2008年9月度目次
 #1001 「三角大福中」 求められるのは、コメント力とずる賢さ。
 #1002 「あなたとは違うんです」 福田氏のコメント。
 #1003 「ぐうぐるまっぷ」 ストリートビューって面白いですね。
 #1004 「どげんかせんといかん」 明日は宮崎出張。
 #1005 「森の都」 仙台は“杜の都”。熊本は“森の都”。
 #1006 「感動した!」 この意思表示では、どうにも薄っぺらい。
 #1007 「日経TEST」 日曜に金を払ってまでテストを受けるマゾ。
 #1008 「北の湖から2008辞任」 親方の責任としての辞任。
 #1009 「北の国から2008重病」 金正日重病との事。
 #1010 「ズレスカ」 街を歩いていて気になるもの。
 #1011 「The Village Mayors」 愚痴日記。
 #1012 「Hands」 ソーラーストラップ&AQマッチ。
 #1013 「イニシャルD山」 日帰りプチ一人旅・榛名山。
 #1014 「行列は嫌いだ」 日本人は並びたがりが多くないですか?
 #1015 「米とポチとリーマンと」 時事ネタ三連発。
 #1016 「六根煩悩ヒルズ」 このビルは呪われているのか?
 #1017 「病因」 私の持病:被依存依存症の病因の一つ。
 #1018 「気になる物」 電車の壁にある気になる物。
 #1019 「食物地獄」 エコノミック・アニマルは餌よりも金。
 #1020 「日経TEST」 日経テストとクリスマス事務局長。
 #1021 「暴走半島〜West」 南房総一人旅・前編。
 #1022 「暴走半島〜East」 南房総一人旅・後編。
 #1023 「福岡と千葉の子供殺し事件」 に対する私見。
 #1024 「≒3」 駄洒落タイトルです。
 #1025 「国盗り物語」 東京都北区で三つ巴の決戦期待。
 #1026 「BBQ」 とか言いながら、私の自慢話。
 #1027 「酷口症」 “こっこうしょう”の駄洒落タイトルです。
 #1028 「アジアラウンド」 F1シンガポールグランプリ。
 #1029 「相撲の唄」 おいおい、角界は大丈夫かいな?

2008年9月30日(火)
駅日誌(1029) 「相撲の唄」

私の好きなバンドの一つである「人間椅子」の楽曲の中に、「相撲の唄」という曲があります。男女の仲を相撲になぞらえているというユニークな曲です。しかし、本日のテーマは「人間椅子」ではありません。角界についてです。

今朝テレビを点けて知ったのですが、元XJAPANのYOSHIKIが、横綱白鵬の優勝記念撮影会に行って、畳の上を靴を脱がずに歩こうとして怒られた、との事。この一文だけで見ると、「YOSHIKIって奴は常識がねえのか?」という感じになってしまいますが、ここには色々事情があったようです。というのも、人込みが凄くて足元が見えず、どこからが畳なのかが見えなかった上、「走れ!」「早く来い!」と命令口調で急かされたため、こういう事になってしまったとの事です。それに対し、YOSHIKIは「客に対して取る態度ではない」と抗議をしているとの事。
YOSHIKIも昔の人(←ファンに怒られるかも?)とは言え、ファンが山の様に居たバンドのリーダーです。その発言の影響力はかなり大きいと思います。おいおい、角界は大丈夫かいな?

同じく、今朝のテレビで、大麻所持容疑で解雇された元若ノ鵬が、週刊現代の八百長記疑惑事について、自分が証人になると言っているそうです。動機は勿論、復讐(逆恨み?)なのでしょう。しかし、元角界にいた人間の証言は有力なのではないかと思います。おいおい、角界は大丈夫かいな?

朝青龍問題、大麻問題もありましたし、今、角界が滅茶苦茶です。おいおい、角界は大丈夫かいな? 土俵際一杯、それも徳俵の所です。うっちゃれるか?
                 駅員@うっちゃるには、根本からの意識改革が必要でしょうね

2008年9月29日(月)
駅日誌(1028) 「アジアラウンド」

御存じの通り、フォーミュラ1は自動車レース最高峰のモータースポーツです。
元来はヨーロッパ人による世界でした。しかし、自動車産業の盛んな日本でも勿論開催されています。
更に、昨今はアジアにも開催が広がっており、上海に続いて、今年からはシンガポールでも開催されました。アジアラウンドという一まとめで表現しても差し支えない時代になりました。
如何にスポーツは言え、そのコストは企業が出しており、その商業戦略の一つでもあるのです。いや、これは決して悪い事ではありません。プロスポーツを支えるという事は、それなりの金が必要です。となると、企業の宣伝の場となって然るべきなのです。
昨今、アジアではモータリゼーションが進んでおり、それは興行的は恰好の場所なので、開催が進んでいるわけです。

さて、今年から開催されたシンガポールグランプリは昨日開かれました。昨日は日誌を書きながらテレビで観ていたので、今日の日誌と致します。
シンガポール初で、しかも、F1初のナイトレースです。F1車両にはヘッドライトが付いていないので、照明でコースを明るく照らしてのレースとなりました。波乱が予想されていましたが、実際に波乱のレースだったと言えます。
優勝候補のフェラーリのマッサがピットストップの折に、給油ホース(レース用のやつは給油時間削減のためがぶっといのを使っています)が抜けていないのに、発車OK信号が一瞬出てしまい、そのまま発車。ホースを引きちぎって発進してしまい、慌ててストップ。ピットクルーが駆け付けてホースは何とか外れたものの、順位を大きく落としてしまいます。
優勝はルノーのアロンソ。マクラーレンのハミルトン(現ドライバーズポイント首位)が3位に着けたため、コンストラクターズポイントでは、マクラーレンがフェラーリを抜いて首位になりました。

さて、マクラーレンとフェラーリと言えば、マールボロ。マールボロと言えば、私の中ではやっぱりマクラーレン・ホンダ時代の紅白カラーのマクラーレン車両を思い浮かべるのですが、現在のマクラーレンはメルセデスカラーのシルバーです。一方、現在マールボロがスポンサーになっているのが、フェラーリです。この辺りは、やっぱりEUの煙草広告規制の影響が大きいのでしょうね。マルボロカラーの車に出来なければ、スポンサー効果激減です。次善策で赤い車のスポンサーになったという事なんでしょうか。因みに、ルノーのスポンサーだったJT(マイルドセブン)も何年か前に撤退しました。
ところで、先日コンビニでマールボロの限定パッケージを買いました。缶に20本入っていて、通常品と同じ\320。私のいつも買っている銘柄ではないのですが、ちょっと惹かれて買ってしまいました。マールボロはこういう販売促進が多いですね。

尚、右の赤いのは何年か前にマールボロを買うと貰えたライターです。

                      駅員@こうしてまた無用の物が部屋に増えて行く……

2008年9月28日(日)
駅日誌(1027) 「酷口症」

またまた駄洒落タイトルで、これは「こっこうしょう」と読みます。中山国交相(こっこうしょう)は酷口症(こっこうしょう)である、という事で。
言いたい放題言って速攻で辞職です。しかも、その中で撤回しない程言いたかった事は、国土交通大臣ではなく、文部科学大臣の範疇の話なのです。そんなんなら引き受けなきゃ良かったのに……
さて、一連の中山国交相の失言の数々を一つずつ見てみましょう。

@「ごね得というか、戦後教育が悪かった」
これは、成田国際空港の拡張工事をしようにも、用地買収が思うように行かない事を指して言っています。即ち、「皆のためにどいてくれ。金は払うから」という傲慢な物言いです。確かに、全員がかどうかは分かりませんが、その土地の所有者は、「拒否し続ければ、売価を吊り上げられる」という腹黒さを持っているのだと思います(これを指して「ごね得」と言っていると思われます)。しかし、売る/売らないは、土地所有者の権利というもの。民法で財産権が保護されている以上、立場上口に出しちゃまずいという事です。

A「日本は単一民族で内向きになりがち」
観光振興策がなかなか進まないのは、日本が単一民族だからだ、と言っています。この発言の問題は、日本にも少数ながら大和民族以外の民族が居るのを無視しているという点ですね。
実は、もっと根本的な事情があります。それは、日本が島国であり、且つ幸いにして植民地にされた事が無い(占領された事はありますが)という点。それゆえ、外国語が溶け込みにくいのです。
では、植民地になった事があった方が良かったか? 馬鹿言っちゃいけません。
本当にそう思うなら、すぐそこに支配してくれそうな国がありますよ。その国が日本を植民地化していれば、日本人はきっと、日本語と、公用語としての北京語を使っている事でしょう。そして、チベットの如く酷い扱いを受けているでしょうね。

B「日教組の子供なんて成績が悪くても先生になれる」、C「日教組の強い所は学力が低い。だから大分県の学力は低い」
大分県を中心とした教員免許不正合格への批判としての発言なのでしょう。確かに、日教組関係者の子供ならば、阿呆でもコネで入れてしまっていたというのは、日本の害悪です。その点では、私はこのBCの言いたい内容は結構賛成です。あと、これは私の偏見ですが、「日教組には今だに、学生運動の時代から思考が進歩していない赤色思想家が沢山居そうだなあ」と思います。
問題は口が過ぎるという点と、矢張り国土交通大臣の範疇ではないという事なのです。いや、文部科学大臣の発言だとしても問題にはなるでしょうが、その場合なら結論はともかく、議論の矛先という意味では間違っていません。

こうしてみて見ると、@でも「戦後教育」について触れていますし、Aでは「英語教育」の事も言っているのではないか、とも読めます。即ち、この人、実は関心があるのは教育分野ばかりなのです。本当は、国土交通大臣なんかやりたくなかったんじゃないの?
                                  駅員@だったら何故話を受ける?

2008年9月27日(土)
駅日誌(1026) 「BBQ」

今日は知人の方々と一緒にバーベキューをしました。その場で食材を買えて、機材も借りられるという、御手軽バーベキューです。やっぱり外で飲みながら肉を焼いて食べるというのは、たまにやると美味しいものですね。

さて、ここで一つ自慢話を。退屈かも知れませんが、御容赦下さい。自慢とは、「私って、人徳があるのだなあ!」という事。こんな風に調子に乗っていると、人徳が逃げて行きそうですが……
本日の参加者の中には子供を連れて来ている人もいました。未就学の幼い子供です。私は意外にも、そういう子供に結構人気なのです。大人だと、私の人相を見て、怖そうな人だとか、危なそうな人だとか、勝手な偏見を持つのですが、流石子供の目は濁りが無いという事でしょう。これぞ、人徳!
一方、50代〜60代と思しき集団に写真を撮ってくれと頼まれました。向こうも酔っ払っていたせいもあるのでしょうが、しきりに私の肩を揉んだりしていました。写真の後には私に酒をくれたりも。我々の集団の中で、私が一番頼み易いと思ったのでしょう。これぞ、人徳!

このように、「えっへん!」と踏ん反り返っておるわけですが、必ずしも人徳が通用しない場面もあります。私は独身なので、本当は年頃の女性にこの人徳が発揮出来れば良いのですが、そっちはなかなか……「貴様は、途轍もなく奥手だからだ!」とよく言われるので、人徳のせいではなく、そっちのせいって事で。
                                 駅員@人の自慢話程退屈な事無し

2008年9月26日(金)
駅日誌(1025) 「国盗り物語」

国盗り物語、司馬遼太郎の名作歴史小説です。その主人公は、「美濃のまむし」こと斎藤道三の物語です。が、今日の日誌の内容は、その小説の話ではありません。次期衆院選の話です。

実現性は薄いのですが、もし、東京都北区の選挙区で、麻生vs小沢vs太田が実現すると、非常に面白い事になりますね。まさしく、その選挙は「国盗り物語」となる事でしょう。発端は、小沢氏の国替えです。地盤の強固な岩手から飛び出し、勝負に出るという事でしょう。
但し、前述の通り、実現性は薄いのではないかと思います。というのも、小沢vs太田はまだあり得る話(小沢氏は「そんな事は一切言っていない」とは言っていますが)ですが、麻生氏が絶対的な地盤である九州を放棄するとは思えません。
とは言え、その三つ巴を期待してしまうのも人情というもの。鍵になるのは、北区在住創価学会員の数ですね。これが相当数ならば、太田氏は磐石ですが、存外大した数でなければ、太田氏は危機的状況と言えます。
私としては、壊し屋小沢氏に一発やって貰いたいなあという所です。先頃引退した小泉氏が首相だった時、「自民党をぶっ壊します!」と言っていましたが、本当に壊せるのは、やっぱり壊し屋なのではないかなあ、と思います。
しかし、惜しむらくは、小沢氏は壊す才はあっても、創り出す才はいま一つという点です。即ち、ヒンドゥー教で言う所の破壊神シヴァみたいな存在なのです。なので、先ずは壊して貰い、然る後に創り出す才に長けた人にバトンタッチするのが理想形なのだと思います(でも、民主党にはいないかも)。
                                          駅員@三つ巴希望!

2008年9月25日(木)
駅日誌(1024) 「≒3」

昨日の日誌はなかなか重いテーマを扱っていたわけですが、今回はその反動なのか、駄洒落タイトルです。≒3、これを声に出して読んでみましょう……「およそさん」? 惜しい。答えは「ほぼさん」=保母さんです(下らねえなあ)。

今日、電車に乗っていると、若い女性の二人組が乗ってきました。そして、大きな声で喋っているわけです。電車の中では、常軌を逸した騒ぎ方をするのでなければ、喋ってはいけないというルールがあるわけではありませんので、それを咎める気は一切ありません。ただ、盗み聞きするつもりなどないのに、声が大きいせいで、会話が耳にグリグリと押し入って来るのです。
話している内容の感じから、彼女等が保育士である事が分かって来ました。しかし、それにしてもその内容が……聞こえた部分から、掻い摘んで言うと、クラスの園児男子の誰某がイケメンだとか、誰某が可愛いだとか、そんな事を言っています。
女同士そういう会話になる事もあるのでしょう。それは構いません。構いませんが、この感じだと個人情報保護とか緩そうだなあ、と思いました。流石にフルネームは出て来ませんが、名前がポンポン出て来ます。
そして、ふと思ったのですが、これがもし、「男性保育士による園児女子の品定めの会話」だったらどうでしょう? ロリコンの変態だという風に思っちゃいませんか? 私なら思っちゃいます。うーむ、不思議です。男女雇用機会均等法等、なるべく男女差別をなくす方向で世の中が動いていると思いきや、矢張り人間の心理の根底には差別がなくなる事はないのかなあ、と思いました。
まあ、今回の保母さんも、まさか男を見る目で見てはいないのだとは思いますがね。

それにしても、電車の中でこれだけ喋っている人が居るという事は、もしかしたら、電車の中で耳を澄ませば、そこは情報の宝庫なのかも知れませんね。国家の中枢近くを走っている路線に終日繰り返し何往復も乗っていたら、随分な量の情報が得られるかも知れません。
もしかしたら、もうそうやって情報を集めている情報屋なんかが居たりして……
そこでヘッドフォンを付けて音楽を聴いているように見える人の、そのヘッドフォンの先には、ipodやウォークマンではなく周囲の人の声を聞き取り易くする装置が付いているのかも?
                                  駅員@壁に耳あり障子に目ありか

2008年9月24日(水)
駅日誌(1023) 「福岡と千葉の子供殺し事件」

今日の日誌では、もしかしたら、タブーに踏み込む事になるやも知れません。しかし、偽善という蓋で押し込めるのは嫌いなので、敢えて。

福岡県の公園で6歳の子供が殺害された事件……落し物や紛失物、遺体の配置が何となく胡散臭いな、とちょっと思っていたのですが、まさか母親が犯人だったとは。
独身なので、当然子供を持った事のない私が意見出来る筋合いではありませんが、我が子を殺すなんて! と、先ずは思います。そう思うのですが、ちょっと捻くれた見方をしてみましょう。
というのも、この事件をテレビで見た時のテレビ側の意見が引っ掛かったからです。その番組では、その6歳の子供が特別学級に入っていた事をも放送していました。それは本当に必要な情報なのか? と先ずは思うのですが、やがて番組出演者が口々にこの犯人である母親を叩き出したわけです。
「人間の親として信じられない!」云々と。確かに殺した事は許されざる事なのです。それはそうなのですが、皆が皆口々に一方的に叩き出すと、判官贔屓というか、天邪鬼の血が騒ぎ始めます……
「じゃあ、あんたらは特別学級に入る子供を育てる親の苦労が分かるのか?」と。私? 私は分かりませんよ。だから、殺すのは許されないが、心が折れる程の苦労が一杯あったのだろうなと想像する程度です。私の通っていた小学校にも特別学級はありましたし、想像だけなら出来ます。
こう書くと、特別学級に通う子を持つ親からの反論が来そうです。「障害を持っていようと、可愛い我が子を殺せる筈が無い!」と。その意見は全面的に正しいと思います。番組の連中には言う資格が無くても、彼等には資格があると思います。

以前、よぼよぼの婆さんが、息子と思われる大柄の成人男性の手を引いて歩いているのを見た事があります。
その息子の方は障害を持っているようで、通行人にぐわーっと動いて手を伸ばしたり、聞き取れない言葉を大声でうめいたりしています。そうやって息子が暴れる度に、婆さんが振り回されて、両手でそれを抑えては、周囲に頭を下げているのです。
それを見ていると、私の脳内には色々とどす黒い疑問が湧いて来ました。息子は、年老いた親に迷惑を掛けている事を自覚しているのだろうか? それとも、そういう意識は全く無いのだろうか? 自覚しているのなら、自覚しているのに抑えられないという葛藤があるのだろうか? もし、この婆さんが亡くなったら、この息子はどうなってしまうのか? この婆さんは息子に振り回されているこの半生をどう思っているのか? 責任感なのか? それとも、息子への無償の愛なのか?
勿論、こんな事を訊ける筈がありませんし、何でもかんでもが表沙汰になる事が正しいわけでもありません。

さて、福岡の事件の一方で、千葉県で5歳の子供が殺されました。それも、全裸で遺棄されていたとの事。おぞましい事件です。
そして、こちらの事件は、犯人が逮捕されたとしても、その時にする逃げ口上が想像出来て恐ろしくなります。即ち、「精神鑑定」です。精神病(の振り?)で罪が減免され得るのです。
それにしても、次から次へと……この少子化の時代に子供を殺すのは、国家反逆罪に等しいと思うのですが。
                                                駅員@合掌

2008年9月23日(火)
駅日誌(1022) 「暴走半島〜East」

駅日誌(1021)に続き、南房総一人旅・東岸篇です。
宿泊したホテル、夜は真っ暗で何も見えなかったのですが、夜が明けると部屋の窓からは海が見えます。本当に他には客が居ないのか、隣の部屋に用意された朝食を食べる事になりました。オーシャン・ビューの朝食です(寝ている時に蚊に刺された所を掻きながら)。

朝食の後、昨日とは逆に、東岸を北上して行きます。
先ずは、何やら気になる道の駅があったので、そこに寄りました。「ローズマリー公園・丸山町」。何の縁があるのか、「シェイクスピア・カントリー・パーク」なる施設もそばにあり、どこからどこまでがどっちなのか判然としない場所でした。
なるほど、小じんまりした風車とか西洋風建築が建っています。興味深いのは、何故か、やたらと巨大南瓜を置いているという点。こちらの名物なのでしょうか? しかし、それよりも、放し飼いにされていた鴨が可愛くて可愛くて……
  
 (左)敷地内の教会風花屋 (中)巨大南瓜         (右)鴨。


道の駅を後にし、北上します。この日は昨日とは打って変わって、晴れていたので、海岸が綺麗です。残念ながら、走りながら横目でちらちら見る程度でしたが。
「鴨川シーワールド」で有名な鴨川市を通過し、勝浦市に入ると「かつうら海中公園」というのが気になったので、そこに行ってみました。
海中に塔が建てられており、その内部の螺旋階段を下って行くと、海面より下に降りる事が出来、そこにある窓から魚が見られます。
チケット売場に行ってみると、海中が濁っている為、通常¥930の所が\620との事。昨日雨だったせいでしょう。しかし、濁っているとは言っても、そこそこ見えます。塔の周りに餌を入れた箱が吊るしてある為、塔の周りに魚が寄って来ているのです。これはなかなか面白い。
  
 (左)海中展望塔       (中)窓から見る海中。    (右)砂浜に居た蟹。


更に北上すると、いすみ市に入ります。実は、今回の一人旅のメインイベントが、このいすみ市の大原海水浴場で催される祭「大原はだか祭」なのです。
「はだか祭」というと、全裸系の祭を想像しますが、肩から上あたりが裸というだけです。見所は、地域の神社から運ばれた神輿を担いで海に入る「汐ふみ」です。
海水浴場に神輿が運ばれて来て、十何基の神輿が集合します。その後、砂浜に移動して、海に入っていくわけです。
続々と集まって来る神輿。ふと見ると、「英國」と背中に大書きされた法被を着た人が、テレビカメラの前に立っています。どうやら白人のレポーターのようです。英國と書いてあるので、イギリス人なのでしょう。その人以外のクルーは皆日本人みたいでしたが。
やがて、カメラに向かってマイクを持って英語で喋り始めました。あ、噛んだ。すると、「すいません、もう一回お願いします」と、綺麗な日本語でカメラマンに。英語より日本語の方が上手いやないか!
集合場所に神輿が結集すると、辺りの人が動き始めました。さては、砂浜に先回りする動きだな? 私もそそくさとその動きに加わり、砂浜へ。警察がロープを張って、観客が入れる範囲を規制しています。
神輿が続々とやって来たのですが、遠くてよく見えません。望遠レンズ付きの一眼レフを構えた人たちを中心に、「もっと近くで見させろ!」という声が出て来ます。ついにその中の一人が突入。ロープを越えて神輿の方に走って行きました。が、すぐに警察に取り押さえられました。
しかし、そういったな動きをする人がちらほらと続いた後、ロープの一部分が決壊し、集団がぞろぞろと入って行きました。それを見た周囲の人々もぞろぞろと動き出し、もう警察も抑えられません。この機に私もそそくさと前進。防波堤の上に乗り、良い位置まで移動しました。これも、序盤の突入者の御陰です。ナイス噛ませ犬!
いや、ひょっとしたら、こんなようなやりとりは毎年の恒例なのかも知れませんね。取り敢えず規制し、それが結局解けるという御約束なのかも知れません。
 
 (左)「英國」法被のレポーター。       (右)取り押さえられる突入者。
 
 (左/右)神輿を担いで海に入って行く「汐ふみ」。


汐ふみを見てから、帰途に就きました。北上して、九十九里有料道路〜千葉東金有料道路〜京葉自動車道〜首都高速……帰りはやっぱり渋滞していました。
                                                駅員@草枕

2008年9月23日(火)
駅日誌(1021) 「暴走半島〜West」

22日に有休を取り、23日の秋分の日と合わせて、ちょっとした一人旅に行っておりました。今回の行き先は南房総。愛車を転がして、アクアライン〜木更津〜南房総をぐるっと回って帰るという旅程です。南房総西岸と東岸の2回に分けて日誌を書きます。先ずは22日の西岸篇から。おっと、タイトルは「暴走半島」ですが、実際は安全運転です。

有給休暇を取ったは良いものの、空は生憎の雨でした。それでも、千葉の天気はどうやら23日は良さそうなので、決行しました。
先ずは首都高速を走って、湾岸線へ、湾岸線からアクアラインに突入です。もう10周年だそうですね。実は私はこの道は初めて通るのです。東京湾の下地底に掘られたトンネルを走ります。延々続くストレート、グングンスピードが上がります。トンネルに入ってから、思っていたよりも早く「海ほたるPA」に到着。
駐車場を含めて5階層になった船状の建物の、4階・5階に飲食店や土産物屋が入っています。その軽食フードコート的な所の中に、「サザエさんワッフル」の店がありました。なるほど、サザエさんの顔の形をしたワッフルを販売しています。東京ディズニーランドで売られているミッキー・マウスの顔型ワッフルと同様の商品です。
それにしても、この看板……磯野家の人々が海賊のコスチュームを着ている図の看板なのですが、波平の顔が凶悪過ぎやしないか? この顔は、配下のカツオあたりが何かチョンボをこいた時に「ばかもん!」どころか、すぐに首をはねてしまいそうな顔です。
海ほたるで休憩を取って、木更津方面に向かいます。尚、海ほたるのある場所は行政区分的には木更津市になっています。
  
 (左)海ほたるより。     (中)何だか不気味な犬の像。 (右)波平・凶悪フェイス。


房総半島に到達。西海岸を走って南下します。知人に有名なラーメンがあると教わったので、そこに向かいます。
富津市竹岡では、竹岡ラーメンというラーメンが有名だそうで、その元祖である「梅乃家」に向かいました。
おお、中途半端な時間(15:00頃)なのに、小じんまりとした店からはラーメンの匂いが……入ってみると、ほぼ満席。今、3時やで? そのラーメンは、おやつなのか? 昼間っから酔っ払って管を巻いている親爺もいます。
メニューはシンプルで、ラーメン/チャーシューメン/それぞれの大サイズ、それと薬味(+\50オプションで、刻んだ玉葱です)だけ。
チャーシューメンを注文すると、やがて、御盆に丼を載せておばさんが運んで来ました。御盆に汁がこぼれまくり。ほぼ擦りきりまで色の濃いスープが入っています。チャーシューメンを頼んだので当然ですが、チャーシューも沢山。
どれ。スープを一口飲み、麺を啜り、チャーシューを齧ります……こ、これは!! 殆ど醤油の味しかしない! このスープ、ちゃんと出汁取っているのか? それとも、塩辛さが強くて私が他の旨味を感知出来ていないだけなのでしょうか。しかし、これはこれで、他にはないパンチの効いた味ではあります。
 
 (左)竹岡ラーメン・梅乃家           (右)チャーシューメン。


再び海岸沿いを南下。自然に岩が削れて出来た海岸はなかなか綺麗です。房総半島南端から西にピョコっと出ている所に洲崎灯台というのがあったので、行ってみました。
その足元にある民家が駐車場をやっており、そこに車を停めて、階段を登って行きます。小さいが白くて綺麗な灯台が立っています。丁度遥か西の空に夕日が沈んで行く所でした。
 
 (左)洲崎灯台         (右)見下ろすとあんな所に民家が。


灯台を降り、再び走り出すと、辺りはどんどん暗くなってきました。街灯も少なく、家屋も少ないので、都市部より闇が強いです。昼間は美しい景色だった海も、真っ黒。
こりゃ、そろそろ今日泊まる所を考えないとな……ええ、一切予約等はしていません。一人旅だからこそ出来る、行き当たりばったり。一人だと、最悪宿が見付らなければ車中泊でも良いですしね。
幸い、海ほたるで貰ったパンフレットのホテルの部屋が開いていたので、そこに決定。白浜を通って、千倉温泉にあるそのホテルへ。全体的にかなり老朽化したホテルでしたが、風呂は温泉でした。他に客が居ないのか、宿泊中、店主と従業員のおばさん1人しか人を見ませんでした。風呂も大浴場が貸切状態です。こんなんで商売やっていけているのだろうか? 大いに心配です……
                                                駅員@草枕

2008年9月21日(日)
駅日誌(1020) 「日経TEST」

先日の駅日誌(1007)で触れた日経テストですが、その試験日が今日でした。日曜日、それも雨降りの中、傘を持って試験会場に向かいました。やっぱり、日曜日なのに、雨なのに、わざわざ金を払ってまでテストを受けに行くという我々って……マゾやなあ。会場には沢山の受験者が集まっていました。私も含め、マゾヒストの集団です。或いは、勝負好きの集団か?
東京都の会場は、「西巣鴨」の大正大学でした。……なのですが、「巣鴨」と勘違いして、ちょっとウロウロ迷ってしまいました。危ない危ない、早目に出ておいて良かった。
それにしても、「大正大学」なんて、駅が紛らわしく、しかも誰も知らない大学で開くなって!! 大学名自体も「明治大学」のパロディなんじゃねえか!? いやいや、知らなかったのはただ私が田舎者だからなのかも知れませんね。大正大学の学生・卒業生・関係者の皆様、失礼致しました。何でも仏教系の大学だそうですね。しかし、国立大学ではなく私立大学を選んだのは正解なのだとは思います。大抵、講堂・教室への設備投資は私大の方が優っていますからね。

試験会場に入って見渡してみると、存外年齢層は若いか? 20代・30代が多いという印象です。男女比は6:4〜7:3くらい? 男性の方が多い事は多いのですが、極端ではありません。
試験官の説明の後、試験開始。制限時間80分で、4択のマークシート問題が100問です。という事は、1問に1分掛けられません。所々詰まりながら、何とか100問目まで行った時点で、残り10分程。うーん想定より時間が掛かってしまった。私の想定では、問題を2周する予定だったのですが、それは能わず。という事は、見直し不足による、マークミス等の思わぬ減点があり得ます。私は結構おっちょこちょいなので。
果たして、一体どれくらいの点数が取れているのか? そして、それは受験者全体の中ではどれくらいの位置なのか? 結果は10月下旬に出るそうです。

さて、日経と言えば、今日の日経新聞に面白いものがありました。毎回異なる各業界の識者が短くコメントをするという「人こと」というコーナーです。
今回は、国際鉄鋼協会のクリスマス事務局長。
国際鉄鋼協会なんてカッチカチに硬そうな団体の中に、「クリスマス事務局」なんてのがあるのか!? 一体何をする事務局なのか!? クリスマスの支度・手配? ならば、12月以外は一体何をしているんだ!? 羨ましい仕事やのう!
←噂のクリスマス事務局長。
……なんてわけがなく、クリスマスという苗字の人でした。いや、私みたいに大袈裟には反応せずとも、あれを目にした方は、一瞬目を疑ったのではないかと思うのですが、如何でしょうか?

                    駅員@日経テスト、全国で何人くらい受けたのでしょう?

2008年9月20日(土)
駅日誌(1019) 「食物地獄」

今朝の新聞に載っていた書籍の広告に、「対立からわかる! 最新世界情勢」(六辻彰二)というのがあったので、出掛けたついでに買っておきました。
雑誌コーナーにあったその本は、見開き2ページ毎に1つの世界情勢テーマを掲載しており、世界情勢をシンプルに掴む程度の内容です。内容は浅くとも、単純化してまとめてあるので、国際情勢関係で調べたい事がある時の取っ掛かりには良さそうな本です。それぞれのタイトルが、YES/NO形式の質問文になっており、問に対しての対立する二つの意見を書くというのが中心的な骨格となっています。
まだ殆ど読んでいないのですが、その中にこんなテーマの頁があります。「食糧増産で飢餓は解消できるか?」 そこに書かれていた対立する説としては、飢餓の原因を「食糧不足」にあるという説と、「分配の不均衡」によるという説が例示されています。

これって、どっちも原因なのだと思いますが、今回の日誌では特に後者(不均衡分配)に力点を置いてみましょう。
私は嫌いな食べ物があっても、なるべく食事は残さないようにしています。しかし、外で食事をした時には、残している人を結構頻繁に見かけます。特に女性は残す人が多いですね。単純に世の中の多くの食事が、女性には多めなのか? それとも、大飯喰らいだと思われたくないからか? うーん、私から見れば、しょっちゅう飯を残すような子よりも、残さず食べる子の方が良いのですが。いや、無理して食べろとは言いませんが。
一緒の人が残した場合、多少親しくなっていれば貰う事もあります。しかし、中にはそれに味を占めてか、残した時に「ん」とか言って、私に押し付けてきたりする人がいるのです。「『ん』じゃねえよ」と相成りますが、まあ勿体無いので食べます。
しかし、時には残した物を貰うのも無理な事があります。例えば、以前女性とオムライス屋で食事をした折、Lサイズを頼むと、想定していたより遥かに大きいオムライスが出て来て辟易した事があります(後で調べると飯800g+鶏卵6個使用だそうです)。途中からは苦しかったのですが、何とか完食。だって、知らなかったとは言え、Lサイズを頼んでおいて残すなんて、恥ずかしいじゃないですか。だがしかし、SSサイズ(でも私の脳内での普通サイズくらいあります)を頼んだ筈の連れが残している!! 俺が苦しい思いをしてLを完食したのに!! その時は流石にそれを貰うのは無理でした。
と、このように、日本は残飯大国なのです。食糧自給率が低いくせに残飯の量は世界一だとか。この残飯がちゃんと食べられる状態であれば、一体何人の飢えを防げるのやら……
また、今年はキャベツが豊作だそうで、北海道では余剰キャベツをトラクターで潰しているそうです。勿体無い! 供給量があぶれると、価格が大きく下落してしまうからです。

上記までの流れだと、この農家を叩きそうな流れですが、私はこの農家を責める意図はありません。この農家の所得を補償する力は私には無いからです。グリーンピースみたいな偽善者だと、このトラクターを力尽くで止めに行ったりする事でしょう。が、この農家は何のためにキャベツを作っているのかというと、人々に食糧を供給する為ではなく、自らの生活の糧を得るためなのです。
たまたま自らの生活を守る手段が「野菜を作って売る事」なのであって、慈善事業をしているわけではないのです。本気で問題を解決したければ、そのキャベツを買い上げて、貧困国に運んであげないといけません。

残飯の大量廃棄、価格下落を回避する為のキャベツ潰し、金欲しさに事故米を流通させる業者、バイオエタノール需要による穀物価格の高騰……これらは全て銭がらみです。餌よりも金というのは、まさにエコノミック・アニマルの面目躍如です。
                             駅員@食物地獄の正体見たり、守銭地獄

2008年9月19日(金)
駅日誌(1018) 「気になる物」

電車に乗っていて、気になる物が目に付きました。車両と車両の繋ぎ目近くの壁に、こんな物があったのです。壁の一部が区切られ、それが2本のビスで留められているのです。そのビスの間にはこんな文字が。「停電時、係員の支持がありましたら、左右のねじを回し、このふたを開けてください。」
うーむ、これを開けると、一体何が入っているんだろう? 開けてみたい……しかし、停電でもないのに勝手に開けたらいけないのだろうなあ……
そこで、私なりにその中に何が入っているのか推理してみました。

@そこには手動式発電機が入っている?
ハンドルが伸びていて、それを力の限りくるくる回すわけです。それが各車両にあり、徐々に電車を駅まで動かすのです……腕が千切れてしまうわ!!

Aそこには懐中電灯が入っている?

停電したら、真っ暗になります。という事は、何か灯りが無いと危ないです。という事で、懐中電灯か!?
いや、待てよ。停電は何も夜中にだけ起きるとは限りません。どの時間に停電が来ても必要な物ではないかと思います。
そもそも、停電の場合、車内放送も無効なわけで、係員がそこに辿り着くまでにも灯りが無いわけで、それを考えると懐中電灯は車掌室に沢山ありそうなもので……

Bそこには蝋燭が入っている?
停電したら、真っ暗になります。という事は、何か灯りが……阿呆か!! 懐中電灯で灯り説を否定したばかりで、より原始的な物になってどうする!?

Cそこにはハンマーみたいな物が入っている?
蝋燭の次に、またも原始的な物か? 否、実は私はこれは結構正解に近いのではないかと思っています。
電車が停電で停まってしまったら、最も困るのは、扉も開かなくなってしまう事ではないかと思います。最悪、電車が走らなくても一駅くらいならば歩けます。そのためには扉から人が出て行く必要があると思うのです。ハンマーで扉をぶち壊すか、或いは扉を手動で開く為の器具が入っているのではないかと思います。と、こんな感じなのですが、如何でしょうか?

それにしても、本当は何が入っているのでしょう? 御存じの方は教えて下さい。
                                         駅員@或いは別の説も

2008年9月18日(木)
駅日誌(1017) 「病因」

私が「被依存依存症」である事はこの日誌でも度々書いている事です。平たく言うと、誰かに頼られる事によって、「頼られている俺って、恰好良い!」と思い込み、自分が生きている事を実感出来るという精神構造なわけです。この心理って、多分ボランティアをしている人、慈善事業をしている人の精神構造と似ていて(一緒にするな! と怒られそうですが)、一種の自己満足に酔っ払うナルシシストなのです。

こういう精神構造に育ってしまったのにも、わけがあります。私は過去に、人が助けを求めているのに、助けてやれなかった、というか、何も出来なかった経験が何度もあるのです。

例えば小学生の頃、やたらと生徒を席の所で立たせて長々と説教を垂れる担任が居ました。ある時、クラスで何人も立たされて、私も立たされていた事がありました。隣の席の女の子も立たされています。長々と続く説教のある瞬間。隣でガタンと大きな音が。貧血なのでしょうか、何なのでしょうか、隣の席の女の子が倒れたのでした。その時の私は、ただただそれに驚いて、立ち尽くして見下ろしている事しか出来なかったのです。その子と目が合いましたが、頭が全く回らず、ただ見て立ち尽くしていたのです。情けない……

例えば中学生の頃、私の所属していた部活に、色白でいじめられキャラの後輩が居ました。元来私もいじられキャラではあるのですが、その後輩が入ってからは矛先がそいつに向かい、且つそいつはいじられるというか、いじめられているという有様でした。私は別段そいつをいじめるでもなく、助けるでもなく、ニュートラルでいたのですが、内心そいつが矛先になって楽になったと思っていたのかも知れません。情けない……

例えば高校生の頃、クラス対抗の合唱コンクールがあったわけですが、練習の集まりも悪く、ちゃんと来た連中もだらだらだらだらやっていた時の事でした。その合唱コンクールのリーダーを買って出た子が、この体たらくに耐え切れず泣いてしまった事がありました。私はその時、「そんなムキにならずに、出来る部分からやれば良いやないか」などとのほほんとほざいていたものです。情けない……

例えば大学生の頃、原付を買うまで下宿から大学まで自転車で通学していたのですが、下り坂を通っている時、目の前の自転車に乗っている人が前後ブレーキバランスが悪いためか、すっ転びました。私は一旦自転車を停め、「大丈夫ですか!?」と声をかけたものの、「大丈夫です」という返事を聞くと、その人が起き上がるのを待たずに、そのままスーッと行ってしまったのです。情けない……

例えば会社員の頃(今現在も辛うじて続いていますが)、心労が募って会社を辞めたり、不調を来たして長期に渡って会社を休んでしまうという人々が居ます。そういう風になった後輩を助けてやる事が出来なかったりするのです。情けない……

こんなような事が何度も重なると、だんだん「自分は何てしょうもない奴なんだ」と思うようになってきます。俺はたった一人の人間も助けられないではないか! と。そんな事をうじうじと考えているうちに、「今まで、自分は人を助けて悦に入る機会をみすみすどぶに捨ててきたのではないか?」という発想が出て来ました。こういう経緯も私が、被依存依存症に罹った原因の一つなのだと思います。
そして、その渇望を満たす餌が欲しくて、たまに社内で社員にあるまじき発言をわざわざしたりするわけです。
                         駅員@これを書いている今もちょっと陶酔気味か

2008年9月17日(水)
駅日誌(1016) 「六根煩悩ヒルズ」

六本木ヒルズには、煩悩が渦巻き、呪いが渦巻いているのではないかと感じます。この数年、大型の経営破綻や不祥事を起こしてている会社が続出しています。今回潰れたリーマン・ブラザーズ日本法人も六本木ヒルズに入っていました。
堀江氏が逮捕されたライブドアもこのビルに入っていましたし、村上ファンドの村上氏もそうですし、違法派遣のグッドウィルもそうでした。また、ゴールドマン・サックスも入っていますが、果たして……
そんな企業の不祥事どころか、回転自動ドアに子供が挟まれて死亡する事故まで起きています。
こりゃあ、呪われているんじゃないか? 確かに呪いが掛かっていても不思議ではない土地ではあります。というのも、この六本木ヒルズが建っている土地は、江戸時代に赤穂浪士の内の7人が切腹しているのです。赤穂浪士の呪い!

……なんて、非科学的な事を書きましたが、そんな事はないですね。だって、この日本の土地のあちこちに人が無念の死を遂げた場所があるわけです。誰も知らないだけで、縄文人や弥生人が災害回避の人柱になっていたりする土地もごまんとある事でしょう。そんな所が呪われているだの、霊魂が彷徨っているだのと言ったら、そこいら中、霊魂がギュウギュウ詰めの過密状態ですよ。
それよりももっと単純な話で、実業無き虚業の会社だらけだからこういう事になるのだと思います。
                                                駅員@合掌

2008年9月16日(火)
駅日誌(1015) 「米とポチとリーマンと」

何だか小説のタイトルみたいですが、本日の日誌は時事ネタを3つ。それが「米とポチとリーマンと」なのです。

@米
もう1週間程経つでしょうか、事故米が問題になっています。事故米とは、要は何らかの事情により食用に適さない米の事で、それが食用として流通してしまったという事件です。
例えば、有害物質が大量にぶっかかってしまった米とか、カビが生えてしまった米とか、残留農薬が基準を超えてしまっている米とかが該当します。日本の米の流通は、農業保護のため国が買い上げてから販売されるというルートになっているわけですが、この事故米は工業用途に限り、販売されるという物でした。
工業用とは、例えば糊にするであるとか、肥料にするであるとか、あとは花火の中に入っている米なんかもそうなんでしょうか? あの、打ち上げ花火の外殻部分に練りこまれているやつです。花火を真下から見ると、バラバラっと降って来ます。
そんな中、三笠フーズという会社が食用に不正転売していたのです。工業用の二束三文に成り下がった米を買い入れ、食用の価格で販売していたとの事。なるほど、ばれなきゃ手っ取り早い銭儲けです。しかし、それが明るみに出ました。こんな事が起きるまでは、「事故米」なんて言葉、聞いた事もなかったのですが、世の中知らない事は沢山あるものですね。
恐ろしいのは、判明したのが内部リークによるという点。リークされなかったら、ずっとそのまんまだったのか! そして、更に恐ろしい事は……これは憶測なのですが、農林中央金庫とか、農水関係の金を誰かが狙っているのではないか? という事。そのための工作だったりして! 米の事件だけに「米の国」がちょっと臭う気もします。というのも、農林中央金庫から、ファニーメイとフレディマックに突っ込まれている金は相当な金額に上るとか……

Aポチ
日曜日の日経新聞の国際面にこんな見出しがありました。「ポチ撤退を開始」。ポチ? この見出しを見て、頭に浮かんだのは、犬の集団が舌を出してハアハア言いながら、斜面を駆け下りてくる場面……これでは「のらくろ」ではないか!
と、思いきや、グルジアにある地名だそうで、ロシア軍がグルジアのポチという都市から撤退を始めたという記事なのでした。その後、ロシア軍は順次グルジアから撤退したそうです。何とか、あの辺りの緊張はちょっとほぐれたようですね。しかし、グルジアのポチなんて地名、知っている人は少ないと思います。記者は、狙ってないか?

Bリーマン
リーマン・ブラザーズ。赤い背広と緑の背広のサラリーマン兄弟が繰り広げるアクションゲームです。敵の攻撃を掻い潜り、時には土管から地下に潜って、営業活動に挑みます……どうも「リーマン・ブラザーズ」という言葉を聞く度にこんな妄想をしてしまいます。ファミコン世代なんだなあ。
と、こんな冗談を言っている場合ではなく、米国の大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻しました。その報せにより、日米欧の株式市場は急落。私も株式投資をているので、参ったという状況です。幸い、私の保有株式は今日は落ちていません。
しかし、マスコミで散々言われている通り、サブプライムローン問題に端を発したこの金融不安は、バブル崩壊時の日本そのまんまです。リーマン≒山一です。人間ってのは同じ間違いを繰り返すものなんですね。バブル崩壊当時、「やっぱ、イエローモンキーは馬鹿だねえ」なんて言っていたアメリカ人が、同じミスをしでかしているわけです。
そもそも、経済の波の上で右から左に金を動かして飯を食っていくというのは「チキン・レース」です。「ここまで行くとヤバイ!」というギリギリの線まで行って上手く回避した者が最も得をし、その手前でびびってブレーキをかけてしまった者は機会損失を、ブレーキが間に合わなかった者は激突をしてしまいます。
最初の譬えのスーパーマリオ風に言うと、マリオ残り1機、コインあとちょっとで100枚、残り時間が100秒を切ってBGMが早くなっている状態で、何とかコインを100枚にしつつゴールしようと目論むも、間に合わず時間切れで死亡、といった状態でしょうか。

さて、日本のバブル崩壊は、軍隊を持たない戦争放棄の国で起きた事でした。軍隊を持つ国が同じ状態に落ちた場合、何が起きるか? 第二次世界大戦は世界恐慌に端を発していますが……
                               駅員@人間ってのは同じ過ちを……?

2008年9月15日(月)
駅日誌(1014) 「行列は嫌いだ」

銀座という地名は、元々銀貨鋳造所及び銀地金買入の場所の事を指します。銀座があれば、当然小判等の金貨を扱う金座もあれば、銅貨を中心に扱う銭座というのもあります。東京の銀座は元々江戸幕府が作った銀貨鋳造所でした。では、金座は? 現在日本銀行が建っている場所が金座だった所です。という事は、もしかしたら日銀の土地を掘り返せば、大判小判がザックザクなんて事も!? 建てる時に調べているだろうとは思いますが、掘ってみたいですね。本当にやると御縄ですが。
その銀座には、現在百貨店や高級ブランド店が軒を連ねており、「GINZA」は海外でも通じる言葉になっています。このブランド性に肖って日本全国各地に「○○銀座」なる地名があります。その殆どは元々銀座鋳造所ではなかった場所で、駅前商店街なんかに多いです。

さて、先日書店で本を買った折に、レジ横に置いてある一枚のチラシが気になりました。「ジミー大西・夢のかけら展」ジミー大西が個展を開くとの事。9月3日〜9月15日まで銀座三越8階催物会場にて。これの開催が今日までだったので、行ってみました。
ところが、行ってみると……わ! こんなに並んでる! 最後尾は5階との事。即ち、8階からつづら折りの階段を下って、3階層下まで行列が出来ているわけです。たかがジミーやで? ジミーの絵を観る為にこんなに並ぶか!? いやいや、私もその「たかがジミー」の絵を観る為に出かけてきたので、同じ穴の狢なわけですが、流石にこんなに長時間待つ気はありませんので、諦めました。
それにしても、日本人は並びたがりが多いです。勿論、ジミー大西の絵がそれだけの人気があったのだという事でもありますが、一方で、中には「別段ジミーには興味は無いが、並んでいるのを見て観たくなった」なんて人もいそうです。まさかと思われそうですが、驚いた事に世の中にはそういう人が本当にいるのです。

折角銀座まで来たのになあ……そう言えば、最近銀座にスウェーデンのH&Mが開店していたが、ちょっと行ってみるか。と、銀座七丁目の方まで歩いて行くと、またも行列。まあ、開いたばかりだししょうがないか。しかし、内容的にはユニクロと大差無いと思うのですが……うーむ。動機は「開店したし、ちょいと見てみるか」という私と近いのでしょう。
しかし、何もそんなに並んでまで……私はまたも諦めて、他の並んでいない店をチョロチョロっと物色して帰ったのでした。

積極的に行列に並びたがる行列好きな人々が異常なのか?
行列を見て簡単に諦めてしまう根性無しの私が異常なのか?
                                          駅員@行列は嫌いだ

2008年9月14日(日)
駅日誌(1013) 「イニシャルD山」

イニシャルDという漫画があります。私も学生時代には読んでいたのですが、今はとんと読まなくなって……まだ続いているのでしょうか? と思っているような状態です。とは言っても、テレビアニメ化・映画化もしている人気作品なので、御存じの方も多いと思います。平たく言うと「峠族」の漫画ですね。峠道というのは、交差点が無くて、且つコーナーが沢山あるので、運転するのがなかなか楽しい道なのですが、そこで公道レースをする人々を描いた漫画です。

その主人公のホームグラウンドとなる峠が「秋名山」という名前なのですが、このモデルとなっているのが「榛名山」です。榛名(はるな)の「はる」を「春」と読み替えて、それを「秋」に変えているというわけです。
その漫画を読んでいた頃から、一度行ってみたいと思っていたので、ちょっと行ってみました。いや、私の場合は車はどノーマルで、「峠を攻める」という人種でもないので、普通に走るだけです。場所は新幹線でいう所の安中榛名駅のある方面で、伊香保温泉が麓にある山です。関越自動車道を走り、前橋ICの次の渋川伊香保ICで下ります。そこから、伊香保温泉方面に。
温泉地を抜けて、やがて峠道に入ります。私の車は非力な上、昼間っから全開でぶっ飛ばすわけもなく、トコトコと登ります。この道の下りこそが、漫画の中で何度も出て来る「秋名の下り」(榛名山山頂〜伊香保温泉への下り)なのです。

コーナーの内側に斜めにカットされた側溝があります。漫画ではここに内側のタイヤを落として強引に曲がるという技を使っていました。あんな風に上手く行くのだろうか? 足回りがぶっ壊れても困りますので、試しはしませんでしたが。
ぐいぐいとヘアピン等を登って行きます。しかし、ヘアピン前後の道は故意に波状に舗装されています。車体がふわんふわんと上下に揺れます。これ、車酔いする人にはたまらないだろうな。ただでさえ、ヘアピンカーブで、横方向の揺れが大きいのに。これというのも、この峠が有名になり過ぎたせいだと思われます。あちこちから峠族が集まって夜な夜な走っていたのでしょう。その上、事故ったりするから手におえない……きっと、そういう経緯でこういう舗装になってしまったのでしょう。
登り切ると、見通しの良いストレートが出て来ました。両側にガードレールがあり、ガードレールの裏にはバス停や駐車スペースがあります。ここは、漫画でスタート地点になる所です。見ると、インプレッサとかRX-8とか走りそうな車が停まっていました。
←ダウンヒルスタート地点。


山頂には、榛名湖という湖があります。その周りをうろうろと散策。湖には白鳥型の足こぎボート等が浮いています。あ! 馬が居る! 馬車の他、乗馬も出来るそうです。の、乗りたい……しかし、男一人では恥ずかしい。馬と言えば、私は過去に仕事で牧場に足を運んだ事があるのですが、その時に馬に乗った事があります。同行していた後輩女性社員に携帯で私が馬に乗っている姿を撮らせたのでした。これも、十分恥ずかしいなあ……しかし、まあ、折角ですから、ね。
 
 ↑榛名湖                     ↑馬車
土産物屋を覗くと、イニシャルD関係の土産物もありました。ハチロク型の紙箱に入ったキャラメルです。ハチロクとはその漫画の主人公の愛車スプリンター・トレノ/カローラ・レビンAE86型の通称です。うーん、地元民は、峠族を煙たく思っているのか? 客引きに好都合だと思っているのか? 

ちょっとぶらぶらした後、同じ道を今度は下りで通ります。ゆっくりではありますが、MT車で峠道を下るのは、速度は低くてもそこそこ面白いです。だんだん日が傾いてきたせいか、登り車線は殆ど車が無く、たまに走りそうなスポーツカー系が通ります。これから夜中に峠を攻める人々なのでしょうか。おっと、中にはハチロクの人も。この車、もう20年以上も前の車なのですが、まだまだ現役みたいです。わ! イニシャルDの漫画のようにドアに「藤原とうふ店」と書いてあるやつまで……
 
 ↑粗筋紹介が捻じ曲げられている気も。中身はアーモンドグリコみたいな感じ。

                                        駅員@日帰りプチ一人旅

2008年9月13日(土)
駅日誌(1012) 「Hands」

私は、東急ハンズとか、ロフトとか、ヴィレッジ・ヴァンガードとか、そういった店に行って、変な物・面白い物を物色するのが好きです。

折角の三連休なのですが、特に大きなプランも無い私は、一人ふらふらと街へ出かけたのでした。本屋やレコード店なんかをぶらぶらして買物をしながら、やがて東急ハンズへ。すると、ストラップやラインストーン等の携帯関連用品売場で、面白い物を見付けました。ソーラー発電ストラップ(\2,100也)です。
ちょっとストラップにしては大きめなのですが、太陽電池が付いており、それを日光に当てて充電しして、携帯に接続すれば携帯の充電が出来るという代物です。
仕事での外出時に携帯の充電が切れた時には、コンビニに売ってある乾電池が入った充電器を買う事があります。あれって無駄が多いような気がして、本当は好きではないのですが、背に腹は代えられんという事で、已む無く使用します。
そんな中見付けたこのストラップ……素晴らしいではないか。そりゃあ、充電効果は高くないかも知れません。しかし、急場凌ぎにはこれで十分。私はエコロジーに特別関心が高いわけではありませんが、単純に便利だと思ったのです。

続いてぷらぷらっと行った喫煙具売場でも面白い物を発見しました。その名も「AQマッチ」(\714也)。
何やら小型のボトルのような形状をしています。上の蓋の部分をくるくる回すと、金属製のスティックが出てきて、その先端がジッポの発火部分のように繊維が付けられています。
使い方は、先ずそのスティックが入っていた穴にライター用のオイルを入れておき、その繊維部分に染み込ませます。その上でヤスリ状になっている本体サイドに、スティックをマッチのように擦り付けて発火する訳です。これはこれで随分面白い発想の品です。
如何せん、マッチのようにスムーズには点かないのが難点ですが。
 
(左)AQマッチ          (右)ソーラー充電ストラップ。

こういう具合に面白そうな物を物色しては、部屋にガラクタが溜まって行くわけです。学生時代、私の部屋を訪れた人に、「駅員君(実際は勿論本名ですよ)の部屋って、遊園地みたいやなあ」などと、誉められているのか馬鹿にされているのかよく分からない事を言われたりしたものです。
                      駅員@飽きてしまうからガラクタになっちゃうのですが

2008年9月12日(金)
駅日誌(1011) 「The Village Mayors」

Village Mayor=村長と言う意味の英語です。今回の日誌は、とある村の村長の話をしましょう。とある山間に、それぞれ8つの種族が住む8つの村がありました。8つとは言っても、ある程度は近しい種族も居るようで、大体3つの勢力に分かれます。それぞれが地場産業を持っており、例えば、ある村は酪農が盛んだったり、ある村は弁当作りが盛んだったりしています。
しかし、特に前述の3つの勢力間では「おらが村はおめんとこよりも優れとるだ」なんて思っているわけです。勢力団体に対して、御互いに向こうは馬鹿だと思っているわけです。村長たちは大人ですから、表立っては言わないものの、内心では互いに見下しているのです。滑稽ですね、ハッキリ言って。根無し草の旅人であるところの私から見れば、団栗の背比べです。阿呆臭い諍いをやっている連中だな、と思います。
そして、そんな事は世界中あらゆる所で起きているわけです。宗教間の諍いとか、人種間の諍いとか、或いはもっとミクロな世界でも起きています。
私の言いたい事、分かる方には分かると思いますが、如何でしょうか?
                                           駅日誌@愚痴日記

2008年9月11日(木)
駅日誌(1010) 「ズレスカ」

ズレスカって結構気になりませんか? 何の事かって? 「ズレたスカート」というのを略してみました。たまに街を歩いていると、スカートのずれている女性がいます。
ずれているというのは、例えば、ポケットなり縫い目があるスカートを履いている人が居るとしましょう。
その場合、スカートの左右センターの位置がはっきり分かるわけです。それが右なり左なりにずれている事を指しています。
デニムのスカートなんかが分かり易いと思います。ジーンズ同様に、後ろにポケットが二つと、センターに縫い目があります。たまに、そのセンターラインが右なり左なりに大きくずれている人がいるのです。ジーンズの場合、二股になっているので、そういう事にはなりませんが、スカートの場合は言わば一本の筒状になっているため、こういう事が起こるのでしょう。
そりゃあ、多少ずれる程度は往々にしてある事でしょう。それにしても、そのセンターラインが10cm近くもずれていると気になってしまいます。相撲でまわしを取る時みたいにそのスカートの腰部分をグッと掴んで、ぐるっと水平方向に回してセンターに戻したい……と思う事があります。実際にやったら、先ず間違いなく逮捕なのでやりませんが。
おっと! 「こいつは女の尻ばかり見ているのか?」という誤解は無き様。たまたま歩いていたら、目に入ったというだけの話なのです。もしここがスコットランドで、あの民族衣装のスカートが同じ様な状態になっていても、同じ事を思うでしょう。

きっと、歩いているうちにずれてくるのでしょうね。何でも、人間を何の目印も無い広大な砂漠に一人置き、真っ直ぐ歩かせると、いつの間にか巨大な円を描くように歩いてしまうそうです。これぞ、左回りの法則。
陸上のトラック然り、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの売場配置然り。人間は左回りに回るのが自然体なのだそうです。
           駅員@下世話な話から、何とかアカデミックな方向に持って行きました!

2008年9月10日(水)
駅日誌(1009) 「北の国から2008重病」

昨日に引き続いて、「北の国から」をもじったタイトルです。が、今回はまさしく「北の国」について。ただ、その前に昨日の日誌の補足を。北の湖、理事長を辞任したものの、理事に降格になっただけらしいですね。おいおい、「親方の責任」論はいずこへ? 矢張り角界って歪んだ世界なのでしょうか。

では、本題に入ります。北朝鮮の金正日総書記が病に倒れているそうです。欠かさず出席していた軍事パレード、それも、60周年記念だというのに、顔も出せない状態なのだとか。続報によると、手術が成功し、回復に向かっているとの事。とは言え、そろそろ後継を考えないと危ない状態です。後継って……正男? あのディズニーランドに行こうとして捕まった、正男? 親父よりもさらに酷い国になっちゃうんじゃないか!? まさか、ディズニーランドを我が物にしたいがために、日本にテポドン撃って来ないだろうな? それにしても、金日成→金正日→金正男と、どんどん落ちていっているように見えるのは私だけでしょうか?
さて、捻くれ者の私はもう少し穿った見方をしてみましょう。あくまで仮説の一つなのですが、もしかしたら、金正日はもう死んでいるのではないか? こういう見方は如何でしょうか。死亡推定時刻トリックです。いくらでも隠し事が出来る態勢である以上、このトリックは結構簡単に出来そうです。
では、そんなトリックを使ってどうするのか? 外交カードに使うわけです。もう、どうにもこうにも追い込まれた時に、例えば、スケープゴート化するとか、外交上のピンチの折に、その時に死んだ事にして国葬をすると言って、諸外国からの追求をうやむやにするとか、そういう使い方をするためのカードに使い得るのではないか?
まさか、国のトップに対し、そんな無礼を働くとは考え難いですが、北朝鮮は神の居ない国(共産主義は神を否定しています)ですので、突飛な発想のようでも強ち可能性が零とも言い切れないのでは?
……おっと、この推測がもし万が一当たっていたりしたら、そしてもし万が一北朝鮮の関係者がこの日誌を読んでいたりしたら、私の命が危なくなりますね。
            駅員@私が近日中に消える事があったら、そのせいだと思って下さい

2008年9月9日(火)
駅日誌(1008) 「北の湖から2008辞任」

タイトルは「北の国から」をもじっています。私は、北朝鮮ネタを書く時にもよく使っているのですが、実はちゃんと通して観ていないので、断片的な事しか知りません。
それはさておき、「北の湖」は「きたのみずうみ」にあらず、「きたのうみ」です。今日の日誌は、大鵬・千代の富士と並ぶ昭和の大横綱・北の湖についてです。つい先日まで、日本相撲協会理事長を務めていましたが、在任中に不祥事が相次いだ為、辞任と相成りました。
そも、この辞任は言わば本人が言い出した事です。時津風部屋のリンチ死亡事件、朝青龍の謹慎処分騒動という不祥事の時、北の湖理事長が毎回言っていたのは、「部屋の力士の不祥事は親方の責任だ」という事。今回の大麻騒動では、露鵬と白露山の兄弟から陽性反応が出ています。この弟の方の白露山は北の湖部屋なのです。北の湖理事長曰くの「親方の責任」となったわけです。
今後、閉鎖的な角界にメスが入って行く事になるのでしょうか。

そもそも、スポーツ全般における業界の構造的な問題として、名プレーヤーが必ずしも名マネージャーというわけではない、という事があります。野球然り、サッカー然りなのですが、特に個人競技の場合は特に顕著ではないか、と思います。その上、明確な階級が存在します。例えば、野球の場合、名投手・名捕手・名野手を単純に比較して、いずれが優れているとは言い難いですし、サッカーにおいてもそれは言えると思います。しかし、相撲の場合は厳然と優劣があります。となると、マネージャー側・組織側に入っても力を持つのは番付が上だった人間となります。集団競技の場合は、名選手の中でも幅があるわけですが、相撲の場合は名選手の幅が狭いのです。
さりとて、番付は然程上ではなかったがマネージメントに長けていそうな人を上に持って来ると、異論噴出・求心力欠如を招いてしまうのでしょう。角界の理想である「心技体を備えた人格者である横綱」が居れば良いのですが、なかなかそう上手くは行きません。

さて、私はこの北の湖が大横綱だった現役時代の事を知りません。
私の知っている北の湖は、テレビの解説の時にヘッドフォンを変な付け方で付けていた事があるという印象くらいです(ヘッドフォンの頭に回す輪の部分が小さ過ぎて、額の側に回していたのです)。

現役時代はヒール(悪役)タイプの横綱だったそうです。「巨人・大鵬・卵焼き」に対し、「江川・ピーマン・北の湖」なんて言葉もあったとか。しかし、そこまで敵視されるのも、強かったから。もし弱かったら歯牙にも掛けられません。例えば、同じく横綱にもなった蔵間には17回対戦し、全勝しているそうです。また、最年少横綱昇進記録は今でも破られていません。
尚、この四股名「北の湖」の由来は、出身地にある「洞爺湖」から取っているそうです。洞爺湖サミットがあった年に、洞爺湖を四股名にした理事長が不祥事の責任で辞任とは……
                                        駅員@相撲も飯も幕ノ内

2008年9月8日(月)
駅日誌(1007) 「日経TEST」

昨今、検定ブームです。先日も電車の中吊り広告に「江戸検定」というのがありました。公式資格ではない「○○通」に認定を与えるというのが、こういった検定のコンセプトです。
なかなか良い商売だなと思います。そも、経済とは、何らかの付加価値に金を払う事で、元々の物の価値以上に金が流れる事によって成り立ちます。無を有に変える事で成り立っているのです。例えばそれは満足感であり、例えばそれは癒し(気分的な)であったりします。
こういったブームになっている検定も、勿論実益のあるものもありますが、言わば自己満足。その自己満足を満たすという本来無価値なものに価値を与えるという点で、良い商売だと思うのです。極端に言えば、水商売と同じ。横に御姉ちゃんが座って、安い水割りを飲むだけで、何であんなに取られるのか? そこにあるのは矢張り自己満足なのだと思います。
かく言う私も、漢字検定準一級(えっへん! あんまりふんぞり返っていると、後頭部をスリッパか何かでどつかれるぞ、と)を所持しております。

さて、帰宅して郵便受を開けると、「日経TEST」の受験票が入っていました。日経新聞が主催している検定で、今度第1回が開催されます。以前テレビでそのCMを見ていて、「どれ、一つ受けてみるか」と申し込んでおいたのでした。
試験日は、9月21日……日曜日に金を払ってまで好き好んでテストを受けに行くとは、なかなかのマゾヒストと言われるかも知れません。また、第1回という事もあり、何を勉強しておけば良いのか全く分かりません。日頃新聞は読んでいるので、その程度の状態で受ければ良いのかな、と思っています。
                   駅員@経済学部生なんかが大挙して受けるんでしょうか?

2008年9月7日(日)
駅日誌(1006) 「感動した!」

嘗て、小泉純一郎氏が支障の時に、怪我を押して優勝した貴乃花に、「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した!」というコメントをしています。当時、政策として「構造改革をするには、多少の痛みを伴う。しかし、痛みを恐れていては、症状がどんどん悪化するばかりなのだ」というスタンスを取っていましたので、それと引っ掛けたのです。この辺り、やっぱりコメントは上手いと言えます。
が、しかし、「感動した!」では、どうにも薄っぺらいですね。中学生時代に、私の観ていなかった連ドラに対し、それを毎週観ていたクラスメイトが「感動する」と言うわけです。で、どのように感動するのか、どういった話なのか、という部分については全く教えてくれませんでした。
いやいやいや、本当に感動したのであれば、その話を思い出し、思い出しながら、泣きそうになっても不思議ではないのではないか? それなのに、彼は能面のように無表情にただ「感動する」と言うだけなのです。実際に感動作だが、彼が鉄面皮であり、且つボキャ貧だからそれが伝わらないだけなのかも知れませんが、どうにも、この薄過ぎる薦めでは、本当に感動作なのかどうか訝ってしまいます。私は連ドラを途中から観るのはどうも疎外感があって嫌なので、結局1話も観なかったので、判別は出来ませんが。

同様に、「傷付いた!」なんてコメントも、薄っぺらい事この上ない。本当に傷付いたのならば、そんな薄っぺらい言葉ではなく、もっと聞く者の心を抉る様なコメントか、或いは言葉が出て来ないかになるではないでしょうか。
というわけで、比較的いじられキャラな私は、色々な人から無礼なコメントを貰う事が多いのですが、この薄っぺらい「傷付いた!」という言葉を意図的に使っています。アッサリと「傷付いた!」と言う事で、「本当は大して傷付いてなどいない」と言っているのです。
                    駅員@かと言って、度を過ぎると勿論本当に傷付きますよ

2008年9月6日(土)
駅日誌(1005) 「森の都」

仙台市は「杜の都」。熊本市は「森の都」(これは夏目漱石によるとか)だそうです。いずれも「もりのみやこ」なのですが……というわけでか、熊本には「道の駅」の代わりに「森の駅」があったりします。実質は道の駅と変わらないのですが、省エネ型みたいでした。即ち、太陽光発電と風力発電を備えているそうです。そして、対客設備的にも省エネ。自販機の飲料以外は冷房の効いていない屋内休憩室のみ。まあ、これで十分と言えば、十分か。因みに、熊本「県」は、「火の国」です。

さて、金曜日に出張で宮崎に行き、仕事が済んでから熊本に行って宿泊。翌日である今日は観光です。先ずは熊本城。ホテルから路面電車に乗って、熊本城に向かいました。中四国九州って、路面電車のある都市が多いですね。広島以西・以南には随分ある気がします。路面電車に揺られて到着。
2007年に築城400年祭を開催した熊本城。更に、今年は本丸御殿が復元され、丁度良い時期に行けました。流石は日本三名城(熊本城、大坂城、名古屋城)の一つだけあって、恰好良い壮麗な城です。その黒い壁に特徴があります。黒い壁の色も特徴的で、来た甲斐がありました。しかし、この三名城、いずれも国宝ではないんですね。いずれも素晴らしい城だったのですが、今建っている天守閣は、どれも近代以降に再建されたものなので、歴史的価値が落ちてしまったのです。
行ってみると、400年記念祭で出来たマスコットキャラクター「ひごまる」の看板もありました。現在は熊本市のマスコットキャラクターとして、継続して活動しているそうです。彦根城の「ひこにゃん」と熊本城の「ひごまる」……生まれた時期も同じ。まさに、ライバル。
それにしても、最近、地方キャラが注目される事が増えたよなあ……奈良の「せんと君」や「まんと君」と言い。
 
 ↑路面電車の新型低床タイプ。        ↑熊本城の雄姿。 
 
 ↑噂の「ひごまる」。                ↑加藤清正像。

熊本城を見てから、昼食を摂りました。近くの適当に入った店のメニューにあった「さくらカレー」を注文。折角熊本に来たので、馬肉を食って帰らないとな、という事で頼んだのですが……むむむ、この味は、レトルト。レトルト風味がします。しまった。もっとちゃんとした店で食べるべきだった。

食事の後、交通センターというバスの集合ターミナルからバスに乗り、霊巌洞へ。霊巌洞とは、宮本武蔵が「五輪の書」を書いた時に篭った洞穴です。元々は雲巌禅寺という寺の奥の院であり、四面馬頭観音が置いてあります。そういった由緒ある洞穴で、武蔵は五輪の書を書いたわけです。五輪……と言えば、つい先日まで北京オリンピックが開かれていましたから、熊本城に続いて、これまた丁度良い時期に来れました(あれ? 関係無いか!)。
しかも、その霊巌洞に向かう途中の道には「五百羅漢」まであります。「羅漢」とは、仏教修行者の中で特に優れた修行者の事を指します。それが500人で、五百羅漢。見ると、斜面になった所に、石像がいっぱいあります。これはこれで、なかなか面白いです。面白いのですが、何だ何だ? 頭や腕が破壊されているものがちらほらと。何者かの破壊行為なのか? これではバーミヤンの石仏ではないか! 自然に壊れてきただけならば良いのですが……
 
 ↑霊巌洞。                     ↑五百羅漢。

尚、近くにあったJA(農協)の建物入口にこんな物が……まともな看板を出す予算も無いのか……とほほ。いや、きっとリサイクルの規範を示したのでしょう(と、好意的に解釈しましょう)。
←PETボトルにJAと書いてあります。
南九州。なかなか面白いではないか。次は鹿児島あたりにも行ってみたいです。

                                 駅員@これだから出張はやめられん

2008年9月4日(木)
駅日誌(1004) 「どげんかせんといかん」

宮崎県の東国原知事の有名な発言です。
先日の平成教育委員会にも出演していましたね。でも、タレントそのまんま東ではなく、県知事として出ていますので、ギャラは県に払われ、本人は貰えないそうです。因みに、この日のこの番組で観た、「蝉の幼虫の前足が何故大きいのか?」というのから、インスピレーションを受けて、ショートショート「エスパー江藤のテレパシー」を書きました。ちょっとオチが分かり難いかも? というきらいはあるのですが、そういうのを後で説明するのも無粋なものですから、やめておきます。

さて、明日は早起きして宮崎へ出張です。一人旅好きの私は、勿論出張も大好きでして、特にこういう遠方への出張は楽しみです。しかも明日は金曜日。明後日は土曜日ですから、自腹でホテル代さえ出せば、交通費会社持ちで観光まで出来てしまいます。
しかし、宮崎の観光……どうも私の中では行きたい場所がすぐに浮かんで来ません(宮崎の方、すいません!)。それよりも隣の県の熊本城に惹かれます(宮崎の方、重ね重ねすいません!)。というわけで、仕事の後は熊本に宿泊し、熊本城を観光して帰ろうと思っています。
                         駅員@土曜日の日誌には熊本について書きます

2008年9月3日(水)
駅日誌(1003) 「ぐうぐるまっぷ」

Googleの地図って凄いですね! いや、以前から「ストリートビュー」が面白いと聞いては居たのですが、我が家のロースペックPCではとても映し出せる代物ではありません。私がいつも日誌を書いているこのPCは、もう8年も使っているWINDOWS Me(ペンティアム3搭載)なのです。当時としては良い方のスペックだったのですが、現代のレベルには到底ついて行けません。たった数年なのに隔世の感があります。

しかし、会社のPCはコア2デュオ搭載のVistaですから、会社のPCでは見られます。会社ではいつもGoogle Mapの事は忘れていたのですが、今日たまたま昼休みの時間に、「Google Mapって凄いよ」と言われて思い出し、見てみた次第です。
面白いですね、「ストリートビュー」。私が住んでいる所も映りました。また、そこからちょっと移動して駐車場の所に行ってみると、我が愛車も。愛車を停めている駐車場は、雨ざらしの駐車場で、しかも停めている場所が比較的道路に近い位置なので、はっきりと見えます。屋根の上にスノーボードを挟むキャリーが付いているので、まだ寒い時期に撮られたもののようです。
調子に乗って、地元や大学時代に居た辺りを見てみたのですが、まだカバーされていないようです。地元は田舎なのでしょうがないのですが、大学時代は結構大きな都市圏だったのですが……まあ、追々カバーされるのでしょう。

一方で、一つの恐怖が込み上げて来ます。まさしくバーチャルリアリティが出来つつあるなあという恐怖です。無論、バーチャルリアリティというものは以前からあるにはあるのですが、まだまだ仮想現実が現実に追い付いてはいません。
しかし、もしそれが追い付いてしまう時が来たら、人と人とが実際に顔を合わせる事が殆どない世界になってしまうかも知れません。そして、その時には世界は滅びてしまうのではないかと思います。
また、だんだん現実に追い付きそうな仮想現実を見ていると、今ここにあるこの現実が本当に現実なのかどうか? という疑念が湧きます。もしかしたら、誰も気付いていないだけで、最初から作り物の世界なのかも知れません。
もしかしたら、現実にはこの世界に存在するのは貴方だけで、貴方一人が何も無い真っ白な空間の真ん中でベッドに横たわり、脳味噌に電極が差してあり、この世界はその電極で見ている仮想現実なのかも知れませんよ?
ここで、この未来的SF話に、一気に大昔の話がリンクして来ます。荘子の「胡蝶の夢」です。「蝶になった夢を見たが、もしかしたら、逆に、今蝶が私の夢を見ているのかも知れない」という話です。
                                  駅員@話がだんだん危ない方向に

2008年9月2日(火)
駅日誌(1002) 「あなたとは違うんです」

私は福田総理の辞任表明会見を観てはいなかったのですが、その会見の中で記者の質問に対し、「あなたとは違うんです」と返したそうです。それが、ネット上で話題になり、アスキーアートまで作られているそうです。
では、そんな相手を愚弄するようなコメントは、どういう流れで出て来たのか?
一通り会見で辞任表明の話をした後の、記者からの質問にあった「総理のコメントは、他人事のように感じるという国民が多かった」という発言に対し、「私は自分自身は客観的に見る事が出来るんです。あなたとは違うんです」と返したそうです。

突っ込み所の多いやりとりなので、是非前後を含めて生で観たかったです。それでも、後で聞いた限りからの突っ込みを。

先ずは、記者。このコメントは、質問本文に必要の無い枕話です。という事は、電波の先を含めた公衆の面前で福田氏を愚弄するためだけの発言なわけです。更に、「〜という国民が多かった」というマスコミ御得意の、「皆が言っているよ」という卑劣なスタンスです。そして、その発言で一体何を求めていたのか? 権威ある立場でありながら虐められっ子顔の福田氏を虐めて、サディスティックな快楽を得たかった? それとも、何らかの暴言を引き出そうとして煽った? いずれにせよ、下品な記者なのでしょう。
対して、福田氏。この返し方も、ちょっと大人気無いですね。マスコミの記者は品性の無い者が多いという事くらい、政治家になってから何度も見ているわけですから。

昨日の日誌でも書いた通り、議会制民主主義のトップには、「ずる賢さ」と「コメントのウィットとユーモア」があって欲しいものです。即ち、「毒のあるコメントでその記者が恥をかくように仕向けつつも、そのコメントについては自分は悪者にならない」そんなコメントを返せると、つわものです。もし、そういう事が出来ていれば、辞任に追い込まれる事も無かったのではないかと思います。例えば、こんな返し方はどうでしょう。
「そうなんですか。矢張り日本国民の感覚って鋭いんですね〜。今の記者の発言について世論調査をしたら、知性と品性に欠けると思う国民が多いんでしょうね」

うーん、つまらん。それに、アドリブで返すわけですから、後出しじゃんけんでいくら良いコメントが思いついてもしょうがないですね。
その点、昨日の日誌でも挙げたチャーチルは上手いです。女性議員から「もし、私が貴方の妻だったら、貴方の御茶に毒を入れるでしょう」と言われた時に、「もし、私が貴方の夫だったら、喜んでその御茶を飲むでしょう(未来永劫顔を合わせなくて済むから)」と返しています。
       駅員@こんなのを上手いと言っているから私は皮肉屋だと思われるのか……

2008年9月1日(月)
駅日誌(1001) 「三角大福中」

嘗て、佐藤栄作総理の後継者候補であった実力者たち5人をひっくるめて「三角大福中」と言います。それぞれ、三木・角栄・大平・福田・中曽根の頭文字を取っており、いずれも首相経験者です。当初この言葉が出来た時は「三角大福」だったのですが、後に中曽根が加わりました。
今日、この中の「福」である福田赳夫の息子、福田康夫首相が辞任表明しました。あっさりと辞めてしまいました。確かに、ねじれ国会で物事が前に進まない上、政府内でも増税論/活性化論/上潮論が入り乱れていて、「もう、やってらんねえ」という事になったのでしょう。
ここに民主主義というシステムの欠陥が見えます。船頭多くして船山に登るみたいな事態が起きてしまうのです。もし高い能力と高い人格を備えた聖人がいれば、独裁が最良の統治形態だと言えます。チャーチル曰く、「民主制は最悪の統治形態である。これまでに行われた他の統治形態を除いてだが」。一応、民主制が最も良いと言ってはいるのですが、あくまでこれまで出て来た統治形態の中では、という話であり、欠陥だらけなのだと言っているのです。
このチャーチル、ユーモアとウィットに富んでおり、他にも数々の名言を残しています。やっぱり、名言がポンポン出て来る人の方が議会制民主主義のトップには向いているのでしょうね。思えば、小泉純一郎は名言・迷言の多い首相でしたが、それに続く安倍、福田はあんまりピンと来ません。

それと、ずる賢さか。明らかに悪い事をするのは×ですが、議会制民主主義を動かす人間は、ずる賢さも持っていないといけません。では、どういうずる賢さか?
まだアメリカ大統領選挙がどうなるかは分かりませんが、共和党・民主党両党の候補者が揃った段階で、副大統領候補も同時に決まりました。共和党のマケイン候補が副大統領候補に据えたのは、ペイリンです。このペイリンは女性なのですが、この選び方のようなずる賢さですね。では、これのどこがずる賢いのか? 下馬評で上がっていたロムニー等数々の予想を覆しています。勿論、ペイリンが有能だというのもあるのでしょうが、決め手は「既婚・子持ち女性」という事でしょう。この副大統領候補の立て方で、民主党のクリントンを支持していた層のいくらかが共和票に移ると見込めます。クリントン支持の理由が政策等ではなく、フェミニスト的感覚、女性大統領に期待する感覚による支持者はゴッソリ移るわけです。もし民主党候補がクリントンになっていた場合は、きっと黒人を副大統領候補にしたのではないかと思います。うーん、ずる賢い。
こういうずる賢さも持ち合わせていないと、国際関係で渡り合う事など覚束無いと思います。
                                       駅員@次の首相は麻生?
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