2012年9月度目次 (御意見御感想は掲示板にどうぞ)→

 #1870 「Disposable」 使い捨ての.
 #1871 「Buddha」 悟りを開いた者。
 #1872 「Vulgar」 下品な。
 #1873 「Shame」 恥。
 #1874 「銀幕寸評」 The Dictator。
 #1875 「Hybrid」 雑種。
 #1876 「Demonstration」 示威運動、表明、実演。
 #1877 「Vacation」 休暇。
 #1878 「Amusement」 娯楽。
 #1879 「Rice」 米。
 #1880 「Quick」 急速な、せっかちな。
 #1881 「Electric」 電気の、電動の。
 #1882 「Rock(前)」 岩、ロック音楽。
 #1883 「Rock(後)」 岩、ロック音楽。
 #1884 「Commercial」 商売の。
 #1885 「Spa」 鉱泉、温泉、保養所。

  by 駅員 @ 地獄三丁目駅

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2012年9月30日(日)
駅日誌(1885) 「Spa」

Spa=鉱泉、温泉、保養所。
土日に山梨県の小淵沢に行って来ました。朝から温泉に浸かり、昼にバーベキュー、朝とは別の温泉に入ってから山小屋に宿泊。
特急スーパーあずさで約2時間。街はいかにも保養地という感じで、自然が豊富で空気が美味い。空気の良い所で吸う煙草のまた美味い事(これは、非喫煙者からしたら「馬鹿じゃないの?」と言われそうですが、美味い空気の場所で吸う煙草は格別なのです……)。

朝入った温泉は、道の駅スパティオ小淵沢の「延命の湯」。黄色っぽい茶色っぽい湯でした。向かう途中に観音菩薩像がありました。割と新しいが? 「十六番」とあります。同じ道沿いにすぐ「十五番」の観音……これはもしや、この道沿いに三十三観音を配置しているのか? 折角なら全部見たいが、中間点辺り……一番まで行って引き返して三十三番まで行き、また戻って来る事を考えると断念。
同じ道沿いには他にも面白い物がありました。「馬横断注意」という道路標識。乗馬が盛んな地なのでしょうか。確かに、甲斐の国と言えば武田軍騎馬隊を彷彿とさせます。
 
手に巻物があるので、「持経観音」か & 「馬横断注意」。

夜に入った温泉は、宿泊施設付属の温泉。こちらは透明ですが、入るとぬるぬる感があります。朝の温泉と近い場所なのですが、印象は大分違います。熱源は富士山界隈の地熱だとしても、湧いて来る場所近隣の埋蔵鉱物により異なるのでしょう。
宿泊した翌日は、JR最高地点(JRの鉄道路線で標高が最も高い場所)や、曼荼羅が沢山置いてある美術館等、行ってみたい所があったのですが、台風の接近に伴い、午後は特急が運休。早々に撤退。
新宿に着いた頃にはまだまだ好天だったのですが、帰宅後暫くすると強風と雨。鉄道も運休が多数あるようです。今日の観光は強行せんで良かった……

2012年9月27日(木)
駅日誌(1884) 「Commercial」

Commercial=商売の。
「コマーシャル」と言うと、テレビCMが頭に浮かぶ私の頭は前時代的なのでしょうか。本来は、もっと幅広く「商売に関する」みたいな形容詞です。
コマーシャルと言えば、随分前からJTの缶コーヒーRootsのCMで使われている歌、いつ聴いても「燃えよドラゴンズ」だと思うのですが、替歌ですかね? CMで野球やっているし……

さて、JTと言えば、駅のホームから喫煙所が無くなってもう何年経つだろうか? ホームにわざわざガラス張りの喫煙所を作るなんて、設備投資が高くなり過ぎる、という事なのでしょうか? まあ、人が密集する事もある場所だし、やむを得ないか……と、思いながら、喫煙席のある駅改札内の喫茶へ。
煙草を燻らしながら、ふと思いました。ああ、ただ規制するだけでなく、商売にして居るな、と。JR東日本グループが駅構内で運営しているコーヒーショップ・ベックスは価格が安く、喫煙席が充実して居ます。そして、何よりJR東日本の駅にはほぼ必ずあります。
なるほど、もし、喫煙所を整備するならただのコスト負担になってしまいますが、無料で使える喫煙所を無くす一方で、喫煙席の多いコーヒーショップを運営する事により、喫煙者・嫌煙者双方に配慮しつつ、売上まで上げているわけです。商魂逞しい!

商魂逞しいと言えば、同じ中学校の同級生が老人ホームを経営しているらしいです。高齢化社会という問題を商売にするというのは、なかなか賢いチョイスかも知れません。「必要は発明の母」というがありますが、差し詰め「問題は商売の父」といった所でしょうか。
しかし、私が手放しでこれを応援出来ないのは、中学時代に見た彼の人間性です。本人はヤンキーではないのに、ヤンキーと仲が良く、そのくせ教諭等には媚び、一方で弱者を踏み躙るという人間でした。よく言えばリア充、悪く言えば狐野郎。中三時代は、彼とその友人らの班だけが好き放題やって、教諭がそれを認めるせいで、私を含む他の連中は大なり小なり割を食うという、けった糞悪い一年でした。
そんな奴が老人ホームをやってるって? はああ? まあ、10年以上も経って居れば人間性も変わっているのかも知れませんね。しかし、「三つ子の魂百まで」という言葉もあるのを御忘れなく。

2012年9月26日(水)
駅日誌(1884) 「Rock(後)」

Rock=岩、ロック音楽.。
21日(金)〜24日(月)まで、有休を2日使って、東北に行って来ました。目的の一つはロック。もう一つは観光旅行。二回に分けて書きます。今回は、観光旅行の方を。松島の奇岩から今回も「Rock」をタイトルにしておきます。

21日の金曜日、普段出張の時は、「はやて」「やまびこ」が多いので、「はやぶさ」に合わせて乗車。大宮〜仙台間70分でした。速い……「のぞみ」よりも上では? 新横浜〜名古屋間と距離は近い筈ですが、「のぞみ」は90分くらい掛かります。
仙台に到着し、仙石線に乗り換えて松島海岸へ。車輌は石森章太郎電車。昼食に牡蠣を食べてから遊覧船で松島奇岩巡り。なかなか味わいのある風景です。特に仁王島はどうしてこんな形になったのか、自然の不思議です。しかも、この奇岩の逞しい所は3.11の津波にも耐え抜いた事です。天の橋立と安芸の宮島は行った事があるので、ようやく日本三景制覇です。
船から降りて、橋で渡れる福浦島に行った後、ふと見ると気になる博物館が……松島干支記念館。何が気になったかと言うと、作られたのは新しいのですが、6m級の仏像がガンガン並んでいるという点(干支というわけで、守り本尊が中心です)。入口に何やらショボイ顔出し看板があり、ちょっと心配になりましたが、中にある仏像は金色に輝き、壮観です。さてここで「綺麗な仏像より渋い色の方が有り難く感じる」という人が出て来る事かと思います。それは気のせいというもの。現在渋い色の仏像も建造時は極彩色だったわけですから。
その後仙台に戻って、牛タンを食べて21日は終了。
  
仁王島 & 五大堂をバックにカモメ & 干支記念館前の顔出し看板。

22日はロックフェスで一日費やし、明くる23日には青森観光。朝から、青森駅前の「ねぶたの家ワ・ラッセ」に行きました。今年のねぶた祭りで使われたねぶたが展示されています。迫力ある巨大立体燈籠群。色々遊べる要素もあり楽しめました。ねぶた祭の頃にも来てみたい!
  
ねぶた & 顔出し看板とねぶたを重ねると…… & ペイントソフト投影の「マイねぶたを作ろう」。

青森市街の「日本一おいしい水」のモニュメントの不気味さに慄きながらバスに乗って、三内丸山遺跡へ。縄文時代について現存する現物を見られる面白い場所でした。続いて隣の県立美術館へ。奈良美智の代表作「あおもり犬」がある美術館です。シャガールの大きな舞台絵、棟方志功の版画群、特集展の成田亨(ウルトラマン&怪獣のデザイナー)展……世界にPR出来るレベルの所蔵品です。
その後、弘前に移動して宿泊。
  
「日本一おいしい水」モニュメント & 土偶(邪神のような禍々しさ!) & あおもり犬。

24日は弘前観光。先ずは弘前城公園へ。天守が本丸の端っこにあるという城でした。戦乱期の城ではない、という事か……? と思ってパンフレットを見ると、矢張り関ヶ原の合戦より後に築城されたそうです。公園内には随所に「たか丸くん」というゆるキャラが配されて居ました。津軽為信の兜前立ての付いた天守閣型の兜を被った鷹です。
弘前城公園を出て、隣接する「ねぷた村」へ。青森では「ねぶた」ですが、弘前では「ねぷた」です。いずれも語源は「眠たい」から来ているそうな。ねぷたはねぶたのような複雑な立体造形ではなく、扇形というか蒲鉾型の巨大燈籠です。これはこれでねぶたに負けず劣らず勇壮です。尚、「ねぷた村」では津軽三味線の生演奏もあります。ギターで言う所のペンタトニックスケール風。それを、ネックにフレットが無い楽器でよく演奏出来るよなあ……と感心。
  
弘前城天守 & 奇跡のKitty in Takamaru & ねぷた村。

最後に人間椅子の和嶋&鈴木、PENICCILINのHAKUEIの母校・弘前高校を見てから帰京しました。
  
晒し首ねぷた & こけしの間の謎の「山助」 & はやてとこまちの接吻。

2012年9月25日(火)
駅日誌(1883) 「Rock(前)」

Rock=岩、ロック音楽。
21日(金)〜24日(月)まで、有休を2日使って、東北に行って来ました。目的の一つはロック。もう一つは観光旅行。二回に分けて書きます。今回は、ロックの方を。

人間椅子のライブツアー「此岸御詠歌〜秋の東北編〜」と、青森ロックフェス「夏の魔物」に行って来ました。人間椅子のライブは、7月に東名阪で開催されたツアーの後篇です(東京SHIBUYA-Oには行きました)。
 
21日は仙台駅の商店街裏にあるennにて19時開演。23日は弘前城近くのMag-Netにて18時開演。セットリストは一部違う所はあったと思うのですが、7月に開催された東京と概ね同じ。名阪には行って居ませんが、恐らく今回の流れはこれなのでしょう。今回のツアーはレコ発ではないため新曲は無く、今回のコンセプトは自分たちが好きな曲をやる、との事でした。
個人的には和嶋慎治の「夜叉ヶ池」と鈴木研一「芋虫」がキーになっているツアーだったという印象です。今回面白いと思ったのは、弘前では、MCが津軽弁イントネーションだったという事。流石地元です。関東以西では勿論の事、仙台や青森でも標準語のMCでした。
MCは、東京の時とは随分変わり、仙台の前日がナカジマノブの誕生日だった事、先週の野外フェス木曽鼓動の事について喋って居ました。あと、弘前では、そのライブハウスが、幻のテレビ番組「人間椅子倶楽部」の収録場所だったという話や、思い出話も。

青森ロックフェス「夏の魔物」は、よごし山スキー場で22日開催。私の目当ては、人間椅子は勿論の事、ニューロティカ、ラフィンノーズ、キノコホテル、内田裕也あたり。
9時半頃に到着し、4つあるステージを行ったり来たり。忘れらんねえよ 〜 パスピエ 〜 ニューロティカ 〜 DDTプロレス 〜 SCOOBIE DO 〜 武藤昭平 〜 ラフィンノーズ 〜 休憩 〜 人間椅子 〜 キノコホテル 〜 KING BROTHERS 〜 内田裕也。フェスは23時迄の予定でしたが、2時間押しという状態。本当はもっと遅くまで居たかったのですが、翌日に備えて23時前に脱出。昼は暑かったのですが、本州北端だけあり、日が落ちるとTシャツ一枚では寒い寒い……風邪をひかないように早めの撤収です。
さて、「DDTプロレス」。ロックフェスなのですが、昼にプロレスの興行までありました。http://www.ddtpro.com/result/ddt/article/1348476019/
リングは無く、板張りのステージでのプロレス。ボディスラムとか痛そう……と思っていたら、ステージから降りて来て、客のわらわら居る草っ原でもプロレス! 人の輪が出来て、その中でプロレス。しかも、手持ち花火発射! 目的は音楽だったのですが、これもかなり面白かったです。
 
あと、内田裕也……あの年で良く歌声が出ています。そして、普段はやりたい放題ですが、客には非常に紳士的でした。本当は18:09(六時九分=ロック)の予定だったのですが、2時間押しでずれずれで機嫌は良くなかったにも関わらず、です。

2012年9月20日(木)
駅日誌(1881) 「Electric」

Electric=電気の、電動の。
仕事の関係で行った展示会と地続きのホールで、電気自動車関係の展示会が開かれて居ました。
電気自動車と言えば、日産リーフ、三菱アイミーブ、ステラモーターあたりが想起されます。しかし、今回はそれとは異なる車輌が出展されていました。ホンダフィット、スズキスイフト、その他専用ボディの車輌……ハイブリッドの時代を経て、これからは電気自動車や燃料電池自動車の時代になって行くのでしょうか。
 
内燃機関の呻り、素早くクラッチを切ってスコッと入れるマニュアルギアシフト、回転数の維持を考えたペダル操作といったエモーショナルな部分は、まだまだガソリンエンジンの方が魅力的なのですが、今の時代、そんな要素は奢侈な事なのかも知れませんね。移動の道具と割り切ってしまえば、楽しさなんかは優先順位の低いものなのでしょう。
だがしかし、それで良いのか? 自家用車から楽しさを取っ払ってしまえば、これはもう白物家電と変わりません。白物家電化はこれ即ち業界の衰退になるのではないだろうか? 携帯電話では、白物家電化を良しとしなかったi-phoneが人気です。Androidの方が合理的であっても、です。
とは言え、私如きが抱くような危惧は、自動車業界人は当然抱いているわけで、だからこそ、例えばトヨタはプラグインハイブリッドのプリウスを作っている傍ら、軽量FRスポーツの86を復活させたりして居るのでしょう。

2012年9月19日(水)
駅日誌(1880) 「Quick」

Quick=急速な、せっかちな。9月19日なので、タイトルを「クイック」にしてみました。
クイック、普段なるべく心掛けている事です。嗚呼、だからイラチなのか……無論、心掛けているのは、迅速な行動という事です。例えば、「今ここでぶっ込んでおかないと、丸一日進度が遅れてしまう」という時は、押し込みたくなります。
じっくり慎重に……というのも間違っちゃいません。寧ろそうしとけば良かった、と思う事もありますが、どうも性に合わないですね。じっくり時間を掛けて一回の成功と、同じ時間内に一回失敗して二回目で成功ならば、後者の方がまだ良いです。半分の時間で一回目で成功が最も良いのは言うまでもない事ですが。
エラーの回避を考え続けるあまりトライ出来ないよりも、トライ&エラーだと思います。エラーはどんだけ慎重にやっても発生しうるものと捉え、ゼロには出来ないものだと思っております。
例えば、エラーはエラーでもリカバリーの困難な「怒られるだけでは済まない」エラーは見過ごせませんが、「ただ怒られるだけ」のエラーならば突っ込んじゃえ、と思います。こういう考え方って、多分若い頃にブルーハーツを聴いたせいかなあ……一昨日の日誌に書いた通り、私はブルーハーツが好きなのです。
だがしかし、私が今勤めている所は、どちらかと言うと慎重な会社で、私の個人的スタンスとはちょっと異なります。いつまで石橋を叩いているのか、と思う事もあります。でも、これくらいの方が却ってクイックのスタンスが活きるのかも知れません。全体が私のような考え方の組織だと、拙速になってしまいそうです。
これぞ、ダイバーシティ・マネジメントというやつでしょうか。Diversity=多様性です。組織の全体が一様になってしまうとその性質と環境が合わないと滅亡しかありません。
というわけで、異分子と排除せず、異分子を敢えて残して下さいな。

2012年9月18日(火)
駅日誌(1879) 「Rice」

Rice=米。
我が家にある家電……台所家電は貰い物だらけです。冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器。社会人になった当初は寮だった事もあり、台所家電は殆ど買わず、気付いたら人から貰って居ました。
冷蔵庫は寮を出る人が代々貰って居た物を譲り受け、電子レンジは会社の展示会のデモ用が不要になったので譲り受け、炊飯器は「持って居ない」と言ったら2台持って居る人から譲り受け……タダより高い物は無いと言いますが、少なくとも冷蔵庫はそうかも? 「呪いのプリクラ」付きでした。写っている人間がことごとく女っ気がない、という。プリクラが残っていた頃と、全て綺麗にしてからとでは、私の生活も随分変わったような気がします。恐ろしき呪詛の力よ。

さて、本題です。前置きの台所家電の中でタイトルのRiceに縁があるのは、炊飯器ですね。折角貰ったのですが、使う頻度は然程高くありません。しかし、私の中で度々「これではいかん」と炊飯ブームが来ます。つい先日から再び炊飯ブームが来ました。
但し、これは「炊飯」であり、「自炊」ではありません。白飯だけ自宅で用意して、食べるという程度です。それでも随分節約になります。安いレトルトカレーやどんぶりの具は100円程度で手に入り、白飯をたっぷり盛れば、それで満腹です。
今回は、釜飯の素を買って来て、釜飯を炊いてみました。出汁と具材を炊飯器に入れて炊くだけ、簡単々々……と、思ったら、やってしまった。水の量を間違えたのか(これはやっていない自信があります)、タイマー炊飯を間違えたのか(もしかしたら、タイマーセット後炊飯ボタンを押してなかった?)。
炊飯器を開けてみると、醤油味ので具材の乗った、温かい吸水生米!! 掘り起こしてみると、底の方は糊のようになっています。これは一体……? MAX三合炊きの炊飯器なのですが、三合+α(具材、出汁)だと容量オーバーと言う事なのか!? 写真はちょっとしたグロ画像なので撮って居ません。

2012年9月17日(月)
駅日誌(1878) 「Amusement」

Amusement=娯楽。否、今日のタイトルはGamble=賭博、とすべきか。
日本では基本的に公営ギャンブル以外のギャンブルは禁じられて居ます。それ以外の賭博は、刑法185条で賭博罪として規制されています。
では、パチンコ・パチスロは? 堂々と賭場を開いているようなものではないか? という疑問が生じます。
パチンコ・パチスロは、実は三店方式という技を使って成り立って居ます。
パチンコに行った事がある方なら御存じでしょうが、パチンコホールそのものでは、出玉は景品としか交換出来ません。これでは勝っても現金収入にはならないので「賭博ではない」というわけです。言ってしまえば、商店街の福引と同じです。
一方、パチンコホールのすぐ近くには特殊景品を交換する小屋があります。この小屋は、古物商登録されています。制度上はブックオフと同じです。市民から物を買い取る店です。買い取る物はパチンコホールの特殊景品のみです。無論、これも問題ありません。ブックオフに中古車を持って行っても買い取ってくれない通り、買い取る物は店が決められます。最後にパチンコホールが、この小屋から特殊景品を買い取る事で回っているわけです。
回りくどい事をしていますが、これが賭博罪適用を回避している構造です。客は、パチンコホールで遊んで景品を当て、古物商に景品を売却し、現金を得ているというわけです。

それにしても、パチンコなんて物は稼ごうと思って行くべきものではありません。民間企業として利潤を上げている以上、客全員とパチ屋では、パチ屋がトータルでは勝っていないと商売になりませんからね。稼ごうなんて思わずに、自分の好きなキャラクター等の台で、失っても痛くない程度の金額で遊ぶくらいが良いでしょう。これは個人的な感覚ですが、寧ろそういう心持の時の方が出る気がします。
私はたまーにパチンコに行きますが、最近は専ら1円パチンコです。好きな漫画の台に座って、その演出や原作の再現性を楽しんでいます。
今日は、「賭博黙示録カイジ」の台に。元々は好きな漫画だから座ったのですが、大当たりや確率変動中の曲が、ブルーハーツの「未来は僕らの手の中」のカバー(ボーカルは主人公カイジの声優)でした。後で調べてみるとテレビアニメのオープニングだったんですね。ブルーハーツ好きの私はノリノリ。この名曲が掛かる事が楽しく、結果的には小遣い稼ぎになりました。この三連休の初日に払った眼鏡のフレーム代は取り返しました。
それにしても、この眼鏡屋もパチンコ屋も同じ駅のそばです。もし、眼鏡屋の人がこのパチンコ屋ですっていたら、随分小さな範囲で経済が回っている事になりますね。ミクロ経済ならぬ、ナノ経済、ピコ経済、フェムト経済?

2012年9月16日(日)
駅日誌(1877) 「Vacation」

Vacation……休暇。月曜日は敬老の日で、土日月の三連休です。
折角の三連休なのですが、今回は特に何もせずのんびり過ごしています。水曜日に眼鏡のフレームが折れたので、眼鏡屋にフレームの交換に出したり(今は予備の眼鏡を掛けています。これも以前折れて修理した物です。安物のせいか、眼鏡のフレームって簡単に折れますね)、洗濯をしたり、安くなっている夏物の服を買ったり(夏物は冬でもアウターの下に着られますし)……
あとは、只管YOUTUBEで未知のアーティストの作風をチェックして居ました。これは、来週の青森で開催されるロックフェス「夏の魔物」に備えて、です。出演者の曲を聞いて、フェスの4つあるステージの移動方針を考えて居りました。
 詳細は→http://mamono12.web.fc2.com/

今年は夏休みを取らず、予め9月に有休を取ると宣言して居りました。21日(金)、24日(月)を有休にして4連休で東北に行って来ます。「夏の魔物」と、その前後の人間椅子の東北ライブツアーを軸に、フェスの日以外の昼間に仙台・青森・弘前の観光をするという一人旅です。
過去に行った事のある八甲田山/酸ヶ湯温泉/恐山/仏ヶ浦、以外で、青森(特に青森&弘前以西)の御奨めスポットを御存じの方が居られたら、教えて下さい。

2012年9月15日(土)
駅日誌(1876) 「Demonstration」

Demonstration……示威運動、表明、実演。今月は銀幕寸評以外、ヨコモジタイトルで攻めています。
竹島、尖閣、原発、オスプレイ……今年はデモの年ですね。
前の二つは日本にも関わりますが、外国でのデモです。島根県竹島の領有権を韓国人が、沖縄県尖閣諸島の領有権を中国人が主張して居ます。

不思議なのは、いずれも国際司法裁判所には掛けたがらないという所。自分たちが正しいと主張するのならば、デモをしている人々の中からも「裁判でハッキリさせて、日本を黙らせろ」という声くらい出て来そうなものです。きっと、デモを主導している人にとって、それは都合が悪いのでしょう。


後の二つは日本国内で日本人が行っているデモです。原発についてのスタンスが色々あるのは理解出来ます。日本は世界唯一の被爆国ですから、原子力にアレルギーがあるのも当然なのです。私も出来る事ならば原発は無いに越した事はないと思っております。ただ、それはクリーンで安定的な代替電力源を確保してからの話です。私は「火力>原子力」だとは思っていません。
オスプレイは、ヘリコプターからプロペラ機に可変する輸送機の一種です。その複雑な機構ゆえかも知れないと言われている墜落例(随分歯切れの悪い言い方ですが、そういう感じの疑惑です)があり、米軍基地への配備が不安視されています。
これ、普天間基地の辺野古移転とセットだったら大きな問題にならなかった筈なのに。辺野古崎は島の端っこですから、仮に墜落事故を起こしても、死ぬのは米兵だけです。珊瑚が破壊されるのは悪い事ですが、民間人を死の危険に晒すよりはなんぼかマシです。
どうも、デモのベクトルがおかしい。2004年に沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落事故を起こしていますが、それは非常に設計の古い機体です。このヘリが継続的に使われる事の方が危険ではなかろうか? デモをしている人々の望み通りになれば、「現状変わらず、古いヘリが市街地に隣接した基地から飛ぶ」という事になります。これって、誰か得をするのでしょうか?
否、先程触れた海外の領有権デモ同様、基地の移設やオスプレイ配備は都合が悪いという人、或いは阻止する事で得をする人が居るという事なのかも知れませんね。「プロ市民」なる怪しげな職業の人も居ます。

さて、Demonstrationの語源は、De(接頭辞)+Monstrate(語幹となる動詞)+tion(名詞化)となります。元の動詞のMonstrateでも「表明する、実演する」といった意味の言葉です。では、本来はモンストレーションで、デモとほぼ同義になる筈。接頭辞のDeは、強調の意味で付く場合もあります(Demonstrationの場合はこれでしょう)が、比較的ネガティブな接頭辞です(「低」とか「非」とか)……もしかして、Demonstrationの語が真に指し示す所は、本来とは真逆だったりして。

2012年9月14日(金)
駅日誌(1875) 「Hybrid」

Hybrid……雑種。ハイブリッドなどと言うと聞こえは良いですが、その語意は「雑種」です。
最もハイブリッドという言葉を耳にするのは、自動車業界です。今日仕事で乗った車が、まさにそのハイブリッドでした。ガソリンエンジンと電気モーターの雑種です。

今日は仕事で終日レンタカー移動でした。交通の便があまり良くない場所をトヨタ・アクアで巡りました。3人で動き、その内の一部分は私が運転しました。プリウスにはタクシー等で乗った事があるのですが、自分でハイブリッドカーを運転するのは初めてです。
運転して思ったのは、先ずは矢張り静かだという事です。それでいて踏み込みさえすればパワー不足は感じませんでした。レンタカーはどうしても自分の車と違って操作感が良く分からないので、どうしても慎重に運転してしまいます。それでも、遅いと感じる部分は少なかったです。
外寸は、かつて我が愛車だったプジョー206とほぼ同じ。サイズ的には取り回しやすい大きさです。それでいて居住性は206よりも随分広いです。出力的にはエンジン+モーター両方回している状態で100馬力。この数値は私が乗っていた206よりちょっと高い程度なのですが、モーターはトルクがフラットなので、出足が速いのです。
辟易したのはブレーキです。一番の難点です。プリウスに近いシステムを水平展開した形のアクアも、回生ブレーキ(制動力を発電に利用するブレーキ)を搭載して居るのでしょう。踏み始めは効きが悪く、あるポイントからカックンと効いてしまいます。よって、信号等で停まる時にカックンカックンしてしまいました。同乗者も居るのでなるべく滑らかに停まりたいのですが、普通の車のブレーキと違ってそれが上手く出来ず……
あと、MT派の私は今頃知ったのですが、最近のATって、ローやセカンドの代わりにB(ブレーキか?)というレンジなんですね。入れるとエンジンブレーキが掛かります。私の運転はエンブレをよく使うので、これは覚えておかんとなあ。
※調べてみると、BレンジはCVT車に固有のレンジのようでした。

2012年9月9日(日)
駅日誌(1874) 「銀幕寸評」

土曜日に映画を観たので、今日の駅日誌は銀幕寸評です。下記、タイトルの右の☆は私の個人的評点で、5ッ☆満点です。

「The Dictator」 ☆☆☆

非常に低俗な笑いの映画です。まさに品性下劣。観る人によっては不快極まりないと思います。まさに、イギリス人の好みそうな悪意ある笑い。と、こき下ろしながらも悪くない評点を私が付けているのは、所々に潜ませてある鋭いブラックジョークと、鋭い政治メッセージへの評価です。
着想は、チャーリー・チャップリンの「The Great Dictator」へのオマージュからでしょうね。チャップリンは、今でも欧米系コメディアンの神なのかも知れません。
ワディヤ共和国という、架空のアフリカの国家の独裁者アラディーン将軍(サシャ・バロン・コーエン)は、国内のルールは自分の好き勝手に決め、気に入らない者は即刻処刑という独裁者です。米国から、国連で喋らないと空爆するぞと脅かされて、国連本部へ。しかし、渡米した時に身内に裏切られ、影武者と入れ替えられてしまいます。その上、髭を剃られて放り出されてニューヨークを彷徨する事に……国連での演説をあと数日に控え、ワディヤ共和国並びに独裁者アラディーン将軍はどうなるのか?
人種差別・女性蔑視等のマイノリティ差別ジョークのオンパレード。不快に思う人が多そうだというのはそこら辺からです。いつか殺されるで、この役者……
モデルにしているのは、カダフィ大佐でしょうか。他の独裁者のイメージも混ざって居そうです。他にも、金正日とか、フセインとか、ポル・ポトとか、ヒトラーとか、ムッソリーニとか、スターリンとか、チェイニーとか……金正日に至っては映画冒頭に「金正日に捧ぐ」と書いています。
さて、この映画の真骨頂がこの「チェイニーとか」です。前米副大統領ですね。チェイニーを、誰もが知っている独裁者と同列に並べて皮肉っているわけです。
そして、圧巻はラストの将軍の演説。演説後半はちょっと強引ですが、その演説の前半が秀逸。これこそが、「独裁者」というタイトルの映画で最も言いたかった事か、なるほど。

2012年9月7日(金)
駅日誌(1873) 「Shame」

「写メは恥である」……しゃめ=Shame、だから。と、臆面もなくこんな駄洒落を書いている事の方が余程恥ではないか!! 「恥の多い生涯を送って来ました」で始まるのは、太宰治「人間失格」でした。だがしかし、恥くらいはかいておいた方が、恥が怖くて何も出来ない者よりも遥かに賢明でしょう。
ところが、大抵は歳を取るにつれ、社会的地位が上がるにつれ、恥が怖くなって行きます。サラリーマンなんかやっていると、恥をを恐れている人間は山程目にします。
私も、恥の多い生涯を送って来ていますが、年々恥が怖くなっています。それでもどちらかと言うと恥知らず側でしょうか? 恥ずかしがり屋、ではありますが。「恥ずかしがり屋」と「恥を恐れる者」って、字面は似ていますが、ニュアンスが大分違いますね。

今日の夕方、食事を取ろうとして、食券制の店に入りました。券売機の中のメニューの一つに「ごはん大盛り無料キャンペーン中」とありました。じゃあこれにしようか、とその食券を買って、店員に食券を渡し「大盛り」を頼むと、そのキャンペーンは終わったとの事。
それを聞いて「はあ? 券売機に書いてあるけど?」と問うと、慌ててそれをチェックしに行き、外してから戻って来て、矢張りキャンペーンは終了との事(俺が嘘を吐いているとでも?)。
「じゃあ、これ変更……(と思ったのですが、ここで面倒臭くなってきたので)……いや、もういいや、出る」と出て行こうとしました。そこで出口まで歩いて思い出しました……「金返せや!!!」
私の罵声を浴びて、慌てて返金しに来る店員。しかも、私が座っていた近辺に座っていた別の人に間違えて渡そうとしてるし! もう出口に居るわ! あの店、もう二度と行かねえ。
しかし、いい歳をして数百円で「金返せや!!!」と激高するのも結構な恥知らずですね。恥の多い生涯を現在進行中で送っております。

2012年9月5日(水)
駅日誌(1872) 「Vulgar」

迷惑メールというのは基本的に腹立たしいものですが、たまにはヘンテコで笑える物もあります。以下、先日届いた阿呆な迷惑メールのコピペです。

>おめでとうございます。
>あなたのチンコが第25GREATマラ大賞で【最優秀チンコ】に選ばれました!
>
>つきましては、最優秀賞の特典である
>会員限定クラブへの入会権を進呈致します。
>
>フェラチオ専門おしゃぶりクラブ
>
>当クラブにて選ばれたチンコをお持ちの方のみしか入会は許しておりません。
>ご友人等のご勧誘はご容赦下さい。
>
>※ チンコの審査に関しては長さ、匂い、発射速度等から厳密に審査しております。
>※ 審査内容についてのお問い合わせは、内部機密の為一切受け付けておりません。

これ書いた奴、頭蓋骨の中には、一体何が詰まっているのでしょう?

2012年9月4日(火)
駅日誌(1871) 「Buddha」

ゴータマ・シッダールタ ダイバダッタ 世の中こんなもんだ Go now……Go now!!
   〜ウルフルズ「すっとばす」より〜

先日、本屋に行ったところ、面白そうな漫画があったので買ってみました。その名も「仏像のまち」。

マイナーな雑誌に連載している四コマ漫画だそうですが、なかなか仏像の事をちゃんと調べて書いていて、それでいて笑える漫画です。
主人公は高校生(写真中央)なのですが、父親が仏師(仏像彫り師)だった事から、ある日から仏像から出て来た仏が見える様になってしまい、それ以降その主人公にしか見えない仏像たちのドタバタに突っ込み続ける日々になってしまった、という漫画です。
因みに、表紙に描かれているのは、左から、帝釈天の象、愛染明王、釈迦如来、阿弥陀如来(五劫思惟。主人公の上に乗っています)、孔雀明王、十一面観音菩薩。裏表紙には、弥勒菩薩、帝釈天、文殊菩薩、文殊菩薩の獅子が描かれています。仏像好きは是非!

2012年9月2日(日)
駅日誌(1870) 「Disposable」

Disposable=使い捨ての。
近年、テレビというメディアの影響力が低下して居ます。私も、近年テレビを観る頻度が随分減りました。なので、たまにテレビを点けると、知らないタレントや芸人が沢山出て来ます。それこそ次々に出ては消え出ては消え……否、今に限らず昔から「一発屋」という言葉はありますし、バブル期あたりからテレビに出る事の特殊性は随分落ちていたのかも知れません。
テレビの影響力が低下しているという事は、テレビが集められる富も減っているという事です。テレビが富を集めたバブル期と同じペースで次々に使い捨てされる芸能人の末路は……?

芸人のスギちゃんが、テレビ番組の収録で怪我をして、3ヶ月の入院だそうです。最近メディアへの露出が増え、まさに今が書き入れ時という時にこれでは、いつの間にか消えていた、という風にりそうで憐れです。私はあの「ワイルドだろ〜?」という芸は別段面白いと思っていないのですが、それでも。
実はこのスギちゃんの芸歴は長く、私の初見は「おっぱい先生」というネタでした。他にも数々のコスプレ芸がある芸人のようです。おっぱい先生は何で観たかな? エンタの神様か、あらびき団か……? 果たして復帰は出来るのか?
とは言え、使い捨てされた一発屋でも、一世を風靡した人は大抵地方営業等で十分食べていけるそうですがね。マスメディアが見せるものは物事の一面でしかありません。

マスメディアが見せる一面性と言えば、昨今のエコブームで、エコバッグだのマイカップだのマイ箸だの何だのと、使い捨てになりがちだった物を非使い捨てにするという物が出て来ていますが、あれもメディア等でゴリゴリ推す程の物なのでしょうか?
マイバッグなんてチャチな袋、こんなに作ってどうする? っていうくらい巷に溢れています。本当のエコなら、繰り返し使える物は大事に使い、その一方で合理的な使い捨ては使ってしまうべきでしょう。割り箸や紙皿、紙コップなんかは、わざわざ積極的に使うような物ではありませんが、TPOに応じて使う分には悪ではないと思います。
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