2008年4月度目次
 #874 「私の好きな服屋」 ネタTシャツの宝庫。
 #875 「ぽっかーん」 突発的事態への対応力。
 #876 「被依存依存症」 頼られる事で自らの存在価値を確認する症状。
 #877 「日本の思いやり」 思いやり予算
 #878 「毒生きもの展」 なかなか毒のある落ちじゃないか。
 #879 「銀幕寸評」 日曜洋画劇場“フライトプラン”。
 #880 「社内報」 私のデカイ写真が……
 #881 「男子禁制の空間」 どうなっているんだろう。
 #882 「コントラスト」 コントラストが強いと印象深くなる。
 #883 「ペルソナ」 架空顧客を作り上げるという手法。
 #884 「ヤマタノオロチ」 飲んで眠ると、スサノオに首を掻っ切られます。
 #885 「ルーフキャリア」 この年になっても知らない事って多いものですね。
 #886 「Deco Vs Deco」 マキシマムザホルモンのDVD。
 #887 「藤子F不二雄の大予言」 後期高齢者医療制度。
 #888 「気まずい」 前を走る自分のと同じ車。
 #889 「キレテナーイ」 自分から切れ味がなくなっている。
 #890 「御目出度き事」 末永く御幸せに。
 #891 「三連酔」 金土日。
 #892 「道程」 李明博時事ネタ&私的ダークネタ。
 #893 「薬局の怒号」 人の振り見て我が振り直せ。
 #894 「通関」 危険部位を含む肉。

2008年4月24日(木)
駅日誌(894) 「通関」

通関を通過して吉野家に届いた牛肉に、BSE危険部位が混入していたそうです。
吉野家の牛丼ではショートプレートという安いバラ肉を使っているのですが、ショートロインというステーキに適した部位が何パックか入っており、その中に危険部位である脊柱が入っていたとの事。このニュースを受けて、吉野家ホールディングスの株価は大きく落ちてしまったそうです。
なるほど、確かに米国産牛肉の輸入に最も積極的な外食チェーンである吉野家には痛いニュースです。だって、国内に入ってきた時点で、危険部位が排除されていないわけですから。
しかし、こういう見方もあるのではないかと思います。即ち、吉野家の検品がキチッと行われている事の証にはなっているのではないかと思うのです。寧ろ、検品で一度も排除されないのは、安心であると同時に不安でもあります。私も仕事柄、製品の検品作業に駆り出される事もあります。その中で、例えば「細かい部分をチェックして、不適合品を弾く」という作業の時、大量に行っても全然不適合品が出てこなかった場合、「もしかしたら見過ごして不適合品を適合にしてしまったのではないか?」と不安になります。やがて不適合品が出て来ると、「ああ、これまでのは確実に大丈夫だ」と安堵するのです。本当は不適合品は一切出て来ない方が良く、寧ろゼロに越した事はないのに、あると安心してしまうのです。この理屈はあくまで検品者心理に過ぎないのですが、不適合をキチンと弾けたという事で、これまで行われてきた検品が正しかった事が再確認出来たのではないかと思います。まあ、ものは考えようというやつですが。

そしてそれ以前に、前から私の意見は「今更何を言うか」という事なのです。フォンドボー等牛の出汁を使用した物、旨味成分にビーフエキスを使っている物、ミンチ肉……子供の頃からこういう物を口にしている時点でもうアウトなのです。ここで言う「アウト」=新型クロイツフェルトヤコブ病発症という事ではありません。低発症率のグレーゾーンに入っているというだけです。
そんな事より、毎日毎日ファーストフードを食べ続けたり、毎日毎日煙草を吸い続けたり、毎日毎日酒を飲み続けたりという方が遥かに有害な事でしょう。更に言ってしまえば、都会に住んでいるという事、これだけで精神に及ぼすダメージを考えれば、非常に有害なのかも知れません。まあ、こういう比較は馬鹿馬鹿しいですがね。

さて、私も明日通関を通過して海外に出張予定です。というわけで、5月の2日まで日誌は御休みとなります。次回更新時には、その出張の事を書こうと思っています。
                            駅員@私も危険部位として弾かれたりして!

2008年4月23日(水)
駅日誌(893) 「薬局の怒号」

明後日25日から私は、仕事で海外に行きます。行き先は独逸です。というわけで、薬なんか常備していない私は、万が一に備えて薬を買って帰りました。日本では、病に罹ったら慌てて薬局に行けば済みますが、海外では難しいですからね。

で、タイトルの怒号です。薬局で薬を物色していると、何やら薬剤師にぶつくさ文句を言っている人がいます。花粉症にでも罹ったのか、鼻の調子が悪くて夜に眠れないと訴えている様子です。なるほど、私は花粉症ではありませんが、鼻炎持ちなのでその気持ちはよく分かります。鼻がむずむずしたり、鼻が詰まったりして落ち着いて寝付けない時もあります。多少は苛々してしまうのも分かります。
だがしかし、みるみるうちにその人のボルテージは上がって行き、薬剤師に対して怒号を発するようになっていました。そこまで切れるこたあ、ねえだろう、と。薬剤師は、もう困り果てた顔をしています。
……それを見ながら、嘗ての切れ易かった自分を思い起こしますと、随分恥ずかしくなってきました。私が何らかの理由で外で怒号を発した時、周囲からはこういう風に見えていたんだろうなあ、と。赤面。
                                  駅員@人の振り見て我が振り直せ

2008年4月22日(火)
駅日誌(892) 「道程」

昨日、4月21日は結構な厳戒態勢が敷かれているのを目にしました。私の勤め先は国の中枢から遠くないので、道に道路封鎖用の警備柵が用意され、あちこちに警官やパトカー、護送車が並んでいました。
ふと見上げると、日の丸が掲げてある街灯に韓国の旗も掲げてあります。ああ、そうか李明博韓国大統領が来ているのか。しかし、あの大統領って、どうなんでしょうね? 日米との友好関係を再構築して行くみたいな事を言っていますが、韓国国内の反日論が盛り上がってしまうと、支持率維持のために反日にシフトする可能性もなきにしもあらずです。元来、大阪生まれで日本人に虐げられた怨みもないわけではないでしょうし。
そんな中、サムスンの会長が辞任しました。容疑は背任と脱税です。李明博氏も財界出身(現代建設)ですから、もしかしたらそれに関連した黒い噂が裏にはあるのかも知れません(或いは、現代グループの陰謀という可能性もありますが)。果たして、今後の外交の道程はどうなるのか?

道程……ドウテイ……どうてい……童貞。私は、自らの事を童貞だと思う事がたまにあります。「思うだと? 思うって何ぞ? 童貞かそうでないか何れかしか無いではないか!」と思われる事と思いますが、その答えは、私は「心の底から好きになった人とは付き合った事がないのではないか」と思っているからなのです。
人を好きになる事が無いのか? いえ、そんな事はありません。好きになってしまう人が多過ぎて困るくらいです。ところが、私は心から好きな人に対しては、照れ隠しでおちゃらけてしまったり、思うように喋れなくなってしまうのです(中学生かっ!)。
そりゃ、付き合った人も無論好きだったのは間違い無いのですが、「果たして心から愛していたのか? 性欲に動かされたただの猿ではなかったか?」などと思うわけです。そんな事を考えるようになってから、益々女性と付き合うのが苦手になってしまいました。一生独身なのかなあ……
                              駅員@時事ネタから私的な暗〜い話まで

2008年4月21日(月)
駅日誌(891) 「三連酔」

金曜日……仕事の関係で飲んで、帰ったのが2時。
土曜日……当日誌にも書きましたが、先輩の結婚式の二次会に出席し、4時間程飲酒。
日曜日……社外の仕事関係の知人と昼から麦酒でお好み焼を食べた後、夕方から別の仕事関係の知人と飲み会。23時頃迄。
この週末は、殆ど飲んでいるか寝ているかだけでした。否、飲むと眠くなるので、飲んで寝ているとも言うか。

私、酒を飲んでも記憶が飛ぶような事は一切無い(ていうか、そこまで飲む前に眠っちゃうか、吐いちゃうかします)のですが、テンションは上がります。素面の時はムスッとして無口なのに、まるで珍獣のようになってしまいます。否、珍獣のように扱われてしまいます。
金曜日は金曜日で、流石に御客様に失礼な口を利いてはいませんが、自社の上役には随分な口を利いてしまいました。土曜日は土曜日で、阿呆なコスチュームを準備して臨んで、人に笑われてみたり、人から引かれてみたり(とは言え、そのコスチュームを用意している段階では素面なわけですから、元来珍獣気質なのかも知れませんね)。日曜日は日曜日で、何だか場に馴染めずに、一頻りいじられただけ、と。
うーむ、自分を貶めずに場を盛り上げられる人間、サウイフモノニワタシハナリタイ。
                                           駅員@酒ニモ負ケズ

2008年4月19日(土)
駅日誌(890) 「御目出度き事」

人の幸福というものは非常に御目出度き事であります。先月に続いて、また職場の同僚が結婚致しました。二次会に呼んで頂けたので、行って来ました。
この同僚は先輩なのですが、実はここ暫く、ちょっと心配な所があったのです。丁度壁にぶち当たっている時期というか、ちょっと悩んでいる時期だったのです。
しかし、今日見た限りでは安心しました。夫妻揃って芯の通った人間なのですが、今後も一方が我を通したり、沈み込んでしまったら、もう一方がそれを支えるという形で上手く行くやって欲しいと思います。いや、ていうかそういう風に上手く行かないのならば、地獄から俺様が喝を入れに行ってやろうぞ! なんて思ったりします。
二人とも頑固だそうなので、喧嘩は絶えないかも知れません。しかし、喧嘩をすればする程、愛は深まるのかも知れません。そういう方向の喧嘩ならば、犬も食わなくてもとことんやったら良いと思います。
御目出度う御座います。私も幸福に肖りたいです。
                                   駅員@生意気言ってすいません

2008年4月17日(木)
駅日誌(889) 「キレテナーイ」

私は髭を剃るのには、シックプロテクターを愛用しています。嘗て、そのCMで、こんなのがありました。屈強な男が髭を剃っている途中に敵に襲われて、手元が狂い剃刀が横滑りします。しかし、横滑りしても切れておらず、敵を返り討ちにしてからアゴをさすりながら「キレテナーイ」と言うCMです。
私は髭が濃い方なので、シックを使っていてもちょっと出血している時があります。ゴシゴシ剃り過ぎなのでしょうか。髭を剃ってちょっと経ってからアゴをさするとミクロのかさぶたが何個か取れる時があります。

と、それはさておき、どうも最近自分に切れ味がなくなってきている気がするのです。
前はもっとシャープな人間だった(つもりな)のに、何だかダルというか何というか、ピリッとしないのです。それは仕事でもそうですし、プライベートでもそうです。鋭さが取れて、鈍くなってきているのです。
そして、鈍くなると同時にニヒル度合いも上昇している気がします。以前は思った事をビシバシと言える人間だった気がするのですが、言葉が出てこなかったり、「言っても無駄だ」と思ってしまったりします。
きっと甘ったれているせいもあるのだろうと思います。微温湯に浸かっているのです。しかし、熱湯に放り込んだ蛙は即座に飛び出して死を免れるのですが、微温湯から徐々に水温が上昇していると危機感を抱かずに死んでしまうと言います。まあ、単純にちょっと早い五月病なんだと思いますが。
                                         駅員@心の砥石が要る

2008年4月16日(水)
駅日誌(888) 「気まずい」

自分と同じ服を着ている人に会ってしまうと気まずいという事があります。
今日はそれに近い事がありました。今日は車での移動が多かったのですが、道を走っていると、我が愛車の前に同じ車種が走っていたのです。それも同じ色の。
うわあ、気まずいなあ……何より、私が後ろというのが気まずいのです。しばらくして、曲がる予定の交差点に近付きました。あ! あの車、俺が曲がろうと思っていた方向にウィンカーを出しているではないか。これでは、何だか俺が後をつけているみたいではないか!
やや進むと、ようやく私とは違う方に曲がってくれて、ようやく落ち付きを取り戻したのでした。
考え過ぎだとは思うのですが、気まずいものは気まずいのです。

これと似たような事が、つい最近もありました。
帰りの電車を降りる時に、ふと目が合った人がいたのですが、私は歩くのが速い方なので、すぐに引き離して歩きました。その時は、ちょっと遠回りをしてドラッグストアに寄って帰りたかったので、そちらに向かってサクサクと歩いたわけです。しかし、時間が遅かったため、ドラッグストアは既に閉まっていました。ガーン! しょうがないので、ちょっと迂回してコンビニに行く事にしました。ちょうどそのコンビニの前くらいで、向かい側から人が歩いて来るのが見えました。
あれは、さっき目が合った人ではないか。気まずいなあ……私は極力目を合わさないようにして、こそこそと買物をして帰りました。
いや、別に悪い事をしているわけではないのですが、私は結構こういう些細な事に気まずさを感じてしまう人間なのです。
前述の車の例に近いのですが、例えば、私の前を歩いている人が、私と同じ方向にばかり曲がって歩いていると、気まずくなります。後をつけている筈がないのですが、向こうが「つけられているのではないか?」とか思っていそうで、気まずいのです。そして、もし前を歩く人が急に小走りになったりすると、ちょっと傷付きます。
                                       駅員@耐「気まずさ」力:低

2008年4月15日(火)
駅日誌(887) 「藤子F不二雄の大予言」

後期高齢者医療制度についての報道が毎日耳目に入ってきます。本日、4月15日から徴収が開始されました。が、どうも自分にかかわりの薄い事っていうのは、よく知らなかったりします。いや、関係が薄い人が知らないのならばまだ良いのですが、当の後期高齢者が良く分かっていないという状態だそうです。
では、後期高齢者医療制度とは、何なのか?
国民健康保険等の既存の健康保険とは独立した別個の医療保険制度です。地方自治体が75歳以上の住民に付保するもので、75歳になるとそれまでの健康保険は解除されその代わりに後期高齢者医療制度保険に入る事になります。
保険料負担は、被保険者本人であり、年金から源泉徴収されるという仕組になるそうです。そんなんで金が持つんかいな? と思ったら、保険原資の内で保険料が占めるのは1割。5割が公費、4割が健康保険から振り分けられます。そう書くと、「高齢者保護の制度なのかな?」とは思うのですが、それでも後期高齢者の負担が増えてしまいます。この制度の味噌は、増大し続ける高齢者医療費の抑制にあります。
保険料には、応益部分(均等割り)と応能部分(持つ者が多く払う)があるのですが、応能部分……75歳にもなって所得がある人なんてのは一握りの「出来る人間」だけではないのか? という印象があります。実際の所はどうなのか分かりませんが。年寄りに厳しいというのは楢山節考的なイメージを持ってしまいますが、高齢社会を迎えるとこうならざるを得ないのか……

それにしても、「後期高齢者」はないですよね。後期って事は、「高齢者前→前期高齢者→後期高齢者→高齢者後(死)」なんてイメージを持ってしまいます。
そりゃあ、75歳にもなれば、あとはいつ死ぬか分からない年ではありますが、何だか75歳を境に死に一歩近付いたかのような印象です。「棺桶に片足突っ込んだ」みたいな。4月になってから、慌てて「長寿医療制度」という通称が出来たそうです。私みたいな印象を持った人がクレームでも付けたのでしょうか。

さて、ようやくタイトルの「藤子F不二雄の大予言」ですが、藤子F不二雄が、1973年に書いた短編漫画に「定年退食」という作品があります。舞台は2007年の日本。75歳になると国からの一切の扶養を失うという二次定年制度が導入された社会を描いた作品です。その理由は高齢社会と、食糧危機。現実はこの漫画程極端ではないですが、何だか「高齢者医療制度」と「食品の値上がり」が起きているこの2008年に似ている気がしてちょっと恐ろしくなります。
                            駅員@藤子F不二雄の異色短編御薦めです

2008年4月14日(月)
駅日誌(886) 「Deco Vs Deco」

先日、私の好きなバンドの一つである「マキシマムザホルモン(※以下、ホルモンと表記)」のDVDを買いました。そのタイトルが「Deco Vs Deco(デコVSデコ)」なのです。最近は随分有名になって、タワーレコードにて大きな棚に置かれて販売されていました。

まだまだ誰もが知っているというわけではないので、一応解説致します。

八王子出身の4人組のミクスチャーバンドです。私自身ミクスチャーという区分がいま一つ分かっていなくて、Mixtureという言語から混合ロックなんだろうなあくらいの把握です。
ホルモンの場合は、ハードコア&へヴィメタル&ラップといったような混合でしょうか。平たく言えば、ラウドロックの一つと思っていれば良いと思います。まあ、今日びキッチリとカテゴライズ出来るバンドの方が少ないのかも知れませんね。
メンバー構成は、「歌と6弦(ボーカル&ギター)と弟:マキシマムザ亮君」「ドラムと女声(ドラム&ボーカル)と姉:ナヲ」「4弦(ベース):上ちゃん」「キャーキャーうるさい方(デスボイス、シャウト):ダイスケはん」という構成です。
「弟」「姉」という表記がある通り、ギターとドラムは姉弟です。聴く人によっては結構下品だと思うので、あまり御薦めはしませんが、音と歌詞(歌詞カードを見ないで把握はほぼ無理なのですが)がなかなか面白くて私は好んで聴いています。
私の場合は、漫☆画太郎(漫画「珍遊記」の著者)が描いたジャケットに惹かれて「耳齧る」というタイトルのアルバムを買ったのが最初です。慢☆画太郎でジャケ買いというのもどうなのかとは思うのですが、それ以降は音楽が気に入って、アルバムを買い続けています。

で、今回買ったDVDですが、3枚組4,890円でトータル421分という御買得価格です。まあ、長ければ良いというわけではありませんが、好きな人には間違いなく買得でしょう。
内容は2007年のライブ映像を中心としたものです。最近はライブDVDを出すミュージシャンが増えましたね。私自身、先日の桑田佳祐「魅惑のAVマリアージュ」に続き、結構なペースで買ってしまっているわけですが。ちょっとずつしか観る時間が無いというのが辛い所ですが……このDVDには「亮君の挑戦状」という選択肢を選んで行って、正解ならばようやく映像が見えるというコーナーがあるのですが、それが異常に難しく、これをコンプリートするのは一体いつになる事か皆目見当が付きません。
因みに同バンドのDVDはこれで2作目で、1作目は「Debu Vs Debu(デブVSデブ)」というタイトルでした。という事は……3作目が出た時には、「Debeso Vs Debeso(デベソVSデベソ)」になるのではないか? と予言しておきます。

                                       駅員@予言というか、推測

2008年4月13日(日)
駅日誌(885) 「ルーフキャリア」

この冬には我が愛車にルーフキャリアとスタッドレスタイヤを装着したわけですが、それをシーズンオフは戻さないといけません。
スタッドレスの方は、普段用タイヤの方の劣化が進んでいたので、そっちを新しいのに変更し、同時にアルミホイールを装着予定です。我が愛車、実はリアのブレーキがドラム式なので、それがホイールの隙間から見えるのは矢張りディスクブレーキとは見栄えが違うのか、その辺はちょっと気になりますが。「予定」という事はまだ変えていないという事なのですが、輸入車はボルトの配置や大きさが異なり、その辺りの都合でパッと変えられるわけではない様子。来週末には換装出来る見込みです。
そして、ルーフキャリアの方ですが、これって一般的には矢張りシーズンオフには外すものなのでしょうか。だとしたら、部屋に置いておくガラクタが増えてしまうなあ……
乗っていて空気抵抗があるのがハッキリ分かります。燃費も悪くなるのは間違いありませんし、何より空気抵抗が手に取るように分かる風切音が気になります。我が愛車にはステーションワゴンやミニバンにあるようなルーフレールが付いていないので、ドア上部隙間の所から外す必要があります。多少骨が折れます。今度天気が良い日に外そうと思います。
一方、付けているはスキー専用ではなくシステムキャリアなので、スキー用のアタッチメントだけ外して棒自体は付けっ放しでも良いのかも知れません。
近々海外出張の予定があるので、スーツケースを買いに行ったのですが、その時に「キャリアに大きなトランクを紐で縛り付けて旅行するのも、なかなか乙なものかも知れないなあ」などと思いました。
しかし、何気なく道行く車を見ていると、寒い時期には沢山見られたルーフキャリア付きの車もとんと見かけなくなりました。やっぱり外すべきなのかなあ。

今、「海外出張の予定」と書きましたが、今月の下旬にあります。行き先は独逸。私は仕事・プライベート含めて、日本国を出るのが初めてなので、結構ビクビクしています。
日本国内ならば平気で一人旅が出来る人間なのですが、海外は勝手が分からずちょっと怖いです。しかし、逆に「こんなもんか」と思えれば、次からは一人旅のルートがワールドワイドになったりして。それは、初海外の印象次第ですが。
                      駅員@この年になっても知らない事って結構あります

2008年4月12日(土)
駅日誌(884) 「ヤマタノオロチ」

日本神話の中に、素戔鳴尊(スサノオノミコト)による八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の話があります。神楽の演目にもなっているくらいのそこそこ有名な話です。
とある村に毎年ヤマタノオロチという8つの頭8つの尾を持つ大蛇の怪物が現れ、年に1人ずつ人間の娘を食べてしまうというので、そのオロチ退治の役を天界から追放された荒ぶる神スサノオが買って出るという話です。オロチが現れる夜に予め8つの甕酒を用意しておき、オロチがその酒を飲んで眠っている隙に、その8つの首を全て切り落として退治したとの事。

私は、このオロチのような強大な存在ではないのですが、このヤマタノオロチと一つだけ共通点があります。酒を飲むとすぐに眠くなってしまうという点です。
今日は知人と昼間から酒を飲む機会があったのですが、またやってしまいました。いや、これは接待ではないのでまあ良いのです(決して良くはないのですが)。問題は飲んで眠ってしまう事が2日連続だったという点。そして、昨日のは仕事上でだったという点です。
その時は、汐留にある「ソフィア」という店での食事会だったのですが、そこでワインをちょっと飲みだすと徐々に眠くなり、やがて船を漕いでしまいました。仕事の付き合いの場面でこれはタブーです。
「俺の辞書にはタブーの文字などない!!」と開き直ってしまいたい所ですが、そういうわけにも行きません。
飲むと眠くなる事が分かっていて飲むのは、飲むと理性の抑制が効かなくなるのに飲んでいるのと、本質的には同じです。即ち、飲むと人に暴力を奮ってしまう暴れ者や、飲むと猥褻行為に及んでしまうセクハラ者と、本質的には同じなのです。違うのは刑法犯になるかどうかという点だけ。
休日も結構長時間眠っている事も多いので、恐らく私は過眠症なのでしょう。色々な煩悩の中で、とりわけ「眠気」に弱い業を持っているのです。なので、仕事の場合は下戸で通そうかと思う事もしばしばあります。こんな事を繰り返していると、いつかスサノオに首を掻っ切られてしまいそうです。

さて、上記の店「ソフィア」とは、ブルガリアの首都の名前であり、その名の通りブルガリア料理を出す店です。その料理の味は、基本的に五味(酸・苦・甘・辛・塩)で言うところの、「酸味」と「塩味」が基本になっています。なるほど、東欧らしい味……「乳酸醗酵の味」と「岩塩の味」なのでしょう。たまに食べる分には良さそうです。使われている食材も非常に健康的だと思いました。個性的な料理を食べてみたい方、興味のある方、一度行ってみては如何でしょうか。
                                   駅員@酒は飲んでも飲まれるな

2008年4月10日(木)
駅日誌(883) 「ペルソナ」

帰宅してテレビを観ていると、「ペルソナ」という言葉が出てきました。マーケティング手法の一つだそうです。
架空顧客といったような意味合いのものだそうです。色々な人物像を元にして、とある架空の人物像を作り上げて、それをかなり具体的に作り込み、その架空の人物向けの商品開発をするという手法だそうです。そうする事でターゲットを絞り込み、それに合致した人、それに近い人に対して購買意欲を引き出し易くするとの事。
日本人はこれまで「一億総○○」という言葉もある通り、比較的標準的な人物が多かったのですが、近年個性が重視され、消費志向の幅が広がってきました。それに合わせて出てきた手法なのでしょう。
しかし、いつも思うのですが、マーケティングっていうのはちょっと危ない香りのする物です。と、感じてしまうのも、私の尊敬する漫画家である藤子F不二雄の異色SF短編「並平家の一日」という怖い漫画を読んだ経験からでしょう。
その漫画は、何の変哲もなく標準的な「並平家」という夫婦と子供が二人姉弟という一家の様子を描いた漫画で、序盤は特に面白いところもないのですが、その一家を隠しカメラでずっと観察している人がいるのです。この人はそういう歪んだ趣味の持ち主かと思いきや、この平均的な一家の動向を観察する事が、世の中の流行り廃りを予測する材料として非常に価値のあるデータと見ているのです。
端的に言ってしまえば、マーケティングとはこれに近い仕事なのです。
そして、上記の「ペルソナ」も何だか怖いものを感じます。「並平家の一日」にあるような最大公約数的な方向ではないのですが、架空の人物を作り上げるというのもなかなかアブノーマルだよなあ、と思います。

さて、ペルソナとは「PERSONA」と書き、文字通り英語でいう所の「パーソン」や「パーソナル」に相当するラテン語です。人、登場人物といった意味があります。ユングの心理学用語では「仮面」を意味し、人の表層を表していて、「ANIMA」(深層心理?)と対になった言葉です。
そう言えば、昔、マツダが発売したセダンにペルソナと言う車種がありました。トヨタで言う所のカリーナEDやコロナエクシヴに近いコンセプトの車ですね。あれなんかどういう意味でつけたのでしょう。クーペ程ではないにしても、パーソナルなセダンという事なのでしょうか。
他には、私の中では学生時代にプレイステーションでやった、同じく「ペルソナ」というタイトルのゲームを思い出します。女神転生というゲームの派生商品のRPGでした。結構濃い内容のゲームだったのですが、いかんせんかったるくて、根気の要るゲームでした。人によっては拷問に感じるでしょう。特徴的なのは、敵と会話するという選択肢があるという事。これは元の女神転生というシリーズでもそうで、女神転生の方は敵をそのまま味方に引き込む事が出来ます。ストーリーも末法思想みたいなものが入ったちょっと危ないものでした。
そも、ユング心理学での「仮面」という意味の時点で、何だか危ない香りがします。
                            駅員@人は皆仮面を付けて生きているのか

2008年4月9日(水)
駅日誌(882) 「コントラスト」

矢張り、物事にはメリハリ、コントラストがあるとイメージが強くなりますね。黒がクッキリしていると、白が際立ち、白がクッキリしていると、黒が際立つのです。昨今のデザインの世界では、どちらかと言うとハイコントラストのデザインが多い気がします。割とシンプルな構成(クッキリとしたフォントや単純化した図)で、配色がハイコントラストというのが多いですね。こういうデザイン、私は結構好きです。だから、当駅のギャラリー黒駒にて作品を載せている通り、ピクトグラムなんかに興味があるのです。

デザイン以外でも、例えば文章表現でもそれは言えます。最近は帰りの電車で、会社の先輩が貸してくれた本をちょっとずつ読んでいます。
その本がなかなか、このコントラストというものを上手く使っている文章なのです。小泉武夫著「不味い」という本です。この人は大学の教授なのですが、食に関する本を色々書いており、その内の一冊です。今までに食べた不味い物を書き並べたエッセイなのですが、不味い物を書く事で、その対極の美味い物の表現が際立って来るという仕組です。なので、不味い物について書かれた本なのに、この本を読んでいると無性に食欲が湧いてくるのです。

コントラストって重要なのだなあ、と思います。私という人間は結構コントラストが強い人間で、怖そうな部分と弱そうな部分、嫌味な部分と暖かい部分が結構クッキリ出ていたりします。だのに! あんまりカリスマ性が無いのは何なんだろう? 珍獣のような扱いはよくされるのですが……
                       駅員@可愛がられているという事なら良いのですが

2008年4月8日(火)
駅日誌(881) 「男子禁制の空間」

男子として、足を踏み入れただけで逮捕の憂き目に遭いそうな場所があります。女子更衣室がそうですし、女子トイレもそうです。私の勤め先には、女子用にだけ更衣室があります。内勤女性が制服に着替えるためです。
聞いたところによると、その中にはロッカー以外に、冷蔵庫あり、テレビあり、ソファありだそうです。何のためにそんな寛ぎ空間があるのか! ずるい! 俺も入れろ! と、こういう事を言うと、白い目で見られてしまうわけです。
しかし、時には「誰も着替えていない時にでも見てみる?」と言われた事もあるのですが、私のキャラ的に、部屋に入れられてそのまま閉じ込められ、「駅員(実際は本名です)が女子更衣室に入ってるよ!」と言われたりというヤバイ状況に置かれてしまいそうな気がするので、それは拒否しています。本人は冗談のつもりでも、通りすがりの人には「駅員=変質者」などと脳味噌にインプットされてしまい兼ねませんからね。

女子トイレも同じく謎の空間です。大阪のオバハンなんかはトイレが混んでいる時など「今だけ、おっさん」等とぬかす人もいますが、それの逆を私がやると逮捕でしょう。
それにしても、女子トイレは何故あんなに混んでいるのか? 行列の出来る店ならぬ行列の出来るトイレです。所要時間にそんなに差があるとは思えないのですが。
さては、メイクを直す洗面所が混んでいるのでしょうか?
 男子トイレではちんこを触っておいて手を洗わずに出る人も結構いて、「御手洗なんだから、手を洗って行けよ」と思う事も多いのですが、恐らく女性は流石に手を洗って出ている人が殆どでしょう。そこにメイクを直している人がいると、用を足してから手を洗う段階で混んでいるのかも知れません。
女子トイレと言えば、水を流した音だけが出るマシンが結構普及しているそうです。用を足している音を掻き消すためなのでしょう。男子トイレでは見た事がありません。同性しかいない空間でも女子トイレから「ぷ〜」とか鳴ると具合が悪いのでしょう。しかし、男子でも都合が悪くない事は無いと思うのですが。

そして、もう一つ気になる点。駅等の公共の場の男子トイレ個室には、結構な頻度で下らない落書があるのですが、女子トイレってどうなのでしょう?
男子トイレでは、例えば「女性の名前誰々 何歳」とか「させ子」とか書かれて携帯の番号が書いてあったりする事がよくあります。こういうのって何なんでしょうか? かけたらどこに繋がるのでしょうか? 怖いのでかけた事はありませんが、振られた男の逆恨みなのでしょうか? だとしたら、どこまで下衆野郎なのか。
また、卑猥なマークや、リアルなちんこの絵とかが描いてあったりします。描いた人は何を考えているんだろう。
かと思えば、なかなか面白いのもあります。「おお、よく来たな。まあ座れや」と来客を喜んでいるかのメッセージや、「神(紙)に見放された者は、その手で運(うん)を掴み取れ」とか上手い事書いてあったりします。また、複数の人間の手により掲示板のようになって、哲学的な議論が展開されている事もあります。女子トイレにどんな落書があるのか? いや、そんな下らない事をしているのは男だけなのかなあ。
                             駅員@しかし、入るわけにはいかないのだ

2008年4月7日(月)
駅日誌(880) 「社内報」

私の勤め先では、年四回季刊で、社内報が発行されます。3月の頭に当日誌で書いた(2008年3月3日 #847)通り、取材を受けましたので、今回の社内報には私の写真が出ているわけです。
私が載っている頁は大した記事ではないのですが、驚いた事にその一冊の人物写真の中では、私の写真が最も大きかったのです……あわわ、部長や取締役等の写真より私の写真がでかいのです。
そして春版という事は、今年の新入社員の紹介も載っています。彼らの中では私のデカイ写真が載ったこの一冊が永久保存版になってしまうのか……と思うと、誇らしいような、恥ずかしいような、迷惑がられているような、「何だ、このおっさん!」と思われていそうな……ずーん。いや、中には心から永久保存したいと思っている人もいたりして!(他の頁の関係で!)
それにしても、私がこれまでに貰った社内報はどこへやったかな? 新入社員当時の一冊もどこにやったか分かりません。という事は、今年入った人たちにも永久保存されずに済みそうな気も。

しかし、こういうのはこういうので、悪い気はしないものです。こうやって日記等を公開しているわけですし、きっと私は出たがりの人間なのでしょう。また、毎晩日記を書いているくらい文章を書くのが好きなので、「次は社内報に何か文章を書いてみたいなあ」と思います。しかし、そこは社内報。あんまり毒のある文章を書いちゃまずいんだろうなあ……会社をいじったブラックジョークが一つあるのですが。
「不思議な事に、人間は勤め先で扱う商品に似た人間になる。例えば、繊維業界の人はソフトであり、鉄鋼業界の人は固いという風に。では、○○に勤める人間は?」というやつなのですが、この末尾にピタリと来るようなコメントを付けるわけです。私の勤める業界がばれてしまうので、落ちは書きませんが、貴方も御自分の勤め先で当てはめてみたら、面白いのが作れるかも?
                          駅員@やっぱり文章を載せるのは難しそうです

2008年4月6日(日)
駅日誌(879) 「銀幕寸評」

随分久々に、テレビでですが映画を観たので、銀幕寸評です。この前に銀幕寸評を書いたのが2007年9月でしたから、半年振りくらいになります。今回は、テレビで放送されていた「フライトプラン」です。以下、タイトルの右に書いた☆は、私の主観的な評点で、5ッ☆満点です。

「フライトプラン」 ☆☆☆
サスペンスですね。主演のジョディ・フォスターの演技が光っています。子を持つ母親としての一心不乱さがよく演じられていると思います。
雪の降りしきる中、子供を連れたフォスターが飛行機に乗り込みます。その夫はマンションの屋上から転落死し、葬式のために貨物室には夫の亡骸の入った棺もあります。
そんな精神的に不安定な時期であり、憔悴していたフォスターは、飛行機が飛び立つと、そのまま眠りに落ちてしまいます。目を覚ますと、隣に座っていた娘ジュリアの姿がありません。慌てて探し出すフォスター。しかし、どこにも見当たりません。更には誘拐されたと騒ぎ出します。しかし、その姿は誰も見ておらず、搭乗券もなく、搭乗者名簿にも名前が無い……更には、「娘は父と同じ場面で死んだという記録がある」という話まで出て来て、機長、乗務員、乗客は、「彼女は頭がおかしい」と見なすようになります。そして、断固としてムキになってそれを否定すればする程、その印象を強くもたれてしまうというカラクリになってしまいます。そして、スクリーンのこちら側でも、もしかしたら「主人公の頭がおかしい」という設定の映画なのか? という気さえしてきます。
そんな中、飛行機の設計者でもあるフォスターは隠し通路みたいな所を駆使し、娘を探して動き回ります。その協力者兼身柄拘束者として、保安官がその周りについてきます。乗客の中にも視聴者のミスリードを誘う為の「何だか怪しそうな人」が結構いますし、主人公の妄想という落ちも無しではないな……という状態で物語が進みます。
しかしその後、意外な犯人は結構あっさりと視聴者側に明かされてしまいます。ここはもっと引っ張って、視聴者側に推理させてくれても良かったかな、と思います(テレビでも放映されているので、ネタバレしても問題無いとは思いますが、一応伏せておきます)。
見所は、矢張りジョディ・フォスターの迫真の演技でしょうね。この映画を支えているのは、地上10,000mでの行方不明というミステリアス状況でも、余りにリアルで金のかかっていそうな航空機のセットでも、ましてやストーリーでもなく、この演技に尽きると思います。自分の娘のためなら何事をも顧みず暴れているという様は「主人公の頭がおかしい設定」というミスリードを誘う効果も出しています。

さて、人間というものは、存外いい加減な脳味噌をしているもので、妄想癖を持っている人間ではなくても、思い込み、見間違い、記憶違いなんて事はザラに起きています。
これは先日の日誌で書いた「星一徹は、一度も故意にちゃぶ台を引っ繰り返していない」というのを見ても明らかだと思います。
こういう事を考えていると、自分が常識だと思っている事が実はまるで出鱈目であるなんて事は他にも沢山あるのかも知れません。或いは、見えない物が見えている人には実は本当に見えていて、たまたま私には見えていないだけなのかも知れません。世の中の客観はあくまで共同主観(多くの人の主観が集まって客観が出来る)でしかないのです。
                           駅員@映画の感想からちょっと危ない方向に

2008年4月5日(土)
駅日誌(878) 「毒生きもの展」

駅の通路にある壁にそんなタイトルのポスターが貼ってありました。通常ならば、「わっ! 悪趣味!」という印象を持ちそうな所ですが、私はちょっと惹かれてしまいました。会期は4月6日迄。というわけで、今日行ってみました。
場所は板橋区立熱帯環境植物館との事。行ってみると、う〜む、人が疎らです。やっぱりこんなものを見に行く人ってのは、変わり者なのでしょうか? いや、疎らとは言え子連れが何組もいたので、そんなに変わり者ではない筈!

さて、この施設名からも分かる通り、ここは温室内に熱帯雨林の植物を植えている施設です。温水プールが隣接しており、エネルギーの効率的な利用をしていると言えます。まあ、温水プールも温室も、元来エネルギーを沢山使う施設なのですがね。しかし、ともに熱エネルギーを使う施設を隣接して建てているという事は、もしかしたら? と思って調べてみると、案の定ゴミ処理場の廃熱利用との事。サーマルリサイクルというやつです。
入ると先ずは常設である小水族館があります。熱帯魚や熱帯雨林の河川に住む魚が水槽の中にいます。本式の水族館には劣りますが、東南アジア周辺を中心とした綺麗な魚が多くて面白いです。小水族館コーナーの最後はマングローブの根の間の川を模した水槽があり、そこから熱帯雨林の木々を植えた植物館になっています。
なるほど、こちらも規模は小さいものの、色々曲者みたいな植物が植えてあり面白い所だと思いました。
丁度、ヒスイカズラという花が咲いていました。藤のように小さな花の集合体がぶら下がっているのですが、青い綺麗な花です。
ヒスイカズラ。

その後ろに今回の主目的である企画展スペースがあります。毒生きもの展! 蠍や毒蜘蛛、毒蛙、河豚等々、毒のある虫や魚や動物が水槽に入れられて並んでいます。
蜂もそうですが、毒を持っている動物って基本的にカラフルなのが多いですよね。これは警戒色というものです。
即ち「俺は毒を持っているぞ」と、鳥等の捕食者を牽制しているわけです。はて? 虫や動物がそんな事を考えているのか? 多分、考えてはいないでしょう。生存競争の過程で出来た特質なのだと思います。
例えば、虫Aの中に突然変異で毒という特性を持った虫A'が現れたとします。それまで虫Aを好んで食べていた鳥Bは虫A'も食べて死んでしまいます。鳥Bの中でも虫Aは食べるが虫A'は食べない個体ばかりが生き延びます。一方、鳥Bは虫Aと虫A'をどう見分けているかというと、矢張りその外観上の特徴なわけです。そうなると、虫A'の中でも虫Aとの外観上の違いが際立った個体の方が生き延びる確率が高くなり、その外観上の特徴が濃縮されていくわけです。それがやがて毒虫独特のカラフルな色になったりしたのでしょう。
私は生物学に明るいわけではないので、あくまで「大体こんな感じかなあ」という憶測なのですが。
そして、毒生き物展のトリを飾るのは……?
最悪な毒生きものだとさ!

「ヒト」と書いて全身が映る大きな鏡が置いてあります。ああ、そういう落ちか!! 区立の施設にしては、なかなか「毒」のある展示やないか。
                         駅員@こういうシニカルなのは嫌いではないです

2008年4月4日(金)
駅日誌(877) 「日本の思いやり」

在日米軍に日本が出している金……それが通称「思いやり予算」です。
軍事関係費に対して「思いやり」なんて甘〜い表現を付けているのが、何だか笑えますよね。硬い顔をした政治家・公務員・学者が神妙な顔をして「思いやり予算」とか言っているわけです。そして、その中身ですが、米軍人の遊興費まで含まれているとの事。これではまるでブラックなコントみたいです。

さて、その思いやり予算ですが、最近にわかに騒がれている印象ですが、言葉が出来たのは、1978年。もう30年も前の話なのです。当時の防衛庁長官だった金丸信元総理が、米軍基地への負担金を「思いやりの立場で云々」と言ったのが始まりです。そして、遊興費やなんかおかしな用途があると騒がれた事は1990年にもあったそうです。にも関わらず、いまだに毎年2,000億も払っているわけです。
そのうちの、たった! ほんの! これっぽっちの! 0.1%でも良いから、私にも「思いやり」を下さい。
尚、更にショックなのは、「Omoiyari-Yosan」で英語圏でも通じてしまうそうです。なめられとる!!
余りに巨額の金を払って防衛を確保している現状を鑑みると、「思いやり」って言うより「重い槍」ですね。
                                    駅員@上手い事言った……?

2008年4月3日(木)
駅日誌(876) 「被依存依存症」
以前、日誌で、ちょっと天狗になっていた私の鼻が折れた事について書きました(2008年3月17日 #859)。その時にちょっと触れたのですが、私は「被依存依存症」みたいな所があります。即ち、人に頼られる事で自らの存在価値を確認出来ている、というような性格だという事です。
これはきっと私が比較的人数の多い兄弟の長兄だからというのも理由の一つではないかと思います。そういう意識はなかったのですが、人に頼られるのが当り前という環境で育ってきているわけです。
「人に頼られるのが不快ではないのは立派な事ではないか」と思う向きもあると思いますが、一方で二つの副作用があります。一つは、冒頭で触れた先月の日誌で書いた通り、「調子に乗ってしまう、天狗になってしまう」という事。いま一つは、「頼られておいてしくじった時の情けなさ」です。調子に乗っちゃっている分、しくじりはザブングル並に「悔しいです!!」なわけです。例えば、後輩に質問されて、それに答えられない時には、その悔しさ&ちょっぴり恰好付けて「後輩の質問に答えられないのは先輩の恥だ!!」などと抜かしています。
そして、この「被依存依存症」というのは、一種のナルシシズムなのかも知れません。ちょっと調子に乗ってしまうという事は、即ち、人に頼られる事で「俺って、頼りになるなあ」と思っているのに等しいわけです。
そういう意味ではたまにやる「無言席譲り」なんかも、これに近い気がします。「無言席譲り」とは、電車に乗っていて目の前に年寄りが立った時に、「どうぞ」と席を譲るのではなく、駅(目的地ではない)に着いた時に無言で降りて、そのまま隣の車両に乗る事を言います。こういう事をして内心「俺って、恰好良いなあ」などとほくそえんでいるわけです。変態的ですね。
結局は自分大好き人間なんだなあ……しかし、その「俺って、恰好良いなあ」を得るために結構損をしているような気もします。何なんでしょうね?
                       駅員@自分にも思い当たる節のある人、手を挙げて
2008年4月2日(水)
駅日誌(875) 「ぽっかーん」

帰って、うがいと手洗いをしようと思って洗面所に行き、蛇口を捻ると、ガン!! 手に持って蛇口の下に持っていたコップが私の手から滑り落ち、流しの所に落下しました。水が凄い勢いで噴射されたのです。これは何ぞ!!? と呆気に取られていると、その後も、不整脈のような水の出方をして、やがて普通の出になりました。
……ああ、そうか。先日郵便受に水道工事の入っていたっけ。それにしてもコップが割れなくて良かった。

とまあ、こういう詰まらない事が起きたわけです。そして、その後ふと思ったのです。「俺って突発的な出来事に対する対応力無いなあ」と。これ、もし蛇口が壊れて水が噴射され続けていても、しばらくは呆気に取られて「ぽっかーん」としてしまう事でしょう。
しばらくと言っても一瞬ですが、その間があってから慌てて対処する事になると思います。そして、瞬時に対処していれば浅かった傷口をちょっと広げてしまった事を後悔します。
思えば、生まれてこの方数々の場面で、そういった「ぽっかーん」でチャンスを棒に振ってしまったり、失敗をした事があるのだろうなあ。その「ぽっかーん」は今回のような一瞬であったり、或いはしばらくの時間であったりします。
よく、「据え膳食わぬは男の恥」なんて言葉がありますが、私も目の前に膳が据えてあっても、それが私が食べるための膳なのかどうか分からず「ぽっかーん」としていた事が多々あるような気がしてきます。
おっと、上記の言葉の意味は、本来は「男女の仲」についての言葉なのですが、私が言っているのは、それに限らずもっと広い意味での話ですよ。ちょっと他に良い喩えが思い付かず……見逃し三振とかの方が合っていますかね?

いや、待てよ。据え膳を引っ繰り返してこその男か? 星一徹ばりに……とふと思って、実際にはどういうシーンで引っ繰り返したんだろうと気になり、ちょっと調べてみた所、驚愕の事実が!!
実は、星一徹がちゃぶ台を引っ繰り返したのは一度、それも故意ではなく過失でだという事が分かりました。ちゃぶ台を囲んで食事をしている時に飛雄馬にキレて殴りかかった時に、そのはずみでちゃぶ台が引っ繰り返っただけだったのです。何となくイメージで、怒る度にしょっちゅう故意に引っ繰り返しているのだと思い込んでいました。巨人の星は、ちゃんと観た事が無いのに、勝手にこういうイメージが出来ちゃうのって恐ろしいですね。
                                    駅員@一徹を誤解していました

2008年4月1日(火)
駅日誌(874) 「私の好きな服屋」

今日は特に書く事が無いので、先日の日曜日にも買物に行った、私の好きな服屋の事を書こうと思います。下北沢にあるその店「No More Tears」は、アパートの一室を改造しただけの狭い店なのですが、その狭い店の中に面白いTシャツやトレーナー、パーカー等が所狭しと並んでいます。

私はの服選びはなかなかアクの強い服選びでして、上野か下北沢で買っている事が多いです。「そんなの、どこで見付けたの?」と言われそうな(いや、実際言われることがあります)一癖ある服を探すのに打って付けなのです。
価格は高い物にはあまり手を出さず、私服では1品で高くても2万円くらい迄ですね。大抵は5千円前後です。たまーに、仕事で都心の新しい商業施設の視察をする事があるのですが、ああいう所の服って高いですよね! よく雑誌でモデルの隅に「○○いくら、○○いくら、○○いくら……」なんて書いてあるのを見ても思うのですが、「何でこれがこんなにするんだろう!?」なんて思ってしまいます。でも、これって、車に興味が無い人が、「何でこの車とこの車の値段、100万円も違うんだろう?」と思うのと同じ事なのでしょう。それにその金を払う価値があると見るかどうかは、その人次第なのでしょうね。
特にTシャツは単価が安い事もあり、オモシロ物に手を出し易いのが良いです。失敗したと思ったら、もう着なくなったりしますが、一発ネタみたいなTシャツも結構持っています。例えば四字熟語Tシャツ。今までに「電光石火」「切磋琢磨」、あとTシャツではないですが「切捨御免」なんてのもあります。あとは四字熟語ではないですが、「一撃」とか。漢字って恰好良いと私は思っているのですが、如何でしょうか?
なんだか、外国人が意味も分からず「So Cool !!」とか言いながら着ていそうな服ですが、逆の事、即ちアルファベットのTシャツは意味も分からず着ている日本人って多いですよね。アメリカのよく分からない学校の名前が書いてあるのなんかザラにあります。
先日買ったのは、パーカー1枚、Tシャツ2枚でしたが、いずれも漢字物ではありません。ネタ物ではあるのですが、普段使いにも使えそうな物です。パーカーは厚手なので、この週末にでも早速着て、Tシャツはもうちょっと暖かくなってくる迄取っておこうと思います。
                       駅員@下北沢には他にも安くて好きな店が多いです
                      ▲ページTOPへ▲