は何だか臭い物に蓋をするようで、私は嫌いなのです。というわけで、私の辞書にタブーはありません。
                      駅員@私も誰からどう思われているか分かりませんが

2007年6月8日(金)
駅日誌(627) 「銀幕寸評」

連続で銀幕寸評です。二日連続で、平日なのに映画を観ているというのを怪しげに思う人が居るかも知れませんが、まあ細かい事は気にしないで下さい。
早速寸評に入ります。タイトルの右にある☆は私の主観的評点で、5ッ☆満点です。

「ザ・シューター 極大射程」 ☆☆☆
嘗て「このミステリーがすごい」で1位になったミステリー小説(広義のミステリーですが)の映画版です。ミステリーといっても、本格ミステリーの類ではなく、クライムサスペンスといった色合いの作品ですね。ミステリーを期待すると期待外れになると思います。
狙撃に関する色々な薀蓄が盛り込まれていますので、この辺りも「すごい」の一つなのでしょう。原作は読んだ事がないのですが、映画以上に盛り込まれてそうですね。
さて、その筋ですが、主人公は元軍人で凄腕のスナイパーです。しかし、軍の方針で、相棒とともに切り捨てられ、主人公は生き延びたものの、相棒は敵に殺されてしまいます。その事があってから、軍を辞めて山に篭って暮らしていました。そこに、大統領が暗殺者に狙われているので協力して欲しいという依頼があり、もし狙撃を企てるとしたら、どこからどう狙うかプロの視点でを調べて、防いで欲しいと頼まれます。
しかし、それは罠でした。その依頼した連中が、大統領と謁見中のエチオピアの司教暗殺を企てていて、その濡れ衣を被せられてしまいます。主人公は逃げて身を潜めながら、その復讐を果たそうとします。その過程で、暗殺の背後にある衝撃的な事実が明らかになっていきます。
狙撃を掘り下げた以外は何だかコテコテの設定ですね。退役軍人が哀しい過去を抱えながら孤軍奮闘する姿っていうのは、アメリカ人は大好きなんでしょうね。狙撃版ランボーとも言えると思います。
特徴的なのは、流石にPG‐12指定なだけあって、人が撃たれたると血肉が生々しく飛び散るという点と、悪役の中心人物が黒人という点だと思います。アメリカ映画は、人種逆差別から、この手の作品は黒人の味方が居て、悪役の中に黒人が居ても、極悪人ではなかったりする事が多いのですが、この作品ではそうではありません。主人公の味方になる新米FBIは南米系の人物で、前述の通り悪役の中心人物は黒人でした。本来ならこういうケースもあって当り前の筈なのに、そこが印象残るというのも、アメリカ文化の歪みという事でしょうか。
                                             駅員@素人評論

2007年6月7日(木)
駅日誌(626) 「銀幕寸評」

北野武監督の「監督ばんざい!」を観たので、今日はその寸評を。毎度の事ですが、タイトルの右の☆は、私の主観的評点であり、5ッ☆満点です。

「監督ばんざい!」 ☆☆
世界の北野の最新作です。たけし人形を抱えた北野武が主演で、タレント:ビートたけしが、監督北野武を演じているという趣向の映画であり、メタフィクションのような構造になっています。前の「TAKESHI'S」という作品もそうですが、最近は自分をネタにした作品を撮る事が多いみたいですね。
北野武がギャング映画はもう撮らないといってしまったので、どんな映画を撮ったら良いのか分からず、色々試行錯誤しているという形で物語は始まります。家族ドラマを撮ったらどうなるだろうか、ラブストーリーを撮ったらどうだろうか、昭和30年代を撮ったらどうだろうか、時代劇を撮ったらどうだろうか、ホラーを撮ったらどうだろうか、SFを撮ったらどうだろうかという風に、それぞれの作品を撮ってみたような紹介が続きます。前半は、そんなショートムービーの集合体のような感じで、それぞれに対し、自らの突っ込み(伊武雅刀のナレーションですが)が入ります。
その中のSFから、現実(作中の現実)と作品とがごちゃごちゃになって行きます。非常にシュールな作品ですね。
相変わらずバイオレンスの描写は素晴らしいものです。更に今回は思いっきりしばかれる役目は人形が担っています。これって、芝居で本気で殴る等の実験でもあるのかなと思いました。何ぼリアルを追及しようとしても、他の役者を思いっ切りどつくわけには行きませんが、人形なら本当に思いっきり殴れるのです。これを実験した作品なのかも。
笑いを狙っている箇所も沢山あるのですが、何だかいま一つです。やっぱりビートたけしは昔の方が面白かったなあ(北野ファンクラブとか)……と思ってしまいました。
いや、もしかしたらこの作品で人気を得ようとは思っていないのかも知れませんね。寧ろこの作品は、監督:北野武の監督としての力またはタレント:ビートたけしの演技力をPRするための、長編プロモーションビデオであるようにも思えました。
                                    駅員@ちょっと期待外れでした

2007年6月6日(水)
駅日誌(625) 「知人?不知人?」

今日夜8時頃、西武池袋線の上り電車に乗っていたのですが、車内は人が疎らでガラガラでした。でも、そりゃそうか、この時間帯の利用者は殆どが下りでしょう。都内に勤める人の通勤路線ですからね。
そんな空いた車内でやたらと目に付くのが、セクシーな服装のお姉さん方です。彼女等としては、この時間に上りに乗るのが通勤電車なのですね。池袋か、或いはそのまま有楽町線に乗り入れての出勤です。ぽつんぽつんとそんなお姉さんが座っていました。

そんな車内で、私はドア脇の隅の座席に座っておりました。とある駅での停車中に、ふと今何駅かな? と思ってドアの外を見たのですが、その時私の斜め前、遠い方の隅に座っている女性が、こちらを見て微笑んでいるのと目が合いました。
んー? 知っている人かなあ?
西武線沿線にも知人はいますが、私はあんまり目が良くないので、どうも判然としません。しょっちゅう会っている人なら、その距離でも気が付く筈ですが、知っている人だとしても、それ程親しい人ではなさそうです。あんまりじろじろ見るわけにもいきませんので、そのまま顔を正面に戻してしまったのですが、内心は「???」状態です。
知っている人なのにシカトするのも悪いですが……もし知っている人なら、こんなに空いている車内ですから、挨拶くらいして来そうな気もするし……結局は、私がドアの方を見た時に、そのドアの外に、その人の知人が立っていて、それに対して微笑んでいたんだろう、という結論に達し、放っておきました。
これって、サザエさんの中で、波平のエピソードで出てきそうなネタです。まだ若いのになあ〜。

おっと、冒頭に書いた事から、その時間に出勤する人の店に私がしょっちゅう行っているような印象を与えてしまいました。私は田舎者なので、池袋は怖い町だという認識を持っておりますゆえ、それは誤解ですよ!
                                 駅員@知っている人ならすいません

2007年6月5日(火)
駅日誌(624) 「天罰覿面?」

Yahoo!のニュース(出処は今朝の毎日新聞だそうですが)で見たのですが、ひったくりの男が警官に捕まり、職務質問を受けている最中に池に飛び込んで逃げようとしたところ、溺れ死んだそうです。
ひったくりなんてケチな犯罪で死亡してしまうなんて、ちょっと哀れですが、しかし、私はこういう話には胸がスカッとします。この感覚って、多分私の嫌いなアメリカ人と同じなんだろうとは思いますが……
本来、因果応報というか、悪い行いをする者が悪い目に遭い、良い行いをする者が良い目に遭うというのは、良いものです。いや、もしも完全にそんな世の中になったら恐ろしくもあるのですがね。

おっと、訂正です。冒頭では「溺れ死んだ」と書いたのですが、死因が明らかになっているわけではありませんでした。池に飛び込んだ男が死体で見付かった=溺れ死んだ、という早合点ですね。いかんいかん、私は早合点が多いので気を付けます。
さて、では「泳いでいたが、溺れ死んだ」以外に考えられる死因は何が考えられるでしょうか? これから書くのは、あくまで想像であり仮説ですので、御了承を。

@警官がどついてぐったりしたのを、ばれないように池に投棄した。
A男は金槌で、浅い池だと思ったら存外深くて、泳ぐ前に溺れた。
B河童に足を引っ張られて溺れた。
C警官が池の女神から金のひったくりと銀のひったくりを貰って帰ったため、元のひったく りは女神の物になった。
Dひったくりは逃げおおせ、ひったくりに似た替え玉ドザエモンが上がった。
Eひったくりだと思ったら、カーネルおじさん像だった。

……はい、いい加減な物ばかりです。というか、何だか「ボケましょう」みたいになっちゃいました。しかし、@はもしかしたらあり得るのではないか? とも思います。何の根拠も無い憶測なのですがね。
                       駅員@罪人であれ、人の死を弄んではいけませんね

2007年6月4日(月)
駅日誌(623) 「タオル王子」

ハンカチ王子の縁起担ぎのハンカチはなくなりました。今はタオルで拭いているので、タオル王子です。
もしも、これがタオルではなく、手拭いだったら手拭い王子です。
タオルではなく、雑巾だったら雑巾王子です。
タオルではなく、ティッシュだったらティッシュ王子です(なんだか、アンパンマンの登場キャラみたいになってきました)。
タオルではなく、ユニフォームの袖だったら袖王子です。
タオルではなく、彼女のパンツだったらパンティー王子です。ハンカチだと思ってポケットから出して汗を拭いた布が女物のパンツだったらさぞ面白いだろうなあ。

さて、伝統の早慶戦二回戦。観客は満員御礼の36,000人との事。凄い人気ですね。ヤクルトファンの方には悪いのですが、ヤクルト戦よりも断然入ったんだろうなあ。
観客の中には、野球に殆ど興味が無く、佑ちゃん目当てで来ただけの人も多かったそうです。しかし、もしそのせいで六大学野球ファンが押し退けられていたとしたら、気の毒にも思います。そりゃ、野球人気低迷の昨今、こういう話題で盛り上がるのも大いに結構なのですが、本来の野球好きが、野球に興味の無い一過性の人に押し退けられるのもどうかと思うのです。私は六大学野球には然程興味が無いので良いのですが、押し退けられた人の中には、仕事をリタイヤし、野球観戦だけが楽しみだという御年寄りもいたんだろうな、と思うと、ちょっと切なくなります。
                                            駅員@考え過ぎ?

2007年6月3日(日)
駅日誌(622) 「銀幕寸評」

今日は映画を観てきたので、銀幕寸評です。6月は仕事の関係上映画館に出掛ける機会が多いので、銀幕寸評が多くなると思いますが、今日のはプライベートです。早速今回の作品に入りますが、タイトルの右にある☆は私の主観的評点であり、5ッ☆満点です。

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」 ☆☆☆
下ネタ映画ですわ、一言で言って。下劣な精神を持つ私にとっては、笑いどころが沢山ありました。この下ネタや黒い笑いを見て笑えるか否かが、この映画を楽しめるポイントになるでしょう。下ネタやブラックジョークが嫌いだと言う人には全く御奨め出来ません。見ない方が良いと思います。
さて、その筋ですが、カザフスタン国営放送のリポーターを名乗る主人公が、相棒のディレクターと一緒に米国の文化や風習を本国の番組で紹介するための取材旅行というストーリーです。当初ニューヨークでの取材という名目だったのですが、ホテルのテレビで見た「ベイウォッチ」という番組のヒロインに一目惚れし、北米大陸東端のニューヨークから、そのヒロインの住む西海岸のカリフォルニアを目指し、米国横断取材旅行になります。
道中、米国で色々な人々と出会い、文化の違い等から色々なトラブルを起こしながら、そのドタバタを笑うという趣向の映画です。扱うネタは、性的なネタ、人種ネタ、宗教ネタ、ホモセクシャルネタ、愛国者ネタ、性別ネタ、障害者ネタ等、タブー視されるようなネタばかりであり、ちょっと危ない笑いばかりの映画です。
この作品の狙いは、主人公演じるカザフスタン人と、その国を笑う映画のような始まり方ですが、よくよく見ていくと、米国人とその国を笑う映画になっているという狙いになっています。一見ドタバタ下品な糞映画なのですが、深い作り込みがされているようにも思いました(製作者側にはそんな深い意図はないのかも知れませんが)。
作中では、ユダヤ人を悪魔呼ばわりするシーンが多いのですが、これはカザフスタンの国柄(一部ロシア正教もありますが、イスラム教が中心です)によるものなのでしょうか。しかし、この主演者は実はユダヤ人なので、自嘲ネタなのです。

さて、映画館でもぎりの所でチケットを半分に切られた時に、応募葉書を貰いました。チケットの半券を貼って応募するタイプの抽選プレゼントです。ふーん、応募してみようかな、と思いきや、「アイ・ラブ・ボラット リピーターキャンペーン」とあります。半券一枚では応募出来ないそうです。複数人で観に行って、ようやく一口応募出来るのです……この映画を二回観る気はないし、どうしたものか。
←葉書。半券を貼る所が三つもあります。

                               駅員@半券欲しい人が居たらあげます

2007年6月2日(土)
駅日誌(621) 「年金という仕組」

毎年、給料から天引きされたり、売上から納めたりして、社会保険庁に集まった金で年寄りに年金を配るというシステムになっている、いわば福祉の一つですね。
なるほど、人口と経済が右肩上がりの場合は、運用次第で過去に収めた金よりも多くの金を分配出来ます。しかし、人口ピラミッドが乱れた場合にはこのシステムは歪な姿である事が露見します。
だから、私は常々年金システムは嫌いだと言っているのです。蓄えておけない人は、蟻とキリギリスのように野垂れ死ねば良いではないか、と思うのです。とは言うものの、年金システムを廃した場合、路頭に迷ったキリギリス型の人間が犯罪に走るという事も考えられます。だから、中には年金システムも治安維持の一つだという意見もあります。
治安維持については、応報刑論で対処しましょう。重い罪を犯した者は重い罰を受ける、というシンプル極まりない法制です。では、死をも恐れない犯罪者はどうしたら良いか? 死よりも辛い刑罰を浴びせれば良いのです。 貴様には死すら生ぬるい!! というケースも多々見受けられますからね。市中轢き回しの上、磔、獄門、なんてのも良いでしょうね。こういう事を言うと聞こえてくるのが、犯罪者の人権はどうなる? という話です。犯罪者に人権なんかあるか!! 少なくとも、故意犯については、保護なんか必要ないでしょう。

おっと、年金の話の筈が、どんどん脇道に逸れてしまいました。今般5,000万件の年金記録が紛失されてしまったという問題が起きています。5,000万件です。1億2,000万人の内の5,000万件ですから、単純に3人に1人以上の記録が無いという事になります。
こりゃあ、私の納めた記録も怪しいものです。22歳以降は就職したので厚生年金の記録があるのが間違いないのですが、それまでの国民年金はどうでしょう? ていうか、きっと払っていない人も多いのではないでしょうか?
                                            駅員@怪しい年金
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