授業・古代期の終わり


 はい、教科書の四十七ページを開いて。今日は、「古代期の終わり」について勉強しましょう。

 古代期は、ここまで勉強してきた通り、非常に高度な文明が発達した時代だったと言われています。宇宙船、パーソナル・コンピュータ、インターネットといった様々な物が発明され、一人一台のコンピュータを持っていたとも言われています。では山本君、インターネットとはどういう物だったかな。
 
何でも調べられる機械仕掛けの辞書? 惜しい。確かに色々調べ物が出来たんだけど、その答えでは機械のことを言っていることになってしまいますね。コンピュータの通信ネットワークを相互に結んで世界規模で情報のやりとりを出来るようにしたネットワークの集合体のことをインターネットと言います。
 
そのように高度に発達した文明が、なぜ滅んでしまったのか。それが今日のテーマです。古代歴二十一世紀に、巨大な隕石が地球に衝突したんですね。それで地球は一旦滅んでしまった。これって、これまでに勉強した他の出来事に似ていますね。谷さん、それは何でしょうか。
 
恐竜が滅んだ時に似ている? その通り。歴史は繰り返すということですね。でも、古代人には恐竜と違って高度な文明があった。天体望遠鏡や人工衛星を持っていたので、隕石が衝突することは事前に分かっていたんです。では、衝突が分かった古代人は何をしたか。川井さん、何をしたと思いますか。
 
宇宙船で逃げた? その手もあったんだけど、逃げる先がありませんでした。では、内海君、どうしたと思いますか。
 
ミサイルを撃った? その通り。古代人がたびたび戦争をしていたということは前回勉強しましたが、その戦争で使われた道具にミサイルという物がありましたね。古代人は、強力なミサイルで隕石を撃ち、その軌道をずらして避けようとしたんですね。
 ところが、全く効き目がなかった。隕石が衝突した地球には、その衝撃で大津波と地軸の移動が起きました。大津波でその大半が滅び、地軸の傾きが変わったことで大規模な気候変動が起きて、生き残った数少ない古代人も全て滅んでしまいました。
 ここで一旦、地球は死の星になってしまいます。その後何百万年も荒れた惑星でした。そんな中で生き残った生物は、海底に潜むヒトデでした。何百万年もかけてヒトデの一種が進化し、我々、現代人に進化したのです。因みに、この出来事を元にした遊びが現代にもありますね。森さん、それは何でしょうか。
 分かりませんか。では、分かる人はいませんか。みんなも物事を決める時にやっていることですが。えー、これは余談なので、答えを言ってしまいます。「じゃんけん」です。
 良いですか? グーが隕石を表していて、チョキがミサイルを表しています。今は人差指と中指を立てますが、元々は親指と人差指を立てる形でした。こういう形です。ピストルの形ですね。これは武器を表しているのです。そして、パーは五つの頂点があるのでヒトデを表します。隕石はミサイルに勝ち、ヒトデに負けます。でもヒトデはミサイルに負けます。宗教家の間には、隕石は戦争ばかりしていた古代人への天罰なのだという意見がありますが、古代人にも「じゃんけん」という平和的な物事の解決方法があれば、戦争などしなかったかも知れませんね。
 時間になりました。次回は、ヒトデがどのように現代人まで進化したのかについて勉強しましょう。
                        (了)2007/1/23


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