2011年12月度目次 (御意見御感想は掲示板にどうぞ)→

 #1749 「寒」 冬の情景。
 #1750 「玉葱」 アゴなしエリックとスティーブ物語
 #1751 「車」 東京モーターショー2011。
 #1752 「検索」 こんなエラーって起きるものなのだろうか?
 #1753 「芋」 原宿カルビープラス。
 #1754 「銀幕寸評」 “電人ザボーガー”。
 #1755 「月食」 皆既月食。
 #1756 「MINI」 ミニクーペ争奪戦。
 #1757 「目」 め、目が。
 #1758 「麺」 カップヌードルミュージアム。
 #1759 「冬」 冬来たりなば春遠からじ〜人間椅子ライブ。
 #1760 「怪文」 金正日。
 #1761 「ポクナイ」 そうか。
 #1762 「反反」 反対の反対なのだ。

  by 駅員 @ 地獄三丁目駅

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2011年12月28日(水)
駅日誌(1762) 「反反」

世の中には様々な考え方があり、それに対するアンチも同様に沢山あります。更には、アンチに対するアンチも。とは言え、必ずしも、アンチに対するアンチが元の主張への同調とは限りません。ややこしや、ややこしや……即ち、「A」と「アンチA」と「アンチ・アンチA」があったとして、「アンチ・アンチA」イコール「A」とは限らないというわけです。

さて、沖縄普天間基地移設の件で、辺野古へ移設した場合の影響評価書類を、政府が沖縄県に提出しました。今朝早朝に送り届けられたそうですが、本当は昨日着予定でした。反対派が、配送業者を県庁前で止めて、積荷を訊いたり、送り先のセクションを訊いたり、県庁内への侵入を妨害したのだとか。
成程、鳩山元首相の「最低でも県外移設」発言が尾を引いています。が、しかし、この配送業者への妨害行為は威力業務妨害ですよね。あと、業務上の秘密漏洩でもあります。

というわけで、私は「移設反対派の所業に反対派」です。アンチ・アンチなわけです。トータルで考えて、移設は早くやった方が良いと思っています。
住宅地のすぐ近くで軍用機が離着陸しているとか……リスクは辺野古移設の方が少なそうです。無論、沖縄県民が沖縄県外への移設を望むというのは当然だと思いますし、そう主張する事は批判しませんが、その妨害行為はアウトだよなあ、と。やり方が悪名高きシー・シェパードと大差無いと思います。
更に驚いたのは、沖縄県外からも反対運動に参加している人が随分居るのだとか……沖縄県民としての反対活動は、あって当然だとは先程書きましたが、他県からの人は何が目的なのでしょう? 軍事ヲタクか何かで自宅の近所に基地が来て欲しいとでも思っているのでしょうか? それとも単なる野次馬? 或いは「珊瑚が失われるから」という主張もありそうです。
きっと、一口にアンチと言っても、それぞれ異なる理由があるのでしょう。という事は、前述の配送妨害は、反対派の中でも一部の愚者の行いだという見方も出来るのかも知れません。
メディアでは物事の一部分しか見えません。例えば、「AがBを殴った」と聞いたら「Aは乱暴だ」と感じますが、「BがAを愚弄し、Aが怒ってBを殴った」となれば、印象は随分違います。

なんやかんや言っても、私は、本当の所は「日本軍を組織して、米軍の駐留をガツガツ減らしたい」というのが理想なのですがね。自軍無し・駐留軍無しでは、速攻食われそうですから。

2011年12月26日(月)
駅日誌(1761) 「ポクナイ」

今年は、天皇誕生日(祝)〜クリスマスイヴ(土)〜クリスマス(日)という日の巡りでした。
23日に陛下の誕生日を祝わずに眠りこけていたくせに、一丁前に24日にはクリスマスらしい所に出掛けて来てしまいました。不敬罪の誹りを免れませんな。24日は東京タワーへ。「っぽくない。駅員@地獄三丁目駅っぽくない」と言われそうです。

東京タワーに行くのは、恐らく、就職活動で東京へ来た時についでに行ってみた時以来の事です。えーと、何年振りやら? 当時、新橋で面接を終えた私は、目に入った東京タワー目掛けて歩き始めました。近そうに見えたのです。普通なら、歩くにしても浜松町か御成門、芝公園、赤羽橋辺りからでしょう……だが、当時は東京の地理なんぞ何も知りません! 近くに見えるのに一向に近付かない東京タワー……暑い日の午後だったような覚えがあります。途中でガリガリ君を食べた思い出があります。その時には蝋人形館と展望台に行きました。

今回も同様のコースです。但し、季節は冬、そして展望台からは夜景でしたが。
蝋人形館は、二度目なのですが、展示内容も多少変わっているような、変わっていないような……終盤の「これはただ単に館長の趣味やないか!」というようなロックミュージシャンコーナーは健在でした。マニアック! しかし、ここの蝋人形って、こんなに粗い造りだったっけ……? とは言え、この脱力感もまた味わいというもの。粗い造りとか言いつつも、もし真夜中に一人で閉じ込められたらさぞかし怖かろうなあ。聖飢鬼Uの「蝋人形の館」が脳内再生されていました。

日が暮れるのを待って、展望台へ。混んではいましたが、券は早めに買っていたので第一展望台へは割と待たずに行けました。
東京タワーからの夜景は綺麗でしたが、存外大人しいものでした。オフィスの灯りが少ないからか。一方、北西の遥か遠くに柔らかい光を放つ高い塔があります。東京スカイツリーが点灯していました。日本一大きなツリーを遠巻きに見る事になりました。スカイツリーの展望台が開業したら、これまた凄い見晴らしなのだろうなあ……噂によると、展望台入場料、3000円とか。高っ!! 高いのは標高だけではないのか……
第二展望台にも行きたかったのですが、2時間待ちの表示。こりゃあ、待ってられんな〜、と退散しました。
 
↑分かり難いですが、中央上部にぼんやり光っているのがスカイツリーです。

2011年12月21日(水)
駅日誌(1760) 「怪文」

12月21日は「回文の日」だそうです……「新聞紙」、「竹藪焼けた」、「タイツに蟹付いた」等々。逆から読んでも同じになる文の事を回文と言います。1221が回文数になっているからという事なのでしょう。

さて、今日友人から回文ではなく、怪文のメールが届きました。
「愛する将軍様が崩御されたため、年賀状はご遠慮下さいませ」と。北朝鮮に友人が居るわけではありません……しかし、一昨日や昨日ではなく今日来たというのが、ネタ(黒いネタですが)なのか何なのか……?
この友人は、こういう黒いネタを好む人間ではあるのですが、もしかして、今年に身内に不幸があって本当に年賀状を遠慮するのに、こういう書き方をしている? まさか、そんな非常識な? 私信ではそういうのもしてしまいそうな人間でもあるし……「祝い状を送ります」と返しておいたら、「不敬罪で捕まってしまえ!」と返って来ました。

それにしても、その将軍様の葬儀の様子ですが、何だか蝋人形みたいでした。そして、秋くらいから姿を消した北朝鮮のニュースの顔だったおばさんが、葬儀特別番組で喪服で再登板。既にマスコミやネット上でも触れられていますが、もしかしたら、その秋頃にもう死んでいたのかも? とか、実はまだ死んでいないのではないか、とか色々憶測が飛び交っています。
そういう意味では、ビンラディンの死もカダフィの死も怪しいものです。金正日がこの二人と違うのは、発表したのが身内という点(ビンラディンやカダフィは彼らの敵方からの発表でした)ですが、その方が尚一層八百長臭いかも?
あと、慟哭して嘆く国民の映像にどうも違和感を感じます。嘆く様を心理的に強要されているような環境だという事でしょうか。或いは……? もし、あの映像にドリフの番組で使われているような笑い声を重ねたら、大笑いしている図にも見えなくはありません。
金正日亡き後、目下の問題は、金正恩に金正日ほどの支配力があるのかどうかです。軍部を抑えられるのかどうか? 例えば、軍の中で正恩を凌ぐ影響力を持つような人物が、正恩の腹違いの兄:金正男に近しい人物だったりしたら、正男を担ぎ上げるかも知れません。で、あの国が混乱状態に突入すると、日本への影響もあるでしょう。

今、「正男」と書いて、「正男、Jリーグカレーよ」のCMが頭に浮かんでしまいました。ああ、YOUTUBEで見て来ようか、角刈りのラモスを。おっと、今「角刈り」と書こうとしたら「核が利」と出てしまいました……

2011年12月19日(月)
駅日誌(1759) 「冬」

"If winter comes,can spring be far behind?" by Shelley(イギリスの詩人) 

「冬来たりなば、春遠からじ」。今冬の人間椅子(HR/HMバンド)ライブツアーのタイトルです。
今年は夏にも人間椅子にしては比較的規模の大きいツアーを実施し、冬にも。もう40代ですが、精力的です。中島ノブの加盟が大きいのかも知れません。
今日は平日なのですが、金曜日に出来る仕事は詰め込んで、火曜日にしても大丈夫な仕事は先送りにし、定時で職場を脱出してライブに行ってしまいました。
私は仕事はスーツなので、スーツのまんまです。場所は渋谷O-WEST。今日は平日にもかかわらずチケットが多く売れた模様で、二階席も開けていました(人間椅子は客入りが少ない時は二階は閉じています……)。
スーツで前方に出て行く気はなく、今回は二階で大人しく聴く事にしました。なので、普段はセットリストなんか途中で抜けが出てしまうのですが、今回は綺麗にセットリストを挙げられます。
よって、今日の日記は、セットリスト……興味無い人には物凄く詰まんない日記だよなあ。

阿呆陀羅経

春の匂いは涅槃の香り
泣げば山がらもっこ来る
品川心中
ギラギラした世界
今昔聖
踊る一寸法師
サバス・スラッシュ・サバス
見知らぬ世界
人間失格
猿の船団
青い衝動
悪魔と接吻
針の山
――encore――
人面瘡
恐怖!ふじつぼ人間
相克の家

今回のツアーの他の回でのセットリストを見て居ませんが、私は「踊る一寸法師」は生初聴き(多分)でもあり、定時ダッシュをした甲斐がありました。

2011年12月18日(日)
駅日誌(1758) 「麺」

横浜にあるカップヌードルミュージアムに行って来ました。別名「安藤百福発明記念館」。以前から行きたいと思っていたのです。
桜木町駅から、歩いて海の近くにある四角い建物がカップヌードルミュージアムです。内部は白壁とウッドの床・階段という作りで、空間をかなり贅沢に使っている造りでした。
入口でチケット(\500)を買って、大きな階段を上り、二階から展示が始まります。展示を観る前により上の階に行き、カップヌードルファクトリーの整理券を貰いました。整理券が無いと、そういう体験系は出来ないようです。チキンラーメンファクトリーという方もあったのですが、そちらはもう予約で一杯でした。
チキンラーメンやカップヌードルの出来た経緯は、伝記漫画のようなもので昔に読んだ事がありましたので、だいたい知っている事でしたが、見せ方がなかなか上手いかな、と。
流石は、総合演出・佐藤可士和。この人、元博報堂マンなのですが、最近至る所の企画に一枚噛んでいます。稼いでそうだなあ……
ただ、ちょっと無理やり感がある展示もあった気がします。安藤百福の哲学を拡大解釈しているというか何と言うか……百福翁が傑物であるという点には異論は全く無いのですが、トリックアートの部屋とか「全然関係ないやん」という所も。

飲食可能なスペースがあるのですが、そこには各国の麺料理が販売されています。怪しいアジアの街並みを上手く再現しているスペースだなあ、と思いました。そこで食べられる物の多くは、私の苦手なパクチーがあって、ちょっと辟易しましたが。

ふと見ると、トイレへの案内看板が各カウンターのそば貼ってにあります。全部を見たわけではありませんが、私が確認した範囲でベトナム語と韓国語の看板では……男のピクトグラムが女のピクトグラムの方を覗いている図になってるやないかっ!!
あと、中央アジアのラグマンという料理を出すカウンターには「ラグマンわ とってもおいしいをさしあげます」と胡散臭い日本語が!! ……うーむ、細かい御遊びを挟んでいるなあ。
 

内容的には一度行けば十分という感じのミュージアム(チキンラーメンファクトリーにはちょっと惹かれますが)ではあるのですが、こういった細かい要素をより微に入り細を穿つように探そうと思えば、もっと色々見付かるのかも? この手法、ディズニーランドの隠れミッキー探しみたいにも思われます。ディズニーランドと言えば、リピーターが多いテーマパークで有名ですが、そういうテイストを取り込もうという事かと。


再入場可能なので、外で時間を潰してから、整理券のカップヌードルファクトリーへ。
オリジナルカップヌードルを作れるという企画です。マジックでカップに自分で書くのですが、書き損じたり、それを修正したりしているうちに、どんどん禍々しいカップになってしまいました……
←邪悪ヌードル!?

2011年12月17日(土)
駅日誌(1757) 「目」

先日、「横浜スタジアム」でGoogleで検索すると、「なか卯」のサイトに行ってしまうという事を書いた時に、試しに「横浜スタジアム ぐぐる」というキーワードでも検索してみたら、矢張り2ちゃんねるにそういうスレッドがあったというのを発見しました。
「2ちゃんねる」等の大規模掲示板は、一時期随分読んだものですが、もう長い事読んで居ません。だがしかし、近年そのまとめサイトみたいな物に遭遇する機会が増えています。仕事や私事で検索をした時に、上位にそういうページがヒットする事が増えたのです。
そんな中、怖い話を集めた所を見付け、これがなかなか面白いので、移動中等に携帯電話で読んでいます。時には止まらなくなって、帰宅後、寒さを紛らわせるために下半身を布団にうずめながら読んで、そのまま眠ってしまっている事も。
怖い話の中には、昔、ある日突然「バリゾーゴン」(罵詈雑言、か?)というタイトルの不気味な映画のポスターが大量に貼り出されたという話があったのですが、それと似た経験があります。小学生の頃「ザザンボ」というタイトルの不気味なポスターが大量に貼りだされていた事がありました。観ていないので、当然中身は知りませんが、どうも「バリゾーゴン」と「ザザンボ」の監督は同じ人だそうで、その監督の名前で調べてみると、問題作ばかり撮っている監督のようです。ふと、今更気になりましたが、そんな問題作なら、DVDとかにはなっていないのだろうなあ……
さて、そんなのを色々読んでいたら、スマートフォンの小さい画面ですから、長時間読んでいると……
め、目が!! 疲れて眠気を誘います。

そう言えば、先週の金曜ロードショーでは「天空の城ラピュタ」が放送されていたそうです。私はその時ちょうど、日記にも書いた「電人ザボーガー」を観ていました。その中で、悪役のムスカという人物が、主人公たちがラピュタを崩壊させる合言葉「バルス」を宣言した時に、同時に目がやられて「め、目が……」という言葉を使います。子供の頃に随分インパクトがあったシーンですが、インパクトがあったのはどうも多くの人に共通しているらしく、大抵の人が特にこのシーンは話が通じます。
影響力絶大だなあ……ジブリ。そう言えば、昨日は「借り暮らしのアリエッティ」がテレビ初放送だったそうで。観ようと思っていたのですが、帰って来たら半分ほど終わっており、例によって「怖い話」を読んでいました。
この寒い中、余計に寒くなるような物を読んでどうする……

2011年12月14日(水)
駅日誌(1756) 「MINI」

日記の更新が随分滞ってしまいました。本日は三本立てで参ります。三本立ての三本目は、「MINI」。
先日、東京モーターショーに行った事は当日誌に書きました。その時にBMW・MINIのブースにて、QRコードの付いたカードを貰いました。読み込んでみると、位置情報を使ったゲームのアプリケーションでした。
基本的に地図です。自分の位置と他のプレーヤー、標的の位置が、丸印(自=青、他=黒、標=赤)で表示されています。東京23区をフィールドにして、その赤の50m以内の近付いてハントボタンを押すと獲得出来るというゲームです。獲得者は赤印になって、他のプレーヤーから逃げる立場に変わります。言わばレーダーを使った広範囲版鬼ごっこ。獲得出来る物はMINI・COUPE。クーパーでなくて、クーペです。今般、MINIシリーズに、ルーフの低いスポーツカータイプのクーペが発売されたのですが、その実車そのものが賞品になるというなかなか燃えそうなゲームです。期限は、モーターショーの開催中。即ち、先週の日曜日まででした。
私も登録しておいたのですが、正直、勤め人にはなかなかプレー出来る筈もなく、それに締切時点で持って居た人が獲得者なので、23区内しか逃げ場がない以上、締切のその時まで、追い掛けても意味が薄いゲームでもあります。とは言え、自宅から随分遠い所で、赤丸が奪われて、逃走に切り替わる瞬間なんかを見るだけでも、なかなか面白いのですが。
やがて日曜日……私も参戦しようと思い、アプリケーションを起動してみると、赤丸の周りは黒丸だらけ! 特に締切13:00間際が凄い有様でした。
←びっしり!

赤丸周辺ではプレーヤーがポチポチ連打していたんだろうなあ……これでは最早運ゲーやないか!

2011年12月14日(水)
駅日誌(1755) 「月食」

日記の更新が随分滞ってしまいました。本日は三本立てで参ります。三本立ての二本目は、「月食」。
土曜日の夜皆既月食がありました。仕事上の付き合いで飲んでいたのですが、店を出て空を見上げると、月食が始まっていました。電車に乗って帰った後にも続いており、自宅近所で着込んで空を見上げている人もちらほら。私も空を見上げて写真を撮ったのですが、うーむ、矢張り携帯電話やデジカメでは綺麗に撮れませんね。
←黒バックだとどこまでが写真なのかさえ分かりませんね。

そう言えば、来年の5月には朝、皆既日食があるのだとか。非常に楽しみです。皆既日食と言えば、天の岩戸の伝説。太陽神である天照大神が岩戸に篭り、世界が闇に包まれるという伝説です。これも、皆既日食について触れた伝説なのだそうです。欧州やアジアでも皆既日食については、伝説が残っています。その多くが終末的なもの……来年、末法思想が流行らなければ良いですが。

2011年12月14日(水)
駅日誌(1754) 「銀幕寸評」

日記の更新が随分滞ってしまいました。本日は三本立てで参ります。三本立ての一本目は、「銀幕寸評」。
先週末、非常に気になる映画の存在を知ったので観に行きました。レイトショーという事もあったのですが、館内はガラガラ。うーむ、もろB級なのか……観た映画は「電人ザボーガー」。では、早速寸評へ。タイトルの右の☆は、私の個人的評点で、5ッ☆満点です。

「電人ザボーガー」 ☆☆☆
面白かったのですが、☆は3つとしておきます。微妙さを笑うという感じの映画なのです……微妙な笑い。げらげら大笑いではなく、失笑に近い笑いなのです。それでも、何度もククッとは笑ってしまいました。
タイトルの語感通り、ヒーロー物の映画です。主演は板尾創路。他に、柄本明、竹中直人も出て来ます。どう見ても、笑いの布陣……しかし、笑わせようという笑いではないのです。ギャグ的な事は殆どしません。失笑を誘う芝居をしているのです。一説によると、人を笑わせるのは、泣かせるよりも難しいのだとか。意図的に失笑させるのは、如何程なのでしょう?
物語は、前半と後半に分かれていて、ロボットである電人ザボーガーとその相棒の人間・大門豊が主人公なのは共通しています。前半は、秘密警察としての青年期、後半は秘密警察をクビになって25年後の熟年期です。板尾は、熟年期の大門豊役で登場します。
青年期の大門豊は、石川遼似の男前(古原靖久)です。しかし、原付に乗っているおばさんが被っているヘルメットを改造しただけにしか見えないヘルメットを被っています。ヘルメットの脇からは金属製のコードが伸びており、その先端に黒いパーツが付いてマイクにいます。ロボットである電人ザボーガーは基本的に自らの思考回路で動くのですが、変形(人型とバイクに可変します)させたり、技を繰り出す時には、そのマイクを口元に寄せて叫ぶ事で発動します。「チェーンジ、ザボーガー GO!」や「ブーメランカッター」等……この古原靖久が叫ぶわけですが、普段の台詞では滑舌も良く、聴き取り易いのですが、この叫びの時には、何を言っているのか分からない事が多いのです。例えば、「ヘリキャット」というラジコンヘリのような小型偵察機がザボーガーの頭部に収納されているのですが、それを出す時に何を言っているのか分からず、ヘリが出てから気付いたり、大門の必殺技が「飛竜三段蹴り」という技なのですが、それも、「え? 何蹴りって?」みたいな感じです。
青年期に、秘密警察と正義の在り方に迷いが生じてしまい、クビになります。熟年期には糖尿病を患い、青年期に毛嫌いしていた下衆な政治家の運転手に成り下がっています……しかし、青年期と同じ恰好(ヘルメット&ジーンズとデニムのベスト)! ザボーガーは敵の手に下ってしまっているという状態です。
笑えそうなシーンが多いのに、殆ど笑わせようという感じが無くて、昨今の字幕付きお笑い番組のような「笑え」と言わんばかりの処置は何もありません。この空気を味わって楽しめる可能性のある人には一見の価値ある映画です。
 ←映画館には、こんな物まで。

映画を見てから、「あれ? これってリメイクなのか?」と思い、調べてみると、何と元々は1974年の作品でした。しかも、土曜の19:00ゴールデンタイム! そして、調べれば調べる程、かなり忠実に再現している事が分かりました。こんなもの(失礼)が、そんな時間に放送されていたなんて……

2011年12月7日(水)
駅日誌(1753) 「芋」

「豆腐とワインには旅をさせちゃいけない」 〜山岡士郎(美味しんぼ)〜

あのポテトチップス、かっぱえびせん、じゃがりこで有名なカルビーが、原宿に「カルビープラス」という店を出しました。
原宿はあまり好きな街ではないのですが、ちょっと行ってみました。
目玉商品は、揚げたてのポテトチップスです。ガラス張りのキッチンであげている様子を見る事も出来ます。
ポテトチップスは、薄切り(標準のポテトチップス風)と、厚切りのウェイブカットが選べ、それぞれに、塩バター等の味付けがあります。
更に北海道コラボネタなのか、ソフトクリームをディップして食べるというものや、ロイズのチョコレートソースを掛けて食べるというものも。
折角なので、ソフトクリーム付きを買ってみました。
 
人によってはゲテモノだと思えるかも知れませんが、北海道土産なんかでロイズがチョコレートコーティングをしたポテトチップスを販売したりしていますし、これはこれで意外と合います。

いや、それ以前に揚げたてのポテトチップスの美味い事美味い事。どんなに気を使ってパックしても、油はどうしても酸化し、時間経過とともに風味が落ちるものです。無論、それでもそこそこ美味いのですが、矢張り揚げたては違う。
そう言えば、麦酒工場に行った人が出来たての麦酒を飲んだり、アイスクリーム工場に行った人が出来たてのアイスを食べたりした話を聞きますが、そういうのでも、矢張り出来たては桁違いだと言います。そういうのと多分同じ理屈なんだろうなあ。
その後、じゃんがらラーメン&替え玉食べて帰りました……おっと、澱粉取り過ぎか。

「旅をさせない方が美味いのは、豆腐とワインに限らない」 〜駅員@地獄三丁目駅〜

2011年12月5日(月)
駅日誌(1752) 「検索」

先日読んだ伊坂幸太郎の小説、「モダンタイムス」のキーワードとして「検索」があります。帯にも「人は分からない事にぶつかった時に何をするか? 検索するんだよ」とあります。確かに、インターネットの普及によって、調べ物の仕方ががらりと変わりました。世の中には頭でっかちが溢れています。私もきっとその一人です。
しかし、インターネット上の情報は玉石混淆でもあります。過信してはいけません。近年、マスコミが叩かれていますが(私も結構叩いていますが)、ガセネタ率はネットの方が遥かに高いでしょう。

先月の話ですが、横浜スタジアムについて調べたい事があったので、Googleで検索してみました。最上位に「(株)横浜スタジアム」という項目が出たのでクリックしてみると……

なか卯のサイトが出て来ました……あれ? 何か押し間違えたのか? バックボタンで戻って、その「(株)横浜スタジアム」の下の説明文を見ると、
すだちおろしうどん. 新; 丼; 麺. 2011/07/08. なか卯のお持ち帰りメニュー! 2011/07/08. お値段そのまま、うどん増量!「ざるうどん」. 2011/06/22」……何ぞこれは? 混線? こんな誤りが起きるものなのか?
試しに今もう一度検索してみたら、今も変わらず。なか卯のトップが「担々うどん」に変わっているだけ! 今だに直ってないやないか! これについて誰か他にも見付けた人がいるだろうと思い、試しに「横浜スタジアム ぐぐる」と入れてみると、2ちゃんねるにスレッドが立っていました。
うーむ、もしかしたらこういうのって、あちこちで発生しているのかも知れません。こんなのはまだ単純なトラブルだと判断が容易ですが、もっと際どいのとかがあったら、世に間違った情報が蔓延しそうです。

2011年12月4日(日)
駅日誌(1751) 「車」

2年に一度開催される東京モーターショーに行って来ました。
前回までは幕張メッセで開かれていたのですが、今年は東京国際展示場でした。
幕張が震災で液状化現象になり(メッセは問題なく、周辺も補修済み)騒ぎになったから? 否、震災の前から決まっていました。というのも、前回はリーマンショックによる不景気と、中国経済の台頭のせいもあり、海外メーカーの出展が減り、幕張よりも東京開催を希望する声が強くなっていたから、との事。
たかが車、されど車。海外勢が日本出展を控え始めたり等、世の趨勢をひしひしと感じますね。それは、出展内容を見ても同様でした。
年々エコカーが増えていますが、今回はこれまでで最もエコカーだらけのモーターショーだったと思います。
エコカーが十八番の日本メーカーは言うに及ばず、海外メーカーでも既存車種のハイブリッド版等の出展が余りに多かったです。
その一方で、矢張り車好きの気を引くにはスポーツモデルも出さないといけない。CR-Zというホンダのハイブリッド+6MTが既に売られていますが、そういう路線です。「エコカーでも楽しい走りが出来ますよ」という。その辺りにはまだ夢がある、とは思いました……が、わくわく感がどうも乏しい。これは出展側の問題なのか、それとも私の感性の問題なのか……否、それこそ冒頭で述べたような世の趨勢なのか?

あと、これも流行りなのでしょう。クーペ×SUVというコンセプトの出展も多かった印象があります。
↓クーペ×SUV例。
  

流行りという意味では、艶消し塗装も同様。前回開催時に、バイクの塗装で艶消し黒のコンセプトモデルが多いよなあ……と思っていたら、今回は車でも艶消し塗装をちらほら見ました。
確かに、マットな風合いは案外恰好良いのです。個人的な見解ですが、近年コンピュータでデザインされる事が増えたせいか、CGっぽく見える車が増えた気がします。もしかしたら、そのCGっぽいん印象をを打ち消す効果があるのかも? マット塗装によりモノっぽさを強調する効果があるのかも知れません。
↓マット塗装例……おや? 奇しくもドイツ車ばかりです。特にドイツ車で流行っている?
  


さて、このまま書き続ければ、各メーカーの展示で日記一日分くらい書けてしまいそうなので、今回の私が注目した車を挙げておきましょう。有機的で滑らかでありながらエッジの鋭い曲線で構成されたデザイン……マツダが「流れ」コンセプトを受け継いで展開し始めた「魂動」コンセプトの「靭」「雄」。スズキの「レジーナ」。こういうタイプのキャラクターラインも流行りと言えば流行りなのですが、特にこれらは面白いデザインだなあと思いました。
 
むむむ、私の写真の腕ではイマイチ伝わらない……


ところで、モーターショー開催中には日刊で無料配布の冊子が発行されています。その表紙を、松本零士が「22世紀の車のある風景」というテーマで描く(勿論毎日違う表紙)という企画があるのですが……これでは、どう見ても「昔の人が創造した未来」ではないか!!

作風でもあるし、敢えて狙っているのもかも知れませんが……

というわけで、今日は5時間程歩き通しでした。私は今夏車を手放しましたが、車が好きなのは今も変わらず、ではあります。

2011年12月3日(土)
駅日誌(1750) 「玉葱」

以前買って置いたチケットを持って「アゴなしエリックとスティーブ物語」へ……今日改めて思ったのですが、エリック・クラプトンって、アゴ下のたるみが結構凄い。歳のせい? もう御爺ちゃんだしなあ。否、若い頃の映像でも結構アゴ下部分に肉があります。アゴなしとまでは言えませんが……
元ネタは「アゴなしゲンとオレ物語」一時期書店に平積みになっていました。

エリック・クラプトン&スティーブ・ウィンウッドの武道館公演に行って来ました。今年は秋に、東京事変の出るテレ朝フェスにも行きましたし、今年は武道館に二回も行きました。
それ以前に今年は音楽ライブに沢山行った気がします。10回弱くらいです。凄い人はもっとガツガツ行っているので、10回何ぞヒヨッコだと言われそうですが、私としては過去最高だと思います。
さて、私はクラプトンが好きで行ったので、ウィンウッドの事はあまり知りません。クラプトンとは、ブラインド・フェイスというバンドを結成した事もあるそうですが、その辺もよく知らずに行きました。それでも、曲は分かりやすいロックン・ロールかブルース・ロックで、且つ知っている曲(クラプトン関係の曲や、ジミ・ヘンドリックスの「VooDoo Chile」等)が所々にあったので、楽しむ事は出来ました。

冷静になると、何だか覚束ない感じでチケット買ったもんだなあ……九段下駅から武道館までの間で、寒い中「チケット譲って下さい」の紙を出して立っている女性がちらほら居ましたが、筋金入りのファンかも知れません。そんな感じで聴きに行ったのは悪い気もします(ダフ屋かも知れませんが)。とは言え、私がファンである、例えば東京事変等でも、チケットが取れない事は往々にしてあり、大して好きではない人が、チケットが取れなかった私を尻目に聴きに行ってもそれを責める権利はありませんので、御互い様という物。
もう一つ、ファンに聴かれたら怒られそうな事として……私はブルース・ロックより、矢張りもっとハード・ロック寄りの方が好きな人間なのだな、と改めて思いました。例えば、中盤にやった「Crossroad」は、今回聴いたDerek & the Dominos時風のブルースっぽいバージョンよりもCreamバージョンの方が好きです。もっとCreamの曲も聴きたかったなあ。
あと思ったのは、歌はウィンウッドの方が上手いと感じました。しかし、声質と歌い方は結構似ています。

今回不満だったのは座席! 二階席、ステージを斜め後ろから見る位置でした。スローハンド(チョーキング多用)と言われるクラプトンの手元を見たかったのですが、殆どが背中から。
その代わり機材類は良く見えるので、その辺りに興味のある人は、倍率の高いオペラグラスを持って来ていたら良席かも。そう言えば、ステージ中央のモニタースピーカー辺りにノートパソコンが置いてあって、画面には黒をバックに黄色で英文で何か書いてありました。内容までは見えず……しかし、歌詞ではなさそうでしたが、あれは何なんだろうなあ。

2011年12月2日(金)
駅日誌(1749) 「寒」

今年は秋になっても暑い時期が長かった……と思っている間に、11月下旬から急速に寒くなりました。
12月らしくなりましたが、今年の夏が節電の夏だったように、今年の冬は節電の冬。
今の所、あまり大袈裟には節電の話は出て来ていません。いや、そういえば、色々な所の蛍光灯その他、夏からずーっと節電モードではあるのですが……日本人は、最早節電モードに順応してしまっている!!? 特段努力をしなくても普通にしているだけで、既に節電状態という事? まあ、これから本格的に冬になって、暖房に使う電力が増えればどうなるかは分かりませんが……
すみません。夏は結構エアコンを使いました。私は暑さに弱いのです。その代わり寒さには強い方なので、冬の節電は任せて下さい! この発言が、もし暑い時期に発した言葉ならば「嘘吐けこの野郎」ですが、今言っているのは信用出来そうでしょう?
実際に寒さには強い方です。高校まではコートを持って居ませんでしたし(学ラン+セーターかトレーナーのみ)、大学時代には着ていたものの、社会人一年目はコート無しで冬を越そうとして、「それでは変だから」と窘められたものです。
あ、幾ら寒さに強いと言っても、小学生の頃に冬なのに短パン、という事はありませんでした。高学年の頃には夏でもジーンズでした。当時の短パンって、今のようなハーフパンツとかは無くて、短いやつしかありませんでした。トランクス履いていたら、はみ出しそうなやつ、しゃがんでいたら横チンが出そうなやつしか。
そういえば、冬でも短パンの奴は皆から腿をパンパンと叩かれていたなあ……冬の白い脚に紅葉が見頃、なんて綺麗なものではありませんでしたが。
冬の情景と言えば、6年生のい授業が終わる前に校舎の下駄箱で、嫌いな先輩(私が4年生か5年生の頃に6年生)の長靴に雪をぎゅうぎゅうに詰めて帰った事があります。今思うと、悪魔の所業です。懺悔。
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