「新フルエンザ」……実際に新型インフルエンザに感染して苦しんでいる人がいるのに、こんな略号を付けては怒られます。
とは言え、インフルエンザはインフルエンザ。マスクが売り切れたり、学校が休校になったり、イベントが中止になったり、騒がしくなっていますが、そんなに恐れるものでもないのではないか、と思います。そりゃあ、乳幼児や高齢者にとっては命に関わる問題ではありますが、それは冬に流行るインフルエンザと一緒です。対策としても冬にインフルエンザ対策をするのと大して違わないのではなかろうか、と思います。
テレビ報道ではうがい・手洗い・マスクを中心とした色々な対策を報道しています。あれはあれで、良いことなのではあるのですが、その一方で不安を煽る効果もあります。ちょっと語弊があるかも知れませんが、マスクが売り切れているのは、石油危機時にトイレットペーパーが売り切れたのと似ているのかも知れません。
テレビや新聞では、毎日世界の感染者数を発表しています。とうとう1万人を超えました。ついこの間5,000人くらいだったのに……でも、こうも毎日毎日数字がグングン上がって行くと、物凄い勢いで蔓延しているかのように見えますが、たった67億人の内の1万人、67万人に1人です。
……はい、すいません。一種の詭弁を講じました。67億人の内の1万人……こう書くと、いかにも少なそうに思わせてしまいます。
こういうスケールを変えた表現というのは何となく感覚を狂わせますね。有名なのは、「世界では3秒に1人子供が死んでいる」という言葉。これは実際に起きている事であり、その言葉に偽りはありません。が、物凄い勢いで人が死んでいるかのような印象を受けてしまいます。表記を変えてみれば、感じ方は変わってしまいます。例えば、1年間とは、365日×24時間×60分×60秒=およそ3000万秒。3秒に1人ですから、年間1,000万人の子供が死んでいるという計算です。むむむ? 表現を変えても随分多いではないか……ここで「意外と少ない」数字でも出れば、綺麗だったのですが。
さて、新型インフルエンザに話を戻しましょう。世界で毎年死んでいる子供の数と比較すると、まだ大した数じゃないでしょ? なんて文脈は卑怯でしょうか。
それにしても、兵庫・大阪での感染拡大からそれ程時を経ずして、東京都内でも感染が判明したそうです。いや、その人に限らず、多分もうとっくに感染者は居るものだと思っています。感染はしても潜伏期間な人とか、本格的に発症せずに済んじゃった人とか居るのではないかと思います。そう言えば、最近都内でも通勤電車でマスクをしている人が多い気がします……
駅員@その数の 大か小かは 見方次第
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