2005年11月30日(水)
駅日誌(204) 「心が麻痺する」

凄惨な事件、血生臭い事件、猟奇的な事件、凶悪な事件…こうした事件は次から次へと日々、メディアを賑せています。それをを眺める我々の目には事件はどう映っているでしょうか?
冷血人間といわれるかも知れませんが、私は「ああ、またか」という感覚が強いです。
小学生が変質者に殺されて道路の側溝に遺棄されていたり、ダンボールで梱包されて遺棄されていたり…こういう悪に対する憤りは常にあります。しかし、こうも次々に起きてしまうと、矢張り「またか」という感覚の方が強いです。如何に凶悪な事件であるかは、重々承知しているつもりなのですが、慣れてしまったと言うか、麻痺してしまったと言うか、「またか」で片付いてしまう自らの冷たい感覚に気が付いてしまいます。

さて、広島の事件の犯人が逮捕されました。ペルー人だとの事です。
そして、この情報は恐らく前々から判明していて、逮捕までは伏せられていたという印象を抱きました。
それは犯人の逃亡を防ぐためか、国籍によるあらぬ差別を防ぐためかは分かりませんが、何となくそう感じました。
「分かる」という言葉は文字通り、「是と是は違うから分ける」という事が元になっています。この事からも分かる通り、人は往々にして「これはこうである。それはそうである」というプロセスを脳内で経て「分かる」に至る訳ですから、差別心というのは往々にして生じるものです。
近所に居るペルー人が「危ない奴の同胞」とレッテルを貼られてしまうリスクがあるという事でしょうか? 「そんなアホな」との意見もありましょうが、「岸和田にはガラの悪い奴が多い」「B型は自己中」という感覚と同じ事だと思います。
私の中でのペルー人は、フジモリ氏か、駅前でエルコンドルパサーなんかを演奏しているトリオ、後はアンデスでアルパカを飼っている純朴な人くらいしか思い浮かびません(←あ! 偏見!)。国籍に関係なく、良い人が居て、キチガイはあくまで例外だと思います(←あ! 差別語!)。
                                         駅員@合掌

2005年11月29日(火)
駅日誌(203) 「青い聖誕祭」

基督教国ではない日本でも、早くもあちこちに電飾が施されています。その電飾ですが、昨年に続き、今年も青が流行みたいですね。青色発光ダイオードがよく目に付きます。
青色発光ダイオードといえば、徳島の日亜化学。渡米した開発者が、やれ200億円寄越せ! やれ、あれは俺の物だ! と騒いでいた様ですね。上手く行ったから言える言葉ですね。確かに、彼の力なくして開発は出来なかったかも知れません。
しかし、研究に関する資本は会社が提供したのではないでしょうか? もし、最初から本気でそれだけの金になると思っていたのなら、何故借金してでも一から自分だけでやらなかったのでしょう?やはり、金をふんだくる話も、売れたから持ち上がる話であり、浅ましいです。だいたい、200億もの金一体どうするんでしょうか? 私もお零れを頂戴したいですよ。
とは言え、開発者利益は保護されるべきとも思います。そういう制度があってこそ、開発者も気合が入るものです。
結局はこの話は2億で片が付いた様ですが、一括超高額ではなく、1ヶにつき数%のロイヤリティという話だったら自然かと思います。

さて、12月24日は、私はおっさんに囲まれる予定があります。文字通り、ブルー・クリスマスであります。とほほ。
…ええい! I am an AntiChrist♪ I am an Anarchist♪
                                駅員@Anarchy in the JP 

2005年11月28日(月)
駅日誌(202) 「畳を重ねる」

「はい、今日の部活は終了。皆、手分けをして畳を片付けろ」
顧問の教師の声と同時に、柔道部員たちは、黙々と二人一枚ずつ柔道用の緑と赤の畳を持ち上げ、武道場の隅に積み重ねて行きました。
数十枚の畳は、積み上げられ、結構な高さになりました。
と、その時、地震が起きました。
畳が崩れ落ち、生徒の一人が下敷きに!

上の駄文は、「重畳的」という表現を耳にして思い付きました。
先日、当日誌でヒューザーが早々と拒否を翻して買取宣言をしたのは賢明だったと書きましたが、曲者「重畳的」の登場です。重畳的とは、言わば連帯責任の様な意味だそうです。106%で買取は良いのですが、そのため、ヒューザーの負債が嵩み、倒産に至った場合、残ったローンが再び所有者にのしかかるとの事です。家を取られて、金も取られたらたまりませんな!被害者以外の当事者に、全く気概が感じられません。

民主党(元自由党)の西村真悟議員を見習って頂きたいです。
彼は明らかに右に寄った思想ですが、言っている事は首尾一貫しており、政治家としての気概は感じます。
そういう意味で面白い存在であり、私は嫌いではありません。核武装発言等、突っ走り過ぎているきらいはありますが。
…と思っていたら、弁護士の看板を貸して、妙な無資格のおっさんに弁護士業務をさせて報酬を分け合っておるではないか! これにはガッカリです。自民党員や左寄民主党員の様なグニャグニャ発言の無い人物であり、高潔だと思っていたんですがね。
             駅員@金の話ばかり! 俺の薄い財布にも分けてくれ!

2005年11月27日(日)
駅日誌(201) 「勧進帳」

NHKの大河ドラマ「義経」の、今日の放送分は歌舞伎で有名な演目である「勧進帳」の場面でした。
九郎判官源義経は、京都での木曽義仲征伐、一の谷で平家軍への奇襲攻撃、瀬戸内海から壇ノ浦に至る追撃にて、凄まじい武勲を立てていました。
しかし、それと平行して、後白河法皇から可愛がられ過ぎたため、兄である源頼朝の怒りを買い、義経及びその郎党は、追われる身となりました。その足は、育ちの故郷であり、育ての親奥州藤原氏の居る平泉を向いています。
その逃亡の道中、現在の石川県である加賀にて、安宅関という関所にぶつかります。そこが、今回のシーンであり、歌舞伎「勧進帳」の舞台なのです。

山伏に化けた義経一行は、安宅関に通りかかります。
義経一行が山伏に化けて逃亡している事は関守富樫左衛門の耳にも入っており、その正体に疑いを抱きます。「お前等は本当に山伏か?」と。ここでばれたら、捕縛され、鎌倉へ引っ立てられてしまうでしょう。疑いを晴らすため、武蔵坊弁慶は「東大寺大仏建立の勧進(寄付)を募るための旅である」と嘘を吐きます。
ここからが、弁慶一世一代の大芝居。「ならば勧進帳を見せてみよ」と迫られますが、「妄りに見せる物にあらず」と突っぱねます。「ならば、読んで聞かせよ」と尚も迫られ、弁慶は巻物を広げ、そこに書かれている筈も無い勧進帳を読み上げるのでした。その後も修験道に関する一問一答が繰り返され、富樫は粗を探そうとしますが、弁慶は上手く答え抜きます。
問答が済んでも尚も富樫は疑います。「そこの山伏、九郎判官に似ているぞ」と。弁慶は、「修行が足りぬからこんなあらぬ疑いをかけられるのだ! 貴様のせいで修行の旅が進まぬわ!」と自らのボスである義経を金剛杖で滅多打ちにします。それで疑いを晴らし、一行は関所を通過するのでした。

今回の大河ドラマでは、修験道に関する問答が削られ、義経が正体を疑われるシーンでも、懐に仕舞っていた静御前の笛を咎められてという流れでした。なるほど、修験道問答のシーンは華が無く冗長なため削ったのでしょう。正体を咎められるシーンも、「疑い→芝居上の滅多打ち理由」が視聴者にすんなりと飲み込める様に、加工した様です。何せ、タッキーが主演であることからも分かる通り、NHKがこの大河ドラマを見せたい相手は、年寄りではなく、若者な訳ですから。
尚、上記富樫の人物像は、昔は「うっかり者」という捉えられ方でしたが、今は「男気あふれる者」という捉えられ方になっている様で、今回のドラマでも、後者でした。
弁慶役の松平健は、真性時代劇俳優だけあって流石に上手いですね。その最期無数の矢に刺し貫かれての大往生も楽しみです。でも、チャンネルを変えたら陽気にマツケンサンバVを歌ってたりして。

来年度の大河ドラマは司馬遼太郎「功名が辻」、2007年は井上靖「風林火山」です。山内一豊はパッとしない印象ですが、来年再来年と連続して戦国物であり、面白そうです。大河ドラマは、矢張り戦国物か幕末物が華があって面白いですね。
        駅員@実はたまたま名場面で、毎週見てる訳ではないのです…

2005年11月26日(土)
駅日誌(200) 「揺れるマンション」

姉歯建築設計事務所の「構造計算書偽造」事件が世間を騒がせていますね。建物の建築に当たり、建設会社は、図面を設計事務所に発注します。設計には、そのものの図面を設計する他、その図面で建設した場合の耐震構造等の計算をする必要がある訳ですが、今回の事件は、その計算に嘘があったというの物です。震度5で倒壊の惧れのある設計のビル、マンション、ホテルが何軒も建ってしまっているとの事です。
それにしても、それらが表面化した以上、ホテルは営業停止、マンションは引越しを余儀無くされてしまう訳です。たまったもんじゃありませんね。小学生の子供を抱えている家庭では、広島で起きた凶悪な事件もありますし、子供の通学路変更、延長による心配もありますね。
この事務所に発注していた木村建設という会社は負債が膨れ上がり、自己破産申告をし、同じく発注していたヒューザーという建築会社は、マンションを住民から譲渡価格の106%で買い取りを決定しました。
こういう問題が発生した以上、迅速な処置が賢明でしょう。前者はこのままでは負債は青天井に上昇してしまう事を予見して早々と破産し、後者は負債を抱えても耐えられる体力を有し、早い処置で信用の毀損は最低限に留められると判断したのでしょう。

私は嘗て神戸に住んでいたのですが、住処選びに当って、築年数の古い物を探す様にしました。というのは、勿論金が無い事が一番なのですが、次いで、阪神大震災を耐え抜いた所にしようという考えがあったのです。築年数が古い=多少ボロくとも、それはあの地震を耐え抜いた屈強な建物であると思ったからです。
今回の事件を見て、あの判断は間違いでは無かったなと思いました。新しい建築が全て耐震構造を備えているとは限らない訳ですから。
また、仮に計算上クリアしていると言っても、それが即ち本当に屈強なのかは分かりません。
世の中には、机上の計算を裏切る事は往々にしてある訳ですから。机上の計算が全てなら、例えば、株式投資は優秀なソフトに買うべき株、売るべき株を決めさせれば、働かずして食って行ける筈ですものね。

さて、先日、電車で週刊誌の中吊り広告に「姉歯氏は髪型も偽造」のような文言を見つけて以来、ニュースで彼の頭が気になって仕方が無いです。
ま、これは一つのブラックジョークであるとして、マスコミって、辛辣ですね。ニュースで見る記者の言動も、狂った正義を振りかざしている様に見えて、けったくそ悪いです。悪いのは勿論、耐震偽造建築側なのですが、一方記者も何か勘違いしてるんじゃないか? と思ってしまいます。
                        駅員@賠償金は凄い額になりそうです

2005年11月25日(金)
駅日誌(199) 「文ガックリ賞」

私も趣味の域を出ないとは言え、分泌もとい文筆を志す者の端くれとして、文学賞に応募してみました。
9月30日〆切の「Yahoo!Japan文学賞」というのがあり、9月上旬にYahoo!のトップページで発見後、9月下旬に書き上げ応募したのでした。「あした」をテーマにした応募作品の中から10作品をノミネートし、一般投票で大賞を決めるという画期的な文学賞でした。
そして、そのノミネート作品が本日発表されました。応募総数は4,517作品。さて、私の作品の結果は如何に!?…敢え無く敗北! というわけで、今回は「文ガックリ賞」という結果です。

で、ノミネート作品は5作。あれれ? 半分しかないではないか!
応募規定では6,000〜8,000字であり、1本1本は短いのですが、それを10本も読む投票者がいるのかどうか、という疑いからノミネート作品を絞ったのでしょうか?
何はともあれ、ノミネートされた作品をまずは2本読んでみました。
早くも誤字・脱字を何箇所か発見してしまいました。まあ、私を含め素人の応募な訳ですから、あり得る話…いやいや、校正くらいしてから公表するべきでは!? ちょっと御粗末な気がします。掲載形式も何だか読みにくい形だし。おっと、批判ばかりすると、負け犬の遠吠えですね。とほほ。

というわけで、見事落選が決まった今、当サイトで公開しない訳には参りません。こちらにアップ致しましたので、御暇なら是非。
                           駅員@まだまだ精進が足りません

2005年11月24日(木)
駅日誌(198) 「貪食」

キリスト教の七大罪の一つに「貪食」があります。今日はその貪食者の集う煉獄第六冠に行って参りました。(註:煉獄第六冠…最近ダンテの「神曲」を読んでおりまして、その第二巻「煉獄篇」の中に、キリスト教七大罪を犯した者が出てきます)

その正体とは、ビュッフェスタイル=いわゆるバイキングの店であります。その罪深き貪食者の蠢くビュッフェに私も同行し、昼食を摂りました。「野の葡萄」という名のその店は、再開発著しい丸の内にある商業施設トキア内にあります。なるほど、スローフード的な和食を中心としたビュッフェであり、昨今の健康ブームに則った形です。
雑穀飯から、各種料理、汁物やジュースまで、健康的且つバラエティに富んだ料理が総計30〜40種程あり、1時間半の間、食べ放題で\1,600でした。会社の同僚の御姐様二人と行き、他の客も女だらけでした。やっぱり、こう言う所はゆっくり時間をかけられる専業主婦や家事手伝いの女性等が多いのでしょうか?
席に通され、早々と私の食べる分を取って来て、早速当日誌に載せる写真を撮影しようと思いました。折角ならこの様々な料理が並んだ光景を撮ろうと思い、アングルを模索していると、つかつかと近付く怪しい男が!
殺気を感じ取り、それをよけようとしたその時、「御客様、撮影は御遠慮下さい」と取り押さえられてしまいました。というわけで、今日は載せるべき写真がありません。ケチンボ!

それにしても、「女性は普段あんな食事でよくもつなあ」とか、「あんまり食っていないのに、太っただの気にするのは何故か?」と思っていたのですが、その合点が付きました。
あ――、そうか、食う時は食ってるんだなあ…と。私も決して食は細い方ではないのですが、「あら、駅員(実際は本名ですよ、勿論)さん、意外と小食ね」と言われちゃいました。
そして、お代わりを取りに行こうとして、驚くべき事に気が付きました。同行者以外の客の女性たちが、概して太目(または巨乳←どこを見ているのか!)が多い!
あ――、そうか、食べ放題に好んで来る人は、元を取るつもりの人、または元が取れる自信のある人が多いのかも知れない…女性は男性よりも、「金銭感覚がシャープである」と言いますし。しかし、ここの店のコンセプトは確か「健康を食べる」だった筈…何ぼ健康的な物でも、食い過ぎは体に毒ですぞ!

あ――、そうか、一つ気が付いた事が。私は今、多くの女性を敵に回してしまった!!
                               駅員@謹んで陳謝致します

2005年11月23日(水)
駅日誌(197) 「勤労感謝の日」

今日は勤労感謝の日でした。というわけで、勤労者である私は、昼過ぎまでたっぷり眠っていました。寒いと布団から出たくない、出たくない、出たくない…でずるずると昼過ぎまで。寝過ぎると脳細胞が死んでいくと言いますが、今日も沢山死んだ事でしょう。合掌。

で、ちょっとプリンターを使う必要があって、以前PCのハードディスクが壊れた折に箱の中に収納したままずっと放置していたプリンターを取り出しました。しかし、一度ハードディスクを壊した以上、ソフトを再インストールしないといけません。えっと、フロッピーだったかな? CDだったかな? と探した訳ですが、見付かりません。…紛失。
途方に暮れて、そのプリンターのサイトを覗いてみると、サイトからDL出来るようになっていました。助かった。その後紙を買いに行き、無事プリントアウト。

ああ! しまった! 今日は勤労感謝の日! 店員に全く感謝せず、いつも通り無愛想に無言でレジに置いて買物をしました。とは言え、バイトの店員が急に感謝されても困惑するでしょうね。
                              駅員@明日からまた勤労です

2005年11月22日(火)
駅日誌(196) 「白いの」

今日、昼間スーパーに立ち寄る場面があり、乳製品売場近辺をウロウロしていた時の事です。
車椅子に乗った老婆がヘルパーと思しき女性に押されながら、売場にやってきました。「ここで止めて」と止まって、プリンやらデザート類の棚の商品を手に取りました。それを見た後、「違う。これじゃなくて、白いの」と言いました。白いの? ヘルパーは一瞬迷って、隣の棚に移動しました。
「白いの」の正体はヨーグルトでした。老婆は、400g入りのファミリーサイズを手に取り、「これこれ、これ買って冷蔵庫に入れといたら、3日4日は食べられる」と。ヘルパーは「ヨーグルトはおなかに良いですからね」と返事をし、ヨーグルとを篭に入れました。
そこ! 「白いの」なんて覚束無い記憶で、冷蔵庫にそれが入っている事を3日も4日も覚えていられるのか!! と、思いました。
健康に良いですし、是非召し上がって頂きたいのですが、ボケて一日の内に3回も4回も食べて腹を下さないか心配です。

さて、白いと言えば、短いスカートの女子高生の脚(俺は変質者か!)。これから書く事は、ロリコン趣味エロネタではないですよ。それどころか、寧ろそういう趣味の方の御叱りを受けそうな事です。
女子高生って、概して脚太いですよね? 少なくとも私の目にはそう映ります(しょっちゅう女の子の脚ばかり見ているという訳ではないですよ、一応)。
年齢的に、体つきがムッチリする時期なのでしょうか? それもあるかも知れません。しかし、同年代くらいの私服の女の子の脚は別段太く見えません。
そこで、これは目の錯覚ではないか、と思うのです。即ち、濃紺のブレザー+黒の靴+濃紺の靴下姿に、太ももからふくらはぎにかけての白とのコントラストがそう錯覚させているのではないか?、と。濃紺は収縮色であり、白及びそれに近い肌色は膨張色です。同じ大きさのオセロの駒は黒面より白面の方が大きく見えますよね。あの特有の服装、あれは目の錯覚で脚が太く見えてしまうのではないか、と思うのです。如何でしょうか?

ロリ男「あのムチムチ感が良いんじゃねえか! 何言ってんだ!」
…はあ、さようですか。すいませんでした。
                 駅員@あの、そんな冷たい目で見ないで下さい…

2005年11月21日(月)
駅日誌(195) 「熊手を持つ群衆」

熊手を持つ群衆が一箇所に向かって集結し、道は混雑を極めています。所々にものものしい雰囲気の警官が見張っています。更には、闇夜に警察車両の上から見下ろす警官まで。まるで、タイガー戦車上のアドルフ・ヒトラーですよ、これでは。
熊手を携えた人々は、それを一箇所に集め、バキバキに砕いています。砕かれた熊手は次々にゴミ収集車に放り込まれています。何と退廃的な! そしてそれを見つめる独裁者! これは魔道の宴!?

仕事の後、浅草の長国寺・鷲大明神に行きました。昨日、都電荒川線に乗った折、三ノ輪橋駅近郊でポスターを目にし、そこには酉年の酉の市「二の酉」が11月21日だと書かれたいたのです(一の酉は11月9日)。
私は寡聞にして、酉の市は初耳だったのですが、酉年の酉の市は、干支が巡ってくるのに12年待つ必要があるので、「これは是非とも行ってみなければ!」と思った次第なのです。
この祭は、昨年の御守熊手を燃やし、新たな御守熊手を買うというのがメインの祭で、多くの豪奢な熊手が並べられていました。冒頭のバキバキにされた熊手は一年経った物なのですね。そして、寒い中警備に当っていた御巡りさん、「独裁者だ」などと、大変失礼致しました!
熊手には売約済み(奉納済み?)の札もあり、そこには地元企業の他、日本が誇る大企業、更には有名人の名前も見えます。特に目を引いたのが、一本の巨大な熊手に「石原新太郎」「石原伸晃」「石原良純」と三連発で札が吊るされたものでした。

さて、ここに至る道には、例に漏れずテキ屋が所狭しと並んでいました。それにしても、今回に限らず、人形焼屋には「ディズニー焼き」「ドラちゃん焼き」「キティちゃん焼き」「アンパンマン焼き」等のキャラクター物がありますが、こいつら、許可貰っているんでしょうか?(否、十中八九無許可!)
私はそれらには目もくれず、近辺で発見した「ビックリラーメン180円」という店に心動かされそこで食事をして帰りました。ラーメン定食(ラーメン+白飯+餃子)+生麦酒=\700くらいでした。安っ!! 量が少ないわけではありません。味は…御世辞にも旨いとは言えませんが、不味い事もなく食えるレベルでした。
         駅員@小さな御守熊手を買いました\700也

2005年11月20日(日)
駅日誌(194) 「都電荒川線」

首都圏にもう何年か住んでいて、且つ乗り物好きでありながら、灯台下暗しとでも言いましょうか、都電に乗った事がありませんでした。
そこで、今日は都電荒川線に乗ってみました。東は荒川区三ノ輪橋、西は新宿区早稲田までを横断する路面電車です。その一両編成のコンパクトな外観はキュートの一言。道路を車と並んで走る所もあります。そして、片道どこまで乗っても\160という低価格。
このように魅力的な要素は沢山あるのですが、いかんせん、沿線に住んでいないと、まず使いませんね。

何より遅い。例えば早稲田〜三ノ輪橋という同じコースを地下鉄で通れば、30分で済む所が、1時間かかります。私の様な変わり者は乗る事が目的なので、遅くても全然構わないわけですが、仮に近場に住んでいても実用としてはあんまり使わなさそうです。

終点まで乗って、三ノ輪橋駅に降り立ってみました。駅からすぐに何やら古い商店街が続いています。味わい深い昔ながらの商店街の情緒を感じさせます。
私が今住んでいる所は、近所にこういう所が無いので、羨ましいと思いました。
            駅員@北風に 押されて歩く 商店街
                    この郷愁は 老いた証か

2005年11月19日(土)
駅日誌(193) 「レジ袋」

コンビニやスーパーマーケット、他小売店で商品を購入した時に、白や透明のポリ袋に商品を入れて渡してくれますが、あれを有料化する動きがあるそうです。なるほど、京都議定書の二酸化炭素削減目標に向けた活動の一環なのでしょうね。

その有料化について世論調査を実施した結果が内閣府より公表されました。賛成55.1%、反対21.9%でした。グレーゾーンが三割いますが、概ね賛成の様です。また、ファストフード店やコーヒーショップで使って欲しい容器も、再利用54.4%、使い捨て19.3%であり、ほぼ同様の結果でした。
多少の不便や負担よりも、環境保護を優先しようという意識が高まってきた事だと言えます。この意識自体はは非常に良い傾向だと思います。

世論結果を踏まえれば、レジ袋有料化は滞りなく実施に移されそうですね。現に、生協関係の店では以前からレジ袋は有料化されています。有料化と言っても、募金箱の様な形態であり、いくらでも無料で持って行く事が出来てしまう形ですが。
では、厳密に有料化された場合、どうなるのか? 大型スーパー等には、予め買物が目的で行くことが多いと思うので、問題無いと思います。しかし、コンビニではどうでしょうか? 元々買物目的であれば、割高なコンビニに行く事は少ないと思います。という事は、突発的に行く事が多いという事であり、その場合はすぐに使う物でない限り、有料で袋を買う事になりそうです。う〜む、5円程度になるのでしょうか。皆払っちゃいそうですね。
ではその売上は? 小売店が丸々貰うのでしょうか? おいおい、坊主丸儲けならぬ、コンビニ丸儲けやないか! 羨ましいのう…
しかし、それを全て環境保護用の寄付に回す事にしたら、小売店は「購入を控えるバイアスが掛かった分損やないか!」と騒ぐ事でしょう。

また、万引きが増えそうな予感がします。マイバッグを認めると、持参した鞄に商品を放り込むのを誰も咎められないわけであり、それを利用した万引きが増えそうな気がするのです。こう思いたくはないですが、世の中は、正直者が馬鹿を見て、悪がのさばる仕組みになっているので。

それにしても、私などは、レジ袋をゴミ袋に使うサイクルが構築(偉そうに言う事ではないですが)されているので、ちょっと困った事になりそうです。
       駅員@議定書批准してないブッシュがのうのうと京都に来るとは…

2005年11月18日(金)
駅日誌(192) 「寒中水泳」

最近、めっきり寒くなりましたね。もう今年も残す所あと一ヶ月半ですね。私は寒さに強く暑さに弱い体質なので、まだまだコートは必要ありませんが、もうコートを着ている人も見かけます。
しかし、鹿にはこんな寒さは屁でもないようです。長崎県の対馬沖をツシマジカが泳いでいる姿が泳いでる写真が、対馬海上保安部より発表されました。今月上旬に目撃されたものらしく、「野犬から逃げるためか、餌を探しての行動だと思われる」との事で、珍しい事だそうです。
きっと海上保安官も最初は流木か何かだと思ったでしょうね。あの枝の様な角もありますし。

それにしても、鹿って泳げるんですね。あんな蹄で泳げるのでしょうか?
アフリカでヌーが大群で川を渡っている映像もありますし、競走馬のトレーニングに水泳もありますし、よく考えると全然不思議ではないのですが、何だか意外な感じです。
それを目撃した海上保安官の「鹿が泳いだ!」の気分は、ハイジの「クララが立った!」と似たようなものでしょうか?否、自分で言っておきながら、全然違うと思います。
                      駅員@対馬海流は温かいと言いますが…

2005年11月17日(木)
駅日誌(191) 「ドーナツ化現象」

今日は、昼食時にドーナツプラントという所に行ってみました。ドーナツのチェーン店と言えば、ミスタードーナツがあまりにも有名ですが、あそこは御茶をする、おやつを食べるという方向に注力しているので、昼食にはまず行けません。
一方、このドーナツプラントは、べーグル等、どちらかと言うと食事用メニューにも力を入れています。まだ10店舗程度ですが、着実に店舗数を増やしており、今後注目されると思います。

今日は、べーグル+チーズクリーム+サラダというセットを頼み、+\100でホットコーヒーを付け、計\680。また、折角のドーナツの店なので、ドーナツも一つ食べました(\230)。決して安い値段ではないです。いや、ミスドや他のファストフードと比べると、高いですね。
べーグルの味はそこそこ。今回は数種類あるうちの胡麻味にしました。チーズクリームは小型紙コップタイプの容れ物に入っていて、それを木匙で掬って、上下に切ってあるべーグルに挟んで食べます。チーズクリームにも種類があり、色々なバリエーションが楽しめそうです。
サラダは、野菜の他に、豆や麦やよく分からない細かい穀物が入っており、変わったサラダでした。
個人的には、べーグルは凝縮感のあるパンであり、喉が詰まるので、スープがあってそれに浸して食べたり出来たら良かったと思います。
コーヒーは、コーヒーショップで使われているような飲口付きの蓋を被せた紙コップで出てきました。基本的に健康的なメニューだと思います。
ところが、ドーナツはかなりこってりと油っこく、結構腹にずっしりと来ました。ランチのデザートに、と思ったのですが、それはミスチョイスだった様です。

さて、タイトルのドーナツ化現象とは、本来は「都市が成熟し、都心の地価が上がり、住民はその周りに住まざるを得ない状態」を指しますが、今回はこの店の事です。べーグルはドーナツ型のパンですし、他に平たくて中央に穴が開いたフライドポテトも売られているそうで、まさしく食のドーナツ化現象かな、と思いました。
尚、右写真下は、店内にあったフリーポストカード及びフリーコースターです。以前から街のあちこちにあるものなのですが、それぞれ、洒落た印刷の広告が入っており、こういうビジネスもあるんだなあと思った次第です。
 駅員@何日も髭を剃らないと口の周りがドーナツ化現象

2005年11月16日(水)
駅日誌(190) 「準常任理事国」

中国が、日本の常任理事国入りを握りつぶしたくて必死です。
国債貢献度では、日本は中国などより遥かに上を行っているにも関わらず、何故ここまで強硬に反対するのか? 湾岸戦争時などは、「血と汗を出さず、金しか出さない」と揶揄されましたが、金しか出さなかったのではなく、金しか出せなかったのです。自衛隊を派遣すると目くじらを立てる国があるからですね。軍靴の足音だと言って(私はイラクへの自衛隊海外派遣等は全く感心しませんが)。
反対の理由は、太平洋戦争で中国から見た「東夷」なんぞに、してやられたからでしょう。大量虐殺の恨みもありましょう。
しかし、チベット・ウイグルその他周辺民族に中国は何をして来たか? と思います。
仮に南京大虐殺が実際にあり、日本兵の仕業(諸説ありますので、少々卑怯ですが私はグレーという立場を取ります)だとしても、中国は言う資格無しと思います。
常任理事国入り反対の理由は端的に言って、一丁前に肩を並べられたらムカツクからですね。のび太がでかい面をしたら、ジャイアンに「のび太のくせに」と言われるのと似たようなものと思います。
一方、もしかしたら、国威を高めるための敵として国民に刷り込み過ぎ、中国という国家が反日思想を抑え切れなくなっているのかも知れません。

さて、そこで、妥協案として出てきたのが「準常任理事国」案です。
「準」? なめとんのか! 日本は、黒板五郎を困らせる馬鹿息子じゃないぞ(あれは「純」か…)! 尚、準は任期四年(仮)だそうです。


おい、ジャイアン! あんたが自分より下の者だと見下しているのび太に風邪薬を買う金をせびろうなんて、そんな恥ずかしい真似はしないよな? まさかとは思うが。
三国志、項羽・劉邦等に登場する様な誇り高き中国の漢気はどこに行ってしまったのでしょうか?
                              駅員@ずるいよ、ジャイアン!

2005年11月15日(火)
駅日誌(189) 「Royal Wedding」

今朝は仕事の関係で、7:00頃に車で日比谷通りを通ったのですが、途中、報道関係のバスが集合している場所がありました。事件か!? と野次馬根性丸出しで見てみたそこは帝国ホテル。今日は、黒田氏と紀宮様の結婚式及び披露宴が行われたのでした。
御結婚おめでとう御座います。紀宮様は、これからは専業主婦黒田清子(さやこ)さんになります。
まずは1LDKの賃貸マンション住まいになるそうです。
1LDK…内親王としては余りに質素です。もしや、1LDKと言いながら、その「1」は何十畳もある部屋だったりして!
しかし、ここは仮住まいで、来年三月以降には皇居・都庁ともに近い新築マンションに移る予定だそうなので、仮住まいは6〜12畳程の本当に質素なマンションでしょう。

もしも黒田さんのライフスタイルが貧乏臭いものだったら面白いですね。
例えば、朝食はいつも御飯に昨日の冷めた味噌汁をぶっかけて食べているとか。そして、それを初めて目にした奥様、「慶樹さん、そんな御下品な」「良いから食べて御覧」「こんなもの、私の口には……あら、美味しい」。一心不乱に味噌汁ぶっかけ飯を啜りこむ元内親王!
はたまた、例えば黒田さんが「清子さん、その破れたパンストを貸して御覧」「どうするの?」「こうするのさ」黒田さんは台所の三角コーナーにパンストを装着した。「こうしておけば、生ゴミの処分が楽だろう?」「慶樹さん、目から鱗が落ちましたわ!」
そんな御姿を目にした側近の目には、うっすらと涙が浮かびます。「紀宮様…御いたわしや」
これらは冗談としても、皇族で生まれ育った紀宮様には、一般庶民の生活は初めて見ることばかりだと思います。黒田さんも学習院卒業なので、御坊っちゃんだと思いますから、上記の様な極端な事は杞憂に終わるでしょうが。

失礼ついでに書かせて戴きます。あの貰い手の無かった紀宮様にも、幸せな結婚が来て本当に良かったと思います。
黒田さんは妙な気を使わず、夫婦として本音を出して、いつまでも幸せに暮らして欲しいと思います。そして、皇族であるという宿命から、今まではプライバシーの無い生活を余儀無くされた紀宮様には、今後は普通の日本人として、専業主婦黒田清子として、自由のある暮らしをして戴きたいと思います。
色々失礼な表現をしてしまいましたが。
                   駅員@昔なら不敬罪で特高にしょっ引かれます

2005年11月14日(月)
液日誌(188) 「狂気の薬」

タリウムと言い、タミフルと言い、ケッタイな薬があるものです。前者は人体実験女の御守袋に潜む劇薬。後者は風邪薬という名の覚醒剤紛い。
栄養ドリンクには、よく「タウリン1000mg」と書いてありますが、「タリウム1000mg」とか「タミフル1000mg」とかブラックなジョークが作られてしまいそうです。まだまだ! 「一杯じゃタリウム!」「民降る薬タミフル」…申し訳御座いません。人が重症になったり死んだりしているのに、不謹慎ですね(しかも笑えない…)。

さて、タリウム女については先日書きましたので、今回はタミフルについて。インフルエンザの薬なのですが、学生が裸足でダッシュしてダンプカーに突撃したり、テラスから飛び降りたり、精神異常を来たす副作用の起こり得る薬だという事です。
まだ上記の2例しか知りませんが、その副作用の発生率が一体どれくらいかは分かりませんが、たかが風邪を治す為にこんなリスクを負うなんて、何と恐ろしい…
私は薬が嫌いなので、風邪をひいても滅多に薬は飲まず、自然治癒力で治しますので良いのですが、もし飲んでたら、私みたいな享楽的な人間はすぐにとち狂ってしまいそうです。

先日起きた同級生片思い殺人事件の犯人は、あのエゴイズム殺人以前にも随分奇行が目立っていたそうです。…もしかしたら、奴もタミフルを飲んでたりして!
その場合、その男子生徒の罪はどうなるのでしょうか?これが好きで飲んだ酒や覚醒剤だった場合は、たとえ心神喪失状態であっても責任は緩まりません。しかし、これは風邪薬です。もしそうなら、責任が緩まり兼ねない気がします。という事は、事前にタミフルを飲んでから人殺しをすれば、「タミフル飲んで心神喪失状態でした」という言い訳が通用してしまうのではないか!? と危惧します。キチ○イのカス野郎ではない皆様は真似してはいけませんよ。

そう言えば、最近復帰した窪塚洋介は、以前9階か10階のマンションから飛び降りましたが、もしや窪塚もタミフルを!?…あり得る気がします。(まあ、素でも飛び降りかねない雰囲気は持っていますが)
                          駅員@今日は不謹慎でした…合掌

2005年11月13日(日)
駅日誌(187) 「陸蒸気」

秩父鉄道の蒸気機関車、パレオ・エクスプレスに乗りました。
熊谷まで電車で移動し、そこで秩父鉄道に乗換えます。
発車時刻は10:10です。尚、電車賃は秩父鉄道一日フリー切符\1,400、SL乗車券片道\500です。
9:40頃に到着した私は、ホームで待ち構えました。
10:00丁度にホームに後ろ向きに入って来ました。ん? その最後尾には電気機関車らしきものが付いています。もしかして蒸気機関のみで走るわけではないのか? そうだったらちょっとガッカリだぞ、と思いましたが、それは杞憂だった様です。あくまで車庫から運んでくるための動力の様でした。
さて、その先頭車両は、黒光りする、まさしく蒸気機関車でした。SLC58(シゴハチ)型の機関車が悠然とスチームを放ちます。
恰好良い! 無機質な電車よりもメカメカしてて恰好良いですね、やっぱり。写真を撮ってから乗り込みました。

満席ではないのですが、結構乗客は多かったです。
そこでたまたま客車で同席した知らないおっちゃんが話し掛けて来ました。
色々話している内に汽車は発車し、進んで行きます。こういう知らない人とのやりとりも一人旅の面白い所ですね。
おっちゃんはおもむろにPETボトルに入った日本酒を取り出しました。二本あるからと私にも一杯勧めて下さったので、遠慮したのですが、「どうせ二本丸々飲むつもりはないし、飲んでよ」という事で、美味しく頂戴致しました。
(終点まで一緒だったのですが、気が付くと、私は遠慮どころか、一本飲んじゃってました…図々しいですね)

さて、蒸気機関車は小学生の頃に愛知の明治村で乗った事があるのですが、その記憶は朧気であり、また実際に運行している車両に乗るのは初めてでしたので、乗る事そのものが楽しかったです。
電車と違う特徴としては、矢張り汽笛と煙でしょう。発車時には猛々しく汽笛を鳴らし、モクモクと煙を吹きました。
燃料は純粋な石炭ではなく、豆炭を使っていました。石炭では煙の出が物凄いらしいからだそうです。そして、前後ピストン運動を回転に置き換える機構のため、前後振動が感じられるのも大きな特徴の一つでしょう。速度は遅かったですが、この独特の乗り心地を味わえました。

汽車は西に走り、長瀞、秩父を通って終点三峰口に12:49到着。私は往復でSL切符を買っていたので、ここでの時間は1時間しかありませんでした。13:03には発車してしまうのです。
三峰口にある贄川宿では、縁側展なる行事が行われていたのですが、秩父蕎麦を啜りこんで、ちょっと見ただけでした。縁側展では、民家の縁側を開放し、書画や陶芸を展示していました。そろそろ紅葉の始まる山道を慌しく歩き、再び汽車に乗り込みました。

復路の秩父で、ふと折角来たのにこれだけでは勿体無いなと思い、秩父神社に寄りました。秩父神社は初めて見たのですが、壁面に「つなぎの龍」「北辰の梟」を始めとした漫画的な彫刻が多く、意外と面白かったです。
秩父駅からは通常の秩父鉄道在来電車に乗り、今度は長瀞で降りて宝登山に登りました。日が傾きかけていたので、結構ハイピッチで登ったため、結構良い運動になりました。その頂上には「蝋梅園」という梅林がありました。各種梅が植えてあるのですが、その一つでしょう、開花しているものがありました。蝋梅というからには梅を蝋で固めているのでしょうか? それともこの時期に開く種類なのでしょうか? そう思いながらウロウロしていると、最終の下りロープウェーが上がってきており、歩いて下りるには辺りはあまりに暗かったので、駆け込みました。

色々初見のものがあって、楽しい日帰り一人旅でした。また機会があれば秩父エリアには来たいと思います。御遍路さながらの霊場巡りもありますし、まだまだ見所がありそうです。
しかし、今回は慌し過ぎました。次回はもっとのんびりと行きたいものです。
                 駅員@日記も何だか慌しい…

2005年11月12日(土)
駅日誌(186) 「犯人像」

放火魔NHK記者が逮捕され、ニュース等ではネットから彼の書き込みを拾ってきたりして、その人物像に迫っています。母親にタリウムを飲ませた女子高生についても同様にそれが行われましたね。
異常者を思わせる犯罪者、心を病んでいそうな犯罪者、少年犯罪者……彼らに対する報道スタイルは、近所の聞き込み、旧知の聞き込み、卒業文集、ネットの書き込みといったものが古来からの常套手段になっています。
何でこういう人間になってしまったのか? 何が彼(彼女)を犯罪に走らせてしまったのか? どんな心の闇を抱えていたのか?
視聴者の興味がそこに向かうから送り手もそれを送るという事でしょうね。
誤解を恐れずに言うと、消費者の興味本位なのです。
・犯罪者が居る→ その異常性を示す情報を示す→ 視聴者「やっぱりな、危ない奴だ」
・犯罪者が居る→ 大人しい目立たない人物だったという情報を示す→ 視聴者「大人しい奴がキレると怖いんだな」
だいたいシナリオが出来ているのだと思います。「他人の不幸は蜜の味」というシナリオが。かく言う私もそういう報道を元に当日誌を書く事も多いので、批判出来る立場ではないのですが。

しかし、犯罪心理を探る上で、そんなに重要な事ではないでしょうね。一時、プロファイリングが犯罪捜査で流行りましたが、これは要は「○○という特徴を持っている奴は△△をする確率が高い」等のデータを元に犯人像を絞り込むという手法です。
まだ見ぬ犯人のプロファイル(=プロフィール)を作成するという方法です。これは最早古い手法と言えますね。一見、ある程度信憑性が高そうに思えますが、根本的には占いとそう変わりません。占いという物も、血液型・生年月日等の統計を取って、それを元にはじき出しているものですから。私はO型なのですが、B型の方、どう思いますか? B型というだけで不当な扱いを受けたりしていませんか? それとプロファイリングは似ていると思います。
更には、恐るべき選民思想「優生学」もその延長線上に位置しています。先日も触れた事ですが、「こいつは犯罪者傾向がある」とカテゴライズされては、そう見られる側は堪りません。ここにゲノム解読が加わると、更に恐ろしい事になりそうです。

また、犯人像に迫る中で、小学生の時の文集などは特に怪しいです。こういった犯罪に走る人間に限らず、子供の頃の文集にはちょっとぶっ飛んだ発想の文章が載っている事はままあります。ここまで晒すべきなのかどうか。時には被害者のプライバシーまで侵される事もあり、こちらは言語道断です。
私は「極悪人には厳罰を」という考えの持ち主なのですが、だからこそ、こういう部分は保護するべきだと思うのです。罪人は罪相応の厳罰によってそれを償い、プライバシー・人間関係という部分は保護し、後腐れ無しの方が健康的だと思うのですが。
      駅員@私などプロファイリングされたらきっと犯罪傾向有りでしょうな

2005年11月11日(金)
駅日誌(185) 「贋バーガー & チーズの日」

先月末、渋谷駅ハチ公口から道を横断した所に「マミドバーガー」という店が開店しました。
マクドナルドの雰囲気、モスバーガーの雰囲気を程良く取り入れた、テイクアウトのみのファスト・スウィーツ店であり、デパ地下等で洋菓子を販売するシリアルマミーの別業態という位置付けです。
さて、「ファスト・スウィーツ」とは何ぞや?と言いますと、ファスト・フードそっくりな形状でありながら実は洋菓子という物を販売しています。主な商品はこんな感じです。
マミドバーガー」:ミートパテに似せたチョコクリームをサンドしたハンバーガー型ケーキ。
「フライドフィッシュバーガー」:フィッシュと言いながら、バナナフライをサンドしたハンバーガー型ケーキ。
「マミドポテト?」:カスタードクリームを四角柱型に固めて揚げた、フライドポテトそっくり菓子。
「ゲセールナゲット」:チキンナゲットを模したフレンチトースト。
価格は、一品300円〜500円程度で、決して安くはありません。
それでも周りの通行人の会話を聞いていると、メディア露出の影響で、知名度はそこそこ高い様でした。
但し、今のところまだ店員が慣れていないからか、御世辞にもファストと言える早さでは無かったです。

さて、チーズの日である本日、青山スパイラルホールにて、チーズフェスタが開催されました。
世界各国のチーズを集めた、試食及び展示即売会です。平日の昼間なのに大混雑でした。客は女性が圧倒的に多く、その多くは専業主婦だという事でしょうか?
それにしても、女ってのは図々しさでは、男を遥かに凌駕しますね。ストッカータイプの冷蔵ショーケースに各国のチーズがあったわけですが、それを見ていると、私は何度も押し退けられてしまいました。ここで憤慨したり、逆に押し退けたりしたら、私が悪者にされてしまうのでしょうね。
だから我慢我慢でした。
                 駅員@とほほ、損な立場です

2005年11月10日(木)
駅日誌(184) 「Train in Pain」

今年のJR西日本の脱線事故時に「日勤教育」なる言葉を聞きました。「日勤教育」とは、ミスをした運転手を乗務から外し、罵声を浴びせたり、見せしめとして吊るし上げにしたり、便所掃除、鳩糞処理等々、懲罰のようなものを科す事で根性を叩き直すという主旨のものです。
脱線事故に至った速度超過、その速度超過を恒常的にさせるに至った原因の一つが過度の心理的プレッシャーであり、その心理的プレッシャーの原因の一つがこの「日勤教育」だと考えられます。JRもまだまだ旧国鉄時代のノリが抜けないのですかね。
そして今日、精神的苦痛を受けた従業員4名及び労組が大阪地裁に提訴しました。

しかし、今回の本題はこれではありません。電車は電車でも東武鉄道です。
東武野田線の三十代運転士が、運転室に子供を乗せたという重大な服務規定違反を犯したとして、東武鉄道は彼を懲戒解雇する方針であるというニュースがありました。
「またかよ! 鉄道職員はプロ意識が無いのか!」との御怒りは今しばらく御待ち下さい。その経緯を読んでみますと、以下の通りです。

11月1日、運転士は、妻と3歳の息子、2歳の娘を先頭車両に乗せて運行していました。ところが、その3歳の男児は、途中から運転室の扉を叩いて騒ぎ始めました。運転士は駅に停車した時に、その男児をなだめようと運転室のドアを開けました。すると、その男児は運転室に入り込み、注意されると泣いて座り込んでしまったそうです。発車時刻となり、已む無く電車を発車させ、次の駅で妻に男児を引き渡したとの事です。

私の普段の感覚では、罪にはそれ相応の罰を与えるべきだという考えなのですが、今回はちょっと意見が違います。
乗客を死傷させる重大な事故に繋がりかねない危険行為なのですが、事情は汲んでやって欲しいと思うのです。
父の働く姿を子供に見せたかったのか、逆に子供が父の働く姿を見たがったのか、どちらかは分かりませんが、子供が父の働く姿を見る事は微笑ましい事だと思います。
また、ガキが、運転室内を見たがったのか、或いは退屈してしまったのか、騒いでしまうのも不思議ではありません。
では、母親はその時ただ手を拱いて見ていたのか? この家族にはそのじゃじゃ馬息子の妹までいます。より幼い分、娘にはもっと手が掛かる事でしょう。
また、11月1日は平日です。という事は、恐らくその妻は専業主婦。電車の運転士の賃金など、そう高いものではありませんし、食わせていかないといけない幼い二児が居ます。
そして、運転士がそのまま発車した理由は、「発車時刻になったから」。会社は異なりますが、冒頭で書いた「日勤教育」が頭に浮かびます。
懲戒解雇はあんまりじゃなかろうかと思うのですが、如何でしょうか?
確かに、先程書いた通り、重大事故に繋がりかねない行為ですし、実際に重大事故が起きてからでは遅いのですが、この家族はどうなってしまうのか? また、この3歳児が成長してこの事実を知った時にどう思うだろうか? と思うのです。
                  駅員@私もとんだ甘チャンなのかも知れませんね

2005年11月9日(水)
駅日誌(183) 「人馬一体」

マツダが誇るオープン2座、ロードスターがカーオブザイヤーを受賞しました。マツダ23年ぶり受賞、そしてオープンカー初の受賞です。私はシビックと予想していたので、外れた訳ですが、ロードスターは好きな車なので良しとします(この言い方は何様のつもりか)。
一方、私の予想したシビックはmost Advantage Technologyという特別賞を受賞したものの、アメリカで不名誉なトップを得てしまいました。旧型になりますが、盗難件数トップになってしまったそうです。一時日本でもランクル100の盗難が頻発しましたが、人気車と盗まれ易さは切っても切れない関係なのでしょうね。

さて、この現行ロードスターも、軽量化と重量バランスに心血を注いだ傑作車なのですが、その土台にはやはり初代ロードスターの偉大さがあります。三代目になりますが、基本的なコンセプト「人馬一体」は初代から殆ど変わっていません。初代のインパクトの方が遥かに大きいのですが、当時(1989年だったかな?)にはロードスターはイヤーカーにはなっていません。
また、今回2位に上がったのはレクサスGSですが、こちらも性能や静粛性は向上したものの、先代アリストから大きく変わったという印象は無いので、そう魅力的には見えません。
こういう部分、以前当日誌で書いた通り、色々な思惑が蠢いていそうだと思ってしまいます。やはり商品の成熟度も選考の重要なのでしょうが、個人的には、デザインにせよ動力性能にせよ乗り味にせよ、如何に心動かされるかにもっと力点を置いて欲しいと思います。これまで批判されている以上に賞が不透明なものになってしまいそうですが。

私はコロコロ車を買い変えられる程の金持ちではありませんし、買いもしないのにしょっちゅうディーラーで試乗するのは気が引けます。そういう意味では、実際にハンドルを握った事のない車ばかりについて論じているので、ナンセンスなのかも知れませんね。乗ってから言ってみろ! と言われそうです。
                    駅員@今の愛車にはまだまだ乗るつもりです

2005年11月8日(火)
駅日誌(182) 「ブラックマーケット」

本日、ブラックマーケットで闇商品を入手しました。
以下、2点の暗黒サイドの商品について書きます。心して御読み下さい。

@闇の大ヒット「ブラックサンダー」!(右写真上)
ブラックマーケットらしい、危険な匂いのする商品名です。別名「黒い雷神」。しかし、その実、若い女性に大ヒット中との事。大ヒットの情報は自ら言っている事なので、まず間違いないでしょう。

果たしてその正体は、有楽製菓が製造するのチョコレート菓子(31円也)でした。
パッケージに堂々と「若い女性に大ヒット中!」と書かれています。しかも、「おいしさイナズマ級」だそうです。大きく出たなそこの貴女、御存知でしたか? この商品がブラックマーケットを席巻しているという事実を! 聞いた事もない? それは…貴女が最早「若い」女性ではないからです! そうに違いない…
イトーヨーカ堂にて購入しました。

A全国飲用牛乳公正取引協議会を無視し、しかも模造品という暴挙!(右写真下)
御覧下さい、このコーヒー牛乳を。何だか見た事のあるデザインですが、この商品は贋物なのです。森永乳業のコーヒー牛乳を模造した商品なのです。知的財産権が騒がれて久しい昨今、ここまで堂々と…許可は貰っているのでしょうか?
しかも、この商品、公正マークが付いておりません。公正マークとは牛乳や乳飲料に義務付けられている「全国飲用牛乳公正取引協議会」の認定が下りているという証です。そのマークが無い、という事は、まさしくブラックマーケットの商品だという事です。しかも、よく見ると「サワー」とあります。酸っぱい? 内容物が腐っているという疑惑まで生じました。

果たしてその正体は、黒谷商店が製造する仁丹状菓子(21円也)でした。箱の中にはポリ袋に入った茶色い粒状の菓子が入っています。なあんだ、乳飲料じゃなかったんだ。ていうか、小っさ(内容量5.5g)! しかし、デザインは大丈夫なんでしょうか? 森永乳業も相手にしていないのでしょうかね?
マルエツにて購入。
                駅員@Happy Birthday to me♪

2005年11月7日(月)
駅日誌(181) 「Tricolore Riot」

White Riot―I wanna riot
White Riot―a riot of my own
White Riot―I wanna riot
White Riot―a riot of my own


Black people gotta lot a problems
But they don't mind throwing a brick
White people go to school
Where they teach you how to be thick

An' everybody's doing
Just what they're told to
An' nobody wants
To go to jail !
  
これは私の好きなパンクロックバンドThe Clashの代表的な曲「White Riot」の一節です。2段落目に「黒人は問題を多く抱えているが、彼らは平気で煉瓦を投げる。白人は愚鈍になる術を教える学校に通う」とあります。

先月末フランスで、警官に追われたアフリカ系少年が、逃げ込んだ変電所で感電死しました。それを発端として、アフリカ系移民を中心にパリ郊外から暴動が発生し、フランス各地にそれが飛び火しています。
サッカーのフランス代表にもアンリ等、黒人が多数居ますから、人口に占めるアフリカ系移民はかなり多いと思われます。
そこへ来て、サルコジ内相の「暴徒はクズ、徹底弾圧する」という発言が火に油を注ぎ、加熱。さらには、近隣のドイツ、ベルギーにも暴動は拡大しています。放火された車(中には我が愛車と同じ車種もあった事でしょう)多数、負傷者多数、そしてとうとう死者も出ました。

その根底にあるのは、やはりアングロサクソンの人種差別意識、またはそれを勘繰る被害者意識でしょう。
アングロサクソン全てがニグロイドを差別しているとは言いませんが、今だに差別意識を持っている白人は居ると思います。仏領インドシナという言葉を聞いた事があるかと思いますが、帝国主義時代、他の列強同様にフランスも世界中に植民地を持っていました。根っこはこのあたりにまで遡りそうな深い問題だと思われます。感電死は切っ掛けに過ぎないのかも知れません。
とばっちりを喰らった一般市民は堪ったもんじゃないと思います。その中には、差別主義者の白人が居たかも知れませんが、差別主義者を批判する白人も居たかも知れないのです。しかし、哀しい哉そんな見境はありません。

冒頭の歌を発表したThe Clashが活躍したのは1970年代後半〜1980年代前半くらいです。20年以上も前から、人間は進歩していないという事だと思います。
    駅員@フランスの三色旗は「自由・平等・博愛」を表しているのですが…

2005年11月6日(日)
駅日誌(180) 「色々書きます」

今日は色々書きます。本来は昨日書こうと思った事も含めて。

@、カーオブザイヤー
現在六本木ヒルズにイヤーカー候補の10ベストカーが展示されています。その内訳は、レクサスGS(トヨタ)、ノート(日産)、シビック/同ハイブリッド(ホンダ)、ロードスター(マツダ)、アウトランダ−(三菱)、スイフト(スズキ)、3シリーズ(BMW)、C4(シトローエン)、Aクラス(メルセデスベンツ)、407(プジョー)でした。
なるほど、今年のニューカーの中で各々魅力的な車種が揃っています。
しかし、毎年チェックしているわけではないので、いつもではないのかも知れませんが、物凄く恣意的なものを感じてしまいます。各メーカー1車種、日本車外車比率、等々メーカーに配慮したような気がしてならないのです。自動車工業会の上に成り立っている賞だと思うので、しょうがないのかも知れませんが。
11月9日に最終選考が行われ、イヤーカーが決まります。私は、407、スイフト、ロードスターが好みですが、イヤーカー予想しろと言われると、これとは異なります。イヤーカーはシビック/同ハイブリッドだと予想します。シビックはイヤーカー常連車種であり、今回のニューモデルもハイブリッドあり、広い室内寸ありで、受賞濃厚かと思います。個人的にはシビックはどんどん太って本来のキャラを失っていっていると思うのですがね。

A亡命女
北川さんという方が中国に旅行中に「日本から北朝鮮に亡命」し、そして今般帰国しました。やたら発言に「人道的」という言葉が出てきており、明らかに北朝鮮に言わされている様に見えました。
過去の経歴等を見ても、物凄く怪しい人物ですね。過去を見て差別するつもりは無いのですが、怪しいという感覚が人心に生じてしまうのは拭えません。
さて、昨今、東亜諸国から日本に来ている人間が多いですね。外食・コンビニのアルバイトは大半が東亜系外国人という印象です。日本人は根性無しが増えたので、日本語さえ出来れば、少々嫌な事があっても頑張る外国人の方が使いやすいのでしょう。
東亜諸国との外交問題が取り沙汰されていますが、私はこっち側も恐れています。外交問題が上からの日本への圧力であれば、この大量アルバイトは下からの日本支配になりはしまいかと恐れます。
勿論、アルバイト一人一人は全く悪人ではありませんし、寧ろ昨今のチャランポランな日本の若者と比べれば余程良い人達だと思います。しかし、それがひとつの大きな塊になった場合、何が起きるか。そこを私は危惧します。

Bタリウム女
さて、上記でチャランポランな日本の若者について触れましたが、チャランポランなどという甘い言葉では許されない人物です。母親で人体実験。恐ろしや恐ろしや。この母親は、病状が快復したとしても、その心までは快復しまいと思います。
さて、このタリウム女ですが、例の人体実験記録のブログでは、「岩本亮平」という男性名を名乗っていたと言います。この「岩本亮平」、とある日記体裁のネット小説の主人公の名前でした。人間の狂気を描いた「絶望の世界」という作品です。なるほど、作品を読んでみますと、タリウム女が読んでいたとしても不思議ではない人間の危ない部分を描いた作品でした。
私は、この作品自体を「青少年に悪影響を与える」と断罪する気は毛頭無く、作品自体は面白いと評価しました。世の中、悪者本人を子供であるが故に過保護にし、あらゆるメディアに責任転嫁している事が多いですが、私はこれには反対です。
道徳の教科書のようなエンターテインメントばかりでは、そっちの方が危ない気がします。問題は作品ではなく、あくまでそれから影響を受けてしまう本人だと思います。
というわけで、私は少年法は反対です。少年だろうが悪人には厳罰を処すべきだと思います。寧ろ、子供だから甘くするという方が、「子供なんだから」と馬鹿にした事になり、子供の人権無視だとさえ思います。
                     駅員@今日は3本立て

2005年11月4日(金)
駅日誌(179) 「凍石乳製品製造所」

昨日六本木に日本一号店が開店した、コールド ストーン クリーマリーに行ってきました。米国ではハーゲンダッツに次ぐアイスクリームショップだそうです。
今日は平日なのにかなり混んでおり、オーダーまでに四十分程待たされました。昨日など、祝日でしたし開店初日という事で、今日とは比べものにならないくらい混んでいたんだろうなと思います。

さて、日に日に寒くなるこの時期に、たかがアイスクリーム屋でここまで話題になるのは何故か?
ここの店の最大の売りはそのアイスクリームの作り方にあります。-9℃に冷やしてある大理石の板の上に、トレーからよそったアイスクリームを乗せ、そこにトッピングをまぶし、店員が捏ねるのです。
この仕草が鉄板焼きの様で面白いという事が、最大の特長であり、ここまでの集客力を持ったのだと思います。しかしながら、本国では腕の太い大柄な人がやっている作業であり、小柄で痩せた日本人が捏ねようとしても、なかなかスムーズには行っていませんでした。
まだ開店二日目で慣れていないからという部分も多分にあると思いますが、このモタツキも行列及び待ち時間を長くしてしまった事の一因だと思います。
氷点下の石の上で捏ねますので、決して鉄板焼きのようにササッとやるのではなく、鉄板焼きと言うより、寧ろ固まりかけのセメントを捏ねる左官屋の様でした。

さて、注目の味ですが、う〜ん不味い事はないのですが大味です。甘党だという方には大いに御奨め出来る物なのですが、そうでない人にはちょっと大味でキツイかなと思います。
価格は、「Like It(小)」\450、「Love It(中)」\580、「Gotta Have It(大)」\900です。盛り方としては、カップ、ワッフルコーン、ワッフルボウルが選択出来ます(ワッフルボウルは、ワッフルで作った器にアイスを盛り、それを紙容器に載せて提供するという形です)。
た、高い! ですが、食いではあります。まさしく、既存のものよりもさらに甘党な、さらにアイス好きな人向けの店だと思います。甘い物は別腹な、そこの貴女! 六本木に御寄りの際は是非一度行ってみて下さい。
        駅員@好スタートを切りましたが、果たして?

2005年11月3日(木)
駅日誌(178) 「勿体無い」

今日は文化の日で、祝日でした。
前々から乗りたいと思っていた秩父鉄道の現役蒸気機関車、パレオエクスプレスに乗ってやろうと思っていたのですが、起きたら最早昼。今日は行けず仕舞いでした。勿体無い。
しかし! 何と、要予約だったようです。何も知らずに突入しなくて良かったかも知れません。この時期、紅葉を見に行く客も多いことでしょうから、行ったは良いが乗れなかったら、堪りません。先ずは、予約か…

さて、勿体無いと言えば、今年の頭に京都議定書関連で来日した、ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ ケニア環境副大臣が、日本語の「勿体無い」に感慨を受け、「モッタイナイ」という言葉を流行らせました。
なるほど、一言で金銭・エネルギー・自然といったあらゆるものの浪費を諌める見事な言葉であり、当女史の思想と一致したのでしょう。
嘗て、AC(公共広告機構)のCMでも「勿体無いお化け」のCMがありましたが、現代人(特に先進国の人間)が忘れている事ですね。


しかしながら、黒人のオバハンがでかい声で「モッタイナイ!」と言っている姿は笑えます。
否、これは人種差別ではなく、国際的な場面で「勿体無い」という日本語が声高に言われている事の滑稽さを笑っているのですよ。そして、これが笑えてしまう感覚こそ、「勿体無い」を忘れてしまった愚かな感覚なのだと思います。
これは大いに反省致す所であります。
                       駅員@今日の勿体無いは時間の浪費…

2005年11月2日(水)
駅日誌(177) 「鷹と鳩」

明日は、国民の祝日文化の日です。日本国憲法の公布記念日(憲法記念日は施行記念日)です。晴れの特異日と言われるくらい晴れの多い日なので、明日はどこか面白い所に出掛けられたら、と思います。
それにしても、憲法改正草案が出てすぐ憲法公布の記念日とは、なんだか皮肉な感じがしますね。

先日の当日誌でも書いた通り、私は改憲論者です。左翼新聞や左翼政党の意見よりは駅前でバスの上に乗って喋っている人の方がまだ意見が近いです。また、今日の報道ステーションに小沢一郎氏が出ていましたが、彼も比較的好きな部類です。今は小泉をなじる事しか出来ていないオッサンですが。
その、報道ステーションでの古舘伊知郎との会話の中で気になった点が一つありました。

鷹と鳩、即ち「タカ派とハト派」についてです。これは、マスコミを始め、あちこちで誤用されている言葉です。タカ派=右、ハト派=左というような誤用が日常会話でも散見されますが、これは誤りです。

本当は、「タカ派=ガダルカナル・タカ派、ハト派=鳩麦茶派」の事を指しています。
タカ派はたけし軍団に誇りを持っていますので、飲み物は当然、カフェイン2倍ジョルト・コーラ(懐かしい…)! 一方のハト派は、麦茶、それも鳩麦茶しか認めません。タカ派はこの炭酸の刺激とカフェインの刺激という、刺激的な方向を好み、ハト派はまったりした呑気な飲み物を好むのです。
転じて、「タカ派=過激、ハト派=穏健」という事なのです。

いやいやいやいやいや、冗談はさておき…と言いたい所ですが、冗談のつもりが図らずも結論は正解に辿り着いてしまいました。(←「図らずも」は嘘です…)
正しくは、「タカ派=急進派、ハト派=穏健派」です。ですから当然、右翼タカ派、右翼ハト派、左翼ハト派、左翼タカ派という形が存在します。
現在の誤用からはじかれてしまった、「右翼ハト派」とは、私のような行動しない右側思想人等が入るのだと思います。一方、「左翼タカ派」とは、浅間山荘事件やよど号ハイジャック等の、左翼系の暴力集団が入るのでしょう。
いつの間にやら、タカ派=右、ハト派=左というのが普及してしまいました。
恐らく、鳩=平和のシンボル=反戦という流れが元になっての誤用ではないかと思います。否、もしかしたら、左翼思想家が意図的にイメージ操作を狙ったのかも知れませんね。
                  駅員@夜更かし…明日は寝て過すと勿体無い…

2005年11月1日(火)
駅日誌(176) 「System Down」

今日、東京証券取引所のシステムがダウンし、その復旧は午後2時頃だったそうです。昼間、会社のパソコンで日経平均をちらりと見た時に、値動きのグラフが横棒一本だったのには笑いそうになりました。
しかし、投資家や東証関係者、証券マン、システム納入業者富士通の皆様は大騒ぎだったと思いますので笑い事ではありません。東京証券所始まって以来の珍事だそうで、原因は未だ不明との事です。一方、その分は大証等に流れ、あちらは活況だったそうです。
私もそろそろ証券取引に手を出してみようかと考えて証券口座を作った矢先だったので、出鼻を挫かれた感があります。

私は、三菱自動車がクレーム隠し事件で大幅に株価を下げた時、これは買いだと思っていたのですが、その株価、底値で\150くらいだったのが現在は\280くらいにまで上がっています。凡そ二倍ですよ、二倍。
知人にも買いだと思う旨は言っていたので、これにはちょっと悔しい思いをしました。そこで、口座の開設に踏み切ったのでした。

しかし、ただ「上がりそうだ」と思っているのと、実際に買うのとでは違うとは思います。私が覚えていないだけで、「上がりそうだ」と思いながらろくに上がっていない株式もあると思いますから。それに、実際に金を動かすとなると、ただ空想しているより遥かに慎重になります。
株式は必ずしも一株から買える訳ではなく、100株や1,000株が取引の単位になっているものが多いですから。必然的に、安いものでも十数万円という金額になります。この額、私には大金と言える金額です。

10月の高騰以降、利益確定に売りに走る動きもあると思いますし、動きが読めない部分もありますから、まだ様子見です。…いや、その前にまず口座に金を入れておかないといけませんね。
                     駅員@幹の蜜 出るか涸れるか 株富む市

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              2005年11月度目次
 #176 「System Down」 東証システムダウン。
 #177 「鷹と鳩」 タカ派・ハト派の誤用。
 #178 「勿体無い」 ワンガリ・マータイ。
 #179 「凍石乳製品製造所」 コールドストーンクリーマリー
 #180 「色々書きます」 カーオブザイヤー、亡命女、タリウム女。
 #181 「Tricolore Riot」 フランス暴動。
 #182 「ブラックマーケット」 駄菓子恐るべし。
 #183 「人馬一体」 カーオブザイヤー決定。
 #184 「Train in Pain」 電車運転士の罪。
 #185 「偽バーガー&チーズの日」 マミドバーガー&チーズフェスタ。
 #186 「犯人像」 犯罪者像を探る事の危険性。
 #187 「陸蒸気」 パレオエクスプレス乗車。
 #188 「タミフル」 毒にも薬にもなる、それが薬物。
 #189 「Royal Wedding」 紀宮様御結婚。
 #190 「準常任理事国」 日本は常任理事国入りを反対される。
 #191 「ドーナツ化現象」 ドーナツプラントで食事。
 #192 「寒中水泳」 鹿の寒中水泳。
 #193 「レジ袋」 レジ袋有料化の動き。
 #194 「都電荒川線」 初めて乗ってみました。
 #195 「熊手を持つ群衆」 酉年の酉の市。
 #196 「白いの」 ヨーグルト & 目の錯覚。
 #197 「勤労感謝の日」 勤労者なのでのんびり休養。
 #198 「貪食」 ビュッフェで昼食。
 #199 「文ガックリ賞」 応募するも落選。
 #200 「揺れるマンション」 耐震偽装事件。
 #201 「勧進帳」 大河ドラマ・義経。
 #202 「畳を重ねる」 重畳的。
 #203 「青い聖誕祭」 今年のクリスマスも青電飾が流行り。
 #204 「心が麻痺する」 血生臭い事件が続き、麻痺。