歌詞解題 「天国へようこそ」(東京事変)

私の好きなミュージシャンに椎名林檎(東京事変)があります。歌詞が難解な事で有名です。そこで、仮にも趣味で文章表現をしている者としては、歌詞の解題をしたくなるわけです。というわけで、今回は東京事変「大発見」より「天国へようこそ」です。意訳してみます。

※1:但し、あくまで私はこう思ったというものに過ぎません。解釈は人それぞれ。
※2:()内は、補足説明です。


「天国へようこそ」
 作詞・作曲:椎名林檎
 意訳:駅員@地獄三丁目駅(ekiin@jigoku-sanchome)

(エスニック音楽的イントロからGUNS'N'ROSES「Welcome to the Jangle」が想起させられます。ジャングルへようこそ、と)

人類は言葉を手にしたが、それで果たして万物の霊長だと言えるのだろうか?
もし我々人類のような者が万物の霊長だとしたら、現世なんかきっと下らないものだろう。

酔い醒ましに飲む一杯の水よりも簡単な、耳障りの良い言葉。
言葉だけなら、誰でも何とでも言えるではないか。

言葉を用いなくても分かり合える私達は、言わば賢い聖者ではないだろうか?
もし賢い聖者ならば、現世なんかきっと何もかも御見通しだろう。

長所も短所も忘れて、
擦れ違う二人が愛し合う瞬間。

これが、最初で最後の永遠で十分だ。
私は、名誉にも実益にも心を奪われ過ぎているようだ。

部屋に澱み漂う煙草の煙よりも気だるい静けさの中で、
遊びだろうと本気だろうと、今では私にぞっこん。
(題名から、クチナシと「死人に口無し」の掛け言葉。英単語“DEAD”には、「すっかり」という用法もあります)

2011/6/28

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