2011年2月度目次
 #1516 「苗」 もしかして 苗字で人格 変わるかも。
 #1517 「犬」 ちょっかいを うちのワンコに 出さないで。
 #1518 「独」 独裁者 イコール悪か さにあらず?
 #1519 「物」 気に入った 物はやたらと 長く使う。
 #1520 「朝」 眠らない 街で夜明かし 朝仮眠。
 #1521 「角」 膿を出し 奮起を期待 大相撲。
 #1522 「裏」 裏切りと 目くじら立てず 愛でるべし。
 #1523 「離」 若者の テレビ離れが 深刻です?
 #1524 「音」 今週末は 23区の 西側に。
 #1525 「麺」 安いから? それとも味か? 博多風龍。
 #1526 「糧」 飽食で 肥える陰では 飢え死にも。
 #1527 「抱」 街角に 札を掲げた フリーハグ。
 #1528 「象」 象と言えば 象印賞の ヒントでピント。
 #1529 「遊」 幕張で ゲーセン業界 アピールす。
 #1530 「国」 国盗りで 文明開化の 音がする。
 #1531 「空」 駅員流 エアータオルの 格付けを。
 #1532 「梶井基次郎」 今回は会話形式にしてみました。
 #1533 「MUSIC MAN」 桑田佳祐の新アルバム。
 #1534 「罪と罰」 知的障害者による痴漢行為。
 #1535 「蝦蟇」 暖かさで冬眠から覚めた?
 #1536 「地震」 キリスト教会という名の街で。
 #1537 「超現実主義」 国立新美術館のシュルレアリスム展。
 #1538 「走行」 ソーラーカーと東京マラソン。
 #1539 「不正」 アイス好き? のカンニング。

2011年2月28日(月)
駅日誌(1539) 「不正」

京都大学を始めとした何箇所かの大学の受験で、試験中にYahoo!知恵袋に質問をするという暴挙に出た人が居るそうです。赤鬼♂青鬼♀に感想を聞いてみましょう。

♀青「凄いね〜。試験官の監視の目をどう掻い潜ったんだろうね?」

♂赤「んん? 何だか、褒めているようにも聞こえるけど……?」
♀青「まさか。でもこれくらいの馬鹿をやらかすと可笑しいじゃない」
♂赤「享楽的だなあ……しかし、馬鹿なのは賛成。質問自体は消去したとしても、Yahoo!にはログが残っているわけで、追跡は可能だもんなあ」
♀青「そうね。テレビでも言っていたけど、投稿者は、試験会場に居た人とは別の人だよね? 多分」
♂赤「ああ、受験者:問題文写メ→協力者:書き起こして投稿っていう流れだと思われるそうだね」
♀青「そりゃそうだよね。試験官に見付からずに長文を携帯で打つのは至難の技だよ」
♂赤「写メだけでも充分至難の技かと……シャッター音はならないように改造していたのかな?」
♀青「そんな技や悪知恵は働くのに、勉強の方はカラッキシみたいね。結構簡単な問題まで投稿されていたとか」
♂赤「IDはaicezukiだったそうな……“Ice好き”のスペルミスだったら始末に負えないね。或いは、“鈴木あい”さんだったりとか」
♀青「でも、二次試験なわけだからセンターの足切りはクリアしてるんだよね? そんな人がそんな簡単な綴り間違えるかなあ?」
♂赤「センター試験は足切りをクリアするだけならそんなに難しい事ではないよ。それに、数学以外は四択クイズみたいなもんだから、何も分からなくても運が良ければ正解が可能」
♀青「それにしても……そんなにまでして入りたいものなのかね?」
♂赤「入りたいんだろうね。仮に逃げおおせても合格するかどうかは危うそうだけど……しかし、若くして地獄合格は見事に決めたね」

2011年2月27日(日)
駅日誌(1538) 「走行」

先日、仕事の関係で玩具屋に出掛けた時に、面白い物を見付けたのでついでに買いました。太陽電池で走る車です。今日は天気が良かったので走らせてみました。では、赤鬼♂青鬼♀の会話形式で。

♂赤「最近はソーラー発電も随分身近になったもんだ。太陽電池を使う玩具が売られているんだね。成程、日光が当たっていると後輪が回転し、日陰に入ると止まるよ」
♀青「良い年して、そんなものを買ったの? 一体幾らしたの?」
♂赤「良いじゃないか……これが意外に安くて数百円だったんだよ」
♀青「へえ〜、太陽電池も敷居が低くなってきた来たのね。ああ、そう言えば、前に太陽電池で充電する携帯充電器が売られているのを見た事があるわ」
♂赤「太陽のエネルギーは馬鹿にならないよ。蛍光灯の光では全然走らない。その充電器も機能しない」
♀青「タダだしね」

♂赤「その通り。このエネルギーを効率良く取り込みキープしておく事さえ出来れば、資源・エネルギーの世界は大きく変わるね」
♀青「走ると言えば、今日は東京マラソンだったね。昨年は駅員@地獄三丁目駅も走ったらしいよ」
♂赤「駅員@地獄三丁目駅はヘタレだから、10kmだったけどね。今年は、10kmは存外楽だったからとフルマラソンに申し込んだけど、落選したらしいね」
♀青「落選してから事務局から届いたメールが下衆なメールだったらしいよ」
♂赤「と言うと?」
♀青「10万円チャリティ枠とか、プレミアム会員とか。チャリティ枠の方は、落選した人も10万円払えば走れるという枠の案内で、プレミアム会員の方は、年間4,200円の会費を払って会員になれば、当選し易くなる仕組み、だとか」
♂赤「道路を封鎖したり何だかんだとコストが掛かる以上、金を取るのは当然なんだけど、後付けでこんなのを出す手口が何かやらしいなあ〜」
♀青「チャリティ枠の方は、10万円払ってでも走りたい人は走れば良いだけの話なんだけど、プレミアム会員は『当選し易くなる仕組み』ってのが何とも胡散臭いよね〜」
♂赤「あと、チャリティ枠はゼッケンの色が違うらしい。寄付はともかく、俺ならそんな晒し者は御免だなあ。喜んでそれを付ける人も居るんだろうけど……」
♀青「チャリティ枠でインタビュー受けた人が『チャリティなんか全く興味ないけど、10万くらいなら端金だし』とか言って、生放送番組ぶっ壊してくれたりしたら面白かったのにね!」
♂赤「相変わらず、きついコメントだなあ」

2011年2月26日(土)
駅日誌(1537) 「超現実主義」

「シュルレアリスム展」に行って来ました。場所は国立新美術館。六本木にあるというイメージですが、地下鉄千代田線乃木坂駅から直結です。今日はその感想を、赤鬼♂青鬼♀の会話に仮託して。

♂赤「面白かったね。思ったより混んでなかったし」
♀青「確かに、随分前に渋谷のBunkamuraであったマグリット展は激混みだったけど、今回は思ったより空いてたね」
♂赤「シュールレアリスム展という枠組みが広過ぎて、代表的芸術家の作品はちゃんと押さえてはいるものの、メインは『シュルレアリスム宣言』のブルトンだったからかなあ。ブルトンは、詩人であり文学者であり、言語サイドのシュルレアリスト。シュールという運動全体に興味がある人は堪能出来ただろうけどね」
♀青「確かに、展示作品では、資料や興味のない作風の作品は割と簡単にサラッと見てしまったわね。その代わり、シュールレアリスム(超自然主義)とは何なのか、その土台・前提としてのキュビスム(立体主義)、ダダイスム(反芸術)からの経緯を交えて理解出来る構成だったかな、とは思う」
♂赤「そうだね。ダリ、マグリットが好きで出掛けたんだけど、今回見た中ではアンドレ・マッソン、イヴ・タンギーが良かったなあ」
♀青「あと、作風以外で、『甘美な死骸』という“遊び”、ギリシャ神話モチーフの作品群『ミノトール』コーナー辺りも私は楽しめたわ」
♂赤「『甘美な死骸』というのは、折った紙それぞれの面に絵を描いて繋げるという遊びだったね。例えば、上下に四等分に折った紙の最上段にAさんが頭を描き、その首の線だけを見てBさんが胸・腕を書いて、Cさんがその下に腰を、Dさんがその下に足をという風に、他の面を見ずに描くという趣向みたいだね。俺も昔やった事があるよ」
♀青「『ミノトール』というのは雑誌のタイトルで、それに関連して、ギリシャ神話の酒神ディオニュソスや、ミノタウロスが幽閉されたというラビリンスをモチーフにした作品が並んでいたね」
♂赤「神話も確かに『超現実』と言えばそうか。ミノタウロスと言えば、この地獄三丁目駅にも居る牛頭鬼のよう牛面人なんだけど、写真プリントという地味な作品の中に食肉処理場をテーマにした物があって、それが結構印象的だった」
♀青「エリ・ロタールの作品ね。蹄が付いた牛の足の骨を並べた作品や、地面を肉塊が這っているような作品があったわね。血の色が分かるカラーよりもモノクロが逆にインパクトを強めていると思うわ。作者がどういう意図で作った作品なのかは分からないし、作品を見るのにそんなのはどうでも良いんだけど、これを見て『牛肉が食べられなくなった!』なんて言う人が出そうね」
♂赤「そうだね。人間は肉を食べても、生き物を殺して食べている実感を持っていないからね」
♀青「昔は、自宅で飼っている鶏を殺して食べるなんて事もあって、年配の方には割と鶏は食べられないなんて人も居るんだってね」
♂赤「それでも、鶏は駄目だが牛や豚は食べられるという人も居るから、人間はやっぱりシュールだ」
♀青「一方、牛は食べるための動物で、鯨は食べるための動物ではないという人も居るから、人間はやっぱりシュールだ」

2011年2月25日(金)
駅日誌(1536) 「地震」

赤鬼♂青鬼♀が今日も喋っています。

♂赤「地震雷火事親父と言う通り、地震が怖い物の最たるものだね」

♀青「その内の親父は、怖い物の地位を失ってもう久しいけどね」
♂赤「しかし、継父は怖い物だったりするけどね。妻の連れ子に暴力を振るって殺したとかってニュースをよく観るし」
♀青「あんなのは、猿と一緒じゃない? ボス猿が入れ替わったら、前のボスの子が皆殺しにされたりっていうのと同じような気がする」
♂赤「おっと、今日もなかなか厳しいコメントだな」
♀青「でも、地震が怖いっていうのは、今回のニュージーランドの地震を見て再確認したわ」
♂赤「建物が沢山倒壊していたね。ニュージーランドの邦人はもちろんだけど、留学生等の外国人にも死者・行方不明者が多数居るらしいね。閻魔大王様、大忙しだな……」
♀青「という事は、獄卒である私たちにもそろそろ召集が?」
♂赤「来るだろうね」
♀青「しばらくは職場から帰れない日が続きそう」
♂赤「それにしても、今回の被災地の地名だけど」
♀青「クライストチャーチ、だね」
♂赤「“キリスト教会”という意味の英語だね」
♀青「そんな所をこんな災害が襲うなんて、矢張り世の中に神なんて居ないのかなあ」
♂赤「思うに、神からしてみれば、人間なんてマスでしか捉えていないのではないかな? 数値として、幾つ増えた幾つ減ったという風に」
♀青「そうなのかも知れないね……あ、電話。げ、閻魔庁からだ」
♂赤「人間に限らず、我々も労働力の数としてしか捉えられていないようだ……」

2011年2月24日(木)
駅日誌(1535) 「蝦蟇」

帰り道、地面に何かが落ちていました。ゴミか何かだと思ったその時、その何かがのそっと動きました。近付いてみると、それは蝦蟇(ガマ)=ヒキガエルでした。ヒキガエルなんか見るのは一体何年振りだろうか? 一体どこから歩いて来たのだろうか? 今日は暖かかったから冬眠から目覚めたのだろうか? 思わず写真を撮ってしまいました。
今回の日誌も
赤鬼♂青鬼♀の会話形式なのですが、今回はこの写真を見て喋って貰いましょう。

♀青「ちょっと、何これ!? 気持ち悪い!!」
♂赤「ヒキガエルだねえ……蝦蟇というやつだよ。夜行性だから暗くなると活動するんだね」
♀青「駅員@地獄三丁目駅って、一体どんな田舎に住んでいるのよ!」
♂赤「ヒキガエルは乾燥に強くて、最近ではペットとして飼っていたものが逃げたか捨てたのか都市部にも生息しているらしいよ」
♀青「こんなのを飼っている人がいるの!? どこが良いの?」
♂赤「それは飼っている人に失礼だよ。食べ物の嗜好が色々あるのと同様、可愛いと感じるものも人それぞれ違っていて当然。そんな事を言ってると、君が飼っている頭が三つある犬の方が不気味だと言われるよ」
♀青「何言ってんの!? ケルベロスちゃんは可愛いでしょ?」
♂赤「ヒキガエルを飼っている人も同じように言うだろうね」
♀青「うーん、腑に落ちるような落ちないような」
♂赤「とは言え、捨てたのか、逃げたのかは分からないけど、ペットだったら飼い主は無責任だね」
♀青「そうだね、車に轢かれて死んじゃうかも知れない」
♂赤「それもそうだけど、ヒキガエルには毒があるからね。体から白い毒液を出すんだよ」
♀青「ええ!?」
♂赤「触ると皮膚炎が、口に入ると吐き気や痺れが起きるそうだよ」

♀青「じゃあ、野良猫なんかがちょっかいを出しちゃうと危ないねえ」
♂赤「夜行性だから多分ないと思うけど、チビッ子が触っちゃったら、ヒキガエルに馴染みのない若い親なんかはパニックだろうね」
♀青「のそりのそりとスローな動きのわりに危険な奴なのね」
♂赤「俺と同じで、触ると火傷するぜ、という蛙なんだな」
♀青「はぁ?」

2011年2月23日(水)
駅日誌(1534) 「罪と罰」

赤鬼♂青鬼♀の会話形式は割と好評なので飽きるまではこの形式で行こうと思います。今回から多少なりとも読みやすくなるように、赤鬼♂と青鬼♀の色を変えてみました。

♀青「ちょっと聞いてよ。これどう思う!?」
♂赤「ん? 発言小町? 読売新聞がやっている女性用ネット投稿サイトか。何々……知的障害者の男による痴漢被害に遭った女性が、それで男性恐怖症になった、と」
♀青「たまーに、知的障害者は純粋だなんて言う人がいるけど、これは許せないでしょ?」
♂赤「ん〜、理性に欠陥があれば、動物と一緒だからなあ……」
♀青「じゃあ、人を噛んだ野良犬はガス室に入れられて殺されるのに、何故この人は動物と一緒なのに罰せられないの?」
♂赤「いや、そうは言っても、成年被後見人という歴とした人間だからなあ」
♀青「何なの、その緩いポジションは? 人間と見ているのか、動物と見ているのか、どっちなの?」
♂赤「これは難しい問題だよ」
♀青「それは非難を避けた姑息な逃げだよ。私はあくまで人格とその罪は別だと思う。罪は罪であって、人格がどうであっても、罪にはそれ相応の罰があるべきだと思う」
♂赤「しかし、罰は必ずしも犯罪の抑止力にはならないんだよ」
♀青「加害者の人権の前に、被害者の人権を守るべきでしょ!」
♂赤「言いたい事はよく分かる。確かによく分かるんだけどなあ」
♀青「性犯罪者は誰であれ、去勢しちゃえば良いのに。そうすれば再犯のリスクが減って抑止効果があるでしょ?」
♂赤「理屈は分かるけど、そのコメントは何だか股間が気持ち悪くなるよ……」
♀青「それは、きっと貴方が性犯罪者予備軍だからよ」
♂赤「酷い!」

2011年2月22日(火)
駅日誌(1533) 「MUSIC MAN」

今回も、赤鬼♂&青鬼♀の会話形式で行きます。ちょっと気に入ったので、しばらくはこの形式にしようかと。

♂赤「今日は、桑田佳祐の新しいアルバムが発売されていたから、買って帰ったよ」
♀青「今日は、東京事変の新しいシングルも発売される筈だったのに……ドラマーが悪さしちゃって、現在活動自粛中、発売延期」
♂赤「あれ? 自粛中なの? テレビのCMで見たよ? キスミントとマキアージュの」
♀青「よく画面の隅を見て。あれは、椎名林檎名義なの。アレンジを、ドラムの無いピアノに変えて椎名林檎名義でという、苦肉の策」
♂赤「そりゃ想定外だったから、大変だったろうね。慌てて録ったのか」
♀青「そういう事。それはそうと、もう聴いた? そのアルバム」
♂赤「勿論、今聴きながら書いている」
♀青「『聴きながら』って? 私の声ちゃんと聞こえているの? 『書く』ってどういう事?」
♂赤「これは、駅員@地獄三丁目駅が、会話形式で書いている文だ」
♀青「何で、折角の会話形式をぶち壊すような事言うの!?」
♂赤「痛っ!! 君は凶暴だね……さて、このアルバムなんだけど、全17曲入りの力作で、初回限定版にはDVDやセルフライナーノーツのブックレットも付いているんだな。DVDとライナーノーツはまだ中身を見ていないけど」
♀青「凄い! 大盤振る舞いね……うっわ、このやりとりテレビショッピング臭っ!」
♂赤「そう言えば、これの前のアルバムである『魅惑のAVマリアージュ』も、サザン名義で出している『キラーストリート』もえらく凝った作りの大作だったなあ」
♀青「大作主義化している?」
♂赤「いや、これは桑田佳祐に限った話ではないと思うよ。君の好きな椎名林檎(東京事変)も初回限定で凝った仕様をよく出すよね。その他のアーティストの出すCDも昔よりそういう傾向が強くなった気がする」
♀青「言われてみれば確かに。きっと、CDが売れなくなって来ているからだと思う。音楽を1曲単位でDL出来る今、ファンはCDを買うだろうけど、そうでない人は聴きたい曲だけDL。買ってでも欲しくなるCDを用意しているわけ。レコード会社も大変ねえ」
♂赤「それと、チャート入りスタートダッシュ狙いだろうね。人間って奴は、売れている物を買いたくなる。並んでいる店が美味そうに見えるのと同じだ」
♀青「改行が多いから、あっという間に長文よ。さっさと中身の感想!」
♂赤「はいはい。桑田佳祐はジョン・レノンが好きなんだけど、このアルバムでは、最初と最後にジョン・レノンが歌った歌と同じタイトルの曲(『現代人諸君(イマジン・オール・ザ・ピープル)』『月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)』)を配置するという遊びをしている。『現代人諸君』の方は、俺の好きな社会派ソングだね。社会はソングでは、『いいひと〜Do you wanna beloved?〜』も社会派かな。その一方で御得意のエロソングも。めざましテレビのテーマソングにもなった『Early in the morning』も結構エロソングだったりする。それにしても際どい曲をタイアップにしたもんだなあ……以前、『Rock'n'Roll Hero』がコカ・コーラのCMに使われたのも別の意味で際どかったが。他には『銀河の星屑』、『それ行けベイビー!』がお気に入りで、あと……」
♀青「あ! 今日はニャンニャンニャンで猫の日だ!」
♂赤「聞いてんのか!?」」

2011年2月21日(月)
駅日誌(1532) 「梶井基次郎」

ふと、「この駅日誌の形式を変えてみたいな」と思いました。今回の駅日誌は試しに、キャラクター2人による会話形式にしてみようかな、と。無論、実際は私の一人芝居だったりするわけですが……
というわけで、地獄三丁目駅に似つかわしく、赤鬼♂&青鬼♀の対談形式にしてみました。

♂赤「最近、通勤電車で梶井基次郎の『檸檬』を読んでいるんだよ」
♀青「あら、顔に似合わず文学的じゃない」
♂赤「一言多いぞ……それに、梶井基次郎は顔に似合わずでは、俺の比じゃないよ」
♀青「どれどれ……あら、言っちゃ悪いけど、ゴリラみたいな顔してるのね。このゴリラがレモンを齧る御話なの? 臭い物を顔をしかめながらも何度も嗅ぐ犬や猫みたいに、酸っぱいのが分かっているのに何度も齧ったりして……あれ? レモンカジロウだっけ?」
♂赤「梶井基次郎。顔は御世辞にも繊細とは言えないが、その文章は非常に繊細だよ」
♀青「ふーん。例えば?」
♂赤「散歩に出掛けて自然現象や街行く人を観察しては、独特の視点で繊細に物事を感じて書いているのが多いかなあ。ああ、『檸檬』は数ある短編の中の一つで、本自体は小説の短編集なんだな」
♀青「短編集でも主人公は同じ人なの?」
♂赤「いや、必ずしも全部同じではなくて、『私』だったり、『俺』だったり、『タカシ』だったりするけど、多分、これは全部自分の事」
♀青「小説なのに、自分の事を書いているの?」
♂赤「そうそう。最近は芥川賞の『苦役列車』なんかもそうだけど。実体験に基づいた小説だね。日記に近いけど、あくまで小説という形に仮託して言いたい事を書いているわけ。日本の近代文学には多い形式だよ。短いのは本当に短いから、一本読んでみ」
♀青「ふーん、『桜の樹の下には屍体が埋まっている!』……なにこれ? 死体が行くのはここ地獄」
♂赤「良いから、読み進める」
♀青「何ていうか、暗い男ねえ。それでいてこの人は何だか『どうだ、自分はお前らと違ってこんなに繊細なんだぞ!』って酔っているようにも。この顔でのドヤ顔、想像するとちょっとムカつく!」
♂赤「うーむ、正しい指摘かも知れないなあ。そもそも、私小説とは、自分の生き恥を赤裸々に綴りながらも、その半面では自分の感受性を誇るという形式なのかも知れない」
♀青「でも、所々『ああ、分かる』って所もあるか」
♂赤「所々で良いんじゃないかな。私小説は言ってしまえば『著者はこう思った』という物。梶井基次郎本人でないと100%理解は出来ないんだろうね」
♀青「ふーん。そう考えると、国語のテストなんていい加減なものね。だって、問題作っている人が『これを読んでこうだと思った』事が答えだもんねえ」
♂赤「うーむ、鋭いな。君も顔に似合わず……わ、痛っ!」

2011年2月20日(日)
駅日誌(1531) 「空」

外出中に尿意や便意を催した時、その建物内のトイレを使う事があります。そういう所には大抵、手を拭く紙かエアータオルがあるのですが、あちこちで使っているとそのエアータオルの良し悪し、好みというものが出来ます。というわけで、今回は地獄三丁目駅による各社のエアータオルの格付けです。

@TOTO 評価:C
トイレ周辺器具の老舗にして大手ブランドです。しかし、エアータオルは、ちょっとパワー不足か……私の中では「TOTOのエアータオルは風力が弱い」という認識になってしまっています。

A三菱電機 評価:A
エアータオル業界の中では、三菱電機製が最も風力があり反応性も良く感じ、私は好みです。

Bパナソニック電工 評価:B
風力は三菱電機には劣るものの、そこそこ。スピード乾燥が売りのマシンを出していますが、まだ私はそれに遭遇した事がないのか、「お、これは」というのには当たっていません。それに当たれば評価は変わりそうです。

CINAX 評価:?
トイレ周りはTOTOに次いでメジャーなブランドなのですが、エアータオルはあまり印象がありません……

パナソニック電工の所で書いた通り、最新式の物を使う機会があれば、評価は入れ替わる可能性があります。というのも、エアータオルは建築物に付随する物なので、建設後ずっと同じ物が稼働していて、メンテナンスさえされていれば、滅多に買い替えられる事はありません。また、仮に商業施設の場合、トイレのエアータオルの良し悪しで客足が変わるかというとそこまでの影響力はなく、余程ボロくでもならない限り、買い替える理由がありません。殆ど、新たに出来た場所でしか、新型には巡り会えないのです。
                                         駅員@駅員流 エアータオルの 格付けを

2011年2月19日(土)
駅日誌(1530) 「国」

携帯電話で「ケータイ国盗り合戦」というゲームをやっています。ざっくり言うと、日本全国が600箇所に区切ってあり、その場所でGPS通信をするとそこを占領した事になるというゲームです。マピオンが運営しており、その地図情報と位置情報が活かされたゲームです。
本筋以外にも時折、企画が開催されていて、位置情報やQRコードを使った小規模のスタンプラリー的な物があります。丁度この週末に、横浜みなとみらい駅直結の商業施設、クイーンズスクエアで開催されているものがあったので、行ってみました。

クイーンズスクエア内の3箇所でQRコードを読み取ると、コバン(ゲーム内の通貨)、限定アバター、限定称号が貰えるというものでした。
また、施設内で買い物をしたレシートを出せば、別の限定アバターやコバンが当たるシリアルコードが刷られた「くにふだ」というカードも貰えます。
QRコードのスポットは割と簡単に見付かったのですが、厄介なのはレシートを「くにふだ」に交換する列……なっが!! 国盗り合戦をやっている人は随分多いみたいですね。運営側もここまでの盛況を予想していなかったようで、「くにふだ」は早々となくなってしまいました。
なくなった頃にたまたまその受付近辺に居たので様子を見ていると、並んでいた人が一時的にその周辺に集まって来ていました。中には運営側に向かって何やら罵声を浴びせている人も……遠方から高い交通費をかけて来た方でしょうか。或いはこの週末で泊まりがけで来ているのかも知れません。
その影響もあったのか、「くにふだ」カード現物は貰えなくても、シリアルコードだけは発行して後日ゲーム内のメール機能で後日送ってくれるとの事。私は施設内で食事をしてそのレシートを持って居ましたので、折角なので並びました。手続きを終えてから帰ろうとすると、先程よりも長蛇の列!!
行列は最大の宣伝になります。たまたまクイーンズスクエアを訪れた人が、国盗り合戦の存在を知ったり、興味を持ったり、始めたりするわけです。たとえ罵声を浴びせられても、運営側は大成功でしょう。

ところで、今「ケータイ国盗り合戦」のPCサイトを初めて見たのですが、「実況中継」というコーナーがありました。日本地図のどこで国盗りボタンが押されているかがリアルタイムで出るという物です。次々に地図のあちこちで火花が散り、見る見る内に数字が伸びて行きます。これはこれで見ているだけで結構面白いではないか……
                                          駅員@国盗りで 文明開化の 音がする

2011年2月18日(金)
駅日誌(1529) 「遊」

仕事の関係でゲームセンター業界の展示会に行きました。場所は幕張メッセです。
矢張り広い展示スペースと豊富な展示物を出していたのは大手のバンダイナムコとセガでした。次いでコナミ、タイトー。私がやった事のあるゲームの新バージョンもありました。或いは、テレビや携帯ゲーム機で話題の3D映像のゲームなんかも。矢張り新作の試用には沢山人が並んで居て何分待ちとかになっていました。
その一方で、クレーンゲーム(「UFOキャッチャー」というのはセガの商標で、他社製品は違う名前なのです)用の景品を出展している会社もありました。フィギュア、ぬいぐるみ、大型の菓子詰め合わせ等があります。
食品の場合、市販商品の相似拡大形の景品なんか、なかなか面白いと思います。
あと、獲ってしまってから処理に困らないのも良い点なのかも知れません。気まぐれでクレーンゲームで獲ったは良いが、本棚の上に置かれて埃を被っているだけの物が我が家には結構あります。

そんな中で、「これはありそうでなかったなあ」と思ったのが、タイトー「ちょいカラ」。証明写真撮影機よりも多少広いくらいのドア付きの箱で、1コインで1曲歌い切りのカラオケです。内部にはマイクが2本あったので、2人までは入れるようでした。カラオケって通常は時間単位・部屋単位ですから、これはこれで新しいと思いました。その割には隅の方に地味に置かれていました。
昨今、商品のポーション化……即ち、色々な物やサービスの販売単位が刻まれて小分けで販売される事が増えましたが、これもその一つでしょう。

但し、気掛かりなのはマイクの衛生性ですね。知らない人が触ったボタンやレバー程度なら良いのですが、知らない人が歌った後そのままのマイクはちょっとなあ〜。消毒ウェットクロスのような物の設置が必要になりそうです。
                                         駅員@幕張で ゲーセン業界 アピールす

2011年2月17日(木)
駅日誌(1528) 「象」

直感と連想能力に挑戦する象印クイズヒントでピント。さて、こちらの象の置物が気に入ったので買ったのですが、その使い道は何でしょうか? この日誌の

若い人はこの書き出しにピンと来ない人も多いかも知れませんが、「象印」と言えば「ヒントでピント」が思い出されます。当時としてはハイテクな画像処理を満載したクイズ番組でした。
例えば、画面を16分割して、その一つ一つにヒントが描かれていて、時間経過とともにそれが開いて行く早押しクイズとか、例えば、モザイク処理した画像のモザイクが徐々に元の画像に近付いて行き、何が映っているのかを早押しで当てるクイズとかがありました。
因みに、今ではプライバシー保護や犯罪・アダルト等の映像でざらに使われているモザイク処理ですが、何とこの「ヒントでピント」の為に作られた技術なのだとか(NECが発明したそうです)。
モザイクと言えば、たまに「薄目をすると見える」などと言う人が居ます。これ、確かに試してみると結構見えてきたりします。但し、見えて来るのは脳味噌に蓄積されている情報による補完画像なのです。人の顔なんかは陰影の具合から、脳内にあるこれまで見た人の顔のデータからシミュレートされた顔が何となく見えて来るわけです。実際にそのモザイクの向こうに居る人の顔が見えるわけではありません。そういうわけなので、モザイクの向こうがもし全く見た事のない物の場合、なんぼ薄目をしても見えません。そこの少年よ、君が薄目をしても見えないのは、そういう事なのだ。

では、象の置物の答えです。実は眼鏡置きなのでした。

                                       駅員@象と言えば 象印賞の ヒントでピント

2011年2月16日(水)
駅日誌(1527) 「抱」

昼間、池袋のサンシャイン通りの辺りを歩いていたのですが、あの歩行者天国ゾーンに、大きな札を掲げて立っている女性が居ました。その札には、「Free Hugs」と書いてあります。これは、噂に聞くフリーハグというやつか……

フリーハグは、2001年に米国はマイアミで創始された活動で、知らない人とハグ、即ち、抱き合うという活動です。エロいニュアンスのものではなく、人間の温かさ、隣人愛を一時的に味わって、互いに癒され生きる活力にしよう、とそういった意味合いのものです。
2006年頃にYOUTUBEでその動画が流れて、世界各地に広まったのだとか。エジプトのムバラク政権を退陣に追い込んだ反政府デモの広がりと同じく、インターネットによって広がったという点で非常に現代的です。

「平日昼間っからサラリーマンが御姉ちゃんとハグというのはどうか?」と思ったのでスルーしましたが、そもそも、私はフリーハグというものはやった事がありません。
というわけで、作法なんかもよく分かりません。何秒くらいのもんなのか? もし、意図してでなくても胸や尻を触っちゃったら、フリーハグが途端に痴漢に変わって矢張り御縄なんだろうか? 或いは、そういった所に手が行かずとも、女性と抱き合ったりしたら、ち○こが硬くなってしまうかもしれません。そういうのもきっとやばいのだろうなあ……私は多分なっちゃいます。エロい意識が全くなくても、です。あそこは本体が幾ら「着席」の指令を出しても起立しようとする事がままあります。また、仮に硬くなったとして、その人がそれに拒否反応等を全く示さなくても、何だかばつが悪くなってしまい、本来の趣旨である癒しが得られるのかどうか……
                                           駅員@街角に 札を掲げた フリーハグ

2011年2月15日(火)
駅日誌(1526) 「糧」

14日の夜は雪が凄かったです。昼間から氷雨やみぞれのような物も降っていて寒かったですしね……
そんな寒い中、講演会を聴きに行きました。特定非営利活動団体・国連WFP協会の会長による講演会です。会長は日清食品ホールディングス社長の安藤宏基氏。前会長・丹羽宇一郎氏は、元伊藤忠商事会長です。というわけで、聴きに来ている人もVIPっぽい人が多かったです。おいおい、おいらみたいな野郎は場違いなのかも?

WFPとは、国連の機関でWorld Food Programme(世界食糧計画)の頭文字を取っています。主な任務は飢餓民への食糧支援です。世界には10億人の飢餓が居る一方で、16億人の肥満が居ます。そのアンバランスの是正が肝です。で、今回の講演会を開いたのは、その日本法人というわけです。
話の内容の中心は、安藤会長のカンボジア視察報告と、企業による寄付とその寄付をしている企業、商品、サービスに使えるマーク導入の説明でした。
流石は、一流食品企業の経営者……マーク導入というCRM(Customer Relation Manegementではなく、Cause Related Marketing=社会貢献マーケティング)に話の力点が置かれていました。この手のマーケティングでメジャーなのが、ミネラルウォーターのヴォルヴィックの1L for 10Lですね。要はそういうマークの導入で寄付を募りつつ、企業のCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)活動に活かすというものです。
日本国は飽食の国です。私は食うに困った事はありませんが、それはたまたまそういう境遇に居るからというだけです。「おいおい、そんな見も知らない他人の飢え死にを助けて何になる?」という意見もあると思いますが、食うに困れば略奪等の治安悪化が起きます。すると国際情勢が悪化します。原油価格が乱高下したりします。それは我々の懐具合にも影響するわけです。
私は自分の勤める会社にそんな寄付をさせる程の影響力は持って居ませんが、個人で少額なら……? とはちょっと思っています。

それにしても……アルファベット3文字の言葉って多過ぎますね。今回の日誌でも、CSRだの、CRMだのと。これでは、無知蒙昧な人々はその言葉の意味も存在も知らずに、活動から遠ざかってしまうのではないかなあ、と思ってしまいます。
                                         駅員@飽食で 肥える陰では 飢え死にも

2011年2月13日(日)
駅日誌(1525) 「麺」

以前から気になっていたラーメン屋があったのですが、そこに今日初めて入りました。チェーン展開をしておりあちこちで見掛けるのですが、前を通ると、混んでいたり腹が減っていなかったりでこれまで入れていませんでした。私は基本的にわざわざ並んで待ってまで食べたいとは思わない人間なのです(時間節約にファストフードで済ませようと思った時なんかに、並んでいるのを見るとうんざりします。「そんなもんを並んでまで食うな! ファストフードの意味が無いだろうが!!」と)。
黄色い看板の「博多風龍」。豚骨ラーメン500円、替え玉2玉無料という点が特徴です。結構混んでいる事を見掛ける事が多いこのラーメン屋……理由の一つは、言うまでもなく安さ(値段と替え玉無料)なのですが、500円以内でラーメンを食べられる店ならば幾らでもあります。替え玉無料も他にあります。2玉無料は滅多にないですが、合計3玉食べる人はそう多くはないでしょう。
食券&カウンター式のラーメン専門店の定石通りの構造です。麺の茹で加減を問われるのもよくあります。私は博多麺のラーメンは茹での少ない硬い麺が好きなので、バリカタです。バリカタなので茹で時間は短いのですが……それにしても出て来るのが随分早い。もしかしたら麺や茹で方に何らかの工夫があるのかも知れません。替え玉もバリカタ。矢張り他のラーメン店と比較して出て来るのが早かったです。
スープは豚骨の臭みがちょっとありますが、紅ショウガ及び辛子高菜が入れ放題なので、それは何とでも出来ます。値段の割に美味しかったです。
チェーン店で美味しい店と言えば、私の中では「天下一品」です。こってりがお気に入りです(嗚呼、昼がラーメンで、夕飯も食べた後なのに、天一のこってりが食べたくなって来ました)。しかし、この「風龍」も普段食いの一つに出来る店だと思いました。ま、混んでなければですが。
                                      駅員@安いから? それとも味か? 博多風龍

2011年2月12日(土)
駅日誌(1524) 「音」

昨日、今日と音楽漬けです。演る方ではなく聴く方です。

@ 11日・金曜日「SR-NIGHT」(大塚Deepa 23:30〜翌5:00頃)
SRは、S=椎名、R=林檎の略で、椎名林檎&東京事変ばかりをかけるクラブイベントで、オールナイトで開催です。何度か行った事があるのですが、今回は久々です。行く前に吉野家で腹ごしらえをし、夜通し飲んで歌って踊って、帰りにも腹が減ったのでうどんを食べて帰りました。
私はあまり積極的に人に話しかける方ではないので、他の参加者との会話は程々でしたが、長い時間が割とすぐに過ぎてしまいました。

帰って昼過ぎまで寝て……

A 12日・土曜日「弾き語りライブ」(東高円寺kaztou 18:00〜21:30頃)
Mixiで趣味の大分濃い部分(人間椅子とか江頭2:50とか)に共通点のある人と知り合い、その人が出るそうなので聴きに行きました。アコギ(エレアコの方が多かったですが)一本の路上シンガー的な演奏です。
しかし、なかなか上手い部分、面白い部分もあり、これはこれで捨てた物ではありません。前述のMixiの知人は勿論、他にもまた聴きたい人が居ました。またチェックして行きたいです。

さて、このアコギライブを聴いて、「フォーク的な歌詞が書いてみたいぞ」とインスパイアされてしまったので、帰りの電車と帰ってからPCに向かってちょっと作ってみました。随分しょうもないものですが、こちらに。
                                              駅員@今週末は 23区の 西側に

2011年2月10日(木)
駅日誌(1523) 「離」

近年、テレビを観ていて気になる事があります。「昔より、自局の番組のCMが増えていないか?」という事です。若者のテレビ離れが進んでいる昨今、CMの出稿自体が減って、時間を埋めるのが困難になってきているのかも知れません。それは、テレビCMの影響力が昔よりも小さくなって来ているためでしょう。無論、今でも面白いCM、立派なCMは沢山あるのですが、その事がCM出稿者の商売へ影響する度合いが小さくなってきているのだと思います。
民間放送局の経営は、スポンサー料やCM出稿料で成り立っています。だから、高視聴率を取れる番組を作った人間や、高視聴率を取れるタレントはもてはやされるわけです。その番組のスポンサーや、その番組の間にあるCMは、より多くの人の目に触れる事になるわけですから、商売に直結しています。
自局番組CMが増えている一方で、テレビ番組そのもののCM化も増えたと思います。芸能プロダクションによる泡沫芸人の売り込み番組、外食店のメニューを網羅したり、ランク付けする番組……等々。

昔は「テレビばかり観ていると頭が悪くなる」と言われたものですが、もしかしたら、いつか「若者のテレビ離れが深刻です」なんて事が話題になるかも知れません。
テレビ好きでたまたま頭の良い人間が訳知り顔で、「このグラフを見て下さい。学力の低下が深刻です。このグラフとテレビ離れのグラフの動きがほぼ一致しています」とか何とか。近年、漢字や常識を問う形式の知的クイズ番組が増えている気がしますが、これはもしかしたら、「テレビ離れ=学力低下」なんて理屈をこねるための布石なのかも?
もっと昔には「小説なんか読んでいると頭が悪くなる」という言葉があり、その後「活字離れ」なんて言葉が出て来ています。「○○離れが深刻」の類の論調はどれもこれも相関関係が胡散臭く、結構眉唾です。深刻になるのはその業界の人くらいのもんなのだと思います。
                                        駅員@若者の テレビ離れが 深刻です?

2011年2月8日(火)
駅日誌(1522) 「裏」

ドアラの裏切り!? 某所で、こんな物(写真)を見付けました。中日ドラゴンズのマスコット・ドアラが広島カープのユニフォームと帽子を被っています。
実はこれは、各球団の商品を扱っている会社の物です。無論、こういう状態で商品化されているのではありません。是即ちドアラが人気キャラクターなのだという事なので、目くじらを立てるのはよしておきましょう。
私の贔屓の球団が中日である事はこの日誌でも以前書いていますが、この数年のドアラの人気上昇には驚かされます。一昨年には「ドアラのひみつ」なんて本も出版されています(私も持って居たりします)。
ドアラは名古屋の東山動物園にコアラが来た頃に出来たマスコットで、ナゴヤドームが出来た時に新マスコット・シャオロンが登場し、ドアラはクビになる筈でした。しかし、シャオロンは動けなかったのです。ずんぐりしていてのそのそとしか動けません。ドアラは体が細身なので、アクション要員として何とか残留したのです。しかし、アクション要員の割には、何だかごろごろしたり、だらっと突っ立っている事の方が多いような気も……(いや、ダンスやバック宙なんかもやるんですが)。
                                        駅員@裏切りと 目くじら立てず 愛でるべし

2011年2月7日(月)
駅日誌(1521) 「角」

東〜旭富士 西〜北勝海♪
男女の関係 決まり手の如し 見合って見合って はっけよいのこった♪
押し倒し 肩すかし すそ払い はたき込み 決まり手以外の必殺技だ 勇み足♪
   〜人間椅子「相撲の唄」より〜

実はこの歌、バンド・人間椅子の曲の中でも代表的な不人気曲なのです。私はこれはこれで好きなのですが、何でしょう? HR/HM好きと相撲好きは重ならないという事でしょうか? しかし、デーモン小暮閣下も相撲好きですし……ふーむ。
ここ数年、大相撲の良い話をあまり聞きません。醜聞ばかりです。暴力だの賭博だの八百長だの。そして、三月場所は中止。これは大相撲が岐路を迎えているという事なのかも知れません。エンターテインメントなのか、スポーツなのか……プロレス的な位置か、ボクシング的な位置か。
しかし、ここで捻くれた見方を……あまりに不祥事が続き過ぎていると思うのです。あくまで可能性としての話ですが、これにはもしかしたら何か裏があるのではなかろうか? もっと黒い何者かの圧力が働いているのではないか? それが何なのかは分かりませんが、例えば、「相撲を買い叩きたい」とか。不祥事でボロボロにして、クリーンなイメージで傘下に収める腹黒い買収工作。こういうのは、ハゲタカファンドや悪徳カラ売り屋の世界ではある話です。

しかしまあ折角なので、地獄三丁目駅流・相撲の再建案を挙げてみようかと。
@日本相撲協会の民営化――興行団体と割り切り、民営化する。これは先程の「買い叩き説」からインスパイアされていますが、日本の然るべき企業が買えば、ありかも知れません。
A相撲のシビリアンコントロール――相撲協会にも角界出身者以外は居ますが、それでもどちらかと言えば非主流です。主流を市民に。
B相撲の異種格闘技出張――これは膿を出してからですが、異種格闘技に引退力士ではなく現役力士が挑む、と。相撲の立ち合いの破壊力は、世界の格闘技で随一だと聞きます。他の格闘技とやって勝てれば、人気も復調するのではないかと思います。全盛期の魁皇や寺尾なんか結構強そうです。
Cそして、相撲テーマソングを人間椅子の「相撲の唄」に……
                                            駅員@膿を出し 奮起を期待 大相撲

2011年2月6日(日)
駅日誌(1520) 「朝」

土曜日の夜〜日曜朝五時まで新宿で飲んでいました。最初は鍋を食おうという話だったのですが、結局鍋は食べずでした。鍋は鍋で食べたかったなあ。
最終的には、三階建ての手狭な店の三階でごろごろして飲んでおりました。「ごろごろ」というのは、そこは靴を脱いで上がる板張りで天井も低く、まさに屋根裏部屋。そんな場所でごろごろしながら飲むというのも、これはこれでなかなか良いなあと思いました。今回は珍しく飲んでも眠らず。

それにしても、流石は眠らない街……早朝にも関わらず、人が結構うろうろしていました。週末だから、というのもありますが、平日でもこうだったりするから、一体普段何をしている人々なのでしょう。
その後、漫画喫茶で仮眠を取って、今日は朝から阿佐ヶ谷。嗚呼、駄洒落のような書き方をしてしまった……朝と言っても、阿佐ヶ谷到着は11時頃です。用事は12時〜なので、それまでの時間、阿佐ヶ谷パールセンター商店街をうろうろ。ここには、作家・ねじめ正一が経営する「ねじめ民芸店」があります。大きな看板や屋号を示す物がなかったのですが、位置と店先に出ている売り物から発見。店の中で商品を物色しました。和物雑貨小物が沢山あり、価格も手頃。もっと余裕がある時には何か買ってしまいそうです。
以前、石川浩司(たまのランニング)プロデュースの店「ニヒル牛」に入った時に、西荻窪〜高円寺までぷらぷらと歩いたのですが、あの界隈はなかなか面白い物を売っている店が多くて面白いですね。その「ニヒル牛」という店は、手作りアート品専門のレンタルショーケースなのですが、空きがあればやってみたいですね。ちょっと腹案はあります。これから製作に思考錯誤を要しますが。
                                          駅員@眠らない 街で夜明かし 朝仮眠

2011年2月4日(金)
駅日誌(1519) 「物」

私は、気に入った物ならば、多少ボロくなってもいつまでも使って居たりします。
例えば、愛車……プジョー206。中古で買ってからもう7年、新車登録時からもう10年の車になります。この車はちょっとペダルの配置に癖があって、アクセルとブレーキが寄っています。塗装の艶もなくなってきています(これは、殆ど洗車しないせいもありますが)。しかし、気に入っているので、まだ乗ります。
例えば、ハサミ……私の愛用しているハサミは、人差し指側の指を入れる穴に、人差し指と中指を入れる構造になっている変わった物です。指を入れる穴自体は結構小さめです。実は、保育園時代の備品なのです。グリップ部分の端に小さな穴が開いているのですが、そこはハサミに名札を付ける場所でした。えーと、一体何年使っているんでしょう?
例えば、名刺入れ……どれくらい使っていたか覚えていませんが、アルミ製で蓋のデザインが気に入っていたので、長い事使っていました。大分ボロくなっています。

その名刺入れは余りにボロくなってしまい破損もあるので、買い換えました。財布・カードケース等の売り場をうろうろし、物色。気に入ったデザインの物があったので、店員にそれを買う旨伝えると、ストックから持って来ました。
おっと、何だこのピンクの箱は。何だこの可愛い感じのロゴは。そうか、女性向け商品だったのか……でも、製品そのものはデザインも気に入ったので良しとします。

さて、いかにも物持ちが良いような事を書いていますが、一方で「買ったは良いが実はイマイチだったもの」はすぐ使わなくなったりもします。前述のアルミ名刺入れの前の名刺入れは社会人になってすぐ買った物でしたが、無難も無難、真っ黒でデザインもつまらない物なので、まだ綺麗なのですが、使っていません。
                                        駅員@気に入った 物はやたらと 長く使う

2011年2月3日(木)
駅日誌(1518) 「独」

チュニジアで23年続いた政権が崩壊したジャスミン革命の影響で、エジプトでデモが激しくなっています。エジプトのムバラク大統領は、29年の長期独裁政権です。チュニジアでもエジプトでもデモ参加者が結びついたのは、携帯、インターネット、SNSです。「現代の革命」という感じです。エジプトは、それらの回線を遮断し、抑え込みに動きました。
しかし、このまま政権を持続するのは難しく、ムバラクは任期満了までで降りると言っているのですが、デモ側は即時辞職を要求中です。そんな政情不安の煽りで、原油価格も上昇中です。「独裁政権とデモ、そして民主化」……ジャーナリストが好みそうなネタです。
この29年間の独裁政権、実は長ーい「非常事態」なのです。サダト前大統領が、イスラム過激派に殺されて非常事態宣言が発令され、当時副大統領だったムバラクが大統領になりました。非常事態が29年間。それは非常事態ではなく常態ではないか……

さて、私は常々、世間というかマスコミ関係者は「独裁=悪」というスタンスで物を言っている事にちょっと疑問を持って居ます。「独裁」はあくまで統治の一形態であって、問題にするべきはその中身ではないかと思います。国民の暮らしが良くなれば、独裁でも一向に構わないのだと思います。現に、人権問題や失業率の問題がある一方で、ムバラク政権下のエジプトは経済の自由化を進め、国富は豊かになっています。
「独裁は時代錯誤」のように言われる事もありますが、民主主義も古いもんです。古代ギリシャの時代から試されていますが、何度も崩壊しています。古代ローマ人はギリシャの民主制を指す「デモクラティア」(デモクラシー)という言葉を「衆愚政治」という蔑称としています。
烏合の衆の政権与党が下さぬ事でうにうにしている様を見ると「衆愚」という言葉がピッタリです。独裁政権だったら、もっとスパッと物事を決められ、進められます。政治資金問題での国会招致に応じない議員が居たら、即刻更迭・粛清してしまえます。
ただ、問題なのは、「独裁」をちゃんと出来るだけの能力を、人間は持って居ない、或いは持っている人間は滅多に居ないという事です。知性、カリスマ性、倫理観の三拍子が高次元で揃っていないと失敗します。逆に言えば、それが揃っている人間が独裁すれば、最高の統治形態だと言えると思います。机上の空論なのですが。
                                        駅員@独裁者 イコール悪か さにあらず?

2011年2月2日(水)
駅日誌(1517) 「犬」

最近は、犬を連れて歩いても良いショッピングモールや、犬を連れて入れるカフェなんてのがあります。今日入ったカフェもそうでした。
そこは煙草にも寛容で、喫煙席が豊富にありました。犬を膝の上に抱いている人も居ました。
犬を抱いている人の隣の席に座ったのですが、その人は向こうを向いていて、犬の顔はこっちに向いていました。その犬とたまに目が合います。犬の視界で指をちょろちょろ動かすと反応します。
煙草のパッケージを開封し、銀紙を外してその銀紙をアルミ側を外にして細く折って、犬の顔の前にちょろちょろっと出してみました。犬は光を反射しているそれに惹かれるのか、指よりも良い反応を示しました。その時飼い主がこっちを向きました。私はスッと銀紙を引っ込めて丸めて灰皿へ……ばつが悪かったなあ〜。これが子供ならば微笑ましいのですが、こっちはいい大人です。
それにしても、最近は小型犬が増えました。流行り廃りもあるのでしょうが、きっとペットOKの不動産物件が増えた影響が大きいのだと思います。その一方で、国内全体飼育頭数としては減少しているそうです。と、なると、ペットフード会社が大変です。頭数減少の上、一頭当たりの胃袋の容量減少もあるのです。
しかし、ふと思ったのですが、この状況下のペットフード業界の戦略を見る事は、食品・飲食業界にとって非常に参考になるのかも知れません。日本は少子高齢化が進行中です。人口減少&一人当たりの胃袋の容量減少ですから。
                                     駅員@ちょっかいを うちのワンコに 出さないで

2011年2月1日(火)
駅日誌(1517) 「苗」

「マジョルカ、家長を出場選手登録」というニュースのタイトルを見て、一瞬「一家の長」の「家長」に見えました。「いえなが」選手がスペインリーグのチーム、マヨルカに残留出来たというニュースなのでした。
世の中は、「いかにも苗字」っていう苗字ばかりではありません。字面が読みが他の言葉と同じものや、紛らわしいものも多いのです。


例えば、高校生の頃、クラスに「奥(おく)」という苗字の女の子が居ました。まだ高校生なのですが、もう「奥さん」なのです。
例えば、下の名前のような苗字。由利、恵、吉行、由美、由紀、浅見、泉……等々、必ずしも性別と一致しているとは限りませんが、下の名前で呼び捨てしているのかと思います。
下の名前みたいではなくても、珍しい苗字は一瞬、名字だと気付かない事があります。
また、珍しい苗字で、且つ著名人や漫画の登場人物なんかと同じだったとしたら、イメージが勝手に固定されてしまいます。以前、仕事で「印南(いんなみ)」という苗字の方と名刺を交換したのですが、仕事の場であるにも関わらず、私の頭の中には、麻雀漫画「哲也」に出て来る「ガン牌の印南」(結核を患っているポン中)が浮かんでしまいました……
私も実は比較的少ない苗字です。なので、昔からずっと、あだ名が付けばまず苗字のバリエーションなのでした。
先月、知人と3人で飲食していた折、すぐ近くの席で送別会と思しき飲み会が行われていました。時折、そちらの方から、私の名前を呼ばれているように聞こえて、おかしいなと思っていたら、どうやら、その送られる人が私と同じ苗字のようなのです。よくある苗字の人ならば、ザラに経験していそうですが、私の場合はこんな事は初めてでした。その人が「○○ー!!!」と大きな声で呼び捨てされる度に、いきなり知らない奴に呼び捨てにされているようで、何だかちょっとムカつく!
                                        駅員@もしかして 苗字で人格 変わるかも
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