地獄三丁目写真館
<第弐写真館> ――2013年1月5日開設――最新更新:2014年1月20日――
駅員@地獄三丁目駅が撮った写真を、テーマごとに展示して居ります。
第弐写真館のテーマは、「飛び出し坊や」。
見通しの悪い交差点を中心に配置されている警告看板です。
「飛び出し坊や」の命名者はみうらじゅん。現在はそのバリエーションも豊富です。
しかし、「飛び出し坊や」研究には、数々の先達が居そうです。
ここの写真を持って行っても勿論構いません。その代わり面白いネタがあれば教えて下さい。
→ 第壱写真館「駅看板」。
→ 第参写真館「顔のある無機物」。
◆スタンダード◆
先ずは、私が今更「飛び出し坊や」に注目したキッカケを。本屋に行った折、
レジの所に「47都道府県を萌えキャラ化した」というポストカードがありました。
私は滋賀県出身なので、滋賀県のを貰った所、そのキャラが付けているバッジに見覚えが……
そう、それが「飛び出し坊や」です。
少年時代に当たり前に目にして居たこれは、滋賀県を象徴する物だったのか!
これがキッカケです。
▲最もベーシックな形です。みうらじゅんは「0系」と言っています。雨ニモ負ケズ、雪ニモ負ケズ。
◆正当派生種◆
上記スタンダードを基本にしながらも、各町会や老人会で作成されたバージョンです。
▲手作り感溢れるバージョンです。地域住民が交通安全に参加しているという雰囲気があります。
その代わり形状や描画は安定して居ません。手足がくにゃくにゃしています。
更に、ウエストの位置がいい加減で、物によっては随分ハイウエストです。
中には、固定が不安定でよく倒れるのか、緊縛されている個体も!
▲しかし、縛っておかないと何度も倒れ、哀れ手足が折れてしまう場合もあるようです。
時には「手抜きバージョン」も……と思えば、途中まで頑張ったが諦めた、「部分手抜きバージョン」も。
尚、このシリーズは頭が陥没しています(髪のふんわり感を出そうとしているのだと思いますが)。
▲<2013年5月15日追加>手作りシリーズでも顔に特徴のある二枚。
そして、何よりの特長が黄色い手です。このシリーズは「イエローハンズ」とでも命名しましょうか。
彼等も、哀れ頭や足が割れております。
▲作風が異なるタイプもあります。「わんぱく飛び出し坊や」、「飛び出し娘」。
▲また別の作風ですが、この2体は同じシリーズですね。「飛び出し娘」、「飛び出しスパイダー」
▲<2014年1月20日追加>上の作風シリーズの作品を新たに見付けたため追加しました。
「飛び出し阪神ファン」、「飛び出し女学生」。
▲同上。「飛び出し女学生」。
▲<2013年5月15日追加>また別の作風。90度クロスしているツインズです。
帽子が特徴的なので「正チャン帽」と命名。
<2014年1月20日追加>また別の手描きタイプ。画風が小馴れているので、量産型のトレースか?
◆量産型◆
一枚一枚手描きではなく、工業化されたと思しきタイプ。いつの間にか産業になっているわけです。
▲塗装が手塗りのペンキではありません。
綺麗ではあるのですが、個体差は乏しいです(個体差はイタズラか破損くらい)。
▲個体差と言うべきか、黄疸が出ています。肝臓が悪いのか?(塗装ミスです)
女の子バージョンもありますが、先ず注意すべきなのは「パンツの飛び出し」ではなかろうか。
パンツが青い個体は、下にスクール水着を着ているという設定? 一体、誰のためのリアリティ?
▲<2013年5月15日追加>量産型別タイプです。左と中は、写真は別々の場所で撮りましたが、
男女の「リバーシブル」タイプです。
右はまた別のタイプ。ポージングと顔以外の胴部はドクタースランプのトレースではないか?
「鳥山」タイプと命名しておきます。
▲<2014年1月20日追加>量産型別タイプです。和歌山県にこのタイプの群生地がありました。
しかし、無残な姿の物も……いや、こちらは量産型の手描きトレースの可能性も?
右端は量産型最上段中央のタイプの無残な姿。もはやゾンビです。
◆テーマ物◆
何らかのキャラクター等を用いたバージョンです。
前出の「スパイダー」はこちらに入りそうな気もしますが、あくまでスパイダーマン柄の服を着ただけで、
なり切ってはいないので除外致しました。
▲「けいおん」シリーズ。豊郷小学校旧校舎(漫画に出て来る学校のモデル校舎)周辺に分布。
主人公は分かるのだが、この金髪はどうやらキーボードの子ではない(ちゃんと他にある)らしい。
バンドメンバーは全て界隈に配置されているそうなのだが、雪だったので深追いは諦めました。
眼鏡は脇役? 調べたところ、生徒会長でした。
▲同じく「けいおん」の脇役……腕がもげとるやないかっ! 付近には「けいおん」以外のキャラクターも。
初音ミクと、ギター魔女?(調べてみると、長門有希というキャラクターらしい)。
▲<2013年5月15日追加>まさに、当世は少子高齢化社会「飛び出し老人」。杖をついているのですが、
何かマント的な物を広げているのかと思いました。高齢者シリーズは探せばまだまだありそうです。
▲<2014年1月20日追加>「飛び出しマリオ(ハイウエスト)」、「飛び出し海常」。
海常って? 調べてみると、漫画“黒子のバスケ”のキャラのようです。海常高校かな?
いずれにせよ、上記「けいおん」シリーズと比べてクオリティは見劣りします。
◆イレギュラー◆
「飛び出し坊や」進化の系統樹から外れた存在。
▲量産型を手本に手描きされたバージョン。これは工業化へのアンチテーゼなのか。
◆飛び出し看板◆
人型ではなく四角い看板のタイプです。
▲<2013年5月15日追加>左は「注意」の上の「飛び出し」の文字が消えてしまっています。
看板ですが、味のある絵です。もしかしたら、どこかにこれの人型バージョンもあるかも知れません。
右は横断歩道での警告。絵は上手いのですが、目の部分にいたずらされています。
◆似て非なるもの◆
「飛び出し坊や」の派生品として良いのかどうか微妙な物。
▲某鼠「チューい!」はちょっと痛い。「飛び出しカイツブリ」(滋賀県の県鳥です)。
「馬横断」これは、山梨で撮った物で、実際に馬が横断するので、主旨と違うか……
▲<2013年5月15日>上の「とびだしチューい!」と同じテイストのシリーズです。「ちゅー車禁止」。
警告しているのは飛び出しではないですが、後ろに飛び出し坊やも居る合わせ技です。
<2014年1月20日追加>「飛び出さない娘」(旗入れ)、「売ります娘」(謎です……錆も不気味)。