4月からテレビ東京で「めしばな刑事タチバナ」というドラマが始まりました。漫画原作で、そちらも以前から読みたいと思っていた物です。刑事とありますが、その設定は結構どうでも良くて、身近飯をテーマにした「飯の話」=メシバナを繰り広げると言う話です。
先週の内容は袋麺でした。サッポロ一番、チャルメラ、出前一丁、チキンラーメン、うまかっちゃん……
そう言えば、久しく袋麺って食べていないなあ。学生時代には5個パックをよく買っていたものですが。また、昨年の日経ヒット商品番付にも入った「マルちゃん正麺」をまだ食べた事がないという事もあって、袋麺を食べよう、それも前述に挙げた古豪ではなく、新進の「美味しくなった」袋麺シリーズを食べ比べようと思い至りました。で、購入したのがこの4品。
東洋水産「マルちゃん正麺」、日清食品「ラ王」、明星食品「究麺」、サンヨー食品「麺の力」です。今回はいずれもベーシックな醤油味。流石に一度に4品は無理なので、1日1品ずつ同じ条件で食べてみました。
<条件①>具材は、ツナ缶・刻み葱・生卵。ツナ缶と刻み葱は、液体スープと同時に丼に入れておく。
<条件②>調理は、500mlチョイの水を鍋で沸騰で沸騰させ、麺を投入。ほぐしながら麺を味見し、芯が無くなれば止めて丼へ。
<条件③>完成直後に生卵を投入し、白身のみ混ぜながら食べる。
<条件④>麺を食べ終わると白飯を投入し、黄身を崩しながら混ぜて食べる。
うーむ、ラーメンの締めに雑炊……不健康ですね。これを、まあ、4日続けたわけです。以下、私の個人的なレビューです。
「ラ王」丼に液体スープを入れてすぐに思ったのが、ラ王臭。カップ麺タイプと同じラ王独特の匂いがします。私は好みの匂いではありません。麺は流石の日清、つるつるで歯応えもちもちです。だがしかし、その文法はラーメンよりも、乾麵のうどんや素麺と方向性が近い印象です。
「究麺」明星と言えば高級袋麺「中華三昧」を展開するブランドです。麺はその中華三昧の麺に似た歯応えのあるシッカリ麺です。スープは卒が無い一方、究麺ならではというパンチが無い(パンチがあったらあったで、苦手になる人も居るわけですが)。
「麺の力」今回の4品の内、唯一のフライ麺です。比較対象が全てノンフライなので、油揚げ麺特有の酸化した油臭さは若干あります。しかし、それは気になる程ではなく、それどころか、フライ麺で良くぞここまでという出来の麺です。惜しむらくは、スープの香りが私の好みではない所。
「マルちゃん正麺」今回の大本命。ラ王や中華三昧といった既成のノンフライ麺と何か違いがあるのか? ありました。何と言うか、麦の香りがします。そしてつるつる・もちもちではラ王に劣るものの、独特の触感です。加水分の多いもちもち系と、加水分の少ないザクザク系の要素をちょっとずつ併せ持っている印象です。これは売れるのも頷けます。この麺なら、茹で時間短めにした豚骨も美味しそうです。スープは前述の中では究麺に近い無難スープ。
雑炊は、「マルちゃん正麺」「究麺」が美味しかったです。あくまで個人的な好みの話ですが、私の中での順位付けは「マルちゃん正麺」「究麺」「ラ王」「麺の力」と致します。
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