台風が来る　景色が変わる♪　台風が来る　記録破りだ♪
　　　〜ザ・ブルーハーツ「台風」より〜

♀青鬼「駅員@地獄三丁目駅も芸が無いよねえ。台風があれば、取り敢えずそのブルハだもんね」
♂赤鬼「已むを得ぬ。誰しも多感な時期に聴いた音楽は色濃く影響を与えるものだ」
♀「2012って映画知ってる？」
♂「ああ、マヤ文明か何かの予言で2012年に世界が滅亡するというやつか？」
♀「そうそう。米国の巨大ハリケーン、日本の3月の地震、今回の大きなタイフーン……本当に滅んじゃったりして？」
♂「まさか。あんなものは眉唾だ。雑誌ムーの世界だ。ノストラダムスもいい加減なもんだったしな」
♀「ノストラダムスの予言は的中したよ？」
♂「は！？　滅亡しなかったではないか」
♀「違うの。あの予言は、日本の球界を予言していたのよ」
♂「ん〜？」
♀「1999年に、7の月（7ヶ月）に渡って開催されるシーズンに於いて、空から恐怖の大王（空の王者鷹のダイエー、王貞治）が来て、アンゴルモアの大王（は誰か分からないけど）を蘇らせ、マルス（火の国、九州）の前後に支配するだろう」
♂「出鱈目を言うな！　前半はまだしも、後半グダグダではないか！」
♀「2012年が出鱈目かどうか分からないけど、もし的中しちゃったら忙しくなるね」
♂「そうだな。地獄の獄卒としては憂鬱だ……」

反原発デモ、反政府デモ、反戦主義、反日主義、反米主義、反骨精神……反○○、アンチ○○なんてのは世に溢れています。

♂赤鬼「賛成の反対なのだ！」
♀青鬼「何それ？」
♂「赤塚不二雄の、天才バカボンのパパではないか」
♀「ふうん」
♂「ノリの悪い女は嫌われるぞ……世の中に賛成があれば反対があるのは当然だ。そうでなければ、皆同じ考え方で気持ち悪いもんだ。Oh,Oh,Miss.Brand-New Day 皆同じ素振り♪Oh,Miss Brand-New Way 誰かと似た身なりぃ〜♪」
♀「何それ？」
♂「サザンの名曲ミス・ブランニュー・デイではないか！」
♀「一つ一つ出す物が古いよ。あんたが興味ある物について、皆が興味あると思わないでね」
♂「おっと、手厳しい……いずれもメジャーどころなのだが。しかし、後半はその通りなのだ。賛成と反対がある世の中ではあるが、その大多数は賛成寄りや反対寄りではあっても、中庸に浮遊している。テレビで反○○デモなんかが話題になるが、あれは極端な反対派であり、一部分に過ぎないのだ」
♀「確かにね。原発事故以降、東電の周辺は警察の警備が強化されているけど、その前でデモをしたり、座り込みをしたりしている人なんか、たまにしか見ないよ」
♂「時は金なりだ。懐に余裕がある者か、暇な者か、動かずに居られない者かだろうな。そういうのはマスコミが喧伝している程多くはない。原発に限らず、行動を起こす程の○○支持、反○○なんてのはそうそう無い。大多数はニュートラルだ」
♀「○○支持、反○○で動くと言えば、政治家だね。民主党は自民党との『対決』で政権に就き、その民主党内には『親小沢』と『反小沢』が蠢いているという……」
♂「菅直人は所詮は、権力を扱える人間ではなかったのだ。元々は市民運動みたいなのをしていた、言ってしまえばフーテン、一種のアナーキストだ。それがその市民運動みたいなスタンスのままで権力を扱おうとするからヘンテコな事になる」
♀「反○○、アンチ○○の精神が染み付いているのかもね。一国の宰相になっても、反小沢、反原発、反官僚……やることなす事、反○○という扱いしか出来なかったわけか」
♂「新たに首相になった野田も、反小沢からスタートしているのが気になるが、果たして反○○ではないリーダーシップを取れるか？」
♀「反対の賛成な野田！」
♂「何それ？」

島田紳助が芸能界を引退し、菅直人が首相の座から去り、そして、我が愛車が買われて行きました。ドナドナ　ドーナー　ドーナー♪　実際に車がレッカーされるのを「ドナドナ」と言う人も居るようですね。

♂赤鬼「ドナドナの歌は切ない……そして、愛車との別れも、書類さえ揃えば随分あっさりだったが、切ない。ポンコツと言って良いレベルだが、多少の金にはなった。処分費用を取られずに済んで良かったと言える。きちんと整備したら、またあの軽快な走りに戻る事を期待している。そして、どこかで誰かが運転してくれる事を」
♀青鬼「駐車場や自動車保険は解約した？」
♂「駐車場は解約済み。自動車保険も解約しないとなあ……次に車を所有するのは一体どれくらい先になるのだろう？」
♀「案外、そんなに間が開かないかもね。いざ無くなって痛痒を感じるのはこれからだろうね」
♂「財布が許せばな。さて、民主党の代表が代わり、それに合わせて内閣総理大臣も代わる。当選したのは、野田氏だそうだ」
♀「野田と前原の同盟が無ければ、海江田になっていただろうね」
♂「今のところは、まだ民主党による民主党のための選挙でしかない。国民による値踏みはこれからだな。野田は、復興と財政健全化のために増税積極派で、どちらかと言うと反小沢だ」
♀「どこまで、そのスタンスを貫けるか？　あと、増税もやり方によっては景気悪化につながるし」
♂「民主党の不思議な所は、ヘンテコな影響力が多い所だ。党員資格停止を食らっている小沢の影響力のでかい事でかい事。その一方で、党員の下にサポーターなるポジションがあるらしくて、サポーターでも党内選挙（代表選等）に0.25票の影響力があるのだそうだ」
♀「開かれた政治とかって事？」
♂「サポーターになるのは年会費たったの2,000円。好きなアーティストのファンクラブに入るより安いぞ！」
♀「え？　じゃあ8000円と4人で1票？」
♂「国会議員で2票持っているらしいから、たった16,000円と8人分の名前だけで民主党所属の国会議員1人分の票と等価値になる」
♀「広く浅く党の金を集めるには賢い手口かも？」
♂「更に恐ろしい点を付け加えよう。党員、サポーターともに、日本に住んでさえいれば、日本国籍を持っていなくても良いのだとか」
♀「え！？　じゃあ、その人は在外邦人として母国の投票権を持ちつつ（国によります）、民主党が政権を持っている時はその政策に影響を与え得るって事？」
♂「そういう事だ。そして、議会制民主主義のシステムから言って、党内で地位を固めたい人は、党員・サポーターの支持を気にせざるを得ない。在日外国人の影響力が馬鹿にならないとしたら？　その権利を手厚くしようとして当然なのだ」
♀「そんな党が政権与党だとは……自民党政権に厭き厭きしていた頃に、こういう顔を知らなかった人は多いんだろうね」
♂「3.11の災害もそうだが、政治の面でも日本国は転覆の危機に晒されているのかも知れん」
♀「でも、鳩山＆菅が酷過ぎたから、また自民党に戻るんじゃない？」
♂「ドナドナドーナードーナー♪　ビーフが食べたくなって来た」
♀「その歌で、そう連想するメンタリティが理解不能」

ヱヴァンゲリヲンの映画について？　否！　あれはちょっと前に某所DVD観賞会で見た事もあり、今回は見て居ないのです。

♂赤鬼「では、何なのか？　何が破れた？」
♀青鬼「最近、駅員@地獄三丁目駅の夏用スーツのズボンのポケット部分が相次いで破れたんだってさ」
♂「下らぬ。尻ポケットに財布を入れるからそうなる。だが、財布は普段の定位置から違う所にすると、無くなったかと思って焦ったり、本当に無くしたりするから、下手に場所を変えたくないのも分かる」
♀「そう言えば、尻ポケットに入れている男性って多いよね」
♂「女性は鞄に入れている者が多いな。男からすると、あれは落ち着かない。肌身離さずの方が安心する」
♀「そういうもんかな？　最近は男性でも鞄に入れている人は結構居るみたいだけど。あと、鞄も男なのにトートバッグとか」
♂「トートバッグは俺は使わないが、趣味の問題だから別に良かろう」
♀「ちょっとらしくないっていうか」
♂「案外コンサバティブなんだな……財布に話を戻すと、男でも上着の内ポケットに入れている者は多いな。特に年配に」
♀「肌身離さずだから、ズボンのポケットと同じじゃないの？」
♂「否、事務所内で着ている人も居るが、集合ロッカーみたいな所に上着を掛けている人が多いぞ」
♀「ちょっと不用心かも？」
♂「もし万が一財布がなくなった時に、職場の同僚が盗んだわけではなくても、疑ってしまうぞ」
♀「確かに。財布を失くしたこと以上の物を失ってしまいそうだね。人間不信、というか」
♂「そういう意味では鞄も不用心だと思うのだが」
♀「そうかもね。職場は相互監視が効いている筈だとは言っても」
♂「というわけで、立て続けに夏用ズボンを2本失ってしまったので、スラックスを買ったのだ。だがしかし、裾上げが出来上がるのが、次の金曜日と！　折り目維持加工なんかを頼んだせいもあるかも知れんが」
♀「という事は、明日からの5日間はどうするの？」
♂「明日は取り敢えず最後の夏用1本があるが、明後日からはどうしよう？　冬用を1本投入し、夏用と交互という線か……しかし、夏用ズボンが出来たらもう9月か。秋だな」
♀「駅員、暑がりだし良いんじゃない？　その気になれば一年中夏用で大丈夫でしょ」

世界のトヨタが、その旗艦店で自動車の催し物を開催しました。コンセプトカーや、新ブランドのスポーツモデル、旧車やレースカー、ラリーカー等を出展し、デモランなんかも行っていました。今日と明日、台場のMEGAWEBで開催されています。今これを読んで知った車好きで首都圏在住の方は是非。

♀「百万＝メガ、網＝ウェブ……か。殆どなぞなぞか駄洒落だね」
♂「駅員@地獄三丁目駅は、言葉遊びや言い換えが好きなのだ。放っておいてやってくれ」
♀「車を手放す事を決めた割には、車に対する未練たっぷりじゃないの」
♂「プロ野球が好きな奴は、野球部に入らないといけないのか？　時代劇が好きな奴は模造刀や竹刀、木刀を持って居ないといけないのか？」
♀「そうじゃないけどさあ……ていうか、それ、随分鬱陶しい言い方だよね」
♂「まあ、未練はあるわけだが。玩具として所有するにはコストが掛かり過ぎる。それに、乗る機会が少なく、バッテリーがあがってばかりでは、車も可哀想だ」
♀「おっと……男ってすぐ機械に感情移入するよね。奥さんや彼女よりも車を愛しているんじゃないかと疑わしい男も居るよ」
♂「趣味のために旦那を犠牲にしている奥様も居る。こればかりは、性別の問題ではないぞ」
♀「そうかな。それにしても、行ってみて驚いたのは、トヨタ以外の車も沢山あったって事。流石は世界のトヨタ。懐が深いよね」
♂「実は主催はトヨタではなく、複数の自動車雑誌社の共同なのだ。トヨタは場所を提供している。とは言え、競合会社の製品を含め、ここまで協力しているのは、日本を代表する企業だと言えるな」
♀「そりゃあトヨタも自社にメリットがあっての協力ではあるだろうけど、きっと、一企業のメリットではなく、日本の自動車産業全体のメリットを考える必要がある立場なのだと自負しているんだろうね」
♂「そういう事だな。電気自動車のデモランが面白かった。電気自動車って、初速が凄く速いのだな。エンジンが回転を上げて加速するのに対し、殆ど無音でいきなり高回転に達して飛び出す様はインパクト大だ」
♀「トヨタのレース車両デモランもなかなか。F1撤退してからレースイメージが少ないけど、今でもGTカーやワンメイクレース等には力を注いでいるね。レクサスSCのGTレースカーが白煙を上げながら円軌道ドリフトスピンをしていたのもサービス満点だね」
♂「走ったのはメガウェブの市販車試乗コースだ。そこにクッキリとタイヤ痕が刻まれていた」
♀「で、三枚目の写真は何なの？　カウンタックの前に立っているの、駅員でしょ？」
♂「駅員は、自動車雑誌ベストカーを時折読んでいるのだが、その編集長である勝俣氏がカウンタックのそばに居たのだ」
♀「ああ、その雑誌の徳大寺有恒の読者投稿コーナーに、駅員の投稿は何度か掲載されているね」
♂「つい最近も掲載されていたので、編集長挨拶をしてみたら、カウンタックの前で写真を撮りますよ、と言ってくれたので、撮って貰ったのだ」
♀「流石は編集長。車好きが減れば存続出来ない雑誌だもんね」
♂「まあ、そういう面もあるだろうが、純粋に気さくな人で面白かった。カウンタックと、レクサスのV10スーパースポーツLF-Aが並んでいたのだが、『やっぱりカウンタックとはオーラが違うよなあ』と言っていた。あと、やたらと色黒だった」
♀「肌の色はどうでも良いでしょ！　編集長ともなれば、業界関係者とのゴルフなんかが多いんだよ、きっと」

「やくざ」という言葉は、従来は花札賭博用語で、「駄目」（役に立たない目）の事を指していたのだとか。札を3枚とってその合計数の1の位を競うゲームがあり、「8＋9＋3」で「20」（1の位がゼロ）。ポーカー等で「役無し」を「豚」と言うのと同じような言葉です。
転じて、博徒や働かない人間の事を「893（やくざ）」と呼ぶようになり、博徒や無職にならず者が多かったため、だんだん「やくざ者」は暴力的なの意味合いが強くなり、徐々に現在の意味に近付いて行ったそうです。使われ出したのは江戸時代から。ヤクザではなく、この豆知識こそが「駄目」（役に立たない）ですね。

♂赤鬼「因みに、『やくざ』という言葉は最近はあまり使われなくなった。その言葉が出た場合は、自粛して伏字や音声加工される事も多いようだ」
♀青鬼「地獄三丁目駅では平気なんだね」
♂「タブーこそがタブー、これが地獄三丁目駅のモットーだ」
♀「ああ、だから、たまにドン引きな内容も書いちゃうわけか……初めて聞いたけど、そのモットー」
♂「マスコミと違って、気兼ねするスポンサーも居ないからな」
♀「子供の頃には、土曜の昼には吉本新喜劇を見ていたんだけど、しょっちゅうヤクザ役が出て来るのよね。島木ジョージとか、辻本茂雄とか、帯谷孝史とか、中條健一とか」
♂「新喜劇に詳しいな……しかし、確かに言われてみれば、しょっちゅうヤクザが出て来るという記憶がある。大阪にヤクザが多そうな偏見を持たれるのは、吉本のせいではなかろうか？」
♀「でも、そんな吉本では、ヤクザとお友達だと引退にまでなっちゃうんだね。これは意外。あれだけヤクザ役を出していてそれはないよなあと思うけど、だからこそ暴力団イメージが固着するのを徹底して排除しているという事なのかな？」
♂「島田紳助の芸能界引退か。しかし、随分遠い所からようやく、本題に辿り着いたという感じだな」
♀「回りくどい！　あの緊急記者会見というやつも、何だか回りくどい感じだったよね」
♂「果たして、これが伏線となっているか……今年の日経エンターテイメントの『嫌いな芸人』首位が、紳助だったんだよなあ」
♀「ああ、江頭2：50のV10ならず、の」
♂「残念だ。江頭本人もV10は狙っていそうだったのになあ」
♀「その一方で、暴力団絡みと言えば、昨年の相撲賭博事件。琴光喜ら力士や関係者が多数処分されたよね」
♂「似ている……」
♀「えっ？　紳助と琴光喜の顔？」
♂「何だか、『もっと表沙汰になっては困る事を隠すための囮ではないか』という風に見えてしまうのだ」
♀「そうかなあ。それは穿ち過ぎかも？」
♂「木を隠すのなら森に、人を隠すのなら街に、秘密を隠すのなら雑踏の中に」
♀「ふーん、そもそもテレビや芸能界こそが、騒ぐ事で何かもっと大きな騒ぎになりそうなものを隠すための装置と言えるかも知れないね」
♂「恐らく、マスコミ関係ほどタブーの多い業界もそうそうあるまい」
♀「矢張り、タブーこそがタブー、とはいかないか」
♂「ちんぽ」
♀「は！？　それ、タブーこそがタブー、のつもり？　馬鹿じゃないの？」
♂「失礼。しかし、マスコミはこの程度の幼児でも出来る発言さえ出来ないのだ。タブーだらけなのだよ」

雨のそぼ降る帰り道。頭に浮かんだ「雨垂れ石を穿つ」――これは一つの真理です。無論、自戒の意味を込めて申しております。

♂赤鬼「雨垂れ石を穿つ、か。継続は力なりと同義語だな」
♀青鬼「ラーメンの一風堂の社長の講演を聴いた事があるんだけど。文字通りそれで成功した人という印象だったよ。最初、開店から3年間、無休で店を開けたんだって。あと、株式会社化した今は、社員にノート研修という、1年間でノート一冊を何でも良いから文字で埋めるという課題を科しているいるんだってね。それも、継続するという事だよね」
♂「成程。成功には才能、運も大きく関係しているが、継続努力も欠かせない要素だと思うぞ。如何に才能があっても、継続しなければそれを昇華するに至らない場合もある。運が良くても、その成功を持続させる事は難しい。駅員@地獄三丁目駅も飽きっぽい性格だから、大いに反省すべきだな！」
♀「だよね。でも、駅員の身の回りには、これでもかというくらい継続が出来ない人が居るのよ」
♂「ほう……例えばどんな感じなのだ？」
♀「例えば、禁じられた事に対して、その場では神妙な顔をして従っているんだけど、暫くしたら悪びれる様子もなく禁を破ったり、例えば、期限までに出来なかった事を『出来なかったのはしょうがないが、では、いつになったら出来るのか』を問われて、いつまでにやるかを答えたのに、その期限になってもまだやっていない、とか」
♂「おいおい、継続努力云々以前の問題ではないか」
♀「あれ？　そうか。でもあれだね。それに対して文句を言う前に、人の振り見て我が振り直せだね」
♂「その通り。駅員も大いにそれを見て、反面教師にすれば良いのだ」
♀「それにしても、今日は説教臭いテーマだね。読んでる側は面白くない。これこそ反省しないと」

以前、長きに渡ってHOPEを吸っていた頃には、HOPEジッポプレゼント企画に幾度となく応募していました。結局は当選はせず、販売企画の時に購入しました。そのせいか、よく新製品プレゼントや、DMが届きます。

♂赤鬼「で、また何か届いたわけだな……地獄三丁目駅・駅日誌は、煙草ネタを使い過ぎだな。不健全だ。青少年に読ませたくないホームページだ」
♀青鬼「無い無い。そんな俎上に載るほど読者居たら凄いよ。PTAの『子供に見せたくない番組』っていうのがあるけど、視聴率が低い番組なんか相手にしていないしね」
♂「ああ、クレヨンしんちゃんとか、ロンブーの何とかとか……」
♀「あたしさあ、ロンブー嫌いなんだけど、PTAで取り上げるほど人気あるって事だよね。PTAに嫌われるのって、ある意味バラエティの人気パラメータで、扱いが全盛期のドリフクラスって事だよ」
♂「そも、テレビ局は何であんなに使おうとするんだ？　あんな無芸なのに売れている芸人、そうそう居らんぞ。裏で変なやり取りがあるのかも知れんな」
♀「そのロンブーより遥かに知名度の低い地獄三丁目駅が煙草ネタを扱っても、世間には影響なんかほぼ皆無だよ」
♂「とほほ……さて、今回届いたのは、JT18銘柄ジッポ企画のDMだ」
♀「凄い、『うるま』とか『バイオレット』まであるじゃないの。これらは沖縄限定品だよ！？　タツノオトシゴが可愛いけど、凄くいがらっぽいの」
♂「そんなの、女性が吸う銘柄ではなかろう」
♀「これを書いている駅員が、濃い煙草好きだからしょうがない」
♂「しかし、ジッポはいずれもシンプルで恰好良いな。しかも、対象銘柄が殆ど全てとは。応募形式はパッケージの一部を切って葉書に貼って応募するという形式なのだが、『わかば』だから『わかば』タイプしか応募出来ないというわけではないのだ」
♀「それってさあ、銘柄どれでも良いのなら、職場で人から貰うとすぐ集まりそうだね」
♂「お、それだ。ジッポ頂き！　非常に迷うが、今の所、ゴールデンバットが恰好良いな……」

この土曜日、日曜日は放蕩三昧。先週末と言い、今週末と言い、遊んでばかりです。

♀青鬼「何処ほっつき歩いているんだい？　この表六玉！」
♂赤鬼「おっと、ヒョウロクダマと来たか……長屋の女房のようなマニアックな言葉だ。今日びの若い娘は絶対に使わない言葉だな」
♀「うるさい。この土日の駅員@地獄三丁目駅は遊び呆けていたようだね。�@江戸東京博物館に『都営交通100周年記念展』、�A渋谷O-WESTに『人間椅子ライブ此岸礼讃』、�B銀座の高知アンテナショップに『カツオ人間』、�C銀座松屋に『ルパン三世展』と」
♂「うーむ、いずれも文化系で金の要る行為だな……大金は使わないが。これは駅員流の安近短レジャーかも知れぬ」
♀「�@から……携帯国盗り合戦の都営交通提供のイベント絡み。それと、以前応募したMy吊革展の受賞作品を見に。いや、それ以外に普通に江戸時代〜昭和の東京の文化や社会状態色々見られる、なかなか面白い博物館だったよ。これはもう一回行っても良いかも」
♂「ほう。常設展はその江戸東京についてだが、9月10日まで、都営交通の企画展をやっているのだな。都電や都バス、都営地下鉄についてが中心だ。知らなかったのは、大江戸線は割と最近、平静になってから出来た路線なんだとか。よく平成になってからあんな大掛かりな路線を掘ったものだ。東京の中心部をぐるっと回るような路線だぞ。因みにリニアモーター式電車だそうだ。」
♀「ふーん、もしかしたら新しい結界なのかもね。古来より帝都には結界を結ぶのだとか……」
♂「オカルト雑誌ムーに書いていそうなコメントだ……ムーと言えば、それを愛読している和嶋慎治がギターを弾く�A人間椅子のライブだ。土曜日は渋谷2Daysの2日目。仮にも勤め人には金曜日は難しいが、土曜日は土曜日で最高に楽しめた。初対面の同好の方々と飲みにも行ったぞ。今回もSold Outだ。人間椅子のライブに来る客が増えて来ているぞ」
♀「名古屋、大阪、福岡にも行ったのによく飽きもせず行くよね〜」
♂「趣味嗜好に口出ししないで頂きたい」
♀「�Bは……えっと、この写真のグロゆるキャラ『カツオ人間』だね。これさあ、カツオを擬人化したキャラなら、別に首から先を魚の顔にすれば良いだけの話だよね。何故敢えて、切り身の御頭を頭にするの！？」
♂「こうする事で、王道ではないが一線を画したキャラとして記憶に強く残るわけだ。これも生存戦略なのだ。高知から出張してきたこいつを見るために小雨のぱらつく中、多くの人が見に来ていたぞ」
♀「酔興だね。で、その足で銀座松屋で開催されていた『ルパン三世展』。原作1960年〜、テレビアニメ1971年〜、随分歴史の長い漫画だよね。アニメの絵柄が変わり過ぎ！」
♂「ははは。しかし、これだけ長期に渡り人に支持されるのは凄い事だな。肖りたいものだ」
♀「原作を読んだ事がないから、漫画文庫の1巻を試しに買ってみたよ」
♂「案外、ガサガサした線の多い絵だな。だがしかし、これは殆どの漫画家に言える事かも知れぬ。徐々にこなれて来て、線がスッキリするものだ」
♀「100周年の博物館来場客、人間椅子ライブのSold Out、雨の中カツオ人間を見に来た人、ルパン三世展の来場客……いずれも大漁は大漁だったようだね。だけど、どうも、B級の匂いがするんだよね」
♂「良いではないか。B級でも自宅に篭っているよりは、遥かに健康的だ」

私、駅員@地獄三丁目駅は骸骨キャラという事にしていますが、実は全然痩せていません。太っているわけでもないのですが、ガリかポチャかで言うと、ポチャ寄りです。

♀青鬼「ええ〜！？　詐欺だよそれは」
♂赤鬼「そんな事は無い、バンド髑髏首のボーカルは髑髏マスクを被っているが、全く痩せていないぞ」
♀「まあ、元々ハードロック／へヴィメタル、パンク、ハードコアが好きだから、髑髏好きになっちゃうのかな？」
♂「人間椅子の鈴木研一も、昔長髪、今スキンヘッドで白塗りだが、あれは痩せている方が似合う恰好ではあるな。でもぽっちゃりだ」
♀「分かったからさあ……で、今回の骨というテーマは写真のやつだよね？　何これ？」
♂「駅で見付けたのだ。自動販売機でガチャガチャ的な商品を売るという変わった手法だ。商品は写真を見ての通り、玩具大手のタカラトミー製だ」
♀「で、これは何の骨の模型なの？」
♂「シャチだ。海洋哺乳類模型シリーズだそうだ。今回は残念ながら、シークレットは出なかった」
♀「一時期、駅員@地獄三丁目駅はシークレットフィーバーだったんだけどね」
♂「まあ、運の無駄遣いをしなくて良かったと思えば良い」
♀「結構くよくよする時もあるくせに、変な所で楽観的だよね」
♂「よく言われる。しかし、骨格模型は良いよなあ」
♀「やっぱり骨が好きなんだね。それはそうと、先程話題に出た人間椅子。今日ライブやってたみたいだけど？」
♂「駅員も仮初にも給与所得者だ。平日は難しいのだ。だが、明日は行くからな！」

基督教七大罪……ブラピの映画SEVENのテーマになっている概念です。その中の一つが、怠惰。現代人で冒していない人はそうそう居ない事でしょう。無論、敬虔なクリスチャンを含めて。

♂赤鬼「怠惰を司っているのは、ベルフェゴールという魔王だ。元々はバアル＝ペオル。欧州と中東の間に位置する地域で信仰された神バアルの別名だったのだ」
♀青鬼「仏教が異教の神々を仏の眷族として取り込んだのと対照的に、基督教は異教の神を悪魔として貶めたわけだね」
♂「無論、そのいずれが正しいかは分からない。どちらも間違っているのかも知れない」
♀「怠惰……と言えば、実力主義と平等主義の対比で論点になる部分だね。怠惰な者は滅ぶべしと言う実力主義と、互助を標榜しながら怠惰が蔓延ると崩壊する平等主義」
♂「共産主義が滅んだのは、恐らく怠惰による。皆が怠惰でなければ、理想的な社会とも言えるのだ」
♀「そこが、駅員@地獄三丁目駅が、共産主義の理想を認めつつも支持出来ない所なんだよね.机上の空論としては美しいけど、実現は不可能という……」
♂「そう言えば、蟻や蜂の社会は共産主義に似ている」
♀「蟻と言えば、働き蟻の2割が怠け者なんだってね。で、その2割を排除しても残りの2割がまた怠けるんだとか。だから、会社に怠け者が居ても雇えるなら雇って置けという理屈に結び付けているそうだよ」
♂「それは眉唾の気もするぞ。蟻と人間は根本的に違う生き物だ。蟻よりも人間に近い筈の猿でさえ、人間と相容れない習慣があるわけだからな」
♀「怠け者問題は、人類の永遠の課題かも知れないね」
♂「駅員の身近にも、途轍もない怠け者が居るのだ……その人を見ていると、人間は先天的に怠け者になってしまう個体も存在し、それは容易には治らないのかも知れない、と思うぞ。怠惰な事をして注意を受けて、その場では神妙にして居るのに、暫くすると、また同じ怠惰を繰り返しているのだ。何度言っても治らない」
♀「それは、駅員が舐められているだけでしょ？」
♂「否、その注意をしているのは、その怠惰な者よりも上の立場の人間なのだ。神妙な顔をして、ハイ、分かりましたなんて言っているのは、その場だけ。悪意が有るのか無いのかさえも分からん」
♀「どうしたものかねえ……それに腹を立てている駅員は、七大罪の傲慢、憤怒を犯しているわけだけどね」
♂「駅員は二つ犯しているわけか。分が悪いな……」

出会いと別れの季節は春と相場は決まっていますが、夏に別離を迎える事に致しました。この別離の相場はよく分かりませんが、手切れ金を取られないのであれば……

♀青鬼「ついに、地獄三丁目駅閉鎖か！！？　明日からはあたしたちもハローワーク通いだね」
♂赤鬼「こら、勝手な事を言うな。地獄三丁目駅はこれからも継続して行く所存だ」
♀「じゃあ、何の別れなの？　手切れ金って、穏やかじゃないよねえ？」
♂「何年も苦楽を共にした愛車プジョー206との別れを決断したのだ！」
♀「何を大袈裟に。買い換えるの？」
♂「否。当分は車無しにしようと思っている。昨夏に続いて今夏もバッテリーがあがってしまった。昨夏、今夏と酷暑続きで、しかも、あまり乗らないせいだ。下手をすると一度も乗らない月もある」
♀「そもそも大した給料も貰っていないくせに、独身で都内で車を持つなんてのが贅沢。駐車場も賃貸なわけでしょ？　金食い虫だよね」
♂「身も蓋もない言い方だが、その通りだ。元々は社会人2年目に、仕事でも使う事も想定して5ドアモデルを選んだのだ。だが、数年前に、仕事で車を使う事が無くなってしまった。会社でレンタカー／リースの法人契約をして、仕事でどうしても車が要る時にはそれを使えという事になったのだ」
♀「それで、めっきり乗る頻度が減っちゃった、と。週末に度々郊外に遠出していれば話は別だけど、都心に車で行くのは停める場所に困って億劫だしね」
♂「そうなのだ。多くても月に3回程度という事になる。更に、駅員の昨年の一人旅が拍車を掛けた。東海道五十三次歩きだ。車を一切使わない一人旅を1年程かけて行った。その間は、車を一度も使わない月が増えたのだ。それでも駐車場代は掛かるし、エンジンを掛けずに酷暑に長く晒して置くとバッテリーにも悪い、と」
♀「かつては、遠乗りもしたのにね。青森恐山・仏ヶ浦の旅とか、富士登山とか、日光・足尾銅山・軽井沢の旅とか、房総半島巡りとか、スノーボードで新潟や福島とか……」
♂「おお、愛車との旅の思い出が走馬灯のように……嗚呼、手放したくなくなって来た。車の旅には車の旅の味があるのだ」
♀「じゃあ、やめとく？」
♂「否、これはもう決めた事なのだ。それに、次に車が欲しくなった時には、純粋に欲しいやつを買おうと思っている。先の話だがな」

12日〜今日16日まで仕事が休みだったので、西へ西へと小旅行をしておりました。主たる目的は三つ、ロックバンド・人間椅子のライブツアー（遠征は初）と、携帯国盗り合戦、実家に顔を出す、です。

♀青鬼「実家に顔を出す、以外は夏らしさのないちょっと不健康な旅行だね」
♂赤鬼「折角の休みに引き籠っているよりは良かろう。12日は名古屋。昼にひつまぶしを食べて、午後はJR東海の博物館を見てから、大須観音にあるｅｌｌというライブハウスでライブだ」
♀「ＪＲ東海の博物館は、国盗り合戦目的だね。ついでに入場料を払って入ったけど、なかなか面白い。列車に興味が無い人には詰まらないだろうけど、特急車両や歴代新幹線やリニアモーターカー試作車の現物が置いてあるよ。残念なのは、駅員＠地獄三丁目駅の好きな500系新幹線（註：戦闘機みたいで700系以降より恰好良いのです。因みに、最高速度は現在も史上最速）が無い事かな」
♂「さて、ライブだ。会場に着くと、若者が沢山並んでいて衝撃を受けたのだが、それも束の間……そのライブハウスは複数ホールを持っており、他のホールの客（THE KIDDIEというやつか？）だった。ガーン……しかし、人間椅子のファンも着実に増えている気はしているのだ。来るぞ！　人間椅子の時代が！！」
♀「あ、そう。名古屋で一泊の後、国盗り合戦の尾張の国取りこぼしをカバーしてから、近鉄特急で大阪へ。阿倍野に今年建ったQ'sモールにある新しいライブハウスROCK TOWN。前売りを買っていたんだけど、看板にはSOLD OUTの文字が……」
♂「見ろ！　人間椅子の時代が来つつあるのだ！」
♀「でも、昨日も見たよなあ、という人も多数……駅員もそう思われていた事だろうね」
♂「大阪では会社の大阪営業所の後輩に泊めて貰う予定だったので、電車で移動したのだが、乗り換え駅で降りた時に不意に腕をポンポンと叩かれた。振り向くと女が立って居た」
♀「女が立って居た、じゃないでしょ！？　妹の顔を忘れるってどういう事！？」
♂「いや、妹が自分の顔を指差したのでようやく気付いた。女性は髪型が違うだけで随分違って見えるものだ」
♀「随分違って見えるものだ、じゃないでしょ！」
♂「兄弟姉妹なんてそんなものだ。大阪で一泊した明くる日14日は実家で過ごしてから、15日は新幹線で博多」
♀「道中、同じく国盗り合戦をやりながらだったけど、山陽新幹線はトンネルが多いね！　思ったより取れなかった……新幹線だけでは無理か」
♂「天神にあるライブハウスDRUM Be-1。名古屋大阪よりは少ないかもしれないが、それでも大入りと言って良いレベルだ。今回は、これまでで最も前に立てた。2列目だ。鈴木研一のフンドシに触る事が出来たぞ！！」
♀「それって、何が嬉しいの？　ファンじゃないと全く羨ましくないよね。それにしても驚いたのは、ポスターやパンフレット。福岡では、今ビジュアル系がブームなのかと思うくらい、ビジュアル系ばっかり！　いや、東京他のライブハウスにもビジュアル系のバンドは居るけど、福岡ばかりは圧倒的という印象だったね」
♂「そのライブハウスの色なのかも知れんがな……ある意味、人間椅子もビジュアル系だからな！」
♀「う〜〜〜ん、まあ〜〜〜、そ〜〜〜なるのか、な〜？」
♂「その微妙な答え方は何だ。ライブの後、福岡の友人宅に泊めて貰い、福岡から飛行機で帰京だ」
♀「夏休みは終了。明日から仕事だね」
♂「だが、週末土曜日にはまた人間椅子のライブに行くぞ。今度は渋谷だ」
♀「人間椅子三昧の夏……爽やかじゃないよねえ」

明日12日〜16日までの5日間、職場が休みです。それも普通の盆休みではなく、節電の為に電気を落としてしまうのだとか……そして、丁度この時期にロックバンド人間椅子のレコ発ツアーが始まります。というわけで、学生時代にもした事のない「追っ駆け」をしてみようかな、というのが今年の夏休みです。

♀青鬼「駅員@地獄三丁目駅って、結構良い年だよね〜？」
♂赤鬼「バンドのライブツアーを追っ駆けて、12日名古屋、13日大阪、15日福岡に行くそうだ」
♀「西へ西へ。14日には実家に寄る予定……ちゃんと連絡しているの？」
♂「忘れていた。14日には誰も居なかったらどうしようか？　明日連絡してみるが、居なかったら居なかったで、どこかを放浪するさ」
♀「その後の週末、19日、20日には渋谷でライブがあるんだってね。20日渋谷にも行くみたいね」
♂「アルバム買ってライブ4本行って、人間椅子三昧の夏。一切爽やかさとは無縁だ！」
♀「旅好きだから丁度良いんじゃない？　ライブは夕方からだから、昼間は観光も可能だよ」
♂「確かに、午前中に到着して観光〜休憩〜ライブ〜宿泊というのはゴールデンプランかも知れないな。それに『携帯国盗り合戦』も進められそうだ。日本全国600地域スタンプラリー。現在夏季限定企画夏の陣が開催中だから、その面でも国内であちこちに行くのは燃える」
♀「更に渋谷の後には翌週には、札幌、青森、仙台もあるけど」
♂「流石にそっちは日程的に厳しいな……特に今年は東北にも足を伸ばしたいが、行くとしても今回ではなく、もっと落ち着いてからだな」
♀「ファンならば行くべき！」
♂「いやいやいやいや、それならば、とっくにこれまでのライブツアーにも行っているぞ」
♀「というわけで、明日は名古屋、明後日は大阪、明々後日は地元、明々々後日は福岡、16日に帰京予定」
♂「故に、暫く駅日誌も休むが、どうか見捨ててくれるな！」

キリンチャレンジカップサッカー日韓戦がありました。3-0で完勝。ホームでの対韓国戦勝利は13年ぶり。対韓国戦での3得点は実に37年ぶり。韓国も強豪ですから、この完勝は快挙と言って良いでしょう。

♂赤鬼「これでフジテレビが以前と同じチョンボかましたら、会社潰れちゃうぞ……流石に同じ過ちを繰り返すような事はあるまいが」
♀青鬼「ああ、以前の『サッカー韓日戦』発言ね。ただの言い間違いなんだと思うけど、普段、政治家や経営者の言い間違いを吊るし上げているマスコミがやっちゃ始末に負えないよね。もし万が一またやったら、わざとって事だろうね」
♂「しかし、フジテレビ曰く、ホーム側を先に表記するという方針があったのだとか。今回は北海道だから、その方針でも『日韓戦』になるわけだがな」
♀「そうなの？　統計データを見ないと、その弁明が正しいのかどうか分からないけど」
♂「まあ、それが方針だとしても、そんな珍妙な事をしているのは日本国のフジテレビだけだろう。どの国のどのメディアもやっていないであろう独特の方針だな」
♀「何故、ナショナリズムが強まるスポーツ関係でそんな表現しちゃうんだろう？　だって、1994年のワールドカップで、コロンビアの選手がミスでオウンゴールしちゃて撃ち殺されたよね？　流石にそこまで行くと狂気の沙汰だけど、報道番組でスポーツニュースを扱うなら、そういう事も知っておくべきだね」
♂「今回は3-0で日本代表の完勝だったから良かったが、もしボロ負けの上チョンボやらかしたら、そういう危ない奴が現れても不思議ではないぞ」
♀「もしかして……と思って調べてみたけど、フジテレビの持株会社フジメディアHDの主要株主にはそれらしいのは載っていないね」
♂「待て……ほふり（証券保管振替機構）の、外国人保有制限銘柄期中公表を見てみろ。フジメディアHDの、外国人直接保有比率が28％もあるぞ。これらの銘柄は議決権ベースでは外資規制比率があり、フジは20％までと制限されているのだが、保有しても議決権は持たないという方法もあるので、規制が掛かったりはしていないようだが……」
♀「その28％の内訳は分からないけど、もしその大半が韓国資本だったりしたら……？」
♂「もしそうだとしたら、諸々の事情が分かるかも知れないぞ。フジメディアHDの筆頭株主の東宝でもわずか7％台だ。もし、そのもしもだったら、資本主義社会の掟に従えば、何らかの圧力があっても不思議ではない」
♀「日本代表の華麗な勝利の一方で、この日本を代表するマスコミの有様は何だろう……」
♂「恐ろしいのは、日本人の個人株主が呆れて投げ売りすれば、その比率はもっと上がってしまうという事だ。日本最大のメディア企業連合が、いつか日本の物でなくなってしまうのでは？」
♀「水面下で着々と言論支配戦略が進んでいたりしないよね！？」
♂「今日は酷暑だったからと言って、怪談話で涼もうとした覚えは無いのだが……」
♀「キリンチャレンジカップ日韓戦の完勝について書こうと思っていたのに」

「デモでもしますか？」　「でも、届け出が面倒くさいし」　「何でもかんでも面倒臭がるな」　「とんでもない」

♂赤鬼「『でも』重ね」
♀青鬼「実は、駅員@地獄三丁目駅は、日曜日にお台場に出掛けていたんだけど……」
♂「その『お台場』って言葉は何だか軽くて、俺は好まん。『御台場』或いは、接頭語なんぞ付けずに『台場』だ。そも、黒船来航防衛線としての大砲を並べるために江戸前に作った台の事なのだ。平仮名の接頭語なんて、甘っちょろい感じがするぞ！　それに、あの辺りに小型の自由の女神まであるのだが、あれを考えた奴はどこのどいつだ！？　自由の女神そのものは良いのだが、何故、よりによってあんな所に！？　『日本は米国の属国です』と主張している者でも居るのか！？」
♀「はい、はい、と。で、デモがあった事なんか知らなくて後で知ったんだけど、結構な数の人が集まっていたんだってね」
♂「主張は？　嫌韓流か……」
♀「みたいだね。こればっかりは、ワイドショー的な番組を観ていないから、どれくらい偏向しているのかよく分からないんだけどね。たまに、ビートたけしが出ているTBSのニュースキャスターくらいかな」
♂「あの番組は、北野武としてではなく、ビートたけしとして出ていて、たけしコーナーがなかなか面白いぞ。もっと毒を盛っても良さそうだがな。往年の北野ファンクラブのように……」
♀「あの番組でも、1〜2か月前に韓流アイドルブームを紹介していたけど、どれもこれも何が違うの？　としか思わなかったなあ……まあ、好きな人は好きで良いんだけど、あたしはどうでも良いかな」
♂「で、フジテレビはそれに偏重している……というのが、デモの主張なわけか」
♀「実は、ズームインが終わってから、毎朝点けているのはめざましテレビなんだけど、あたしが見る時間帯は特に韓流は出て来ないような……7時前の天気、新メニュー新商品紹介、星座占い、7時からのニュースの頭くらい」
♂「だが、どうも今回のは、デモではなかったらしい。届け出をしていないから、散歩なんだそうだ」
♀「そうそう。基本的に集団で往来で騒ぐ場合には、事前に届け出が居るんだよね。駅の前で黒いバスの上でマイクで演説している人も勿論届け出ているし、霞が関界隈を集団でプラカード持ってぞろぞろ歩いている人も勿論届け出ているんだよね」
♂「右翼の怖そうなオヤジもデモ行進も、無法者ではないのだ。許可を取って主張している。だが、許可を取っていても邪魔なものは邪魔だと思う事はある。デモ行進に『どけえっ！』と怒鳴って、列をぶった切って走って横切った事がある。だって急いでたんだもん….…」
♀「あんたさあ、いつか殺されるよ？」

土曜日の夜……否、日付はもう日曜日の朝。神宮外苑花火を夜空に見上げた帰り道、白い芙蓉花が咲いていました。

♂赤鬼「神宮外苑の花火を見に行ったのだ。昔の駅員@地獄三丁目駅ならば、わざわざ人混みにお金を払って行く奴は酔興だとか何とか言っていたが、あの言葉はどこへ行った？」
♀青鬼「駅員は田舎者だからね。地元では遮るような高い建物が少なく、どこでも簡単に花火を見る事が出来たもんね」
♂「それと、駅員の住まいの近場で毎年花火大会があり、高い所に行けば、普通に見えたせいもあるな……その花火は今年は早々に中止が決まってしまったのだ」
♀「ま、氷水で冷やした麦酒を飲みながら、見上げる花火もまた一興。健全と言えば健全だね」
♂「アーティストのライブがオマケが付いている神宮球場等の席代は高いのだが、座席があって落ち着いて見られる。だが、それ程惹かれるアーティストでもないため、安くてグラウンドにビニールシートを敷いて花火を見る軟式球場で見た。ここでも、メイン会場の様子は巨大モニターに映っており十分だ。目的は花火だからな」
♀「ビニールシートは持ち込み禁止らしいね。その代わり、オリジナルシートを運営側が配布。これって、きっと各自持ち込みだと、際限なく広く取っちゃう人が出たり、それを放置して帰ったりされるからだろうね」
♂「人間も所詮は生存競争下に居る生き物の一種なのだ。花見会場なんかもこうしたら良いかもしれないな」
♀「で、大輪の花火を見上げた後、飲みに行って……休日ダイヤの電車では、自宅までは帰れず」
♂「やってしまった。翌日日曜も休日だから別に帰れなくても構わんと思っていたのだがな。歩くのは嫌いではないから、これはこれで別に良いのだ（註：それでも、常人ならまず歩かない距離ですが……）。歩いた御陰で闇に咲く大輪の白い花を見る事も出来た」
♀「綺麗な白い芙蓉だね。昼に咲く花というイメージだけど、夜に咲く事もあるんだね」
♂「都市部は夜も明るいからな。明るいせいで、蝉もずっと鳴いている。そう言えば、今年は蝉が鳴いていないと思っていたのだが、林のような所では五月蠅いくらいに鳴いていた。不穏に思っていたのだが、何だか杞憂だったようだ」
♀「団地の防風林のような所を歩いていると、力尽きる寸前の蝉や、まだこれから羽化する幼虫が這いつくばっているんだよね」
♂「それを踏まないように気を付けて歩いた。踏みそうになった幼虫を拾って木の根元に置いたりしてな。そんな時、ふとブロック塀の下の方を見ると、背中が割れて白い姿が出始めている幼虫が居た」
♀「これから羽化するんだね」
♂「近付いてその姿を見てみようと思うと、蟻が群がっていた。地面から生えている草を抜き、草で蟻を払った。蟻をライターで炙り、枯れ枝を箸のように使って幼虫を木に止まらせようと思った……が、もう微動だにしなかった。木の根の上に載せて置いたが、もう無理だろうな」
♀「残念……7年も土の中に居て、ようやく飛翔出来る寸前だったのにね」
♂「だが、その後道を横切った野良猫を見て、ふと思った。俺がやった事は決して善ではないな、と」
♀「うーん、確かに。多分、野良猫に食べられる蝉の幼虫も居て、先程の蟻もそれと同じく、生きるために襲っているだけなんだもんね。人間の目からは卑劣に見えるかもしれないけど、人間が敷くビニールシートのエゴなんか比較にならない程、まさに生存競争下に居る生き物なんだよね」
♂「蝉を神聖視する宗教があり、蟻を神聖視する宗教があり、猫を神聖視する宗教もある。一方で、それらを悪魔の使いとする宗教もある。だが、そんなものはどれもこれも、人間が何となく感覚で捏ね繰り回した価値観でしかないのだ」

今日も報道の名にてぇえ♪　下衆なっ情報の嵐ぃ♪
Oh 　罵詈雑言吐くC調系のマスコミに見た　文盲の魂♪
　　　〜桑田佳祐「漫画ドリーム」より〜

♀青鬼「この感じは、昨日の日誌と大差ない内容っぽいね」
♂赤鬼「そうなのだ。今朝のテレビで知ったのだが、東海テレビが非常に酷い物を放送したらしい」
♀「ああ、岩手のひとめぼれプレゼントを、『怪しいお米、汚染されたお米の当選者セシウムさん』って出したやつだよね」
♂「弁明は、リハーサル用だったテロップが間違って出てしまったとの事だ。おいおい、その弁明は根本がズレているだろう、と」
♀「だよね。そもそも、リハーサルの時点でそれが通る会社って何なの？　ローカル局だから、ほぼ地元出身の田舎者ばかりで遠い東北の事なんか何とも思わないのかな？」
♂「人間の倫理観を逸脱しているな……無論、思想信条は個人の自由だ。だが、その思想信条により人から敬愛されたり、憎悪されるのは自己責任なのだ。下衆野郎を侮蔑するのも、思想信条の自由なわけだからな」
♀「これ、他の産業の会社がやったら、下手したら廃業だよ。東海テレビもせめて業務停止くらいは喰らうべきでしょうよ」
♂「マスコミ間に下衆な紳士協定でもあって、攻撃的報道は控えられて居るのかもな」
♀「因みに、系列はフジテレビ……そのフジテレビも民放トップなのに、最近は狂気の沙汰だね」
♂「サッカーの日韓試合のニュースで女子アナが『韓日戦』と言ったり、震災後の記者会見で菅直人が度々出て来るのを、マイクが誤ってONになっていた男女が『ふざけんな、また原発の話だろ〜？　ど〜せ』『笑っちゃうよね〜アハハハ』と言ったり。こいつら、脳味噌大丈夫か？」
♀「韓日戦の方は、それが韓国向けの番組なら良いんだけど、日本語の日本人向けの番組だからね。何考えているんだろうね？　もう一つの方は言語道断。よくこんな周りが見えない人間が報道なんて仕事やっているよね。偉いさんのコネで入った馬鹿凡とか？」
♂「だがしかし、もう一歩深掘りしてみよう。ここまで桁違いに愚かだと、もしかしたらわざとではなかろうか。獅子身中の虫による内部からの破壊とは考えられないだろうか？　つまり、東海テレビやフジテレビを落とし入れたい何者かが潜ませた言論テロリストかも知れん」
♀「それは穿ち過ぎじゃない？」
♂「何れせよ、所詮テレビなんて物は物事の表層しか映さんのだよな」

新聞でビッグニュースが載っていると、一面に黒バックに白抜きの巨大な見出しが出ます。その最たるものは、政変・災害等。今朝、随分巨大な見出しがありましたが、「日立製作所と三菱重工業、資本業務提携」といったような内容の記事でした。しかし、両社のリリースによると「そういう事実は無い」との事。

♂赤鬼「おいおいガセネタか？　新聞を半分に折った折り目の下に小さく『か？』とか書いて居なかったか？」
♀青鬼「それは東スポ、大スポ。日経新聞が大きく載せていたから、それなりに信憑性のあるソースだったのだと思うけど……」
♂「完全な出鱈目ではないにしても、マスコミが嘘や間違いをしても、今日び珍しくないからなあ」
♀「日経も朝日も夕刊フジも東スポも大差ないのかもね。昔は、新聞に書いてあった、テレビで見たというのは、それなりの権威があったものだけど、今は弱まったよね」
♂「情報ソースが増え過ぎたのだろう。PC然り、携帯電話然り。そして、ネットサーチによって、逆張り的マイナー意見も入手が容易になったのだ」
♀「そこら辺こそ嘘や出鱈目が溢れ返っているけどね。この日誌も所詮その一つ。嘘や出鱈目ばかりかも知れないよ？」
♂「昔から思うのは、あらゆる産業で重大なチョンボ――例えば欠陥や偽装――をしたら騒ぎになって、最悪廃業に追い込まれるのに、マスコミは何故無傷なのだ？　否、無傷ではないのだろうが、誤報＝欠陥、捏造＝偽装くらいのペナルティが掛からないとバランスが悪かろう」
♀「だよね。中国高速鉄道事故報道では、中国マスコミが気概を示しているね。東日本大震災で被災者を嬲り者にした日本のテレビ局は気概ではもう負けているかも知れないよね」
♂「中国では、中国資本のツイッター的サービスが人気になっているのだそうな。これは、どこぞの国で騒ぎを巻き起こした条件と似ている」
♀「ああ、中東の革命だね。エジプトとかシリアとか」
♂「中国が同じようになったら……？」
♀「日本にも何らかの飛び火が来るかも知れないよ」

世の中にはタブーとされている事が結構あります。如何に思想信条の自由があると言っても、見えないバリアがあるものです。しかし、こうして日々言論を書いている者として、そのバリアを壊したいと思う事もあります。

♀青鬼「またヤバい事を書くつもりなの？　いつか殺されるよ？」
♂赤鬼「タブーに斬り込むのは、言論を発している者にとって、避けては通れない道だ。幸い、駅員@地獄三丁目駅は売文屋ではないので、スポンサー等居らず、それに気兼ねする必要もない」
♀「で、何を訴えたいわけ？」
♂都市の持つ不健康性について、だ」
♀「それって、タブーなの？」
♂「写真は、新宿駅で撮った鳩の写真だ。左足をよく見るのだ」
♀「あ、指が無いね……確かに触れて気持ちの良い話題ではないかも。でも、言われてみれば、東京には鳩が沢山居るけど、注意深く見ると体の一部を欠損した鳥が沢山居るよね」
♂「先日、地べたに這いつくばっている小鳥を見掛けた事があるのだが、近付いても、地べたでバタバタと羽ばたくだけで、一向に飛ばないのだ。どうした事かと思ったら、片足を欠損していた。その鳥は立ち上がらないと飛び立つ事が出来ないのだ。何もしてやれない事に無力感を感じたものだ。その後、警察官が数人、その鳥を囲んでいたのだが、果たして、あの鳥は救助されたのだろうか？」
♀「義足を付けないと鳥としてはもう生きられないよね。籠に入れて養う事だけは出来ても」
♂「鳥に限らず、都市には病んだ人間を多く見掛けるのだ」
♀「これから、タブーに入って行く感じだね？　でも、それって駅員が田舎出身で、都市部では見掛ける人間の絶対数が増えたから、そう感じるだけじゃないの？」
♂「そうかも知れぬ。だが、そうだとも断言は出来ぬ。自閉症やダウン症を患っている者を沢山見るのだ……」
♀「人口と、あとは、養うためには都市部の方が都合が良いからというのも考えられるよ」
♂「ダウン症患者は、皆一様に同じような顔、髪型、体型をしている。失礼な話だが、人目でそれと分かってしまうのだ。非常に残酷だ。この病は、人類の祖先にそのオリジナルと呼べる存在が居て、その遺伝子が世界に拡散したのだろうか？」
♀「たまに、もう大人の患者や知的障害者を、年老いた母親が世話をしているのを見るけど、体力や腕力ではもうその子供の方が母親を遥かに凌駕していて、それを引っ張っているのを見ると、遣る瀬なくなる事はあるね」
♂「そして、タブーの核心に触れるぞ……果たして、彼等は生きていて幸せなのだろうか？　と思うのだ」
♀「それは言ってはいけない事だよ。だけど、それに目を瞑る事が正しい事だとも言い切れない」
♂「確かに。病に関係なく、幸せかどうかなどは容易には分からぬものだ。些細な事で命を投げる人間が後を絶たない世の中だからな」
♀「余計な御世話というものだよ。今日のは、読んだ人はドン引きだね……」

私の好きなバンド、人間椅子の新アルバムをフライング購入。書籍や音楽ソフトって物は、大概発売日の前の日には店に在るので、時間が許せば、結構フライング買いをしてしまいます。

♂赤鬼「先日、東京事変の『大発見』もフライング購入したばかりではないか。良い年をして、中高生のような行動パターンだ。しかも、今夏はライブ遠征までするとか！　もう若くは無いぞ、と」
♀青鬼「良いんじゃない？　駅員@地獄三丁目駅のガキっぽい精神年齢には御似合いだよ」
♂「そも、何故発売日前に置いてあるのか分かるか？」
♀「何で？」
♂「遠隔地の店にも発売日に並べられるためにだ。CDを製造している工場から予め早めに出荷しているのだ。それが都市部などは早く着くわけだ」
♀「そうか、早く手に入って困る人は居ないけど、予定日に手に入らなくて不愉快になる人は居るもんね」
♂「さて、レビューだ」
♀「え？　今、早く手に入った事に浮かれるな、みたいな雰囲気だったのに、そんなの書いちゃうのかよ！」
♂「あまり細かくは書けんぞ。雑誌等に発売日前に載っているようなレビューと比較して御粗末なものだ」
♀「所詮は素人評論だもんね」
♂「全13曲入り。また相変わらず長い曲は長い。8分オーバーと9分オーバーがそれぞれ1曲だ。今回はこれまでよりも連呼系の曲が多いな。連呼ではありながら、微妙にいじっていたりする所が和嶋慎治らしいが。聖書や仏教からの言葉が随所に散りばめられている。特に1曲目、2曲目が濃厚だ。他にも生命と死を匂わせる歌詞が多数あるぞ」
♀「なるほど、死について触れる事で生を浮き彫りにしようって意図なのかな。アルバムのタイトルは『此岸礼讃』、『此岸』なんて言葉は聞いた事がないけど、『彼岸』の反意語と考えれば、三途の川のあっち側（彼岸）に対する、こっち側って意味だよね。つまり、『生命礼賛』という事なんだよね」
♂「我々は彼岸側の者なわけだがな。ファンとして気になるのは、曲目の多くが、これまでの作品で用いられた言葉で構成されているという事だ。『春の匂いは涅槃の薫り』『泣げば山がらもっこ来る』『愚者の楽園』……等々、いずれも人間椅子オリジナルの言葉というわけではないが、集大成、という事か？　と思わせる。ベスト盤を含めると通算20枚目だしな」
♀「解散しちゃうんじゃない？」
♂「こら！　ここ数年の発表曲を聴くと、よくその想像が頭に浮かぶのだが、敢えて口には出さないようにしているのだぞ。ライブの度にまだまだやる気だと言ってくれるから心配は要らんが。もう、Rolling Stonesみたいに爺さんになっても続けて欲しいぞ」
♀「それにしても気になるのは、『あヽ東海よ今いずこ』だね」
♂「ほう、大和歌ロックという趣の曲だな」
♀「『阿藤快よ今いずこ』と聞こえる」
♂「阿藤『海』ならばもう居ないぞ。今居るのは阿藤『快』だ。改名した」
♀「なんだかなぁ……（この落とし方が）」

Default、デフォルト。この言葉は、ざっくり広義では、「無為」という意味の言葉です。鳥肌実が言う「無為こそ過激！」の「無為」です。

♂赤鬼「そんな譬えを出されても何も分からん、伝わらん。余計に混乱するだろうが！」
♀青鬼「鳥肌実を知っている人って、どれくらい居るんだろうね」
♂「ホップ・ステップ・玉砕の精神で取り組む芸人だ。知っていても一切得は無い」
♀「知らないのがデフォだろうね」
♂「その『デフォルト』はコンピューター用語のデフォルト値から来ている。初期設定みたいな意味だな」
♀「テニスにおける棄権・リタイアも『デフォルト』と言うみたいだね」
♂「不戦敗、に近い感じなのだろうか」
♀「でも、最近最も耳にするのは、債務不履行の意味だね」
♂「アメリカ国債がそうなりそうだと騒いでいたが、今日の議会で収まったようだ」
♀「世界一の経済大国が、借金を返せなくなっちゃうっていうのは凄いよね……」
♂「それは、大企業でも不渡りをだせば潰れるのと同様だな。金の巡りは社会の血流だ。血の流れが止まれば死んでしまうのだ」
♀「アメリカ経済自体も、国民の借金で成り立っているようなもんだよね。サブプライムローンやリーマンショックなんかは、まだ記憶に新しいけど、どれも借金してそれを転がしてみたいな微妙なバランスの上に成り立って居た経済だと言えるよね」
♂「日本は1990年頃にバブル崩壊があったが、資本主義経済の仕組み自体が、文字通り『泡沫経済』だとも言える。何故、人は身の丈に合う暮らしが出来ないのだろうか？」
♀「有史以来、それが出来ない生き物だという事は明らかだよね。フラットな状態からいつの間にかピラミッド型に並んで、急性か慢性かのフラット化が発生して、しばらくしたらまたピラミッド型になって、またフラット化が起きて……それの繰り返しだよ」
♂「フラットだと、ちょっとした努力で周囲から頭一個抜け出せる。ほんのちょっとの努力でそれが出来てしまうわけだ。そう考える者が沢山現れ、競争が起きるわけだ。競争の結果、ピラミッド型が出来、ピラミッドの下の方の者が騒ぎ出す。それの繰返しだな」
♀「それは、『人間』ではなく、生物のサガかも知れないね。生存競争で勝ち残って進化してきたわけだから」
♂「競争好きなのがデフォルト（初期設定）なのだろうな。皆が競争からデフォルト（棄権）しない限り、どこかで無理生じて、デフォルト（債務不履行）のリスクは残り続けるのだろう」
♀「何なの？　そのドヤ顔は」

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