2009年10月度目次
 #1215 「鳩の色」 白い鳩、黒い鳩。
 #1216 「カウンタック」 GT(PSP)にカウンタックが登場だそうです。
 #1217 「銀幕寸評」 “しんぼる”。
 #1218 「リオンピック」 2016年の開催地が決定しましたね。
 #1219 「すき焼きが食いたくなった」 世にも奇妙な物語を観ていて。
 #1220 「新携帯」 会社支給の仕事用携帯電話が新しくなりました。
 #1221 「18号」 台風18号。
 #1222 「ジーザスが私を呼んでいる?」 “ミサ・ソレムニス ニ長調作品123”鑑賞。
 #1223 「流行り廃り」 流行る物・廃る物。
 #1224 「東海道五十三次(3)」 藤沢宿〜平塚宿〜大磯宿〜小田原宿手前。
 #1225 「東海道五十三次(4)」 小田原宿手前〜箱根湯本。
 #1226 「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや」 学友と久々に食事。
 #1227 「10kmRUN」 東京マラソン10km当選。
 #1228 「マスメディアの魔力」 白昼堂々、電車で見た光景より。
 #1229 「洗濯物が乾かない」 思い通りに行かないもの。
 #1230 「2 Hours in Tibet」 上野の森美術館“聖地チベット”展。
 #1231 「銀幕寸評」 “カムイ外伝”。
 #1232 「振り子が揺れる」 白い鯛焼きと揺り戻し。
 #1233 「燃えよドラゴンズ」 CS第2ステージ。
 #1234 「ハブ空港」 羽田と成田。
 #1235 「勝負はまだまだこれから」 野球と、高齢化社会。
 #1236 「東モ」 幕張メッセにて東京モーターショー。
 #1237 「銀幕寸評」 “沈まぬ太陽”。
 #1238 「のりピー」 雨にも関わらず傍聴大人気だったそうですね。
 #1239 「鞍馬」 護衛艦くらま衝突事故。
 #1240 「Jack-o'-RENTAN」 34歳無職女。
 #1241 「太公望」 鯵を釣りに。

2009年10月31日(土)
駅日誌(1241) 「太公望」

今朝は早起きして、釣り好きの知人と一緒に釣船に乗って釣りに行きました。ターゲットは鯵です。仕掛けは、「コマセ」(籠の中に鰯のミンチを詰めて、それで魚を誘き寄せ、篭の下にある針に付いた餌で釣るというもの)です。さて、この「コマセ」ですが、ちゃんと調べたわけではないのですが、「スケコマシ」の「コマシ」と同じ語源なのではないか、と思います。餌で誘い寄せて引っ掛けるって所が、何とも。
尚、鯵の他に外道として鯖も釣れました。今回は釣りの後にそれらをクーラーボックスに入れて運び、居酒屋で調理してもらってそこで飲んで帰りました。矢張り、ほんの数時間前迄生きていた魚は、普通に流通している物とは鮮度が違いますから、美味しいものです。鯵は刺身、鯖は煮魚・焼魚で食べました。
それにしても、最近の釣船ってのは進歩したものです。トイレが小便用の簡易式だけではなくて、女性でも大丈夫なように洋式&水洗トイレが付いていたりします。業界としても、おっさんばかりではなく、女性や子供が客として来るように努力しているという事でしょうか。女性や子供は料金が半額という所もあるようです。
今回は釣果が渋かったのですが、それでも楽しかったので、また行きたいと思いました。
 
(左)船上にて。 (右)途中経過:鯵×3、鯖×1。


タイトルの「太公望」ですが、これは紀元前中国・周の時代に活躍した軍師・呂尚の通称です。中国は流石歴史のある国ですね。そんな頃から軍師が存在したとは。
何でも、周の王様が、呂尚が釣りをしている所に出くわし、その場で登用した事から、釣り好きを太公望と言うようになったそうです。明の時代に「封神演技」という小説の主人公として描かれた事で一般化し、日本にも江戸時代に伝わったそうです。十数年前に、ジャンプで漫画にもなっており、私と同世代前後の人はそのイメージが強いかも知れません。
                              駅員@秋晴れの 船にカモメの 影落とし

2009年10月29日(木)
駅日誌(1240) 「Jack-o'-RENTAN」

Jack-o'-Lantern=ジャックランタン……南瓜をくり抜いて、顔を作って燈籠にした物を指します。鬼火をキャラクター化した存在で、日本語にすると「提灯太郎」って所でしょうか。「ジャック」というのは英語圏での「太郎」に相当するような「ベタな男性名」であり、他に「豆の木ジャック」や「切り裂きジャック」なんてのがあります。

で、本日の本題ですが、Jack-o'-RENTANです。ジャック練炭。埼玉県の34歳無職女が、結婚を装って何人もの男をだまくらかし、貢がせた上で練炭自殺を装って一酸化炭素中毒死させているという事件が発生し、被疑者として逮捕されました。
何とも恐ろしい女です。たんまり貢がせた金で、無職のくせに高級マンション住まい&ベンツ&連日高級レストランで食事をしていたとか……この巻き上げだけでも許し難いのに、用無しになれば殺してしまうなんて。
それにしても、そのマンション&ベンツ&高級レストラン……所詮は真の金持ちではないので、発想が貧困です。なんでもブログには、「スリーポインテッドスター(ダイムラーのエンブレムです)の車以外は乗りたくない」とほざいていたとの事。無論、ベンツが好きな人はそれはそれで恥ずべき事ではないのですが、他に思い付かないから取り敢えず高級そうな車を欲しがるのは、発想が貧しいとしか言い様がありません。他のまともなベンツオーナーの面汚しです。
自殺の装い方も、発想が貧困です。自殺サイト等で散々使われた手なのですが、自殺サイトの人が何故練炭を使うのかというと、心中仲間を募って一緒に自殺するためです。車に閉じ篭って練炭を焚き徐々に死んで行くというのは、手頃な人数で同時に出来て、且つ死ぬ寸前まで裏切りが出ないように相互に見張れるというわけではないかと思います。それを自殺の兆候も見せていない人間一人用に使うとは。
何でこんな薄っぺらい女が、沢山の男を騙せたのでしょうか? 34歳にして、その薄っぺらさを補って余りある魔性の魅力でも備えていたのでしょうか。 それにしても、カトリック諸聖人の日・ハロウィン(10月31日)の直前に捕まるなんて、練炭を悪行に使った事に対する、火の精ジャックランタンの呪いなのでしょうか。
                             駅員@罪人に ジャックランタン 火を灯す

2009年10月28日(水)
駅日誌(1239) 「鞍馬」

昨夜、関門海峡において、海上自衛隊の護衛艦「くらま」が韓国籍のコンテナ船と衝突するという事故が発生しました。くらまの乗員に1名負傷者が出たものの、コンテナ船の方には負傷者はなく、衝突事故とは言え、大事には至らなかったようです(船はクチャクチャですが)。
以前発生したイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故を思い出します。あの時は自衛隊の失態だったわけですが、今回はどうもコンテナ船の方がルール違反をしてぶつかったようです。

さて、「くらま」「あたご」……自衛隊の艦艇には、山や川の名前が付けられる事が多いです。「鞍馬山」と「愛宕山」ですね。旧日本海軍の艦艇にも多い名付け方です。米軍の空母なんかは大統領の名前を付けたりしていますね。
共通して言えるのは、巡洋艦だとか駆逐艦だとか、船の種類毎にシリーズで名前を付けているという事です。まあ、それ自体は良いのですが……なんとも、「ひらがな」は恰好悪い! 漢字で書くと、地名に見えてしまうからでしょうか?
それに、平仮名だと相撲取りの「蔵間」と間違え……ませんね。最高位は関脇でしたが、非常に人気のある力士でした。因みに、蔵間の出身地である滋賀県には、「ちゃんこ蔵間」というちゃんこ鍋屋があります。が、蔵間が始めた店というわけではなく、蔵間の元付人がやっている店です。
いやいや、本日の話題は「蔵間」ではなく「くらま」です。この平仮名表記は、核高速増殖炉「もんじゅ」や新型転換炉「ふげん」にも通じる所ですね。「文殊」とか「普賢」なら恰好良いのに……いや、恰好良くする事が目的なわけではないのですがね。この原子力関係の方は、恐らく宗教色を薄めるためなのでしょう。
それに、平仮名で書いてあると、何やらおばはんがやっている場末の飲み屋みたいに見えてしまいます。
                           駅員@平仮名では 鞍馬天狗の 加護受けず

2009年10月27日(火)
駅日誌(1238) 「のりピー」

When I find myself in times trouble,Mother Drug comes to me♪Speaking words of wisdom,No lip be♪
No lip be,No lip be,No lip be,Yeah,No lip be♪
Whisper words of wisdom,のりピー♪

   〜The Beatles“Let it be”改変〜

昨日は雨にも関わらず、日比谷公園には、のりピー初公判の傍聴希望者がマンモス集まったそうです。ここは言わねばなりません。マンモスラリピーであると。何でも、オウムの松本智津夫の判決の時に次ぐ歴代2位だとか。今でも人気があるんだなあ……私の記憶では、矢張りドラマ「一つ屋根の下」の記憶が一番強いです。
恐らく、あの旦那、高相が元々ラリっとったんでしょうね。自称プロサーファーですし。思うに、真に才能ある人間ならば、Drugは脳味噌で作れます。脳内麻薬というやつです。それが枯渇した人間が頼ってしまうのが、Drugなのだと思います。Drugに手を出す者は、出涸らしなのです。
                          駅員@マンモスを 追い駆け集う ギャートルズ

2009年10月25日(日)
駅日誌(1237) 「銀幕寸評」

長ーい映画を観ました。その時間は3時間22分。間に10分の休憩が入るのですが、今日はちょっと寒かったせいかトイレが近くなり、休憩の前にトイレに行ってしまいました……戻ったら、程無く休憩! うぬぬぬぬ、こんな事ならばあと少し我慢すれば良かった。休憩が何時何分からなのかを予め訊いておけば良かったです。というわけで、本日の日誌は銀幕寸評です。タイトルの右にある☆が私の個人的な評点で、5ッ☆満点です。

「沈まぬ太陽」 ☆☆☆
長い時間を掛けただけあり、また重い内容でもあり、見応えのある作品でした。原作は読んでいませんが、山崎豊子の小説で、日航機墜落事故を題材にした作品です。何と文庫本で全5巻……3時間半でも随分端折った部分があった事でしょう。
主演の渡辺謙を始め著名な俳優が沢山出ており、また海外ロケや航空機及び墜落事故現場の再現等もしっかり行っている豪華な作りです。
作品中では、日本航空(JAL=ジャパンエアライン)を、国民航空(NAL=ナショナルエアラインという事でしょうか)という名称にしており、「赤い鶴」のマークを、「赤い月と桜花」のマークに作り変えています。
物語は、墜落事故発生から始まります。それに対する対遺族の処理で話が進みつつ、主人公・恩地(渡辺謙)の経歴・周囲との軋轢を描いた過去が間に挟まれるという構成になっています。
1985年8月12日発生の墜落事故により、搭乗者524人中520人が死亡するという大惨事が発生。学校の体育館(と思しき場所)に棺桶が並びます。その世話係の一人が恩地で、遺族のケア等を担当します。しかし、会社の上層部からは煙たがられいています。それが何故かという点を含めて、過去のシーンが補足的に差し挟まれます。事故発生から10年以上前、恩地は労働組合の委員長をしていました。現在のような協調型の労働組合ではなく、対決姿勢の組合であり、スト権を盾に経営陣に労働条件改善を迫ります。それがきっかけで事実上島流しのように左遷され、パキスタンのカラチ、イランのテヘラン、ケニアのナイロビと、発展途上国を転々とさせられてしまいます。その一方、当時副委員長だった大学の同輩・行天(三浦友和)は、経営陣に懐柔され出世コースを歩む事になります。恩地は日本に帰ってからは閑職についているのですが、そこに事故が発生し、遺族のケアを担当します。一方で行天はとんとんと出世して行きます。そこまでが前半です。
後半は、関西紡績(モデルは鐘紡)から国見会長(石坂浩二)を招聘しての経営改革が描かれ、主人公・恩地は、その改革の場である会長室に参加します。しかし、完全な民間企業ではないがための政治・行政との癒着等の腐敗部分が強く、改革は進まず。国見会長の辞任と同時に再びナイロビへと飛ばされてしまいます。国見会長の辞任に伴う最後の会長会の後で、恩地は行天からその人事を言い渡されます。階段での立ち居地と会話が、象徴的な場面です。しかし、恩地はその辞令を受けてケニアへ。寧ろ、日本に戻って来てからの薄汚い組織にうんざりしていたようです。「沈まぬ太陽」……作中では「終わらない苦しみ」を象徴しているように見受けられるのですが、ラストでは、サバンナから見る美しい夕日を指して、「沈まぬ太陽」が語られます。
演技力に長けた俳優が揃う中で、今回は私は三浦友和を押しましょう。一本気な主人公に対し、その対比としての非常に狡猾な男を上手く演じていると思いました。演技だと分かって観ていて、憎いと思わせる演技です。

それにしても、日本航空の経営再建の時期であり、郵政民営化についての見直しが図られている時期である今公開されているというのは非常にタイムリーだと思います。観るなら今でしょうか。
しかし、ここで注意しないといけないのは、この作品(小説も映画も)は、実話をベースにしていてもあくまで「フィクション」であるという点です。その全てが本当だと思ってしまうのは危ない事です。物語の構成上、主人公サイドと敵対サイドが存在し、主人公サイドから描いているのだという事を御忘れなく。
案外世の中にはその辺の事が分からない人が居るものです。昔、同じく日航をモデルにした「スチュワーデス物語」というドラマがあったのですが、片平なぎさが、主人公の堀ちえみをいじめる役をしており、現実とドラマの見境が無くなった人が、片平なぎさを本気で憎んでいたとか……
                            駅員@映画観て 出たらすっかり 日の沈む

2009年10月24日(土)
駅日誌(1236) 「東モ」

CS第二ステージは、セ・リーグが巨人、パリーグが日本ハムが勝利し、巨人VS日本ハムで今年の日本シリーズは争われます。いずれもリーグ優勝をしているので、順当な結果とは言えますが……
今日の巨人-中日の試合では序盤から巨人が大量リードしていたのですが、中日にも追い付けそうなチャンスはありました。残念ながら、抑えられてしまいましたが。中日では、井上と立浪が今期限りで引退です。最終回には、立浪が代打で出て来ました。フライで敢え無く凡退しましたが、最後の打席を設けたのはにくい演出です。

さて、タイトルの「東モ」ですが、これは「東京モーターショー」の略です。今日早速行って来ました。
事前に聞いていたとは言え、今回は小粒のモーターショーだという感は否めません。南側の東・中央・西ホールで全てが足りてしまっていました。前回や前々回も行っていますが、それらのホールだけで四輪/二輪/カロッツェリア(デザイン工房)/部品/企画物の全てが収まっていた例は初めてです。
外車メーカーが挙って出展を見合わせ、外車で出していたのは、四輪車ではアルピナ(BMWのチューナーです)、ロータス、ケータハムだけです。なるほど、一年前のリーマン・ショックの影響が大きいのでしょう。単純に業績不振に伴う出展見合わせの他、同じコストをかけるならば、日本よりも新興国へのアプローチが重視されたのだろうとも思えます。
日本車メーカーの出展もワールドプレミアのコンセプトカーが少なく、寂しい内容でした。内容的にはエコカーが多いのですが、これは時代の流れでしょう。今年は減税&補助金もありますので、特にエコカーをやっている会社だというイメージを消費者にアピールする必要に駆られているのだと思います。


そんな中で、今回私が特に注目だったのはホンダです。ハイブリッドカーの「CR-Z」、「スカイデッキ」、電気自動車の「EV-N」、電動バイクの「EVカブ」といった、エコカーでありながら楽しさを持たせた車が面白いです。特に、CR-Zは欲しいくらいです。しかし、これはまだコンセプトカーでいつ出て来るかも分かりません。現実的な所では、冬からは欧州シビックの3ドアを使ったシビックタイプRユーロが発売だそうで、そっちにも興味があります。一年程前に欧州に行った折に欧州シビックを見て気に入り、わざわざホンダに「日本導入はないのか」と問い合わせたくらいです。
しかし、車も然る事ながらそれ以上にホンダブースで面白かったのは、「U3-X」という一輪車のような形をした乗物です。ASIMOで培った姿勢制御技術を応用した物です。体重移動だけで、前後左右に動けるという優れもので、機械単体でも自立して動けます。セグウェイよりも性能・持ち運び性に優れ、且つスタイリッシュです。
スタイリッシュ……と言えば、マツダの清(「きよし」ではなく、「きよら」と読みます)がスタイリッシュでした。近年の同社コンセプトカーのデザインコンセプトの流れに沿った物で、次期デミオやアクセラ等のデザインスタディとなる事でしょう。私は常々、マツダはデザイン力の高いメーカーだと思っているのですが、矢張りそれは健在です。
ホンダに次いで注目だったトヨタグループは、レクサスとダイハツが繋がった巨大ブースでした。また、スバルはダイハツの隣に来ています。ハイブリッドカーで世界の最先端を行くトヨタですから、プラグインハイブリッド等、エコカーの展示が多いのですが、その中でライトウェイトスポーツの「FT-86コンセプト」や、V10を積んだスーパーカーの「レクサス LFA」等が目を引きます。いずれも、かなり市販形に近い形になっていると思いました。
無論、経済的にも、地球環境的にもエコカーが必要であり、求められている世の中なのは分かります。しかし、「エコロジー」だけでは何ともつまらないものです。ワクワクさせる要素が無いと、それこそ白物家電と同じになってしまいます。上記に挙げたような例では、そういったエモーショナルな部分に訴えてくる部分があったと思います。
しかし、これらにも気掛かりな所がないでもありません。というのは、過去の傑作にあやかろうという懐古趣味的な部分があるのです。CR-ZはCR-Xの、スカイデッキはアコード・エアロデッキの、EV-NはN360の、EVカブは文字通りカブの、FT-86はAE-86レビン/トレノの、それぞれのアップデートだと言う事も出来ます。それが悪いと言うわけではありませんが、エコカー減税や補助金が「需要の先食い」=「未来を食う」危険性を持っているのとは逆に、「過去を食っている」事になるのではないか、と思うのです。
 
(左)ホンダEV-N / (右)ホンダ・シビックタイプRユーロ
 
(左)マツダ・清 / (右)レクサス・LFA
 
(左)前2輪後1輪のバイク / (右)タカラトミー・所ジョージデザインの、乗れるチョロQ。

                               駅員@車見に 雨のそぼ降る 幕張へ

2009年10月23日(金)
駅日誌(1235) 「勝負はまだまだこれから」

帰宅してテレビで野球を観ていたのですが、巨人が逆転勝利してしまいました。これで巨人が、リーグ優勝のアドバンテージを含めて3勝です。記憶違いで3勝先取だと思っていたのですが、実際は4勝先取だったようで、中日はまだ何とか崖っぷちです。
これで3-1。明日から3連勝しないと日本シリーズには進出出来ません。それにしてもチェンと吉見を使って負けたのが痛いです。
浅尾が残念でした。踏ん張っていれば今日は勝てる試合でした。まあ、過ぎた事は過ぎた事ですから、今日のしあいの良かった点を労いましょう。矢張り荒木ですね。ヘッドスライディングと守備で見せてくれました。守備と走塁には元々定評があるのですが、特にあのヘッドスライディングは神業です。
崖っぷちと言えば、パ・リーグの方は楽天が崖っぷちで勝利を掴みました。私はパ・リーグの方は楽天に頑張って欲しいと思っているので、ここからの奮起に期待です。とは言え、こちらはこれから4連勝ですから、中日よりも苦しい戦いになる事でしょう。中日も楽天も「勝負はまだまだこれから」です。

楽天の野村監督は、今年限りで退任します。御年74歳。もうかなりの高齢ですから、潮時なのかも知れません。プロ野球界も少子高齢化社会、か。
少子高齢化社会と言えば、つくづくと感じる事がありました。

先ずは、「少子化」の方を。女性の社会進出、これ自体は無論良い事なのだと思います。才覚のある女性はその才覚を活用すべきです。しかし、その一方で、一つの弊害が起きています。それが、晩婚化と少子化です。晩婚化も少子化も女性の社会進出ばかりが原因だとは言いませんが、原因の一端ではあります。

そして、他にも子供に影響が出ている事があります。食物アレルギーの増加です。近年食物アレルギーを抱えた子供が増えましたが、それは何故か? 母乳で育つ度合いが減ったからです。母乳には、色々な抗体が含まれており、母乳により抵抗力が養われる部分は大きいのです。これは、人から聞いた話なのですが、その人は、大豆を使った乳・卵アレルギー対策の代替食品の開発を今手掛けています。残念ながら同じ物は食べられなくても、近い物を食べさせてやりたいという、その心意気には胸を打たれます。
とは言え、根本的な所では、矢張り母乳で子供が育てられる社会になって欲しいと思います。それは社会環境なのか、経済環境なのか、色々な要素が必要になりますが。私はまだ独身ですが、結婚し子供が出来たら、母乳で育てたいと思います。しかし、そのためには、共働きせずに家族を満足に養えるだけの稼ぎがないとなあ……

一方、「高齢化」では、マクドナルドで食事をした折に、こんな光景を目にしました。もう婆さんと言って良い程の年をした店員に、子……下手をしたら孫くらいの店員が指図(敬語ですが)しているのです。まあ、パートなんだろうとは思いますが、この光景は、高齢化社会を感じさせました。
このまま少子高齢化が進めば、こういう光景は当り前になり、私自身もそういう状況に置かれる事を覚悟しないといけません。年上に指図したり、年下に指図されたり。これって、簡単なようで、案外難しいものです。「勝負はまだまだ高齢から」ですね。
                              駅員@土俵際 俵踏み締め うっちゃって

2009年10月22日(木)
駅日誌(1234) 「ハブ空港」

昨日の日誌で調子に乗った事を書いて居たら、セ・リーグCS第2ステージ、今日は巨人が勝ってしまいました。9時半にテレビ放送が終わる間際、6-2から6-4に追い付いた旨の言葉があったので、これはもしかしたら……と期待していたのですが、追い付けず。

さて、前原国土交通大臣が、羽田をハブ空港にするという発言をし、千葉県知事を中心とした成田空港支持派から非難されました。では、成田は対抗して「マングース空港」にすれば良いではないか! ハブだけに。あーあ、言っちゃった。誰かが言いそうでありながら、あまりにしょーもないので誰も言わなかった事を言ってしまいました……
えーと、この羽田と成田の問題について、テレビ番組で都心で街頭インタビューをしていましたが、これはナンセンスだなあ、と思いました。そりゃあ、都心でやれば羽田支持派の方が多くて当り前です。羽田の方が近いですから。無論千葉県からも多数都心には人が出て来ていますが、神奈川・埼玉からも同じく人が出て来ているわけで、四都県という単純計算で、3/4の人間が羽田の方が近いわけです。私も羽田の方が行き易いです。
一方、成田空港派の意見としては、「昔々、成田空港建設時の賛成反対の血で血を洗う戦いは何だったのか!?」という部分が中心です。とは言え、実際は既得の利益等を失いたくないという理由での事でしょう。
こう書くと、何やら下衆な感じを与えてしまうかも知れませんが、千葉県行政からしてみれば、これは当然の事です。成田の利用によって千葉県に入ってくる金や、発生する雇用を守るのは千葉県にとっては当然の事であり、煎じ詰めれば、我田引水こそが政治・行政のメカニズムの根本だとも言えます。
利害関係のある集合体の中から代表者を選び、それぞれの代表者がその自らが代表している集合体のメリットを作る、或いはデメリットを消す、詰まる所はこれこそが政治です。
一方、この利益誘導について政治で問題になる事がありますが、その場合は何が問題なのかというと、それぞれの代表者が利するべき集合体は、階層によって異なるという事です。
国レベルの利害を調整する階層にあるのに、地方自治体レベルの利害調整をしていたりすると、何ぞ袖の下か何かがあるのではないか? という話になるわけです。今回のような、国階層の代表者の一人である国土交通大臣の行動に対して、県階層の代表者である知事が反対を表明するのは当然の動きというわけです。
しかし、日本航空の経営再建といい、ハブ空港の事といい、空の関係で色々揉め事が起きています。沖縄の普天間飛行場(普天間基地)も、空関係ですね。日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」候補に私は「空」を挙げておきましょう。北朝鮮のミサイルや、皆既日食というのも「空」に含められますし……いや、インフルエンザ絡みの方が来るかな?
                               駅員@ハブ空港 蛇の道は蛇 滑走路

2009年10月21日(水)
駅日誌(1233) 「燃えよドラゴンズ」

虎を倒して 鯉釣って ハマの星座に雲をかけ♪ 燕落として 大男 息の根止めて 勝ち進め♪ 良いぞ 頑張れドラゴンズ 燃えよドラゴンズ♪
  〜燃えよドラゴンズ!より〜

これは、「燃えよドラゴンズ」の7番の歌詞です。「燕落として 大男 息の根止めて 勝ち進め♪」の部分がそのまんま今の状態です。
CS第2ステージ1戦目にて、初回大量得点で快勝しました。巨人に1勝のアドバンテージがあるとは言え、このままストレートで行って欲しい所です。無論、私の贔屓の球団が中日という事もあるのですが、知人の巨人ファンとどちらが勝つかの賭けをしておりますので、余計に力が篭ります。

とは言うものの、今年はちょっと卑怯なシーズンだったかな、とも思って居ます。WBCで活躍出来る選手を沢山擁していながら、選手を出さなかったのが残念でしたし、シーズン終盤には、リーグ優勝は巨人に持って行かれると割り切って、戦力を温存していましたし……そこいらは、ファンとしてもちょっと違うんじゃないかと思う部分はあります。
しかし、私はCSという方式は、これまでのリーグ戦は何だったのかという風に感じ、あんまり支持していませんので、こういったちょっと姑息な手が通じてしまうという点から、リーグ優勝=日本シリーズという風に戻ってくれるのなら、意義のある事なのかなあ、と思います。これで、大男の息の根を止めて、ナベツネあたりが憤慨して、元に戻るのもありだと思っています。
                             駅員@天翔ける 龍の口より 火の出ずる

2009年10月20日(火)
駅日誌(1232) 「振り子が揺れる」

黒い食べ物・飲み物のブームが続きました。黒酢、黒胡麻、黒豆、黒米……等々、これらはその殆どが健康に良いという触れ込みと合わせての流行でした。その後、それと対極を為す様に、白い食べ物・飲み物が流行ってもいます。なるほど、世の中は揺り戻し揺り戻しで流れているのだなあ、と思います。
私は今日たまたま「白い鯛焼き」を初めて食べたたのですが、これも白い食べ物の一つです。
この「白い鯛焼き」ですが、私はこれまで、恥ずかしながら「ただ生地が白い鯛焼きなのだ」とばかり思っていました。食べてみると、餅のような生地をした鯛焼きなんですね。どうも、餅そのものではなく矢張り小麦粉主体のようですが、タピオカ澱粉を用いてもちもちした食感を出しているようです。
タピオカは、キャッサバという植物から取る澱粉なのですが、ポピュラーなのがココナッツミルクに沈んでいる透明の玉(タピオカパール)です。確かにあれももちもちしています。また、冷凍うどんにも欠かせない素材です。元来うどんは冷凍して解凍すると、バサバサの不味い物になってしまうのですが、タピオカ澱粉によりもちもちした食感を出しているそうです。冷凍食品会社「加ト吉」の最大の発明品です。
そのタピオカ澱粉のもちもち感で、これはこれでベーシックな鯛焼きとはまた異なった美味しさです。

このような揺り戻しの例は、他にも健康ブームの後にメガ食ブームが来たりというものがありますし、また、大きな振り子がようやく揺れた例としては、民主党政権が発足した事が記憶に新しい所です。これから民主党政権がどれくらい続くのかは分かりませんが、やがてはまた振り子が揺り戻す時が来るのでしょう(もしかしたら、期待が大きかった分、期待はずれが起きると、揺り戻しも強いかも?)。
但し、振り子という物は、一往復してまた元の方向に揺れるわけではありません。実際の振り子でも、地球上で振ると北半球では右に(南半球では左に)徐々に回って行きます。「フーコーの振り子」というやつです。反対側に揺れながらも徐々に回る、そんな風にして世の中も回っているのかも知れません。
因みに、最近ちょっとずつ読み進めているミルトンの「失楽園」では、地球は天界から金の紐または鎖で吊るされているという表現が出て来ます。地球そのものが、大きな振り子なのかも知れません。

そして、今日も大きな振り子が揺り戻しました。郵政民営化です。どうなるのでしょうか。
また、今の節約ブーム(安いプライベートブランド商品ブーム)の後には、どういった消費行動が来るのでしょうか。バブルが来て、バブルが弾けて失われた10年が来て、一点豪華主義的な形での贅沢が来て、今に至るという感じですが、次は贅沢方向に揺れるのであろうとは思うのですが、果たしてどういった形の贅沢になるのでしょうか。
                          駅員@神の手が 揺する振り子は 何処へ向く

2009年10月19日(月)
駅日誌(1231) 「銀幕寸評」

中国人がやっている中華料理屋で一人夕食を摂っていると、近くの席に酔っ払った男数人が居ました。店員が注文を取って下がった後、彼等はその口調を物真似して笑い合っていました。なるほどその店員は中国訛りのある日本語を話しており、それが可笑しかったのでしょう。深い考え無しなのだとは思いますが、世界が狭いなあ……と。我々日本人が、どれだけ英語を勉強しても日本訛りは簡単には抜けないそうです。仮に、その笑っていた連中が渡米し、米国人にその日本訛りの英語を笑われたらどう思うのでしょうか? それとも、英語は格上で、中国語は格下だとでも言うのでしょうか。

さて本題ですが、昨日の日曜日には、上野で「聖地チベット」展を観た後に映画を観ました。一昨日の日誌に書いた通り「カムイ外伝」を観たわけです。というわけで、銀幕寸評です。タイトルの右の☆は私の個人的評点で、5ッ☆満点です。

「カムイ外伝」 ☆☆
前回に寸評を書いた「しんぼる」に続いて、辛い点数になってしまいました。辛い評点になった理由は後述するとして、先ずは粗筋を。
監督は崔洋一。白土三平原作の漫画を映画化した作品です。元々は「カムイ伝」という漫画があり、その続編の漫画です。厳しい身分制度のあった江戸時代、主人公のカムイは非人階級の生まれで、生まれた時から虐げられていました。それから逃れようと忍者になり、忍者の時の活躍が「カムイ伝」、組織を離れ抜け忍になってからの話が「カムイ外伝」です。
松山ケンイチ演じる主人公のカムイは、抜け忍を処分する為に追って来る追忍から逃げながら、妙な男を目撃します。その男(小林薫)は、殿様(佐藤浩市)の愛馬の脚をナタで切り落とし、持ち去ります。カムイはそれを追い、やがてその男の住む漁村に辿り着きます。尚、漁村には嘗てカムイが忍者組織に居た頃に追った抜け忍スガル(小雪)が隠遁しており、男の妻になっていました。男は、取って来た馬の蹄から疑似餌を作り、それで漁をしていました。その漁村を軸に、殿様、漁民、抜け忍、鮫狩り集団が交錯します。
さて、何故評点が低かったのか。物語が、何だか「物語のための物語」に感じてしまったのです。こうなってしまうと、醒めた目で見てします。そして、醒めた目で見てしまうと、粗が見えて来てしまいます。
最も引っ掛かった粗が、ワイヤーアクションやCGにリアリティが希薄だという点です。
いかにもワイヤーで吊った動き、いかにもCGで描かれている映像という風に見えてしまうのです。いや、フルCGなのであれば、フルCGの味があるのですが、実写にCGを混ぜる場合は、嘘っぽくなっては困ります。特に、折角の綺麗な青い海を背景にしたのに、その上に舞うカモメやスズキ、鮫が嘘っぽかったのが余りに勿体無い。
原作でも、この映画でも、大きなテーマとなっているのは「差別闘争」です。主人公のカムイは、非人階級で虐げられた後も、余所者だの人殺しだのと差別的扱いを受けています。そして、権力者の戯れ事でいとも簡単に弄ばれます。
物語上の真の悪役、この権力者側の人間を演じていたのが、佐藤浩市と土屋アンナで、その気まぐれっぷりを演じるのが上手いと思いました。特にラストで、屏風を前に佐藤浩市が吐く台詞は秀逸だと思いました。

差別という構図は今でも残っており、未来永劫無くなる事のない人間の根源的な弱さなのだと思います。自分より弱い者、低い者が居ないと落ち着かず、居ると思うと安心するという弱さです。冒頭の中国人を笑った連中も意識してかせずしてか、そういう面を持っており、無論、斯く言う私にもそういう面があるのです。
                               駅員@忍者とは 忍ぶ者とて 忍者なり

2009年10月18日(日)
駅日誌(1230) 「2 Hours in Tibet」

もう10年も前になりますが、ブラッド・ピット主演の「7 Years in Tibet」という映画がありました。オーストリアの登山家が7年間をチベットで過ごしたj実話を元にした映画です。中国軍が悪役として登場しているため中国政府から非難され、監督や出演者は中国への入国が禁止されてしまったそうです。

さて本題ですが、昨日の日誌にも書いた通り、上野の森美術館に「聖地チベット〜ポタラ宮と天空の至宝」という企画展を観に行って来ました。以前に行った似た毛色の「阿修羅展」(東京国立博物館)と比較して、客の入りはどうも少なかったようです。
展示の内容は主に、チベット仏教絡みの美術品関係です。仏像等の立体作品や、曼荼羅やタンカ(掛け軸のような物)等の平面作品が展示されていました。私は「多面多臂(要は、顔が複数、手が沢山)」の仏像が恰好良くて好きなので、その手の仏像が多かった今回の展示は十分楽しめました。
中でも目玉となっているのは、パンフレットの写真にも使われている「十一面千手千眼観音菩薩立像」と「カーラチャクラ父母仏立像」です。
前者は、いわゆる「千手観音」なのですが、手が凄いです。千手観音像と言っても、大概は32本とか64本とかそれくらいの腕の数の仏像なのですが、「これは本当に千本あるんじゃないか?」と思いました(数えては居ませんが)。しかも、「千手千眼」なので、その手の一つ一つに目があります。仏像にしては小さいサイズなのですが、正面から見た様は壮観の一言でした。横から見ると、その手が余りに多過ぎて、まるでイガグリに脚が生えているように見えます。
後者の「カーラチャクラ」とは「時(カーラ)存在(チャクラ)」だそうで、「あらゆる時間は存在の中にあり、あらゆる存在は時間の中にある」という意味だそうです。分かったような分からないような……この像は、方便(慈悲)を表す男尊と、空の智慧(般若)を表す女尊が抱き合い和合している像です。えーと、下半身は……入っちゃってます! チベット仏教の仏像・仏画の特徴として、先程「多面多臂」が多いと書きましたが、このような「やっちゃってる」構図の物が多いのも特徴だと言えます。チベットの仏像、やりまくりです!
しかし、複数ある顔がそれぞれ様々な表情をし、沢山ある手が様々な物を持ち、足下では邪鬼のような物を踏んづけながら(この足下で邪鬼を踏む構図は、日本でも四天王像等でよくある形です)交わっている様は、これはこれで一つの作品の中で、人間を、世界を、宇宙を表しているような気もしてきて、卑猥な印象は受けませんでした(ていうか、この異形の合体で卑猥な印象を持っていたら、恐らく変態です)。
「多面多臂」「男女和合の図」の他に挙げられる特徴として、頭蓋骨をモチーフにしたアクセサリー等が多い事も挙げられます。頭に小さな頭蓋骨が並んでいたり、小さな頭蓋骨が連なった首飾りをしていたりします。中には、頭蓋骨の上半分を丼のように持ち、その中に脳味噌が入っているという物まであります(ダーキニー像)。頭蓋骨を宗教上重要な物としている様です。実際、チベット仏教の僧は、師匠から弟子にその頭蓋骨を授けるそうで、頭蓋骨を切って作った器に水を入れて聖水を作るそうです。また、「頭に並んだ小さな頭蓋骨」については、並んでいる数は5つと決まっているそうです。これは人間の五罪を指しているそうで、「貪欲、嫉妬、愚昧、幼稚、欲情」だそうで……ん? 欲情? 先程の仏像の数々、欲情しとりますがな!
展示の数々をじっくりと見てから、ミュージアムショップを覗きました。そこで凄い物を発見。「南無阿弥陀仏」ネクタイ! \1,000と安かったので思わず買ってしまいましたが、これを締めて出掛けるのは勇気が居るなあ……
 
(左)十一面千手千眼観音菩薩立像    (右)南無阿弥陀仏ネクタイ


展示のパート毎に書かれた歴史を見ていると、明朝から、元、清に至るまで、チベットは中国から一目置かれたポジションだった事が伺えます。ところが、現在は中国の支配に対して騒乱が起きている始末です。尚、冒頭に書いた映画「7 Years in Tibet」でも、その結末は、中国人民解放軍がチベットに侵攻したため、主人公は追い出されてしまいます。
                             駅員@足蹴にす その様はこれ 金色夜叉

2009年10月17日(土)
駅日誌(1229) 「洗濯物が乾かない」

日が短くなり、気温も下がってきて、洗濯物が乾き難くなってきました。いや、それは口実に過ぎず、私は用事が無ければ土日は大抵昼迄(酷い時は夕方迄)眠っているせいで、洗濯のスタート時間が遅いのです。
タオルケットを洗濯し、干したのがだいたい15時頃。これ、この3時間前に干し始めていれば乾いていたのだろうなあ……日が暮れてから取り込んだのですが、矢張り湿っていました。但し、今回は、そろそろ蒲団を冬用に切り替えようと思っていたので、そのまま屋内に干しています。
洗濯の開始が遅い事も然る事ながら、洗濯機を回している間に読書やゲームをして待っていると、洗濯終了の合図が鳴っても、そのまま時間潰しの方にはまってしまい、干すまで間に下手をすると1時間も2時間も経っている事があります……

さて、今、私の手元には、2種類のチケットがあります。
いずれも貰い物なのですが、一つは映画「カムイ外伝」の、もう一つは上野の森美術館「聖地チベット展」のチケットです。この内、前者は純粋な貰い物なのですが、後者は新聞販売店が行っている抽選で当りました。東京マラソンと言い、これと言い、当選が続いています。この良い流れに乗ってオータムジャンボ宝くじも当っていたりして! 学生時代に麻雀で物凄く運が良い日があり、四暗刻単騎待ちを自模で上がったのを筆頭に、高い役ばかり上がった日がありました。その時も同じ様な事を考えて、その帰りに宝くじを買って帰りました。その時はサッパリだったのですがね。
思い通りに行かないものです。洗濯も、宝くじも。いや、洗濯の方は因果関係が分かり切っていますが。
                                   駅員@秋が来て 懐寒し 肌寒し

2009年10月16日(金)
駅日誌(1228) 「マスメディアの魔力」

白昼堂々、公衆の面前、それも乗客の多い電車の中で起きた話です。そこには、一組の男女が手を繋いで立っていました。男は繋いでいない方の空いている手で、短いスカートから伸びた女の脚を触っています。
一見、男の方がベタベタしているように見えるのですが、それでいて、繋いでいる手は何度か振り解こうとしています。
手を振り解くと、男は一旦地に伏し、立ち上がる時に女のスカートの中に手を入れたり、更には頭を突っ込んだりしています。
それを何度か繰り返した上で、男はやがて地べたに寝転がり、目の前に立っている女を呼び始めました。

ここまでを読んで、どういう場面をイメージしたでしょうか? 実は、ここに登場する「男」はまだオムツが取れたばかりと思しき幼児、「女」はその母親であり、たまたま電車で目にしただけの光景です。卑猥なイメージを頭に浮かべた方、貴方の頭には煩悩が詰まっています。
「これは卑怯だ。そう思わせようとして書いている」そんな意見が出そうですが、実はその通りで、これは推理小説等で「叙述トリック」と呼ばれている手法です。これをより巧妙にしたのが、タイトルに挙げた「マスメディアの魔力」です。時には書き方で、時には写真で、時には映像で、捏造までは行かなくても何らかのトリックを施しているケースは多々ある様です。
ダム建設やその中止、米軍基地の移設やその反対、こういった自分に身近でない事については、マスメディアを通してしか、なかなか情報が入って来ません。その中に先程のようなトリックが入っていると、世論はミスリード出来てしまいます。
電車の中で、駄々を捏ねる幼児と母親のやりとりを眺めていて、そんな事を思いました。ちょっと捻くれた書き方でしたが、冒頭の文章は、実際に目にした光景です。
                           駅員@電車揺れ 覚束無く立つ 幼子の揺れ

2009年10月15日(木)
駅日誌(1227) 「10kmRUN」

会社には、走るのが好きな人が結構居て、「お前も申し込んでみろよ」と言うので申し込んでみたら、東京マラソンの抽選に通ってしまいました。と言っても10kmの方です。流石にフルマラソンはいきなり走れません。松村邦洋のように、泡を吹いてぶっ倒れ兼ねません。10kmくらいなら……2年前はジムに通っていたのですが、当時そこのルームランナー(あのコンベアの上を走るようなやつ)では、週に2回程4〜5km程度は走っていました。今でもトレーニングを多少やって走る感覚を取り戻せば、10kmは何とかいける……筈……だと……思うのですが……
参考タイムとして、中学時代の1500m走では5分〜5分30秒程度でした。仮にあの頃のペースで走ったとして、その20/3の距離です。5分30秒として考えて、330秒*20/3=2200秒=37分。当時、1500mを走るとゼエゼエしていましたし、私は当時陸上部短距離走をやっていたので、ラストのトラック1周200m程は短距離的走法に切り替えてスパートしていましたし、それ以前に明らかに当時より体力が衰えていますし……うむー、10kmは1時間くらい掛かるのだろうか。いや、1時間なんてものではなかったりして。1時間30分で足切りというか、撤収させられるそうなので、それだけは免れたいと思っています(低い目標やのう……)。
では、こういうのはどうでしょう? 多分男女混合なのだと思うので、私よりちょっとだけ速そうな女性のケツを追いかける!(下衆な作戦やのう……)。
ならば、こういうのはどうでしょう? 短距離経験を活かして、スタートダッシュ! 疲れたら歩いて、癒えたらまたダッシュ! そしてまた歩いて……Hit&AwayならぬDash&Rest作戦(無謀な作戦やのう……)
下らない事を考えるのはやめて、先ずは開催の2月末までの間になるべく走って体力と感覚を取り戻す事にしましょう。それと、何か変なTシャツでも仕入れておこうっと(下らない事を考えるのはやめると言ったそばから)。
                             駅員@10キロは 近くて遠し 走れるか?

2009年10月14日(水)
駅日誌(1226) 「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや」

大学時代の同じゼミだった人々と、久々に会って食事に行きました。私を含めて4人だったのですが、その中の一人は大阪から研修でこちらに来ているそうで、まさにタイトルの通り、「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや」です。
それにしても、学生時代から結構経ったなあ……感覚的には、まだ卒業したばかりという気がするのですが、実際は長い年月が経っています。
しかし、こうやってたまに会っていると、互いにあんまり変わった気がしないものです。その一方で、中学・高校あたりの、今では親交の無くなった人と何年か振りに会うと、随分変わった気がします。という事は、冷静に見ると、やっぱり変わり続けているというわけです。人間の全身の細胞は、凡そ2週間で完全に入れ替わっているという説もありますし、ずっと変わらないでは居られないものです。万物は流転しています。変わらないのは、森光子とタケヤ味噌くらいか……
                                 駅員@久々の 学友と飲む 酒の味

2009年10月12日(月)
駅日誌(1225) 「東海道五十三次(4)」

日に20kmも30kmも歩こうと思ったら、足の肉刺(マメ)対策は本格的にやらないといけないようです。今回も足の裏が痛くて痛くて……
痛くなったので、携帯で調べてみると、10km程度歩いてもなんとも無い足でも、20kmくらいから肉刺は出来てしまうのだとの事。
私はそこそこの健脚を自負していたのですが、それでも20kmオーバーになると足に来るようです。筋肉や関節は何とも無いのですが、足の裏、それも一番力が掛かっている場所(足の裏の前方、指が並ぶ手前の所)に今回も肉刺が出来てしまいました。
昨日の日誌にも書いた通り、「第四日目は折角なのでただただ前進あるのみではなく、観光も兼ねよう」と思ったのには、肉刺という理由もあったのです。

土曜日に、藤沢〜鴨宮まで移動し、日曜日は鴨宮スタートです。街道から外れた所に泊まったので、先ずは国道一号線に戻ります。そこから酒匂川に掛かる酒匂橋を渡ります。しばらく行くと、小田原宿です。流石に小田原城を中心に観光にも力を入れているのか、「街かど博物館」なるミニ博物館が随所にあります。また、小田原宿の入口辺りで一号線から旧道に分岐するのですが、そこには蒲鉾屋がずらりと並んでいました。名物というだけあります。
ここで街道を外れて小田原城に向かいました。意外にも私は小田原城に来るのは初めてです。旅行という形で出掛けるには近く、ちょっと行くには遠いからでしょうか。
4月、5月、10月、11月には、鎧武者と一緒に写真を撮るという企画をやっているそうで、銅門の周りには具足に身を包んだ職員(ボランティア?)が多数居ました。彼等と一緒に並んで写真を撮れるという物なのですが、即ち、観光客が持っているカメラを武者の一人に渡して、その人に撮って貰うわけです。なので、武者姿でデジカメを構えるというなかなかシュールな画が撮れました。コカ・コーラ・ゼロのCMに出ていた「スーツ姿+ちょんまげ」や、東京ガスのCMに出ていた「織田信長」等のような、タイムスリップ侍の趣です。
石段を登り、天守閣に向かいます。途中、日本猿の檻がありました。尚、元々は猿の他にもインド象が居たのですが、残念ながらこの9月に死亡してしまったそうです。記帳簿や献花台がありました。梅子さん享年62歳。合掌。
続いて天守閣に上ります。内部は一般公開されている城の例に漏れず、歴史博物館になっていました。しかし、思ったより小さい。いや、日本式の城全ての中では比較的大きな部類ではあるのですが、有名な城なので、姫路城クラスのイメージがあったのです。
最上階からは、海側に伊豆半島、伊豆大島、三浦半島が見えます。一方陸側には、これから向かう箱根山も。
昼には小田原城近辺の土産物屋で、おでんと麦酒を頂きました。練り物の街っぽいチョイス。しかし、これから箱根に向かうのに麦酒はまずかろう……いや、今回はこのまま箱根越えはせず、箱根湯本あたりまでで切り上げようと思っていました。箱根湯本から先は、箱根登山鉄道ともルートが分かれてしまい、公共交通機関がありません(バスはある?)。山道の途中で真っ暗になってしまうリスクを回避し、次回、早起きして箱根湯本スタートにしようと思ったのです。
  
(左)小田原城天守閣。 (中)デジカメ侍。 (右)日本猿。


箱根登山鉄道に沿って一号線を進みます。この辺りは箱根登山鉄道の路線とは言え、実際に走っているのはロマンスカー等小田急の車両です。箱根湯本から先が、いわゆる本物の登山鉄道で、急坂を前後ジグザグに登っていく車両です。
途中にある風祭駅前には、蒲鉾の「鈴廣」の本社があり、その周辺は「かまぼこの里」と銘打ち、飲食店や大きな販売店「鈴なり市場」、「かまぼこ博物館」等が並んでいます。「鈴なり市場」には、蒲鉾、竹輪等の練り物を中心に幅広く商品を販売しており、店舗中央のガラス張りの一室では、職人が竹輪を手作りで作っていました。店の前の国道沿いにはには、「Fish Cake & Deli」と書かれたシトロエンH(アッシュ)が一台。魚肉ソーセージ(と言っても皮があり、内部は粗挽き構造)を使ったホットドッグ「シーセージ・ドッグ」を販売していました。
それにしても、こういった移動販売車ではシトロエンH(並びにVWタイプ2)は今だ現役で、且つその魅力衰えずです(VWタイプ2については、軽のワンボックスでレプリカまで作られている始末)。近年、旧車イメージをリバイバルさせたデザインの車が多いですが、これら移動販売車にもそろそろそういうのが出て来そうですね。

おでんだけでは物足りなかった私は、シーセージ・ドッグと試食を摘んで小腹を満たし、隣の「かまぼこ博物館」に入ってみました。中では、かまぼこ作り体験教室が開かれており、吹き抜けになっている二階に回ると、蒲鉾板アート・ギャラリーがありました。蒲鉾板を使って絵を描いたり、立体作品にした物が並んでいます。一般応募の他、著名人による作品も展示されていました。
博物館を出て、再び歩きます。箱根に向かう道は渋滞しています。三連休の真ん中の午後。行きか帰りかは分かりませんが、どこかへ泊りがけで出掛けた、または出掛ける人々なのでしょう。
夕方4時頃に箱根湯本に到着。折角なので、温泉に浸かって疲れを癒してから、電車で帰りました。
  (左)かまぼこ手づくり体験教室。 (中)ちばてつや作蒲鉾板アート。
(右)道中で見かけました。ここは、空家なのか、書道教室なのか?
東海道五十三次(4)歩行距離 : 約10km(日本橋〜88.3km)+α。

                             駅員@小田原は 御当地キャラも 蒲鉾で

2009年10月18日(日)
駅日誌(1224) 「東海道五十三次(3)」

9月に開始した東海道歩きの続きです。前回が「藤沢宿」迄でしたので、今回は藤沢まで電車で移動し、その続きです。
JR藤沢駅から北へ歩き、国道一号線の隣の旧街道を歩いて西へ。新湘南バイパスの藤沢インター付近で一号線に合流します。しかし、今回はスタートから痛恨のミスをしてしました。県道43号線と44号線に分岐する所があるのですが、そこで道を誤り、東海道から外れて北へ北へと歩いてしました。「舟地蔵公園」という舟形の台に乗った地蔵の近くにある公園に、周辺地図があったのですが、それを見てようやくミスに気付きました。
今回の東海道歩きに先立って購入したガイド本『エコ旅ニッポン 東海道を歩く旅492km』が分かり難い!!
 三叉路等ではどの道に行ったら良いかをちゃんと書いて欲しい所なのですが、地図も文章も結構端折っているのです。私の方向音痴とガイドブック選択誤りという事もあるのでしょうが……書名まで出しましたが、これは誹謗中傷ではなく、あくまで書評です。来た道をそのまま引き返す気力は湧かなかったので、南西に針路を取り、旧街道への復帰を図りました。辻堂の辺りで国道一号線に復帰。
途中JR茅ヶ崎駅辺りに松並木があります。東海道の特徴の一つとして、所々に松並木の道があるという点が挙げられます。いかにも街道を歩いている気分になり、また今回のような日差しが強い時は日陰が出来るので有難いです。
さて、松並木の他に街道に多いのが宗教関係です。街道沿いには神社仏閣が多い印象があります。そして、「幸福の科学」(先の衆院選で随分候補者を出していた、幸福実現党の母体です)も何度も見ています。やたらと綺麗な建物です。金があるんだなあ……(アニメーション映画まで作っているし)。
また、神奈川県も西側に入ってくると、ダイドードリンコの自動販売機が多くなってきます。その勢力圏に入って来たという事でしょうか。
あと、今回の路程では石屋の前を通るのが多かったです。石仏から、キャラクター物まで色々並んでいます。
 
(左)藤沢近辺、街道沿いのラーメン屋「街道や」。後ろには灯台のような搭が。
(右)街道沿いに多い石屋。メロンパンナちゃんの隣に不気味な奴が居ます。


やがて、川幅の大きな相模川に差し掛かります。橋のそばには、旧相模川橋脚という史跡が残っていました。橋を渡ると、平塚宿です。尚、昔の元来の名称は「たいらつか」だったそうです。
そのまま西に進み、高麗山というこんもりと丸い山を右に眺め、海岸方向に進みます。平塚宿からの距離は短いですが、次の宿場、大磯宿です。大磯には、俳諧三大道場の一つ鴫立庵(西行を偲んで立てられたそうです)、島崎藤村旧宅、西園寺公望旧宅跡、伊藤宏文旧宅、吉田茂旧邸等、があります。吉田茂旧宅があるという事は、前総理も足を運んだ事が幾度かありそうです。ここからは街道が海に近く、所々見通しの良い所からは太平洋が見えます。と言っても、西湘バイパスという自動車道があり、海の手前には絶えず車が走っています。
二宮駅あたりで、日が暮れ始め、国府津あたりではもう真っ暗になってしまいました。日が短くなったものです。しかし、携帯で調べても泊まれそうな所がありません。何とか鴨宮でビジネスホテルに泊まる事が出来ました。夕食はその近くのファミレスで……実は、昼もファミレスでした(昼はパスタファミレス、夜は中華ファミレス)。うむー、食事的には旅情の欠片も無い。その反省から、翌日は只管前進するのではなく、観光色を強めようと思いました。幸いにも翌日の行程は、小田原〜箱根。大きな観光地です。続きは、その(4)にて。
  
(左)相模川手前にて、名物「でかまん」。
(中)鴫立庵。こういう所に隠遁して暮らすのも幸せそうです。
(右)大磯にて。見辛いですが、「血洗川」と書いてあります。何やら恐ろしげな。
東海道五十三次(3)歩行距離 : 約29.2km(日本橋〜78.3km)+α。

                                 駅員@左手に 海を眺めつ 松並木

2009年10月9日(金)
駅日誌(1223) 「流行り廃り」

今朝の情報番組で見たのですが、穴あきレギンスが流行っているそうですね。中には鋏で自分で穴を開けているケースまであるそうです。
一応、レギンスという言葉を知らない方のために解説をしますと、柔らかく伸縮性のある布で出来たズボンのような物で、シルエットはスキニージーンズのようであり、且つもっとフィットしたものです。スタイルが良く見えるのでしょうか。尚、黒が多いようです。黒は収縮色なので、脚が細く見える効果もあるのかも知れません。
なるほど、確かにレギンスを履いている女性は、この2〜3年で随分見かける気がします。もし、このレギンスが一過性のものではなく、長く続くようなら、おいおいは「ベスト・ジーニスト」ならぬ「ベスト・レギニスト」なんてのもできるかも知れませんね。私の中でのベスト・レギニスト候補最右翼は……
……江頭2:50です!! こんな事を書くとレギンスを履いている人に怒られそうですが、黒いレギンスを見ると、江頭を思い出してしまうのです。そりゃあ、江頭のように上半身裸ではありませんし、レギンスだけでなく短パンと合わせていたりするので、直接的に同じ恰好をしているわけではないのですが、黒くて脚の線にピタッとフィットしたズボンとなると、やっぱり江頭が。

そして、それ以外に最近流行っていると感じるのが、何やらひらひらした布で、布をゴムで寄せて花弁っぽくしたような形をした腕輪。最近、やたらと見かける気がします。何なんでしょう? これって、流行っているのでしょうか?
気になってネット検索を掛けてみたのですが、名称が分かりません……御存知の方は御教え下さい。教えて貰ったから何だというわけではないのですが、単純な知識欲として。

話は変わりますが、今も昔も安定的に売られている物として、ガチャガチャという物があります。簡易式の自動販売機から、プラスチックのカプセルに入った玩具が出てくるという物です。家電量販店やスーパーの入口付近に何台も並んでいたりします。しかし、中身の流行り廃りはあれど、昔と大して変わらず設置してあるものだと思っていたら、今は100円で買える物なんか無いんですね。そこにあった販売機の価格は200円〜300円でした。高いなあ〜……今の子供はそんなに沢山小遣いを貰っているのでしょうか。
いや、最早ターゲットは大人なのかも知れません。先日、漫画やゲーム機について書いた事と同様、顧客が年をとるにつれて、商品が対象とする年齢も上にスライドしてしまったというわけでしょうか。
斯く言う私も、気になる物があったので1個買ってしまいました。
漫☆画太郎フィギュア……小学生の頃にちょっと流行った「珍遊記」を始めとした、漫☆画太郎作品のキャラクターの人形です。1ヶ\300也。これを高いと見るか、安いと見るか。
また下らぬ物を買ってしまった。

                             駅員@流行り物 生きるか死ぬか 廃り物

2009年10月8日(木)
駅日誌(1222) 「ジーザスが私を呼んでいる?」

知人が、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団付属の合唱団:東京シティ・フィル・コーワで歌うので、チケットを買って聴きに行きました。これで3度目か4度目になります。今回の内容は、ベートーベンの「ミサ・ソレムニス ニ長調作品123」という物で、トータル85分。このタイトルにある「ミサ」とは無論、カトリックの典礼である所の「ミサ」を指します。日曜日に教会で開かれる会ですね(くらいの理解しかない)。
どうもこの所、基督教絡みの物事が身の周りにあります。つい先日から読み始めた本がミルトンの「失楽園」(ダンテ「神曲」に並ぶ基督教をベースにした物語です)であり、このタイミングでミサの楽曲を聴きに行く……これは、もしかしたらジーザスが私を呼んでいるのかも知れません。そろそろ天に召されるのかなあ……おっと、地獄の三丁目でこんな事を行っていると、まるで芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。

話が逸れました。そのベートーベンの「ミサ」は5曲構成で、「キリエ(憐れみの賛歌)」「グローリア(栄光の賛歌)」「クレド(信仰宣言)」「サンクトゥス(感謝の賛歌)」「アニュス・デイ(神の子羊)」という構成になっています。歌詞はラテン語で、これはカトリックの典礼用のベーシックな文言だそうで、別にベートーベンが書いたわけではありません。
特徴的なのは、教会や御偉いさんに頼まれて書いたのではないという点だそうです。何でも、当時もミサの楽曲は沢山書かれていたのですが、それらは音楽家が教会や御偉いさんの依頼を受けて書くものだったそうです。貰った冊子及び、開演前の解説で指揮者が語っていました。尚、この解説コーナー(プレコンサート・トーク)ですが、指揮者がピアノで曲のフレーズ等を弾きながら部分部分を歌ったりして解説してくれました。ピアノは上手なのですが、歌声は、歌が商売ではないので…… その解説コーナーで、自ら弾くピアノに合わせて独唱しつつ、歌詞の合間合間に早口で説明を挟んでいます。ああ〜、こういう音楽教師居るなあ……という感想を持ちました。

プレコンサート・トークの後、チャチャっと煙草を吸ってから、開演を待ちます。今回は聴いた事の無い曲です。
私は「グローリア」の部分が最も印象に残っています。指揮者及びコンサートマスター(バイオリンのリーダー)の動きがチャカチャカして面白かったから……いや、楽曲自体もアップダウンがあり、印象的でした。ただ、典礼用の楽曲という事もあるせいか、メロディアスな曲ではないので、「部分的にでもメロディを思い出して鼻歌を歌ってみろ」と言われても出て来ません。初めて聴いたせいでもあるのでしょう。ミサの楽曲の旋律を覚えられないとは……ジーザスが私を呼んでいるというのは気のせいだったようです。
尚、コンサートホールにパイプオルガンが設置してあり、それを弾く係も居たのですが、全編を通して気になったのが、「あの人、出番じゃない(弾いていない)時は、一体何を考えているんだろう?」という事でした。わんさと居るオーケストラメンバー、歌手たちの中で、只一人指揮者の方を向いていない=顔が見えないのです。口を半開きでボケーっとしているかも知れませんし、目を瞑って集中しているかも知れません。それは神のみぞ知ります。このミサを奉納された主だけが、その時の顔を見ているわけです。
       駅員@このミサへ 行って祈ろう あくまでも/この身さへ 一定呪う 悪魔でも

2009年10月7日(水)
駅日誌(1221) 「18号」

漫画のドラゴンボールには、ドクター・ゲロという名前の科学者が登場します。レッドリボン軍に所属し、人造人間の設計・開発をしていました。作られた人造人間は数字で呼ばれ、8号、16号〜20号が登場します。それらは、完全なロボットか、人間を基礎としたサイボーグかのいずれかであり、ドクター・ゲロ本人も20号として人造人間(人間ベース)になってしまいます。この、マッドサイエンティストがロボットを作り、且つそのロボットに「○号」と命名する形式は、ドラゴンボールの作者鳥山明の前作「ドクタースランプ」に出て来るドクター・マシリトとキャラメルマン○号と同様です。そんなロボット群の中で、ドラゴンボールの人造人間18号は金髪の女性の姿をしています。
……マメ知識はこれくらいにして、本題の「18号」に。
台風18号はかなり強い台風のようですね。今日7日〜9日にかけ、日本列島を縦断するそうです。既に高知や和歌山では大規模な避難勧告が出る等、対処が始まっています。夜中の3時頃には上陸しそうだそうです。予想針路通りに列島を縦断すると甚大な被害が出そうです。こりゃあ、明日の出勤は大変そうだぞ、と。
米国では、ハリケーンによく女性の名前が付けられます(2005年のカトリーナ等)。ドラゴンボールになぞらえると、今回の台風もある意味女性名、か。
……と思ったら、米国でも随分昔から必ずしも女性名ではなくなっているそうで、1979年以降は男女同権に反するという理由で男女交互に名付けているそうなのです。という事は、私の知る範囲では、男女交互になっている筈。だとしたら、何で女性名というイメージがあるのでしょう? ニュースになるような大きなハリケーンがたまたま女性名だからそういうイメージになってしまっているのでしょうか。それとも、これはたまたまではない? 女性名のハリケーンの方が強くなり易い? そんな事があるのでしょうか。

しかし、こういう不思議は世の中には多いものです。例えば、「○○高校の女の子は可愛い子が多い」だとか……人がどの高校に入るかを決める要素は、成績と地理的要因の筈で、容姿は関係無い筈なのに。気のせいなのでしょうか。それとも、何らかのメカニズムが?
                               駅員@その傾向 必然なのか 偶然か

2009年10月6日(火)
駅日誌(1220) 「新携帯」

会社で支給されている仕事用の携帯電話が新しくなりました。NEC製のN-03Aという機種です。自分で所有している携帯はもう丸三年買い替えていないので、仕事用携帯は最新機種ではないとは言え、性能面では随分開きがあります。
液晶の粒の細かさが随分違いますし、三年前の携帯では無論ワンセグなんてものは観られません。
ワンセグは、先月開始した東海道歩きの御供にも持って来いの気がします。歩いている箇所で見られればの話ですが、休憩時等に有難い存在になりそうです。
因みに……我が家は都内ですが、観られませんでした。場所によって電波を受信しやすい場所とそうでない場所があるのでしょう。
おっと、仕事用の携帯なのに、レジャーに使う事ばかり考えていたら取り上げられます。無論、このワンセグ機能は仕事にも使い道があります。例えば、情報番組等で顧客の商品や自社の商品が出て来た折に、それを録画機能で携帯で録画しておけば、砕けた商談等では、わざわざPCを持ち運ばずにその録画を見せる事が出来ます。


尚、今回の携帯には、折りたたんだ状態で、外面にサブ液晶は付いていないのですが、プラスチックの天面カバー(液晶画面の背面)に、LEDランプが埋め込まれた形になっています。
最近では携帯電話機を中心によく使われており、別段珍しくない技術なのですが、薄い樹脂の下の電球が埋まっており、点いていない時は電球が透けて見えたりすることは無く、点灯時にその灯りだけが透けて見えるという構造になっています。
何年か前に、デジタル置時計か何かでこの技術が使われているのを見た時には非常に面白いと思ったものです。その時計は、デザイン雑貨屋のような所で割りと良い値段で売られており、シンプルで継ぎ目の無い直方体から、時刻が透けて光るというものでした。
この構造のランプはモーターショーでコンセプトカーに使われているのも見た事があります。ウィンカーランプがボディ外面に出ておらず、ボディかバンパーから透けて光るといったような使われ方だったように思います。

モーターショーと言えば、今年は東京モーターショーの年です。再来週末あたりに開催です。どうも出展企業・出展車両とも前回より随分少ないようです。昨年のサブプライムローン問題に端を発した金融危機で、自動車業界も景気が悪いせいでしょう。
思えば、仕事が絡みの展示会なんかでも、今年は例年よりも出展がショボイという印象を受ける事が多いです。それでも、今回もモーターショーには行って来ようと思っています。
                             駅員@モナカ型と 今や言えない 薄型か

2009年10月5日(月)
駅日誌(1219) 「すき焼が食いたくなった」

帰宅してテレビを点けると、「世にも奇妙な物語」を放送していました。私はこの番組が結構好きで、なるべく観るようにしています。
丁度、「理想のすきやき」という話が始まった所でした。それを観ていて、そこに映っているすき焼きが美味そうで美味そうで……ラストには奇妙な部分が出て来るのですが、無論そこを除いてですが。思えば、久しく食っていないなあ……すき焼き。一人暮らしでは、それもやむを得ません。その話の主人公だった伊藤淳史にも、すき焼きについて熱く語る独白が沢山ある程のすき焼き好きなのですが、一人暮らしゆえ、食べる機会がなかったという台詞があります。
さて、この伊藤ですが、私が小学生の頃、とんねるずがやっていた番組で、子役でチビノリダー役をやっていた人物です。何年か前にカロリーメイトのCMで久々に観た時には、チビノリダー役だとは気が付きませんでした……
そんな私が小学生だった昔から、この「世にも奇妙な物語」は放送されていました。曜日は忘れましたが、当時は週一放送の一時間番組で3話オムニバスだったと記憶しています。何年かに渡って放送されていました。その当時から私はこの番組が好きです。
三つ子の魂百までと申しますが、私の嗜好も小学生だった当時からあまり変わっていないようです。当地獄三丁目駅には、「居酒屋赤べこ」という文章作品コーナーがありますが、あそこにあるショートショート集も、その影響は少なからずあると思います。
それにしても、腹が満たされていても意外と食欲というのはなくならないものですね。今日は仕事の関係で、夕方に寿司と餃子を食べており、夕食分は十分に食べたつもりだったのですが、それでもすき焼きが美味そうで美味そうで……
                             駅員@すき焼きと 子供時代の 懐かしき

2009年10月4日(日)
駅日誌(1218) 「リオンピック」

はい、駄洒落タイトルです。
金曜日に、2016年の第31回夏季オリンピックの開催地が決まりました。他の立候補地、日本・東京、米国・シカゴ、スペイン・マドリードで競ったIOC委員会の投票を経て、ブラジル・リオデジャネイロが開催地に決定しました。南米では初の開催だそうです。東京は、インフラ等で高い評価を受けてはいたのですが、開催地住民の支持が低かった点が良くなかったようです。
確かに……私も実は東京開催を積極的に支持はしておりませんでした。いや、無論自国で開催されれば、それは誇らしい事ではあるのです。しかし、大量の客が溢れ返り、道路封鎖や公共交通の混雑・渋滞が起こるとちょっと参ります。サッカーの日韓ワールドカップの折、仕事で埼玉方面に行っていた時に、埼玉スタジアムで試合があり、その観戦客の多さに辟易した記憶が蘇ります。「平日に観戦に行けるなんて良い身分だな」というヤッカミもありました。
日本国内の候補地選びの時点では、東京と福岡が争っていたのですが、私は福岡でも良かったのではないかと思っています。東京はもう40年も前ですが一回開催していますし……そも、一都市で複数回開催っていう例はあるのでしょうか? ああ、そうか。2012年のロンドンは以前にも開催されていますね。
他を調べてみると、アテネとロサンゼルスでも2回開催されていますし、ロンドンは今度で3回目だそうです。そうか……同じ都市で複数回の開催も結構あるみたいですね。都市に限らず、同じ国という枠で複数回というのはもっと多いようです。
まあ、今回の2016年はブラジルで良かったのではないかと思います。東亜、欧州、南米……でバランスが良いという気もしますし。
                               駅員@赤道は 今や格差の 壁ならず

2009年10月3日(土)
駅日誌(1217) 「銀幕寸評」

久々の銀幕寸評です。映画を観ること自体久々なのですが。タイトルの右にある☆が私の個人的評点で、5ッ☆満点です。

「しんぼる」 ☆☆
ダウンタウンの松本人志監督・主演の映画です。前作の「大日本人」も観たのですが、その時の感想は、一言で言えば「映画という媒体を使った大掛かりなコント」というものでした。今作は前作より映画っぽい作りだと言えます。「映画っぽい作り」というのは何だか抽象的な表現で恐縮ですが……何となく。
ストーリーとしては、二つのストーリーが同時進行し、ラストでそれがくっ付くという形の物です。これはこれでよくある手法です。
一つは、メキシコのルチャリブレのレスラーの暮らしと、試合という流れです。メキシコロケ&メキシコ人キャストで描いています。一切コント臭はなく、洋画さながら(メキシコという事もあり、ロバート=ロドリゲス風です。カメラワークも何となくそれっぽい)に進行して行きます。
もう一つは、主人公(松本。名前はもとより、この人物がどういう人物かは一切語られません)が真っ白で何も無い――窓も出口も無い、白い壁と白い床で囲まれた四角い部屋で目が覚めるシーンから始まります。パジャマを着ていて目が覚めるので、自宅で寝ていて目が覚めたら見知らぬ部屋に居た、という設定のようです。その部屋の壁には、CGで描かれた天使(キューピッドのような子供天使です)が無数に居て、壁の内側から股間のみを室内に出しています。松本がそれをスイッチのように押すと、天使が快感の声を発し、部屋の中に何らかの物(その大半が場とは無関係な物です)が落ちてくるというものです。そのシュールな部屋の中で、松本がここから出ようと試行錯誤します。この松本パートはCGを使った大掛かりなコントという風情です。この松本パートに出て来るスイッチになっている天使の股間、これを指して、タイトルの「しんぼる」という事なのでしょう。
この二つのストーリーが交互に進行し、ラストで接点を持つという物です。松本パートのコントとメキシコパートのコントラストで見せる映画です。一応は何やら壮大な、哲学的な終わり方をするのですが、ラストでは矢張り何やら安っぽい感じになってしまいました。この安っぽい終わり方は、前作「大日本人」とも通じる所があります。ここが残念でしたが、松本映画の味と言えば、味か。
哲学的と書きましたが、インドのリンガ信仰(性器を模した偶像を崇拝する信仰です)や、バタフライ・エフェクト(風が吹けば桶屋が儲かる的な、カオス理論の例に出される事象)を含むような内容です。とは言え、矢張り見所となるのは、コントになってしまいます。冒頭では前作「大日本人」よりも映画っぽい作りだとは書いたのですが……
                                駅員@L飲むと 膀胱が張る 映画館

2009年10月2日(金)
駅日誌(1216) 「カウンタック」

グランツーリスモ、略してGT。自動車の上位スポーツグレードによく付けられる名称です。英語でいう所のグランドツーリングに相当します。
その名称を使ったテレビゲームもあり、嘗て、私もプレイステーションを所有していた頃に、1と2をやった事があります。PS2以降はゲーム機本体を買っていないので、やっていません。
登場車種が多く、且つ車の映像が綺麗で凄いと思ったものです。登場車種の中には我が愛車であるプジョー206も登場しており、当時はまだ206に乗っては居ませんでしたが、ゲームの中でもお気に入りの車種の一つでした。
その「グランツーリスモ」のPSP版が今般発売されたそうです。驚いたのは、とうとうシリーズにランボルギーニ・カウンタックが登場しているという点です……うむー、やりたい。しかしDSは持っていても、PSPは持っていないのです。大人なんだから、別に明日いきなりスッと買って来る事も出来るのですが、一方、大人なんだから、ゲームにうつつを抜かすのも恥ずかしいような気もします。

さて、カウンタックと言えば、私が継続して読んでいる漫画の中に、まさしく「カウンタック」というタイトルの漫画があります。作者は昔ジャンプで「BφY」を描いていた人であり、タイトル通り、主人公がカウンタックを転がしています。そして、フェラーリやコルベット、ポルシェ等と公道レースをするという漫画です。
結構マニアックな情報が多い漫画で、車好きには楽しめる漫画ではないかと思います。本来はスーパーカー世代がターゲットなのだろうとは思いますが。おっと、大人がゲームにうつつを抜かすのは恥ずかしいと言ったそばから、漫画にうつつを抜かしているではないか……しかし、ゲームも漫画もメイン顧客は年々高齢化してきているのかも知れません。子供の頃の読者が成長し、載っている漫画もそれに合わせてちょっとずつ小難しい内容になっているという風に。こういった顧客と市場がともに高齢化シフトして来ているというのは成熟した社会では当然の動きなのかも知れませんがね。
という事は、大人でもゲームにうつつを抜かそうが、漫画にうつつを抜かそうが、それが恥ずかしい事である時代ではないのかも知れません(何やら、言い訳じみています)。
……とは言うものの、最近やたらと電車の中で目に付く、背広姿でDSやPSPをやっていたり、少年漫画誌(ジャンプ、マガジン、サンデー)を読んでいたりするのは、まだちょっと違和感があります。いや、白髪交じりの年配の方でも結構居るのですよ……
                           駅員@嗜みは 迷惑かけねば 御好きな様に

2009年10月1日(木)
駅日誌(1215) 「鳩の色」

生まれた所や 皮膚や目の色で♪ 一体この僕の 何が分かると言うのだろう♪
運転手さんそのバスに♪ 僕も乗っけてくれないか♪ 行き先ならどこでも良い♪
   〜THE BLUE HEARTS「青空」より〜

冒頭に歌を載せたのは久々です(いや、日誌の更新自体をしばらく休んでいて復帰したばかりなのですがね)。
鳩山邦夫前総務大臣が、鳩山兄弟をなぞらえて「国会には黒い鳩(由紀夫)と白い鳩(邦夫)が飛んでいる」という発言をした事があります。この時は丁度、兄・由紀夫に政治資金虚偽記載問題が発生していたので、それを非難しての発言です。その兄が現在の内閣総理大臣となりました。
今朝の新聞に30日に公表された政治資金収支報告書が出ており、それに合わせて、政治家の政治資金収入ベスト10なんてのも乗っていました。見てみると、鳩山邦夫は2億もあります。うーん、本当にこっちも白い鳩なんだろうか? こっちも黒くないか? いや、金を沢山貰っているから悪いというのでは、単に貧乏人の僻みになってしまいますね。兄の由紀夫の方は、それに比べると随分少ないようです。同様に少ないから、清貧だということでもありません。この世界では、オープンになっている数字が正しいとは限りませんからね。
さて、そんな二羽の鳩ですが、共通しているのは、小泉純一郎が進めた郵政改革の流れには反対の様子。郵政民営化には、「郵貯・簡保という郵便が抱える350兆円という莫大な金に米国が手出し出来るようになるという陰謀がある」というような事も聞いた事がありますが、どうなんでしょう……私自身は、民営化・分社化が良いのか悪いのか、判断し兼ねます。郵便物がキチンと届く事、私の郵便貯金口座の金が守られる事、それさえあれば、それで良いです。

生まれた所(鳩山家、北海道、宇宙?)や♪ 羽や羽毛の色で♪ 一体この僕の何が分かると言うのだろう♪ 運転手さんそのバス(日本国)に♪ 僕も乗っけてくれないか♪ 行き先ならどこでも良い♪ こんな筈じゃなかっただろう♪ 歴史が僕を問い詰める♪ 眩しい程♪ 青い空の真下で♪
そう言えば、鳩と言えば、鳩のマークのイトーヨーカ堂がこの上半期、初の営業赤字となり、不採算店を閉めてしまうそうですね。

                             駅員@目立つため 狙われるのか 白い鳩
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