2006年2月28日(火)
駅日誌(276) 「サドとマゾッホ」

変態性欲を描いた二大巨人、マルキ=ド=サド(代表作:悪徳の栄え)とレオポルト=フォン=ザッハー=マゾッホ(代表作:毛皮を着たビーナス)。
サドは「人に苦痛を与える事で快楽を覚える人物」を描き、マゾッホは「人に苦痛を与えられる事で快楽を覚える人物」を描きました。
現在でもある言葉「SM」「サディズム」「マゾヒズム」とは、著者である彼等の名前から来ています。別に彼等自身が変態性欲者であったわけではありませんよ・・・と言いたい所ですが、サド侯爵は、サディストでありマゾヒストでもあったそうですし、マゾッホはやはりマゾだったそうです。
私は基本的に作品と作者は切り離して考える質(例えば、どんな極悪人が書いたものでも、感動的傑作ならば、感動する障害にはなりません)なのですが、これは一緒で良さそうですね。
世の中には、変態を蔑む傾向がありますが、私は人は往々にして皆大なり小なり変態なのだと思っています。変態よりも、皆が皆均質の社会の方がキモくないですか?

さて、私はS寄り? M寄り? どちらなのでしょうか。
私はどちらかと言うと悪そうな風貌をしており、言動も荒い事がありますので、Sだと思われがちですが、ソフトMだと思います。実際に褥を共にした人は、私の事をそう言います。実感は無いのですが。
心当たりと言えば、人に気付かれるのが恥ずかしくて、こっそりと善行を行い、誰にも気付かれずにいる自分を、密かに「俺って、何て恰好良いんだ!」と思ってたりするのですが、これなど、Mっ気の発露であり、また陰のナルシストの発露なのでしょう。おっと、Mっ気があると言っても、流石に鞭でしばかれて快楽は覚えませんよ。
                               駅員@さて、貴方はどっち!?

2006年2月27日(月)
駅日誌(275) 「食品の裏側」

私は趣味の一つが読書であると言いながら、当日誌ではそれについて書いた事がありません。(※ 更新履歴/サイト説明内の履歴書参照)
というわけで、今回は最近読んだ本について書きます。今月読んだ本は以下の通りです。(漫画・雑誌は除く)
「最終版間違いだらけのクルマ選び」徳大寺有恒著 草思社
「動かぬ証拠」蘇部健一著 講談社文庫
「雪の女王」ハンス・クリスチャン・アンデルセン著 福音館文庫
「食品の裏側」安部司著 東洋経済
読書が趣味と言っても、私は殆ど帰りの通勤電車でしか読まず、しかも飲んだ日は読まずに寝ちゃうので、月にたった4冊でも随分多い方です。見て頂くと分かる通り、乱読ですね。読むものに全く一貫性が無い。
その中の「食品の裏側」は、会社の同僚の御姉様に御借りしました。今回は特にこれについて書きます。

この本は加工食品にはいかに多くの添加物が使われているか、という事が書かれた本でした。著者曰く、『「買ってはいけない」等の、完全悪者説は取らないというスタンス」だそうですが、読んだ人間が添加物=悪者イメージを抱く点は変わりないと思います。但し、「買ってはいけない」程の極端な説ではない様です。
まあ、極端ではないとは言え、色々ブラックな裏側が見えてきます。
これを読んで全て鵜呑みにすると、あらゆる業種の人間が仕事が嫌になってしまいそうです。骨子を残して、構成要素を自分の仕事と置き換えると、あら不思議。自分の仕事も悪に思えてきます。人間とは業深き生き物よのう…
一つ共感した点は「自分が食べたくない物を売るな」という所です。これは食べ物に限らずあらゆる物について、私が常々思っている事です。特に外資ファンド等を奨めてくる奴には激しく思います。
                                          駅員@乱読

2006年2月26日(日)
駅日誌(274) 「筋肉痛」

昨日のスノーボードで筋肉痛です。日頃の運動不足はこういう場面で現れますね。というわけで今日は一日ごろごろ引き篭もっていました。
年を取ると、筋肉痛が翌日ではなく、明後日、明々後日に出てくるとよく言われますが、幸い今回は翌日でした。私もまだまだ若いという事ですな。

そんな事より、今「きんにく」と打ったら「キン肉」と出てしまいました。この前に筋肉に関して字を打った時には、きっと「キン肉マン」と打ったのでしょう。文章で書いたのか、検索キーワードとして書いたのかは覚えていませんが。
「私もまだまだ若いという事」と上で書きましたが、どうやら「若い」というより「幼い」ようです…
                                      駅員@大きな子供

2006年2月25日(土)
駅日誌(273) 「遥かな尾瀬」

夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空♪
霧の中に浮かび来る 優しい影 野の小径♪
水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている 水の辺♪
石楠花色にたそがれる 遥かな尾瀬 遠い空♪
〜「夏の思い出」より

群馬県の尾瀬岩鞍にスノーボードをしに行きました。上記の歌で有名な尾瀬です。水芭蕉の咲く夏に行くのも良さそうな場所ですね。
早朝3時に出発し、朝から滑って日帰りです。
しかし、最近暖かくなってきており、また北国でもないので、雪質は随分重くなっていました。天気が良かったので経時変化が激しかったのです。朝:ガリガリに凍った固いザラメ雪 〜 午後:溶けてずるずるになったザラメ雪。特に午後は、エッジでスコップの様に掘ってしまう様な状態でした。しかも、日向と日陰の格差が大きく、日向はずるずる日陰はガリガリ。えぐれた雪が凸凹になって、滑りにくい事と言ったらもう…
それでも、それはそれで、ザリザリッと滑って、ポンポン跳ねて面白かったです。しかし、今シーズンはそろそろ終了でしょうか…
                         駅員@カービングスキーにも憧れる昨今

2006年2月24日(金)
駅日誌(272) 「金」 

今日は金曜日、金曜日に金メダルです。否、現地時間では昨日木曜日に、フィギュアスケートの荒川静香が金メダルを獲得しました。
今回のトリノ初のメダル、それも金メダル。価値ある金メダルです。
上手い事、強豪がミスをしたという部分もありますが、フィギュアでは今まで日本は金を取った事がありませんので、大快挙と言えるでしょう。
否、日本初どころか、アジア初だそうです。
今朝はテレビで御覧になった方もいるかと思います。私は通勤中だったので、残念ながら観れませんでしたが。
一時はメダル零もあり得ると言われていましたが、予選の段階での荒川の滑りに、スポーツ新聞各紙では、「王手金取り」という勢いの記述がありましたが、その通りになり御見事です。

さて、政府は総理大臣顕彰を荒川に贈る方針だそうです。
記憶に新しい(といってももう5年も前ですが)のは、シドニーの時の谷亮子に与えられた時ですね。
私もそういうデカイ賞を貰える様な人間になりたいものです。
                    駅員@なるための努力をしていない事が問題だ

2006年2月22日(水)
駅日誌(271) 「スイス銀行」

ゴルゴ13は、暗殺の報酬をスイス銀行の指定口座に振り込む様に言います。
スイス銀行って何なんでしょうか? まあ、スイスにあるんだろうな、という事は想像が付きますが、日銀やFRBの様な、スイスの国営銀行なのでしょうか?
答えは否。スイスにある色々なプライベートバンクをひっくるめて「スイス銀行」と呼ぶそうです。今晩のテレ東WBSで知りました。
何でも、顧客のスイスの金融関連法は、プライバシー保護に厚いらしく、どんな奴がどんな目的で、どんな風に稼いだ金かは、全て秘密にされているそうです。
なるほど、だからゴルゴも愛用しているのですね。しかし、ゴルゴという暗殺者の殺しの報酬振り込みに使われるくらいですから、犯罪の温床になりがちなのだそうです。ライブドア堀江氏がスイス銀行を使っていたのも、こういったところからなのでしょうか。
国会でも、ライブドアショックから出てきたメール事件…更にはでっち上げ疑惑等々、揉めています。しかし、国会の映像を見て抱く最大の感想は、民主党前原氏ってなんか腑抜けみたいな顔しているなあ、という事です。矢張り、極悪面の小沢先生にもっと前に出てもらいたいと思っちゃいます。
                               駅員@ちょっと右に傾いてます

2006年2月21日(火)
駅日誌(270) 「ナノテクなの」

東京国際展示場で、ナノテク展・新機能素材展というのが開催されたので、見に行きました。仕事に関係する展示は少なかったのですが、あるにはあったので、良しとしましょう。

それにしても、ナノテクノロジーというのは凄いですね。
電子顕微鏡が置いてあるので覗いてみると、何やらコンピュータの基板の様な物が見えます。目を離して、その顕微鏡が見ていた台の所を見ると、2mm程の微小な板が置いてあります。その2mmの板の中に基板の回路プリントがあるのです。最早、ついていけません。携帯電話やPDAの中にはあんなのが詰まっているのでしょうね。
しかし、凄いと同時に、あらゆる機械がブラックボックス化している事が恐ろしくもあります。
昔なら、電機の知識をちゃんと身に付けていれば、テレビ等の電化製品は、素人でも修理出来たと思いますが、今はプロが相応の設備で修理しないと無理でしょう。
もっと微小な世界が見えるようになったら、我々一般人にも原子や更に小さな物が見えるようになるかも知れませんね。

さて、ここから妄想の世界に突入します。
学生の頃、理科の授業で、原子は陽子である核があり、その周りをマイナスの電子が回っていて、それはさながら恒星と惑星の関係の様だと習った記憶があります。という事は、もっともっと微小な世界を覗ける様になると、その様子が見えるかも知れません。
更に更に、その電子の中に海や陸があって、生物が住んでいたりして、そしてそこでは我等が地球の様な世界が広がっていたりして。そして、その世界で見る顕微鏡には、またその世界を構成する原子があり、その中に更に世界があり…エンドレスに続いていたりして。
むっ! 今、はるか上空宇宙の果てから見られている気がしました。この世界も更に大きな世界の原子に過ぎず、誰かに顕微鏡で覗かれているのかも知れません。そして、そいつこそ我々が神と呼ぶ者なのかも知れませんね。童話にありそうな世界観です。
                         駅員@でもちょっと危ない空想ですね…

2006年2月20日(月)
駅日誌(269) 「オリンピック」

調子悪いですね、オリンピック…残念ながら、日本はまだメダルを獲得していません。私がその名前だけで注目しているアホネン(フィンランド)もメダルを逃しました。しかし、ここへ来て、意外な伏兵と言っては失礼ですが、カーリング女子が健闘しています。英吉利、伊太利に勝利し、決勝進出に望みが繋がりました。地味な競技(←失礼だと思っているならそんな事を書くな!)ですが、俄然注目です。

その一方で、またもやマスコミの馬鹿野郎がしょうもない事をしました。
フィギュアスケートの安藤美姫が練習後に、インタビューで死んだ父親の事を聞かれて泣いてしまったという場面があったのです。精神状態が不安定になって、本番の四回転でこけたらどうする! マスコミの連中はどこまで無神経なんだ!これが安藤美姫に悪影響をもたらしたら、この記者は国賊ですよ。
プロスポーツ選手は強靭な精神力を持っているので大丈夫だとは思いますが。


さて、私が小学生の頃、うちの学校には秋に運動会、初夏に小運動会という形で、年二回の運動会がありました。後者の方は、バット競争(バットを立ててそこに額を付けて10回回ってから走る)等、ユニークな(変な)競技ばかりでした。
そして、その阿呆臭い方の小運動会を「○○オリンピック」と言いました(○○には私の小学校名が入ります)。
ちょっと阿呆っぽい競技ばかりに小運動会が、オリンピックですよ。先生方も色々知恵を絞って考えたのでしょう。その努力は察するに余りあります。しかし、ちょっと痛い…。私が高学年の頃には敢え無く消滅していました。
                                   駅員@メダル獲得祈願

2006年2月19日(日)
駅日誌(268) 「引越し」

三月に引越しが控えています。
というのは、私は会社の寮に住んでいるのですが、今般その寮が移転する事になったのです。そこで、私の寝床は会社で用意してくれるものの、愛車206の寝床は会社の斡旋もしくは自分で探す事になります。というわけで、この週末は駐車場探しでした。

会社で斡旋してくれた場所はあったのですが、行ってみてどうにも不便な場所にあります。寮となる建物から少し離れ、近所の他のアパートの付属駐車場という形になってしまいます。
しかも、路地が細くて車が擦れ違えない道なのです。一本の一方通行の道から脇に逸れた道の先にあるのですが、この一方通行路から入ってきた車と、向かい合ってしまった時には一旦バックして道を開ける必要があります。ましてや、急いでいる時など、出会い頭の事故にもなり兼ねません。
何〜?? こんなもんしか無いのか!? もっとましな駐車場は無いのか? と、辺りの歩き回って色々と駐車場を当ったのですが、近場は埋まっているという状況でしたので、。参ったなあ…あんな駐車場では不安です。
出ようとした時や帰ろうとした時に、丁度対向車が来て後退する羽目になったりしたら、事故は無くとも苛ついて近隣住民に失礼な発言をしてしまいそうです。
「邪魔じゃ、ボケ!!! ぶち殺すぞ!」等々のはしたない言葉が… 紳士たる者、その様な下劣な発言は控えたい所ですが、見たところ、あの辺りは細い道ばかりで、車の使用には大分苛付きそうです。
                                       駅員@細道地獄

2006年2月17日(金)
駅日誌(267) 「国民ボーナス」

シンガポールの首相が今日、2006年度政府予算案を発表し、財政黒字を還元するという名目で、全国民(成人:21歳以上)に、日本円にして15,000円程の現金を支給する考えを表明しました。累積赤字雪達磨方式700兆円! の日本国とは大きく違いますね。財政黒字か…羨ましい。
しかし、この御目出度いボーナスにも、裏があるというのが、世間の見方です。
何でも、三月下旬には総選挙が控えており、そのためのばら撒き作戦ではないかと言われています。

しかし、人間というのは、目の前の小銭には弱いものです。
このボーナス作戦に対する反応が、シンガポールの民度を見る指標になるでしょう。シンガポールは、日本型の発展を参考にした成功例(日本よりも上手く行っているかも。それは財政黒字から見ても大いにあり得ます)ですので、民度は高いと思われますので、興味深い所です。
いや、民度と言う程の話ではないですね。小銭に喜んで支持率急上昇したら、それでは朝三暮四の猿です。朝三暮四…ある人が猿に「朝に餌を三つ、晩に餌を四つあげる」と言ったら、不平不満が噴出し、「では、朝四つ、晩三つにしよう」と言ったら、喜んで賛成したという話です。
「馬鹿な猿」だという話なのですが、もしかしたらその猿は随分ずる賢いのかも知れません。朝に四つ貰っておいて、いざ晩になると三つじゃ足りないとごねて、ごね得を狙っているのかも…
貰えるものは貰っておくが、選挙ではクールに対応するというのが、賢い対応なのでしょう。それでは義の心が全くありませんが。
                            駅員@おいらも欲しいよ、15,000円

2006年2月16日(木)
駅日誌(266) 「表参道ヒルズ」

土曜日にあまりの混み具合に、入るのを諦めた表参道ヒルズですが、市場調査名目で行ってきました。
コテコテ関西弁の名建築家、安藤忠雄設計のこのビルは、上方投影した形は出刃包丁の様な形をしており、表参道に面して横に長く伸びた形をしています。横に長く、奥行きは浅い、鰻の寝床の真逆です。
中は、各階の区分けがファジーで、緩やかなスロープが渦巻状に続いており、その緩い坂だけを通って地上三階〜地下三階の六階層を移動できます。そのスロープの渦の中央には六階層ぶち抜きの吹き抜けがあり、地下渓谷に作られた秘密都市のような印象です(この形は長崎沖の軍艦島の様でもあります)。コンクリート剥き出しの壁もあるので、ひょっとしたら安藤忠雄もそういうのを狙っていたのかも知れません。
そして渦巻きの外側には100店舗近い店が軒を連ねています。ファッション関係は女物が大多数なのですが、デザインド家電やデザインド文具、デザインド雑貨等、面白い物が多数ありました。しかし、私の様な貧民には高い事高い事。やはり洒落ていて、金を持っている人間の為のショップなのでしょう。

私は丁度昼時に行ったのですが、その平日昼間、その上雨にも関わらず、客は一杯居ました。食事をするところは10店くらいあり、行列が出来ていました。特に「やさい屋めい」という店と、店名は忘れましたが、イタリアンのビュッフェの店が人気の様でした。基本的にはどこれもこれも店内で食べる店なのですが、御土産用のテイクアウトもありました。
テイクアウト関連では、「デルレイ」というチョコレートとスイーツの店の商品が面白かったです。
150ml前後の小さいカップに入ったスイーツなのに、\1,000〜\2,600です。高っ!! また、ホットチョコレートも売られており、こちらも\1,000。スターバックス等のトールサイズと同じ大きさの紙コップに入ったドリンクが\1,000ですよ。
しかし、紙コップの周りにホログラムのホルダーが付いており、なかなか面白いカップでした。紙コップというと、通常チープな印象がありますが、ホログラムでキラキラしており、こういう演出も面白いと思いました。特に私の様な世代は小学生の頃「ビックリマン」にはまった口なので、こういうキラキラには惹かれます(年がばれそうです…)。

最後に、御奨めの飲食店として、「表参道茶寮」という店を挙げておきます。ここでウィンナー珈琲(\900。高い!)とダマンド(クロワッサンの一種。珈琲+\400)を食べたのですが、流石に高いだけあって美味しかったです。
特にこのダマンドというパン、ナイフとフォークが出てきてそれで食べたのですが、これが表面がカリッとして、中がしっとりしていて美味でした。この「ダマンド」御奨めです。
                   駅員@似つかわしくない貧民

2006年2月15日(水)
駅日誌(265) 「安全」

私の勤める会社はメーカーです。という事は工場があり、工場には機械等危険な所もあります。というわけで、安全体感研修なるものが行われました。
私は生産部門の人間ではないのですが、参加してみました。
項目としては、「感電」「巻き込み」「重量物」「クレーン事故」「高所落下」があり、それぞれにつき、招いた講師が実演をしました。これがまたマギー司郎的で笑いそうになりました(真面目な研修であり、笑っちゃいけないのですが)

特に笑えたのは、「感電」で漏電している物とそれに触れた感電具合を人形を使って実演しました。
漏電しているモーターに手を触れると感電するという描写を、人形(微妙なリアルさ)が触れると同時に体内に仕込まれた電球が光ります。
何だ、この漫画みたいな感電描写は!? しかも耳を澄ますと、「キャア」という微細な声まで出ています。
どうせならビクビクッと不気味な動きをして煙を出す等、えぐい描写にした方が災害をなめずに済みそうです。

面白くして、話を聞くようにする事と、深刻さを真面目に表す事のバランス…難しい所です。
                        駅員@不真面目に参加すると怒られます

2006年2月14日(火)
駅日誌(264) 「バレンタインデー」

今日はバレンタインデーでした。
そう言えば、先日大阪出張の折、平日昼間にちょっと百貨店に行ったのですが、特設のチョコレート売場が凄かったです。
このバレンタインデー、起源はローマの聖バレンティノという人物なのですが、チョコレートをあげるという風習は日本独特の物です。製菓会社が、百貨店でセールを始めたのが始まりだそうです。したたか也、大和商魂。

バレンタインデーというと、社会人になってからあまり縁の無い日なのですが、世の女性たちにとって、どうなのでしょうか?
十代の学生ならば、楽しみにしている人も多いと思いますが、ことOLになると、惰性で義理チョコという雰囲気です(こんな事を言っていると怒られますが)。
ここに、アンケート調査の結果が二つあります。一方では、「バレンタインデーが楽しみだ」という意見が6割。もう一方では「バレンタインデーなど無い方が良い」という意見が7割という結果が出ていました。
果たして真理はどちらなのでしょうか? どちらも有効回答数は数百に過ぎませんから、偏りはあるでしょうが、それにしても極端です。似たものに新聞の世論調査がありますが、あれは読者にアンケートを取るので朝日新聞と産経新聞では全く異なる結果も出ます。きっと、回答者の偏りによるのでしょう。アンケートの配布先がどういう所か分かれば答えが出そうですね。
私がもしも女だった場合、面倒臭がりなので、多分「無い方が良い」と思うと思います。はっ!! 面倒臭がり…? アンケートに無回答だった人の大多数は面倒臭がりという可能性があります。という事は、バレンタインデーも面倒臭い=潜在的には「無い方が良い」派の方が多いのではなかろうか!?
おっと、こんな事を穿り返していると、益々縁遠い日になってしまいそうです。
            駅員@カレーにちょっとチョコレートを入れると旨いらしいです

2006年2月13日(月)
駅日誌(263) 「煙草カード」

昨今、煙草吸いの立つ瀬はどんどん狭くなって来ています。私も愛煙家の一員として、辛い所です。確かに百害あって一利無しなのですが、強いて上げれば心の健康維持に繋がっています。勿論、マナーの無い喫煙はカスですが、マナーを守っている限りは、自己責任だと思います。
マナーの悪い喫煙者も要るのですが、私は、大多数は周りに気を使う人だと思います(この表現については、禁煙者からバッシングを受けてしまいそうですが…)。というのは、私が勤める会社が入っているビルには、喫煙所が一箇所しかないという事は以前書きましたが、そこでは人口過密になる事が多々ある中、他人のスーツを焦がした等の事故が発生した事はついぞ聞いた事がありません。これは互いに気を使って吸っているからではないか、と思うのですが、如何でしょうか?

さて、現在鹿児島県種子島には、煙草カード機能を搭載した自動販売機が試験的に導入されているそうです。
煙草カードとは何ぞや? と申しますと、これは事前に免許証の様に登録しておいて、未成年者の喫煙を防止する物です。火縄銃が上陸した島で、煙草カードの試験。何だか、この試験導入地を選定した人のセンスを感じます。
未成年の喫煙を防止し、カードという形式を取れば、煙草を買うには金が要る=財布の中にこれを持っておけば、忘れる事が無い、という事で、結構合理的なのではないかと思います。
しかし、普及すると、カード盗難・偽造という犯罪も起きるかも知れません。
煙草欲しさにそこまでするか? いやいや、世の中往々にして信じられない馬鹿が居るものですから、分かりませんよ?
まあ、そういう事件が発生した場合、その犯罪少年には、聞くも恥ずかしいネーミングを与えてやれば良いのですが。例えば、「キチガイけむり猿」とか。これは暴走族を「珍走団」と呼んだら良いという考えと似ていますね。
                       駅員@赤子の目の前で吸うのは言語道断

2006年2月12日(日)
駅日誌(262) 「鳥野雪祭」

イタリアはトリノの冬季五輪が、土曜日未明より始まりました。ウインタースポーツの祭典ですね。しかし、何だか私の中では、盛り上がりに欠けています。
何か大きな結果が出てくれば俄然燃えるのですが、期待していた女子モーグルの上村愛子も惜しくも五位でした。頑張れ日本(自分は何も頑張らず、人の頑張り具合を見て、偉そうに何が「頑張れ日本」か…とも思いますが)。
ジャンプ・ノーマルヒルでは、原田が失格になってしまいました。何でも、使える板の長さが体重によって決められており、重い程長い板が使えるそうなのですが、原田は253cmの板を使用しているのに、その長さの板を使える規定に体重が200g不足していたとの事です。ラージヒル個人及び団体はまだ出れるそうですが。葛西・伊東・岡部に期待します(今から決勝です)。頑張れ日本! …しかし私はスキージャンプではいつも、密かにフィンランドの「アホネン」を応援しています。失礼ながら応援する理由は「名前のみ」なのですが。

さて、スキージャンプも然る事ながら、そり競技に、リュージュとスケルトンという競技がありますが、あれ、めちゃめちゃ怖そうですね。
リュージュは、一人で仰向けにそりに乗って、足の方から滑り降りる競技で、スケルトンはうつ伏せにそりに乗り、頭から滑り降りる競技です。ボブスレーもスピードが出ますが、それよりも遥かに無防備具合が凄いです。
ジャンプ、リュージュ、スケルトンは、どれも命知らずな競技ですよね。下手したら死にますよ。
これらの競技を志す最初はどういうものなのでしょう。ある程度やっていて練習をやる分には出来そうなのですが、未経験からの始めの取っ掛かりはどういう具合なのでしょうか? いきなりやったらそれこそ死ぬか大怪我です。そこの所が気になります。
                                  駅員@26日まで続きます

2006年2月11日(土)
駅日誌(261) 「東京案内」

地元の友人が親戚の見舞いとかで東京に出て来ました。15時頃には用事は終わると聞いていたので、会おうという話になりました。
どういう所に行きたいのかを問うと、特に行きたい所があるわけでもなかったので、私は選択肢を提示しました。上流コース「表参道ヒルズ」、下流コース「秋葉原散策」という案です。
友人の選択は上流コース! 丁度本日オープンの表参道ヒルズに行ってみました。
JRで原宿駅に降り、表参道を通ったのですが、人の多い事多い事…わっさわっさと人が並んでいました。辿り着くまでにもうウンザリです。入口まで辿り着くと、なんと「入場者列最後尾」のプラカードを掲げた人が立っています。
というわけで、友人には悪いのですが、「やめておこう」という話になりました。尚、私は市場調査名目で、後日・平日に行ってみようと思っています。

我々は上流階層を眺め損ねたので、下流階層を眺めに、秋葉原に向かいました。しかし、この街も、日本最大のヨドバシカメラの開店、常磐新線つくばエクスプレス開通で、随分マイルドになった様です。
折角来て貰ったのだから、何かディープな人を見せてやりたかったのですが、割と普通でした。我々はディープを求めて電気街の深部に進みました。実験的に「メイド喫茶」にも行ってみようかと思ったのですが、中々それらしいのが見付からず、延々歩きました。
辺りはもう暗くなってきています。「腹が減ったな」と思うと目の前に居酒屋が。結局居酒屋で飲んで帰りました。
友人には東京ならではの物を見せてやれず、申し訳無いと思いながら駅に向かっていたのですが、その時、目の前に現れました! ディーーープが!! ゲーム屋の店頭に無料お試しという形でテレビゲームが置いてあったのですが、その画面に思いっきり顔を近付けて一心不乱にゲームをする年齢不詳の男性!! あんなに顔を近づけて画面全体が見渡せるのだろうか!? と要らぬ心配をして友人を駅に送りました。
            駅員@居酒屋では懐かしい話をしました

2006年2月10日(金)
駅日誌(260) 「安っ!」

2月9日〜10日、先週に続いて大阪出張でした。
名古屋の勢いや東京の復権は耳にしても、久しく景気の良い話を聞かなかった大阪ですが、夜の梅田近郊は人は多いは、電飾はあるはで、景気は悪そうには見えませんでした。しかし、言われてみれば大阪は「今一つ詰めが甘い」印象は昔からあります。今後の復権に期待したい所です。
その一方で、世界に名だたる技術が多いのも実は大阪なのです。東大阪等にははっきり言って小汚い工場がわんさとありますが、この中には世界で唯一ここでしか作れない高等技術が結構あります。金属部品の加工技術に関しての熟練工が居て、それがグローバル企業の製品を支えていたりするのです。

さて、地下鉄本町駅近郊で、安い自動販売機を見かけました。見かけないデザインなので近付いて見ると、「TWO DOWN」の文字があり、10円玉二枚をハンマーで叩き殺している人物の漫画絵が描かれています。
なるほど、その漫画絵の通り、ドリンクが全品120円から100円になっていました。驚くべき事に、100円売りは缶商品に限らず500mlPETボトル商品も含まれていました。しかも、中央の御奉仕価格の所にある2品は80円!
商品は、メジャー所もありますが、基本的にサンガリヤやUCC等、自販機分野の弱い物が大半で、さらには「TWO DOWN」のPB商品まであります。
とは言え、これは思い切った価格破壊だと思います。

そう言えば、昔は全部100円だったなあ。それが消費税3%アップの時に110円に、5%の時に120円になったのでした。
なるほど、消費税課金をリアルにやっていては、機械に1円玉、5円玉も認識させねばならず、さらに御釣りが煩雑になってしまいますので、切りの良い価格にしたのは分からなくもないです。
しかし、それは3%導入時の話です。何故5%導入時にまた10円上げるのか!?
飲料分野は広告宣伝費が物凄いですし、次から次へと新商品を出すので開発費も掛かりますが、原価は安い筈。なのに、ほいほいと上げてしまうしたたかさですね。
110円時の価格アップが購買意欲低下にならなかった事も原因の一つだと思います。あの時に、販売数量が落ちていれば、120円化はしなかったのではないかと思います。
という事は、需要供給曲線の原則から言うと、元々が安すぎたという事なのでしょうか。今後消費税は上がって行く方向だと言われていますが、消費税アップ時の次の価格はどうなるのでしょうか?

そう言えば、コンビニエンスストアが今程広がっていなかった頃は、1.5L商品が入っている自動販売機があちこちにあった記憶があります。
通常商品の三倍、300円→330円という価格でした。が、360円は見た事がありません。5%時には既にコンビニ勢力が強くなっていたという事でしょうね。
      駅員@10円玉の流通量にも関係してそうな話です

2006年2月8日(水)
駅日誌(259) 「コウノトリが運んだ御子」

文仁親王妃紀子様が御懐妊しましたね。
年頭の歌会始の儀において、御夫妻がともにコウノトリの歌を詠んでいたのはこの伏線だった様に見えてきます。更に、昨年コウノトリを放ったのもこの伏線に。
何はともあれ、少子化の進む昨今、こういう明るい話題は良いですね。
しかし一方、秋篠宮妃の懐妊がここまで大きく取り上げられるというのも、世の中が少子化している事を象徴している逆説的な感想も抱きました。秋篠宮家にはもう二人御子が居ますが、彼女等の懐妊及び誕生はここまで大きくは扱われませんでした。それと今回の対比こそが世の中が少子化であると言っている様なもので、皮肉だなと思ってしまったのです。
それにしても、御夫妻ももう結構な御歳なのに頑張りましたね。おっと、こういう言い方は皇族への不敬罪として特高にしょっ引かれそうです。失礼致しました。

さて、このニュースが発表された昨日はベビー関連株が多く買われた様です。こういう株の買い方は言葉なくして祝福していうる様で微笑ましいですね。
しかし、微笑ましい一方、また女性天皇・女系天皇を認めるか否かの論争は再び熱を持って来ました。「歴史が断たれる」「女性天皇は良いが、女系は駄目だ」等々意見がありますが、多くは「今急ぐ必要はあるまい」となっています。というのも、今回の御子が男子だった場合、御家断絶の危機は回避されるからです。
私は、女帝Empress大いに結構だと思います。世界史では、英国は王様は女王の時代の方が国勢が良かった(エリザベスI、ビクトリア)ですし、露西亜史ではエカチェリーナの時代は強かったですしね。
但し、女系となると、どうでしょうか? ヘンテコリンな男が入り婿してしまうと大変です。しかし、そこは皇室。日本で唯一基本的人権に制限を課せられる象徴一家ですから、皇室を守るための枠が作られるでしょうがね。
小泉首相は、今国会中で通す目論見ですが、果たして…
                       駅員@昨日は号外を配っていたそうですね

2006年2月7日(火)
駅日誌(258) 「へらへら社長」

東横インの社長が平謝りをしましたね。
障害者用の設備や駐車場を当初作っておいて、それを改造して作り変えちゃったという、規制を騙す手口でした。あの社長、当初は「60km速度規制の道路を67〜8kmで走ったようなもん」とへらへらしていましたが、一転ただただ謝るばかりでした。あの時に阿呆っぷりには「こいつの脳味噌は町で見かける阿呆高校生レベルか!?」と笑っちゃいました。
私はタコメーターは見ますが、スピードメーターはたまにしか見ません。安全な状況に安全な速度で走っているだけなので、もっともっと速度超過している事もあるかも知れません。しかし、それとこれを一緒にしてはいけません。インチキをして、あのチャランポランな態度、咎められて然るべきでしょう。

しかし、ここで敢えて世論と反対の意見を投げ出してみましょう。私が敢えて反対意見を挙げるのは、その規制の方に関してです。
障害者設備を制度化しているのはおかしいのではないか? という事です。
こう書くと、世の中の善良な皆様から、鬼畜呼ばわりされてしまいそうですが、これは市場原理に任せて良いのではないか? と思うのです。即ち「宿泊料は若干高いですが、バリアフリーの優しい構造です」というホテルと「バリアフリーは一切ありませんが、安いですよ」というホテルがあって然るべきだと思うのです。
いや、きっと今回の制度というのは、バリアフリー化すると補助金が出るからバリアフリー化を装って補助金を詐取したという所なのでしょうが、敢えてそういう事をしなくても、自ずと市場が選ぶのではないかと思うのです。
只の一泊でも、至れり尽せりのサービスが受けられるが故に高い高級ホテルと、ろくなサービスも無い安宿という対比と同次元で語っており、これはナンセンスなのかも知れませんが、私はそれが自然だと思います。これは、アダム=スミス的経済観であり、古臭いのかも知れませんが、その方が寧ろサービス・料金ともにレベルが上がると思うのです。
前述の私を鬼畜呼ばわりしかねない善良な皆様はバリアフリーに気を使わないホテルは低レベルだと見切り、ちょっと高い金を払って不買すれば良いと思います。

まあこういう発言も、私が今健康だから言えるだけなのかも知れません。
私の父方の祖父はもう亡き人なのですが、嘗て健康だった頃には「もう十分生きたからいつ死んでも良い」と言っていたそうなのですが、体を悪くして寝たきりになると強烈な生への執着が表れました。
そのまま、亡くなってしまったのですが、あの時の変わり様には私は非常にショックを受けました…
              駅員@勿論へらへら社長を擁護する気は毛頭無いですよ

2006年2月6日(月)
駅日誌(257) 「味噌と珈琲A」

先月の当日誌で、味噌と珈琲は似ているという事を書いた事がありますが、それをまた感じる場面がありました。

池袋の東武百貨店に「美噌元」という味噌専門店があります。既に三店展開しており、渋谷と池袋の西武百貨店にも店を出しています。
しかし、他の2店と東武店の違う所は、イートインスペースがあるという事です。
イートインとは文字通り「eat in」でして、店内で飲食するという意味です。そのイートインスペースはささやかなものなのですが、そこのメニューが面白い。
味噌汁の具3種類×5種類の味噌(2種類合わせも可能なので、総組合せ5+5×4)=75通りの味噌汁が楽しめます。
さらに面白い事に、御飯、胡麻豆腐もメニューにあるのですが、これらはあくまでサイドメニューで、主役は具沢山のまさしく「食べる味噌汁」なのです。
そのサイズは、丼程のボリュームがあり、飲みごたえ、もとい、食べごたえがあります。また、これが旨い味噌に出汁がしっかり効いており、芳醇な風味なのです。(右写真の煙草はサイズを分かり易くするために置いてみました)
そして、それらの味噌汁は注文してから一杯一杯作ってくれるのです。冒頭に「味噌と珈琲が似ている」と書きましたが、これはこの部分なのです。
珈琲豆を好みにブレンドする様に、味噌を好みでブレンドする。しかも、珈琲で言うバリスタが一杯一杯淹れてくれるような作り方なのです。
日本人の味噌汁消費量は年々減少しており、これは朝食がパン食化し、スープや珈琲にその立場を奪われているからなのですが、こうなった背景には、嗜好性の弱さがあったからでは無いかと思います。
煙草がこれだけ体に悪いのに、私を含めて今だに吸っている人間が沢山居るのは、ひとえに嗜好性があるからだと思います。嗜好性を身に付けた味噌汁は強いと思います。

また、嗜好性の一方で、具沢山の味噌汁であれば「デトックス」の効果も期待出来ます。体の毒抜き効果です。
珈琲がこうも世界に広がっているのなら、味噌汁も世界に広がって欲しいものですね。目指せMiso-Conquest!

尚、この「美噌元」では高価ですが、105g/250gの美味しい味噌の小売もやっています。味噌汁は好きだが、普通に売られている味噌が多過ぎると言う方、一度試してみると面白いと思いますよ。
あ・・・一応言っておきますが、私は味噌屋の回し者ではありませんよ。一日本食ファンです。
 駅員@コモディティ化した商品の復活キーワードは嗜好性

2006年2月5日(日)
駅日誌(256) 「銀幕寸評」

久々に銀幕寸評です。今回はレンタルDVDで観た作品二本「ゲット・ザ・マネー」「スーパーサイズミー」について書きます。では、以下各作品について(作品名の右の☆の数は私の独断の作品の評点で5点満点です)。

「ゲット・ザ・マネー」 ☆☆☆
デンマーク映画です。ジャケットデザインに惹かれて手に取りました。
ジャケット写真では、パトカー等が引っ繰り返っている中をフィアット500(チンクェチェント)が突っ込んできている図です。派手なカーチェイス物の様です。ところがどっこい、看板に偽り有り!! チンクェチェントは出てくるには出てくるのですが、肝心のカーチェイスでは使用されていません。あの写真に惹かれて借りたのになあ…
さて、肝心の中身ですが、刑務所を出所した主人公が、育ての親であるムンクは重病で入院中であるという情報を聞きつけ、御見舞いに行きます。そこで死ぬ前に一目息子に会いたかったと聞き、乱暴者だが、人情に厚い主人公はその息子を探しにスウェーデンへ。
息子は、刑務所にいました。それを救出したは良いものの、その息子は女性を5人も殺した異常者である事も分かってしまいます。
息子をムンクに会わせましたが、もう助かる見込みは薄いとの事です。唯一可能性があるのは移植手術のみで、それには莫大な金が要ります。
主人公等は、銀行強盗を企みますが、得られた金は三分の一、それをサッカー籤で増やそうとしますが失敗。主人公に金を貸している犯罪者組織と手を組まざるを得なくなり、現金輸送をする飛行機を襲う計画を立てます。
ざっと、ストーリーはこんな所ですが、この映画の味は文章で表現するのは難しいです。とにかく、ノリがブラック。前述の育ての親の実の息子は、精神異常者であり、女を殺す事に異様に執着しますし、主人公は人情に厚い一方切れやすく、使用人の様な男にすぐにイラ付き、重症を負わせます。
辛口過ぎる暴力系笑い、一言で言うとこういうノリの映画です。北斗の拳的な「暴力笑い」と言えます。不覚にも所どころ笑いましたが、この作品で笑うのはきっとどこか危ない人でしょう。

「スーパーサイズミー」 ☆☆☆
以前話題になった、マクドナルドを毎日三食一ヶ月間食べたらどうなるか? というドキュメンタリー映画です。ジャンクフードは体に毒であるという事を監督自らが実験台になって証明するという作品です。マイケル=ムーア作品に通じる作りだと思いました。
背景には、健康を損なう程肥満になった少女がマクドナルドを訴えたという訴訟があります。この訴訟では、マクドナルド製品=有害であるという立証が不十分で、請求棄却となりましたが、この映画で試したところ、かなりの有害性が見られたとの事です。
ルールとしては、三食マクドナルドである事の他、1ヶ月間で、メニューは全品制覇する事、マクドナルド以外の食品は一切摂らない事、「スーパーサイズは(Lの上)如何ですか?」と聞かれたら断れない事というものがあります。
1ヶ月で、体重が10kg増加、高血圧、動悸息切れといった、ハイカロリーな食事から想像されるものの他にも、気分が落ち込み気味になり、食べると気分が良くなるという中毒性、頭痛、無気力、勃起不全といった、様々な弊害が出たとの事です。見ていると、マクドナルドで食事をするのが嫌になってきます。尚、この映画が公開されると、マクドナルドはスーパーサイズ(Lの上)を止めたそうです。
なるほど、確かに高蛋白質・高脂質・高糖質で、しかも他は殆ど無いという食事を繰り返す訳ですから、体に悪くない筈がありません。しかし、同じ物ばかり毎日三食食べ続けたら大抵の物は体に変調を来たしてしまうのではないでしょうか?
明らかに悪意のある作品だと思います。あんなもん、体に悪いのは一目瞭然ですからね。それを誇張している印象を持ちました。
問題は何も考えず、運動もせず、食いすぎだろうと食い続ける消費者にもあると思います。例えば、私は喫煙者ですが、煙草屋が悪いとは思いませんし。自己責任だろう? というのが、私の考えです。作中のインタビューでも私と近い考え方の消費者が出て居り、「自己管理出来ない奴が悪いんだろう?」というスタンスでした。
しかしながら、子供の頃から洗脳の様な形で毎日広告が飛び込み、遊び場を設ける等して子供から囲い込みをしているマクドナルドがやり玉に挙げられるのも分かります。
食育も無く放置されれば、毎日ジャンクフード屋に通い、体に変調を来たしつつもどうしたら良いのかが分からないのかも知れません。作中では、アメリカのどこかの小学校の給食も出てきますが、ジャンクフードと殆ど変わりありませんでした。栄養に関して、殆ど何も知らされていないのではないか、という有様でした。
しかししかし、だとしたら責任を学校に押し付けるのか? 私はそれ以前に家庭で手料理を食っていないのが根本の原因だと思います。
幸い、私の母はこういうジャンクフードの悪い所には早い内から目を付けていた様で、子供の頃は滅多に食べませんでした。私がデブらず、また聡明(←自分で言うか?アホ)なのも、こういった家庭環境に拠る所も大きいのでしょう。
そう言えば、会社の同僚の女性から「ちゃんとした食事を与えられて育ったんだなあと思います」と言われた事があります。
               駅員@今回は作品そのもののクオリティは今一つでした

2006年2月4日(土)
駅日誌(255) 「紅海・航海・後悔」

アフリカ大陸とアラビア半島の間にある紅海を航行中のフェリーが沈没しました。
エジプト船籍の「アルサラーム・ボッカチオ98」です。乗員の殆どはエジプト人でした。
私は紅海の様子については明るくないのですが、内海ですし、そんなに荒れた海ではないのではないかと思います。それなのに沈没…何かきな臭いものを感じます。きな臭い…今回の沈没は火災による沈没であるとの情報がありますが、その火災は本当に事故なのでしょうか?
あの辺りはきな臭いキリスト圏ユダヤ圏…はたまたイスラム圏、これら根源を一つにする宗教の何れかによる攻撃だとも考えられます。乗客はエジプト人が大半で、以下サウジアラビア人、シリア人、パレスチナ人と続きます。故に、イスラエル関係の攻撃の可能性があるのではないかと思うのです。只の邪推だと良いのですが。

きな臭さには、他にも船長が真っ先に逃亡した(何らかの手引きをしていた?)、目撃者の証言が食い違っている…等々あります。まだ分からない事だらけなので、一概には言えませんが。

それにしても、前述の通り、猶太教・基督教・回教は根っこは同じ宗教なのに、よくもまあイザコザが多いものです。イザコザの多さが私の様な者の脳裏に邪推を生んでしまうのでしょう。
しかし、元が同じだからこそ、食い違いに大してイザコザが起きるのかも知れませんね。うどんの出汁、豆腐(絹ごしvs木綿)…等々、同じ様な物の間でこそ争いは生じています。
                            駅員@合掌(おっと、仏教的でした)

2006年2月3日(金)
駅日誌(254) 「新幹線」

今日は朝から大阪出張でした。といっても殆どが移動時間=睡眠時間なのですが。
うどんはやはり西の方が旨いですね。私は西日本出身なので、以前はうどん・そばを食べる頻度ははるかにうどんの方が多かったのですが、東京で働くようになってからそばが圧倒的に増えました。
それにしても、この「うどんは関西」発言って、何だか情けないコメントです。東京に張り合おうとする大阪人というか、何と言うか。私は住んでいる地域で優劣等無いと思っていますので、実に下らない話だとは思います。

今日の出張では、夕方4時頃に帰りの新幹線に乗ったのですが、このまま直帰予定だったので、まだ明るいうちから麦酒を飲みました。つまみにカルビー「じゃがりこ」と「たこむす」を購入し、ぱく付きながら帰りました。
さて、通常の「じゃがりこ」は内面にアルミ箔を貼った紙コップ型の容器に入っているのですが、新幹線では箱です。
わざわざJR専用品をラインナップしているのです。これは、キオスクの陳列効率と、車内での安定性によるものだと思われます。
即ち、カップ型では陳列時に隙間が出来ますが、箱型であれば棚に隙間無く並べられますし、乗車時には前席背もたれに付いているテーブルに置いた時に転倒を防止出来るという事でしょう。
商品形態もTPOが重要ですね。カップ型と箱型では双方に長所があり、これらは食べるシーンが違うのです。

それと「たこむす」。これは、小型おにぎりに「てんむす」の天麩羅の代わりにたこ焼きが入っているという商品です。
ソースは付いていません。出汁で味の付いたたこ焼きに、マヨネーズを付けて食べます。
大阪土産的食品には、「たこ焼き」関連が異常に多く、何でもかんでもたこ焼きにすれば良いという安直な発想なのですが、「たこむす」は美味しかったです。

出張しておいて食べ物の話ばかりになりました。まあ、何と言っても、今日は実働時間3時間程でしたから…
             駅員@往復3時間くらい寝ちゃいました

2006年2月2日(木)
駅日誌(253) 「会議は踊る」

最初に言っておきます。今日は愚痴です。会社という組織に対する愚痴です。他人の愚痴等聞きたくない方は今回はどうかスルーして下さいます様、御願いします。

実の無い会議に20人も高い交通費をかけて新幹線で集うな!
大名行列か! 参勤交代なのか!? 組織の財政を苦しめたいのか!?

曰く「俺はこう理解していたんだけどな」
誰の解釈、彼の解釈、そんなもん穿り出したら切りが無いぞ!
貴様は俺の解釈に耳を貸すのか?「誤解していました、すいません」と言え!

曰く「何でこうしたのか?」
貴様がそうしろと言ったからだ。

曰く「思い入れを聞きたい」
そんなもんは、ねえ! 貴様がそうしろと言ったからだ。

曰く「思い入れ=ヴィジョン」
思い入れとヴィジョンは別物。思い入れは願望であり、ヴィジョンは計画。

これ、見る人が見れば、私の立場がだいぶ危うくなります…
さて、私はこう主張します。「スカートと会議は短い方が良い」。議題が多い場合はしょうがないのですが、会議は極力短い方が良いと思います。しかし、私の勤める会社は会議が多く、また長いのです。確かに、日頃の連絡不足によるものだと、勿論自省もしますが、それ以上に会議を長引かせる自慢話等のトークの多い事多い事…
長い会議をして、「ああ、よう働いた」などと錯覚していてはいけないのです。
                             駅員@会議は踊る。されど進まず

2006年2月1日(水)
駅日誌(252) 「超能力捜査官」

今日は早く帰れたので、帰宅後「トリビアの泉」を観る事が出来ました。
深夜枠でやっていた時は、好きな番組の一つとしてしょっちゅう観ていたのですが、ゴールデンに移ってからは数える程しか観ていません。
しかし、深夜枠の時よりもネタが落ちている気がします。ネタ切れが近いのでしょうか?(こういう事を書くと、流行る前から注目していたミュージシャンがブレイクした時に、にわかファンに偉そうに語る古参ファンみたいで嫌な感じですね…)
それはともかく、今日観た中で、「FBI超能力捜査官」なる人物が登場しました。そこそこ知れ渡っている存在らしく、それを特集した番組まであるそうです。

しかし、アンチ超自然派の私の濁った目には、この超能力捜査官…あまりにも胡散臭い。トリビアの番組内でもその扱いは「なめている」という感じでしたが、私もそっち側です。番組内の紹介では、犯人逮捕・行方不明者捜索に役立っているとの事ですが、本当なのでしょうか?

そう言えば昔、テレビで殺害後死体遺棄された被害者を見つけるのに「ダウジング」という方法を使っている人を観た記憶があります。
それはL字型の二本の針金を持ってそれが開くのに合わせて探したり、鎖の先に重りがついた物の回転を見て探したりするというものでした。
元々は鉱脈を探したりする方法らしいです。なるほど、鉱脈があれば磁場が乱れる事がありますから、前者は納得出来ますが、後者は何とも胡散臭いです。というのも、地図上でその重りをくるくる回しているだけですから、どういう原理なのかがさっぱりです。これも超能力捜査の一つでしょう。

今回トリビアに出た捜査官は、何と透視能力を持っているそうです。メカニズムが分からない事には胡散臭過ぎるのです。番組内では、福袋を当てさせたり、競馬をさせたりしていました。福袋は外れたのですが、競馬は的中。
あ、そうか! 誤植だったんだ。透視能力じゃなく、投資能力だったんだ!…と、納得しました。
                     駅員@投資能力は私も是非身に付けたいです

                   ▲ページTOPへ▲

              2006年2月度目次
 #252 「超能力捜査官」 FBIには居るそうです。
 #253 「会議は踊る」 スカートと会議は短い方が良い。
 #254 「新幹線」 実働3時間のゆるゆる出張。
 #255 「紅海・航海・後悔」 ちょっとした違いだからこそのイザコザか。
 #256 「銀幕寸評」 レンタル:ゲット・ザ・マネー、スーパーサイズミー。
 #257 「味噌と珈琲A」 バリスタが淹れた珈琲と味噌元の味噌汁。
 #258 「へらへら社長」 東横インの障害者設備。
 #259 「コウノトリが運んだ御子」 秋篠宮妃御懐妊。
 #260 「安っ!」 清涼飲料水の値段。
 #261 「東京案内」 ジモトモを案内。
 #262 「鳥野雪祭」 トリノ五輪開幕。
 #263 「煙草カード」 種子島には煙草カード昨日自販機があります。
 #264 「バレンタインデー」 女性はどう思っているのか。
 #265 「安全」 安全体感研修。
 #266 「表参道ヒルズ」 行ってみました。
 #267 「国民ボーナス」 シンガポール財政黒字で。
 #268 「引っ越し」 引っ越し先の下見。
 #269 「オリンピック」 トリノ五輪、日本イマイチ。
 #270 「ナノテクなの」 ナノテク展・新機能材料展
 #271 「スイス銀行」 ゴルゴも愛用するスイス銀行とは。
 #272 「金」 荒川静香金メダル。
 #273 「遥かな尾瀬」 重馬場スノーボード。
 #274 「筋肉痛」 昨日の思馬場で
 #275 「食品の裏側」 読書感想。
 #276 「サドとマゾッホ」 Sか、Mか。