2011年4月度目次 (御意見御感想は掲示板にどうぞ)→

 #1565 「雑貨」 柄にも無く可愛い雑貨屋に。
 #1566 「音楽」 音楽業界の産業構造。
 #1567 「義捐金」 タレントによるチャリティ・義捐金・救援物資。
 #1568 「誤算」 星占い12位……誤算四連発。
 #1569 「春」 私的な花見まで自粛する事はない。
 #1570 「国旗」 半旗・日章旗・旭日旗。
 #1571 「国旗」 ユニオン・ジャック。今日も国旗ネタです。
 #1572 「因果」 因果応報の在りや無しや。
 #1573 「虚言」 名刺交換の練習とほざくヘンテコ営業活動。
 #1574 「選挙」 統一地方選挙前半戦:東京都知事選。
 #1575 「地震」 非常時には人の本性が垣間見える。
 #1576 「堕落論」 坂口安吾史観。
 #1577 「上司」 人間性に関係なくムカつくものである。
 #1578 「探偵X」 携帯小説とテレビドラマのメディアミックス。
 #1579 「献血」 震災後、ようやく出来た献血。
 #1580 「煙草」 煙草品不足による、銘柄渡り歩き。
 #1581 「真実」 それは、本物か偽物か。
 #1582 「怒濤」 関東ローカル、怒濤の合格・みすず学苑。
 #1583 「机」 その人の机を見れば、その人となりが大体分かる.
 #1584 「音楽の力」 Team Amuse“Let's try again”。
 #1585 「妊娠」 マタニティ・マークに一言物申す。
 #1586 「鉄人」 三浦知良44歳、現役。
 #1587 「やせ我慢」 江戸っ子の、否、男の、否、日本人の美学。
 #1588 「GW計画」 今年の私のGWは有休2日使って10連休!
 #1589 「衣服」 人間の衣服の嗜好。
 #1590 「試練」 神は人を試すか、試さないか。
 #1591 「吉野ヶ里」 九州の友人宅へ一泊二日。
  AKA-ONI & AO-ONI

 
2011年4月30日(土)
駅日誌(1591) 「吉野ヶ里」

ゴールデンウィークスタート。私は先日の日記でも書いた通り、有休を含めて10連休です。その最初の2日、29、30で九州に出掛けました。

♂赤鬼「駅員@地獄三丁目駅は、年に一度は大学時代の友人と三人組で会っているんだな。矢張り、ゴールデンウィークが多く、今回もそうみたいだ。しかし、もう卒業して何年だ?」
♀青鬼「それは歳がばれるから秘密。それ以前に、その友人の内の一人が医者なのよねえ。という事は、仕事中は白衣よね!」
♂「その友人が居るのが福岡で、休みが不定期でこの2日間も仕事だったのだが、仕事場に押し掛けるわけではないからな」
♀「残念。で、もう一人の友人と福岡に集合。でも、福岡の彼は仕事中なんでしょ?」
♂「だから、二人で吉野ヶ里歴史公園に行ったそうだ」
♀「佐賀県の吉野ヶ里遺跡ね」
♂「なかなか面白い場所で、竪穴式住居や高床式倉庫、方形墳なんかが再現されている。巫女の居城は、日本100名城にも入っているぞ」
♀「え? 100名城って、姫路城とか名古屋城とか戦国時代〜江戸時代の城なんじゃないの?」
♂「確かに異質だが、木造とは言え周囲に濠も巡らしてあるし、その後の城の原形とも言える。それに、変わった物では他にも根室のチャシや函館五稜郭、皇居(江戸城址)等も入っているからな」
♀「吉野ヶ里の墳丘墓は、発掘された上に方形墳を再現し、内部が博物館化されているんだってね?」
♂「ああ、発掘された墓を保護するために乾燥防止のために高湿に保つ空間が必要だったわけだ。なので、墓を覆って部屋にし、その上に土を盛って墳丘墓を再現している」
♀「昔は、甕棺という、焼き物の甕を二つ合わせて棺桶にしてたんだってね。これが、まるでカプセルというか、宇宙船を彷彿とさせるのよねえ」
♂「面白い考え方だ。『死は宇宙への旅立ち』という概念があっても不思議ではない。天文学は思ったより発達していて、村や墓の配置が綺麗に方角に合わせて配置されているのだよ」
♀「もしかしたら、棺の形は、異星人がやって来た乗り物を参考にしていたりしてね」
♂「あるいは、宇宙船から脱出したカプセルが地球に落下して、中に死んだ異星人が入っていた、とか。それを見て、弥生人はそれを死者を入れる物だと思った、とか」
♀「それにしても、死者を弔うという文化って不思議じゃない?」
♂「どういう事だ?」
♀「だって、世界中にそれぞれ交流も無くバラバラに発達した文明があるのに、どの文明でも、死者を弔っているのよね。数ある文明の中には、死者=ゴミと判断する文明もあっても不思議ではないのに、聞かないよね」
♂「ああ、なるほど、確かにな……それはきっと、普遍的無意識というやつだ。つまり、人間という生物が、学習等を踏まえずに共通して生得的に持っている意識なわけだ。それは、神話が似ていたりとか、そういう面でも見られる事だな」
♀「確かに、猿だった時代から、死は身の周りにあったわけだもんね」
♂「で、吉野ヶ里の後、福岡の友人と飲んで、友人宅に宿泊して帰京。で、明日からはインドに行くそうだ。ハードスケジュールだなあ」
♀「何となく、インドも死生観がありそうな旅だねえ……駅員@地獄三丁目駅、豁然大悟しちゃったりして!」
♂「ビルマの竪琴状態だな! 肩に鳥乗っけちゃったりして!」

2011年4月27日(水)
駅日誌(1590) 「試練」

「神は人間を試す」という説と、「試さない」という説があります。私は、もし仮に神という存在が居たとしても、人間をマスで、即ち数でしか捉えていないというのが持論なのですが、たまに試されているのではないかと思う事もあります。

♂赤鬼「駅日誌が会話形式になってからの、この冒頭の駅員@地獄三丁目駅の書き出しは、何だかドリフのコントの頭でいかりやが言うコメントに似ているな」
♀青鬼「言われてみれば確かに」
♂「それはそうと、聞いてくれ。何だか最近、神に試されている気がするのだ」
♀「どういう事? ああ、先日のマタニティマークの件とか?」
♂「また似たような事があったのだ。比較的混んでいる電車で座っていたのだが、目の前にちょっと腹が丸く出ている妙齢の女が立ったのだ」
♀「それで譲ったの?」
♂「否。妊婦なのか、酒飲みで腹が出ているのか、判然としないのだ。最近の服は、腹が出ているのをカモフラージュしがちな服が多いからな」
♀「あ〜、難しいね。下手に譲って、怒られたら堪らないもんね」
♂「しばらくしたら、横に座っっていた男が立って『どうぞ』とやったのだ」
♀「ああ、あんたが立たないから見るに見兼ねたわけね」
♂「ところが、その男の目の前に立っている別の男が座ってしまったのだ」
♀「マジで!?」
♂「その時の、立った男と妊婦と思しき女の微妙な顔と言ったら……これは俺が立たざるを得ぬだろう?」
♀「なるほど、それが神が試しているのではないか、と」

♂「それだけではないのだ。カフェでコーヒーを飲んだのだが、俺から見えるが遠い席で、椅子の背もたれに掛けてあった上着が落ちたのだ。座っている者は気付いていない」

♀「それで?」
♂「近くに居る客の中には見えている者も居る筈なのに、誰一人それを教えない。拾ってやる事はないが、せめて教えてやれ、と」
♀「だよねえ。人間ってのは、あたしたち鬼よりも冷たいよね」
♂「やがて、店員が空きテーブルを拭きに来た。その上着が落ちている間近にも来たのに、店員までが無視なのだ」
♀「客商売ってものが分かってないね」
♂「しょうがないから、店を出るために立った時に俺が教えてやった」
♀「なるほどねえ。終末は近いのかも知れないね。ノアの方舟に乗れる者を選別しているのかもね」
♂「という事は、俺は乗れるな!」
♀「驕る者久しからず……」

2011年4月26日(火)
駅日誌(1589) 「衣服」

あらゆる動物に同種間での個体差があります。人間の場合は人種による違い以外は、比較的差異が乏しい方だと思います。それはきっと、衣類の発明による所も大きいと思います。逆に言えば、個体差を出すために衣服が存在するのだとも言えます。

♀青鬼「衣服は、人間性出るよね」
♂赤鬼「そうだな。我々は虎柄しか着た事がないが……」
♀「あ〜あ、地獄界の男はダサいのばっかり。人間界はそそるわよ」
♂「その言葉は、そっくりそのまま返そう」
♀「あたしは、パンクスが好き。仕事で人間界に潜入する時は、あたしはガールズパンクよ」
♂「俺は一度、金色の兜を被って黒くてでかい馬に跨って人間界に行って失敗した。漫画のキャラクターだと思われたらしく、写真を撮られまくって、閻魔王にこってり絞られたぞ……」
♀「あんたさあ、ちゃんと研究してから行きなさいよね」
♂「人間界の女のスーツ姿が良いな。黒でタイトスカートで、開襟シャツ、これだ。パンツスーツは、余程細身の女でないと駄目だ。スカートなら、多少ふくよかでも良いな」
♀「キモっ!」
♂「スーツと言えば、女物のパンツスーツは尻の所がピタッとしているが、あれはしゃがんだ時に縫い目から破れたりしないのか?」
♀「最低……そんなわけないでしょ!」
♂「あと、ヒールを履いた状態でズボンの丈を合わせているが、靴とスーツを必ずセットで買っているのか?」
♀「そうだよ。パターン化するよ。ヒールの高さによって、このスーツにはこの靴とかって」
♂「靴を脱ぐ所だと転ぶんじゃないか? 歌舞伎のコントみたいに……」
♀「あたしはそんな間抜けじゃないけど、そういう子も居るかもね。あたしは、男のスーツはあんまり。それよりも白衣が良いな」
♂「ちょっと待て。それは、俺がタイトスカートのスーツが良いと言うのと、一体何が違うと言うのだ?」

2011年4月25日(月)
駅日誌(1588) 「GW計画」

私のGW計画が確定しました。5月2日と6日を有給休暇にし、驚異の10連休です。会社に戻ったら、席が無くなっているなんてこたあ、ねえだろうなあ? ドキドキ……いや、ちゃんと上長の了解は取っていますがね。

♂赤鬼「10連休……その内2日を有給休暇とは、ビジネスマンとしての自覚はあるのか!?」
♀青鬼「良いじゃないの。何のために働いているの? 煎じ詰めればお金を貰うためでしょ? そのお金を有意義な事に使うのならば、何も間違っていないじゃないの」
♂「うーむ、何だ、その教科書的な答えは……」
♀「これが正論よ……正論、セイロンと言えば、駅員@地獄三丁目駅は、GWにインドに行くらしいわよ。セイロン島の隣の」
♂「何だ? 奴は解脱でもしたいのか? それにしても、原発事故の後だが、外国が日本人を受け入れてくれるのか?」
♀「インドって、核兵器持っているし、核実験もしてるよ。日本より放射線量多いって。インド観光旅行で3泊5日」
♂「10連休の内の5日をそれに使うわけか。後は?」
♀「福岡の友人の所への1泊2日もあるよ。」
♂「おいおい、飛行機乗りまくりだな! 太陽からも放射線が出ている。太陽に何度も近付いたら、結構放射線を被ってしまうぞ」
♀「原発事故後に騒いでいる放射線量って、所詮そんなもんよね。そこまで放射線が怖いなら、極論、鉛で固められた窓もない所にでも閉じ篭らないとね」
♂「5+2=7で、あと3日だ」
♀「あとは休養と、ケータイ国盗り合戦でもやるそうよ。丁度、東急沿線で国盗りイベントがあるそうで」
♂「いい年をして遊んでばかりだな。駄目人間にならぬ事を……」
♀「ただただ暗い顔をしているだけでなく、実は遊ぶ事も社会貢献だよ」

2011年4月24日(日)
駅日誌(1587) 「やせ我慢」

赤鬼と青鬼の会話形式が軌道に乗って来たので、彼らの顔を描いてみました。赤も青も、モデルは有名漫画の登場人物を使いました。パソコンで絵を描くのは難しいですね。線がよぼよぼになります。
さて、日本人それも特に江戸っ子の美学「やせ我慢」。世の中には、やせ我慢を嗤う人も居ますが、やせ我慢は粋なのです。


♂赤鬼「野暮〜で、イ〜ナたい人生を♪ 照れ〜る、事なく語ろう♪ 悪〜さ、し〜ながら男なら♪ 粋〜で優しい馬鹿で居ろ〜Oh-Oh-Oh♪ だな」
♀青鬼「何それ?」
♂「知らないのか? 桑田佳祐『祭りのあと』の一節。この曲は男ならば是非聴いて欲しい名曲だ」
♀「あの、あたしは女ですけど」
♂「女だったのか!?…………うわ! 痛い!」
♀「あんた、ガタイ良いのに痛がり過ぎ。粋だと言うなら、やせ我慢しなさいよ」
♂「そ、そうだな……桑田佳祐は神奈川出身だが、江戸っ子的やせ我慢をよく歌うんだよ」
♀「確かに、江戸っ子ってやせ我慢をするよね。皮膚がどうかしてるんじゃないかっていうような熱い風呂に入って、『良い湯だな』とか」
♂「俺も熱い風呂は好きだ。嘗て、大風呂の付いている会社の寮に居たのだが、そこの風呂が激熱だったんだよ。他の寮生は熱くて入れないと言っていたが、熱いには熱いが、あれはあれで俺は気持ち良かった」
♀「ちょっとちょっと、男の美学みたいに言っているけど、女でもやせ我慢の美学はあるよ。それも、かなり強い物がね」
♂「ほう?」
♀「先日、元キャンディーズの田中好子が亡くなったけど、発病から死ぬまでの19年間、乳癌を公表せず女優業を続けてきたんだってさ。田中好子の出身地は足立区。ちゃきちゃきの江戸っ子よ。熱い風呂なんかとはケタが違うでしょ?」
♂「うむ、恰好良いなあ。プロ根性とやせ我慢と2つの美学がある。美学は男だけの物ではないな」
♀「江戸っ子に限らず、日本人の持つ美学だね。被災地は勿論、今年の夏は絶対に電力が不足する関東でも、あたしはこの美学に期待している」
♂「但し、『無茶』は駄目だ。『やせ我慢』とは違う」
♀「その二つは、似て非なる物だよね」

2011年4月23日(土)
駅日誌(1586) 「鉄人」

鉄人……色々居ますなあ、鉄人28号、ローマ帝国のマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝(あ、こいつは「哲人」だ)、元広島の衣笠、阪神の金本……

♂赤鬼「三浦知良も鉄人だよなあ。44歳にしてまだ現役のプロサッカー選手だ」
♀青鬼「Jリーグが今日から再開したね。その試合のチケット(J2)を貰ったから観に行って来たわ。そのキングカズの所属する横浜FCの試合よ」
♂「ほう……カズは出たのか?」
♀「後半の後半に出たよ。40代のおっさんで金も名誉も既に手にしているのに、豪雨の中を走り回っていたわ。そりゃ、昔と比べると体力が落ちている感じはしたけど、個人技とボールへの執念はいまだ健在。特に執念の方は、横浜FCの選手の他の選手と比べてずば抜けている感じがしたわ」
♂「生涯現役主義……出来る所までやって欲しいな。それにしても、豪雨だったんだ」
♀「野球だったら中止か、少なくとも中断しているくらいの雨だったよ。合羽を着たけど、靴は中までびしょ濡れ」
♂「君のような者でも多少は美しくなったんじゃないか? 水も滴る良い女、ってな」
♀「頭から水かぶってみる? 水も滴る良い男になれるかもよ?」
♂「えーと、試合の結果はどうだったんだ?」
♀「横浜FC:1−サガン鳥栖:3。サガン鳥栖が、前半早い段階で2点先取しちゃったから大変。横浜FCのホームだったから、横浜FCファンが野次るわ野次るわ」
♂「どちらのチームのファンでもない人間の目から見たら狂気の沙汰だよなあ。しかし、俺も自分がそっち側に居る時には気が付かないだけなのかも知れないな」
♀「品性下劣の言葉を吐く女サポーターがキーキー言っているのが耳障りでね」
♂「それ、君じゃないのかい?」
♀「殺されたいの?」
♂「その言葉遣いが品性下劣だと言うのに」

2011年4月22日(金)
駅日誌(1585) 「妊娠」

「駅員@地獄三丁目駅よ、誰かとヤッて出来ちゃったのか!?」などと誤解しないように! 今日のテーマは「マタニティ・マーク」です。

♂赤鬼「何だい? マタニティ・マークって?」
♀青鬼「え!? 知らないの? 『おなかに赤ちゃんがいます』っていうピンク色の札だよ」
♂「あ〜、それなら知っている。電車の優先席の窓に付いているな」
♀「駅員@地獄三丁目駅は知っているようね。今日、電車に乗って車輌の隅の席(壁側に箱状の物があって、肘が置ける)に座っていると、目の前にマタニティ・マークを付けている人が居たから席を譲ったんだってさ」
♂「ほう、意外な事をするなあ。しかし、それは駅員@地獄三丁目駅の自慢話か? つまんねえ」
♀「いや、その続きがあって、次の駅で、彼の背後にある、向かい側の席が空いたんだって。そしたら、席を譲った人がそれを教えてくれたわけ。で、座ったら、その駅で人が乗車して来て、彼が座っている目の前にも人が立ったの」
♂「え? まさかの?」
♀「まさかの連続マタニティ・マーク! その人の鞄にもマタニティ・マークがあったのよ」
♂「きゃあああ……何だよそのコントは。面白半分で恐山なんかに行くから(註:数年前の話です)、水子の霊に呪われているんじゃないか?」
♀「でも、こうして日記に書けるから、『ちょっとおいしい』とも思ってそうだね」
♂「でも、もし、その直後に更にもう一度同じ事が起こったら、イラチな奴だから、悪態をついちゃうだろうなあ。そして、経緯を知らない周囲の人々に鬼畜を見るような目で見られる、と。ははははは、きっとその鬼畜が、奴の正体だよ!」
♀「流石に、彼も大人だから、自分の事は分かっているみたいで、そこからは立ってたよ」
♂「しかし、駅員@地獄三丁目駅なんかが知っているくらいだから、結構普及しているんだなあ」
♀「その一方で、このマークを快く思っていない人も居るみたいね。例えば、子供が欲しいのに妊娠出来ない人は、それを提げている人を見ると良い気分がしないかもね」
♂「ああ、そうか。自分の持たないもの、持てないものを掲げている人を見ると、自慢しているようにも見えてしまうかも知れないな」
♀「で、ちょっとマークについて調べようとして、意外な事を知っちゃった……」
♂「意外な事?」
♀「あれは政府や自治体の公共の物というわけではなくて、鞄。田商店という会社の商品なのよ」
♂「え!? あのマークを付けている人は、あれを買っているのか?」
♀「いや、その商店から公共施設や鉄道会社が買って、妊婦に配布しているんだってさ」
♂「おい、待てよ? 商品という事は、妊婦じゃなくても金を払えば買えるという事か?」
♀「お、鋭い」
♂「それは問題だな。母子手帳等の証明を出さないと入手出来ないという形にしないと、悪用する奴が出て来るぞ……」
♀「女なら、やろうと思えば出来てしまうね。でも、そのインチキをして得るプラスと、妊娠してないのに『妊娠してます』と掲げる事のマイナスとを考えると、どうなんだろ?」
♂「いや、問題はそこじゃないぞ。『インチキも出来る』という事が周知の事実になると、そのマークが有効に機能しなくなるじゃないか」

2011年4月21日(木)
駅日誌(1584) 「音楽の力」

アーティストマネジメント会社のAmuseに所属しているアーティストによる、チャリティ楽曲「Let's try again」が発表されました。

♂赤鬼「書き下ろし部分『Let's try againのテーマ』と、そうそうたるメンバーによるヒット曲の新アレンジMIXによるメドレーだな」
♀青鬼「この豪華なムービーが525円は安いね。しかも、その売上はチャリティに回るらしいね。無論、企業としてはプロモーションを兼ねてはいるけど、元気の出る曲を集めていて、これはこれで良い」
♂「豪華な面子……サザンオールスターズ、福山雅治、爆風スランプ、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume等のミュージシャンや三宅祐司&小倉久博等のタレント、37組54名による一本の動画」
♀「ヒット曲群……勝手にシンドバッド、Love Affair、私はピアノ、マンピーのGスポット、希望の轍(以上サザン)、サウダージ、アゲハ蝶(以上ポルノ)、島人ぬ宝、涙そうそう(以上BEGIN)、桜坂、IT'S ONLY LOVE(以上福山)、ポリリズム(Perfume)、大きな玉ねぎの下で、RUNNER(爆風スランプ)」
♂「好きなアーティストや好きな曲がある人はDLして損はないと思うな」
♀「桑田佳祐、福山等の絡み、Perfumeと原由子が並んで振りを合わせて歌っている図、等ドリームチームとしての見所もあちこちにあるね」
♂「因みに、CDとDVDのセットが5月25日に発売だそうだ」
♀「チャリティの意思の有無に関わらず、単純に元気が出る動画・音楽だよね。言わば、和製We are the World」
♂「『音楽の力』なんて言葉は非常に陳腐なんだが、その力は矢張り存在すると思わされるよ。これは、先月発売の桑田佳祐のアルバム『MUSIC MAN』で言わんとした事に通じるな」

2011年4月20日(水)
駅日誌(1583) 「机」

会社員で自分のデスクがある人全てに言える事があります。その机を見れば大体の人となりが分かってしまうという……

♀青鬼「綺麗に整理整頓されている人、散らかっている人、書類が山積みになっている人、何だか表面が汚くなっている人、机の下に色んな物がごっそり詰まっている人……色々居るねえ」
♂赤鬼「そうだなあ、そして、そこには人間性が現れているな」
♀「因みに、駅員@地獄三丁目駅の机は?」
♂「散らかっている。そして、机の下にも物が一杯ある」
♀「矢張り、ガサツな奴なんだね」
♂「いや、そうとも言い切れない。と言うのも、一杯物があるのに、それこそドラえもんが四次元ポケットをまさぐるのよりも遥かに早く目当ての物をパッと出すんだよ」
♀「へえ〜……一見散らかっているように見えても、何処に何があるかは頭に入っているという事?」
♂「そういう事だな。人となりを見ようと思ったら、パッと見以外にそういう所も見ないとな」
♀「散らかっていて、目当ての物がすぐに出て来ない人は?」
♂「文字通りのガサツという事だろうな。きっと色々な事がいい加減な気がするよ」
♀「じゃあさ、机の周りに物があまり無くて綺麗な人は?」
♂「一見清潔だが、脳味噌の中までそういう状態である=詰まっていない可能性もあるかもな」
♀「とは言っても、物が一杯あるけど綺麗に整理整頓されている人が一番である事に越した事は無いよね」
♂「そりゃそうだなあ」

2011年4月19日(火)
駅日誌(1582) 「怒濤」

電車に乗った時に目に付く、昔から気になる広告があります。その広告は、ドアガラスに小さく貼られています。

♂赤鬼「怒濤の合格、みすず学苑!! 俺なら入ってみたいが、もし子供が居たら入れたくないなあ」
♀青鬼「シュール過ぎて不気味だよね」
♂「英語が売りの様子なのに、『怒濤』という言葉のチョイスと、和風フォントのチョイスはどうなんだ?」
♀「しかも、やたらと神々しい面々が出ているけど、誰一人英語圏のキャラクターが居ないのはどういう事!?」
♂「それでも、ヤマトタケル(日本武尊)、毘沙門天、戎(エビス)、大仏、観音、八幡(ハチマン)はまだ良いよ。これらは神々だから、縁起担ぎなのだろう。その一方で、ドラキュラ伯爵、オオカミ男、ミイラ男、魔女という禍々しい連中まで居るのはどうした事か?」
♀「更にシュールなのが、縄文太郎。『縄文人』ではなく太郎……何者!?」
♂「しかも、プリンが降って来ているのはどういう意味だ!?」
♀「CMがまた凄い……『英語はやっぱりエービースーから勉強だ!』、『数学はビシャ満点になるまでチャレンジ!』、『仏ブツ言わずに勉強だ』『ねじり八幡でがんばれよ!』、『これで絶対う観音!』……なるほど、今年のテーマが神々なわけだね。昨年はプリンセスだったよ。シンデレラとか、白雪姫とか、かぐや姫とか」
♂「どいつもこいつも何故プリンを食っている!? 駄洒落もあまりに高度過ぎて、どれくらいの人間がついて行けているのか……」
♀「これって、高度って言うのかなあ?」
♂「この広告で客が来ると思っているのだろうか? まあ、広告戦略は滅茶苦茶だが、これだけ広告を出せるという事は、それだけ稼いでいるという事だよなあ。広告はこんなのでも、内容は良いのかも知れない」
♀「或いは、そう思わせるのが狙いか」

2011年4月19日(火)
駅日誌(1581) 「真実」

真実は時に表に出され、時に隠されます。そこには、色々な人々の欲望・保身・邪念・虚栄が渦巻いています。

♀青鬼「あのさあ、さっき電車に乗っていたら、目の前に明らかに真実を隠している人が居たのよ」
♂赤鬼「明らかにj隠すとはこれ如何に?」
♀「もみあげと頭の色がクッキリ違うのよね。で、もみあげかなり上の方から白と黒が混在しているのに、上の方は真っ黒なの」
♂「ハットトリック! 3点獲ったのではなく、ハットのトリック!」
♀「でね、電車の中って、雨が降ったりすると蒸し暑いじゃない。で、その人も頭が蒸れるのか、頭を掻いていたわけ。もうね、落っことすんじゃないかと冷や冷やしたわ」
♂「落っことしたら、平静のまま居られるだろうか」
♀「私はね、別に髪が薄いからどうとかいうのは無いのよ。そりゃあ、世の中にはハゲ=NGなんて薄っぺらい価値観の女も居るだろうけどさ。隠して居たら、男らしくないじゃない」
♂「うーむ……明らかにしちゃおう。実は、駅員@地獄三丁目駅も髪は薄い。隠すのは嫌いだから坊主頭だけどな」
♀「あんた、そんな余計な事を言うと、駅員@地獄三丁目駅に抹殺されるよ!?」
♂「こうやって言論を発する以上、隠し事は良くない。隠し事をすると、言っている事が途端に嘘臭くなる」
♀「一方で、テレビに出ている人にも大嘘吐きが一杯居るよね……偽りの頭、その中身も偽りかと思っちゃうね」
♂「しかし、女性がブラの中に詰め物をしているのは、カツラと同じだろう。君、その胸は本物か!?」
♀「あら、触ってみる?」
♂「えーと、えーと……そんな事を言う以上は本物なんだろう、な?」
♀「赤鬼が赤くなっても分かんないよ」

2011年4月17日(日)
駅日誌(1580) 「煙草」

原料不足なのか、生産力不足なのか、それとも流通力不足なのか……市場から煙草が激減しております。私も未曾有の銘柄つまみ食いです。

♀青鬼「あたしが吸っている銘柄も売ってないよ」
♂赤鬼「しかし、必需品が不足している地域もあるわけだから、嗜好品くらいは我慢しとけよ」
♀「そりゃあ、まあね。それでも、いわゆる洋モクはまだ売っているね」
♂「フィリップ・モリスとかブリティッシュ・アメリカンは海外で製造しているからなあ……」
♀「駅員@地獄三丁目駅は、この所ポンポンと色々な銘柄を吸っているみたいね」
♂「その変遷がこれだ(括弧内はタール数)……@元々吸っていた銘柄『ホープ(14)』 → A昨年10月の値上げに伴い『わかば(19)』 → B今般の煙草不足で『わかば(19)』無くなり、『ハイライト(17)』 → C続いて『ハイライト(17)』無くなり『JPS(11)』 → D安銘柄が売られているのを見付けて『エコー(14)』 → E味が合わず変更『ラーク(12)』」
♀「本当は安い煙草を吸いたいみたいだね。安くない煙草にする必要性が出て来ても440ではなく410円の煙草ばかりだね。嗜好品なんだから高くても好きなのを吸えば良いのに」
♂「駅員@地獄三丁目駅は、そう言っていられるような金持ちではないのだろう」

2011年4月16日(土)
駅日誌(1579) 「献血」

地震の後、献血をしたくてうずうずしていたのですが、ようやく休止期間(一度献血をすると、しばらくは出来ないのです)を終え、献血に行って来ました。

♀青鬼「駅員@地獄三丁目駅は、血が有り余っているからねえ。たまに血を抜くぐらいが丁度良いよ」
♂赤鬼「君もな!」
♀「はい? 痛い目に遭いたいの?」
♂「おっと、それが血の気が多いと言っているのに……」
♀「何と! 駅員@地獄三丁目駅の献血、今回で10回に達しました!」
♂「パチパチパチパチ」
♀「10回目だと、記念品が貰えるのよ。大した物じゃないだろうと思いきや、御洒落なガラスの御猪口ゲット!」
♂「ほう、結構良い物じゃないか。これで冷やを飲むと美味そうだな」
♀「あと、石川遼君のクリアファイル!」
♂「洟紙王子?」
♀「はにかみ王子!」
♂「それにしても、案外ヤンキーみたいな髪の色の姐ちゃんが、献血をしてたりするんだなあ。人は見掛けによらないと思ったよ」
♀「その一方で、女の子って、献血したくても血が少なくて無理な子も多いからねえ」
♂「え? 毎月血を出しているのに!?」
♀「馬鹿じゃないの!?」

2011年4月14日(木)
駅日誌(1578) 「探偵X」

NHKがテレビドラマを軸としたメディアミックス企画を展開しています。タイトルは「探偵X」。

♂赤鬼「おいおいおいおい、駅員@地獄三丁目駅は、NHKの回し者か!? 先日の選挙特番で、都知事選の結果が4位までしか映っていなくて(5位のドクター中松以下が切られていて)立腹してたが、ありゃ嘘か!? ああん!!?」
♀青鬼「チンピラ……ら行が巻いてるよ。それはそれ、これはこれ。で、どういう物なの?」
♂「今回で3シーズン目を迎える企画だそうで、たまたま新幹線に乗った時に駅で買った文庫本が、その過去の作品のノベライズだったわけだ。企画としては、メルマガにより配信される携帯小説とテレビドラマを組み合わせたメディアミックスのミステリー。ドラマの放送1週間前から、短く区切られた事件編の携帯小説が毎日配信され、読者はそれを読んで推理する。で、事件編が出揃った後、ドラマでは事件編+解決編が放送されるという構成だな。で、今日その一発目が配信された」
♀「ふーん、面白そうじゃないの。これでもあたしは、昔はマガジンの金田一少年やサンデーのコナン君と勝負したものよ」
♂「勝負〜? まさか貴様、怪人二十面相か!?」
♀「漫画で『犯人はあいつだ!』とか『謎は全て解けた!』とか言った後、続きが出るまでに犯人を推理するという、ね」
♂「いや、『ようやく気付いたか、明智君!』とか返して欲しかったんだが」
♀「そんなのに乗るわけないでしょ!」
♂「しかし、勝負とは言うが、金田一やコナンに勝つ事は出来んよなあ。良くて引分じゃないか。あいつらは出来レースなわけだし……」
♀「出来レースとか言わないの。まあ、厳密には、作者が出題者で解ければ勝ち、という形だね」
♂「何はともあれ、この後22:00〜その前シリーズのドラマが再放送されるらしい。それを観て良否を判断するか」
♀「ミステリー好きの人は、『探偵Xからの挑戦状』で検索してみると出ると思うよ」

2011年4月13日(水)
駅日誌(1577) 「上司」

上司というポジションの人はムカつくものです。人間性に関係なくです。如何に人間的には良い人間でも、上司という立場がムカつかせるのでしょう。

♂赤鬼「ああ〜、そうだよなあ。直接上司になった人で、一度もムカつかなかった人は一人として居ないな」
♀青鬼「何かと面倒を押し付けたり、否定的なコメントをして来るからねえ」
♂「部下に嫌われる事も上司の仕事の内なんだろうけどな」
♀「嫌われるような事をしなくても、八方美人の上司はそれはそれでムカつくしねえ〜」
♂「かと思ったら、上司だった人が異動して、別の部署になった途端にムカつかなくなるんだよなあ」
♀「それはもしかしたら、未来永劫変わらない普遍的真理なのかも知れないね。曰く『上司は何者であれムカつくものである』と」
♂「だな」

2011年4月12日(火)
駅日誌(1576) 「堕落論」

以前から気にはなっていたものの、ブックオフに行く度に、置いていなかったり、他の本を買って帰ってしまったりして読まずにいた本がありましたが、最近ふとあるキッカケで久々にその作家の棚を覗いたらあったので買いました。坂口安吾「堕落論」です。

♂赤鬼「堕落論……読んだ事が無い人は誤解しているかも知れないが、これは、堕落を勧めている本ではない」
♀青鬼「なにげに、『○○論』って本は大概そうだよね。例えば、クラウゼヴィッツの『戦争論』も、孫子の『兵法』も、『戦わないに越した事は無い』を前提として、それでも戦わざるを得ないとしたら、の話だよね」
♂「堕落論は、人間は堕落するものでありそれが自然であるというスタンスだな。全ては首肯出来ないが、堕落論の中に書かれている事で俺の考えと近い物があったよ」
♀「どんな所?」
♂「天皇制に関する理解だな。天皇制の歴史は権力者に利用されて来た歴史だというくだり……これは俺もそう思っていた」
♀「ああ、戦後象徴天皇制なる物が出来たけど、それまでも実は象徴的な物に過ぎなかった、と」
♂「そうそう、平安時代の摂関政治、武士の時代の征夷大将軍、明治維新の錦の御旗、明治から昭和の帝国主義化、これらは全て天皇制を利用した者による横暴だ」
♀「という事は、あんたは、天皇制を蔑にする左翼も、天皇制を美化する右翼も認めないというスタンスなのね?」
♂「うーむ、右からも左からも攻撃されそうだ」
♀「終戦で、『天皇は、神ではなく人間である』という事になったけど、あれはどう思う?」
♂「あれはGHQがやらせた事だけど、戦前戦中でも、本当に日本人が『天皇=神』だと信じていたとは俺には思えない。『そんな事あ分かっちゃいるが、それを言っちゃあ御終いよ』っていう認識だったのではないかと思うなあ」
♀「なるほどね。戦争責任も天皇が悪いわけじゃないよね。悪いのはいわゆる戦犯」
♂「おっと、俺は『戦争責任』という言葉も嫌いだ。敢えて言うなら『敗戦責任』だ。侵略戦争だ何だと騒ぐ左翼が居るが、侵略でない戦争って何よ? と思う」
♀「欧米列強による過去の、そして今も行われている戦争も、侵略戦争以外の何物でもないよね」
♂「一方、右翼による美化も気に入らない。負けた以上、美化する事は出来ないのだよ」
♀「大分話が逸れちゃったね……ていうか、最近何だかイデオロギー絡みの日記が多くない?」
♂「反省……明日からはしばらくソフト路線に戻します」

2011年4月11日(月)
駅日誌(1575) 「地震」

東日本大震災から丸一ヶ月、と思ったら、先週に続いてまたもや大きな余震がありました。だがしかし、こういう場面では、人間の本性が垣間見えます。

♂赤鬼「何だあいつ? 揚げ足取りしか出来ねえじゃねえか!? 青山繁晴、拉致問題の時はこんなんじゃなかったのになあ……いや、有名な政治家、学者が結構集まって、今回の地震について議論するというそうので、久々にテレビタックルという番組を観てみたのだが」
♀青鬼「それを言うなら、菅直人の方がそうだよ。厚生大臣時代がピークだったね。首相になってからサッパリ良いとこ無し」
♂「俺もそうだが、今日はのっけからちょっとポンポンと批判が出ている。危険な滑り出しだな。非難囂々浴びたらどうないしよ……ドキドキ」
♀「非難上等! 非難を覚悟の上でなければ、こんな物を書いて人前に晒すべきではないね。それはテレビに出る人も、ネットで日記を書いている人も同様」
♂「う〜む、おっとこ前やな〜! 俺の好きな数少ないジャーナリスト、櫻井よし子のようだ。この人、下手な男言論人や男政治家より遥かに男前だよ。さて、本題。やっぱり、人間の本性って出るなあ」
♀「リーダー格なのに、地震で浮付いちゃったりして、この人器じゃないな〜、とか」
♂「日頃、落ち着いた綺麗な言葉遣いの女の子の言動が、雑になちゃったりとか」
♀「かと思ったら、何やら妙に落ち着いて『(震度)5くらいかな?』なんて悠々としている奴とか」
♂「不謹慎だとは思うけど、人間の本性が見えるという点では、お笑いウルトラクイズの『人間性クイズ』のようで興味深い」
♀「因みに、あんたはどうだったの?」
♂「俺は3月11日も今日も悠々派だったなあ。この程度の揺れでうろたえていては、被災地で耐えている人々と比べて情けない話だ……とは言え、これは俺が一人身だからそうなのかも知れない。もし妻子なり恋人なりが居たら、心配でおろおろしちゃうかも知れない」
♀「そればっかりは、その立場になってみないと分からないね」

2011年4月10日(日)
駅日誌(1574) 「選挙」

統一地方選挙前半戦の投票が締め切られました。私は東京都在住ですので、都知事選挙に投票しました。

♂赤鬼「今日まで、読んだ人の投票行動に影響を与えないように誰に投票するかは伏せていたが、もう言っても良いだろう」
♀青鬼「ていうか、こんなサイトにそんな影響力があるとは思えないけどね」
♂「まあな……しかし、泡沫候補にも平等に時間を割かないマスコミの姿勢に疑問を呈している以上、こっちがそれに近い事をやってはいけないのだ」
♀「そりゃあ、そうだけどさ。で、都知事選は、誰に投票したの?」
♂「ドクター・中松だが?」
♀「やっぱり泡沫候補に投票したんだ」
♂「こらこら、ふざけているわけではないぞ。この原発事故による関東電力危機の今、必要なのは柔軟な発想力を持ち、海外の理系人脈の太いドクター・中松だろう。ちゃんと合理的に判断して、中松だ」
♀「NHKの出口調査によると順位は、1位石原、2位東国原、3位渡辺、4位小池、5位中松。矢張り当確は石原慎太郎だったみたいだね。2位以下を大きく引き離しているみたいだね」
♂「それにしても、見てみろよ……まともにテレビに映しているのは、4位までだけじゃないか。俺は受信料を払っているから言うが、中松を出せ、と」
♀「馬鹿じゃないの?」
♂「NHKは、総務省所管の特殊法人であり、民間企業ではないのだよ。にもかかわらず、候補者の扱いに差があって良いのか!?」
♀「落選すれば、2位も最下位も一緒だよ。当選者がクローズアップされるのはしょうがないよ」
♂「だが、落選に落胆する東国原と小池の事務所はちらっと出たぞ? 中松の事務所も出せ、と。いや、私も思想的には右寄りの石原慎太郎は嫌いではないんだが、皆、石原慎太郎を買い被ってないか?」
♀「他よりはマシっていう事かもよ?」
♂「石原『太陽の季節』を読んだ事あるか? とある印象的な名シーンがあるのだが……」
♀「読んだ事はないけど、芥川賞だよね?」
♂「男が、好きな女が読書している部屋の障子に勃起したちんこを押し当てて突き破る、というシーンがあるんだな」
♀「ええ!? 本当に!?」
♂「本当本当、読んでみると良いよ。いや、作品と人格は別だと俺は思っている。しかし、その理屈は中松にも当てはまるだろうと言いたいのだ」

2011年4月9日(土)
駅日誌(1573) 「虚言」

駅前や、駅からオフィス街への地下通路、オフィス街の大きな交差点等、人通りの多い所に、たまに「名刺交換の練習をさせて下さい」と言って来る人が居ます。特に新入社員の多い四月に多いようです。

♀青鬼「あれ、何なんだろうね。あんなのが練習になるとは思えないんだけど」
♂赤鬼「あれは、練習だと嘘を吐いて、営業をかける先を集めているんだろ? 名刺を渡した数日後、別の会社名で別の人間から会社に迷惑電話営業が掛かって来た事があるよ……」
♀「そんなのにほいほい渡さないの! でも、別の会社名の別の名前からなら、因果関係を容易には証明できないね」
♂「そうなんだよ。だから、別の日にそういう奴が現れた時に、『練習ならこれでも良いだろ?』と飲み屋の御姐ちゃんの名刺を渡してみたら、駄目だってさ」
♀「はははっ! 練習じゃないのが丸分かりじゃないの! しかし、そういう店によく行くんだ?」
♂「いやいやいやいや、友人に誘われて行っただけだって!」
♀「ふーん、何か面白い手がないかと思ったら、こんなのが→http://uso8.web.fc2.com/index.html」
♂「株式会社ユー・エス・オー・エイト? 企業サイトみたいだが……デタラメ企業のデタラメ名刺画像が置いてあるサイトか。で、そのデタラメ名刺に書いてあるURLがここになっているな」
♀「ここにあるデタラメ名刺を印刷して、1枚名刺入れに忍ばせておいて、上記みたいな迷惑電話会社の営業マンに渡す、と」
♂「嘘の吐き合い、御互い様だな。練習と言った手前、文句を言う筋合いは無いもんなあ」
♀「まあ、わざわざこんな事をするより、スルーが一番良いんだけどね」

2011年4月8日(金)
駅日誌(1572) 「因果」

因果応報……宗教や風俗(エロい意味の方ではなく)の違いを超えて、幅広い文化圏で語られている価値観の一つです。人間という生き物の普遍的無意識に根付いているのでしょう。

♂赤鬼「悪い事をすれば悪い事が返って来て、良い事をすれば良い事が返って来る、というやつだな」
♀青鬼「しかし、世の中はそうそう簡単にそういう風には出来ていないよね」
♂「その通り。因果応報とは世界の真理ではなく、そうあって欲しいという願望だな」
♀「そうだね。因果律を突き詰めると、『悪い目に遭った者は、行いが悪かったからだ』という話になってしまう危険性がある……例えば、『被災した者には、被災するだけの悪があった』みたいなトンデモ理論になってしまうね」
♂「そう言えば、『地震・津波は天罰だ』とほざいた人間が居たなあ」
♀「居た居た。シー・シェパードは、賢いシェパード犬に失礼な程、頭の弱い連中だから言うまでもないけど、石原慎太郎まで言っちゃったね」
♂「あれは、マスコミがわざと悪く見せる演出をしている部分も多分にあるけど、不用意な発言には変わりないな。このおっさん、思想的には嫌いではないんだが、失言が過ぎるんだよなあ」
♀「キャラ的には麻生太郎に近いね」
♂「あ、そう」
♀「……そんなの、拾わないよ。でも、世の中は因果応報もゼロではないのかも、と最近思ったの」
♂「何かあったのか?」
♀「震災の後、日本赤十字社の口座に義捐金を振り込んだんだけど、それと同額のお金がグリーンジャンボで当たって返って来たの」
♂「ほう、偶然だとは思うが凄いな」
♀「もしかしたら、世の中には実は因果律があって、人は普段その埒外に居るけど、不意にその中に入る事もあるのかもなあって」
♂「投入した物が高確率で返って来る……パチンコで言うところの確変みたいだな」

2011年4月6日(水)
駅日誌(1571) 「国旗」

昨日の日誌で国旗の事をちょっと調べた時に、他にも書きたい事が出てきたので、今日の日誌は同じく「国旗」です。但し、今回はユニオン・ジャックについて。

♀青鬼「ユニオン・ジャックってイギリスの国旗だよね? サッカーでイングランドの国旗が出る時に、違う旗が出て来るのは何なの?」
♂赤鬼「ああ、イギリス代表ではなく、イングランド代表だからだよ。イギリスの正式名称は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』……連合王国(United Kingdom)、つまり、複数の国の連合体なんだな」
♀「イングランドは、その連合の一部って事?」
♂「その通り。そして、そのイングランドの国旗は、ユニオン・ジャックの一部でもあるんだよ」
♀「あっ! 確かに、ユニオンジャックの中には、イングランドの縦の赤い十字もあるね」
♂「それだけではないぞ。スコットランドの国旗は青地に白い×、アイルランドの国旗は白地に赤い×だ」
♀「えーと、確かに、赤い+、青地に白い×、赤い×でユニオン・ジャックになるわ」
♂「Wikipediaで『ユニオンジャック』を調べると、分かりやすい図が出て来るよ」
♀「ユニオンジャックをまとめた人って凄いわね。元々ああいうデザインで作られた国旗かと思っていたわ」
♂「一時期、さらにウェールズの国旗も合体させる計画があったそうだ。ウェールズは13世紀にイングランドに併合されていたため、当初はこの国旗合体問題に参加していなかったんだな。しかし、ウェールズの国旗は他のイギリスの国と比べて随分アクが強いんだよ」
♀「どれどれ、わ……何だか漫画みたいな竜が描いてある。ユニオンジャックに織り込むのは難しそうね」
♂「さて、ユニオンジャックと言えば、オーストラリアの国旗って見た事ある?」
♀「あっ! 左上にユニオンジャックがあるよね。ニュージーランドも同じような感じの筈」
♂「いずれも英連邦王国の国だ。国家行政の長とは別に、王様はイギリスの王様を戴くという国だな」
♀「へえ〜、連邦王国の他の国も国旗にユニオンジャックがあるの?」
♂「他に14国あるけど、ユニオンジャックが入っているのはツバルだけだな」
♀「もしや、その連邦王国っていうのは、大英帝国の植民地?」
♂「正解。よく、『歴史なんかは過去の話だから今更勉強しても意味が無い』なんて言う人が居るけど、それは違うな。歴史は現在に繋がっている」
♀「もし、日本が太平洋戦争で勝っていたら、国家行政の長とは別に天皇を戴く、左上が日章旗の国が出来ていたのかも知れないね」
♂「もしそうなっていたら、連合国だったイギリスは植民地を全て失い、戦争責任と言われて旧植民地からある事ない事をネタに金を強請られていたんだろうなあ……」

2011年4月6日(水)
駅日誌(1570) 「国旗」

アメリカの国旗は星条旗、フランスの国旗は三色旗、韓国の国旗は太極旗、トルコの国旗は新月旗……そして、日本の国旗は日章旗です。今朝の日経新聞の1面下のコラムの所で、「アメリカは911の後揚げていた半旗を、しばらくして最上位にしたが、日本は311の後それ以上の時が経ってもまだ半旗のままである。日本が国難に国を挙げて臨む以上、最上位まで揚げる事も考えて良いのではないか」というものがありました。今日はその事を中心に。

♀青鬼「半旗というのは、半分サイズの国旗ってわけではないのね」
♂赤鬼「そうそう。弔意を表す『旗の揚げ方』なんだな。即ち、最上段まで国旗を上げず、2/3あたりかな。中途半端な位置に揚げる事だな。日本では毎年終戦記念日にも揚げている」
♀「運動会の国旗掲揚を途中で止めたような感じだね」
♂「日経の言うようなアメリカに右に倣えが良いのかどうかは分からないけど、その文中で気になったのが、『非難する意見もあろうが』というものだ」
♀「そりゃ、半旗が弔意の標準なんだから、最上位まで揚げるのは違う、という意見も出るでしょうね。それと国旗そのものに反対の人も居るから、暗にそういう人の意見をも指して言っているのかしら?」
♂「だろうな。どういうわけか、日本には日章旗が嫌いな人が多い。特に教職者に多いようだ。1990年代後半は特にそういう連中が多かったそうで、自殺者まで出たそうだ」

♀「自殺!? 旗を揚げるの揚げないのなんかで!?」
♂「とある公立高校で、文部省からは国旗を揚げ、国歌を歌うようにという通達、赤色思考教員からは反発があり、板挟みになった校長が自殺してしまったそうだ。それにより、今では法制化されている」
♀「あれ? 公立高校の教員って公務員でしょ? 公務員って、国家や地方自治体に所属して、公に奉仕する仕事よね? それが何で国旗・国家を否定するの? 否定するなら、否定スタンスの私立高校に就職すれば良いのにね」
♂「多分、私立の方が競争が厳しいだろうから、そこで教員として競うだけの能力が無かったんだろ」
♀「どうせ、朝日新聞あたりが焚き付けたんでしょ?」
♂「読んでないから分からないけど、多分そうだろうな。朝日新聞も日章旗が嫌いだからなあ」
♀「あれ? 朝日新聞のマークって旭日旗の真似でしょ? 旭日旗は好きなのに、日章旗は嫌いなの?」
♂「そういう事になるよなあ。外国から『日章旗は軍国主義を思い出す』と言われれば騒ぐくせに、日章旗よりも日本軍っぽい旭日旗の真似を会社のマークにしているという……」
♀「日本の新聞業界では、朝日と東スポがデタラメ記事を競い合っているから、それも持ちネタだったりして」
♂「うーむ……東スポの勝ち! 東スポの嘘の方が面白いから!」

2011年4月5日(火)
駅日誌(1569) 「春」

桜の花がそろそろ見頃です。今週末なんか、絶好の花見日和ではないでしょうか。だがしかし、東日本では花見自粛ムードです。

♀青鬼「今年は御花見は無しだなあ〜」
♂赤鬼「そうなのか?」
♀「だって、あちこちの桜祭りは自粛するように通達が出ているよ」
♂「それは自治体が開催する公的な祭りだろ? 何人たりとも、私的な花見を取り締まる権利は無い」
♀「まあ、それはそうか」
♂「考えてもみろよ。経済が回らないと国の金が増えない。国の金が増えないと復興に使える資金も減る」
♀「そうだけどさあ」
♂「余分な電力さえ使わなければ良い。じゃんじゃん花見をするべきだ!」
♀「でも、そういう気分じゃないよ」
♂「花を愛でて酒を飲み、日頃の憂さを晴らせば良いじゃないか。やりたくないなら無理強いはしないが、やりたいがやめておくと言うのならば、やった方が良い。人間が微々たる放射線で慄いている間、桜は着々と蕾を膨らませ、見事に咲いている。生命力を貰いに行くんだよ」
♀「あんた、意外と良い事言うね」
♂「誉めたら調子に乗っちゃうぞ。春と言えば桜の花も良いが、リクルートスーツも良い。黒でタイトスカート、白い開襟シャツの女の子が街に一杯いるぞ。わーい!」
♀「き…キモっ!! 誉めたりなんかするんじゃなかったわ。そう言えば、駅員@地獄三丁目駅もそういう嗜好があって、以前会社でそういう話をした所、後日、同僚の女性社員から、駅トイレ洗面台に居たリクルートスーツの女性を斜め後ろから撮った写メを貰った事があるらしいよ」
♂「羨ましい……」
♀「もし、そんな画像保存してたら逮捕だよ!」
♂「うーむ、そっちは自粛だな」

2011年4月4日(月)
駅日誌(1568) 「誤算」

誤算でした。今朝観たテレビの星占いで、私の星座は12位だったのですが、それはもしかしたらこの事を指していたのか……

♂赤鬼「参った参った。誤算続きだよ」
♀青鬼「何かあったの?」
♂「近江牛の鉄板焼屋を見掛けて、気になったからそこで食べて帰る事にしたんだよ」
♀「一人で鉄板焼きに入ったの? 寂しい〜……それが既に誤算だよ」
♂「うるせえ。近江牛の近江と言えば、駅員@地獄三丁目駅の出身地域なんだな。だから、もしかしたら、店の親父と地元トークでも出来るかも、と思ったのが第一の誤算だった」
♀「思っていたような店ではなかったの?」
♂「思ったよりも広い店で、店員(バイト?)も思ったよりも若く、どうも近江出身者ではなさそうだった」
♀「店員か……店長は出身者だったのかも知れないけどね」
♂「お好み焼をメインと想定し、先ずはつまみで麦酒を飲もうと思って頼んだ。このつまみが第二の誤算」
♀「不味かったの?」
♂「いや、安いから冷や奴にしたんだけど、誤算はサイズ。豆腐一丁くらいの冷や奴」
♀「安くて大きかったのなら言う事無いじゃない」
♂「他の物もつまもうと思ったんだけど、つまみはこれだけで良いや、となってしまった」
♀「で、お好み焼を頼んだわけね」
♂「第三の誤算。折角なので、『近江牛スライス付き』のお好み焼を頼んだんだよ」
♀「牛がハズレだったの?」
♂「いや、肉は美味かった。だが、御飯を頼んで居なかったのだ!」
♀「げげ、お好み焼をおかずに御飯!? 炭水化物ダイエットの逆じゃないの!」
♂「そうか、美味いんだけどなあ。この指摘、これは第五の誤算なのか」
♀「でも、欲しかったのなら頼めば良かったじゃない」
♂「『近江牛スライス付き』を『近江牛ライス付き』と見間違えていた。お好み焼を食べているうちに、牛肉が乗ったライスが来るものだとばかり……」
♀「何なのよ、『近江牛ライス』って!?」
♂「今思うと阿呆な見間違えだったよ。で、食べ終わった後、帰宅して手を洗おうとすると、ブシッと水が噴き出して驚いた。これで誤算が四つ」
♀「ああ〜、水道工事があったのね。集合住宅ではある話ね。なるほど、星占い12位だね」

2011年4月3日(日)
駅日誌(1567) 「義捐金」

義捐金ブームです。「義援金」という書き方もありますが、あれは「こっちの方が何となく良さげに見えるだろ?」という意味合いの当て字です。現在は「義捐金」よりも「義援金」の方がメジャーかも知れませんね。言葉は生き物なので、そういう事もあります。で、ブームなのですが、様々な著名人が募金したり、募金集めをしたりしています。今日はそれについて。

♂赤鬼「今回の地震では、義捐金活動が沢山行われているけど、大きく分けて2つある。ポケットマネーを突っ込むのと、チャリティを開催して一般人から金を集めるというのがある」
♀青鬼「そうだね。駅員@地獄三丁目駅の職場でも募金箱があったみたいだね。彼はあの箱には入れていないけど」
♂「冷たい男だね〜、いや、義捐金は義務ではないから1円も出さなくても全く悪い事ではないのだが……」
♀「日本赤十字社の口座に直接振り込んだみたいだよ。金額は、ひ・み・つ」
♂「その『ひ・み・つ』っていうのが君のキャラに合っていない事はともかく……駅員@地獄三丁目駅は存外セッカチだからなあ。会社の募金箱というスローなのは性に合わないか」
♀「駅員@地獄三丁目駅のような凡夫の例は置いといて、著名人が沢山活動しているね。金持ちの芸能人なんかまとまった金をドカッと振り込んでいるみたいだね」
♂「募金活動やチャリティイベントも沢山企画されているな。ジャニーズとか」
♀「ああいうのは何だか売名の匂いがぷんぷんするけど、あれはあれで、義捐金を送ろうなんて考えも付かない人々にも金を出させるという意味では有意義ではあると言えるね」
♂「そんな芸能人の活動の中で、俺が最も心を打たれたのが、江頭だ」
♀「江頭って、あの江頭2:50? あのキモい黒タイツ男に一体何が出来たの?」
♂「江頭は、原発事故の影響でいわき市に救援物資が届いていないというのをNHKで観て、居ても立っても居られなくなり、アコムで借金して救援物資を買い込んで2tトラックに積んで、高田文夫事務所の松田健次といわき市の孤立した老人ホームに運び込んだそうだ」
♀「行動力あるね! しかも、借金してまで!?」
♂「更に、本当はこっそりとやりたかったから、帽子とサングラスで行ったけどバレてしまったらしい。それが、ツイッター等で広まってメディアでも表沙汰になった。しょうがないから、自分のネットテレビ番組『PPPするぞ』で、真相を喋ったという。『俺はお金無いからさ、体で払って来ただけなんだよ』という言葉が熱い」
♀「本当はこっそりとやりたかったんだ……」
♂「先ず、江頭はシャイなんだな。それと、上辺だけしか見ていない人間に、勝手に薄っぺらな『良い人』イメージを持たれるのを潔しとしなかった、という事ではないかな?」
♀「上辺だけしか見ていない人間って……誰の事を言ってんの?」
♂「流石は青鬼姐さん、自分の事を言われていると気付きましたか?」
♀「意地悪! でも、その分の江頭の借金は補填してやりたいね」

2011年4月2日(土)
駅日誌(1566) 「音楽」

数年前、iPodが大々的に出回った辺りから音楽産業が大きく変わりました。それまでの音源入手経路は、CDの購入が主流だったのが、DLが主流になっているようです。

♂赤鬼「それまでにもDLという手法もあったにはあったんだけど、主流では無かったわな」
♀青鬼「それどころか、どちらかと言うとDLは違法DLが多いというイメージがあったね」
♂「CD世代の俺は、現在の変化にあんまりついて行けてなかったりする」
♀「私もポータブルミュージックプレーヤーは持っているけど、PC経由でCDから音源を落としているわ。記憶媒体が変わっただけで、使い方はカセットテープ時代のウォークマンから何も変わっていないね」
♂「まあ、好きなアーティストのCDアルバムや気になる曲の入っているCDアルバムくらいしか聴かないのなら、別にそれで良いんじゃないかと思うんだが」
♀「そうなんだけどね。DLが主流になると、これまでより音楽のつまみ食いが多くなるから、産業構造が変わっちゃうね」
♂「そうだな。1曲単位でDL出来てしまうという事は、ファンでなければアルバム1枚丸ごと購入する事はなくなるわな。レコード会社の販売戦略は、アルバム1枚としての完成度よりも、キャッチーな1曲を作る事が肝になってしまいそうだ」
♀「その一方で、既存アーティストは固定ファン固めに注力するんだろうね。容易にDL出来るようになると、わざわざ物体としてのCDを買うのは、固定ファンくらいになってしまうからね」
♂「アーティストの固定ファンなんてものは、我々が思っているよりも遥かに少ないんだろうな。同じアーティストのCDでも販売枚数が大きく上下するのが何よりの証拠だ」
♀「しかし、上下するとは言っても、CDとしての販売枚数は年々減る一方だね。オリコンのチャートを見ても御寒い限り……」
♂「固定ファンでもアルバム全曲DLにしている人が増えているんだろうな」
♀「そんな中、今晩は11時半からハードロック喫茶ナザレスに行って来ます。人間椅子のベーシスト:鈴木研一がDJを務める洋楽HR/HMのCDをかけ続けるイベント」
♂「そういうイベントの在り方も今後は変わって行くのだろうか……」

2011年4月1日(金)
駅日誌(1565) 「雑貨」

仕事の関係で可愛い雑貨屋の売り場を観察する事があります。柄でも無いと言われそうですが……

♀青鬼「あのさあ、前から何度も言っているけど、駅員@地獄三丁目駅って、一体何の仕事をしているの?」
♂赤鬼「いや、だから、屠営地獄線地獄三丁目駅の駅員だろ?」
♀「それ、聞き飽きた!」
♂「それはさて置き、確かに柄にも無い店だな」
♀「これ、『私の部屋』っていう店だね。有閑マダムや、ボヘミアン風ファッションを好む女の子あたりが行きそうな店だよ」
♂「で、その棚にあるのは何だ? 水筒、紙コップ、植木鉢?」
♀「春のオススメ商品って所かな。上段の赤い水筒なんか、可愛いじゃない」
♂「右端のメタリックな水筒の方が俺は好みだが……この水筒を持って花見に行けという事か」
♀「そういう事。中段の紙コップも、天道虫みたいで可愛くない?」
♂「neoと書いてあるな……紙コップって事は、これも花見を想定しているのかな」
♀「左端のモノクロの紙コップはサイズが小さそうだけど、ちょっとしたおつまみみたいな物を入れて持って行くと良いかも」
♂「下段には、植木鉢と熊手が見えるな。ガーデニングか……確かにこれも春らしい」
♀「うーん、駅員@地獄三丁目駅とは共通項が見えないね」
♂「実は、ここで働いているんだな!」
♀「え!? そうなの?」
♂「青鬼君、今日は何月何日だ?」
♀「4月1日……やられた。エイプリルフールかよ!」
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