2009年12月度目次
 #1269 「風」 新型インフルエンザの猛威……頑張れチビッ子!
 #1270 「市」 Sun Plaza 〜 Broad Way in 中野。
 #1271 「業」 合コン? 否、寧ろ業魂。
 #1272 「乗」 i-RealとWingletに乗り損ね、セグウェイに乗る。
 #1273 「歩」 中山道を歩いて池袋ESOLAへ。
 #1274 「虚」 考えが凝り固まっているのは、さあ、どっち?
 #1275 「車」 欧州シビックが欲しい!
 #1276 「食」 Table for Twoによるカロリー不均衡補正。
 #1277 「愚」 連立政権の三悪人。
 #1278 「湯」 エコプロ&江戸風呂。
 #1279 「雪」 今シーズン初スノーボード&ゲレンデマジック分析。
 #1280 「音」 人間椅子のライブに行って来ました。
 #1281 「光」 神戸ルミナリエ最終日。
 #1282 「偶」 読書感想文“たまたま”。
 #1283 「電」 中吊り、外面ラッピング、ドア脇にある、電車内広告について。
 #1284 「混」 混んでいる所はちょっと苦手です。
 #1285 「俗」 小沢一郎は剛腕から俗物に落ちた
 #1286 「喫」 コメダコーヒーで、喫茶&喫煙。
 #1287 「山」 泣くな、右京。
 #1288 「凸」 デコレーション&カスタマイズ。
 #1289 「倶」 初めての、ママではなくDJが居る方のクラブ。
 #1290 「子」 私はある意味ミスター・チルドレンである。
 #1291 「募」 募金箱を持って呼びかけている人を見て思う事。

2009年12月27日(日)
駅日誌(1291) 「募」

募金箱を持って呼びかけている人を見て思う事があります。
人通りの多い交差点や駅前でよく見掛けますが、私は基本スタンスとしてあの箱にはお金は入れません。何故かというと、その募金が本当にその訴えている所へ届けられるかどうかが怪しいからです。即ち、もしかしたらその人は詐欺師かも知れませんし、また、仮に本当に届けられるとしても幾らでもピン撥ねが可能です。
幾ら信用出来そうな顔付きでも、幾ら正統性を力説されても、この考えは変わりません。信用出来そうな顔付きで、且つ正統性を力説する能力に長けているからこそ、詐欺が出来るという見方も出来ます。
こんな事を書いていると、真面目に募金活動をしている人に怒られそうですが、私は何も「その人が詐欺師である」と言っているわけではないのです。こちらから見れば、真面目な募金活動者も、詐欺師も見分けがつかないと言っているのです。
それに、一日箱を持って立っていて一体幾ら集まるのでしょうか? 同じ時間日雇いのアルバイトでもして、日払い賃金を送ってやれば良いではないか、と思います。一日フルに働いて、普通のバイトなら高くて1万円くらいでしょうか。それよりは募金の方が集まるって? ならば、詐欺の温床になり得るわけです。詐欺師にとっては、普通にバイトしているよりも稼げる事になりますから。
本当に寄付がしたければ、あの箱に入れずとも、然るべき場所に直接寄付する手段が幾らでもあるのです。寄付と書くとまとまった金っぽく見えますが、幾ら以上とかいう縛りは無いと思います。

さて、私の勤め先は25日で仕事納めでしたので、明日の新幹線で帰省しようと思っております。よって、明日からしばらくは当駅日誌も休みます。
私は明日の午前中が狙い目だと踏んで居ります。と言うのは、25日までだった人はこの土日で移動してそうですし、28日までの所は半ドンの可能性もありますし。

                                    駅員@宝箱 開けてびっくり ミミックか

2009年12月26日(土)
駅日誌(1290) 「子」

外出して、水道橋駅のそばを歩いていると、「チケット買います」だの何だのという人がぞろぞろ居ました。何ぞこれは? 見ると、ミスター・チルドレンのグッズを販売している出店もあります。東京ドームでミスチルのコンサートが開催されたのだとか。東京ドームかあ、流石「ミスアナ」……「ミスター・侮れん」……さぶっ!
ミスチルと言えば、私の人間性を言い表している言葉にも聞こえます。名探偵コナン風に言うと、「見た目は大人、頭脳は子供、駅員@地獄三丁目駅、探偵だっ!」と。
私は、幼児性を持ったまま大人になったような人間でして、社会人とは思えない事を会社でやっていたりします。先日、100円ショップで随分リアルな昆虫のマグネットを見付けたので購入し、会社で二人もその手で驚かせました。即ち、驚きそうな人を狙って、不在中に机の引き出しに入れておいたり、台拭きを吊るしてあるフックの下に忍ばせておいたりしたのです。それを見て驚いたり、気味悪がったりしている様を見てほくそ笑むわけです(そんな事をしてないで働け!)。
幼稚だなあ……と笑われるかも知れません。しかし、こういう幼稚な事をすると、ストレスを溜め込まないで仕事を出来るという側面もあります。

某外資系企業のオフィスには、犬が勤務しているそうです。担当はメンタルケア。即ち、人間従業員を癒すのが、この犬の仕事なのです。

私が子供の頃に好きだった「おぼっちゃまくん」という漫画、
その中で印象に残っているエピソードの一つに、こんな物があります。
主人公・御坊茶魔の父は、御坊コンツェルンという財閥の総帥をしています。母は茶魔が幼い頃に他界しており、茶魔の面倒は普段は爺が見ています。
多忙を極める御坊総帥は、たまの休日に秘密の部屋に篭ります。父に構ってもらいたい茶魔はある日、その後をつけて秘密の部屋に入るのですが、その秘密の部屋では、父が幼児のように遊んでいるのです。財閥の総帥ともなれば過大なストレスに晒されます。そのストレスの捌け口がこの秘密の部屋なのです。本来癒しを求めるべき妻が既に他界しているという事も関係している事でしょう。

ふと思ったのですが、私のような幼児性を持った男は、母性の強い女と付き合うと良いのかも知れませんね。

                                  駅員@歌聴きに ドームに集う チルドレン

2009年12月24日(木)
駅日誌(1289) 「誕」

天皇陛下、御誕生日御目出度う御座います(23日)。ジーザス・クライスト、御誕生日御目出度う御座います(25日)。こうして並べて祝うと、右翼からもクリスチャンからも怒られそうですが、私に言わせれば、この二人は、如何に偉大だと言われてもあくまで人間なのです。一人間として、一人間の誕生日を祝った次第です。
さて、今日はクリスマス・イヴですが、遅くまで仕事をしておりました。しかし、今日はあくまで他人の誕生日を祝うだけの日。別に特殊な事をする必要もあるまいて! 先月、同僚夫妻から誕生日プレゼントに、サンタ帽を被った鳥の置物を貰ったのですが、今夜はこれを枕元に置いて、良い夢が見られたら良しとしましょう。さ、寂しい……

今日は仕事だけでしたが、その代わり昨日23日の祝日は遊びました。駅員、初めての「クラブ」です。ママが居る方ではなく、DJが居る方です。大塚にあるDEEPAという店で「SR-NIGHT」という椎名林檎をかけ続けるという企画があったので、行ってみたのです。
初めてという事もあり、「柄の悪い奴等がわんさか居たらどうしよう」と、ドキドキしながら店に入ったのですが、それは杞憂だったと知り一安心。後ろの方から、ステージの方を見て居りました。ステージの周囲には、音楽にノリノリになっている人々が……
開始時刻から随分遅れて行ったので、どうもその空間の空気から一人取り残されている感じでした。が、好きなミュージシャンの曲オンリーで掛かっている事と、アルコールが入った事で足や手ではリズムを取ってしまいます。やがてDJが交代し、ノリノリの曲が続きました。俺も前の方に行きたいなあ……しかし、初めて来た者が出しゃばるのはおこがましいのではなかろうか? と、後ろの方に座って居ると、見知らぬ(だが、確実に椎名林檎ファンだという事は分かる)方が、「何をそんな所に座っているのか、前に出て来いよ」といった感じで手招きをして下さったので、以降私も前方へ。存分に楽しんで帰りました。これはこれで面白いな〜。今後も、私の好きなミュージシャン特集みたいな時があったら行ってみたいと思いました。

今これを書きながら横目に見ているテレビには、「明石家サンタ」が映っています。むむむむ……この番組を過去に一体何度観た事だろう?
                                   駅員@人は人 人は神には なれぬもの

2009年12月22日(火)
駅日誌(1288) 「凸」

戦場を地図で表す時に、よく凸の字が使われます。これに色を塗った物を並べ、友軍の配置と敵軍の配置を見るわけです。前後が分かり易いからですね。将棋の駒と同じです。
この漢字は、「とつ」「でこ」と読みます。「凹凸」と書くと「おうとつ」で、「凸凹」と書くと「でこぼこ」です。決して「『ち**』と『ま**』」ではありません。えっ? 下品? (縦に半分に切った)「ちくわ」と(上下引っ繰り返した)「まわし」がですか? それとも貴方は何か違う物でも想像したのですか?


では、本題に入ります。本日のテーマは「デコ」。デコレーションの「デコ」です。世間はクリスマス一色。デコレーションケーキをあちこちで見掛けます。子供の頃は、キャラクター物のケーキが好きだったのですが、今思うと、胸焼けしそうな不味いケーキだった(妙に脂っこかった)と思います。最近のキャラクター物ケーキはどうなのでしょう? 味は向上しているのでしょうか。
デコレーションと言えば、携帯電話等をスワロフスキーのクリスタルでデコレーションするのが流行っているそうですね。一方では、ユニクロ等のプレーンで安い服を買って来て、自分好みにデコレーションする「デコクロ」なんてのもやっている人が居るそうです。
面白そう……そういうの、俺もやりたい!
 私は昔からカスタマイズが好きなのです。流石にキラキラはちょっと似合わないかも知れませんが、何らかのデザインでカスタマイズするのは面白そうです。
手始めに自作ストラップでも作ってみるかと思い、浅草橋に行きました。会社の同僚に、アクセサリーのパーツみたいな物が沢山売ってある町として教えて貰ったのです。作ったストラップは、部署の忘年会でクリスマスプレゼントとして配りました。組み立てる面白さがあり、且つあげるとそれなりに喜んで貰え、しかも金銭的負担は小さい。良い事尽くめではないか! 今後も自分用に男向けアクセサリーを作ったり、小物をデコレーションしたりと、色々と楽しめそうです。
少女趣味? では、駅員@地獄三丁目駅は「オトメン(乙男)」である、という事ですな。岡田将生より、私の方が男前ですけどね……おっと、こんな事をほざいていると、「お前んちには、鏡が無いんか!」と叱られそうです。

                                  駅員@寒い夜に 背を丸め作る ストラップ

2009年12月21日(月)
駅日誌(1287) 「山」

元F1ドライバー、片山右京が友人二人と三人で富士登山で遭難し、その友人二人が亡くなりました。泣くな! 凍傷で顔が変わってまで友人を助けようとしたお前を、一体誰が責めようか! 私は、神風UKYOは、引退しても神風UKYOなのだと思いました。
それでも、右京本人がもしどうしても何らかの形で償いたいと言うのなら、私は止めません。例えば、瀬戸内寂聴の所にでも行って、頭を丸めて供養してあげてくれと思います。そうする事で、友人二人は極楽往生出来る事でしょう。
悲しい事に、嘗て右京がF1で所属したラルースもティレルもミナルディも、現在は無くなってしまいました。だったら、無限エンジンをブン回したり、ル・マン24Hで力走したわけですから、本田技研とトヨタ自動車は、会社を挙げて右京のメンタルケアをしてあげて下さい。
                                      駅員@悔むなら 只管祈れ 冥福を

2009年12月20日(日)
駅日誌(1286) 「喫」

名古屋発祥の喫茶店に、コメダコーヒーというチェーンがあります。郊外に駐車場付で出店するのが戦略で、コーヒーそのものよりも他の飲み物や、食べ物に力を入れている喫茶店です。
都内にも少数ですが店舗があり、仕事絡みの知人とそこのモーニング(飲み物代だけで、無料で付けられます)を食べに行こうという話になり、寒い中、出掛けて行きました。だいたい9時半頃に店に到着したのですが、衝撃的だったのは、日曜日の朝なのに、客が何組も入っているという点です。しかも、滞在時間1時間程の間に、どんどん客が増え、やがて満席に……
「おいおい、日曜のそれもこんな寒い朝に、わざわざ外に出掛けてコーヒーを飲みたいのか?」と思ったのですが、そう思ったから来ているわけで、それだけの価値があると見なされているわけです。
しかし、果たして、前述のようなちょっと変わったフードメニューやモーニングサービスなんかで、ここまで客を集められるものだろうか? そりゃあ、追加料金を払わずにトーストとゆで卵が出てくれば、お得感はありますが、コーヒー代は400円。例えば、マクドナルドに行けば、ほぼ同額で朝マックが食べられます。
どうやら客を集めるメカニズムは、このフードメニューだけにあるわけではなさそうです。思うに、鍵は「立地」と「空間」作り。店の周辺は競合の少ない住宅街で、しかもマンション等の戸数の多い住宅も多いです。恐らく、この時に入っていた客の大半が、この周辺住民なのだと思います。そうか、日曜日の朝くらいは、家族皆がゆっくり寝て、たまには手抜きしてここで朝食を、という事なのでしょう。
また、このコメダコーヒーの特徴として、平日の午前中にも客が多いという事が挙げられます。そっちのケースでは、どうもこの周辺住民の専業主婦らによる井戸端会議室にされている、或いは、家に居ても退屈な(場合によっては居場所が無い)年寄が安価に出掛けて寛げる場所(雑誌も多数置いてあります)となっているのだと思われます。
では、家族揃ってゆっくり寝た朝食の場として、井戸端会議室として、年寄の寛げる場として、求められる空間とは? ウッディーな内装、高めに作られたパーティション、柔らかい椅子というこの店は打って付けか。実はよく計算された店なのかも知れません。日常に組み込まれてリピーターになる人も多いのかも知れませんね。

さて、珈琲と同じく依存性の高い物として、煙草という物があります。今回行ったコメダコーヒーは喫煙席も広くて、紳士淑女の嗜み“Coffee&Cigarettes”に存分に浸れます。
こんな事を書くと、珈琲嫌いまたは煙草嫌いの方から、「な〜にが、紳士淑女の嗜みだ!」と御叱りを受けそうですが
、「紳士淑女の嗜み」と書いて、一つ思い付いた事があります。煙草増税の風潮に対する提言です。
現在、日本で売られている紙巻き煙草は、どれもこれも、だいたい300円〜320円です。そしてその半分くらいが税金なわけです。では、同じ内容量20本で、極上の味わいの2,000円程度の「プレミアムシガレット」を発売してはどうか?
 安いバージョンは作らず(もう旧三級品があります)、高いバージョンを作れば、税収が増えると思います。真の愛煙家で且つ金を持っている人は、美味ければ2,000円の煙草を買うと思いますし、また、私のような一般煙草喫煙者にも、自分への御褒美として、特別な日の贅沢として2,000円の煙草を買うという選択肢が出来ます。これは、実は清涼飲料水会社がたまに行っている手です(この業界も価格は基本的に横並び)。世の中の二極化に即した策だと思います。日本たばこ産業株式会社様、検討しては如何でしょうか?
                                     駅員@珈琲と 煙草の香り 胸に吸い

2009年12月19日(土)
駅日誌(1285) 「俗」

民主党の特別顧問・渡部恒三曰く、「昔の小沢は、人がやりたがらない事を裏でやる人間だった。しかし、今は取り巻きを連れて北京に行って喜んでいる。普通の人に成り下がった」といったような趣旨の事を言ったそうです。私も同意見です。嘗ての小沢一郎……新生党→新進党→自由党の頃は、結構好きだったのですが、今の小沢は嫌いです。
閣僚でもない一政治家風情(民主党幹事長職は、民主党という一組織内での地位であり、外との関係では無価値!)が、天皇に対して無礼ではないか。何様のつもりか、と。宮内庁や野党から散々突っ込まれたみたいですね。
また、「対米よりも対中」という感じも引っ掛かります。そりゃあ、中国の核兵器も余裕で日本を射程圏内に収めているので、真っ当な軍事力を持たない限り、中国とも仲良くする必要があります。それにしても偏っちゃいないか? あの北京詣でを見ていると、江戸時代に外様大名が長い距離をぞろぞろと歩いて参勤交代し、将軍に土産物を持って表敬訪問していたのと殆ど変りません。自らの支配者でもない相手に、支配者になってくれと言わんばかりの卑屈外交です。
いつから、こんなしょうもない政治家になっちゃったんだろう? 嘗ては「剛腕」と讃えられた小沢も所詮は俗物だった、という事でしょうか。

世の中には俗物が溢れて居ます。そこいら中に居るから「俗」なわけですが。私の勤め先にも沢山居り、苛々っとする事もしばしばです。
え? そう言うお前はどうなんだって? ニュースを見て、前述のような型通りの反応を示している私が、俗物でない筈があるまいて!
                                   駅員@煩悩で 凡の非凡を 目指そうか

2009年12月18日(金)
駅日誌(1284) 「混」

混んでいる所……私は実は苦手です。それでも、都市部に住んでしまうと、仕事や私用で混んでいる所に向かう事もあります。

今日、屋外の某所で行列に並ぶ破目になりました。私は一人だったのですが、並んでいる人は子連れかカップルが殆ど。
その時にふと思ったのです。何故この人たちはわざわざ揃って行列に並んでいるのだろう? と。即ち、家族なりカップルなりの代表者一人が並べば、他はこんな所でストレスを感じる必要が無いのに、と思ったのです。
「俺が並んでおくから、日の当たる暖かい所で待ってな」とか、「私が並んでおくから、煙草でも吸って待ってれば」とか、そういうのは無いのでしょうか? 彼等・彼女等は、本当に相手の事を考えているのでしょうか? それとも、そういったやり取りを経た上で、やっぱり一緒に並ぼうという結論になったのでしょうか?
おっと、こんな事を書いていると、「小僧、男女の仲ってのは、合理性だけで成り立っているわけではないぞ」と言われそうですね。

人混みを抜けて電車に乗り込みます。その電車もまた混んでいます。この寒い時期でも、混んでいる電車は暑いです。そりゃあ、36℃の発熱体が密集しているわけですから、おしくら饅頭と殆ど同じですね。混雑による暑さも、混んでいる所が苦手な理由の一つです。
それにしても、何故「弱冷房車」だけがあるのでしょうか? 「弱暖房車」とか「強冷房車」とかは、何故無いのでしょうか? 今の様な時期には「弱暖房車」が欲しいですし、夏には「強冷房車」が欲しいです。
「冷え性で震えている人は可哀想だが、暑がりで汗だらだらの人は可哀想ではない」という事でしょうか? 私は寒さよりも暑さが苦手なので、どうも腑に落ちないのです。いや、世間が汗だくの私を見ても、悪い印象を持たなければ我慢しますが、そうではないもんなあ。
                              駅員@来てみれば また混んどるわ 飛んで行く

2009年12月17日(木)
駅日誌(1283) 「電」

電車に乗っている時は本を読む事が多いという事は、昨日の日誌でも書きましたが、時には本を持っていない事もあります。そういう時は、中吊りやドアや壁に貼ってある広告を見る事が多いです。不景気不景気とは言っても、主要な路線では、そういった広告は減りませんねえ。
そんなわけで、今日はそういった電車の広告の中から、最近見て記憶に残った物を書いてみようと思います。

@チョコレート列車
山手線の電車に、明治製菓のチョコレートの電車が走っているのを最近見ました。一瞬、阪急電車かと思いました。阪急は濃い臙脂のような色なので、よく見ると色が違う事が分かりますが、暗めの色で且つ赤味があるという点で、一瞬そう思ってしまったわけです。
まさにチョコレート色の電車です。あそこまで思い切った事をすると、何となくチョコレートが食べたくなります。

Aレイトン教授
任天堂DSのゲームシリーズです。「頭の体操」の多湖輝が監修をしている、頭の柔らかさを試すようなクイズやパズルが100問以上収録されているゲームです。現在、1、2、3、4まで発売されていて、映画化もしたようです。私は多湖輝系の問題が好きなので、このゲームも結構やっていて、1、2、3は完全クリアしております。4はまだ買っていないのですが、今ちょっとずつやっているゲームが終わったら買おうと思っています。
この広告で面白いと思ったのは、これまでのシリーズで出題された問題から、何点かピックアップしているという点です。これを試しにやってみた人は、面白いと思ったらゲームを買い、面白いと思わなかったら買わないという事になります。という事は、内容に自信を持っているのだという事が伺えます。

B朝日新聞
朝日新聞が出している広告は、記事からの抜粋なのでしょうか。新聞にあるような明朝体で大きく一文を書いた物が何種類かあります。例えば、「ダムダムダムと言い続けて数十年。気付くと、ムダになっている」……さぶっ! 上手い事言おうとしてスベッた典型的な例という気がします。同じく朝日新聞系列の「アエラ」の中吊りの駄洒落はまだ上手いと感じる事もあるのですが、本体がこれではなあ……
以前に日誌に書いた事ですが、学生時代の先輩にに「朝日以外の新聞は、文章が下手過ぎて読むに堪えない」なんて言っていた人が居たのですが。この大嘘吐き! ダダ滑りやないか! とは言え、私も読んだ事の無い新聞なので、実際の記事の文章がどうなのかは分かりませんが。
                                      駅員@漆黒の 車窓に映る 苦笑い

2009年12月16日(水)
駅日誌(1282) 「偶」

「たまたま」という本を、たまたま見付けて、しばらくは電車の中ではこれを読んでいました。通勤読書家(読書は主に帰りの電車)の私が、ハードカバーの本を買うのは珍しい事です。鞄が重くなるので、普段は文庫本ばかりです。
何やら柔らかいタイトルの本ですが、著者は理論物理学者で、内容は確率論や統計学に関するものです。原題は“The Drunkard's Walk”。千鳥足ってところでしょうか。ランダムネスを指して、こう言うそうです。
世の中の事象には、偶然の作用が大いに関わっているという内容で本は進み、間に確率論や統計学の発展に関わった数学者・科学者の紹介が入ります。確率・統計は数学の中でも理屈が分かり易いので、文系の私にも十分理解し楽しめる内容でした。
この本を見ていると、成功も失敗も勝利も敗北も……様々なものに偶然が関わっているという事が分かります。米国では経営責任を問われてCEOが解任なんてのはザラにありますが、経営者の能力だけでなく、偶然による部分も大きいのだなあ、と考えさせられます。
また、私がこの本を買ったのも、まさに偶然です。普段は殆ど見ない新聞の書評欄(か、下の方にある広告か。どちらか覚えて居ないくらい)に偶然目を通ていたら、偶然この本を見付け、偶然興味を持ち、入った本屋に偶然売っていたわけです。

こうして見ると、世の中には如何に偶然の多い事か。私が生まれたのにも偶然が作用しており、今まで生き永らえているのにも偶然が作用しています。大学時代に、自転車でバイト先に急いでいて下り坂を飛ばして居た時、ツルーッと滑って転んだ事があります。転倒自体そりゃ痛かったですが、大した事はありませんでした。恐ろしかったのは、その転倒した時に、私の頭の50cm程横を車のタイヤが通って行った事です。これがあと少し私の側を通っていたらゴリッと踏まれて死んでいた事でしょう。たまたまタイヤが通った位置がずれた御蔭で生き残りました。
最近、私は随分心身の調子が良いと感じて居るのですが、これも偶然に拠る所が大きいのだと思います。ほんの半年くらい前には鬱々と沈み込んだ日々でした(丁度この駅日誌の更新が止まっていた頃です)。そして、この時にも偶然が大きく作用していた事でしょう。これらの理由、それは後から探せば幾らでもあります。しかし、それは全て後付けの理屈なのです。
沈み込んでいた頃には何をするにも自信が無く、その反面今は何をするにも自信過剰気味です。不足でも過剰でもなく、丁度良いって所が無いんか、俺は!?
しかし、今ならば、その沈み込んで居た頃に「今の俺では無理」と思っていた事も、出来そうな気がして来ます。とは言え、先に述べた通り、世の中には偶然がうようよ居ます。何をするにも、偶然は響いて来るんだろうなあ。

                                      駅員@偶然に 駱駝は針の 穴通る

2009年12月14日(月)
駅日誌(1281) 「光」

本日は、直行直帰&単独で大阪出張でした。労働というものは往々にして束縛が多いものなのですが、今回はそれに反して、スケジューリングから当日の活動内容から何から、全て自分でセッティング出来る業務でした。こういう事をさせて貰えるのは非常に有難い事です。秩序よりも自由を好む私のような者には特に。
今、スケジューリングも私が決める事が出来たと書きましたが、では、私は何故この日にセットしたか? 業務後に神戸ルミナリエに行きたかったからです。12月14日はその最終日。昨年も出張に引っ掛けて見に行ったのですが、毎年毎年デザインが変わるので、毎年見ても飽きません。
無論、業務時間外のプライベートで行ったわけですが、それでも電飾を見ながら、業務に関わるネタを拾う事も忘れて居ないのは悲しい性か。いや、祭のようにテキ屋が出ているわけですが、そういうのを観察するのも私の業務にはプラスなのです。

よく、仕事のスタイルとして二つの相反する姿が言われます。一つは「ONとOFFのメリハリを付ける」デジタルタイプ、もう一つは「仕事を遊び、遊びを働く」みたいなパーシャルタイプ。どちらが優れている等と断じる気はありませんが、どうも私は後者に近いようですね。凡俗の世の中では、前者の方が出来るビジネスマンっぽく言われる事が多いかも知れませんが、後者の方がクリエイティビティには長けていると思います。

さて、大阪での業務を終え、電車でJR元町駅へ。最終日という事もあってか、駅前からルミナリエの場所までの道程は混んでいました。矢張り、今年も綺麗でした。無論、存続のための100円募金もスクラッチ籤もやって帰りました。
一つ思ったのですが、方々に募金箱を持った人を配置しておかず、ルミナリエの光のアーチの下を通るのを有料にしちゃうのも手だな、と思いました。いや、募金自体を悪く言うつもりは毛頭ありません。私は募金箱を見掛けたら、早い段階で入れるのですが、そこから終点の公園に至るまでに多くの募金箱があり過ぎです。「俺はもう募金したぞ」と思っていても、何だかそれを素通りすると、まるで「払う気の無い人」みたいではないか! かと言って、目に入った募金箱に片っ端から100円玉を投入していては、幾らあっても足りません。
  
ところで、誰と行ったのか? え〜と、一人です。大阪・兵庫の友人には声を掛けたのですが、生憎予定が合わず。ルミナリエの目的は「慰霊」。なあに、一人で一向に構わんよ……寂しい。

                                    駅員@冬の夜 光る御魂か その灯火

2009年12月13日(日)
駅日誌(1280) 「音」

マイナーなロックバンド、人間椅子のライブに行って来ました。しかし、マイナーとは言え、メジャーレーベルでもう20年も活動しているバンドです。出自はイカ天バンドなのですが、近年だんだんメジャー化してきているような印象があります。その証左に、タワーレコードのアルバム販売チャートに於いて、何日間かトップに立ったそうです。因みに、その週のタワーレコード渋谷店のアルバムチャートを見付ける事が出来ました。ここの12位です(タワーレコード株式会社様、もしリンクが不適切であれば御連絡下さい。リンクを削除致します)。

開演は18:00だったので、夕方から渋谷に向かいました。開場から30分程経っていたのですが、ライブハウスにはもう随分人が入っていました。ワンドリンク代を払って先ずは麦酒を1本。本日は朝食と昼食の中間くらいに食べただけなので、胃に染み込みます。
最初は中盤より後ろに居たのですが、徐々に前進し、いつの間にか結構前に行ってしまっていました。また、MCの中で、ベーシスト鈴木研一が跳んだ事から、「鈴木が跳んだ」→「クララが立った」に連想され、鈴木=クララ、和嶋(慎治。Gu)=ハイジ、中島(ノブ。Dr)=ユキちゃん、という風になぞらえて話が進んだのですが、そこで鈴木が「ユキちゃんって、羊の?」と言った時に、思わず「山羊!」とでかい声で突っ込んでしまいました……
たった麦酒1本で、年甲斐もなくノリ過ぎたかも知れません……まあ、非日常の場面でしたので、一つ御勘弁を。
                                      駅員@音圧が 臓腑に響く ライブ哉

2009年12月12日(土)
駅日誌(1279) 「雪」

地球温暖化の進行している昨今、冬になってもスキー場に雪が無いなんて事も珍しくなくなりました。年が明けたら積もるかな〜?
「おいおい駅員、昨日のエコプロダクツに続いて、二日続けて環境問題かよ!?」と言われそうですが、本日のメインテーマはそうではありません。
職場の同僚とスノーボードに行ったので、それについてです。「スキー場に雪が無い」と言ったそばからスノーボードとは、是如何に? 埼玉の西武ドームの脇にある人工雪の屋内スキー場「狭山スキー場」に行きました。
実は、私は屋内スキー場で滑るのは初めての経験です。なるほど、雪山と比べれば規模は遥かに劣りますが、人間如きの力を大自然の力と比較するのは酷と言うもの。今シーズンの初滑りとしては十分だと思いました。また、今回は初心者が一緒だったので、寧ろこういう場所の方が教え易いですし、はぐれたりするリスクもありませんから、良かったと言えます。
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さて、よくこういう事が言われます。「ゲレンデでは女性が魅力的に見える」と。女性からも、男性が魅力的に見えるそうです。通称「ゲレンデマジック」とか何とか……これは一体、どういうカラクリなのでしょう? 私もスキー場では女性が可愛く見えます。雪山は勿論、今回行ったような屋内スキー場でも可愛く見えました。
ドイツサッカー界で皇帝と呼ばれた男、ベッケンバウアー曰く「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」。これを参考に、「ゲレンデに居るから魅力的なのか? 魅力的だからゲレンデに居るのか?」という切り口で考えてみましょう。

@ゲレンデに居るから魅力的……「ゲレンデには、人の魅力を増幅する効果がある」という方向性です。こちらのアプローチで考えられるのは……
(A)「雪がレフ板(プロの写真撮影で使う銀色の反射板)の効果を出している」、
(B)「ウェア・帽子・ゴーグルにより、魅力的に見える。または、魅力的でない部分を隠せる」、
(C)「吊り橋理論(足元が不安定な所では、ドキドキしてそれを恋愛感情と誤解する)」
……くらいでしょうか。


A魅力的だからゲレンデに居る……「ゲレンデには魅力的な人間が来る確率が高い」という方向性です。こちらのアプローチで考えられるのは……
(D)「魅力的な人間の方が誘われ易い(個人スポーツですが、道具がそれなりに高価で且つ運搬が困難なため、単独では行きにくく集団で行く事が多い。どうせ誘うなら魅力的な人を、と)」、
(E)「身体の均整が取れている人が多い(スキーもスノーボードも肝はバランス感覚ですし)」
(F)「ゲレンデマジック利用を企んでいる人が居る(男女混成の中には、御目当ての異性を連れて来ている人も、ある程度居るのでは?)」
……くらいでしょうか。

こうして見ると、@もAもそれなりに影響していそうな気がします。「違うよう! 雪の精霊の魔法なんだよう!」だと? 阿呆かっ! 雪の精霊なんか居らんわっ!(←こういう事を声高に言っていると、私も魅力アップしている筈なのに、一気にプラス分が失われそうです)
                                   駅員@山に来い 冬将軍よ 降って来い

2009年12月11日(金)
駅日誌(1278) 「湯」

今日は冷たい雨の中、台場方面で長い時間を過ごしました。午後はほぼ丸々台場に居た事になります。目的は国際展示場(ビッグサイト)で開催されていた「エコプロダクツ」です。日経新聞社が主催する、環境ビジネスの展示会です。環境ビジネスとは言っても、今日び環境をビジネスに結び付けていない企業なんて殆どありません。また、学校の社会科見学にされる事も多いため、小学生でも分かる平易な表現にしている企業が多かったです。
私の勤め先も出展しており、同僚の中にはスタッフとして出ている人も居ました。私はスタッフには入っていないので、純粋に視察でした。視察だけとは言っても、東ホール1〜6を全て使う大規模な展示会なので大変です。それでも、私は端から端まで歩かないと気が済まない性格なので、歩き回りました。だって、私の見ていない所で、私の仕事に役立つ情報があったら悔しいもの。
色々と商売の種になりそうなものを見付ける事が出来ました。月曜日は終日出張なので、火曜日に視察内容をまとめて、早速アクションを起こそうと思っています。

さて、そのエコプロダクツが18時迄だったのですが、その後も台場に居りました。午後は丸々……実はこれは、文字通り夜を含めての午後丸々なのです。
終わる頃に、自社の展示ブースに向かい、片付けをちょっと手伝ってから、スタッフではないくせに図々しくも、スタッフの中の数名と一緒に「大江戸温泉物語」に行きました。
このスーパー銭湯に行くのは初めてです。
入ってみると、この「スーパー銭湯」という認識が誤りだった事を思い知りました。ここは、温泉を軸にしたテーマパークなんですね。なかなか面白かったです。内部は、江戸時代と昭和初期の下町を思わせるような作りで、そこを浴衣で練り歩けるのです。縁日のような雰囲気……うーむ、テーマパークというのは矢張り、時間軸を拡張した遊び場なのだなあと思いました。即ち、年中「祭」を味わえる場所なわけです。この事は、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなんかにも共通して言える事ですね。それにしても、湯あがりに浴衣を着て飲む麦酒の美味い事、美味い事。
てなわけで、本日は「エコプロ&江戸風呂」だったわけです。
                                  駅員@歩き回り 疲れた後の ひとっ風呂

2009年12月10日(木)
駅日誌(1277) 「愚」

最近、会社の同僚から「苛々している事が多い」と指摘されます。以前の上司に「苛々している事が見て分かると、人間が小さいと思われるから気を付けろ」と言われた事を思い出しました。気を付けないとなあ。
最近の苛立ちの原因が何かと言うと……朝の支度をしながらテレビを点けていると、毎朝馬鹿な連中が映っているからです。起きていきなり血圧上昇です。馬鹿な連中とは、連立三馬鹿党首です。馬鹿呼ばわりするのは随分な物言いですが、だって、どいつもこいつも馬鹿野郎なんだからしょうがない。
その一、鳩山由紀夫。おいおい、野党の時の威勢は何処へ行った!? 駄目出しはするけど、「じゃあ、お前がやれや」と言われるとビビって何も出来ないのか? それどころか、脱税疑惑を持たれとるやないか! 決断力無き者が人の上に立っちゃいけません。
その二、亀井静香。連立政権は対等の関係だと? 自民党で鼻摘まみ者にされて逃げたヘタレのくせに偉そうな事をほざくな、と思います。民主党は早く切っちゃえば良いのに。参議院で過半数を維持出来なくなるから切れないって? その事と、政治的指向性の異なる者に好き放題言われるのと、どちらがリスクが高いか? 私は後者だと思います。ていうか、先ずはブラフでも良いから「お前は邪魔だ」くらいは言っておけ、と。
その三、福島瑞穂。鳩山が何故、米軍基地の移転を速やかに進めないかと言うと、こいつが反対しているからです。それは、前述の亀井と同様、参議院の過半数割れを恐れてです。成程、私も米軍が日本国にのさばっている事は好ましく思っていません。その部分は賛成です。だがしかし、米軍を追っ払ったら、誰が安全保障をする? 米軍を追っ払うには、日本軍を復活させる必要があります。社民党のおかしい所は「米軍を追っ払って且つ日本軍は作らない」と主張している点です。そりゃあ、それが実現出来れば理想なのは言うまでもありません。しかし、生き馬の目を抜く国際関係では、瞬く間に「東京」は「トンキン」か「トンギョン」になってしまう事でしょう。
その二とその三については、民主党の腹としては「参院過半数を取るまでの辛抱」という事なのでしょう。しかし、今の体たらくでは覚束ないです。寧ろ、早々に国民新党と社民党を切った方が、参院選で勝てるのでは?
私は、政権交代自体は良かったと思っています。しかし、今の状態ではなあ……え? 「駅員、貴様も駄目出ししているだけではないか」って? 失礼しました〜!(でも、もしやらせてくれるなら、私の独裁政権を築きたい)
                                 駅員@まつりごと 後の祭りを 待つつもり?

2009年12月10日(木)
駅日誌(1276) 「食」

以前講演を聞いて名刺交換をしたNPO法人からチャリティパーティーの案内があったので、行ってみました。
NPO法人のチャリティ・パーティーと言うと、「何だか偽善の臭いがするぞ」と言われそうですが、まあ聞いて下さい。私は偽善臭くないと感じたのです。
その法人は、テーブル・フォー・ツー(以下TFT)という団体で、直訳すると「二人の食卓」です。活動内容は、一言で言えば「日本を含む先進国の余剰カロリーを、発展途上国の不足カロリーを補うために使う」です。「先進国の一人と、途上国の一人で卓を挟んでいる」というニュアンスでの命名だそうです。私はこのTFTからは、慈善的と言うよりもビジネスライクな印象を受けました。近江商人の哲学「三方よし」みたいだと思ったのです。「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」を商売の理想形とする考え方です。
このTFTの具体的な活動は何かと言うと……先ず、飲食店向けにメタボ対策メニューや低カロリーメニューを用意し、それを販売した値段の一部(20円程度)を発展途上国の食糧支援に充てるというものです。即ち、メタボや肥満を気にしている人が、本来余分に摂取する筈だったカロリーをちょっとだけ金額的負担を負って回避し、その分のカロリーが飢餓を救うカロリーに変わるという寸法です。
無論、その20円程度のマージン部分には、法人職員の賃金や活動経費も含まれています。その事も誤魔化さずにちゃんと言っている点にも好感が持てました。「そんなのは当たり前じゃないか」と仰る方も居られるでしょうが、案外世の中にはこの辺の事を分かっていない人が多いのです。即ち、「NPO法人=非営利団体だから、活動員はタダ働きのボランティアだ」と勘違いしている人が結構居ます。
本日のチャリティ・パーティーですが、その参加費にもちゃんと食糧支援費が含まれていました。パーティーの内容的にもなかなか面白い趣向のもので概ね満足です。不満を挙げるとすれば……食べ物の量が少なかったという点です。野菜等が美味しかったのですが、量がなあ……帰り道に、別途軽く飯を食って帰りました。あ! 余剰カロリーを摂っちゃった!
                                  駅員@ちっぽけな 社会貢献 でも良っか

2009年12月8日(火)
駅日誌(1275) 「車」

最初に断っておきます。今日の日誌は車好き向けです。
今、ちょっと欲しい車種があります。本田技研の「シビック・タイプRユーロ」という車です。コンパクトカーであるシビックの、欧州仕様のスポーツバージョンです。
現在、本田はグローバル戦略として、同じ名前の車を日欧米それぞれに違う形で販売するという手法を使っています。シビックの場合は、日本ではカローラクラスのセダン、欧州では3ドア/5ドアのハッチバック、米国ではセダンとクーペという形です。人によっては「それなら日本シビックを買えば良いではないか」と言うかも知れません。しかし、私の目には、日本シビックと欧州シビックでは、デザインが桁違いに見えるのです。無論、欧州仕様の方が遥かに恰好良いと思っています。
本田の関係者の方には悪いのですが、日本シビックは何だかのっぺりしていて恰好悪いのです。その一方で、欧州シビックは流石にデザインにうるさいヨーロッパ人向けです。おいおい、本田技研は日本人ユーザーをなめているのか!? とさえ思います。
そんな中、ようやくタイプRに限ってですが、欧州シビックが日本でも売り出されたわけです。欲しいは欲しいのですが、価格はおよそ300万円……あと70万くらい安くなればなあ。タイプR以外も導入してくれたら絶対に買うのに、と思います。私は物理的な速さを求めてはいません。それよりも、「絶対的な速さは無いが運転するのが楽しい車」を希望しています。ヨーロッパ人はMT車好きが多く、欧州シビックには、スポーツバージョンではないのに6段MTを積んだ車もあるそうです。3ドアでも5ドアでも良い、それを導入してくれい!
年末に高校の同窓会があります。同級生の中に、本田技研で働いている奴がいるので、もし彼も出席するようなら、力説してみようかなあ……
                                  駅員@欧州の 「市民の」という 車欲しい

2009年12月7日(月)
#1274 「虚」

今日は、仕事でとある商業施設の市場調査に出掛けていました。客層は子連れやカップルが多い場所です。そこには、女の御一人様はちょこちょこ見掛けますが、男の御一人様はとんと見ませんでした。もしかしたら、私だけかも! むむ、待てよ? ここはある意味「ブルーオーシャン」ではないのか!? 即ち、もしここで軟派をすれば、殆ど競合が居ないわけです。だからって、軟派なんかする度胸は持ち合わせて居りませんがね……
それに、仮に軟派で女性を引っ掛ける事が出来たとしても、私は何だか虚しい事だと感じます。だって、別段好きでもない女性を物にしたとしても、それって、キャバクラや風俗と一体何が違うんだろう? と思うのです。これぞ、草食男子的発想なのでしょうか。
このような考え方は、社会人になった最初の頃(一体、何年前だぁ?)に芽生えました。


私の勤め先は製造業なので、大卒だろうと何だろうと最初は工場研修があります。モノ作りの現場を見ずしてモノ作りは語れませんからね。工場研修というのは、殆ど脳味噌を使わずに体だけ動かしている時間が多くを占めます。そうやって淡々と作業をしていると、頭では全く別の事を考えて居たりします。特に、私の入社年度は採用が少なかったので、その工場研修では一人ぼっちだったせいもあり、余計な事を考えていたものです。その時に、ぽつぽつと浮かんで来た考えの一つです。
私とて男の端くれ、女性と付き合った事くらいはあります。しかし、それは本当に「付き合った事がある」と言えるのだろうか? という、何だか禅問答のような思索です。即ち、本当に「好きな女性」と付き合ったのか? 愚かしくも性欲に目が眩み、別段好きでもない女性と付き合っていたのではないか? と。当時付き合っていた女性からすれば、何とも無礼な話ではありますが。
心から好きというわけではない女性と楽しく喋っても、それってキャバクラと何が違うのか? 心から好きというわけではない女性と床を共にしても、それって風俗と何が違うのか? と、そんな事を考えていたわけです。
なので、工場研修明けには、私はすっかり「俺が付き合っていたつもりだったのは、愛ではなく性欲である。それは、キャバクラや風俗と本質的には変わらない」という考えになっていました。そういう考えに凝り固まった私は早くもニヒルを決め込み、「女性とは付き合った事がない」と公言していました。
あの発言が当時、あんなに奇異の目で見られるとは思ってもみませんでした。私は、「学生時代に女性と付き合った事がない男が居ても、そんな事は別段不思議でもないし、珍しくもないんじゃないかなあ」と思っていたのですが、どうも勤め先の先輩方の感覚ではそうではなかった様です。果たして、私のスタンスと、勤め先の先輩方のスタンス、凝り固まっているのは、さあ、どっち!?
                                    駅員@寒さから 下らぬ事を 思い出す

2009年12月6日(日)
駅日誌(1273) 「歩」

肩で風切る王将よりも♪ 俺は持ちたい歩の心♪ 勝った負けたと騒いじゃ居るが♪
歩の無い将棋は負け将棋♪ 世間歩がなきゃ成り立たぬ♪

   〜北島三郎「歩」より〜

私は、秋から「東海道歩き」を始めているわけですが、江戸から京都に向かう街道にはもう一つ有名な街道があります。中山道です。
仕事関係から親しくさせて貰っている人が、「ESOLA(ECHIKA池袋の上に出来た駅ビルです。「地下」に対して「空」という事みたいです)の様子を見に行こうと思うんだけど、来る?」と誘ってくれたので、私も行く事にしました。「池袋まで歩いて行こう」と。その通り道が中山道だったのです。電車で板橋まで移動し、そこからほぼ中山道を歩いて池袋に向かいました。東海道歩きをしている私にとって、この程度の歩行は屁でもありません。それに、ゆっくりだったので楽でした。
板橋には、やっぱり「板橋」という橋があるんですね。橋の名前が地名の由来なのです。即ち、先ず橋が出来て、以降「板橋のあたり」なんて言われ方をして、地名になったというわけなのだと思います。
 逆光で見にくいですが、「板橋」とあります。

開けた所に出るとサンシャイン60が見え、目的地の方向が分かりやすいです。1時間ちょっとで目的地のESOLAに到着。一旦最上階まで上がって、そこから下るような恰好で飲食店を中心に観察しました。繁盛していると思ったのは、仙台牛タンの「利久」、鍋料理の「純正コラーゲンスープ」あたりでしょうか。13時30分頃だったのですが、随分並んでいました。
それにしても狭いビルです。昨年か一昨年あたりにプランタン銀座の隣に出来た「マロニエゲート」に似た印象を持ちました。客が並んでいるのには、この狭さも関係ありそうです。即ち、一度に入れる客数が少ないわけです。これは憶測ですが……もしや、計算尽く? 日本人の「行列に弱い」という習性を利用しているのではなかろうか。一度に入れる客数が少ないという事は、店の前での「待ち」が発生し易いわけです。そして、待っている人は、店の前の椅子に座って待ちます。これで「椅子に座って待つ程食べたい店」が出来上がるわけです。
                                    駅員@師走でも 中山道を ゆるゆると

2009年12月5日(土)
駅日誌(1272) 「乗」

昨日の金曜日、台場にあるトヨタの大型ショールームに付属するユニバーサルデザインの展示場で、シンポジウムがあったので、それを聞きに行きました。
最も面白かったのは、トライポッド・デザイン鰍フ代表取締役中川氏による、東大の講義で行った内容についての話でした。例えば、「花を描け」とだけ指示された時、人はどういう絵を描くか? 8割方が、花弁が四方八方に開いている花を正面から見た図を描いたのだとか。次いで多いのが、チューリップを横から見た図だそうです。答えを聞く前に私が頭に思い浮かべたのも、8割方同様の最もベタな花でした。こういった話をしていたのですが、非常に面白かったです。
そのシンポジウムの主催者は日経BP社なのですが、場所が場所という事もあり、トヨタ自動車も協賛しているという恰好でした。トヨタ自動車からは、i-Real、Wingletという2種類の乗り物を紹介していました。
i-Realの方は、歩行モードと走行モードがある一人乗りの乗り物で、位置付けは電動車椅子に近いです。それを高機能且つファッショナブルにした物です。歩行モード時は歩行者とほぼ同じ目線で最高速度6km/h、走行モード時は後輪が後ろに下がり、ちょっと寝たような格好になって30km/hまで出せます。一方のWingletの方は、言ってしまえばトヨタ版セグウェイです。シンプルに車輪の付いた足置きとハンドル(または膝で挟むバー)という構成で、姿勢制御装置により自立して走ります。最高速度はこちらも6km/h。
このシンポジウムの受付で抽選券が渡されたのですが、このi-RealかWingletにそれぞれ3名試乗出来るとの事……i-Realに乗りたい! いや、せめてWingletでも!
……残念ながらはずれてしまいました。

しかし、その代わりに今日、セグウェイに乗る機会に恵まれました。
商店街で歳末セールをしており、一定金額以上の買い物をすると、福引券が貰えました。福引所で福引して帰ろうとした時、そのそばに、セグウェイ試乗コーナーがありました。100円で試乗出来るとの事。乗る乗る!
一応安全のためにヘルメットを被せられ、早速試乗……前後にガクガク。存外難しい。しかし、インストラクターにコツを教えて貰うと、難なく乗れました。なかなか面白い操作感です。欲しい……えっ!? 90万円!? これは手が出ません。そう言えば、前述のトヨタWingletは一体幾らで売り出す計画なのでしょう? 10万円以内だったらちょっと考えるかも……
                                    駅員@歳末に セグウェイ走る 商店街

2009年12月4日(金)
駅日誌(1271) 「業」

人間とは、業深き生き物ですなあ……今日は合コン、否、寧ろ「業魂」に参加したのですが、改めて人間の罪深さを噛み締めたわけです。
どういう事かと申しますと、わざわざポケットに小道具を忍ばせている馬鹿野郎が居るわけです。上手い事喋って、その場に居た4人の女性全てに、一つずつちょっとした小物をあげているわけです。お前は田代まさしかっ!!
一人に的を絞れば良いのに、優柔不断にも4人ともにあげているのです。これじゃあ、他のこちら側メンバーから見れば、「出しゃばりやがって!」ってなもんですわな。でも、これってO型の定めなのでしょうか……万人に等しく接したくなっちゃうんでしょうね。と、他人事みたいに言っていますが、実はこれは私の事だったりします。下衆野郎だなあ。
                               駅員@ポッケから ドアラ・餃子に 蜜柑・チョコ

2009年12月3日(木)
駅日誌(1270) 「市」

譬え今は小さく  弱い太陽だとしても♪ 言葉も無い俺達 酷く寒かった日の夕立♪
   〜爆風スランプ「Runner」より一部改変〜

雨の降る中、仕事で「中野サンプラザ」に行って来ました。関東に来てもう随分経つのですが、意外にも中野駅で降りるのは初めてです。
サンプラザを見てみると、5周年の文字……んん? 爆風スランプのサンプラザ中野は、この施設から付けた芸名ではないのか? それが、たったの5周年? 一体どういう事なのか?
 帰って調べてみると、元々は旧労働省所管の特殊法人が勤労福祉施設として1973年に建てたもので、当時の正式名称は「全国勤労青少年会館」だったそうです。それが、2004年に民営化して、樺野サンプラザになり、そこから5周年なわけです。サンプラザ中野は、「全国勤労青少年会館」だった頃にアマチュアバンドのメンバーとしてここを訪れ、自らの名字が中野だった事から芸名にしたのだとか。

サンプラザでの用を終えると、もう外は暗くなっていました。日が落ちるのが早くなったなあ。今日は「直帰」にしていたので、ついでにちょっと行ってみたい所に行ってみました。サンプラザから歩いて程無い所に、「中野ブロードウェイ」という何やらオタッキーなショッピングモールがあるという情報を得たので、そこを覗いてみようと思ったのです。
なるほど、メインテナントは漫画専門書店の「まんだらけ」で、他にもオタッキーな玩具屋が沢山軒を連ねています……そして、その隙間に突如飲食店やマッサージ屋や現れるといった風情の複数階層の商店街です。何となく、神戸の「三宮センター街」のすぐ北側にあるビルを思い出しました。そこにも似たような風情の商店街があるのです。
色々と物色してうろうろしていると、似たような形態の店がやたらと目に付きました。即ち、小型のガラスショーケースばかりが並んだ店です。ショーケースの中には、それぞれフィギュアだの、携帯のストラップだのが入っています。
様子を見ていると、どうもこれはこの小型ガラスケースのそれぞれが個人店舗のようです。即ち、店主は売り場を提供し、販売者はガラスケースを間借りしてそこに商品を並べ、店主がその売買を代行するという仕組みらしいです。これはこれで面白いビジネスモデルだと思いました。コストは掛かりますが、ネットショップを現実世界に置いたようなイメージの店です。
間借りすると月幾らくらいなのでしょうか? 何かを手作りして、ここで売ったら面白い商売になりそうだなあ……
見た限りでは、空いているケースが無かったので、賃料を気軽に聴けませんでした。無愛想に「空いてません」なんて言われたら嫌だもんなあ。
                                  駅員@Broad Way 名前の割に 地味な店

2009年12月1日(火)
駅日誌(1269) 「風」

会社の上司の御子息が新型インフルエンザに感染してしまったそうです。矢張り、寒くなってきて猛威を奮っているのですね。世界でその死者数は8,000人だそうです。
それにしても、この少子化の時代に子供ばかりが感染するなんて、神は冷酷です。否、宗教にのめりこんでいる人は「信じる者は救われる」と思っているかも知れませんが、その考えは甘いと思います。神という存在が居るとしても、人間なんてマクロでしか捉えていないと私は思っています。平たく言えば、神はシムシティみたいなゲームをしていて、人間なんかは数でしか捉えていないのだと思います。
では、科学的に見て、何故子供ばかりが感染するのか? その原因はスペイン風邪の時代に遡ります。スペイン風邪が流行った当時を生き抜いた高齢者は、抗体を持っているわけです。それが世代を経て薄まり、今の子供は殆ど抗体がなくなってしまっているのだと思います。
それともう一つ。現代っ子は温室育ち過ぎるのでしょう。生まれた時から潔癖に育てられて、あらゆるウィルスに対する抵抗力が弱まっているのです。人類という種、ホモサピエンスは一体いつまでもつのでしょうか。
帰り道に、ちょっと背筋の寒くなる光景を目にしました。猫が何発も連続でクシャミをしていたのです。猫インフル!? 新型インフルが猫に感染して、更に変異しなければ良いのですが……
                                駅員@北風に にゃんこのクシャミ 響いてる
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