2007年10月度目次
 #731 「マクタッキー」 パチモンvsガセネタ。
 #732 「傍若無人」 私を取り囲む3人組。
 #733 「角界の迷走」 男気溢れる大相撲を返してくれ!
 #734 「国際福祉機器展」 高齢社会に向けて。
 #735 「変態教頭」 ロリコン教頭逮捕。
 #736 「得意になって言う事か」 愚痴日記。
 #737 「テルミン」 照美さんのあだ名に非ず。
 #738 「思惑通り…?」 クライマックス&日本シリーズ。
 #739 「スーサイド・ヘルパー」 嘱託殺人事件。
 #740 「琉球上陸」 初めての沖縄。
 #741 「快殺・虎舞竜」 CS&改札トラブル。
 #742 「速歩」 私はトクホよりもソクホ。
 #743 「鬼元水」 小諸なる伏魔殿のほとり。
 #744 「アバターも笑窪」 アバターの語源は梵語。
 #745 「丸亀坊主」 亀田史郎は孔子を読め。
 #746 「冠婚葬祭」 この1年の間よく聞きます。
 #747 「しばしの休業」 そして、でんでん虫攻撃。

2007年10月20日(土)
駅日誌(747) 「しばしの休業」

当地獄三丁目駅は、10月21日〜しばしの休業に入ります。1〜2週間の間更新がなくなりますが、必ず再開致しますので、何卒御了承下さい。
尚、この休業は転居に伴う休業です。大した距離ではないのですが、転居に伴うネット回線の閉鎖・開通にどうも時間がかかるのです。
それにしても、日本電電はいつまで殿様商売をしている気なのでしょうか。電力会社も、ガス会社も、水道局でさえ、連絡翌日対応が出来たのに、日本電電だけは開通は10日程後になってしまうのです。固定電話は利用しない予定ですが、私はインターネットにADSLを利用しているので、電話回線も必要になってしまいます。よって、ADSLの開通もその電話回線の開通まで不可能なのです。
一言、上手い事言わせて下さい「日本電電のでんでんは、でんでん虫のでんでんか! このウスノロ!!」。
民営化されているにも関わらず、まだ民営化されていない水道局よりも遅いなんて。そんなのろまのでんでん虫が国内電信電話業界のトップに君臨しているなんて。こんな体たらくだから、子会社の携帯事業も競合他社にシェアを獲られるのです。そして、こんな体たらくだから、携帯電話業界が世界標準に乗り遅れるのです。
でんでん虫のコドモに勤める社員諸氏、貴方たちの努力が報われないのは、親会社から下ってきた上司に馬鹿がいっぱいいるせいだとは思いませんか?
そうなのです。私が責めているのは、日本でんでん虫に勤める個々の担当者等ではありません。彼等は日々私の様な暴虐者に罵声を浴びせられ、気の毒だと思います。責められるべきは、1985年の民営化以前(公社時代)に入社した人間ではないかと思います。憶測ですが、彼等は殿様商売気分が抜けていないのでしょう。
しかも1985年と言えばバブル真っ盛り! さぞ甘ったるい体質をしている事でしょう(バブル入社は馬鹿ばかりというのは日本の常識です)。
そして1985年頃に入社した連中が今現在40代という働き盛りの層にいるというのが、今の日本でんでん虫の病理なのです。
というわけで、日本でんでん虫とそのコドモの優秀な若手社員の皆様、どうか私の声を御聞き下さい。敵は社内にあり! 公社時代入社組の低脳どもである!!
                        駅員@えーと、平たく言うとこの日記は私怨ですね

2007年10月19日(金)
駅日誌(746) 「冠婚葬祭」

この1年の間、身の周りで結婚だの婚約だのという話を何件か耳にしました。いや、思えばここ数年、学生時代の友人が結婚した話はいくつも耳にしているわけで、まあ私もそういう年頃なのでしょう。私自身には今のところ、全く縁の無い話なのですがorz
私は人付き合いが苦手な方なので、それも詮無き事だと思います。苦手と言うか、一人でサクサク行動するタイプの人間なので、人を連れて行動すると御荷物に感じる事があるのです。仕事の時でも、先輩・上司までをも邪魔だなあ、と思っている時が実は結構あります。一方で、自分がジックリ時間をかけたい所を、周りに急かされるのも嫌いなのです。要は、マイペースって事ですね。
マイペースですが、やると決めたら速攻というタイプですから、ひょんな事から一気に結婚し、いつの間に!? なんて事もあったりして。

まあ、もしも話なんかしてもしょうがないですから、近々結婚する人・最近結婚した人へ、結婚にまつわる有り難い(有り難くない?)言葉を。
先ずは、基督教会における神父の定型文……「その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しき時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」……これ、この誓約を守っている人がどれだけいるのでしょうか? 完全に守らなくても良いと思いますが、神との契約なわけですから、思いっ切り反故にするのは罪深い事なのでしょうね。
次に、ギリシャの哲学者ソクラテス曰く……「君が良妻を持てば幸福になるだろうし、悪妻を持てば哲学者になれるだろう」……ソクラテスの妻は酷い妻だったって事?
本当は探せばもっとドギツイのが沢山ある(どういうわけか、世の中には結婚にネガティブな格言が多いのです)のですが、やめておきましょう。

                       駅員@これを読んだ既婚者も己の心を見直しましょう

2007年10月18日(木)
駅日誌(745) 「丸亀坊主」

先日の内藤大助氏vs亀田大毅氏の酷い試合は、あちこちで物議を醸しています。試合前から「ゴキブリ」「切腹」発言等、亀田が調子に乗り過ぎ、挙句の果てに無様な試合をした事は非難されて当然だと思います。
そして昨日、父でありトレーナーの亀田史郎氏と大毅が謝罪会見を行いました。大毅は頭を丸めて反省の意を表しました(これが今日の日誌のタイトルの意味です)が、一言も発する事無くたった2分で退席してしまいました。
あんな会見をするくらいなら、父親単独で出て「大毅は心を病んでしまったので、来れません。全ては私のせいです」くらいの事を言えば、世論も変わったろうにと思います。それなのに、あろう事か「反則は指示していない」などと抜かしやがったわけです。即ち、「反則の全ては息子が勝手にやった事だ」と言ったわけです。あれでも父親か? 本来なら、父であれば自らを犠牲にしてでも、「息子は自分の言いなりで反則をしたのであり、あいつは悪くない」くらいの事を言え、と。あの大毅の憔悴し切った顔は、自信喪失よりも、父への絶望なのではないか、と思いました。

というわけで、私から亀田糞ったれ親子に提言です。「孔子を読め」と。
孔子と孟子のエピソードで、こんな話があります。孟子は「自分の村には正直者がいて、そいつは父が羊を盗んだのを正直に役人に報告した」と言いました。それに対し、孔子は「私の村にも正直者がいる。そいつは、父が羊を盗んだ時に自分が罪を被ろうとした。父が子を庇い、子が父を庇う事こそ、人間として正直な事なのだ」と返したのです。
                                   駅員@A級戦犯は亀田史郎です

2007年10月17日(水)
駅日誌(744) 「アバターも笑窪」

「痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)」という言葉があります。愛しい人であれば、欠点も長所に見えるという意味ですね。生憎、私には現在そういう仲の人はいません(寂しい……)。欠点までひっくるめて好きな人が出来れば良いと思うのですが、どうも私は人間を客観的に見過ぎてしまうようです。

さて、「あばた」と言えば、最近「アバター」という言葉をよく聞きます。ネット上で、似顔絵代わりのキャラクターとして作成するものですね。最近では、セカンドライフのアバターが有名です。
この「アバター」ですが、語源を御存じでしょうか? 実はインド神話に語源があるのです。
ヒンドゥー教には、シヴァ(破壊の神。仏教での大自在天)、ヴィシュヌ(維持の神。仏教での那羅延天)、ブラフマー(創造の神。仏教での梵天)の三柱の主神がいて、その中のヴィシュヌには人間界に降臨する姿として10の化身があります。魚、亀、猪、獅子人間、小さな巨人、英雄ラーマ(梵語で“安息”の意味。マーガリンのラーマソフトの語源です)、マサカリ担いだラーマ、英雄クリシュナ、救世主カルキ、釈迦という構成です。これらの化身の事を梵語で「アヴァターラ」と言い、これが転じてネット上の化身を「アバター」という言葉とする語源になっているのです。
前述のラーマといい、アヴァターラといい、英語圏での命名は、意外と梵語から取った言葉が結構あるのです。「ラーマ」ソフトは、英国外資の命名(日本リーバ→ユニリーバ→現在はJ-オイルミルズが販売)で、「アバター」は多分米国からではなないでしょうか。
うむむ、昨日に引き続き、今日もマニアックな内容になってしまいました。
                                       駅員@宗教は玩具である

2007年10月16日(火)
駅日誌(743) 「鬼元水」

小諸なる伏魔殿のほとり、紀元会なる邪教あり。数十人の鬼女、老婆を私刑す。

紀元会とかいう、日本神道を穢す糞蟲どもが跋扈しているそうですね。私は神道は多神教なので、比較的好きな部類です(あくまで信仰ではなく、お話として面白いだけです)。皆既日食を天照大神の岩戸隠れとした話とか、面白いじゃないですか。
それを貶めるような愚か者どもが、この紀元会です。被害者も信者なので自業自得なのかも知れませんが、何でも再婚の阿呆旦那が入信していたから入ったようなものだそうです。御気の毒に。集団で一人の人間を嬲り殺すような下衆どもは、同じく神道の荒ぶる神スサノオ尊に草薙の剣で微塵切りにされれば良いと思います。

それにしても、邪教の類はよくもまあポコポコと泡沫のように出てくるものだ、と思います。私は初めて聞きましたが、この紀元会は昭和45年に設立されたそうなので、新興宗教では比較的古い部類なのでしょうか。よくこんなもんが何十年も続いたものだ、と思います。何でも、1本6万円もする紀元水を信者に売り捌いていたそうですね。それを教団活動資金に充てていたわけです。こういうのに大枚をはたいている連中は、「信心」というものを分かっていません。そんな高い水を飲んでいながら、心の安寧が訪れず、あまつさえ集団暴行をしているなんて、きっと字が間違っているのでしょう。鬼の元になる水、「鬼元水」なのでしょう。
基督教の宗教改革時代の直前には、腐敗した教会が免罪符を売っていましたが、あれを読んで、愚かだと思わなかったのでしょうか? 社会科の授業で一体何を聴いていたのか? と思います。元ブルーハーツのマーシーも歌っています。「神様に賄賂を贈り、天国へのパスポートをねだるなんて、本気なのか?」と。
そもそも、人間の間で流通している金銭など、神が欲しがると思っているのでしょうか? 金銭を多く出した者を幸せにするとでも思っているのでしょうか?
信心を語るに、金銭的に高いも安いもありません。喩え一銭の価値も無い石ころでも木片でも、本気で拝めばそれが信仰なのです。
例えば、高い仏像を拝んでいる人が、安い仏像を拝んでいる人よりも悟りに近いかというと、そんな事は無いのです。尚、当駅には格安(千円前後)のミニ仏像・仏画ショップへのリンクのあるページがあります。安物だからと言って、何百万円もする高名な仏師の彫った仏像と比べて有り難味が薄いなんて事はあり得ません。高いから有り難いなどという金銭的価値で比較している時点で、それは凡愚の考えなのです。まあ、上記ページにある物は、神社仏閣で売られている「御守り」と同じ様なものだと思って頂ければと思います。

                       駅員@信仰心無き私が言っても説得力が無いか…

2007年10月15日(月)
駅日誌(742) 「速歩」

私は基本的に歩くのが速いです。流石に人と一緒に歩いている時はある程度歩調を合わせますが、それでも暗に同行者に早歩きを強いてしまっている事が多いと思います。
性格がせっかちなのでしょうね。階段も、一段飛ばし上り、一段飛ばし下りをする事がたまにあります(階段に人が大勢いる時はしませんよ、勿論)。エスカレーターや動く歩道でも、ちょっと疲れている時や、異様に長いエスカレーター(東京駅の中央線ホームに向かう所とか)以外では、一人の時は殆ど右側(西日本では左側)を歩きます。
それにしても、エスカレーターや動く歩道で、二列横隊して立ち止まっている人は何なのでしょう? 何で周囲の事を考えられないのか、と思う事がよくあります。いや、何も歩く事を強要しているわけではないのです。ただ、急ぐ人のために片側は開けておくのがマナーではないか、と思うのです。
これでは、高速道路で遅いくせに追い越し車線をずっと走っている車と同じです。この場合もゆっくり走りたいのなら、左側を走れば良いのです。
卵が先か鶏が先かの話になりますが、たまに高速道路で右に行ったり左に行ったりして急いで抜いて行く馬鹿がいますが、ああいう馬鹿が生じる一因でもあると思うのです。
因みに、エスカレーターのどちら側に立つかは、西日本と東日本で違います(厳密にどこではどうとかは分かりませんが)。基本的に西日本では右に立ち、東日本では左に立つというイメージがあります。私は昔は右側だったのですが、今はすっかり左側になりました。しかし、本当はどっちが発祥か、というと、実は「右側に立つ」なのです。即ち、日本に最初にエスカレーターが登場したのは大阪万博の時で、その時は右だったそうです。

話が車やエスカレーターの立ち居地等、脇に逸れました……閑話休題。
私は普通に道を歩いている時でも、人並みをスッスッと避けながら歩く事が多いです。真っ直ぐ歩く事に意固地になって歩調を乱すよりは、私が遅い人を避けて針路を細かく修正して歩いた方が早いのです(しかし、この歩き方、上記高速道路の馬鹿と同じですね)。ただでさえ歩みが速い上、回避行動が加わるので、一人の時は恐らくウォーキングと称して運動している人よりも運動量が大きいと思います。
歩いている時間は、ただ移動しているだけなので、なるべく節約しないと時間が勿体無いと感じるのです。

そして、この歩行スピードは、商店内等でもあまり変わりません。商品を眺めているので多少は遅くなっていると思いますが、他の人はもっと遅くなっているので、歩行速度の差が広がってしまうのです。特に食品店街なんかでは女性が多いので辟易します。いや、彼女等に非は無いのです。商品を見る時間を赤の他人である私に制限されてはたまりませんよね。
ゆっくり眺めて歩いているのは良いのですが、困るのは周りを見ないで方向転換したり、立ち止まったり、立ち止まって商品を見ている私を無意識に(わざと?)押し退けたりする人です。そういう人は御歳を召した方か、女性に多い印象があります。
通路に人が通ってくる可能性を全く意識せずに、スッといきなり通路を横切るので、ぶつかりそうになります。
ちょっとぶつかったくらいなら、向こうが謝ってくれるのですが、これがもし、私にぶつかって転んだりしたら、少なくとも外見上は100%私が悪者に見られてしまうことでしょう。誰が言ったかは知りませんが、「女の視線は肉食動物的で、男の視線は草食動物的である」なんて言葉を聞いたことがあります。上記のような動きをみていると、何だか頷いてしまう話です。

誤解なきように願いたいのは、「女が全てこうで、男が全てこうだ」という話ではないという事です。性別よりも個人差の方が大きいと思います。いや、寧ろエスカレーターで歩くかどうかの話は、労働者に限れば、女性の方が歩いている人が多い気がします。
                                   駅員@生き急いでいるのかな〜

2007年10月14日(日)
駅日誌(741) 「快殺・虎舞竜」

ええと、虎舞竜……懐かしいですね。私はロードという歌しか知らないのですが。
手話ライブをやったりと、なかなか面白い試みをするグループでした。

さて、虎舞竜と言えば、昨日・今日と、セ・リーグ・クライマックスシリーズの一回戦、2位中日vs3位阪神の試合(虎舞竜ならぬ虎vs竜です)が行われています。
昨日は沖縄観光で帰ったので、試合を観ていませんが、帰りの飛行機でヘッドフォンから聞けるニュースで「中日が7-0の圧勝」と聞いて、胸を撫で下ろしたものです。
さて、今日の第2戦で、中日が勝つか引き分ければ、中日の二回戦進出になります。
現在21:00、8回、5-3で中日がリードしています。地上波の放送では21:00終了なので、この後はネットの情報かスポーツニュースを待ちましょう。恐らくこのまま勝利すると思っています。このまま10月10日の当日誌で書いた通りの「思惑通り」の展開になれば、と思います。

さて、虎舞竜と言えば、「トラブリュウ」と読みます。本当のところは知りませんが、多分「トラブル」を元にした造語なのだと思います。タイトルの「快殺・虎舞竜」とは、「改札トラブル」への当て字のつもりです(く、苦しい)。
一昨日、私は仕事で沖縄に行くために、早朝まだ薄暗いうちから、電車に乗って空港に向かいました。その時、我が家の最寄駅で「改札が故障しているので、定期の方はそのまま通過して下さい」と言われました。途中までは定期なのでそのままで通過して、乗換駅の出口もスルー(その間は入口出口とも改札素通り)。乗換先では改札機が作動していたので、この電鉄会社固有のトラブルだろうと思い、飛行機に乗りました。が、到着した空港でテレビのニュースを見ると、どうも首都圏の広範囲で発生した大きなトラブルになっていた様子でした。
非接触タイプのカード(スイカ、イコカ、パスモ等)は、乗車データと降車データがちゃんと入っていない(どちらかが抜けている場合等)と、引っ掛かってしまうのです。私は歩調が速いので、改札でデータの行き来に不具合があったのに、たまに止める柵が出るよりも早く通過して、それに気付かずにいる事があります。その時は次に窓口で修正してもらわないと改札を通れません。このレアケースである修正が、トラブル時間帯に改札を通った人間全員に及んでしまったわけです。そりゃ、混乱するか。
こういう事が起こると、人間は機械文明に頼り過ぎているなあ、と感じます。フィクションの話ですが、映画ダイハード4.0のような形のテロは結構リアリティがある事だと思います。
                                         駅員@燃えよドラゴンズ

2007年10月13日(土)
駅日誌(740) 「琉球上陸」

初の沖縄上陸を果たしました。金曜日に仕事で沖縄に出張し、折角なのでそのまま宿泊して、今日観光をして帰ってきました。
最高。また行きたいと思いました……いや、それどころか永住したいとさえ思いました(しかし、仕事はあまり無いらしい)。「バカンス」という言葉が日本で一番ピッタリな場所ではないでしょうか。日本国内でありながら、非常に異国情緒が漂っています。それもその筈。沖縄県の前身は、御存じの通り「琉球王国」であり、明治時代前半まで独立国家だったわけですから。また、気候帯の分類も温帯の本土とは異なり、熱帯(亜熱帯か?)ですし。白いモルタルに橙色の瓦という家が立ち並んでいる様は、ギリシャの街並を彷彿とさせます(ギリシャに行った事無いのですが)。
そして、各戸の屋根や門柱を守るシーサー。
このシーサー、いわゆる唐獅子や狛犬の類の聖獣ですね。口を開いた雄と口を閉じた雌で一対という構成も同じです。また、この阿吽のセットは金剛力士(仁王)像とも通じます。これは、あ〜ん即ち、A〜Z、α〜ωという事です。
さて、今日の観光は以下の通り。同行者が沖縄について詳しく、結構沖縄を堪能出来たと思います。

先ずホテルを出て船に乗り、朝から半日スキューバダイビングとシュノーケリングをやりました。私はスキューバも初めてです。あんな重い機材を背負って、上手い具合に扱えなかったら溺れてしまうのではないかという不安が先行しましたが、やってみると存外呼吸に苦労はしなかったのが幸いでした。ただ、すぐに体が浮いてしまい、沈むのが難しかったです。
沖縄はまだまだ夏の気候で、水温は28℃。潜ると、透き通った水の中を色とりどりの魚が泳いでいました。だんだん慣れてきて、夢中で魚を追いかけたりしていた時に、ふと船の方を向くと、同行者の一人が船縁から餌を撒いているではないか! ずるい! 餌らしき粒々に魚が集まっています。私は大急ぎで泳いで行ったのですが、後から聞くと、何とその撒餌は、船酔いの結果、胃から撒かれた物だったそうです……そこに嬉々として突入しちゃいました。
 
左:ダイビングスポット/右:地域限定銘柄「うるま」タール17mg、ニコチン1.2mg。


昼にステーキハウスでまさしく「肉を食った」という感じのステーキを喰らい、公設市場という大きな市場とその周りを散策しました。豚(チラガー=面皮、ミミガー=耳皮、中身=モツ、豚足等)や魚介類、果物に独特の品が多く、ただ見ているだけでも面白かったです。また、近くの国際通りという大通りで祭のようなものが行われており、色々なコンセプトの行列が練り歩いていたのを見られたのも幸いでした。

次に、首里城観光。ベタかも知れませんが、初めてなので。
石垣があって、日本風の城のような配置でありながら、本丸に当たる正殿及びその前の御庭は中国王朝風という、朱色に塗られた城でした。建物の内部も、随所に日本風・中国風・朝鮮風の要素が混ざり合い、その独特の雰囲気に圧倒されました。私好みのシーサーや龍の意匠が随所に見られました。
 
左:首里城正殿前/右:10月でもまだハイビスカスが咲いていました。

その後、ソーキそば&地産料理(美味)を食べて、空港に向かいました。
                               駅員@まさに文化圏の衝突地点ですね

2007年10月11日(木)
駅日誌(739) 「スーサイド・ヘルパー」

携帯で、「貴方の自殺、幇助します」といったサイトを開いていた男が逮捕されました。容疑は嘱託殺人。川崎市の派遣社員が、そのサイトに「死にたいので、私を殺して下さい」と書き込んだところ、男がそれを実行したためです。きっと、住所や電話番号等の連絡があったからその場所に行けたのだと思いますので、被害者も本当に死ぬ気があったのでしょう(或いは、冗談で読んだら、本当だったか)。
こんな大莫迦者(自殺サイト運営者&自殺志願者)が居ると、私のサイトも、サイト名だけ見た人に類似サイトだと勘違いされたら厄介です。当サイトは、自殺サイトなんてけった糞悪いものとは真逆ですので誤解無き様。当地獄三丁目駅で掲げている主張は、「自殺は地獄行き」という事です。今、この日誌を御覧になっている貴方も、地獄に来るにはまだまだ早いので、勝手に地獄に行こうなどと思わぬように。
先程、自殺サイト運営者は勿論の事、被害者である自殺志願者をも大莫迦者呼ばわり致しましたが、矢張り後者も大莫迦者なのです。自殺自体が愚かだというのに、更に、自分で始末せずに、他人にやらせるなんて、根性が腐り切っていると私は思います。

さて、こういう話題になると、私がいつも頭に浮かぶのが安楽死です。先程の私の言う自殺の論理そのままだと、安楽死の希望も、それを受ける医者も悪だという事になります。しかし、実は私は、本当に治らない病で且つ延命している間の苦痛が余りに激しいのであれば、安楽死も良いと思っています。
自殺も安楽死も苦痛からの逃避と言う意味では同じなのですが……いかん、私のこのスタンスは著しく矛盾しています。「自殺は駄目で、安楽死は良い」という意見に正当性を持たせるロジックが、私の中ではまだ出来ていません。このテーマはもっと考える必要があります……

それにしても、また、何やら職業差別的な匂いのする、やたら具体的な職業名(電気工)が書かれていました。以前にも書いた事ですが、私の目には、どうもマスコミが「こういう職業の人は犯罪者が多いですよ」という印象を植え付けようとしているかのように見えてしまいます。何故か、今回の電気工や、塗装工、旋盤工等々、作業員・職人はやたら具体的に書かれている印象があるのです。恐らく、私が殺人を犯した場合は「会社員」と書かれる事でしょう。ホワイトカラーだろうがブルーカラーだろうが、企業の従業員として働いていたら会社員だと思うのですが。
それとも、逆なんでしょうか? 職人はたとえ犯罪の報道であっても「会社員」なんて表現されるのを好ましく思っていない、とか? 具体的に書く場合と書かない場合の基準が気になります。
                                                駅員@合掌

2007年10月10日(水)
駅日誌(738) 「プロ野球」

昨日10月9日は、帰ると眠くなってしまったので、日誌を更新せずにそのままシャワーも浴びずに寝てしまいました。その10月9日で、プロ野球セ・リーグの全日程が終了しました。優勝はもう既に決まっていた読売ジャイアンツ。私が好きでない球団です。
では、私の好きな球団はどこか? 当日誌にも度々書いていますが、2位に終わった中日ドラゴンズです。それなのに、このようにクールでいられるのは何故か? それは、この流れが私の思惑通りだからです。

今週末からの、セ・リーグ・クライマックスシリーズが始まります。私は、中日の日本一を経験していません(リーグ優勝は何度かあるのですが)。なので、今年は日本一を獲って欲しいと思っています。
しかし、今回は中日に日本シリーズに出られるかも知れないチャンスが巡ってきたので、たまたま良かったのですが、基本的には私はクライマックスシリーズはあまりシックリ来ないのです。リーグ優勝はちゃんとリーグ制覇チームになりはするのですが、144試合もやってきたのは何だったんだ? という気がするのです。

さて、冒頭に書いた「私の思惑通り」とは一体何なのか?
@巨人がリーグ優勝をし、中日が2位か3位に入る。
Aクライマックスシリーズでは、中日が優勝する。
B日本シリーズでも中日が優勝。日本一。
と、こういう筋書きです。
こう書くと、中日ファンの同志から、「何を言うか! リーグ優勝も、日本一も両方獲った方が良いではないか!」と御叱りを受けそうです。
私は勿論中日を応援しているのですが、その一方で、前述の通り「クライマックスシリーズという仕組が何だかシックリ来ない」わけです。上記AとBの間に、私が巨人を好まない最大の理由である、渡辺某氏がホクホク顔から一気に憤慨してくれたりして、と踏んでいるのです。そして、来季以降のクライマックスシリーズの雲行きが怪しくなり、しかも中日が日本一、と。
まあ、基本的にはクライマックスシリーズがあると、興行が増えるわけで、球界関係者もファンも喜んでいるのだと思いますので、いくら渡辺某氏が一人で怒っても難しいとは思いますが。
                     駅員@しかし中日日本一だと、クライマックス見直すかも

2007年10月8日(月)
駅日誌(737) 「テルミン」

皆様は、テルミンを御存じでしょうか? 照美さんのあだ名ではありませんよ。「行く行くパリへ、ヴェルサイユ条約」の1919年、パリからはるか北東にあるソビエト連邦にて発明された、世界初の電子楽器です。
箱から2本のアンテナが伸びており、そのアンテナからは高周波が出ています。そこに手をかざして高周波を遮ったりする事で、音階や音量が変わるという楽器です。何とも不思議な音色の楽器なので、一度弾いてみたいものです。
マイナーな楽器ではありますが、レッド・ツェッペリンがライブで使った事もあり、そこから広く知られる事になりました。
共産圏のソ連で発明されたのに、資本主義圏の英国のロックバンドが使って広まるというのも妙な話ですが、ポピュラーミュージックの力とは恐ろしいものです。因みに、私は、インドの弦楽器シタールの存在をビートルズで知りました(嘗てインドを植民地化していた英国のバンドによって知ったという皮肉)。
尚、テルミンとその発明に関する話は、そのまま「テルミン」というタイトルの映画にもなっています。

そんなテルミンですが、私が取っている新聞の土曜日版に付いている別冊に、「学研『大人の科学マガジン』に、ミニテルミンが付いている号がある」という記事がありました。前述の通りテルミンに興味を持っていた私は、「たった\2,000程度で、小型とは言えテルミンが手に入る」という事に喜び、日曜日に近場の本屋2軒に足を運びました。しかし、小さい本屋なのでどちらにも無し(そのうち1軒は、「大人の科学マガジン」シリーズ自体置いていませんでした。場所を取るからなあ……)。
そして、今日は都心部の大型書店3軒に足を延ばしたのですが、どこにも無し! カラクリ人形やラジオ等の号は置いてあるのですが、私が欲しいのはテルミンなのだ! 流石に新聞に記事が出たら、同じ事を考える人がいても不思議ではありません……いや、それどころか、毎号楽しみにしている人にとっては、私のような「にわか購入者」は厄介な存在なのだと思います。もし学研のサイト等で注文出来たら取り寄せちゃおうかなあ……
                             駅員@無いと余計欲しくなるのが人のサガ

2007年10月7日(日)
駅日誌(736) 「得意になって言う事か」

たまに、情けない事を得意になって言う人がいます。
どこの会社にもいそうですが、「出来ない言い訳」をしているのに何故か偉そうな人。私の勤め先にもわんさかいます。「こうすれば出来る」とか「それは出来ないが、その代わりにこれなら出来る」という話ではなく、「こうだから出来ない」というコメントを偉そうに語るわけです。まあ、偉そうに語るという事は、私よりも上の立場の人なので、単に立場の違いで偉そうにしているだけかも知れませんが。
向こうは、聞いているこっちが滑稽に感じていたり、憤りを感じていたり、虚無感を感じていたりしている事に気付いているのでしょうか。そういう時は大抵、面倒臭くなって「これ以上話を聞いても時間が勿体無い」と思ってしまい、話が早く終わる方向に持って行っちゃってます。

先日、こんな事がありました。以前ちょっと私が齧った案件について、その後も継続して取り組んでいる人に、ひょんなキッカケで「あれからどうなっているか」が気になったので、軽い気持ちで訊いてみました。
「依然取り組んでいるが、進捗は芳しくない」という事であれば、私は単にそれを聞きたいだけなのに、延々技術的な話や、「どこどこの誰々と取り組んでいる」という証を交え、「出来ていない言い訳」を始めました。先ず、私はその「何故進捗していないのか」までは問うていませんし、この人は私よりも随分上の立場なので、私に言い訳をする責務は無い筈なのです。しかも、その言い訳は、前述の私がちょっと齧った時に出ていた問題点から殆ど変わっていません。という事は、一言「殆ど進んでいない」で済みます。
きっと、より上の人を煙に巻く為に頭の中で用意している言い訳を、そのまま私にも使ってしまったのでしょうね。

また、こんな事もありました。私の勤める会社が、某社からの注文を断ったとします。生産能力、品質基準、製造者責任等々、まあ会社の決定である以上は何らかの理由がある事でしょう。
そんな時、「その某社の某商品は断ったんですってね」とその某社営業担当部署の長に何気なく訊いた所、「某さんは品質基準が厳し過ぎる」との事。断った理由の一つはこれの様です。しかし、世の中のあらゆる商品についてその品質基準が厳しくなっている事は周知の事実。私はやんわりと「まあ、某さんの売り先が提示する条件が厳しくなる以上、某さんもやむを得ないのでしょうね」と返しました。それに対し、「あそこは異常だよ! うちの製品の事を何も分かっていない」との返答。
私には、昔の基準の上にいつまでもあぐらをかいていたり、先方の抱える問題を理解する事無しにこちらの問題ばかりを理解してもらおうという虫の良い話の方がよっぽど異常に感じました。
勿論、当社がクリア出来ていない条件もあるのでしょう。その場合は、冒頭で述べたように「こういう条件を満たせば出来る」「それは出来ないが、これなら出来る」という論法にしないと。

こういう場合に、もしも追及の手を緩めず、無気力にもならずに、詰め将棋の如く相手を追い込んだらどうなるのでしょう? 「貴様の如き小童が何を抜かすか!」と怒られるだけで結局問題は解決せずに終了しそうな匂いがぷんぷんします。そこで「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」とか言ったら、ぶっ飛ばされるだろうなあ。しかし、もっと怖いのは語意を理解して貰えず、「どういう意味?」ってなっちゃったら、どうしようって事。
                                             駅員@こわっぱ

2007年10月6日(土)
駅日誌(735) 「変態教頭」

【註】今日の日誌は18禁。私は真っ当な事を書いているつもりなのですが、教育上好ましくない表現もあると思います……

札幌市立星置東小学校の教頭が、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されました。何でも、「出会い系カフェ」で知り合った16歳の少女に金を渡して猥褻行為をしたそうです。
16歳と言えば、民法では男は18歳、女は16歳から結婚可能で、婚姻届を出したその日から少年・少女ではなく、大人と見なされます。あーあ、もし10代幼な妻だったら犯罪にならなかったのにねえ! その代わりそんなに若く結婚する女には、大方ヤンキー紛いの旦那がくっ付いていますが(全てがそうではないですが)。
50代になって、まだそんなに性欲が有り余っているのなら、何で風俗に行かないのでしょうか? 教頭だったら高級ソープだって安いものだと思うのですが。だって、プロでない女を金で抱くのは、相手が美人局かも知れないというリスクがあるわけです。もし、全裸になった時にいきなりドアからガタイの良い強面の男たちが何人も入ってきたら、財布を取られた上、強請に使える写真まで撮られる事でしょう。尤も、教諭や警官に厳しい日本のマスコミは、教諭が風営法に則った合法的風俗に行く事さえ、非難するかも知れませんが(もし、テレビでロリコン教頭非難コメントの直後に、最近よく見かけるパチンコのCM「あなたと合体したい」ってやつが流れたりしたら笑えますね。でも企業は営利団体で、銭儲けが最重要事項ですから、あり得ない話ではありません)。
私は、合法的にであれば、誰が風俗に行こうと全く悪い事だとは思っていません。その代わり、非合法な買春は罰せられるべきですし、強姦犯などは現行法では甘く、「ちんぽ獄門の刑(強姦犯から切り落とした陰茎と睾丸を顔写真と一緒に晒し者にする)」が妥当だと思っています。

さて、件の教頭、ロリコン雑誌に猥褻写真投稿をして月収20万円も稼いでいたそうです。そんなに小遣いがあるのなら尚更、風俗行き放題ではないか! それなのに、わざわざ娘みたいな年の女に金を渡してまでヤりたがるとは。この手の変態性欲者は「少女でないと興奮しない」とか「素人でないと興奮しない」とか言うのでしょうか。
こんな教頭だと、「やさしい教頭先生と、子供たちのふれあい」「生徒たちの成長をあたたかいまなざしで見守る教頭先生」なんて微笑ましい表現が、途端に卑猥になってきます。貴様! どこにふれあった!? どこを見守っている!?
しかし、繰り返しますが、たとえ超弩級の変態であっても、合法的に性欲を処理している限りは、私は悪だとは思っていません。これは「思想信条の自由」の問題だと思います。

因みに、今「超弩級」と書きましたが、この「弩(ド)」というのは、第二次世界大戦の英国の戦艦「ドレッドノート」の略です。ドレッドノートが登場した時、その大きさから、世界の戦艦の一つの基準になりました。「弩級」とはドレッドノート級サイズという事で、大和のようなドレッドノートよりも大きなサイズを「超弩級」と言い、そこから転じて「規格外の」という意味で使われるようになりました。
                                駅員@最後は知的に閉めてみました

2007年10月4日(木)
駅日誌(734) 「国際福祉機器展」

仕事の関係で、東京国際展示場(ビッグサイト)にて開催されている福祉関係の展示会に行ってきました。少子高齢化の昨今、この種のビジネスが隆盛していますね。色々な物が展示されていました。
車好きの私は、やはり各社の福祉車両に興味を持ちました。各メーカーが、車椅子ごと乗れる車や、助手席がドアの外まで動いてきて乗り易い車、手だけまたは足だけで運転出来る車等を出展していました。特に最後の手だけ足だけ運転の技術は凄いですね。何年か前に本田の、ハイロウズの「日曜日よりの使者」を採用していたCMで、車椅子の人がNSX(当時の本田フラッグシップスポーツです)を手だけ運転装置で運転し、サーキットを疾走しているCMがあり、当時いかにも本田らしい福祉のPRだなと思ったものです。
他には、ロボットアームのような物や、上半身を起こすベッド、階段昇降機、手元が覚束無い人でも使いやすい食器類、嚥下困難者用のとろみ食品等々がありました。

そんな中、電動車椅子等の発達を見ていると思ったのですが、近い将来、バイクのエンジンを搭載した車椅子が出来て、高齢暴走族なんてのが出てきたりして。高齢化社会という事は、高齢者の人口が増えるわけですから、そういう人が絶対に出ないとも言い切れません。「狼刃会(ろうじんかい)」「死尼亜倶楽部(シニアクラブ)」なんて旗を掲げて、パラリラパラリラと鳴らしながら道路を蛇行するエンジン付き車椅子軍団とか。十代の、世間に甘えた中途半端な考えではなく、本当の意味で「命知らず」の荒くれ者なのです。
一方、オムツのような物+掃除機のようなダクトという商品がありました。端的に言うと、「下の世話」機です。それを見て私が思ったのは、「こんな物を装着させられてまで生き長らえたくないな」という事です。しかし、これは今現在私が健康だから言える事なのかも知れません。私の祖父は、元気だった頃は「もう十分生きたし、いつ死んでも良いよ」なんて言っていたのですが、老衰で体の具合が悪くなってからは、しきりに「生きたい」「死にたくない」と言っていました。ですから、私自身も同じ状況になったら、そうなるのかも知れません。
                             駅員@この展示会は明日まで開催中です

2007年10月3日(水)
駅日誌(733) 「角界の迷走」

朝青龍の謹慎・蒙古帰国あたりから、角界がどうもおかしい事になっています。日本が世界に誇る大相撲は一体どうなってしまったのでしょうか。
先月九月場所を観に行って(駅日誌(722)「桝席で相撲観戦」参照)、満員御礼とその活気を見て、大相撲の人気凋落なんて嘘っぱちだ、と思ったのですが、急転直下えらい事になってきました。

今回の騒動の発端は、御存じの通り、時津風部屋の時太山リンチ殺人事件からです。
そりゃあ、ああいう新人虐めといったものは、どこの世界にでもある事だと思います。高校野球等でも有名な話です。
本来そういった新人シゴキというのは、そのシゴキに耐えて「こんな奴等、絶対に見返してやる!」という闘争心を育むためにするものです。ですから、あくまで本人を鍛えて人間的に大きくする事が目的であれば、シゴキ自体は私はそんなに悪い事とは思っていません。
ところが、今回の事件では殺してしまったのです。新人の闘争心を育むどころか、その芽を潰してしまったのです。麦踏のように麦を踏んで育てるのではなく、麦を根から引っこ抜いて、あまつさえその麦を焚き火で焼こうとさえしていたと聞いています。殺した上で、証拠隠滅のために火葬にしようとしたのです。シゴキで殺してしまった事、勿論それ自体許されざる事なのですが、私が最も許せないのは、その証拠を隠滅しようという姑息さです。角界は男気溢れる世界ではなかったのか? 女が土俵に上がると穢れるだと? お前等みたいな卑怯な奴等が土俵に上がる方がよっぽど穢れるわ! 私の好きな、熱い男たちが全力でぶつかり合う、男気溢れる大相撲を返してくれ!

今日の帰路、駅売りの夕刊紙の張り紙で見たのですが、武蔵川部屋でもリンチが行われていたという疑惑があるそうです。今後、あらゆる相撲部屋が徹底的に洗われる事でしょう。こうなったら、活路は相撲革命しかないと思います。
                  駅員@革命成り、心技体の揃った日本人横綱の誕生を待つ

2007年10月2日(火)
駅日誌(732) 「傍若無人」

「傍若無人な」とは、傍に誰もいないかのような、という意味です。

ある日、電車に乗っていた時の事です。その時間は通勤・通学の時間帯でもなく、空いていました。ホームに電車が滑り込んでドアが開くと、すかさず長椅子の端っこの席に座りました。「日本人は、端っこが好きな人が多い」と聞いた事がありますが、私はこれって日本人に限った話ではないと思います。
確かに、日本人は他人との距離を多く取りがちですが、外国人でも知らない奴に両サイドを挟まれたら落ち着かないのではないか。少なくとも、日本と同程度の人口密度のエリアで生活する人はそうなるのではないかと思います。
それはさて置き、電車が走り出しました。私の座っている長椅子の列にも何人か座っています。しばらくしてうら若い女性三人組が、何やら喋りながら乗ってきました。そして、私の目の前を三人で囲むように立ちました。「降りる駅が遠くないから、ドアの近くに立っておこう」と、そういう事なのでしょうね。こういう状態です↓
    女
   女  女
 ドア[私□□□……
私は本を読んでいたのですが、「女という字を三つ書くと、姦しい」とはこの事で、本に集中出来ません。いや、特にでかい声ではないので、腹を立てる事ではありません。私が不快に思ったのはそんな事ではなく、その後の事です。
やがて途中の駅で、私の座っている長椅子が、反対側の端っこに座る2人くらいを残して電車を降りました。横に座れば多少は本に集中できそうです。しかし、この3人組、一向に座る気配も、動く気配もありません。周囲の人が去り、周りから浮いた「1人の男を囲んでお喋りに夢中な女3人」という構図になりました。いやいや、まだまだこんな事ではムカつきませんよ。
さっきよりも更に空いてきたので、車両間を人が移動し始めました。きっと各人降りる駅で階段等に近い車両に移動しているのでしょう。その人々が通りにくそうにしているのは目に見えて明らかです。私に正対する位置に座っている人の足にぶつかりそうになりるのを避けながら、この3人組の後ろを通っています。2〜3人がそこを通っても、この3人組は一向に陣形を崩しません。
はい、このへんでムカついてきます。そりゃ、混んでいる電車内の車両移動なら移動する人こそが迷惑なのですが、今は空いているのです。この場合、その3人組が、ホームで開かない側のドアの前に移動するなり、座席に座るなりすれば、誰も困らないのです。
「お前等は会話に夢中で、周りの事が何も見えんのか?」と。今日のタイトル、傍若無人とはまさにこの事。それとも、「俺の目の前でお喋りする必要でもあるのか? 俺のファンなのか?」と(危ない妄想です。気を付けましょう)。
皆がちょっとずつ気を配れば、世の中はこんなにギスギスしていないだろうになあ……
                             駅員@注意した方が良かったのでしょうか

2007年10月1日(月)
駅日誌(731) 「マクタッキー」

「マクタッキー」漢字で書くと「麦肯基」だそうです。これは一体何ぞや? マクが付くという事は、アイルランド系の人名でしょうか?
その「マク」で日本人に最も有名なのは、ハンバーガーのマクドナルドでしょうね。
そうです。「マクタッキー」とはマクドナルド+ケンタッキーの合成なのです。という事は、あのライバルである両社が強者連合を結んだのでは!? そうなると、他のファーストフード店は戦々恐々ですね。否、わざわざ「漢字表記」があるという事は? 即ち、パチモン大国中国にあるファーストフード店なのです。

中国は今だに知的財産の取り扱いがいい加減なものですね。今もあるのかも知れませんが、一昔前には、HONEAやSUZAKIと書かれたバイクがそこいらを走っていたそうです(勿論HONDA、SUZUKIのパチモンです)。つい最近も、「東京山羽」と書かれたバイクを販売する会社がヤマハに訴えられて、使用差し止めを受けたばかりなのですが、まだパチモンの勢いは規制を凌駕している模様です。

さて、そのマクタッキーは、名前の通りハンバーガーもフライドチキンも食べられる店だそうです。そのまんまやないか! その公式サイトには、「60年代米国発祥」などと胡散臭い事が書いてあるそうです。その店先にはピエロ顔で眼鏡を掛けた白いスーツに赤い頭のおじさんの像が……うーん、流石にそれは無かったか。それにしても、このニュースは、RECORD CHINAというサイトで見たのですが、よくやるなあ、と思いました。
……あれ!? 記事に付いている写真を拡大して気が付きましたが、店のアルファベット表記は「McCONKEY」になっています……これでは、「マクタッキー」ではなく「マッコンキー」ではないか! 店の胡散臭さも然る事ながら、どうもこの記事も随分胡散臭い。パチモンファーストフードと、記事の捏造、いずれが(或いは両方が)真実かはちょっと判断しかねる記事です。もしかしたら、何者かが中国の地位を貶めようとしている可能性もあります。私も中国の外交手法は大嫌いではあるのですが、捏造で攻撃しては同じ穴の狢ではないかと思います。
                         駅員@何はともあれ、一回入ってみたい店ですね
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