2011年7月度目次 (御意見御感想は掲示板にどうぞ)→

 #1643 「瑞西」 異国の物は、それを見るだけで頭に想像が浮かび、面白い。
 #1644 「食」 飲み食いだらけの土日。
 #1645 「偏見」 その隠れ家はどう見ても……偏見は誰の目にもあるものです。
 #1646 「名刺」 カラアゲニストの名刺が出来ました。
 #1647 「宇宙」 宇宙空間を舞うモノリス。
 #1648 「GAME」 クリア条件とゲームオーバー条件を明確化し、夏の電力不足を乗り切る。
 #1649 「緑」 昔はイマイチパッとしない色でしたが、今や人気色の一角。
 #1650 「衣装」 東京事変の衣装を見た翌朝に。
 #1651 「健診」 健康診断。
 #1652 「庵餡案」 テキスト庵→テキスト餡。
 #1653 「衝撃」 携帯電話をスマートフォンに買い換えました。
 #1654 「氷」 ガリガリ祭りinパルコ。
 #1655 「勉強」 人生は死ぬまで勉強である。
 #1656 「六本木」 獅子と鳳凰とコンセプトA。
 #1657 「新宿」 海の日ですが、行き先は新宿。
 #1658 「台風」 先ずは認めて、然る後前進する。
 #1659 「撫子」 撫子ジャパン優勝、それから……
 #1660 「宇宙人」 宇宙人一家目撃!
 #1661 「弘法大師」 上野国立博物館・空海と密教美術展。
 #1662 「星空」 画面に映らなかった砂嵐、天球に映し出された星空。
 #1663 「偽善」 生かしたり殺したり。
 #1664 「緑一色」 役満を上がった話ではないです。
 #1665 「Revenge」 7月21日のリベンジ成る!
 #1666 「煙草」 スモーキング・デフレーション。
 #1667 「麦酒」 ベルギービール犬&猫。

  AKA-ONI & AO-ONI

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2011年7月31日(日)
駅日誌(1667) 「麦酒」

昨日の『煙草』に続いて『麦酒』とは……依存症人間か、俺は! ベルギーを中心に海外麦酒が沢山置いてある店に連れて行って貰ったので、可愛いボトルの写真を撮りました。量が飲めないので、麦酒だと3種類も飲めば眠くなります……

♀青鬼「猫と犬、かあ。こういうのが一杯並んでいる様子は壮観だろうね」
♂赤鬼「子供には飲めない飲み物なのに、子供が好みそうなデザインだな……案外、西欧では酒の規制は緩いのか? 煙草はえげつない警告文が入っているが……」
♀「ドイツやベルギーだと、水代わりに麦酒飲んでそうだよね」
♂「確かにな。北ヨーロッパ系の国では厳しい所と緩い所がハッキリしていそうだ。厳しい所は厳しいが、緩い所はところん緩そうだぞ」
♀「麦酒なんかの場合は、親が子供に飲ませないように面倒を見ろ、って事なのかもね」
♂「味は、この猫のラベルの方がチョコレート味。犬のラベルの方がピンクグレープフルーツ味……味も子供に好かれそうな味だ」
♀「でも、瓶やラベルのデザインが幅広いのって面白いよね。日本だと、結構画一的じゃない?」
♂「いやいや、そうでもないぞ。地ビールなど、面白いデザインが沢山ある」
♀「あ、確かにそうだね。こういう店に置いてある麦酒も、一種の地ビールなのかも知れないね。大手が幅を利かせ過ぎてなくて、地ビールこそが標準と言うか……」
♂「何処に行っても巨大ブランドの麦酒ばかりでなくて、地域地域で、色々な味わいがあるというのは楽しいではないか。一泊の小旅行に出掛けて、地域の名産をつまみに地ビールというのもなかなか風流だ」
♀「本来は日本酒・焼酎がそういう役割で、無論今も全国あちこちに造り酒屋があるんだけどね」
♂「そう言えば、以前にこう麦酒の種類が豊富な店に行った時には、『ギロチン』と『サタン』という、地獄三丁目駅らしさ溢れるチョイスだったが、今回は随分ファンシーな趣味だな」
♀「いやいや、この『ピンク・キラー』の犬の感じをよく見てよ。地獄の魔犬・ガルムっぽくない?」
♂「ああ、言われてみれば確かに……こういう麦酒の面白い所は、禍々しいデザインの物が存外飲み易かったりする事だ。アルコール度数も高いのに、随分フルーティーだったりする」
♀「うーん、かの国では、子供も飲んでいるのかも知れないね」

2011年7月30日(土)
駅日誌(1666) 「煙草」

先日、コンビニで「ゴールデンバット」が売られているのを見たので試しに買ってみたのですが、その時に「しんせい」もありました。ゴールデンバットを吸い切ってから、「しんせい」も試しに……それにしても、両切りは吸い難い!

♀青鬼「葉っぱが口に入るんだよね。巻いてある紙もぐちゃぐちゃになるし……あたしは、マウスピースを付けないと吸えないよ」
♂赤鬼「そんな思いまでして吸いたいか? 百害あって一利無し。早くやめる事だな」
♀「駅員@地獄三丁目駅は、値上がりの時にやめる事を考えたみたいだけど、しばらくHOPEのまま本数を減らしていく計画だったんだってさ。しかし、旧三級品と言われる安い煙草、エコーとわかばがコンビニに並ぶようになって、やめたり減らす動機がなくなったんだとか。だって、値上がり前のHOPEが300円で、値上がり後の旧三級品が240〜250円だもんね。寧ろ、煙草代は下がっちゃった」
♂「そして、更に今般、コンビニに二銘柄追加か。エコー、わかば、しんせい、ゴールデンバット。旧三級品四天王だ。内、エコー、わかばはフィルター付き。しんせい、ゴールデンバットは両切りだな」
♀「因みに、人間椅子のギター/ボーカルの和嶋慎治が愛飲している煙草はゴールデンバットなんだってさ」
♂「本当か? 今でこそコンビニに並んでいるようだが、一体、どこで買っていたのだ?」
♀「ある所にはあるんだろうね。マニアックな煙草屋とか」
♂「しかし、しんせいはタール22mg、ゴールデンバットには箱に『SWEET&MILD』と書かれているが、それでも18mgだ。いずれも特濃。ゴールデンバットはそれまでの煙草と比べて『SWEET&MILD』なんだろうな。現在の煙草では十分濃い側だ。こんな濃い煙草は、癌の素だぞ」
♀「喫煙による健康への影響は明らかだけど、どうもタール/ニコチン数との関連性は薄いみたいだよ」
♂「本当か?」
♀「例えば、キツイ煙草1本より、薄い煙草2本の方が悪いみたい」
♂「不思議なものだ。ニコチンを欲して吸う癖に濃い物の方が安いのだな。他にはあまり例を見ない形だ」
♀「確かにね。ニコチンの値段だと考えたら、1mg煙草なんて贅沢な商品だよね」
♂「こういた安物煙草が持て囃されるのも、デフレの影響と無縁ではないかも知れんな」
♀「確かに。ニュースや新聞でデフレーションの話をしているけど、分かり易いのは外食と煙草、パチンコあたりかな? パチンコも従来1玉=4円だったのが、どの店でも1玉=1円コーナーを作っているしね。」
♂「金の巡りが重くなるわけだ。そう言えば、震災復興は増税と国債の合わせ技になりそうな様子だな」
♀「だね。特に、煙草酒をまた増税するとか!」
♂「増税による生活への影響を考えると、消費税や所得税等よりも嗜好品から先に増税するのは賛成だ。だがしかし、震災からの復興を、国家の復興につなげるためには、増税は避けた方が良い気がする。また国の借金を増やす事にはなってしまうのだが……」
♀「非常時には借金もありなのかも知れないね」
♂「総理は、赤色思考に脳がやられているようだから、資本主義経済についてイマイチ分かっていないのだ」
♀「震災以降ボコボコに叩かれているけど、運も悪いんだけどね」
♂「運も実力のうちだ。特に国家の頭が強運の持ち主でなくてどうする」

2011年7月29日(金)
駅日誌(1665) 「Revenge」

復讐・報復=Revenge。スポーツ界や格闘技界等で、割と軽く使われているリベンジという言葉ですが、元々の意味は結構ズッシリしたものです。案外、世の中には、本来の意味を和訳で書くと結構キツい表現でも、片仮名表記で軽くなるものが多いです。
「借金」「債務」なんて表現と「キャッシング」「ローン」では、断然後者の方が随分軽い感じです。そして、その効果を利用した物やサービスが世には溢れています。


♂赤鬼「『にこにこローン』なんて書いてあると逆に怖いが……」
♀青鬼「確かに……でも、同じ意味の言葉を片仮名語にする事で誤魔化しているようなって、言われてみればは多いかもね」
♂「ドラクエ等のゲームでは、大抵、意味に大差がなくても平仮名表記のモンスターよりも片仮名表記の方が強い傾向にある気がする」
♀「ああ、同じ絵柄で色だけ違うというやつね……意味はイコールではないけど、『ひとくいばこ』より『ミミック』の方が強い、みたいな」
♂「ちゃんと調べたわけではないから、そういうイメージがあるというだけだがな」
♀「で、本題は何のリベンジ?」
♂「7月21日の雪辱戦なのだ」
♀「21日? つい最近だね」
♂「今日は名古屋に出張だったのだが、帰りに……」
♀「ああ、鰻か。ひつまぶし。写真は名古屋テレビ塔だね」
♂「土用の丑の日に食べ損ねたからな。エスカという名古屋駅の地下街で。本当は『備長』という店に惹かれたのだが、何と店の前に人が並んでいた。人気店だったようだ。待っても良いのだが、余り遅くなっても辛いので、近くにあった『ゆうふく』という店で食べたが、こちらも十分美味だったぞ」
♀「1週間遅れの丑の日か。鰻はカタカナ英語表記だと、『イール』。イマイチだね」
♂「うむ、不味そうだ。日本ではあの『う』を鰻の姿態に似せた表記があるからな。その方がシズル感がある」
♀「シズル感……カタカナ表記による誤魔化しについて触れていたけど、たまに、こういうカタカナ表記を使わないとイマイチ表現しにくい言葉ってあるよね。シズル感は準日本語で言おうとすると……?」
♂「うーむ、元々は『ステーキ等が焼ける音』を指してシズルと言うらしい。『そそられ感』とでも言おうか」
♀「『そそられ感』かあ……イマイチだね」

 
2011年7月28日(木)
駅日誌(1664) 「緑一色」

二索 二索 三索 三索 四索 四索 六索 六索 六索 八索 八索 八索 發 發。
麻雀の役満「緑一色」は、中国でも日本でもなく、アメリカ人が考案した役なのだとか……よって、発祥の名称は“ALL GREEN”。緑色の刻印の牌だけで出来た役です。

♀青鬼「發って緑なんだね」
♂赤鬼「結構黒文字で書かれている事が多いが、元は緑色だ。白板(パイパン)も、真っ白ではなく枠が描いてある場合もある。因みに、白發中の三元牌は、それぞれ白い肌、緑がかった黒髪、紅い唇という、美女の要素を並べたものなのだとか……君は、青い肌、金色の髪、紅くない唇だな」
♀「ムカつく言い方! で、今日は麻雀の話題なの? あたし、興味無いんだけど」
♂「いや、この所、駅員@地獄三丁目駅の身の回りに緑色が縁があるのだ」
♀「ふーん、例えば?」
♂「昨日、駅員は仕事をササッと片付け、無料招待のライブに行った。そのチケットが緑色だったのだ。知らないバンドばかりだったが」
♀「うーん、サラリーマンらしからぬ行動だね」
♂「抽選で当たってしまったのだから、行けたら行くつもりだったのだ。ノー残業デーだしな。そして、そのチケットが当たった抽選というのが、graniphというTシャツ屋の購入時抽選で、行ったらTシャツも貰えた。それも、緑色」
♀「チケットが緑なのもさあ、それと合わせているだけなんじゃないの?」
♂「あとは、今日普段使っているコンビニに入ったら、旧三級品の安い煙草の品揃えが充実していたのだ。わかばとECOHは以前からあるが、しんせいとゴールデンバットが追加されていた」
♀「え!? そんなのが、まだ生産されていたんだね! いや、されていたにしてもコンビニにあるという事が凄いね」
♂「で、ゴールデンバットを購入。パッケージは緑なのだ」
♀「ははあ、コンビニで買い物してこの流れだと、緑のたぬきでも食べたの?」
♂「んーん」
♀「……緑色に縁があると言うのなら、そこは嘘でも『うん』って言って! それか、緑色に復刻したスプライトを飲んだとかさあ」
♂「だって、嘘は嫌いだもん」
♀「ムカつく言い方!」

2011年7月26日(火)
駅日誌(1663) 「偽善」

あっはっは! 見ろ、人がゴミのようだ!
   〜「天空の城ラピュタ」より〜

♀青鬼「初っ端から、よくそんな下衆な台詞を持って来れるもんだよねえ。引用する人間の程度が知れるね」
♂赤鬼「これは、上空に浮かぶ伝説の城の主導権を握ったムスカという悪役が、城の兵器等を用いて、城に取り付こうとする人々を落としているシーンだ。下衆な台詞程インパクトが強く、よく覚えてしまうものだ……特に子供の頃はな」
♀「確かに、滅多に耳にしない言葉で、刺激的で、ついつい覚えてしまうかも……北斗の拳の『お前のようなババアが居るか』とか」
♂「拳王配下の大男が老婆に化けて毒入りの水を飲ませようとしたシーンだ。ケンシロウは、見抜いていたくせに、わざわざ水が出て来るまで座って待って、『婆さん、その水飲んでみろ』なんて言っている。主人公だが、相手が極悪人だとは言え、結構遊びで人を殺しているぞ」
♀「一方で、北斗の拳で面白いのは、ガンジーみたいな非暴力不服従の人をラオウが否定するシーン。割とそういう善悪の概念を考えさせられるシーンが多いのよね」
♂「絶対善、絶対悪を成せる者はそうそう居ないものだ」
♀「ここで、駅員@地獄三丁目駅が、普段嫌っている偽善を懺悔します」
♂「一体何をした?」
♀「ある日、仕事から帰って集合住宅の階段を歩いて居ると、階段に小さいクワガタが居たんだって。駅員は、踏まれないようにそれを拾って、外に面している階段の手摺りに置いたの」
♂「いや、そんな事をここで書いている事こそが偽善だ。早くくたばれば良いのだ」
♀「話には続きがあって、後日また同じようなシーンで、今度はゴキブリが居たんだって。こっちは踏み付けて瞬殺。靴があまり汚れないように、グチャッとではなく出してすぐ引くパチッて感じで」
♂「ふむ……クワガタもゴキブリも同じ昆虫に過ぎないのに、一方はわざわざ手で拾って助け、一方は殺したというわけだな。この分け隔てが偽善だと」
♀「そういう事。でも、多くの人間がこの行動に賛成しそうなのよね。いや、拾ったり殺したりまではやらないにしても、好意と嫌悪という意味では、多くの人が同じかな、と」
♂「という事は……世の中は偽善者で溢れているのかも知れないな」
♀「まあね、中国で高速鉄道が衝突したけど、あれを見て『人がゴミのようだ』と思った人も居るかも知れない。しかし、案外そう思っているような者は、おくびにも出さないんだよね」
♂「いや、それを出している者が居たら、そいつはどうかしているぞ。思っているだけなら、どんな酷い事を思っていようが個人の自由だ。外に出したら駄目だ」
♀「昆虫と言えば、今年は蝉が居ないよね? 昨年はうるさいくらい居たのに」
♂「蝉には当たり年、ハズレ年というのがある。種類によって幼虫時代に過ごす標準年数が違うからな。アブラゼミで6年。種類によって3年〜17年だ。昨年は当たり年だったのだろう。そして猛暑で、本来今年出る筈だった蝉まで、昨年羽化してしまったのかも知れないな」
♀「あの時も、駅員はたまたま足元に居た蝉の幼虫をわざわざ木の幹に運んだ事があるみたい」
♂「それも、善か悪かは分からんな。もしかしたら、そのせいで野良猫や鼠、トカゲのような生き物の食糧が減ったかも知れないとも言えるのだ」
♀「もしかしたら、そのせいで、ある一匹のトカゲが食うに困って死んでいるかも?」
♂「さっきのクワガタとゴキブリもそうだが、そんな事を気にして居たら、生きて居られないぞというわけだ」

2011年7月25日(月)
駅日誌(1662) 「星空」

昨日は地デジ放送最終日でした。その正午数分前、私は古いブラウン管テレビの前で、携帯電話を構えていました。地デジ化対策を何一つして居なかったので、カウントダウンと同時に砂嵐になる瞬間を動画撮影しておこうとしていたのです。ところが、普通に12時の番組が始まりました……あれ?
よく見ると画面左上に「デジアナ変換」なる文字が。そう言えば、皆が未対応テレビだとだんだん「あと何日です」がうるさくなってきたと言っていましたが、私はそんな印象が無くて、たまたま「私が見ていた番組には出ていなかった表示なんだろう」と思っていました。どうやら、とっくに地デジ化されていたようです、この賃貸集合住宅の建物側の方で。

ちょっとした拍子抜けの後、用があったのでそそくさと外出。

♀青鬼「撮れたのは、普通のNHK12時のニュースのオープニング映像に『あれっ!?』という声が入った間抜けな映像でしたとさ」
♂赤鬼「大の男が、折角の日曜日に何をやっているのか……」
♀「間抜けはその後、池袋でプラネタリウムを観たそうよ。何なの、このギャップは!?」
♂「砂嵐を覚悟していた男は難無く砂嵐を免れ、金を出して星を見上げに行ったわけだ……これを都会の皮肉と言わずして何と言おう」
♀「無駄に詩的……と言いたい所けど、そのプラネタリウムって、夏の星座に美麗ギリシャ神話動画を組み合わせた物で、なかなか綺麗だったみたいね。プラネタリウム自体は歴史好きの心をくすぐるみたい」
♂「駅員@地獄三丁目駅の高校時代の社会科目は世界史だったからなあ。ちょっとヲタク体質の駅員は、当時も何気に世界史は面白かったようだ」
♀「ギリシャでも、神々の時代=黄金時代、人類が出て来た銀の時代、人類が銅器を使い始めた銅の時代、戦争に明け暮れた鉄の時代、という風に、後ろに行くにつれて世が乱れて行くという見方があったようね」
♂「何かに似ている……と思えば、インドのユガに似ているな。即ち、世界は良い時代から始まって、徐々に悪くなり、現代はカリ・ユガという末世であるという思想だ。その時には破壊神シヴァの化身が降臨して、一旦世界を綺麗さっぱり壊してリセットするらしい」
♀「ギリシャでは、神々は暴れ者の人間に呆れて天空に上がって星になった、と」
♂「とか言いながら、ギリシャ神話の神々もたいがいな気もするが……だいたい、戦いの神が二人も(アレスとパラスアテネ)いるぞ」
♀「だいたい、主神のゼウスがあっちこっちの女の子にちょっかいを出しているという……今回のプラネタリウムでも、鷲に化けて誰某に逢いに行ったとか、白鳥に化けて誰某に逢いに行ったって言ってたよ」
♂「頂点に立つ器ではないな!」
♀「池袋のサンシャインには古代オリエント博物館があって、丁度そこで『古代インドにぎやかアート』という企画展をやっていたので、ついでにそこにも。まさに、プラネタリウムにあったギリシャの金の時代、銀の時代、銅の時代と同じような流れがあるのよね。所詮は人間、どこに発生したどんな文明でも、ある程度同じように発展しちゃう部分があるんだろうね」
♂「そうだな。それにしても、駅員@地獄三丁目駅はインドが好きなんだなあ。連休に行くだけあるか」
♀「あんたに、カリ・ユガがどうしたこうしたなんて台詞を与えるくらいには好きなんだろうね」
♂「こら、台詞とか言うな。俺がただの阿呆みたいではないか」
♀「大丈夫、台詞を書いている側も砂嵐を待ちわびてテレビの前で待機しているような者だから」

 
2011年7月23日(土)
駅日誌(1661) 「弘法大師」

上野の国立博物館で、「空海と密教美術」という企画展が始まりました。目玉は京都東寺の立体曼陀羅の仏像群。全部ではありませんが、間近で、しかも後ろからも見られるという画期的なディスプレイです。

♂赤鬼「東寺の立体曼陀羅と言えば、中央に五大如来、左右にそれぞれ五大菩薩、五大明王、両端に梵天と帝釈天、四隅に四天王という構造の力強い仏像群だ……見応えがあるな」
♀青鬼「オリジナルの東寺では、高い台の上に居る仏像を下から見るだけで、後ろの方に居る仏像とかよく見えないんだよね。それを360度、しかも、手が届きそうな距離で見られるという企画だね。しかも、照明が巧みで、仏像が持つ神秘性も損ねずに美しく見せているんだよね。これは、興福寺阿修羅像展の時に大成功した手法だよね。」
♂「あの部屋だけでも十分なのだが、勿論、弘法大師空海の人生を辿る文献や密教法具、他の国宝・重文クラスがゴロゴロ。虚空蔵菩薩や、醍醐寺の五大明王もあるぞ」
♀「でも、東寺の怖そうな仏像と違って、醍醐寺の五大明王は可愛過ぎ! 特に、大威徳明王の牛! まるで、漫画『呼んでますよアザゼルさん』のもっさん(モロク)みたいな顔をしてるの!」
♂「作風の違い、ギャップをも楽しめる構造になっているな」
♀「しかし、密教は特に仏教とヒンドゥーの関係性が濃いんだよね」
♂「ああ、降三世明王が足でヒンドゥーの破壊神シヴァ(大自在天)夫妻を踏み付けているの(後に仏教に帰依させる)だが、その一方でブラフマー(創造神→梵天)やインドラ(雷神→帝釈天)は仏の一族に取り込んでしまっている」
♀「キリスト教と仏教の伝播における土着信仰の扱いの違いだね。キリスト教は、土着信仰の神々を悪魔だと言って排斥して、仏教では土着信仰の神々を、仏に従い守る存在だと言って取り込んだんだよね」
♂「それについてなのだが、異論がある。思うに、シルクロードを通って、仏教を伝来させた中国人は『天竺の宗教=仏教である』という先入観で、ヒンドゥー教やバラモン教、ジャイナ教、シク教を一緒だと誤解して伝来してしまったのではなかろうか?」
♀「ああ、そうかもね。仏教に宗派が色々あるのも、そのせいかも知れないよね」
♂「そう言えば、チベットもダライ=ラマを頂点とした特殊な仏教だ。密教と山岳信仰が密接に結びついて居るのは、この山岳地帯の国の仏教と共通している事だな」
♀「チベットと言えば、上野公園の入り口に、ヘンテコなオヤジが居たよ。ガタイが良くて、『パンダのお話』なるチラシを配っていたよ」
♂「ほう。確かに旧チベット領のあたりは生息地の中心ではあるな。そう訴える人間が居ても良かろう」
♀「でもね、チラシの内容が、パンダの話題じゃなくて『チベットは中国に虐げられている』というものなのよ。パンダをダシに使ったプロパガンダでしかないのよね」
♂「うーむ、プロパガンダのチラシを配るのも大いに結構だ。そして、確かに中国は周辺民族を虐げて来た歴史がある。だが、そのやり方が良くないな。殆ど騙しに近い。こんなやり方では、チラシの中身について支持を取り付けるのは覚束ない」
♀「だよねえ。しかも、首相官邸のメルアドをチラシに載せて、菅首相に訴えよう、って」
♂「おいおい、菅は中国共産党の息が掛かっているぞ。そこに訴えても握り潰されるのが関の山だろうに」
♀「という事は、もしかしたら、そのオヤジの狙いは、チベットの自治権強化等の復権ではないのかも?」
♂「何とも言えんが、その可能性も無きにしも非ずだな」

2011年7月21日(木)
駅日誌(1660) 「宇宙人」

宇宙人……この言葉は、地球人から見た相対的な表現です。大航海時代の昔、アメリカ大陸を新大陸発見と言ったように。厄介なのは、「宇宙人はいるだろうか?」と問うと、たまーに、したり顔で、「地球人も宇宙人の一部だ」なんて調子に乗って言う人です。この場合の「宇宙人」は、地球人から見て相対的な宇宙人の事だという事くらい分かってくれ〜、と思ってしまいます。

♂赤鬼「もしかしたら、我々も地球人から見たら宇宙人なのかも知れんがな。ダンテは、地獄は地球の中央にあるとは言っていたが……」
♀青鬼「そうだよね。あたしたちも、自分が何者なのかよく分かっていないんだよね。人間が自らの事を案外分かっていないように」
♂「さて、写真は……宇宙人一家の図か?」
♀「いやいや、ピーポ君ファミリーじゃないの。警視庁のマスコットキャラよ」
♂「こいつに家族が居たとはな……で、こいつは何でこんな宇宙人的なのだ?」
♀「何だろうね? このオレンジ色も警察のイメージカラーじゃないよね」
♂「もしかして、ポリスと掛けているのか?」
♀「どういう事?」
♂「ポリスとは、ギリシャ語の都市を指す言葉だ。派生して、メトロポリス、メガロポリスという言葉がある」
♀「大都市東京はメガロポリスだよね」
♂「そのメトロポリス、メガロポリスという響きから、宇宙人的なルックスが生み出されたとは考えられないだろうか?」
♀「う〜ん、分かるような分からないような……」
♂「あ」
♀「どうしたの?」
♂「この一族、♂と♀で色が違うのだな」
♀「ああ、♂がオレンジで、♀がピンクだね」
♂「怪しげな一族だな」
♀「とは言え、駅員@地獄三丁目駅の地元の県警マスコットよりは良いけどね」
♂「何なのだ?」
♀「狸だよ。狸警察、信用出来る!?」
♂「確かに、怪しいなあ……」

2011年7月20日(水)
駅日誌(1659) 「撫子」

ある村に、ヤマタノオロチという怪物が現れました。その8本の首を持つ大蛇は、村の娘を生贄に所望します。そこに、やって来たのが天上界を追放されたスサノオ。その日は丁度新たな生贄を差し出さないといけない日でした。クシナダヒメと呼ばれる美しい娘に惚れたスサノオは、オロチを退治すれば嫁に貰うという約束を取り付け、戦います。酒を用意して酔わせて退治し、その尻尾に入っていた草薙の剣を手に入れます。
一体、何の話やねん? と。実は、このクシナダヒメという姫の別名が、「大和撫子」という説があるそうです。というわけで、本日の話題は、撫子。

♂赤鬼「優勝御目出度う! しかし、随分遠い所から持ってきたな!」
♀青鬼「そうでもないかも? だって、サッカー日本代表のマークは、ヤタガラスでしょ? 大和撫子=クシナダヒメなら、同じく日本神話モチーフだよね」
♂「おお、そうか。そういうマニアック蘊蓄は俺の役目だと思っていたが、君も案外やるな」
♀「案外は、余計」
♂「それにしても、『大和撫子』と言えば、通常は日本風美女というニュアンスの言葉なのだが……」
♀「何が言いたいの? そんなコメントしてたら、ここ炎上するよ? ブスとかツイートした人が大変みたいだね」
♂「否、美醜は人それぞれだし、彼女等も男好きのする本気メイクをすれば間違いなく可愛い。しかし、彼女等は代表であり、チャラチャラしては居られないのだ」
♀「確かに。もしチャラチャラしてて負けたら、世論は彼女等をボコボコにするだろうね。『女子サッカーなんかやめちまえ』と言う人まで出るだろうね。ファンやサポーターという存在ほど、自分勝手なものは無いんだよね」
♂「実際、随分前だが、男子日本代表が惨敗を喫した試合で、城彰二がガムをくちゃくちゃ噛んで居たり、へらへらしている映像が見えただけで、非難囂々だった事があるな」
♀「あれもさあ、汗一つ流さず、麦酒飲んで声を張っているだけの我々にそこまで言う資格あるの?」
♂「ファンやサポーターは身勝手なのだ。心配なのは、今回の優勝以降、撫子ジャパンのマスコミ露出は大きく増えるだろう。中にはバラエティ等変な番組に出る事もあるやも知れん。それを経て、次の大会で惨敗などしたら、『テレビに出て調子に乗っているからだ!』と言う者は出て来るだろうな」
♀「勝利への執念、技量は勿論だけど、運も大きく絡むもんね」
♂「決勝戦の澤のシュート、あれも運だけではないが、運の要素も大きい」
♀「これまでより厳しいトレーニングをしても、それでも負ける事はある。ドイツも、アメリカも、スウェーデンも、技量や執念で日本に引けを取っているわけではないもんね」
♂「その通り。そういう部分を見ずに結果だけを見て、持ち上げたりこき下ろしたりするのは身勝手だ」
♀「手のひら返しは御手のもの、か」
♂「これは、まさに太平洋戦争の前後で論調が一変したマスコミの得意技だ。そして、それを真に受ける馬鹿な受け手も同様」
♀「スポーツの国際試合にはナショナリズムが出るよねえ」
♂「まあ、そんな話は兎も角、今は労をねぎらおう」

2011年7月19日(火)
駅日誌(1658) 「台風」

台風が来る 物凄いやつ♪ 台風が来る 記録破りだ♪ 泥棒よりも 速い逃げ足♪ 強盗よりも 強引な奴♪ 情報やデマが飛び交う♪ 声のデカい奴が笑う♪
   〜ザ・ブルーハーツ「台風」より〜

♂赤鬼「罰当たりソング!」
♀青鬼「罰当たりソングと言えば、BOφWYの……人の不幸は大好きさ♪ 人の不幸は大好きさ♪ だね」
♂「ひでえ、何て歌だ!!」
♀「でも、こういう曲が好きな人は、案外親切で丁寧な人が多かったりするよね」
♂「一方、ワイドショーなんかが今だに安定的な視聴率を取れるのは、人の不幸を見るのが好きなのが多い証だ。外面が良いが実は陰で人の不幸をを嗤っているような人間よりは、潔いのかも知れないな」
♀「そうだよね、前進は先ず認める事から始める。先ずは、人の不幸が大好きな自分を見詰め、その上でそれを脱皮するというプロセスが要るのかもね」
♂「さて、本題は台風だ。今、台風が列島に迫っているそうだな」
♀「気になるのは、何だかルートが変なんだよね。普通ならそのまま北関東方向に抜けそうなものなのに、首都圏に辿り着いてグイッと曲がって南下するんだとか」
♂「まさに記録破りの台風なのかも知れないな。その一方で、これはもしかしたら、神風が吹いているのかも知れないとも思うぞ」
♀「え? 神風が日本を襲うの?」
♂「いや、台風を南下させる風だ。この台風は被災地を回避する事になるのだ。これぞ神風ではないだろうか。国難に神風あり、だ」
♀「国難と言えば、震災の当日、日本人の大半がうろたえずに冷静だった事を世界中が賛美したらしいね」
♂「台風と地震という強大な自然の力を認め、それを乗り越える術を得た民族だからな」
♀「さっきの罰当たりソングに近いかも。先ず認める事で前進した民族」

2011年7月18日(月)
駅日誌(1657) 「汗」

暑い日が続きます。ちょっと外を出歩いただけで汗だくです。今日は良い運動もしましたので、更に。

♂赤鬼「今日は海の日だ。泳ぎにでも行ったのか?」
♀青鬼「もう久しく水泳なんかしていないようね。その水泳も、プールなのよね……『海に泳ぎに行く』だと、もう10年以上行っていないんじゃない?」
♂「だからか。腕や顔は結構日焼けしているのに、胴や脚は白いのは。いわゆる土方焼けだ。暑い中アクティブに外出しても、服を着ているからな」
♀「欧米人みたいに上半身裸でうろうろしても大丈夫な世間だと良いんだけどね」
♂「で、泳ぎではないなら、何だ?」
♀「昼11時から新宿のライブハウスでDJイベント。それが夕方17時まで。その後、そこの同好同士で飲みに行き、その後カラオケ……で、実質新宿に12時間滞在。人見知りの駅員@地獄三丁目駅だけど、最近は随分物怖じせずに初対面の人と話せるようになってきたみたい。会社でちょっとだけど営業経験をしたのが大きかったのかも知れないね」
♂「駅員め、放蕩しておるなあ。まあ、オフなのだから、ガンガン遊べば良いのだがな。メリハリさえあれば宜しい。しかし、運動というのは、音楽を聴いて踊ったのと、歌った事を指すのか?」
♀「エネルギー消費はそれなりにある筈だよ」
♂「その代わり、食ったり酒を飲んだりしているわけだろう?」
♀「うん、まあ……そこを加味したらどうなるのか分からないけど、今回飲みに行って食べたものは比較的ヘルシーな物だった様子」
♂「自分の好みの音楽を聴いて、それを肴に飲んで、その好みの音楽中心のカラオケ、か」
♀「普通にしていたら知り合いになる事がない人と会話が出来るのは、為になるよ」
♂「確かに。ある意味、異業種交流会や、世代を超えた交流会とも言えるな」
♀「先日の日誌で『人生は死ぬまで勉強』と書いたけど、こういうのも考えようによっては勉強なんだよね」
♂「しかし、飲みながら聴いた話がちゃんと頭に留まるのか?」
♀「さあ、それは駅員本人次第だね」

2011年7月17日(日)
駅日誌(1656) 「六本木」

その昔、そこには6本の木が生えていたのでしょうか? 今や外国人が闊歩する国際的な街です。今日は六本木界隈で美術館等行き、その後飲んで帰りました。

♀青鬼「先日、新聞屋に美術館のチケットを貰ったんだってね」
♂赤鬼「ミッドタウンにあるサントリー美術館で『獅子と鳳凰展』だそうだ。駅員@地獄三丁目駅は和柄好きだから、かなり楽しめたみたいだな。目玉は狩野永徳の唐獅子図屏風だが、それ以外にも獅子・狛犬・ライオンをモチーフにした作品、鳳凰・孔雀をモチーフにした作品。それらを紋様に用いた道具や衣類が多数展示してあったぞ。何気に、舜帝図掛け軸の左幅にあった麒麟図が好きだ」
♀「麒麟は今回のテーマじゃないじゃん」
♂「そうだが、獅子や鳳凰と並ぶ瑞獣だし、良かろう。それにしてもたまげたのは、英語表記だ」
♀「獅子はライオン、鳳凰はフェニックス、麒麟は……? まさか、ジラフって書いてないよね?」
♂「そのまさかだった。英語圏の人はそれを見てどう思うんだろうか? これが標準なのか?」
♀「ワールドワイドのブランドで使われているKIRINと書いても良かったような気もするね」
♂「英語同士の会話ではその方が混乱しなさそうだ」
♀「丁度、ミッドタウンではチャリティTシャツ販売会が行われていたようね。著名なデザイナー、アーティストが描いたデザインをプリントしたTシャツが1着2500円、内1000円は寄付に回るんだってさ」
♂「駅員はTシャツが好きだから、当然のように買った。そして、ミッドタウンにはもう一つ、好きな物、車関係の新しい店が出来ていたのだ」
♀「メルセデス・ベンツが、これまで敷居が高かったベンツを親しみ易くするために出したカフェ付きショップだね」
♂「そうだ。それも、既存車種ばかりならばイマイチ興味は無い所だったが、随分恰好良いコンセプトカーがあったので、ついつい入って見入ってしまった」
♀「へえ、それが写真の車?」
♂「コンセプトAとあるから、次期Aクラスを示唆したモデルなのだろう」
♀「イメージが今のAクラスと大分変ってスポーティだね」
♂「思うに、ここにある意図は、フォルクスワーゲン・シロッコや、BMW1シリーズへの対抗だろうな」
♀「ああ、確かに方向性はそっちかも」
♂「このまま製品化される事は先ずないだろうが、このエッセンスを持った車なら恰好良さそうだ」
♀「日本に入って来るのはATだけなのかな?」
♂「コンパクトなサイズならMTも面白そうなのだが……入ったとしてもハイチューンの超高額モデルだろうな」
♀「もうMTの時代でもないのかな。今日び、高性能ATだとプロのドライバーがMTで走るよりも速いって言うし」
♂「速さの絶対値よりも、楽しさこそが欲しいのだが、それは贅沢というものなのだろうか」
♀「それにしても、可笑しかったのは、そのショップの目の前で座り込んで、目の前の道を走るベンツに向かって『ベンツみたいなつまんねえ車乗りやがって!』と大声を出していたオヤジ!」
♂「よりによって、その場所で言うか? 否、わざとなんだろうな。どこかの工作員か?」

2011年7月16日(土)
駅日誌(1655) 「勉強」

「人生は死ぬまで勉強である」言うは易し行うは難しですが、これが出来るか出来ないかっていうのは大きいです……と、自戒しながら、私が株式投資に使っている証券会社の無料セミナーがあったので、今日はそれを聴きに行きました。

♂赤鬼「ほう、土曜日に勉強か、感心感心」
♀青鬼「勉強と言っても、銭儲けのための勉強だけどね」
♂「現在の日本及びグローバルの経済状況と、これからの展望。その証券会社の注目株の話をしていたが、なかなか分かり易くて良かったぞ」
♀「で、これからの買いは?」
♂「新エネルギー関連株を推していたな。つまり、例えば、自然エネルギー発電設備に不可欠な部品の高シェア企業、とか」
♀「じゃあ、駅員@地獄三丁目駅は、今日聴いた話でちょっと所有株式をいじるかも知れないね」
♂「うむ。投資金額を増やさず、何かを売って何かを買うという見直しをしてみるか……証券会社が言ったからといって、それが確実ではないから、あくまで自己責任になるがな」
♀「そうだね。株式投資って、自己責任の感覚も育つかも知れないね。そういう意味でも勉強になるかも」
♂「冒頭に挙げた通り、死ぬまで勉強だ。このセミナーを聴いている人も、その殆どが年寄ばかりだった。60、70を過ぎても学習意欲が旺盛だ」
♀「欲の皮が突っ張っているとも言えるけどね」
♂「いやいや、脳味噌を活性化する上でも重要な事だと思うぞ。脳味噌は使わないとどんどん悪くなるのだ」
♀「まだ会社員でも勉強しない人って多いもんね。駅員の勤め先にも勉強しない人ばかりだよ。二言目には『それが何になんねん?』だもんね。そういう輩は、『金の卵を産む鶏』の童話で、鶏の腹を捌いた夫婦と同じような事をしちゃうんだよね」
♂「次元の低い人間の事を嘆いてもしょうがない……これは駅員が上司によく諭されている言葉だ」
♀「向上心を持ち続けるのは、きっと大変なんだよ。駅員もいつそっち側に行くかは分からないよ」
♂「確かにな……おっと、向上心については一家言あるぞ。よくカスみたいな大学を出ている奴に限って『四大卒と高卒では頭の作りが違う』などとほざくのだが、ハッキリ言って、学問をやっていない大卒なんぞは、学は無くても脳がまだ柔らかいハイティーンで働き始めた高卒より遥かに使えない。向上心が無いくせに虚栄心だけはあるから厄介だ。そりゃあ高卒にも使えない奴は居るが、素直で向上心のある者の比率は、カス大卒よりも高いと思うぞ」
♀「結構激しい発言だけど、確かに一理あるかも。あと、良い大学を出ても燃え尽き症候群みたいになっている人も使えないかも……」
♂「向上心を失った者には、今日のセミナーの光景を見せたいな。こんな爺がまだ勉強しているんだぞ、と」

2011年7月15日(金)
駅日誌(1654) 「氷」

渋谷パルコで面白い企画が始まりました……ガリガリ祭り! ガリガリ君のキャンペーンです。主眼はPR&チャリティ。ガリガリ君は通常60円ですが、非売品のオリジナル団扇付きで100円で販売し、団扇の代金は東日本大震災の寄付に回ります。猛暑の中、キーンと来るアイスバーが凍みます。

♂赤鬼「他にもオリジナルグッズを沢山販売しているな……Tシャツ、タオル、ウェットティッシュ、消しゴム等々」
♀青鬼「今年は7月上旬の今現在でこの暑さ。そして節電の年。アイス業界は正念場だね。ガリガリ君は勿論、他のアイスもガンガン販売促進を掛けて来るだろうね」
♂「そうだな。このガリガリ祭りも、これから全国主要都市のパルコに回って行くそうだ。渋谷は19日まで。三連休が暇な人は行ってみると良いぞ」
♀「昔のパッケージも展示してあったんだけど、1990年代のデザインは、本当安物の駄菓子というデザインだったんだね。今より大分不細工。それをリニューアルし続けて、キャラクターグッズが販売されるまでの大ブランドに育てたのは立派だね。」
♂「商品そのものの出来、価格とのバランスが秀逸だからだろうな。暑い日に60円でこの満足感はそうそう得られんぞ」
♀「チビッ子から大人まで人気だよね。その一方でネックなのは、食べるのが遅い子供や女性だと、溶けてボタボタ垂れてべとべとになっちゃう事なんだよね。あたしは甘い物は食べるの早から大丈夫なんだけど」
♂「なるほど。そういう部分も含めてガリガリ君だが、溶けた汁を受ける構造をした商品バリエーションを作るのもありなのかも知れないな」
♀「なるほど、そういうタイプだと、チビッ子がお腹を壊すまで食べちゃう前に、食べ掛けで冷凍庫に仕舞う事も出来そうだね」
♂「とは言え、最近の冷蔵庫は冷凍室が下にあるから、チビッ子でもこっそり取り出せてしまうぞ」
♀「あ、そうか。昔の冷蔵庫は上にあったんだけどね」
♂「しかし、冷凍室が上で、そこからアイスを取り出したいがために、不安定な台で無理をして怪我をされるよりはマシだな。年々、子供の体が弱くなっている。最近の子だと、それくらいで骨折というのもあり得るからな」

2011年7月14日(木)
駅日誌(1653) 「衝撃」

耐衝撃、防水、防塵……こういうのを待っていたのだ! これはもう10年以上前に、初代G'z One携帯を買った時の気持ちと同じです。耐衝撃という衝撃がありました。
この度、G'z Oneのスマートフォンが発売されたので、買い換えました。

♂赤鬼「だがしかし、喜んだのも束の間……非常に文字入力がしにくい! イライラ……」
♀青鬼「タッチパネル方式に慣れる必要があるね。i-Phone発売時に飛び付いた人なんかは、もう慣れたのかな?」
♂「この隣のキーに指が触れて押してしまう感じは、昔、算盤塾に通っていた頃に味わったイライラ似ている。隣の珠が指の端に引っ掛かって一緒に動かしてしまうのだ!」
♀「初めて携帯電話機を買った時も、テンキーへの五十音の割り振りに慣れていなくて、四苦八苦していたじゃないの。それが今ではかなり高速で打てるのだから、慣れるしかないよ」
♂「そうだな。慣れれば今のボタン式よりも速くなるかも知れんな」
♀「それにしても、G'z Oneシリーズって、10年以上前にももうあったの?」
♂「あった。駅員@地獄三丁目駅が飛び付いた初代C303CAの発売が、2000年。カシオが携帯電話端末に初参入したのが、自社の持ち味G-SHOCKを活かしたものだったのだ」
♀「今でも個性的だけど、当時はずば抜けて個性的だったんじゃない? 二つ折りもまだない時代で、全体的に形の個性も乏しかった気がするよ」
♂「駅員はその後、続け様にG'z One以外を使った――@二つ折りタイプ→AINFOBAR(市松模様の長方形携帯)――が、W42CAというカーキ色二つ折りタイプに惹かれて、G'z Oneに戻った。だが、この二つ折りは異様に分厚かった……2年後に割と地味なデザインだが耐衝撃防水機能ははあるというタイプCA002に買い替え、で、今回と合わせて三連続G'z Oneだ」
♀「その間、買っていないモデルもあるんだよね?」
♂「そりゃそうだ。発売サイクルと買換えサイクルでは、前者の方が遥かに早い。初代C303CAの後、C311CA、C409CA、C452CA、TYPE-R(Gシリーズ初の二つ折り)。駅員が再びG'z One――W42CA――に戻るまで、実に4モデルも出ている」
♀「その間、買い替えは2回か。W42CAの後は、W62CAを挟んで、CA002。TYPE-Xを挟んで今回のIS11CAか。サイクル的にも駅員が買い換えるより2倍のペースで発売されているね」
♂「自動車もそうだが、余程欲しくならないと、モデルチェンジサイクル毎に買い替えるなんてのは考えにくい。自動車はだいたい4年だが、4年毎に買い替える人は余程リッチか、余程車好きかだ」
♀「だよねえ。携帯も1年単位で買い換えるのは、余程新し物好きだろうね」
♂「このモデルチェンジサイクル……長期的に見れば破綻する気がするぞ」

2011年7月12日(火)
駅日誌(1652) 「庵餡案」

空を自由に飛びたいな♪ 「はい、タケコプター」 アンアンアンとっても大好き ドラえもん♪
   〜「ドラえもんの歌」より〜

♀青鬼「ぞぞぞ……駅員@地獄三丁目駅の奴、ストレスに晒されてとうとう幼児退行を起こしたの!?」
♂赤鬼「良い年をして幼稚な人間ではある。会社に、リアルな虫のマグネット等を持って行っては、それを見て驚きそうな人の引き出し等に忍ばせておき、反応を見て笑っているような男だ」
♀「少年の心を忘れないというのと、ガキっぽいというのは違うよね」
♂「うむ、違うな。ガキっぽいと言えば、上記のドラえもんの歌について、小学生の頃に、『ドラえもんは銅鑼焼きの餡子と皮とどちらが好きか?』と問うてきた者が居る」
♀「その心は?」
♂「『餡餡餡、取っても大好き』で、餡が無くても大好き=皮だそうだ」
♀「ええ? それってさ、『餡餡餡、とても大好き』だよねえ? 答えは餡でしょうよ」
♂「ニポンゴワ、ムツカシヨ」
♀「そんな奴は故郷に帰れ。でも、日本語に限らず、言葉のニュアンスは難しいよね」
♂「だから、伝聞で話を聞いても、必ずしも真相を聞いた事にはならない事もある。誰一人嘘を吐いていなくてもだ。例えば、AがBを悪だと告発する。Aだけに話を聞いてBを責めるのは早計かも知れない。一方、Bが弁明しても、その弁明が正しいのかどうかも怪しいものだ。分からんとしか言えんなあ」
♀「インドのシク教ってのがそういうスタンスらしいね。あらゆる宗教は基本的に、『神がこう言っている、神の意図はこうだ』というのが軸になっているけど、シク教は断定を避けるんだってさ。神の意図は人知如きが及ぶものではないと考えているようね。スパッと善悪を決めず、とことん考える哲学的宗教っぽいね」
♂「で、先程のAとBのような出来事がキッカケで、駅員@地獄三丁目駅の駅日誌を登録しておいた『テキスト庵』というサイトが閉鎖されてしまった。運営サイドの知人がどうもBで、登録者の一人がAだったようだ」
♀「残念。ほぼ毎日更新する事で、こんな駄文でも徐々にランキングが上がっていたのになあ」
♂「で、この度、その登録者の一人が、『テキスト餡』という物を立ち上げて、受け皿にしてくれたそうだ」
♀「へえ、それは助かるね」
♂「だがしかし、どうやって更新したら良いのか分からない。以前のテキスト庵の方は、アナログ的更新で、遣る事が分かり易かった。ブログだと自動的にRSSが発行され、それで更新が分かるようなのだが、この地獄三丁目駅はホームページビルダーで組んだHTMLだ。やり方が良く分からんよ」
♀「しばらく様子見かあ」

2011年7月11日(月)
駅日誌(1651) 「健診」

職場で健康診断を受けました。検尿、身長&体重、視力、聴力、聴診器&問診、胴囲、血液、X線……

♂赤鬼「聴診器&問診が綺麗な女医さんだった。聴診器の後、『眼を見せて下さい』という時にちょっとドキドキ」
♀青鬼「馬鹿じゃないの? 女子社員も居るから女医なんだろうね」
♂「聴力は、だいたい流れ作業だなあ……あれでちゃんと聞こえていない人を弾けるのだろうか? 聞こえて居ても、反射神経の鋭い・鈍いで押し方も違いそうだ」
♀「そう言えば、小学生の時にあのボタンを連打して怒られた奴が居たよ」
♂「ボタンの連打能力が、ゲームの腕前に影響する時代だったしなあ」
♀「胴囲はメタボ検査だね。以前、この駅日誌で略語について書いた事があるけど、その時に、10〜20年程前は、片仮名言葉の略語は4文字だったのに、数年前から3文字になり、省略化が加速していると書いたけど、『メタボ』もそうだね。出て来たのが2005年〜2008年頃。もし、あと数年早く出た言葉なら、『メタボリ』と略されていたんじゃないかな?」
♂「メタボリック・シンドローム……更に早く出ていれば『メタシン』と略されていそうだ。言葉は文化だ。略語自体は江戸時代やそれ以前から使われていて、時代時代で略し方の傾向が違って面白い」
♀「血液検査は、献血好きの駅員@地獄三丁目駅には物足りないだろうね」
♂「注射が苦手な人には、血を抜かれる気持ち良さはなかなか理解して貰えないがな」
♀「X線……レントゲン。原発事故でガイガーカウンターが注目されたけど、あれ持って受けたら怒られるだろうね。でも、今年はやろうとする人が居ても不思議ではないよね。持って居たら、ゲージが伸びたりするのを見てみたいのが人情」
♂「測ってみると、神経質になっていたのが馬鹿馬鹿しくなるかも知れないな。何だかんだ言って、国際線の飛行機に乗ったり、レントゲン撮ったりと、放射線はある程度浴びるものだ。原発周辺は予断を許さない状況にあるが、相当距離離れていれば神経質になる事はない」
♀「寧ろ、神経質になり過ぎるとその心因で健康に悪影響が出そうだよね。病は気からって結構あるもの」

 
2011年7月10日(日)
駅日誌(1650) 「衣装」

土曜日に、同好の人の御誕生日会をしました。上野の国立科学博物館〜タワーレコード渋谷店〜新宿店〜居酒屋〜カラオケ。何の同好なのかは、写真を御覧なれば一目瞭然。これらは、タワーレコードに置かれていた東京事変のステージ衣装です。

♀青鬼「駅員@地獄三丁目駅は、昔よりは社交的になったよね」
♂赤鬼「そうだな。今でも人見知りはするがな。会社員になって営業系の仕事を経験した事が大きいのだと思うぞ。経験は力だ」
♀「馬子にも衣装。スーツも板に付いているしね」
♂「と思うだろう? だが、どういうわけか会社の同僚からジャケットを着ていると新鮮だと言われる事もある」
♀「平日は毎日スーツだよね? 似合ってはいない、という事かな」
♂「上着が嫌いで、客先に訪問する時くらいしか着ないからかだろうな。私服ではスーツっぽいシルエットのジャケットや、ワイシャツっぽいシルエットのシャツは殆ど着ない。出来る事なら、平日も江戸時代の棒手振り商人みたいにフンドシだけでウロチョロしたいくらいだ」
♀「ああ、欧米人にはよく上半身裸の男が居るけど、日本では奇異の目で見られるよね。でも、江戸時代はそうでもなかったんだよね」
♂「さて、本題だが、科学博物館には初めて行ったのだが、非常に面白かった。入場料600円に対し、常設展のみなら年間パスは1000円。恐竜の骨格標本も豊富で、年間パスを買いたくなるレベルだ。また行きたい。また、ステージ衣装も見て居なかったので見られて良かったし、主目的は誕生祝いなのだが、単純に行って面白かったし、楽しかったと思うぞ……だがしかし!」
♀「!?」
♂「終電で帰り、自宅で気持ち良く眠りに就いた翌朝……衣装掛け(金属パイプ)が倒れて来た。脚の部分の樹脂パーツが重さに耐え切れず折れたようだ。危ない危ない、ヤワな道具だ」
♀「どうせ、耐荷重を大幅に超えていたんでしょう? そこに地震等の横揺れが加わっていれば弱くもなるよ」
♂「昔から思うのだ。オーバースペックでも良いから、道具はとにかく頑丈なのが良いなあ、と」
♀「auから、Gショックバージョンのスマートフォンが発売されるそうね」
♂「駅員の携帯はauだから、それに買い替える予定だ。そもそもauを使っている理由は、Gショック携帯があるからなのだ。過去全てではないが、Gショック携帯の比率が高い」

2011年7月8日(金)
駅日誌(1649) 「緑」

昔よりも人気が上がっている色があります。緑です。エコロジーに関心が持たれるようになって、緑という色が露出する頻度が上がっています。写真は、待ち合わせの時間調整で入ったゲームセンターで取った、ワンピースのゾロのシリコンゴム製腕時計&緑タイツの江頭2:50ストラップです。あれ? こいつらはエコと無関係か。

♂赤鬼「確かに、昔は緑はイマイチな色だったが、今はよく見るな。それも、青緑系よりは、軽くて柔らかい黄緑色が多い気がするぞ。いっその事、君は緑鬼と交代したらどうだ?」
♀青鬼「はあ? あんたが代わりなさいよ! 赤&緑じゃ、マルチャンだよ!」
♂「赤いきつねと緑のたぬき、か。君も案外親父ギャグみたいなコメントをするなあ」
♀「悪かったね。でも、確かに緑の好感度、上がってるよね。好感度が上がったと言えば、写真にあるストラップの江頭2:50。今年の日経エンターテイメント誌の『好きな芸人・嫌いな芸人』で好きな芸人の20位だってさ。昨年まで9年連続嫌いな芸人首位だったのに」
♂「V10ならずか。しかし、震災の折の福島への救援物資、それも内緒で動いた所に人々の心が動かされたわけだな。江頭は『だから、内緒にしときたかったんだよ!』と言いそうだな。俺は昔、めちゃイケで初めて見たが、その頃から好きな芸人だぞ」
♀「江頭に代わって首位になったのは……島田紳助。何だかリアルだよね。偽善者的な面と、ダーティーなイメージが育ち過ぎたか」
♂「江頭ストラップは、黒もあるな。緑が『ドーン』で、黒が『がっぺムカつく』だな。しかし、この黒の方の顔が、何だか菅直人に似ていて気持ち悪いぞ」
♀「江頭も気持ち悪いよ!」
♂「それは、薄っぺらい物の見方だ。駅員@地獄三丁目駅など、江頭の冠番組(ネットテレビ)存続に出資した江頭2500人隊の一人だぞ」
♀「それはどうでも良いけどさ、ゾロの腕時計は、きっとキャラクター毎に色が違うみたいだね。よく、好きなキャラクターのが取れたね」
♂「たまたま落ちそうな場所にあったのだ。イレモノが面白いだろう?」
♀「試験管みたいなイレモノね」
♂「これは、プリフォームと言って、PETボトルの素になる物だ。平たく言えば、この試験管を膨らませてPETボトルにする。キャップがしっかり閉まるように、最初から口の部分はガッチリ作り、その下の胴体を型の中で風船のように膨らませてボトルするわけだ」
♀「エコロジー要素あるじゃない。だって、この試験管を捨てる時に、PETボトルとして分別廃棄すればリサイクルされるわけでしょ?」
♂「多分な。資源を持たざる国である日本にとって、安定輸入と有効活用は命綱だ。経済が弱れば、これ程脆弱な国は無いのだ」

2011年7月7日(木)
駅日誌(1648) 「GAME」

6月下旬の猛暑で、電力使用量がデッドラインの90%を超えるピンチがありましたが、7月に入って電力危機は和らいだ感があります。とは言え、まだ油断は出来ません。私は、今夏のピークには、最悪電力供給が間に合わず停電も覚悟しておいた方が良いと思っています。
昨年の東京電力管轄下の電力使用量は、最高気温日のピークで焼く6,000万kw/hでした。昨年は猛暑だったので電力消費が大きかったのですが、それでも地球温暖化対策・CO2削減による節電が行われている年でした。それでも6000万なのです。

♀青鬼「今日さあ、職場があるビルのエレベーターホールでうちの会社の人がお客さんを見送って居たんだけどさ。お客さんが周囲の警官の多さに驚いたって言っていたのよ」
♂「ああ、東京電力の近くだからなあ……」
♀「ところが、うちの会社の人が答えたのは、『官庁街が近いから、何かあるのかも知れませんね』って」
♂「おいおい、天然か?」
♀「そのお客さん、何故多いのかだいたい分かっていて訊いたんだと思うけど、何だか微妙な空気だったなあ」
♂「天然ボケは悪ではない。可愛くさえある。だが、ビジネスシーンでは痛々しい限りだな」
♀「もう最近の駅員@地獄三丁目駅は、だんだん遠慮が出来なくなって来て、先輩だろうが上司だろうがビジネスシーンで天然ボケをかましたりしたら容赦なくツッコむようにしているよ」
♂「それはそれで立場が上の人に恥をかかせるわけだから、考え物だがなあ」
♀「さて、本題。そんな厳戒態勢の東京電力だけど、7月8月はどうなるんだろう? 電力ギリギリだよね」
♂「何度も言うが、アウトもあり得る覚悟は持っておいた方が良い。だが、ゲームのようにクリア条件或いはゲームオーバー条件を単純化してみよう。そうすれば案外答えは簡単に出るかもしれぬ」
♀「クリア条件……停電を発生させずに夏を乗り切る。ゲームオーバー条件……電力消費が限界を超えて停電発生」
♂「うむ。要は、一時的にでも供給量を需要量が上回ればアウト。逆に、上回りさえしなければ、総需要量が巨大でもセーフなのだ」
♀「つまり、ハイエンド〜ローエンドが開いているよりも、デッドゾーンに入らなければ高い位置でフラットの方が今回は◎という事だね」
♂「例えば、朝から無理してエアコンを使わないのではなく、寧ろガンガン使って、ピークタイムまでに部屋を冷やしておいてピークタイムに切って余冷で乗り切る、とか」
♀「逆だったら……朝からエアコンを切って我慢していたが、最も熱い時間帯にとうとう我慢出来なくなってエアコン点けちゃう、とか? 労多くして果実無し、最悪だね」
♂「勝利条件は何か? 敗北条件は何か? そこは情緒的・感覚的に捉えてはいけない」
♀「良さそうな手があるんだけど……夜中に冷凍庫で大きな氷を作って、氷の状態で置いておき、ピークタイム前に冷凍庫OFF&エアコンOFF。氷を取り出して大きなたらいに入れて、その後ろから扇風機ONってどう?」
♂「試してみる価値はあるな。夜間電力による氷蓄冷システムと同じ理屈だな」

2011年7月6日(水)
駅日誌(1647) 「宇宙」

映画「2001年宇宙の旅」にモノリスという真っ黒な石(多分)の直方体が出て来ます。そうか、その正体は羊羹だったのか!

♀青鬼「なわけないでしょ」
♂赤鬼「そのツッコミ方、『ジャングルの王者たーちゃん』のヂェーンさんみたいだな」
♀「徳弘正也ね。駅員@地獄三丁目駅の好きな漫画家の一人よ。集英社から小学館に移籍したけど、今も現役よ。『亭主元気で犬が良い』まだコミックスは1巻のみだけど、結構シナリオの方に力を入れている様子で、楽しみな漫画」
♂「因みに、ワンピースを書いている尾田栄一郎は、徳弘正也の弟子だ。セールス的には師を大きく超えているが、その影響は随所に見る事が出来るな。シリアスシーンに唐突なギャグ、泣かせ話の方向性、キャラクター泣き方は徳弘譲りかと思う」
♀「ああ、鼻水垂らして泣くのよね。あれは、イケメンだらけの漫画だと出来ない手なんだけど、リアルな描写でもあると思うよ」
♂「だから、ターちゃんで泣いた駅員は、ワンピースでも泣いちゃう、と」
♀「話を戻すわよ。山崎製パンの羊羹なのね。宇宙食仕様なんだとか。中身は同じでパッケージが違うだけなんだと思うけどね」
♂「だが、栄養価が高い食品だから、宇宙食には向いているのだろうな」
♀「自転車ロードレースのレーサーの栄養補給にも羊羹が使われているらしいね。あと、非常食としても有効みたい」
♂「では、震災からこっち、日持ちするパッケージの羊羹は売れているのかも知れないな」
♀「それにしても、このパッケージのデザインは凄いよね。宇宙空間を飛ぶ羊羹。確かにモノリスみたい」
♂「このセンス、徳弘正也のセンスにも近い物を感じるな……駅員のツボに近い方向性だから、買ったのだろうな。無論、普通の羊羹よりも割高だ」

2011年7月5日(火)
駅日誌(1646) 「名刺」

日本唐揚協会という団体があります。私も鶏唐揚が好きなので、試験を受けて会員(カラアゲニスト)になりました。会員になれば、必要経費だけで名刺が発行出来ます(活版印刷屋で名刺を刷る相場から見れば、普通の名刺を作るコストよりも安い)。勿論、実物には、私の本名とメルアドが書かれてます。

♂赤鬼「ほう、日本唐揚協会とな。俺も唐揚は好物だが、どんな試験なんだ?」
♀青鬼「ウェブ上で、無料で何度でも受験出来るから、言ってしまえば誰でも合格出来る試験だよね」
♂「何だ……自慢にはならないのか」
♀「シーランド公国の爵位みたいな、金を払えば誰でもという、ね」
♂「何と? 没落貴族の爵位は金を積めば買えると聞いた事があるが、シーランド公国とは……何処だ?」
♀「英国沖に浮かぶ人口島が国土だとか。国連では自然に出来た陸地を『国土』と定義しているから、人口島は国土とは認めていない=独立国家とは認めていないみたいね」
♂「ほほう、安いのならば冗談で買ってみたくなるな。月や火星の土地が売買されているようなものか」
♀「話が逸れちゃったね。カラアゲニストも、言わばそれと同じだよね。唐揚が好きだと示すためだけの名刺。でも、持っていると唐揚について一家言ありそうだよね」
♂「そうだな。駅員@地獄三丁目駅の持つ名刺の種類がまた増えたわけだ」
♀「会社とカラアゲニストで2種類、他にも何かあるの?」
♂「全部で4種類……」
♀「え? 他は? 地獄の爵位とか!?」
♂「そんな名刺はまだ持って居ないが、それも興味深いなあ」

2011年7月4日(月)
駅日誌(1645) 「偏見」

人間、幾ら気を付けて居ても、偏見で物事を見て、それに基づいた事を考えてしまいます。例えば、この写真……「どう見ても不倫の為の隠れ家だろ!」なんてのはとんでもない偏見なのです。

♀青鬼「ははは、渡部篤郎って、そんなイメージだよね。これはそういう狙いなんじゃないの?」
♂赤鬼「この写真はマンションの広告なのだが、確かにそうかも知れないな。あんなに東京タワーが大きく見える場所だ。やましい事無しにしても、隠れ家という事は『第二のねぐら』だ。金持ちにしか手が出せんぞ」
♀「でも、俳優・タレントって、やっぱり本人の性格とは別にイメージが出来ちゃうよね」
♂「うむ、二時間サスペンスドラマなんか、登場した時点で、まだ事件が起きても居ないのに『どう見ても犯人こいつだろ』と分かってしまうような配役があるよな。たまに、その視聴者心理を使って、スケープゴートにしている場合もあるが」
♀「あるある。俳優・タレントの場合は、テレビでそういう面ばかりが前に出てしまうから極端だけど、職場や交友関係の中でも、そういう偏見って出来ちゃうよね」
♂「うむ、どうしても、あいつが言っているから尤もらしいとか。あいつが言っているから信憑性が薄いとかそういう風に思ってしまう事があるな」
♀「社会人で厄介なのは、そこにヒエラルキーというバイアスが加わってしまうという点ね」
♂「とある事象について、下っ端が『Aだと思う』と言い、上役が『Bではないか』と言った場合、日頃信頼出来る上役が言えば、Bだと思ってしまうものだ」
♀「まるで狼少年だね。上役が信頼出来る場合はまだ良いよ。厄介なのは、ヒエラルキーによって、信頼性が逆転してしまう場合だよ」
♂「信頼出来ない上役であっても、Aだと思いつつもBに賛成する、或いはBだと思ってしまう」
♀「前者は常識的社会人だね。後者はただの馬鹿でしょ。普段、信頼出来ない上役でも、個々には本当に賛成出来る事もあるんだけどね」
♂「しかし、顔だけを見ても心までは見えないので、その見分けはつかない」
♀「でも、見えない方が幸せなんだろうね。もし見えたら、人間嫌いになってしまう事の方が多いだろうね」
♂「そして、無論、駅員@地獄三丁目駅の目にも偏見があり、一方、偏見を受けているものだ。電車の中で上記の写真を撮っているような奴も、当然近くの人からの偏見に晒されているな」

2011年7月3日(日)
駅日誌(1644) 「食」

この土日は充実しておりました。順を追って……

@土曜日昼「PHO24」
市ヶ谷のデニーズの隣? デニーズの一部? に、7月1日〜ベトナムフォーの専門店が開店。フォーは米の麺なのですが、ビーフンが焼そば的なのに対し、フォーはラーメン的です。
なかなか美味なのですが、こういう東南アジアメニューが私にとってネックになるのが、パクチーの存在。食べられなくはないのですが、苦手な匂いなのです。パクチーが苦手な人は存外多く、熱帯化してきている日本に、東南アジアメニューがイマイチ市民権を得ていない理由の一つではないでしょうか?
この店はそこを上手く回避していました。モヤシ、ライム、パクチー、ペパーミント、輪切り唐辛子が、別皿で出て来て、セルフサービス後載せ式なのです。これならば、苦手な物は載せなければ良くいのです。
パクチー無しで美味しく頂きました。これは細かい点なのですが、ありそうでなかった点かな、と。普通のベトナム料理店でも、パクチー抜きを頼める所はありますが、あくまで特殊対応です。食わず嫌いの間口を広げる効果はあるのではないかと。だからか、駐日ベトナム大使までが開店祝いの花を出していました。

A土曜日午後「升亀」
仕事で知り合った方々と簡単な勉強会をした後、夕方からその面子で飲み会をしました。神田の高架下の居酒屋……騒々しい店に大勢では注文しにくく、ちょっと店のチョイスを誤ったかな、と。こういう店だと多くて1グループ4人までだよなあ。

B土曜日夜〜日曜日朝「SHOW BOAT」
飲み会の後、一人高円寺へ。SHOW BOATという店で「ハードロック喫茶ナザレス」という、人間椅子・鈴木研一のDJイベントです。一晩中、HR/HMだらけの夜。
今回は、私が持参したCDも掛けて貰いましたが……鈴木研一の反応はイマイチ。次はジャンルどまん中のやつを持って行くかな。飲んだ後、飲みながら一晩……途中ちょっと眠ってしまいました。

C日曜日午後「鳥良」
徹夜明け昼起き。昼間の用事を済ませて、ちゃんと昼食を摂っていなかった15時頃、「18時まで生ビール他ドリンク99円」という焼鳥屋があったので、そこで遅い昼食。
朝まで飲んでいたのに、また麦酒2杯&焼鳥盛り合わせ、サラダ、素麺。ドリンクの安さに惹かれてあまり考えずに入ったのですが、思ったより美味しく、カウンターから見える料理人の包丁の持ち方、動かし方、置き方を見ていると、ちゃんとしています。調理師免許保有者だな、きっと。
美味しくて高くないし、また利用しようと思いました。メインは手羽先だった様子。次は手羽先を食べてみよう。高田馬場。平日夜には賑わって居そうです。

この土日は飲み食いばかりだったんだなあ〜。だがしかし、中途半端な時間に食べたせいで、今頃ちょっと腹が減って来ました……明日の朝食用に買ったおにぎり、食っちゃおうかなあ。

2011年7月1日(金)
駅日誌(1643) 「瑞西」

瑞西と書いて「スイス」です。漢字表記は結構面白くて、音で字を当てている場合と、意味で字を当てている場合があります。面白いのは……例えば、ケンブリッジ。漢字では「剣橋」と書きます。ケン+ブリッジなわけです。

♀青鬼「ねえ、この写真ってスイスのメトロの切符でしょ? 五月にインドに行ったと思ったら、今度はスイス? 贅沢だね」
♂赤鬼「駅員@地獄三丁目駅如きにそんな金がある筈がなかろう。これは、会社でスイスに出張した人から貰ったのだ」
♀「ははあ、駅員というだけあって、こんな物にも興味があるんだね」
♂「いや、海外の物を見るのはなかなか面白いぞ。この切符に入っているようなホログラムが、ユーロ札にも入っているのだが、『欧州はこういうのが好きなのか』、『偽札がホログラム無しの国よりも多いのか」という風に色々考えられる」
♀「それにしても、右のと左ので長さや印字が違うけど……どっちか偽物なんじゃないの!?」
♂「くれた人曰く、駅によって印字は違うらしい。長さについては、長さが違う事から一つ推理出来るぞ。つまり、この切符は券売機の中で、幅が決まったロールになっているのではないか? と」
♀「なるほど。印字してロールからカットする仕組みかも知れないよね。それなら、印字のサイズによって、カット位置も変わるという事か……流石、赤鬼。ところで、これ、何て書いてあるの?」
♂「左上は、『チューリッヒの』という意味の単語だ。AmericaとAmericanのように、ZurichとZurcherとなるわけだ」
♀「あとは?」
♂「自分で辞書を引かないと賢くなれないぞ!」
♀「分かんないんだ」

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